あれこれテストする IV

金5,980円也のMini-ITX M/B "MINIX 6150SE-UC3"が明日届くことになった。未完成の板が何枚もあるのに "廉価**" に弱く、ついポチってしまったのだ。

だが用途は決まっている。Ubuntu3号機である。10月10日発表予定のUbuntu10.10が待ちきれずにβ版を別掲のPT2-PCに入れて遊んでいるのだが、そろそろ仕上げの段になったので専用機を考えていた。 CPUは手持ちのPhenomII X3 705e、VGAはGF210。試運転はWin7とUbuntu10.10βのDual Bootで行う予定である。

チェックポイントは
 ・MINIX 6150SE-UC3のBIOS仕様
 ・使えるCPUクーラーの確認
 ・消費電力
 ・チップセット6150SEの発熱
 ・6150SE + nForce430に於けるDDR3のパフォーマンス
 ・ピンヘッダから引き出すS/PDIF出力の音質
 ・できれば AMD Phenom II X6 1055T で試したい
などなど・・・    (2010.9.30)

MINIX 6150SE-UC3 (2010.10.1)

以下の構成で組み立てた。
 【M/B】 MINIX 6150SE-UC3
 【CPU】 PhenomII X3 705e
 【CPUクーラー】 大手裏剣
 【メモリ】 SanMax DDR3-1333 4GB×2 (一時流用)
 【VGA】 LEADTEK WF GF210 512MB DDR3 LP
 【SSD】 Transcend TS128GSSD25S-M (使い回しSSD)
 【電源】 picoPSU160

結果は上々。Win7HP64インストール後3時間経過したが、問題は何も起こらない。
では、上記のチェックポイントを確認しよう。

 【MINIX 6150SE-UC3のBIOSについて】
  ・現在は規定値のままだが、特に気になる点はない
  ・8GBのメモリをスンナリ認識した
  ・CPUファンのコントロール良好
  ・PCIeスロットにビデオカードを挿すとIGPは停止する
  ・Unlock仕様の別BIOSに替えれば かなり遊べそう
 【使えるCPUクーラーの確認】
  ・大手裏剣、手裏剣、Thermaltake MeOrb は ○
  ・桜扇 Thermaltake ISGC-100は ×
  ・Sumuel 17は未確認
 【消費電力】
  ・アイドル時:45W、高負荷時:88W
 【チップセット6150SEの発熱】
  ・60℃を超える 大手裏剣から流れる風では不十分なので対策を検討中
 【6150SE + nForce430に於けるDDR3のパフォーマンス】
  ・Win7 Score 6.5 7.5 4.9 5.8 5.9
 【ピンヘッダから引き出すS/PDIF出力の音質】
  ・未確認

明日は 6150SEの熱さましとGF210のファンを交換する予定・・・ (2010.10.1)


上記、CPUクーラーの件を一部訂正しなくいてはならない。
 「大手裏剣、手裏剣、Thermaltake MeOrb は ○」は×
正しくは
 ・大手裏剣、Thermaltake MeOrb は ○
 ・手裏剣は そのままでは取付不可、ただしヒートパイプを少し曲げれば可。
  (試した手裏剣は初代MINIXの時にヒートパイプを曲げて そのままでした。ゴメンなさい)
 ・Samuel 17 は×だった。ただしフィンの一部を曲げるか、または削れば可。


さて、6150SEの発熱の件、(室温27℃)
 ・大手裏剣装着時、Everest5.50 MCP温度表示は63℃まで上昇した。
  チップセットヒートシンクに40mmファンを載せたら 57℃まで下がった。
 ・まだ高いので、CPUクーラーをThermaltake MeOrb に替えてみた。
  このクーラーは、水平方向に風が回るため、チップセットヒートシンクに直接当たる。
  結果はMCP温度49℃。
ならば、MeOrbで決りか。だがそうはならない、ファンが少々五月蝿いのだ。
結局、またまた毎度お馴染みの手法か・・・    (2010.10.2)

REX-VGA2DVI-PW (2010.10.3)

現在、机回りに?台のPCがある。その内、2台はNanaoのL885に、6台は同じくNanaoのS2411Wに繋がっている。 S2411WのDVI端子2個にそれぞれHDMI-4台切替器を導入し、
合計8台まで接続可能な状態にある。

さて、MINIX 6150SE-UC3のIGPはD-sub出力のみで、 DVIやHDMIを使うなら別途ビデオカードを挿さなくてはならない。今回は最廉価カードGF210で試運転しているが、IGPの性能も確認したい。実は、L885のD-sub端子には常時稼働のWHSが繋がれ、できれば外したくない。そこで、あれこれ調べたら手頃な変換器が見付かった。 「VGA to DVI/HDMI 変換アダプタ REX-VGA2DVI-PW 」だ。決して安くはないが、あれば重宝しそうだ。

MINIX 6150SE-UC3 + REX-VGA2DVI-PW + NanaoS2411W の結果は如何に、
 ・D-sub出力をHDMI切替器に繋げるので至って便利だ。
 ・アナログ出力としては上々。色のズレや滲みはない。
 ・文字は稍太めになるが、発色も精細感も決して悪くない。
 ・静止画の1920×1200表示に問題はなかった。
 ・動画の表示に制限があり、1680×1050が限界だった。
  ビデオメモリが32MBなので致し方ない。
 ・DVDのISOファイルは問題なく再生できたが、HDコンテンツの動きの激しいところで
  カクカクになった。
 ・手持ちのD-sub15pinVGAケーブル使用時より綺麗に見えるのはプラシーボだろうか。
 ・総じて、REX-VGA2DVI-PWは値段(8,780円)だけのことはある。

では、IGP出力時の消費電力はどうだろうか。HD4350、GF210、HD5570 の場合と比較してみよう。

VGA
ビデオメモリ
消費電力
3DMark06
Score
規格
容量
アイドル時
高負荷時
IGP
DDR
32MB
35W
71W
231
HD4350
DDR2
256MB
49W
未計測
未計測
GF210
DDR3
512MB
45W
88W
3279
HD5570
DDR3
1GB
52W
102W
7378

*CPUクーラーの件は、AMD Phenom II X6 1055T 入手後に・・・
Ubuntu 10.10β (2010.10.3)

8月末に発表されたUbuntu10.10βを作りかけのPCに入れて様子をみてきた。
気付いた点を上げれば、
 ・当初あったNetworkの認識に関する不具合は、直ぐに改善された。
 ・前の10.04では甚だしく使い難かったATIの最新ビデオカードがサポートされ、ドライバの
  インストールが楽になった。そうは言っても、発色・精細度・パフォーマンスともNVIDIAの
  方に一日の長を感じる。
 ・Web上からDLしたdebファイルのインストール手順がより親切になった。
 ・細部のデザインが変更され、少しお洒落になった。
 ・噂によれば、有料のソフトが出るとか。BDの正規対応なるか?

 ・Adobe Flash HDコンテンツの再生が思わしくない。
 ・DualBoot時、Win7と10.04では消費電力に差はなかったが、10.10では数W上昇する。
 ・正規版に向けて、細部の詰めに期待がかかる。

その10.10β版を本機に入れた。8/28付のISOファイルからインストールしたら、最初のUpdateで500個近いファイルの更新となった。一瞬ビックリしたが、10分程度で完了した。Win7とのDualBootも問題なし。10/10にはRC版が発表される予定とのことで、直ぐに入れ直すことは判っていても、あれこれ弄り回したくなるのがUbuntuの特徴だ。Win7より自由度が高く、秋の夜長向けOSかと。

ここ1日2日の間に上記「・・・10.10では数W上昇する」件が改善された (2010.10.4)

Phenom II X6 1055T (2010.10.4)

PCの検証をする時、Windows Experience Index、3DMark06、3DMark Vantage、Superπ、FF14、Adobe Flash Playerなどのアプリを使っている。中でもAdobe Flash HD Galleryは、動画再生能力を確認する上で手頃なサイトと言えよう。 Full HD Flashコンテンツが滑らかに再生できれば、 CPU能力、GPU能力、及び通信回線速度が合格点に達していることの目安になる。

ところが今回組み上げた MINIX 6150SE-UC3 + PhenomII X3 705e + GF210 は合格点に達しない。Win7上では○を得られてもUbuntu上では×になる。Ubuntu1号機、同2号機とも○であること、及びGF210をHD5570に替えても×であることから、Ubuntu10.10βにその原因あるのではないかとの疑いをかけた。そこで、別のHDDにUbuntu10.04入れてみた。結果は×。 3台のUbuntu-PCの構成は以下の通りである。

PC
OS
M/B
CPU
GPU
Adobe Flash
HD Gallery
Ubuntu1号機
Ubuntu10.04
Zotac
G41ITX-A-E
Pentium DC
E6600   
GT220
滑らかに
再生する
Ubuntu2号機
Ubuntu10.04
MSI
P55M-GD45
Core i5 750   
GT240
滑らかに
再生する
Ubuntu3号機
Ubuntu10.04
J&W MINIX
6150SE-UC3
PhenomII
X3 705e
G210
カクカク
Ubuntu10.10β

とすると、原因はUbuntu10.10βではなく、PhenomII X3 705eの能力にあるのではないだろうか。 斯くして散財なり。AMD Phenom II X6 1055T が届き、早速交換した。
 ・結果は吉。Ubuntu上でAdobe Flash HD Galleryが滑らかに再生できた。
 ・アイドル時消費電力は9W増して54W。
 ・リテールクーラー使用時、アイドル時CPU温度はEveret5.50もHWMonitorProも20℃
  前後を示し、1055Tに未対応のようだ。(アイドル時のヒートシンク温度は33~34℃ 室温26.5℃)

各種計測、及びCore Unlock BIOS のテストは明日に・・・

チップセットの熱さまし (2010.10.5)

今日も MINIX 6150SE-UC3 + Phenom II X6 1055T は快調に動いている。
では、もう少し遊んでみよう。

そこで、Core Unlock BIOSを入れ"Turbo Core"なるタブを"Enabled"にセットして再起動をかけた。ところが何の変化もない。Everest5.50のCPUIDから見ると、
 ・HTT Clock 200MHz、CPU Clock 200MHz x14=2800MHz で定格値のママ
念のために"Turbo Core"を"Disabled"にセットして再起動した。
 ・HTT Clock 200MHz、CPU Clock 200MHz x16.5=3300MHz でTurbo状態になった
どうも Turbo CoreタブのEnabledとDisabledが逆になっているようだ。

そこで、Turbo Coreタブ Disabled → 実はEnabled状態?でベンチテストをした。
ビデオカードはGTX460、電源はSeasonic SS-650KM に替えた。
 【Win7スコア】 7.4 7.4 7.4 7.4 5.9
 【3DMark06】 16984 (SM2:6396 SM3:7963 CPU:5208)
 【3DMarkVantage】 13847 (GPU:11358 CPU:40392)
 【FF14ベンチ high】 2405
 【Yume1024×768最高】 79243
 【Superπ104万桁】 21秒
 【アイドル時消費電力】 65W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 206W

P55A-UD4 + i7 860 + GTX460のデータに較べて少し劣るが、H55-ITX + i5 661 +GTX460よりは良い。つまり、CPUの価格順の成績になった。 勿論、1055T をOCすれば更に良い結果は得られるものと思われるが、HWMonitorProから見たCPUの消費電力は105Wに達し、MINIX 6150SEの制限値95Wを超えている。これ以上無理はさせられない。

さて、Phenom II X6 1055Tをどう使うか。MINIX 6150SEに載せてMini-ITXに仕立てるのは厳しい。 大型のCPUクーラーを使えば当面の問題は解決するが、ケースがデカくなる。抑も、1055Tに付属するクーラーは静かとは言えず、適当なクーラーに替えたい。ところが背が低く尚かつチップセットも冷やせるクーラーは見当たらない。静音指向で行くなら、リテールヒートシンク + 静音ファンで収まりはつくが、それでは高負荷時に冷却不足となり6コアの威力が十分に生かされない。

純正品以外のクーラーを使った場合、兎角チップセットの冷却が不足気味になる。前に述べた通り、リテールクーラーならば、吹き下ろした風がそれ程弱まることなくチップセットヒートシンクに当たるが、多くのサードパーティー製クーラーはCPUの冷却に専念し、チップセットはあまり考慮されていない。 チップセットに強力なクーラーを載せれば良いのだが、生憎スペースがなく手持ちの製品は全て×。

ならば、MINIX 6150SE付属のチップセットヒートシンクを改良しよう。現在、CPUクーラーはCoolerMaster Hyper TX3、チップセットヒートシンクに60×20mmファンを翳してMCP温度は58℃(室温27℃)である。

チップセットヒートシンクを外した。CPUクーラーからの横風を受け易い構造に見える。
ヒートシンクの上部にファンを配するので、邪魔になるMINIXの看板は糸鋸盤で切断した。
チップセットに接触する面の平面製を確保するために磨き上げた。#180 #240 #400 #1000番のサンドペーパーを鏡に貼り付けて仕上げた。
元から付いていた傷は取り切れなかった。

結果は如何に・・・

ヒートシンク改良の件、結果は×。1℃くらい下がったように思われるが、殆ど測定誤差の範囲。仕方ない、ヒートシンクを作ろう。求める寸法はW45×D35×H50mm。素材はALPHA社の汎用ヒートシンク(W45×D45×H50mm)を使えばよい。

部品が届くまでの間に、Ubuntu10.10RC版を入れよう。(RC版は10/10発表と思っていたら9/28付のISOファイルが既にUPされていた)

 ・インストールは簡単明瞭。
 ・β版とは異なり、初めから日本語表示された。
 ・日本語入力も導入済み。
 ・NVIDIAのドライバは260.19.06。
 ・VirtualBoxも10.10対応バージョンがUPされていた。
 ・どうしたことか、Adobe Flash HD Galleryの再生が思わしくない。β版より劣る。

Update待ちか・・・・・・

チップセット ヒートシンクをつくる (2010.10.6)
ALPHA社の汎用ヒートシンクが届いた。
フィンが細いので小振りに見える。作りは良い。
ベースの厚みは4.5mm、フィンの高さは45.5mm。
糸鋸盤で切断可能だ。
型紙を作ってから切断し、ヤスリとサンドペーパーを使って仕上げた。所用時間は2時間くらい。重さは37.0g。MINIX 6150SE付属のヒートシンクは39.5g。 少し軽かった。
はじめ3.2mmビットで穴を開けたが、僅かに位置がずれたので3.5mmビットで開け直した。
裏面はサンドペーパーで磨き上げた。

ヒートシンク以外は同じ構成で組み直した。(ヒートシンク冷却用のファンは60×20mm 約2000rpm)
結果はどうだろうか。(室温27.5℃) 

○にはならず△か。 MCP温度は5℃下がり52℃になった。
回転数の高いファンに替えれば温度は下がるが、ノイズレベルは許容値を超える。
少し物足りないがこの辺で手を打つことにしよう。

リテールヒートシンクが一番か (2010.10.8)

MINIX 6150SEをどう仕上げるか。それが問題だ。PhenomII X6 1055Tを載せ、NVIDIAのローエンドカードG210を挿した場合、高負荷時に130Wを超える。picoPSU160では危うい。現在構想中のケースにSFX電源は入らない。かと言ってPhenomII X3 705eでは不満。
4コアの605eは職員宅にあり流用不可。そこで、
 ・PhenomII X6 1055T は、適当なMicroATX M/Bに載せる
 ・このMINIX 6150SEには、近日発売予定のAthlonII X4 615eを検討する

兎に角、予定のケースに収まるように高さを抑えよう
 ・ビデオカードはG210 (近日発売予定のGT430はpicoPSU160で使えるだろうか)
 ・CPUクーラーは、リテールヒートシンク + ENERMAX Cluster UCCL8
 ・メモリは2GB×2
 ・電源はpicoPSU160の予定。CPUが決まるまでは Seasonic SS-650KM。
以上の構成で、まな板に組み直した。

ところが、リテールヒートシンクを使った場合、チップセットヒートシンク冷却用に60×20mmファンは取付不可。手持ちの40mmファンの中からmini-KAZE ULTRA 40×20mmを載せることになった。

ファンの取付は楽しい。パズルのようだ。
スペーサー・L金具・アーム等を使って収めた。
今回はビデオカードに未使用の穴があるので
利用した。 (1ヶ所の固定のために15個の部品を使った)
リテールヒートシンクに替えた。
CPUクーラーの風がチップセットヒートシンクに回り、MCP温度は48℃まで下がった。(室温27℃)
やはりAMD Mini-ITXにはリテールヒートシンクが一番か。
AthlonII X4 615e (2010.10.9)

AthlonII X4 615eが届いた。結果は以下の通り。

M/B
MINIX 6150SE-UC3
VGA
G210 DDR3 512MB LP仕様
CPU
PhenomII X3 705e
(TDP 65W)
AthlonII X4 615e
(TDP 45W)
PhenomII X6 1055T
(TDP 95W)
Win7 Score
6.5 7.5 4.9 5.8 5.9
7.1 7.4 4.9 5.8 5.9
7.4 7.5 4.9 5.8 5.9
3DMark06
Score:3279
SM2:1221
SM3:1168
CPU:2946
Score:3319
SM2:1221
SM3:1170
CPU:3543
Score:3376
SM2:1222
SM3:1169
CPU:5066
3DMarkVantage
Score:1094
GPU: 856
CPU:6573
Score:1104
GPU: 856
CPU:8404
Score:1133
GPU:  867
CPU:14411
Yume1024×768最高
16303
16281
未計測
Superπ104万桁
27秒
31秒
24秒
アイドル時消費電力
45W
39W
54W
3DMark06ベンチ時
ピーク消費電力
88W
72W
132W
付属ヒートシンクの高さ
23mm
19mm
30mm

MINIX 6150SEには AthlonII X4 615eが似合うようだ。
Superπ以外の結果は PhenomII X3 705e を上回る。消費電力も良好だ。

・・・・・
AthlonII X4 615eに載せ替えてから5時間経過した。PhenomII X6 1055Tとは大違い。
 ・CPUヒートシンクの温度は6~7℃下り 30~31℃ (室温25.5℃)
 ・CPU回りの固体コンデンサも全く熱くない
 ・チップセット回りの電解コンデンサも心配なし
 ・どこでも温度計を使ってM/B上の温度を測ってみたら、40℃を超える個所はどこにも
  なかった
昨日より室温が2℃ほど下がったことを考慮しても、十分満足の行く結果が得られた。

Ubuntu3号機がこれで決りかどうかは、明日発表予定のUbuntu10.10次第か・・・

LEADTEK GF210 512MB DDR3 LP (2010.10.9)

今回採用したビデオカードはLEADTEK GF210 512MB DDR3 LPである。選んだ理由は、
 ・UbuntuではATIよりNVIDIAの方が無難
 ・Ubuntu上で3Dを駆使する場面は少ないのでローエンドカードで十分
 ・なるべく消費電力の少ないカードがよい
 ・ファンの取り替え易いカードがよい
 ・そして、LP仕様であること
であった。

斯くして、左の通りになった。載せたファンはXINRUILIAN RDL6020SBK 60×20mm。アームを使って2点留めにした。ファンの振動を抑えるために適宜ゴムワッシャを挟んだ。2500rpmのところを1700rpm程度に減速したが、低TDPカードなので回転数固定でも問題なし。

G210のパフォーマンスは上のベンチ結果通り、正にローエンドだ。では画質はどうだろうか。一時NVIDIAのカード全般に不満を持っていた。特にドライババージョン190番台は全く好みに合わなかった。ところが、200番台になり少しずつ変わりはじめた。 現在、Win上ではβ版の260.36を使っているが、十分に満足できる画質だ。最早ATIに較べて遜色ない、との印象を抱いている。

PC木工 (2010.10.10)

BDドライブはPioneerのBDR-S05Jを使っている。 素晴らしい性能のドライブだが、価格もまた素晴らしい。とても?台全てのPCで使い切れない。そこで、TIMELYのドライブケースOPTICAL-CASE525SATAに収め、USB切替器を介して4台のPCに接続している。

以前は、5"ドライブケースが数多く出回っていたが、最近は3.5"用が多く選択肢は少ない。その中からTIMELYのケースを求め数ヶ月経った。このケースの唯一の欠点は、内蔵ファンの賑やかさにある。40mmファンの中では定評のあるScythe Mini-KAZEに交換したのだがそれでも静かにならず、半ば諦めていた。

Mini-KAZEを単独で回せば十分静かなのにどうしたことか。
 ・開口部の形がファンの口径に合わない
 ・ケースの密閉度が高くファンに負荷がかかる

あれこれ検証したところ、2枚あるケースカバーの内1枚を外せば見違えるように改善されることが判った。このケースは縦置横置兼用だが横置専用にすれば1枚のカバーは外せる。ところが、そのまま置いたのでは底面を塞いでしまう。ならば台を作ればよい。

Pioneer BDR-S05J用の置台を作った

TIMELY OPTICAL-CASE525SATAの
ケースカバーを半身外した

これが今回のPC木工なり
素材はサクラ材
 17×13×230mm 2本
 4×30×140mm 1枚
 4×40×140mm 1枚
黒塗装し、両面に滑り止めマットを貼った
置くだけだが問題なし

至って簡単な工作だが、効果は抜群

そうこうする内に Ubuntu10.10 がアップされた・・・

Ubuntu 10.10 (2010.10.11)

Ubuntu10.10を入れた。はじめにUp情報のあった
http://ubuntu-india.blogspot.com/2010/10/ubuntu-10-10-maverick-meerkat.html
から32bit版をDLしたら28分かかった。別サイトhttp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-releases/maverick/から64bit版をDLしたら3分で終わった。

先ず、Wubiを使って32bit版を入れた。何の問題もなくスンナリ入った。流石にβ版やRC版より安定している。不可解な動作は今のところない。NVIDIAのドライバが260.19.06になり心なしか画質が向上し、Win7上より絵が綺麗に見えたのは気のせいだろうか。 ところがFlash HDの再生は全くダメ。動画ではなく紙芝居になる。

次に、別のHDDにAMD64版を入れた。これも問題なくインストールできた。結果は32bit版と同じくFlash HDは×。6コアの1150Tなら滑らかに再生するFlash HDが、4コアの615eでは全く不調とはガテンが行かない。
よって、
 ・Flash HDは Win7上での再生は3コア・4コアとも問題ないが、Ubuntu上では両者とも×。
 ・IntelのCPUではUbuntu用のFlash Playerに問題はない。
 ・Ubuntu用のFlash PlayerがAMDのCPUに最適化されていない可能性がある。

とすると、MINIX 6150SE + AthlonII X4 615eは、Ubuntu3号機に向かないことになる・・・


4コアの615eでFlash HDがダメとは、やはり腑に落ちない。
そこで、念のためにJ&W MINIX H55-HD + i3 560 + G210にUbuntu10.10を入れた。
結果は○。Flash HDを含めて全く問題なし。

次に、MINIX 6150SEとはチップセットの異なる J&W MINIX 780G + PhenomII X3 705e + G210で試した。結果は×。MINIX 6150SE の時と全く同じ症状だった。

仕方ない。Ubuntu用Flash PlayerのUpdateを待つことにして、当面、Ubuntu3号機はMINIX H55-HD + i3 560で仕上げ、MINIX 6150SEは Win7用にしよう。

何だかMINIX 6150SEにケチを付けたような言回しになってしまったが、決してそんなことはない。Win7で使う限り、安定性・消費電力・パフォーマンスとも極めて良好だ。Event Viewerにエラーや警告の表示が殆どでないことも特筆される。この秋一番のお奨めMini-ITX M/Bと言えるかもしれない・・・

 PCG3