10/14 14:00 Ubuntu 11.10 が公開された。
現在、Ubuntu-PCは3台ある。その内の2台は10.04LTS、もう1台は10.10である。Ubuntuは半年毎に発表される。 4桁数字の前2つは年号を後2つは発表月を表す。11.04はUIが馴染めずテストしただけで実機はない。
では、どのPCで試すか。10.04LTSを入れた2台はCD&DVDライブラリーとして毎日のように運用している。2台の内1台はメイン機、もう一台はバックアップ機である。10.10を入れた1台はテストPCのままにデータは置いていない。11.10用に新たなPCを用意する手もあるが、これ以上まな板&お盆組みPCを増やしたくない。ならば、10.10-PCで決まりか。この10.10は動作が安定するまでに1ヶ月以上かかったため、その後もあまり使われず、我家では最も使用頻度の少ないPCになっていた。
早速、Install-DiskをDVDドライブに挿入した。ところがSATA接続されたドライブから起動しない。廉価ドライブが不調になったのだろうか。敢えて原因を追及せず、USB接続のDVDから起動することにした。UbuntuのバージョンやM/BによってはUSBから起動しない例もあったので、ダメ元で試した。今回は無事にインストール開始画面が表れた。
・Ubuntu 11.10 をUbuntu 10.10と併用可能な形でインストール
・Ubuntu 10.10 をUbuntu 11.10にアップグレード
・Ubuntu 10.10 を削除して再インストール
・それ以外
ときたので「Ubuntu 11.10にUpdateする場合は、11.03からの適用を推奨している」と言う注意事項を知らずに2番目のアップグレードを選んだ。トラブルなくインストールを終え、11.10は起動した。10.10と同じくUnityなる左側にランチャを配した悪評高いデスクトップ画面が表れた。外観を手直しし、常用ソフトを最新版に入れ替え、どうにか見られる姿になるまで2時間ほどかかった。
Ubuntu 11.10の使用感は、
① 何と言っても画面左のランチャ
(サイドバー)上に並べられたアイコンが惨め過ぎる。
ネットブックも視野に入れたとのことで、アイコンの色数が少なくサイズもデカい。
初期のWindowsアイコンみたいな印象である。何れアイコン集から探すことになろう。
② 求めるアプリケーションの所在が判りにくい。隈無く探せば何処かにあるのだが、行き
着くまで右往左往する。
③ 開いたアプリを最小化した時、Ubuntu10.04やWindowsでは画面下のタスクバーに
表示されるが、11.10ではそうした表示はなく一見行方不明になる。
・アプリを開くとランチャ内のアイコンの両側に白△のマークがでる。
・アプリを最小化すると白△マークは左側1個だけになる。
と判るまでかなり手間取った。
(リリースノートを良く読もう)
④ 表示フォントの種類やサイズを変更するためには、別途必要なソフトを入れなくては
ならない。
⑤ 10.04LTSは好みのデスクトップに仕立てる方法が分かり易く簡単だったが、
11.10はかなり面倒、と言うより「規定値のまま弄らずに使え」との方針に思われる。
⑥ 旧来のU
I(Classic表示)に較べて全体に動きがトロい。つまり、1年半前の10.04LTSに
較べて進化したと思われる点は、比較的新しいH/Wに対応した点だけか。
もう少しテストを続ける予定ではあるが、常用するかどうか見通しは暗い。
矢張り来春の12.04LTS(long-term stability)待ちになりそうだ。
↓ Ubuntu 11.10 のデスクトップ