Mini-ITX

D510MO + Windows Home Server

一昨年の夏、MSIのWindboardを使って職員用にAtom PCを組み立てたが、遅い・五月蝿い・発色が悪いなど散々の出来映えだった。結局誰も使わず事務室の場所塞ぎになっていた。

22年正月早々、新しいAtom M/B D510MOが発売された。Windows Home ServerもPP3にUpdateされた。Atomの起死回生なるか。

購入からの経緯は「Arekore Test」ページで述べててきたが、漸く目鼻が付いたので、独立したページに仕立て直すことにした。 (2010.1.24)

Win7RC64で試す (2010.1.8)

先ず、Win7RC64を入れた。部品構成は以下の通り。

 【CPU】M510MO内蔵:Atom D510 (Dual-core / 1.66GHz / 512KB x2 L2)
  (ファンレス仕様のCPUだが、念のために80×15mmファンを翳した)
 【VGA】M510MO内蔵:GMA 3150
 【MEM】Kingstone DDR2-800 1GB×2
 【HDD】Seagate ST3500630NS 500GB 7200rpm
 【DVD】Pioneer DVR-S17J-SV
 【電源】picoPSU150-XT + 150W ACアダプタ
 【OS】Win7RC64

結果は、
 【Win7スコア】 3.4 4.4 2.7 3.0 5.9
 【3DMark06】 未計測
 【Yume1024×768最高】 2598
 【Superπ104万桁】 88秒
 【アイドル時消費電力】 25W 
 【ベンチ時ピーク消費電力】 36W

Superπの結果はGeodeの72秒に完敗。全体に動きは緩慢。画面は薄暗くコントラストも低い。但し、D-SUB出力にしては文字や色の滲みはなく素直な画像である。ここまではNanaoのL885で試した。

TMT3をインストールしDVDをかけた。何とアプコン再生がスムースなのだ。このD510は2コア4スレッドで動作するが、その効果がしっかり現れたようだ。

Win7ではL885のD-SUB接続時にディスプレー情報が収得できないので、同じくNanaoのEV2334Wに繋いでみた。今度はディスプレー情報を収得し、更にEV2334WのAuto Ecoモードを解除したところ、当たり前の明度とコントラストになった。 そこで「BACK TO THE FUTURE II」をかけてみた。少し地味な発色だが悪くはない。結局最後まで観てしまった。

AtomでDVDのアプコン再生が可能とは思っても見なかった。
明日は2.5"のHDDに替え20Wを切れるかどうか試してみよう。
低発熱・省電力・静音・2コア4スレッドの効果、今度のAtomは使えそうだ。
明後日は i5 661 + ASUS P7H55-M PRO を試す予定。今年は正月から超忙しい。

大ボケでした (2010.1.9)

Mini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -28-スレの>>787さんから
 まーたG3ボケてんじゃ・・・
 DVD再生がスムースなのはGMA 3150のアクセラレーションが効いたんだろーに
 だからCPU使用率が低いんだろ

とレスがありました。自分ではSimHDをON、ハードウェアアクセラレーターをOFFのつもりだったのだが・・・

そこで再確認した。 またまた大ボケだった。大幅に訂正しなくてはならない。やはりハードウェアアクセラレーターがONになっていた。D510MOの場合、TMT3のSimHDはGPU処理はできず、CPU処理だけになる。ハードウェアアクセラレーターOFF、CPU処理によるSimHDの時、CPU使用率は平均70%。それでも1.66GHzのCPUとしては悪くない値だと思う。

今度はPowerDVD9Ultra2320aを入れてみた。
TrueTheatreエフェクト自動調整(TrueTheatre Motion:OFF)の時、CPU使用率は平均40%。TrueTheatre Motionを中に設定すると90~100%。D510MOの場合、9UltraのTTHD自動調節設定なら十分使えることが判った。TMT3と9Ultraは好みの分かれるところか。

最近、怪しげなレポが重なり申し訳ありません。深く反省してます。

Windows Home Server を試した (2010.1.10)

2.5"のHDDを使い切ってしまったため、アイドル時消費電力が20Wを切れるかどうかの検証はお預けとなり、代わりに1TBのHDDを使ってWindows Home Server (以下WHS)を試した。

・前のWin7インストール時、HDDをAHCIモードにしたが、そのままでは上手くインストール
 できなかった。
・そこでIDEモードに換えた。今度は無事に・・・  だが、再起動後にログオンできない。
・初期状態では、ユーザー名が「Administrator」でなくてはならないことに気付くまで、
 小一時間かかってしまった。Win2Kと同じだった。
・LANとVGAドライバはD510MO付属のDVDからインストールした。
・WHSは始めてだったのでまごまごしたが、その後のUpdateはスムースに進んだ。
・WHS PP3が発表されていると聞いたが、Windows Update からは導入できず、評価版が
 公開されているだけのようだ。暫くPP2で行こう。(自分の検索が不十分なのかもしれない)

WHSの画面はXPというよりWin2Kに近くどこか懐かしい。全体に分かり易くマニュアルを見なくとも大凡の見当は付いた。クライアントPCの登録をし、バックアップの準備が整った。だが最初のバックアップはどのくらいの時間がかかるか見当も付かない。 明日の午前1:00スタートに設定した。

さて、D510MOのSATA端子は2個。HDDを2台(もう1台は明日到着予定)繋ぐと光ドライブはUSB接続する他はない。 一度インストールしてしまえば光ドライブを使うことは滅多にないだろうが、WHSに慣れるまでは付けて置きたい。 そこで、例によってUSB内部ピンヘッダ接続した

毎度のことながら問題はケースだ。Abee社のT20やCHENBRO社のES32067あたりが候補となるが、なぜか気が進まない。そこで物置かららIN-WIN社のMatrixを引っ張り出してきた。(T20は約22L、Matrixは約18L)  このケースはお洒落なデザインではあるが、今一つ使いにくい。フロントファンもリアファンもなく、気の利いたVGAカードを載せるには風通しが心配。だがAtomなら問題はないだろう。 HDDにはそれぞれ100mmファンを抱かせれば良い。 必要があれば拡張スロットに排気ファンを付けることもできる。その上、背面カバーもあるのでどこにでも置ける。 だが、そう都合の良いように事は運ぶだろうか。

その後、AHCIドライバの入れ方が判った。後日再インストールしよう。
またまた腰痛でござる (2010.1.14)

前回のサイトアップは1/10 PM7:00。その後またまた腰痛が再発した。七転八倒の不覚。それでも小康状態を見計らって幾つかのテストをした。

1/11
 ・AM1:00 メインPCのバックアップ開始。
 ・AM4:00 バックアップ80%終了を確認。
 ・AM7:00 バックアップは終っていた。所用時間は4時間25分ほど。
約240GB分のバックアップにしては、今回の所要時間が長いのか短いのかよくわからない。

1/11 PM7:00 D510MOに1TBのHDDを追加した。WHSのコンソール画面にHDD追加の表示がでた。その後、1時間毎に確認したが変化なし。3時間後、いくら何でも少しは変化があるはずだろう。該当HDDのプロパティーを開いたら、追加されたHDDを前に取り付けたHDDのバックアップ領域にするか、単純に領域拡大に使うかの選択画面がでた。そうなのだ、HDDを追加しただけでは幾ら待っても何も起こらず、使い方を指示しなくてはならなかったのだ。(WHSは新しいHDDの領域確保を自動的に行うものと勝手に決めてかかっていた)そこで、HDDの領域拡大を選んでGO。 席を立って戻った時には全て完了。その間約5分。 領域確保にかかった正確な時間は判らない。

その後、D510MO+3.5"HDD2台+光ドライブがMatrixに収まることを確認した。但し、HDDの取付金具を工夫しなくてはならない。市販の金具で間に合いそうだが腰痛の身、ホームセンターまでの道程は遠~い。


Mini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -29- の >>47さんへ
 優しいお言葉をありがとうございます。
 快方に向かっているようです。同じ姿勢を続けると痛みが走りますが、
 程々に動いていれば少し楽になります。PC弄りは丁度良いようです。

同じくMini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -29- の >>48さんへ
 そうなんです。ネットブックの持ち合わせはないのです。
 旅行用のノートPCはありますが、もう1年近く蓋を開けていません。
 どこでもPCの状態にありながら、寝ながらPCは見落としていました。考えてみます。

WHS Power Pack3 (2010.1.21)

1/16 2回目のバックアップを行った。所要時間は23分。初回に4時間半かかった時は先行きどうなるかと思ったが、この程度なら?台のバックアップも就寝中に完了するであろう。

1/18 WHSのUpdateを行ったらPowerPack3が適用された。Win7PCは未登録のため、どこが変わったかよく判らない。

上に述べた通り、D501MOのSATA端子は2個。1TBのHDD2台を単一領域に設定したためバックアップ領域がない。ならば2TB×2でRAID1相当にしよう。 Barracuda LPシリーズは回転数こそ5900rpmだが、低消費電力で転送速度も7200rpmに較べて遜色はない。安くはないが奮発しよう。

毎度の事ながらケース選びには悩まされる。3.5"2TB×2のHDDを常時稼働することになれば、やはりケース内の風通しは十分に確保したい。ケースファンのないIN-WINのMatrixでは心許ない。 他の手持ちの空ケースはどれも大きい。 そこでタオエンタープライズのST-565T-Bを選んだ。サイズはW185×H360×D394でMatrixの1.5倍あるがやむを得まい。

AHCIモードへ移行の件、一筋縄では行かない。もう少し勉強しなくてはならない。そうこうする内にバックアップデータが貯まり始めた。別段不都合はないので暫くIDEモードで行こう。

1/20 ST-565T-Bが届いた。少し安手だが嫌みはない。剛性はMatrixより良好。コンパクトなMicroATXケースと言われるAbee社のD1やAntec社のNSK3480より小振りに見える。フロントパネルがやや細見で黒仕上げだからかもしれない。ケースファンは前面2・側面1・背面1の4個まで取付可能。幾つ付けるかはHDDの温度と相談しよう。何だかD510MOではなくSATA端子の多いMicroATXの方が良かったかもしれない。これも成り行きか。

1/21 AM2:00、ST-565T-Bに収めた。MicroATXケースなのでD510MOを入れたら中はスカスカ。
 ・流用したMatrix付属のSFX電源が五月蝿い。静かなATX電源に換えよう。
 ・2TBのHDD2個剥き出しでは、これまた五月蝿い。やはりスマドラに入れよう。
 ・フロントファン・リアファン各1個でも良さそうだが、HDDをスマドラに入れることにしたので、
  もう1個増設するかもしれない。

1/21 PM8:00、スマドラ取付金具を作った。と言っても市販の金具を少し細工しただけ。上手く収まるかどうか・・・

D510MO + WHS が完成した (2010.1.23)

ST-565T-Bにスマドラ入り3.5"HDDを2台収めた。市販の金具だけでは間に合わず、1.5mmのアルミ板を加工して取付ベースを作った。MicroATXケースだが、MicroATX-M/Bではスマドラ2台は無理そう。 部品構成は、

 【M/B】 Intel D510MO
 【VGA】 M510MO内蔵:GMA 3150
 【MEM】 Kingstone DDR2-800 1GB×2
 【HDD】 Seagate ST3200524AS 2TB 5900rpm
      Seagate ST3200520AS 1TB 5900rpm
 【HDD消音ボックス】 スマドラ×2
 【DVD】 Pioneer DVR-217JBK
 【電源】 ENERMAX ECO80+ EES350AWT
 【ケース】 タオエンタープライズ ST-565T-B
 【OS】 Windows Home Server PP3
 【ウイルスソフト】 Kaspersky Anti-Virus for Windows Home Server Edition

WHSの仕様ではHDD全体ではではなく、共有ファイルのバックアップが可能。つまりRAID1相当の機能はないようだ。望むならRAID機能をサポートするM/Bか拡張カードを挿すことになる。SUPER●のX7SPA-HFは魅力的だが、そこまでは踏み切れない。当分D510MOで行こう。結局、2TB×2ではなく、2TB+1TBにした。

今回使用した電源はENERMAXのECO80+ EES350AWT(6800円)。これは思いがけず当たりだった。最近購入したENERMAX製品の中では最も静か。ケーブルの本数が程々なので小型ケースで扱い易い。余分なケーブルは5"ベイにすっぽり収まった。

WHSについてはまだまだ不勉強だが、PC複数台の自動バックアップ、ビデオ・音楽・写真ファイルの共有など、使い方次第では結構重宝しそうだ。D510MOならHDDを2台積んでも消費電力は30W台。CPUに適当なファンを翳せば常時稼働も安心だ。現在、80mmファンを1000rpm位で回している。CPU温度は30℃、ファンを止めると50℃近くになる。(室温25℃)

スマドラに入れたHDDの温度は、2TB HDDが30℃、1TB HDDが27℃。消費電力は、2TB HDDが6W、1TB HDDが4W。ケースファンは前後とも120×25mm 800rpm。  極静音PCとは言えないが、サーバーとしては十分静かな方だと思う。

明日は写真を撮ろう。

お姿 (2010.1.24)

これまで本サイトの写真は主に縁側(築35年の純和風建築)で撮ってきた。PCの撮影はストロボを焚くと光り物が上手く写らないので、なるべく自然光を使って撮るように心がけてきたのだが、現在、その縁側は観葉植物の避難場所に充てられている。やむなく屋外で撮ることにした。

【タオエンタープライズ ST-565T-B】
面白くも可笑しくないケースだが、低価格で大きさも手頃だ。
【スマドラの連結】
スマドラは5"ベイに収まる大きさだが、前後の何れかに冷却ファンを設けないとHDDの温度はかなり上昇する。 今回はスマドラを立てて二連結し、フロントファンの直ぐ後に取り付けた。

市販の金具を使って連結した。アルミ材で自作も可能だが、巾10mm厚1.5mm程度では強度が心配されるのでステンレス金具を使った。スマドラ2台の重さはHDD入りで3.75Kg。ずっしり重い。

【スマドラの取付】
M/Bへの取付は1.5mmのアルミ板でベースを作り、3mm厚のゴム板を挿んで4点留めにした。アルミ板の両側を5mm折り曲げ強度を確保した。ケース直付けではメンテがタイヘン。
【牒ナット】
二連結スマドラをケースに取り付ける際、手が入りにくい場所なので普通のビスナットでは狙いが定まらず面倒。牒ナットを使えば取り付けも取り外しも楽々。 (ビスの径は4mm)
【CPUクーラー】
自在アームを使ってCPUヒートシンクの上方に80×25mmファンを取り付けた。2点留めでは不安定なので、1ヶ所はPF-Leval Armを使った。
これまでに気付いたこと (2010.1.25)

【D510MOについて】
最新BIOS MOPNV10J.86A.0154を入れたが一つだけ不都合がある。電源投入直後、CPU温度とAUX温度が70℃を示し(Everest5.30読みケースファン端子に繋いだファンが全回転することがある(毎回ではない)。再起動すれば17~18℃に落ち着き、ファンの回転数は適正化される。

【2TB HDDについて】
2TBのHDDは、1TBタイプに較べて消費電力・温度・ノイズともやや高くなる。スマドラに入れてもノイズは漏れる。そこで、スマドラ取付ベース固定ネジにナイロンワッシャを咬ませた。効果は気休め程度。

【ケースST-565T-Bについて】
価格の割には良くできているが一つだけ不満がある。ファンガードが鉄板切り込みタイプのためフロントファンの風切り音が気になる。できればそっくり刳り抜きたいところではあるが、そうすると剛性に問題がでそうだ。取り敢えず中空スペーサーを使って5mm離してファンを取り付けた。これまた効果は気休め程度。ケース内面に吸音シートを貼る予定。

【WHSについて】
小規模ネットワークのサーバーとして十分使えそうだ。今のところ不都合はない。3回目以降のバックアップ所要時間は15分程度。細部の仕様については目下勉強中。

一先ずお終い