Mini-ITX

MINIX 6150SE-UC3 + Athlon II X2 260u   最終更新日 : 2018/05/02

Ubuntu10.10_PCの構成が決まらず、一月以上も右往左往している。 (2010.11.24)

Win 10 Pro Build 10240
さまよえるUbuntu10.10_PC (2010.11.24)

Ubuntu10.10_PCとして、初め "MINIX 6150SE-UC3 + Athlon II X4 615e" を予定したところ、Full-HD Flashの再生が全くダメ。 急遽 "H55-HD + i3 560" に変更したら、今度はネットワーク越しのファイル転送速度が激遅。Ubuntu10.04は順調なのにどうしたことだろうか。Ubuntu10.10を見送りUbuntu11.04に期待する手もあるが、乗りかかった船、もう少し付き合ってみよう。

更にあれこれ試したら、"MINIX 6150SE-UC3 + Athlon II X2 260u" の結果が比較的良好なので、「Ubuntu10.10取り敢えずPC」としてケースに収めることにした。Athlon II X2 260uは、250eに較べてパフォーマンスは劣るものの、AMDの低TDP CPUであるGeodeやTurion等と同様、何故か魅力がある。

以上の経緯は、以下のページに述べた通りである。

 【あれこれテストする IV】
  MINIX 6150SE-UC3 (2010.10.1)
  REX-VGA2DVI-PW (2010.10.3)
  Phenom II X6 1055T (2010.10.4)
  チップセットの熱さまし (2010.10.6)
  チップセット ヒートシンクをつくる (2010.10.6)
  リテールヒートシンクが一番か (2010.10.8)
  AthlonII X4 615e (2010.10.9)
  Ubuntu 10.10 (2010.10.11)

 【MINIX H55-HD + i3 560】
  まだテスト中 (2010.11.15)
  摩訶不思議 (2010.11.20)

Scythe SCY-402-ITX-BK (2010.11.24)

さて、求めるケースの条件は、
 ① 今回は廉価指向なので、価格は10K円以下とする。
 ② 電源の有無や種類は問わない。
 ③ 吸気及び排気ファンが取付可能であること。
 ④ 拡張スロットはフルハイトかロープロかを問わず1本でもよいが、
   2スロット占有タイプのビデオカードが収まること。
 ⑤ 大きさは10L以下とする。
 ⑥ 手持ちのケースは候補から外す。

①~⑤の条件を満たすケースを探すと、IN-WINのIW-BM651及びIW-BM639BS、Silver StoneのSST-SG05及び06当たりになるが、何れも購入済みで候補外。そこで、更に細部の仕様を確認したら、Scythe SCY-402-ITX-BKが見付かった。このケースの拡張スロットは1本だが、電源を外せば2スロット占有カードも収まりそうだ。送料込みで6,978円也。

到着したSCY-402-ITXを確認した。
 ・フロントの光沢仕上げは趣味に合わない。
 ・ケース内の取り外し可能な補強アングルは一見邪魔そうに見える。
 ・HDD収納部分にファンの風は当たらない。
 ・5"ベイ開口部の化粧ベゼルは取り外せるが、そうするとデザインが大幅に崩れる。
  よってスリムドライブは相応しくない。
 ・CPU上部のクリアランスはM/B基板面から63mm程度。
  光ドライブを取り付けなければ117mmまで。
 ・フロントファン80mm×1、リアファン60mm×2に対応。
  ファンが付属しないのは、処分する手間が省けて好ましい。
 ・付属の300W SFX電源を外せば、2スロット占有ビデオカードの取付可。

では、SCY-402-ITXに収まるようにCPUクーラーを手直ししよう。
現在、CPUクーラーの高さは基板面から63mmあり、光ドライブの底面にピッタリ。薄手のヒートシンクに替え、ファンの厚みを25mmから15mmにすれば、併せて15mmのクリアランスが確保できる。TDP25WのAthlon II X2 260uなら十分であろう。

もう一つ問題がある。自作のチップセットヒートシンクを諦めなくてはならないのだ。高さがファンの厚みを加えて62mmあり、これまた光ドライブの底面すれすれ。Ubuntuに限らずLinuxに手を染めるとISOファイルをDVDへ焼き付ける機会が多くなるため、光ドライブは省略したくない。となれば、ヒートシンクを作り直すか、M/B付属品に戻すか・・・。不本意ながら後者になりそうだ。

【SCY-402-ITXのシャーシー】
 電源は簡単に取り外せた。
 2スロット占有カードも問題なし。
 HDDを収納する最上部はファンの風当たらず。
 中央やや下のアングルは邪魔に見えるが、
 実はpicoPSUを固定するのに丁度良い。
  (光ドライブの固定金具でもあるのだが)
260uにCPUクーラーは付属しない。
Phenom II X3 705eに付属するヒートシンクを
流用した。 ファンは80×15mm。
取付はPF-Leval Armによる2点留め。
M/B基板面からファンの上端まで48mm。
チップセット・ヒートシンクに40×10mmファンを
据えた。これも2点留め。
【丸盆PC】
テスト用なら これで十分。
2.5"HDDは消音ボックスに入れた。
メモリは激安サーバーから流用したECCタイプ。
MINIX 6150SEの電源コネクタは20P、手持ちのpicoPSUは24P許りなので、24P-20P変換ケーブルを使うことになった。
部品の下に滑り止めシートを敷いた。
Ubuntu3号機を仕上げた (2010.12.23)

Mini-ITX M/Bはファンコネクタが少なく精々2~3個。その内1個をCPUファンに繋ぐため、いつも他のファンの接続に手間取る。そこで、ペリフェラル4Pケーブルから4個分のファンケーブルを取り出した。そうした製品は市販されているが、今回は5V×1、7V×2、12V×1に細工した。

ペリフェラル4Pケーブルは、黄と黒で12V、赤と黒で5V、黄と赤で7Vを取り出せる。12Vコネクタに適当な抵抗を咬ます手もあるが、この方が場所を取らず僅かながら消費電力も下がる。picoPSUはドライブコネクタが少ないので、次に連結できるようにした。
市販のケースは(特に廉価品は)小穴打ち貫き仕様のファンガードが多い。ところがこれが曲者で、風切り音の発生源になり易い。小口径高速ファンの場合、その影響は無視できない。そこで、打ち貫きメッシュを切り抜いて、市販のファンガードを取り付けた。

SFX電源を取り外したため、此所にも60mmファン用の取付穴を開けた。今回はファンガードだけだが、G210より高発熱のビデオカードを使う時に役立つであろう。
前に「中央部分のアングルは邪魔に見えるが、実はpicoPSUを固定するのに丁度良い」と述べた。
左の写真の通り、市販のL金具を使って固定した。

MINIX 6150SE-UC3の電源コネクタは20Pのため、24P仕様のpicoPSU160は直接挿さらず、変換ケーブルを使うことになる。

では、結果は如何に。Mini-ITXの場合、まな板組の状態からケースに組み込むと、各部の温度は数度上昇する例が多い。小型のケースで吸排気ファンが貧弱な場合は特に顕著である。ところが今回はその逆とは言えないまでも、温度の上昇は殆どない。80mmのフロントファンと60mmリアファン2個の効果は上々のようだ。

然しながら、このケースのエアフローが取り分け優秀とは思われない。極普通の性能と言えよう。ならば何故に温度上昇が抑えられたか。それは一重にTDP25WのAthlon II X2 260uのお蔭であろう。このMINIX 6150SE-UC3で、260uの他、1055T・705e・615e・250eなども試したが、 260uの低発熱ぶりは際立っていた。CPUだけではなく、M/B各部の温度も低めだった。


さて、今一つ安定しなかったUbuntu10.10はその後どうなったか。12/23現在、不都合は殆どない。知らぬ間に改善されたようだ。これなら安心して運用できそうだ。

Ubuntu11.10 (2011.10.15)

10/14 14:00 Ubuntu 11.10 が公開された。
現在、Ubuntu-PCは3台ある。その内の2台は10.04LTS、もう1台は10.10である。Ubuntuは半年毎に発表される。 4桁数字の前2つは年号を後2つは発表月を表す。11.04はUIが馴染めずテストしただけで実機はない。

では、どのPCで試すか。10.04LTSを入れた2台はCD&DVDライブラリーとして毎日のように運用している。2台の内1台はメイン機、もう一台はバックアップ機である。10.10を入れた1台はテストPCのままにデータは置いていない。11.10用に新たなPCを用意する手もあるが、これ以上まな板&お盆組みPCを増やしたくない。ならば、10.10-PCで決まりか。この10.10は動作が安定するまでに1ヶ月以上かかったため、その後もあまり使われず、我家では最も使用頻度の少ないPCになっていた。

早速、Install-DiskをDVDドライブに挿入した。ところがSATA接続されたドライブから起動しない。廉価ドライブが不調になったのだろうか。敢えて原因を追及せず、USB接続のDVDから起動することにした。UbuntuのバージョンやM/BによってはUSBから起動しない例もあったので、ダメ元で試した。今回は無事にインストール開始画面が表れた。
 ・Ubuntu 11.10 をUbuntu 10.10と併用可能な形でインストール
 ・Ubuntu 10.10 をUbuntu 11.10にアップグレード
 ・Ubuntu 10.10 を削除して再インストール
 ・それ以外
ときたので「Ubuntu 11.10にUpdateする場合は、11.03からの適用を推奨している」と言う注意事項を知らずに2番目のアップグレードを選んだ。トラブルなくインストールを終え、11.10は起動した。10.10と同じくUnityなる左側にランチャを配した悪評高いデスクトップ画面が表れた。外観を手直しし、常用ソフトを最新版に入れ替え、どうにか見られる姿になるまで2時間ほどかかった。

Ubuntu 11.10の使用感は、
① 何と言っても画面左のランチャ(サイドバー)上に並べられたアイコンが惨め過ぎる。
  ネットブックも視野に入れたとのことで、アイコンの色数が少なくサイズもデカい。
  初期のWindowsアイコンみたいな印象である。何れアイコン集から探すことになろう。
② 求めるアプリケーションの所在が判りにくい。隈無く探せば何処かにあるのだが、行き
  着くまで右往左往する。
③ 開いたアプリを最小化した時、Ubuntu10.04やWindowsでは画面下のタスクバーに
  表示されるが、11.10ではそうした表示はなく一見行方不明になる。
  ・アプリを開くとランチャ内のアイコンの両側に白△のマークがでる。
  ・アプリを最小化すると白△マークは左側1個だけになる。
  と判るまでかなり手間取った。(リリースノートを良く読もう)
④ 表示フォントの種類やサイズを変更するためには、別途必要なソフトを入れなくては
  ならない。
⑤ 10.04LTSは好みのデスクトップに仕立てる方法が分かり易く簡単だったが、
  11.10はかなり面倒、と言うより「規定値のまま弄らずに使え」との方針に思われる。
⑥ 旧来のUI(Classic表示)に較べて全体に動きがトロい。つまり、1年半前の10.04LTSに
  較べて進化したと思われる点は、比較的新しいH/Wに対応した点だけか。

もう少しテストを続ける予定ではあるが、常用するかどうか見通しは暗い。
矢張り来春の12.04LTS(long-term stability)待ちになりそうだ。

 ↓ Ubuntu 11.10 のデスクトップ 
Ubuntu 11.10 で遊ぶ I (2011.10.16)

前節に述べた通り、デスクトップのカスタマイズやアプリケーションの導入が如何に判り難く面倒とは言え、どうにかしなくは物事は前へ進まない。そこで、あれこれ試行錯誤した。

【全体に動きが緩慢な件】
使用したCPU Athlon II X2 260u は動作周波数1.8GHzでTDP25W。低電力が唯一の取り得。AMDのE-350やIntelのAtomよりは速いがAthlon II X2シリーズ中最も遅い。それでもUbuntu 10.10はストレスなく動いていた。 ところが、Ubuntu 11.10はWebブラウザを始めアプリケーションの起動に苛々されられる。Web上には「軽くなった」と「重くなった」と両方の評価が見える。

Ubuntu導入1年半の経験から、Ubuntuのパフォーマンスはクリーンインストールに較べてアップグレードは若干遅い傾向にあることを薄々感じていた。そこで使用中のHDDの領域を分割し、新たに11.10を入れてみた。 その結果、どうにか使用に耐える程度にパフォーマンスは向上した。10.04LTSの頃はWin7より幾分軽かったように記憶しているが、いつの間にか逆転したようだ。いずれ手持ちのAthlon II X2 250eに替えることになろう。

【アイコンがデカい件】
この問題は簡単に解決した。先ず「Unityランチャー」にデフォルトで登録済みの「ソフトウェアセンター」から「CompizConfig」をインストールする。インストールしたアプリはUnityランチャーの「Dash ホーム」内に現れるので「CompizConfig設定マネージャー」を探す。
ランチャーのアイコンサイズは「Ubuntu Unity Plugin」→「Experiimental」→「Lanchr icon size」から変更できる。画面サイズが1920x1200の場合、変更可能な最小値を選んでもまだ大きく感じる。

【求めるアプリケーションの所在が判りにくい件】
「Unityランチャー」から「Dash ホーム」または「ソフトウェアセンター」を開き、ひたすら探す他はない。アプリを起動するとランチャー内にアイコンが現れるので、アイコンの中心部分を右クリックし「ランチャーに常に表示」を選べば、次回からは簡単に起動できる。

【表示フォントの種類やサイズを変更する件】
「ソフトウェアセンター」から「Advanced Settings」をインストールする。「Dash ホーム」→「それ以外のソフト」の順に開き「高度な設定」を探す。「フォント」タブからフォントの種類とサイズが変更できる。これも上と同様の手順を踏めばランチャーに登録できる。

【好みのデスクトップに仕立てる件】
「CompizConfig設定マネージャー」と「高度な設定」を駆使すれば、デスクトップをカスタマイズできる。登録済みのテーマ・アイコン・壁紙などは種類が少ないので、好みに依っては別途Web上から探すことになる。因みにアイコンは「Gion」を使っている。

【システムの監視】
システム監視ソフトは、10.04以来「GKrellM」を使っている。これは「ソフトウェアセンター」からインストールできる。この時「Psensor」を併せて導入すると何かと都合がよい。

【ATOKの件】
10.04LTSには「ATOK X3 for Linux」入れたが、11.10には未だこれから。Web情報によれば一筋縄では行かないとか。

【ランチャーを隠す】
ランチャー内のアイコンを小さくしたら、大分見栄えが良くなった・・・。うーん、まだスッキリしない。いっそのことランチャーを止めた方が良いかも知れない。ところがそうは行かない。ランチャー内の「Dash ホーム」と「ワークスペースの切替」アイコンは削除できないのだ。ならば「自動的に隠す」ようにすればよい。「CompizConfig設定マネージャー」→「Ubuntu Unity Plugin」→「Behaviour」→「Hide Launcher」→「Autohide」で隠れるようになった。

【Windows2000風デスクトップ】
そして、デスクトップ下段に「Conputer」と「Trash」アイコン、常用ソフトを登録した「Tools」フォルダー、及びシステム監視用ソフト「GKrellM」を配したら、一見Windows2000風に変貌した。キーボードのWindowsアイコンを押せば「ランチャー」と「Dash ホーム」が現れるので今のところ不都合はない。 ↓

Ubuntu 11.10 で遊ぶ II (2011.10.17)

【Gnome Clasic】
Ubuntu 11.10 標準のUnity Shellは中々馴染めない。工夫を凝らしても求めるCommandを探すのに手間取る。旧来のGnome Classicスタイルに慣れたせいなのか、それともUnity自身に問題があるのか。

そこで、Ubuntu 11.10 でGnome Classicが使えるように端末から、
 sudo apt-get install gnome-panel
と入力し、インストール後再起動した。

ログイン時に「Gnome Classic」を選び起動したら見慣れた画面が現れた。と思えたのも束の間、Wiondowsのタスクバーに相当する「下段パネル」が使えない。このパネル上に使用頻度の高いアプリケーションを登録すれば、Windowsとほぼ同じ使い勝手になるのだが、Ubuntu 11.10では不可。それでもUnityよりは分かり易く、求めるCommandは直ぐに見付かる。今後ともUbuntuがUnityを推し進めるなら、ユーザーは慣れるしかないないのだろうか。ネットブックやiPhoneなどの小型端末のUIを見据えたものであるなら、ClassicスタイルのUIは消えて行くのだろうか。その結論はUbuntu 12.04LTSで明らかにされるものと思われるが、それまでは新旧のUIを併用することになろう。そのためには「自動ログオン」ではなく、その都度Shellを選べる「手動ログオン」に設定しておこう。

【Takao P フォント】
もし、Ubuntuの欠点を問われたら、迷わず「フォントの品質」を上げるであろう。Windowsに較べてかなり見劣りするからだ。特に1920x1200画面で観る時は辛い。フォントのエッジが汚く、微調整しても色ズレが残る。 Webを長時間閲覧する時はWin-PCに手が伸びる。
ところが、Ubuntu 11.10のフォントを「Takao Pゴシック」に替えたら、エッジの崩れはなく、色ズレは極僅かになった。これならそれ程不満なく使えそうだ。

【VLC】
さて、ここでVLCに触れておきたい。
 ・Ubuntu 10.04LTSでは VLC 1.1.2 The Luggage
 ・Ubuntu 11.10では VLC 1.1.11 The Luggage
 ・Windowsでは VLC 1.1.11 The Luggage
がインストール可能である。

VLCはWindows版よりUbuntu版の方がトラブルは少ない。
 ・日本語ファイル名のISOファイルは、Win上では再生できない版がある。
  Ubuntu版ではそうした経験は一度もない。
 ・発色・コントラス・精細度ともUbuntu版の方が好ましい。
 ・最新版のVLC 1.1.11は旧版のVLC 1.1.2より好ましい。
UbuntuをCD/DVDライブラリーとして使っているので、その違いは無視できない。

【Athlon II X2 260u と Core i3 530】
現在テスト中のPCは Athlon II X2 260uを、10.04LTS-PCはCore i3 530を載せている。日頃から動画の再生能力をテストする時は「Adobe Flash HD Gally」 ↓
  http://www.adobe.com/ap/products/hdvideo/hdgallery/
の内、「Surfing in Slow Motion 1080P」で比較している。このFlash動画が滑らかに再生できれば、BD・DVDのアプコン・TSなどFull-HDコンテンツの再生は概ね問題のないことが判っているので、何かと重宝している。 (美少女サーファーが登場する)

Athlon II X2 260u登載の本機でAdobe Flash HD Gally 1080Pコンテンツを再生すると、絵は崩れないものの相当カクカクし、一度キャッシュしなければ観るに耐えない。増してやVirtualBox上のWin2000では720Pコンテンツも苦しい。 ところが、Core i3 530を載せた10.04LTS-PCでは至って滑らかに再生する。VirtualBox上のWin2000でも極僅かにカクつくものの視聴に問題はない。つまりAthlon II X2 260uの能力は、Core i3 530をVirtualBoxから1CoreでWin2000を起動した場合以下と言うことになる。
一時、Ubuntuは旧型の低スペックPCでも十分使えると言われていたのだが・・・

↓ Ubuntu 11.10 Gnome Classic デスクトップ (前節のデスクトップとは左上のメニューが異なる)
MINIX 6150SE-UC3 + Win10 (2015.6.22)

このところ Windows 10 Insider Preview のTestを続けてきた。試した範囲では、一部のGraphics Driverに不具合はあるものの、思いのほか問題点は少ない。5/30に発表されたBuild 10130 は、その後のUpdateを経て、十分実用に堪える安定性を得るまでに改善された。Web上では相変わらずUIに関する不満が数多く述べられているが、自分は 「WindowsはCustomizeして使うもの」 と認識しているので大した問題ではない。Applicationが安定して動作すれば十分である。

さて、本SiteでWin10の動作確認を得たPCは、
 ・Intelでは Core i 第1世代 Nehalem (LGA1156)以降のCPUは問題なく動作した。
  それより前のCPUは試していない。
 ・AMDでは以下の5台。
  ASUS A88XM + A10-7870K、ASRock FM2A88X + A8-7600
  MSI A68HM-P66 + A10-6700T、ASRock FM2A85X-ITX + A6-6400K
  MSI AM1I + Athlon 5350

では、もう少し古いH/Wではどうだろうか。そこで、未だ試していない蔵入り寸前のM/Bを引っ張り出した。即ち、2010/10/1に発売された MINIX 6150SE-UC3 である。そして搭載されたChipset GeForce 6150 SE + nForce 430 は更に古く2006年頃と見える。果たしてWin10は無事に動作するだろうか。

MINIX 6150SE-UC3を使う上での留意点
 ・BIOSの日付は 2010/8/23
 ・Memoryは DDR3-800/1066/1333
 ・AHCI Mode 非対応
 ・SATA3.0 非対応
 ・USB3.0 非対応
 ・Chipsetの発熱に要注意
 ・電源Socketは20P

とても2015年向きとは思えない仕様にめげず、以下の構成で試した。
 【M/B】 MINIX 6150SE-UC3
 【CPU】 Athlon II X2 250e / Athlon II x4 615e
 【CPU Cooler】 Syuriken + Noctua 92x25mm Fan
 【MEM】 DDR3-1333 4GB×2
 【SSD】 Crucial M550 128GB mSATA (mSATA→ SATA変換基板使用)
 【VGA】 Sapphire R7 250
 【電源】 SilverStone SST-ST30SF
 【OS】 Windows 10 Pro Insider Preview Build 10130

心配は無用だった。Installは全く問題なし。R7 250用のDriverも自動的にInstallされた版でOK。但し、Athlin II X2 250eの動きは今一つ。PowerDVD15Ultraによる動画のUpcon再生は苦しく、Athlon II x4 615eに差し替えた。2Coreと4Coreの差は歴然。Athlon II x4 615e + R7 250 の能力は、A8-7600を少し上回り、まだまだ現役として使える。

次に、Win10へのUpgradeに備え、Win8.1の正規版をClean Installした。 これもまた問題なし。後は「田」の出現を待つばかり、と思っていたら新情報に出くわした。
 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1506/21/news018.html
要するにWin7やWin8.1のLicenseがなくともWin10の正規版が入手できるとのことで、真偽の程を疑いたくなる措置に思えるのだが・・・

Win 10 Pro Build 10240 (2015.7.20)

少し古い話になるが、前節で述べた
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1506/21/news018.html 要するにWin7やWin8.1のLicenseがなくともWin10の正規版が入手できるとのこと・・・」は、その後完全に否定されたと思っていたら、またまた真偽の程を疑いたくなる事態に直面した。

7/29の Win10 Upgradeに備え、手持ちの空CPU/Motherboard/MEM/SSDを総動員し、Win7/Win8/Win8.1などをInstallし、全て「田印」を得た。そして、1台切りになった Win10 Insider Preview-PCは、Build 10166から10240へUpdateされた。その結果、
 ・画面右下の Credit 表示が消えた。
 ・Control Panel PCの基本的な情報の表示欄 → Windows 10 Pro
 ・Control Panel System欄は「Windows License認証済み」で使用期限の表示はない。
これは「RTM相当版」ではないだろうか。とするなら「Win7やWin8.1のLicenseがなくともWin10の継続使用可能な版が入手できた」 ことになる ?

では、Win 10 Pro Build 10240 の使い勝手について述べよう。
 ・全体の動きは悪くない。これまでのIP版の中では最も滑らかか。
 ・前の版で問題のあった、USB-DAC接続時の不具合は解消された。
 ・一部のIP版で問題のあった、Networkの繋がりに関しても今回は不都合なし。
 ・但し、Event ViewerやAida64など、表示Fontの品質に問題あり。
 ・先日発表された Classic Shell 4.2.2β版は、今のところ Build 10240上での動作に
  問題なし。矢張り Classic Shell は便利だ。

尚、Build 10240へのUpdateで得られた「Install.esd」FileをISO変換し他のPCにClean InstallしたところProduct-keyが当たらず。 ( Web上にはその解決方法について述べられているが、License不正使用の疑いがあり、近寄らぬが賢明か )
【M/B】 Jetway NF9A-Q67
【CPU】 i3 2120T
【CPU Cooler Heat sink】 Thermaltake SlimX3
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
【SSD】 Samsung 830 128GB

と言うことで、Win 10 Pro の筆下ろしに、2015/7/20の早暁に放映された NHK BS-Premium
"カティア・ブニアティシヴィリ 森の中のピアノコンサート"
の録画を観た。兎に角、ドキドキする演奏だった。その理由が妖艶なお姿の所為か、或いは時々ミスタッチする所為かは定かでない・・・
つづく・・・