あれこれテストする

2010/1/8、intelのM510MOを試した。部品構成は以下の通り。

 【CPU】M510MO内蔵:Atom D510 (Dual-core / 1.66GHz / 512KB x2 L2)
  (ファンレス仕様のCPUだが、念のために80×15mmファンを翳した)
 【VGA】M510MO内蔵:GMA 3150
 【MEM】Kingstone DDR2-800 1GB×2
 【HDD】Seagate ST3500630NS 500GB 7200rpm
 【DVD】Pioneer DVR-S17J-SV
 【電源】picoPSU150-XT + 150W ACアダプタ
 【OS】Win7RC64

結果は、
 【Win7スコア】 3.4 4.4 2.7 3.0 5.9
 【3DMark06】 未計測
 【Yume1024×768最高】 2598
 【Superπ104万桁】 88秒
 【アイドル時消費電力】 25W 
 【ベンチ時ピーク消費電力】 36W

Superπの結果はGeodeの72秒に完敗。全体に動きは緩慢。画面も薄暗くコントラストも低い。但し、D-SUB出力にしては文字や色の滲みはなく素直な画像である。ここまではNanaoのL885で試した。

TMT3をインストールしDVDをかけた。何とアプコン再生がスムースなのだ。このD510は2コア4スレッドで動作するが、その効果がしっかり現れたようだ。

Win7ではL885のD-SUB接続時にディスプレー情報が収得できないので、同じくNanaoのEV2334Wに繋いでみた。今度はディスプレー情報を収得し、更にEV2334WのAuto Ecoモードを解除したところ、当たり前の明度とコントラストになった。 そこで「BACK TO THE FUTURE II」をかけてみた。少し地味な発色だが悪くはない。結局最後まで観てしまった。

AtomでDVDのアプコン再生が可能とは思っても見なかった。
明日は2.5"のHDDに替え20Wを切れるかどうか試してみよう。
低発熱・省電力・静音・2コア4スレッドの効果、今度のAtomは使えそうだ。
明後日は i5 661 + ASUS P7H55-M PRO を試す予定。今年は正月から超忙しい。

大ボケでした (2010.1.9)

Mini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -28-スレの>>787さんから
 まーたG3ボケてんじゃ・・・
 DVD再生がスムースなのはGMA 3150のアクセラレーションが効いたんだろーに
 だからCPU使用率が低いんだろ

とレスがありました。自分ではSimHDをON、ハードウェアアクセラレーターをOFFのつもりだったのだが・・・

そこで再確認した。 またまた大ボケだった。大幅に訂正しなくてはならない。やはりハードウェアアクセラレーターがONになっていた。D510MOの場合、TMT3のSimHDはGPU処理はできず、CPU処理だけになる。ハードウェアアクセラレーターOFF、CPU処理によるSimHDの時、CPU使用率は平均70%。それでも1.66GHzのCPUとしては悪くない値だと思う。

今度はPowerDVD9Ultra2320aを入れてみた。
TrueTheatreエフェクト自動調整(TrueTheatre Motion:OFF)の時、CPU使用率は平均40%。TrueTheatre Motionを中に設定すると90~100%。D510MOの場合、9UltraのTTHD自動調節設定なら十分使えることが判った。TMT3と9Ultraは好みの分かれるところ、TMT3はやや軟調、9Ultraはやや硬調との印象だった。

最近、怪しげなレポが重なり申し訳ありません。深く反省してます。

Windows Home Server を試した (2010.1.10)

2.5"のHDDを使い切ってしまったため、アイドル時消費電力が20Wを切れるかどうかの検証はお預けとなり、代わりに1TBのHDDを使ってWindows Home Server (以下WHS)を試した。

・前のWin7インストール時、HDDをAHCIモードにしたが、そのままでは上手くインストール
 できなかった。
・そこでIDEモードに換えた。今度は無事に・・・  だが、再起動後にログオンできない。
・初期状態では、ユーザー名が「Administrator」でなくてはならないことに気付くまで、
 小一時間かかってしまった。Win2000と同じだった。
・LANとVGAドライバはD510MO付属のDVDからインストールした。
・WHSは始めてだったのでまごまごしたが、その後のUpdateはスムースに進んだ。
・WHS PP3が発表されていると聞いたが、Windows Update からは導入できず、評価版が
 公開されているだけのようだ。暫くPP2で行こう。(自分の検索が不十分なのかもしれない)

WHSの画面はXPというよりWin2000に近くどこか懐かしい。全体に分かり易くマニュアルを見なくとも大凡の見当は付いた。クライアントPCの登録をし、バックアップの準備が整った。だが、最初のバックアップはどのくらいの時間がかかるか見当も付かない。明日の午前 1:00スタートに設定した。

さて、D510MOのSATA端子は2個。HDDを2台(もう1台は明日到着予定)繋ぐと光ドライブはUSB接続する他はない。 一度インストールしてしまえば光ドライブを使うことは滅多にないだろうが、WHSに慣れるまでは付けて置きたい。 そこで、例によってUSB内部ピンヘッダ接続した

毎度のことながら問題はケースだ。Abee社のT20やCHENBRO社のES32067あたりが候補となるが、なぜか気が進まない。そこで物置かららIN-WIN社のMatrixを引っ張り出してきた。( T20は約22L、Matrixは約18L )  このケースはお洒落なデザインではあるが、今一つ使いにくい。フロントファンもリアファンもなく、気の利いたVGAカードを載せるには風通しが心配。だがAtomなら問題はないだろう。HDDにはそれぞれ100mmファンを抱かせれば良い。必要があれば拡張スロットに排気ファンを付けることもできる。その上、背面カバーもあるのでどこにでも置ける。 だが、そう都合の良いように事は運ぶだろうか。

その後、AHCIドライバの入れ方が判った。後日再インストールしよう。
またまた腰痛でござる (2010.1.14)

前回のサイトアップは1/10 PM7:00。その後またまた腰痛が再発した。七転八倒の不覚。それでも小康状態を見計らって幾つかのテストをした。

1/11
 ・AM1:00 メインPCのバックアップ開始。
 ・AM4:00 バックアップ80%終了を確認。
 ・AM7:00 バックアップは終っていた。所用時間は4時間25分ほど。
約240GB分のバックアップにしては、今回の所要時間が長いのか短いのかよくわからない。

1/11 PM7:00 D510MOに1TBのHDDを追加した。WHSのコンソール画面にHDD追加の表示がでた。その後、1時間毎に確認したが変化なし。3時間後、いくら何でも少しは変化があるはずだろう。該当HDDのプロパティーを開いたら、追加されたHDDを前に取り付けたHDDのバックアップ領域にするか、単純に領域拡大に使うかの選択画面がでた。そうなのだ、HDDを追加しただけでは幾ら待っても何も起こらないはずだ。使い方を指示しなくてはならなかった。(WHSは新しいHDDの領域確保を自動的に行うものと勝手に決めてかかっていた)そこで、HDDの領域拡大を選んでGO。席を立って戻った時には全て完了。その間約5分。領域確保にかかった正確な時間は判らない。

その後、D510MO+3.5"HDD2台+光ドライブがMatrixに収まることを確認した。但し、HDDの取り付け金具を工夫しなくてはならない。市販の金具で間に合いそうだが、腰痛の身、ホームセンターまでの道程は遠~い。

ASUS P7H55-M PRO + i5-661を試した (2010.1.14)

1/12 PM7:00 腰の痛みをこらえて、P7H55-M PRO + i5-661 を新しい3台目のまな板SunBeam ACTS-T に据えることにした。 このまな板は前の2台に較べて少し大き目だが作りは良い。そのまま居座ってしまいそう。特に拡張カードの支持が簡単で的確だ。

1/12 PM8:30 まな板自身の組み立てを含めて1時間30分ほどで組み上がった。
部品構成は、
 【CPU】 i5-661
 【CPUクーラー】 桜扇 ISGC100
 【M/B】 ASUS P7H55-M PRO
 【MEM】 Kingstone DDR3-1333 2GB×2
 【HDD】 ST9500420ASG 2.5" 500GB 7200rpm
 【BDドライブ】 Pioneer BDR-S05J (検証用に引っ張り蛸)
 【電源】 ENERMAX MODU82+ EMD425AWT
 【OS】 Win7Pro64

OSのインストールは無事終了し、M/B付属のDVDから各種ドライバをインストールした。
ところがである。今回もLANが×だった。この冬3度目、いい加減ウンザリだ。仕方ない、INTELのLANカードを挿してOSのUpdateを行った。

結果は・・・、
それどころではない。左腰に激痛が走った。これまでの腰痛とは様子が違う。発熱も酷い。
37~39℃の間をウロウロする。明日は病院へ行こう。

1/13 AM10:30 腎盂腎炎と診断された。
1/14 PM4:00 漸く小康状態になったので本稿を起こしている。
 (実は椅子に座った姿勢が最も痛いのだ)

HD5670を試した (2010.1.15)

SAPPHIRE HD5670 512MB DDR5をP7H55-M PRO + i5-661に挿してみた。
()内の数値は HD5670なし = i5-661内蔵GPUの時、設定は全て定格。

結果は、
 【Win7 Score】 7.1 5.9 7.0 7.0 5.9 (7.1 5.9 5.2 5.5 5.9 )
 【3DMark06】 Score:11,013、SM2:4,074、SM3:5,052、CPU:3,681
         (Score: 2,087、SM2: 641、SM3: 828、CPU:3,660)
 【Superπ104万桁】 12秒 (12秒)
 【Yume1024×768最高】 58,149 (10,674)
 【アイドル時消費電力】 58W (41W)
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 124W (80W)

HD5670の結果は予想よりやや低調だがGT240よりは上。
 このHD5670はGT240と同様補助電源の必要がなく、Mini-ITXで使い易い。
 組み合わせるCPUによってはpico化できそう。
 更に、HD5670に登載されたクーリングファンの静かさも特筆に価する。
 最近入手したカードの中では最も静かだ。

i5-661内蔵GPUの性能もまた期待よりやや低いが、Win7 Scoreはまあまあ。
 3DMark06Scoreは、僅差で9400(nMCP7AUt-V + Xeon L3360の時:2098)に負けたが、
 内蔵GPUとしては優秀な方か。 BDやDVDアプコン再生は良好。
 動画の画質は、取りわけ良くもなければ悪くもない。発色は少し地味。

以上の結果から、新i5 i3シリーズはMini-ITXで十分力を発揮できると思う。特にチップセットの排熱処理に悩まされずに済むのは大きな利点。何処かの爺さんみたいにコンビナート仕立てのMini-ITXに悪戦苦闘せずとも、比較的高性能な「静音&低発熱PC」が誰でも手軽に作れそうだ。H55登載Mini-ITXの発売が待たれる。

HD5670もMini-ITX用VGAカードとして重宝しそうだ。電源の容量が心配される場合は一つ格下のシリーズに期待か。

さて、P7H55-M PROの組み立て時、BIOSの中にAHCIモード設定の項目が見当たらず、取り敢えずIDEモードでインストールしたのだが、BIOSを0401から0601にUpdateしたら、AHCIモード設定項目が現れた。 ASUSさんも不調のようだ。


Mini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -29- の >>47さんへ
 優しいお言葉をありがとうございます。
 快方に向かっているようです。同じ姿勢を続けると痛みが走りますが、
 程々に動いていれば少し楽になります。PC弄りは丁度良いようです。

同じくMini-ITX Nano-ITX Pico-ITX 総合 -29- の >>48さんへ
 そうなんです。ネットブックの持ち合わせはないのです。
 旅行用のノートPCはありますが、もう1年近く蓋を開けていません。
 どこでもPCの状態にありながら、寝ながらPCは見落としていました。考えてみます。

WHS Power Pack3 (2010.1.21)

1/16 2回目のバックアップを行った。所要時間は23分。初回に4時間半かかった時は先行きどうなるかと思ったが、この程度なら?台のバックアップも就寝中に完了するであろう。

1/18 WHSのUpdateを行ったらPower Pack3が適用された。Win7PCを登録していないので、どこが変わったかよく判らない。

上に述べた通り、D501MOのSATA端子は2個。1TBのHDD2台を単一領域に設定したためバックアップ領域がない。ならば2TB×2でRAID1相当にしよう。Barracuda LPシリーズは回転数こそ5900rpmだが、低消費電力で転送速度も7200rpmに較べて遜色はない。安くはないが奮発しよう。

毎度の事ながらケース選びには悩まされる。3.5" 2TB×2のHDDを常時稼働することになれば、やはりケース内の風通しは十分確保したい。ケースファンのないIN-WINのMatrixでは心許ない。他の手持ちの空ケースはどれも大きい。そこでタオエンタープライズのST-565T-Bを選んだ。サイズはW185×H360×D394でMatrixの1.5倍あるがやむを得まい。

AHCIモードへ移行の件、一筋縄では行かない。もう少し勉強しなくてはならない。そうこうする内にバックアップデータが貯まり始めた。別段不都合はないので暫くこのままIDEモードで行こう。

1/20 ST-565T-Bが届いた。少し安手だが嫌みはない。剛性はMatrixより良好。コンパクトなMicroATXケースと言われるAbee社のD1やAntec社のNSK3480より小振りに見える。フロントパネルがやや細見で黒仕上げだからかもしれない。ケースファンは前面2・側面1・背面1の4個まで取付可能。幾つ付けるかはHDDの温度と相談しよう。何だかD510MOではなくSATA端子の多いMicroATXの方が良かったかもしれない。これも成り行きだ。

1/21 AM2:00、ST-565T-Bに収めた。MicroATXケースなのでD510MOを入れたら中はスカスカ。
 ・流用したMatrix付属のSFX電源が五月蝿い。静かなATX電源に換えよう。
 ・2TBのHDD2個剥き出しでは、これまた五月蝿い。やはりスマドラに入れよう。
 ・フロントファン・リアファン各1個でも良さそうだが、HDDをスマドラに入れることしたので、
  もう1個増設するかもしれない。

1/21 PM8:00、スマドラ取付金具を作った。と言っても市販の金具を少し細工しただけ。上手く収まるかどうか・・・


【ASUSさんゴメンナサイ】

1/14付けレポで、ASUS P7H55-M PROのNICが不調と述べた。その時は、ドライバの更新、ルーターの初期化、LANケーブルの交換などを行ったが、それでもダメだった。ところが、ルーターをPLANEX社のMZK-W04NからCorega社のCG-WLR300NNH換えたら何事もなく開通した。

実は、9月にCorega社のCG-WLR300GNHに換えたのだが、うっかり物理的衝撃(床に落としてしまった)を与え動作が不安定になったため、元のMZK-W04Nに戻してあった。そこで今回、同じくCorega社のCG-WLR300NNH(型番は一文字違い)に換えたらP7H55-M PROのNICが無事開通した次第である。ルーターが原因とは言い切れないが、少なくともP7H55-Mの責任ではなかった。
ASUSさん 疑ってゴメンナサイ。


D510MO + WHS が完成した (2010.1.23)

ST-565T-Bにスマドラ入り3.5"HDDを2台収めた。市販の金具だけでは間に合わず、1.5mmのアルミ板を加工して取り付けた。MicroATXケースだが、MicroATX-M/Bだとスマドラ2台は無理そう。 部品構成は、

 【M/B】 Intel D510MO
 【VGA】 M510MO内蔵:GMA 3150
 【MEM】 Kingstone DDR2-800 1GB×2
 【HDD】 Seagate ST3200524AS 2TB 5900rpm
      Seagate ST3200520AS 1TB 5900rpm
 【HDD消音ボックス】 スマドラ×2
 【DVD】 Pioneer DVR-217JBK
 【電源】 ENERMAX ECO80+ EES350AWT
 【ケース】 タオエンタープライズ ST-565T-B
 【OS】 Windows Home Server PP3
 【ウイルスソフト】 Kaspersky Anti-Virus for Windows Home Server Edition

WHSの仕様ではHDD全体ではではなく、共有ファイルのバックアップが可能。つまりRAID1相当の機能はないようだ。望むならRAID機能をサポートするM/Bか拡張カードを挿すことになる。SUPER●のX7SPA-HFは魅力的だが、そこまでは踏み切れない。当分D510MOで行こう。結局、2TB×2ではなく、2TB+1TBにした。

今回使用した電源はENERMAXのECO80+ EES350AWT(6800円)。これは思いがけず当たりだ。最近購入したENERMAX製品の中では最も静か。ケーブル類の本数が程々なので小型ケースで扱い易い。余分なケーブルは5"ベイにすっぽり収まった。

WHSについてはまだまだ不勉強だが、PC複数台の自動バックアップ、ビデオ・音楽・写真ファイルの共有など、使い方次第では結構重宝しそうだ。D510MOならHDDを2台積んでも消費電力は30W台。CPUに適当なファンを翳せば常時稼働も安心だ。現在、80mmファンを1000rpm位で回している。CPU温度は30℃、ファンを止めると50℃近くになる。(室温25℃)

スマドラに入れたHDDの温度は、2TB HDDが30℃、1TB HDDが27℃。消費電力は、2TB HDDが6W、1TB HDDが4W。ケースファンは前後とも120×25mm 800rpm。  極静音PCとは言えないが、サーバとしては十分静かな方だと思う。

明日は写真を撮ろう。  つづく・・・

K8MM3-V + Turion64 MT-40 (2010.2.8)

本サイトの「MSI K9MM-V + Athlon64X2 4850e」ページで「AGPカードの動画再生画像は滑らかか」について試したが、明確な答えを得られず消化不良のままだった。

さて、極寒の時節、暖房のない工房への出入りは足が遠退く。(P55-T36用のケース造りも捗らない)ぬくぬくとした部屋での作業は限られる。そこで手持ち部品の整理を兼ねた「AGPカードの検証」を始めた。

では、本サイト未掲載のAGP仕様のTurion-PCを紹介しよう。
このPCは我家のVista-1号機。2007/2/5、丁度3年前に組み立てた。以来、BDの再生用に使ってきたが、如何せんCPUが非力で何をしても直ぐCPU使用率は100%に達する。それでも使い続けてきたのは、動画が滑らかで目が疲れないからだ。ところがMini-ITXに手を染めて以来BDの再生テストを頻繁に行うようになり、このTurion-PCの出番は激減し日陰の身となった。そうこうする内に次々と部品を外されてしまった。

一応、元の部品構成を上げておこう。
 【CPU】 Turion 64 MT-40
 【CPUクーラ】 KD-N754-LP1
 【M/B】 K8MM3-V BIOS Ver. 3.1
 【メモリ】 無印 DDR400 1GB×2
 【VGA】 PowerColor HD3850AGP 512MB
 【VGAクーラー】 ZALMAN VF900-Cu
 【HDD】 Seagate ST320620AS 320GB×1(スマドラ入り)
 【DVD】 Pioneer DRV-A12J-BK
 【BD】 I-O DATA BRD-UM4 (外付)
 【LANカード】 Intel PRO/1000GT Desktop Adapter
 【サウンドカード】 ONKYO SE-200PCI
 【ケース】 ANTEC NSK3480
 【電源】 ケース付属の380W電源
 【OS】 Vista UL32

2010/2/4 以下の部品構成で再組立した。(*印は変更した部品)
 【CPU】 Turion 64 MT-40
 【CPUクーラ】 KD-N754-LP1
 【M/B】 K8MM3-V
*【メモリ】 Corsair DDR400 1GB×2
 【VGA】 PowerColor HD3850AGP 512MB
*【VGAクーラー】 Arctic Cooling Accelero L2 Pro
*【SSD】 Intel X25-V SSDSA2MP040G2R5
*【BD】 LITEON IHOS104-06
 【サウンドカード】 ONKYO SE-200PCI
*【電源】 Corsair CMPSU-450VXJP
*【OS】 Win7HP32
*【ケース】 Scythe ACTS-T(まな板)

先ず、Vistaの入った元のHDDで試した。どうも様子がおかしい。室温23℃の時、HDD温度は50℃に達する。剥き出しの状態にしては余りにも高すぎる。動作音も以前より煩い。お迎えが近いのかもしれない。そこで2.5"HDDに新規インストールすることにした。

ところがWin7が入らない。導入部分で考え込むばかり。全く前へ進まない。Win7RC32、Win7RC64とも同様。もしや、このM/BはWin7に対応しないのか。そこでVistaHP32を入れた。本体のインストールもUpdateも順調に進んだ。

次に、Vista上から「Windows7 Upgrade Advisor」で確認した。その結果によれば特に問題があるようには思われなかった。Win7RC版のインストール時とどこが違うか、あれこれ考えたところ一つだけあった。Vistaインストール時はサウンドカードを挿し、M/Bのサウンド機能はOFFにしてあった。

よし、Vista上からWin7HPアップグレード版を入れてみよう。少し時間はかかったが問題なくインストールできた。試しにM/Bのサウンド機能をONにし、デバイスマネージャーからプロパティーを開いたらハングした。犯人はサウンドチップだったのか?

次ぎにK8MM3-Vのサウンド機能をOFFにし、2.5"HDDを40GBのSSDに換えWin7HP32を入れてみた。何事もなくスンナリ入った。ここに至るまで二晩かかった。

結果は如何に、
 【アイドル時消費電力】 58W
 【ベンチ時ピーク消費電力】 155W
 【Win7スコア】 4.2 4.4 6.9 6.9 7.1
 【3DMark06】 第2ステージでハング
 【Yume1024×768最高】 38560
 【Superπ104万桁】 41秒

Win7スコアCPU値4.2は寂しい限りだ。TMT3のSimHDは使えるもののPowerDVD9UltraでのDVDアプコン再生は無理。

ここで問題が発生した。BDの再生時に画面が不安定になるのだ。VGAカードを換えても同じ。あれこれ試行錯誤の結果、最新のディスプレイドライバCata10.1ではダメ、HIS社のDLサイトにある2009/10/15付AGPドライバを使うことになった。

では、このHD3850AGPの再生画像は滑らかだろうか。
 ・他のVGAカードに比べて確かに画像は滑らかだ。
 ・コントラストと輝度が程良く目が疲れない。
 ・CCCで輪郭をほんの少し強調するだけでかなりクリアーになる。

う~ん。このPCを然るべきケースに収めるか、このまま検証だけで終わりにするか考え込んでしまう。実は、古いドライバを入れたためWin7終了時にCata10.1を勝手にインストールしてしまうのだ。再起動する度にHIS社のドライバを再インストールしなくてはならない。これでは使い物にならない。不具合の出ないCataの最新版を待つか、それとも引退か・・・

1コア2.2GHzのTurion MT-40のパフォーマンスは2コア4スレッド1.66GHzのAtom D510に負ける。 HD3850AGPを挿した時、多少動画が滑らかになるとは云え、これ以上AGPに拘っても実りは薄いかもしれない。 結論は次のCata次第だ。それまでWin7-Updateを自動ではなく手動に設定しておこう。

ASRock K8A780LM (2010.2.9)

もし、数あるCPUの中から好きなシリーズを選べと言われたら、迷うことなく、IntelならXeon、AMDならTurionを上げるだろう。Xeonはさておき、Turionは省電力低発熱が売りで決して高性能ではない。ところが自分の中では 「Turionは別枠物」 として捉えてきた。

今でこそ良く冷えるCPUクーラーはどこにでもあるが、数年前の時点で小型高性能クーラーはそう多くはなかった。Turionにはヒートスプレッダがなく、SocketAやAM2シリーズのCPUクーラーはそのままでは取り付けできず、コア高調節板を使って工夫するか、専用のクーラーが必要になる。その中に、今は亡き高速電脳のKD-N754-LP1なる優れもののクーラーがあった。質量十分な総銅製ヒートシンクに適当なファンを載せるタイプなのだが、これが良く冷え、ファンの回転数を自動に設定すると室温によってはファンが止まることもあり、当時ファン付クーラーとしては最も静かだった。

つまり、Turionは静かで低発熱、性能も程々と言うことで、Athlonシリーズとは一線を画していた。ノートPCでは彼方此方で取り入れられたものの価格が高くタワー型PCに載せる例は希だった。Turionはその名の通り、お洒落でキュートなCPUとして自分は位置付けてきた。

と言う個人的な思い出はこれくらいにして実のある話をしよう。
別のページでも述べたが、今日ホームユースのPCに求められる条件は、
 ・BD&DVDのアプコン再生
 ・地デジ対応
 ・小型静音省電力
と考えている。ハードなゲームは無理だが、幅広く使えるPCとして上の3点は手頃なバロメーターではないだろうか。この考え方はMini-ITX PCの場合と全く同じと言えよう。

さて、前節で試した Turion64 MT-40 + K8mm3-V の組み合わせによるPCは、Win7で使える最低限のパフォーマンスだった。もう少し性能アップできないものだろうか。

何と、Socket754対応の新M/Bが、変態M/Bで人気のあるASRockから発売されたのだ。価格も手頃、よし試してみよう。

即、K8A780LMが届いた。 だが、このM/BでTurion64 MT-40は使えるのだろうか。
サポートCPUリストにTurionの名は見当たらない。

933円のCPU (2010.2.9)

釣音スレに Turion64 MT-37 + K8A780LM の動作レポがあったので期待していたが、MT-40ではダメ、何をどうやってもPOSTしなかった。ならばサポートCPUリストにある石を探そう。そうは言っても、今時Socket754型CPUの入手は限られる。やむなくSempron754
SDA3000を933円で購入した。

主要部品の構成は、
 【CPU】 Sempron 754 SDA3000(1800MHz)
 【CPUクーラ】 Athlon64X2 4850e付属のクーラー
 【M/B】 ASPock K8A780LM
 【メモリ】 無印 DDR400 1GB×2
 【VGA】 SAPPHIRE HD5670 512MB DDR5
 【サウンドカード】 ONKYO SE-200PCI
 【HDD】 WD WD3200BEVT
 【BD】 Panasonic LF-MB121JD
 【OS】 Win7HP32
組み立て後、POST OK、Win7HP32のインストールOK、LANもOK。

結果は、
 【アイドル時消費電力】 60W
 【ベンチ時ピーク消費電力】 124W
 【Win7スコア】 3.9 4.3 6.9 6.9 5.4
 【3DMark06】 4325 (SM2:2002、SN3:2754、CPU:680)
 【Yume1024×768最高】 28315
 【Superπ104万桁】 54秒

Win7スコア CPU値3.9では辛い。ファイルコピー時ですらCPU使用率はしばしば100%に達する。そこでFSBを200MHzから220MHzへ、コア電圧を1.400Vから1.425Vへ上げてみた。

その結果は、
 【アイドル時消費電力】 72W
 【ベンチ時ピーク消費電力】 129W
 【Win7スコア】 3.9 4.4 6.9 6.9 5.4
 【3DMark06】 4744 (SM2:2216、SN3:2991、CPU:748)
 【Yume1024×768最高】 31571
 【Superπ104万桁】 48秒

Win7スコアに変化なし。他のデータは少し向上した。ところがアイドル時消費電力は12Wも増えた。 これはFSBをAUTOから220MHZに固定したことによりCnQの利きが悪くなった、或いは利かなくなったものと考えられる。OCの経験はあまりないので詳しくは判らない。

OCすべきか否か。プラス面とマイナス面を考え合わせれば五十歩百歩のようだ。仮にもう少し高性能なSocket754型CPUが入手できたとしても、そう大幅に改善されるとは思われない。シングルコアCPUの限界か。

以上の通り、手元にある部品を使う限り、K8A780 + Sempron754SDA3000 より、K8MM3-V + Turion64 MT-40 の方が結果は良好だった。 可愛いTurionのためにもう暫く生き延びる手立てを考えることにしよう。

BDドライブを聴き比べる Ⅰ (2010.2.10)

あれっ BDドライブを聴き比べるって可笑しくないかなぁ 見比べるでは。
と多くの方は思われることでしょう。否、聴き比べるで良いのだ。

最近、BDアルバムも豊富になり、映画や記録物ばかりではなく、音楽BDも少しずつ増えてきた。BDドライブによって映像に微妙な差が出ることは以前から薄々感じていたが、試作PCのテストを重ねる内、BDドライブによって音質にも相当な差があることに気付き始めた。そのことについては別ページ「AOpen nMCP7AUt-V + Xeon L3360」で述べたが、もう少し立ち入って考えてみよう。

PCオーディオで大音量再生する機会は余り多くないので、とかく聴き逃しがちではあるが、音楽BDをじっくり聴こうとすれば、否応なく音質の差も注目される。最近リリースされたM.Jの「THIS IS IT」はそうした機会を与えてくれた。(我家の100inch 7.1chホームシアターは場所の都合があって年に数回しか開かれない。普段はPC回りに設置した5.1chシステムで視聴している。一応SPはAll JBL)

では、録音の優れた2枚のBDを使ってBDドライブを聴き比べてみよう。
試聴BDは
 BD① Return To Forever 「Return To Forever Returns」LIVE AT MONTREUX 2008
 BD② Seiji Ozawa Berliner Philharmoniker 「Tchaikovsky Symphony No.6」
の2枚である。何れも優秀録音版として評価の定まったBDである。特にBD②は超優秀映像BDとして我家のReference BDにもなっている。

BD①はフュージョンの大御所 リターン・トゥ・フォエヴァーのモントルー2008に於けるライブ演奏の収録版。キーボードはチック・コリア、ベースはスタンリー・クラーク、ギターはアル・ディ・メイラ、ドラムスはレニー・ホワイトと実力者揃いのカルテットによる超絶技巧サウンドは圧倒的な迫力で全身を揺さぶる。
 ・老いてますます盛ん 殆どミスタッチのないチック・コリアのキーボード
 ・アコースティックベースをチェロの様に抱えて縦横無尽に操るスタンリー・クラーク
 ・繊細かつ信じ難い技巧で迫るアル・ディ・メイラのエレクトリック&アコースティックギター

 ・一見茫洋としてはいるが抑え処はキッチリ決まるレニー・ホワイトのドラムス
などなど音質評価に相応しいアルバムと言えよう。

BD②は小澤征爾&ベルリンフィルの演奏によるチャイコフスキーの悲愴。このBDはNHKのハイビジョンチームがライブ収録したものでデジタル臭さがなく極めて滑らかな映像に仕上がっている。 勿論録音も素晴らしく全く歪みを感じさせない。 一般に悲愴の演奏は第3楽章がクライマックスになりがちだが、小澤征爾は第4楽章のアダージョに狙いを定め、徐々に全体を盛り上げて行く。これも音質評価にピッタリだ。

用意したBDドライブは5種。
 ① Panasonic LF-MB121JD
 ② Pioneer BDC-S02
 ③ Panasonic UJ-120
 ④ Pioneer BDR-S05J
 ⑤ LITEON IHOS104-06
以上、現用PCから掻き集めた。その他に3種あるが取り外しが面倒なものばかりだ。

と長々と前置きを書き連ねる内に夜も更けてしまった。試聴結果は明晩に (2010.2.10 AM0:45)

BDドライブを聴き比べる Ⅱ (2010.2.11)

BDドライブを聴き比べるPCは以下の通りである。
 【CPU】 Turion 64 MT-40 (2200MHz TDP25W L2:1MB)
 【CPUクーラ】 KD-N754-LP1 (純銅製)
 【M/B】 K8MM3-V (BIOS Ver. 3.1)
 【メモリ】 Corsair DDR400 1GB×2
 【VGA】 PowerColor HD3850AGP 512MB
 【VGAクーラー】 ArcticCooling AC ZAV-AcceleroL2Pro
 【SSD】 INTEL X25-V SSDSA2MP040G2R5
 【HDD】 WD WD3200BEVT
 【BD】 別掲
 【サウンドカード】 ONKYO SE-200PCI
 【電源】 Silver Stone SST-ST40NF (ファンレス)
 【ケース】 Scythe ACTS-T(まな板)
 【OS】 Win7HP32
 【BD再生ソフト】 PowerDVD9Ultra 2528 (2010/2/8付最新版)

オーディオ装置は、

5.1ch System
品 目
メーカー
型 番
感 想
設置場所
Amp
Denon
AVC1890
歪みは少ないが特に魅力もない
PCラック
Front SP
JBL
A620×2
使い込んだら良くなった
PCラックの上
Center SP
JBL
S1400
目立たぬが 外すとその差は歴然
ディスプレーの背後
Surround SP
JBL
4312M×2
これはお薦め
反対側の壁面
Subwoofer
JBL
BASS8
物足りない
机の下

チェック項目は、
 ・運転音 ・音の歪み ・ダイナミックレンジ ・周波数レンジ ・臨場感
 ・低音域の印象 ・中音域の印象 ・高音域の印象
 ・ピアノの再現性 ・ギターの再現性 ・ベースの再現性
 ・弦楽器の再現性 ・木管楽器の再現性 ・金管楽器の再現性
 ・ヴォーカルの再現性 ・その他 (気づき次第項目を追加する) ・総合評価

と多岐に亘り、BDドライブ一台当たり少なくとも2~3時間は要し、試聴するだけでも全体で10~15時間はかかりそうだ。既に大凡の印象は掴んでいるが、未だ嘗てBDドライブの聴き比べなど聞いたことがことがないので少し念入りにテストしよう。

とか何とか言っていたら、H55-ITX 12日到着とのメールが入り俄に騒がしくなった。
今日は作表までに留め置こう。 (2010.2.11 AM1:00)

BDドライブを聴き比べる Ⅲ (2010.2.12)

BDドライブの聴き比べ
メーカー
Panasonic
Pioneer
Panasonic
Pioneer
LITEON
型番
LF-MB121JD
BDC-S02
UJ-120
BDR-S05J
IHOS104-06
接続形式
ATAPI
SATA
ATAPI
SATA
SATA
購入時期
2007/7
2007/9
2009/4
2009/12
2010/2
購入価格
58K円
20K円
6K円
30K円
6K円
運転音
BDは静か
DVDは煩い
BDは静か
DVDは爆音
BDは静か
DVDは煩い
BD/DVDとも
至って静か
BD/DVDとも
まあ静か
音の歪み
歪み多し
少し歪む
少し歪む
殆ど気にならない
少し歪む
ダイナミックレンジ
やや狭い
狭い
やや狭い
十分に広い
やや狭い
周波数レンジ
全体にやや狭い
高音域が狭い
低音域がやや狭い
十分に広い
高音域が狭い
臨場感
低音域の印象
少しだぶつく
量感はある
肥満気味
締りがない
締りはあるが
物足りない
締りが良い
程良い量感
少しだぶつく
量感はある
中音域の印象
まあまあ
抜けが悪い
抜けは良いが
何か足りない
抜けは良い
面白くも
可笑しくもない
高音域の印象
伸びきらず
少し濁る
伸びが今一つ
少し硬い
伸びきらず
少し濁る
良く伸びている
硬さはない
音の立ち上りが
やや甘い
ピアノの再現性
まあまあ
粒立ちが悪い
音は良い
高域が少し歪む
圧倒的
光輝いている
音に魅力なし
ギターの再現性
凡庸に聞こえる
もたつく
まあまあ
切れ味は良い
一音一音クッキリ
スピード感抜群
別人のように
鈍くさい
ベースの再現性
少し太め
混濁気味
細部は聞き取れず
少し細見
やや曖昧
エレキもアコスも
細部まで明瞭
冴えない
打楽器の再現性
ドラム鈍重
ワイヤブラシ濁る
ドラム締まらず
ワイヤブラシ冴えず
ドラム量感不足
ワイヤブラシ良し
文句なし
極上のパンチだ
ドラムドタバタ
ワイヤブラシ冴えず
弦楽器の再現性
木管楽器の再現性
金管楽器の再現性
ヴォーカルの再現性
その他
総合評価
2/12現在の評価点
60点
60点
65点
95点
60点

(上の表はテスト次第随時記入します)


前半戦はBD① Return To Foreverで試した。Pioneer BDR-S05Jが他の4台を大きく引き離して独走状態だ。BD②でも同様だろうか。  (2010.2.12 AM1:30)

ZOTAC H55-ITX + i3-530 (2010.2.12)

待ちに待ったH55-ITXが届いた。早速まな板に据えた。
HDDは ASUS P7H55-M PRO + i5-530で試運転した時のまま使ってみた。入っていたWin7pro64は未登録。インストールしてから1ヶ月を過ぎていたのでブラック画面になった。再三の警告を横目にUpdateした。

部品構成は、
 【CPU】 i3-530
 【CPUクーラー】 桜扇 ISGC100
 【M/B】 ZOTC H55-ITX
 【MEM】 Kingstone DDR3-1333 2GB×2
 【HDD】 ST9500420ASG 2.5" 500GB 7200rpm
 【BDドライブ】 Pioneer BDR-S05J (テスト用に彼方此方で大活躍)
 【電源】 picoPSU150 + 150W ACアダプター
 【OS】 Win7Pro64

先ず、i3-530内蔵GPUの時
 【Win7スコア】 6.9 5.9 4.9 5.2 5.9
 【3DMark06】 1769 (SM2:542 SM3:703 CPU:3118)
 【Yume1024×768最高】 8872
 【Superπ104万桁】 14秒
 【アイドル時消費電力】 24W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 75W

次に、HD5670を挿した時 、
 【Win7スコア】 6.9 5.9 7.0 7.0 5.9
 【3DMark06】 10588 (SM2:4047 SM3:5003 CPU:3119)
 【Yume1024×768最高】 54231
 【Superπ104万桁】 14秒
 【アイドル時消費電力】 38W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 115W
 【アイドル時CPU温度】24℃ (室温22℃)
 【picoPSU150温度】アイドル時:38℃、ベンチ時:48℃

以上の結果を見ると、
 ・消費電力は十分に低い。P55-T36 + HD4650の時より好成績だ。
 ・VGAカードをHD5570辺りにすればpicoPSUでも安心して使えそうだ。
  HD5670のTDPは64W、HD5570は42.7Wとの情報がある。
 ・ベンチ結果は P55-T36 + L3426 に劣るがその差は僅かだ。

さて、幾つか問題点がある。
① できればバックプレートBS-1156を使いたいのだが、CPU裏の部品群とバッティングするためそのままでは取付不可。適当なワッシャを使って少し浮かせれば取付できるが、ビスの締付具合によってはM/Bが反る可能性があるばかりか、M/B取付スペーサーの高さが低い場合は収めることができない。その上、このM/BはCPUと拡張スロットが接近している。クーラー選びは難しそうだ。
 ・勿論、リテールクーラーはOK
 ・桜扇 ISGC100はバックプレートのない裏ネジ留めなのでOK
 ・その他、バックプレート仕様のクーラーはそのままでは不可
では、最近お気に入りの Dynatron K12 はどうだろうか。このクーラーにも一応バックプレートはあるが、小型で二分割されているため、仮に取付不可であってもしっかりしたワッシャを咬ませれば何とかなるであろう。この作業は明日行う予定。

② BIOSにCPUファンのコントロール機能が見当たらない。PWMファンであっても全速回転する。BIOSが更新されるまで自前でファンの回転数を調節しなくては煩くて堪らない。そこで、桜扇 ISGC100のPWMファンを外し、Gentle Typhoon 92mm 1700rpmファンに100Ωの抵抗を介して取り付けた。回転数は凡そ1300rpm。十分に静か、CPU温度も良好だ。

③ 24Pの電源コネクタとメモリが接近しているため、picoPSUの直差しは無理。150mmの電源延長ケーブルを使った。

ではHDDのモードをIDEからAHCIに替えてWin7を再インストールすることにしよう。  (2010.2.12 PM10:45)

H55-ITXにDynatron K129を取り付けた (2010.2.13)

ここまでCPUクーラーは、リテール品と桜扇 ISGC100を使った。冷却能力だけならどちらでも良いのだが、ノイズを考えれば桜扇が優る。だが少し背が高く70mmある。もう少し低くすればケース選びは俄然楽になる。そこで P55-T36に使ったDynatron K129で試すことにした。

↓ 以下の写真をクリックすると拡大します。
Dynatron K129の裏面と2分割バッププレート。
このバックプレートはCPU裏の部品群とバッティングするため使えなかった。右中の銅板はPentiumM用の2mm厚コア高調節板。
今回は1mm厚の銅板を使った。1~2mmなら可。
Dynatron K129付属のビスとスプリングを外し、左の3×20mmビス・ワッシャ類・ナットを使って
取り付けた。(左の写真は1ヶ所分)
左中下のワッシャは1mm厚ベークライト製。
スペーサーをM/B取付穴に立てるとVGAカードに当たるため、更に補助金具を追加してPF-Leval Armに連結した。(この措置はここ1ヶ所だけ)
他の2ヶ所は直接M/B取付穴にスペーサーを
立ててPF-Leval Armに連結した。
もう一ヶ所の取付方法は思案中。
Dynatron K129を取り付けるビスはM/Bの裏面から差し込み上部で留めた。この時、ビスの長さを計測して4ヶ所のバランスを取る。ヒートシンクベースの厚みにバラツキがあるので要注意。
許容誤差は0.1~0.2mm程度。(事前にビスの長さを確認する。必要があればヤスリか砥石で削り揃える)

また、個体コンデンサとヒートシンクの透間はコピー用紙1枚分程度になった。
24P電源ソケットとメモリが近接しているため、picoPSUの直挿しは無理。 150mmの電源延長ケーブルを使った。
毎度お馴染みの姿。
今回はNoctuaのNF-P12 120×25mmファンを1300rpmから約850rpmに減速して使った。十分に静か。出来上がったクーラーの総高は53mm。
120×12mmファンに替えれば40mm程度。

以上の通り、少し面倒な細工ではあったが、結果は極めて良好。
計測データは後ほどに・・・ (2010.2.13 PM9:45)

(今回は Canon EOS Kiss X3 + EF-S60mm F2.8 マクロ USM を使って撮影した)


昨日は i3-530 で試したが、今日は i5-661 に取り替えた。

先ず、i5-661内蔵GPUの時、
 【Win7スコア】 6.9 5.9 5.2 5.5 5.9
 【3DMark06】 2044 (SM2:623 SM3:817 CPU:3510)
 【Yume1024×768最高】 10397
 【Superπ104万桁】 12秒
 【アイドル時消費電力】 25W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 78W

次に、HD5670を挿した時 、
 【Win7スコア】 6.9 5.9 7.0 7.0 5.9
 【3DMark06】 10828 (SM2:4036 SM3:5023 CPU:3518)
 【Yume1024×768最高】 55816
 【Superπ104万桁】 12秒
 【アイドル時消費電力】 40W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 123W
 【アイドル時CPU温度】23℃ (室温20℃)
 【picoPSU150温度】アイドル時:35℃、ベンチ時:46℃

・全体に予想を少し下回る成績だが、Superπ104万桁12秒は好ましい。
・i3-530の時に比べて消費電力の上昇も少なめ。
・だが、ベンチ時ピーク消費電力が120W超ではpicoの連続運転は心配。
・昨日より室温が2℃程低く、CPU温度はしばしば20℃以下になった。
 これは温度測定ソフトが未対応なせいかもしれない。
・実際にCPUのヒートシンク温度を測ると22~24℃程度なので、
 Dynatron K129 + 120mmファンの実力を推し量ることができる。
・Everest5.30のCPUIDによれば、HTもTBも有効になっているのだが、
 未だ133MHz×25の定格値を超える場面に出会わない。
 P55-T36の時はビュンビュン飛ばす印象だったが、このM/Bは控えめだ。
 BIOSが更新されれば、もう少し元気になるのだろうか。

以上の結果から、H55-ITXに相応しいCPUとGPUは、
"i3-530 + HD5570 + picoPSU150"と狙いを定めた。
 i3-530 + HD5570 = 20800円 i5-661 = 19280円

HD5570の到着は16日以降とのメールが入った。

新旧の12V 150W AC-DCアダプタ (2010.2.14)

picoPSU-150-XT用12V 150W AC-DCアダプタの新型が発売された。 short-circuit.com
では先月(?)カタログアップされ早々に購入した。では、両者を比較検証しよう。 

 ・PCは上の H55-ITX + i3-530 + HD5670
 ・室温21.4℃、ACライン99.5V、アダプタ回りは無風


12V 150W AC-DCアダプタ
名 称
Premium 12.5A 150W AC-DC adapter
12.5A 150W AC-DC adapter
サイズ
71×40×171mm 体積0.486L
85×45×171mm 体積0.654L
出 力
DC12V 12.5A 150W (ピーク:160W)
DC12V 12.5A 150W
効 率
アイドル時
消費電力
39.0W
40.0W
Yumeベンチ時
ピーク消費電力
123W
133W
新型の方が良好
プラグ
形状
4P
2P
装着
多少コードを引っ張っても
抜け落ちることはない
軽くコードを引っ張っただけで
抜け落ちるることがある
互換性
接続ケーブルを交換すればどちらでも使える
アダプタの
外部表面
最高温度
アイドル時
約40Wで運用
電源投入30分後
32.5℃
32.0℃
測定誤差の範囲
Yumeベンチ10分間
平均100Wで運用
43.5℃
41.1℃
旧型の方が良好
ノイズ
両者とも殆ど無視できるレベル
価 格
$44
$39.95


写真では判りにくいが、新型(右)は旧型(左)より一回り小さい。

← 2枚の写真ともクリックすると拡大します。
左の2個一組が新型、右の一組は旧型。
新型はしっかり留まる。

よって、
 ・新型は サイズ・効率・プラグの確実性で優る。
 ・旧型は 発熱の点で優る。

どちらを選ぶか悩むところだが、ACアダプタは以外に個体差があるので、上の結果だけでは判断できない。もう少し検証例が欲しい。 (2010.2.14 PM6:10)

DH57JGを迎える準備 (2010.2.28)

今日(2/28)昼頃、DH57JGが届くことになった。  2chスレの情報によれば、田コネがM/Bのど真ん中にあることからCPUクーラー選びが難しく、H55-ITXで実績のある桜扇 ISGC100は不可とのこと。Dynatron K129ならどうにかなりそうに思えるが三連続は避けたい。手元にある他のクーラーはどれも大きい。とするとリテールクーラーか。 L3426に付属するクーラーは比較的静かではあるが、他のLGA1156に付属する同型クーラーはやや五月蝿い。使い込めば更にノイズは増すであろう。

考え込むこと小一時間。そうだ、リテールクーラーのファンを交換すれば良い。ファンとプラプッシュピンとが一体になっているため、これまで躊躇してきたが、他に方法がなければ止むを得まい、両者を切り離そう。

斯くして金ノコの登場と相成った。
案ずるより産むが易し、心配されたプラプッシュピン部分の強度低下もそれほどではなかった。
(i5-750用クーラーが犠牲になった)

切り離したCPUクーラーのヒートシンク&プラプッシュピン取付部分は24mm高。
これに25mm厚のファンを載せれば凡そ50mm、12mm厚なら30mm台後半に収まる。
ファンの取り付けは、例によってPF-Leval Armを使えば良い。

この目論見は吉とでるか否か・・・   (2010.2.28 AM2:00)


2/28 AM11:00、DH57JGが届いた。早速CPUクーラーを試した。
 ・昨夜細工したリテールクーラー:OK
 ・Dynatron K129:OK (但し、バックプレートは使えない)
 ・桜扇 ISGC100:↓

桜扇 ISGC100の場合、そのままでは不可だがヒートパイプを少し曲げれば取り付けできそうだ。試しに親指の腹で強く押してみた。思いの外簡単。田コネに当たらない程度曲げた。
後からの抜き差しは無理だが、先にケーブルを田コネに挿しておけば十分使えそうだ。

【桜扇 ISGC100と田コネの絡み】
ケーブルはpicoPSU150付属品(プラグイン式)
他の電源を使う場合は延長ケーブルが必要か。

以下の構成でまな板に組んだ。今回は廉価Mini-ITXの予定。
 【CPU】 Pentium G6950
 【CPUクーラー】 桜扇 ISGC100
 【M/B】 Intel DH57JG
 【MEM】 CFD DDR3-1333 1GB×2
 【SSD】 Transcend TS128GSSD25S-M (他のPCから一時流用)
 【BDドライブ】 Pioneer BDR-S05J (毎度テスト用)
 【電源】 picoPSU150 + 150W ACアダプター
 【OS】 Win7HP32

結果は、
 【Win7スコア】 6.1 5.5 4.3 4.9 5.9
 【3DMark06】 1284 (SM2:390 SM3:512 CPU:2395)
 【Yume1024×768最高】 6676
 【Superπ104万桁】 16秒
 【アイドル時消費電力】 20W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 53W
 【BD再生】 良好(PowerDVD9Ultra2528)
 【DVDアプコン再生】 良好(PowerDVD9Ultra2528)

以上、取り急ぎ報告を・・・  (2010.2.28 PM7:50)

桜扇は写真写りが良い。
このM/BのFront panel headerは写真右上隅にある。ケースによっては届かないかも。
桜扇 ISGC100はM/Bの裏からナットで留める。

どう見てもバックプレートの取付は難しい。
CPU固定金具にFOXCONNの刻銘が・・・

ものは序でだ、TITANのENTERTAINERを試してみよう。

どこにも当たらず収まった。
ファンの軸音が少し煩いが、好みの92mmファンに交換可能なので良しとしよう。
冷却能力は桜扇 ISGC100より好成績。CPU温度は2~3℃下がった。
ところが問題あり。ヒートパイプと拡張スロットが接近するため、カードによってはVGAクーラーの留め金に当たる。要注意だ。

クーラーを逆向きに取り付けると拡張スロットは使用不可になる。

次は改竄したルテールクーラーの番だ。 クーラーだけではなくCPUをi5-661に交換し、TBが発動するかどうか試してみよう。

この続きは また明日・・・  (2010.2.28 PM11:50)


時の経つのは早い。その明日がやってきた。
では、i5-661&改竄リテールクーラー+120×12mmファンの結果は如何に。
 ・TBの発動を確認した。133MHz×27≒3600MHzで動作した。
 ・BCLK146MHzでの動作も確認した。146MHz×27≒3950Mhz OK。

流石に眠い。今夜はここまでにしよう。 (2010.3.1 AM2:20)

PCは自作に限る (2010.3.12)

久しぶりにノートPCのメンテをした。ウイルスソフトの最終更新日を見たら 2009/2/23。
そのため、幾つかの不具合があった。
 ・内蔵BDドライブを認識しない。
 ・Event Viewerにエラー出まくり。
 ・CPUとHDDの発熱が酷い。

このPCは、CPU:Athlon 64×2 QL60、MEM:3GB、GPU:780G、HDD:320GB、BDドライブ付。購入した2008/8の時点では、ノートPCとしては程々のスペックだった。専ら旅行専用で家では殆ど使っていなかった。(と言うことは一年以上旅行していないことになる)  最近「寝ながらPC」の話題がチラホラ見えるので、このPCではどうか試してみることにしたのだが・・・

先ずOSをUpdateした。Vista SP1・SP2を経て完了するまで3時間以上かかった。内蔵の無線LANを試すため低接続速度でDLしたのだが、有線LANなら2時間程度で済んだかもしれない。途中で寝入ってしまい正確な時間は判らない。結果は、
 ・CPU:55℃、HDD:50℃、Superπ104万桁:50秒
  キーボード左側から吹き出す排気も50℃オーバー。(室温22℃)
 ・暫く高温に晒されたためか、BDドライブが復活した。
 ・Displayの視野角が狭く、最適角度を見つけるのに手間取った。
 ・タッチパッド回りが熱く、長時間の使用は耐えがたい。低温火傷しそうだ。
 ・自作のMini-ITXに比べようもなくノイジー。
 ・内蔵SPについては語るべくもない。
 ・Display込みの消費電力25Wは○。

とても枕元に置ける代物ではなかった。やはりPCは自作に限る。 

美人バイオリニスト (2010.3.12)

今回はPCではなく、CDの話題を取り上げよう。

久しくCDを買わなかったが、Mini-ITXやBDドライブの聞き比べをする内にライブラリーも増え、自ずと最近の音楽事情を知るようになった。(クラシック限定)

かねがねレコード産業崩壊の危機について、それとなく聞き及んではいたが、これほどまでに酷い状況とは思ってもみなかった。 ついこの間まで一枚2000~3000円、 廉価版シリーズに身を落としても1000~1500円であったCDが一気に暴落し、 一枚平均218円なる究極の価格破壊に至っていたのだ。(輸入盤の場合)

CD 表題
枚数
単価/円
価格/円
満足度
Deutsche Harmonia Mundi 50 Years
50
172
8,600
98
J.S. Bach Organ Works 1
10
167
1,671
100
J.S. Bach Organ Works 2
10
205
2,052
100
Martha Argerich The Collection
7
440
3,077
100
Jacquelne Dupre The Complete EMI Recordings
17
166
2,817
100
Prokofiev The Complete Symphonies
4
729
2,917
95
Honegger Symphonies 1-5 Pacific 231
2
345
690
95
合計
100
218
21,824
-

クラシックレコード専門誌「レコード芸術」を読み始めたのは中学二年、以来**年間は毎号欠かさず購読した。その後の10年間はPCづくりに忙しく縁遠くなっていたが、暫くぶりに覗いてみたら、すっかり様変わりしていた。
 ・相変わらずLP初期の演奏が高い評価を受けている。
 ・ベルリン・フィルやウイーン・フィルなど一流オーケストラの新録音が激減している。
 ・バイオリンに関しては、有能な若手が続々登場した。何故か美人バイオリニストが多い。
 ・ピアノに関しては、演奏内容よりルックスが重んじられる傾向にあるようだ。
 ・これまで聞いたこともない片田舎のオーケストラの名前をよく見かける。
 ・若手の指揮者に関しては評価が定まらないようだ。カルロス・クライバーを最後に冬の時代
  を迎えたのだろうか。

ここ数ヶ月の間に雑誌上で特選の評価を得たCDを何枚か聞いた。だが、どれも感心しない。実は、昔ではとても考えられない事態が起こっていた。恐らく予算の都合とは思うが、多くのCDが録音のための演奏ではなくライブ収録している。そのこと自体に何の不都合もないばかりか、過去の優れた演奏にはライブ版が多かったこともあり、少しの異論もない。 ところが、
余りにも演奏ミスが多いのだ。最後まで聞き続けることが困難になる。演奏会場なら否応なくその緊張感を味わうことになるが、繰返し聞くCDではやりきれない。過去のライブ版にこれほどミスはあっただろうか。 編集する予算に窮するほどレコード会社の経営状態が思わしくないのだろうか。

レコード会社の実情はさておき、演奏内容に限れば、少なくとも10年以上前に収録されたCDの方が安心して聞ける。技巧を極限まで追求した演奏、激情的な演奏、学究的な演奏、迫力一途の演奏、埋もれた作品の紹介など、それぞれ特徴があり、尚かつプロの演奏として面目を損なうことのない仕上りのCDが多かった様に思える。

今回出会った「トンデモ廉価CD」は、そうした思いを確かにした。全体に古い録音のため安定した演奏が多く、価格が安いので録音状態を気にすることなく、ひたすら音楽空間に身を委ねることができる。勿論、中には凡庸な演奏もあるが、決して最近大流行の三流演奏ではなく、少なくとも二流以上のレベルは保たれている。

CDが激安になった理由は想像できる。
 ・クラシック愛好者が減った。
 ・音楽をじっくり聞く機会が減った。
 ・オーディオ装置に対する関心が薄れた。
 ・Web上からDLできるようになった。
 ・携帯装置へのコピーが誰でも簡単にできるようになった。
 ・そして、CDが売れなくなった。
 ・各レコード会社とも資金難のため一流オーケストラのCDを製作することができなくなった。
 ・レコード産業が廃れ、倒産や廃業する老舗も現れはじめた。

100枚の激安CDを聞き終えたら、美人バイオリニストの演奏を楽しむ他はないののだろうか。

Silver Stone SFX450W電源 I (2010.4.17)

Silver Stone SST-ST45SF SFX450W電源が届いたのでテストした。(室温23℃)

先ず、電源検証コネクタを使って通電した。
 ・見た目よし。サイズよし。
 ・無負荷で通電したらファンは全開。

次に、MINIX + PhenomX4 9350e + まな板に取り付けた。
 ・アイドル時消費電力はGOURIKI-300Aに比べて6W減り56Wになった。
 ・電源の排気温度は30℃程度。低発熱だ。
 ・問題はノイズ。爆音ではないがGOURIKI-300AやSG05付属のSFX300W電源に較べて
  かなり煩い。低負荷時でもファンの回転数は高め。

では、Skydigital PS2-T350EF(80PLUS)と較べてみよう。この電源は静音ファンに交換済み。手元にあるSFX&TFX電源の中では最も静か。
 ・消費電力はSST-ST45SFより2W高く58W。
 ・電源の排気温度は40℃弱、まあ普通か。
 ・ノイズはSST-ST45SFとは比較にならない。極めて静か。

う~ん SST-ST45SFをもう少し静かにできないものだろうか。そこでファンを交換した。
届いたその日に電源の封印を破るのは初めて。 有り合わせの80×15mm 1600rpmファンを取り付けた。
 ・かなり静かになった。ファンを選べば更に静かになるであろう。
 ・回転数の低いファンでも、排気温度は35℃程度、かなり優秀だ。
 ・SST-ST45SFから外した80×15mmファンの規格は12V 0.35A。 正確な回転数は判ら
  ないが、高回転時 3000rpm以上か? この電源でアイドル時60~70W、ピーク時200W
  以下の使い方なら2000rpm以下でも無事だと良いのだが。

次に、消費電力の高いVGAカードを挿してみよう。と思ってはみたものの、ATIではHD5750、nVidiaではGTS250が手持ちでは最高スペック。テストカードとしては物足りない。
さて、どうしたものか。

MINIXのPCIeスロットはx16形状x4仕様。x16仕様のカードも使えるとのことだが、実は問題大あり。MINIXで最も熱くなる部分はどこか。CPUでもチップセットでもメモリでもなく、チップセットとLAN端子の間の個体コンデンサ群だ。 室温23℃でも70℃近くになる。 現在40mmファンを取り付けているが、それでも60℃弱。VGAカードを挿すなら、このファンを外さなくてはならない。となれば、個体コンデンサの温度は更に上がるであろう。CPUクーラーを含めてM/B全体の冷却方法を考え直さなくてはならない。

自分が組み立てた11台のMini-ITX PCの内、このMINIXが最も熱い。スペックを欲張らず冷却に十分気を配った使い方が相応しい。 とするなら、MINIXではなく、別のM/Bにカードを挿して電源の負荷テストをしよう。

別のM/B・・・ H55-ITXの新BIOSがアップされたとか。よし、ZOTACで試すことにしよう。

Silver Stone SFX450W電源 II (2010.4.20)

H55-ITXの新BIOSはTBに未対応とのこと。ならば、Linux用に求めたCPUとM/Bを使って電源の負荷テストをしよう。

SST-ST45SFのファンをXINRUILIAN 80×15mm 2000rpmに換えた。念のために1mm厚のファン用防振シリコンアブソーバーを挟んだ。結果は◎。俄然静かになった。 SG05/06付属のSFX300W電源は、ファン低回転時でもジージー音が気になったが、SST-ST45SFからはそうした異音は聞こえない。

テストに使った主要部品の構成は、
 【CPU】 Pentium Dual-Core E6600
 【CPUクーラ】 リテール
 【M/B】 ZOTAC G41ITX-A-E
 【メモリ】 G.SKILL DDR2-800 2GB×2
 【VGA-1】 GIGABYTE HD5750
 【VGA-2】 GALAXY GTS250
 【電源】 Silver Stone SST-ST45SF
 【OS】 Win7HP32bit

VGA
Win7
Score
3DMark06
Score
Yume
1024×768
最高
アイドル時
消費電力
ベンチ時 (室温22℃)
3DMark06
ピーク
消費電力
電源
排気温度
電源
ノイズ
HD5750
6.4 6.4 7.3 7.3 5.9
12,592
74,636
71W
134W
34~36℃
静か
GTS250
6.4 6.4 6.9 6.9 5.9
12,729
89,948
83W
187W
36~38℃
静か

180Wを超えても排気温度は30台後半、40℃に達することは一度もなかった。このSST-ST45SFは相当優秀だ。200Wくらいまでなら2000rpmファンで行けそうだ。

だが、何故もう少し静かなファンを使わなかったのだろうか。 HD5850辺りを上限に考え、消費電力300W以上でも十分耐えられるように高回転ファンを選んだのだろうか。

真相は兎も角、HD5750やHD5770クラスまでなら、2000rpmファンでも問題なさそうだ。SG05/06付属の電源は150Wを超えると途端に煩くなるとのこと。 Mini-ITXにミドルクラスのVGAカードを載せるなら、このSST-ST45SFは第一候補になりそうだ。 ハイエンドカードは持ち合わせがないので、それ以上のことは判らない。

Ubuntu I (2010.4.27)

そろそろMini-ITXも手詰まりになってきた。 と言っても用途の話だ。 11台も組み立てれば当然だ。それでも新しいM/Bが発売されると落ち着かない。そうした時は使い途を生み出せば良い。 よし Linuxしよう。

そこで、数あるディストリビューションの中からUbuntu9.10を選んだ。より新しい方がハードの対応が良さそうに思えたからだ。Web情報によれば、Ubuntu用PCは古過ぎず新し過ぎず適度にこなれたハードが扱い易いとのこと。G41登載のM/Bならば然程苦労なく導入できるであろう。と期待して、Zotac G41ITX-A-EとPentium Dual-Core E6600を選んだ。両者とも新製品ではあるが、一世代前のアーキテクチュアなので何とかなるであろう。

上記の通り、この組み合わせで SilverStone SST-ST45SF をテストした時、実力の程は確認した。速くもなく遅くもなくビジネスユースなら十分、値段も手頃。但し、幾つか気になる点がある。
 ・チップセットが熱い。
 ・電源コネクタがメモリに近接しているため、picoPSUの直挿しは難しい。
 ・VGAカードを挿さない時、消費電力は30W台後半。H55&H57+Clarkdaleに較べて10W
  ほど高い。
 ・CPUの位置が外側に寄っているため、CPUクーラー選びは難しい。

そこで先ず、E6600付属のクーラーで試した。
 ・チップセットに風が回り好ましい。チップセットの温度は50℃台。だが煩い。

次に、Cooler Master Hyper TX3 を取り付けた。
 ・CPUは良く冷えるがチップセットに風が回らない。チップセットの温度は60℃台。

よって、両者とも不採用になった。こうした時の対応策はいつも決まっている。
 ・CPUクーラーのヒートシンクはリテール品を使う。
 ・ファンは120×12mm、または120×25mmを取り付ける。
 ・ファンの取り付けにはJapanValue社のPF-Leval Armを使う。

つまり、例によって例の如くである。全く面白みのない解決策だが、Mini-ITXの場合、ケースファンが貧弱なので、120mmファンでCPUを含めたM/B全体に風を送るこの方法が、最も効果的と言えよう。だが、今回も同様にするかどうかは思案中。

さて、Ubuntuのインストールは簡単だった。
 ・Live CDで動作確認した後、HDDに入れた。
 ・G41ITX-A-E登載の有線LAN無線LANとも一発で通じた。
 ・サウンドも問題なし。S/PDIFも可。
 ・HD4350やHD5570を挿してみたが、On Board GPUで十分な気がする。
 ・初期設定後、幾つかのアプリケーションをインストールした。HDDの使用量は3GBにも
  満たなかった。
 ・アイドル時消費電力は36~37W。
 ・アイドル時消費メモリは250MB程度。
 ・2GB×2のメモリを挿したため、キャッシュが良く効いてサクサク動く。
  (512MB×2で十分と思われるが、空メモリはこれしかなかった)

では、このUbuntu PCをどう使うか。
 ・Win7に較べて文字のフォーカスが甘い。表示フォントの品質に難があるように思える。
  視力が衰え始めたので、このPCで細かい作業は御免蒙りたい。
 ・Ubuntuは市販DVDの再生に制約がある。BDは×、地デジも×。
 ・サーバーにはWHSを使っているので、デスクトップ版でよい。

ならば、CD保管庫はどうだろうか。現在、320GBのHDDは1%も使っていない。CD1枚平均600MBとすると、圧縮しなくとも400枚以上収まる。

と言うことで、早速CDを取り込んでみた。100枚ほどの取り込みに凡そ?時間かかった。
 (この話を職員にしたら笑われた。1日でCD100枚も取り込むなど尋常ではないとのこと)
HDDの使用量は66GB増えた。Win7のWMPから見ると111時間分の音楽データであることを教えてくれる。このペースならHDDの容量に問題はない。

さて、取り込み中に幾つか気付いたことがある。
 ・同程度の演奏時間でもCDによって取り込み時間にかなりの差がある。
 ・CD初期のアルバムに挿入された保護スポンジが風化し、一部レーベル面にこびり付い
  ていた。DG社の古いアルバムは要注意だ。
 ・小音量で聞くなら圧縮ファイルでも良さそうだが、中音量以上で聴くなら圧縮したくない。
  圧縮ファイルは必要な時に作ればよい。勿論、直接CDをかけた方が音は良い。

CD保管庫の為に一台のPCを宛がうのは勿体ない気もするが、Linuxの習得用と考えれば大義名分は立つであろう。

Ubuntu II (2010.4.30)

Ubuntuを一週間使ってみた感想を気が付く儘に述べてみよう。(前節で述べた分は省いた)

・Ubuntuのデスクトップは自由にカスタマイズできる。この作業だけでも結構遊べる。
・初期状態では UbuntuからWindowsのファイルは読めるが、その逆は不可だった。
 そこで「Samba」を入れ、相互にファイルが読めるようにした。
 SambaはUbuntu ソフトウェアセンターに登録されているので導入は至って簡単だった。
・Ubuntuを初めとするLinuxはウイルスの攻撃が少なく、ウイルスソフトを入れなくとも良い
 との説もあるが、念のためにAVGのフリーソフトを入れてみた。インストールは簡単だが、
 UpdateとScanはコマンドラインから手動で対応しなくてはならない。
・CDデータ吸い出しソフトはUbuntuソフトウェアセンターに幾つも登録されている。
 どれが良いか判らぬ内に300枚吸い出した。残りは?枚。何のことはない、CDサーバー
 に仕上がってしまった。
・Linuxは速いとの評判についてはどうだろうか。別のHDDを使ってWin7も試したが、
 GUIで使う限りUbuntuが特段に速いとは思えなかった。
・Ubuntuに同梱されたアプリケーションで間に合う使い方なら、これは重宝だ。
 ワープロ・表計算・データベース・プレゼン・エディタ等々、一般的なビジネスユースには
 十分か。ライセンスを大量に必要とする職場や学校なら大幅な経費節減になる。 しかし
 ながら、パーソナルユースとなると話は変わる。プロテクトのかかったDVDの再生は正規
 の対応ソフトがなく敷居が高い。BDや地デジは今のところ不可。Web上の動画もサイト
 によっては未対応。対応するプリンタも限られる。やはり、直ぐにWindowsから乗り換える
 のは難しいかも。
・こうした点は、時が解決してくれるであろうことを期待しつつ、暫く使ってみることにした。


【マルチブートシステム】

一昔前なら、新たなOSを導入する時、マルチブートシステム(以下MBS)に仕立てたものだが、
近頃はすっかり縁遠くなってしまった。それはなぜか、

昔はPC部品が高く、今日の数倍もした。バックアップも手軽ではなかった。OSが起動不能に陥った時、最近のOSはインストールディスクから簡単に過去の設定に戻れるが、以前はかなり面倒だった。 起動不能の原因はHDDのクラッシュより、INIファイルの弄り過ぎや不適切なドライバをインストールした時に起こりがちだった。そうした時、MBSが導入されていれば、他のOSからデータの処理が可能となり、仕事の滞りは避けられた。

その後、PC部品の低価格化が進み、更にはサーバーが身近になり、MBSの必要性は昔ほどではなくなった。現在、MBSを導入しているPCは2台だけになった。何れも仕事用だが、過去2年間、待避OSの世話になったことは一度もない。

と言うことで、用途別PCが増殖し、机回りだけで6台になってしまった。全部を同時起動することはないが、常に3~4台のPCと2台のディスプレーに火が入っている。これではECOに反するかも。

【配線に考慮した部屋】

机回りに6台のPCと2台のディスプレー、そして5.1chシステムを設置したら机の後はどうなるか。
現在PCの置かれた部屋は普通の六畳洋間だが、35年前の建設時に一工夫してあった。当時はまだPCは無くオーディオ全盛の時代だった。そこで、ケーブル類の扱いを考慮して机の後に建具を嵌め込み、機器を動かすことなく配線できるようにした。そこにPCが加わったため、蜘蛛の巣状態になるかと思いきや、それがそうでもない。隣室から引戸を開ければPCやアンプの裏面はそっくり丸見え。接続に苦労することはないのである。

Ubuntu  III (2010.5.2)

前節で 「・・・こうした点は時が解決してくれるであろうことを期待しつつ・・・」 と述べたら、
早くも「その時」がやってきた。

5/1  Ubuntuが 10.04 LTSにUpdateされた。早速入れてみた。リリース後間もないせいか約850MBのDLに2.5時間もかかった。ところが、DL後に【リリースノート】を見たら、


Ubuntu 10.04にアップグレードする場合、システム→システム管理→ソフトウェア・ソースから、アップデートに利用するサーバを切り替えるべきです。この項目が「日本のサーバ」や「メインサーバ」になっている場合、負荷の一極集中によりサーバーからの転送効率が悪くなるため、アップデートが効率的に行えません。

アップグレードを行う前に、「システム」→「システム管理」→「ソフトウェア・ソース」を開いて、『ダウンロード元』ドロップダウンメニューを開いて『その他』を選択し、日本国内の適切なミラーサーバーを指定し、ダウンロード元を切り替えてください。

※一部に「メインサーバにすべき」という誤った情報が広まっています。「その他」から日本国内の適切なミラーサーバーを選択するのが妥当です。  (LucidLynx/ReleaseNotes/ja から転載)

とあった。 更に、リリースノートには注意事項が幾つも記されている。Windowsのように
イージーアップデートではないが、今のところ特に問題は起きていない。

新版の印象は、
 ・Ubuntu 10.04 LTSは前版に較べて全体に派手目な色合になった。自分には前の方が
  好ましく見えるが、慣れの問題か。
 ・フォントの品位が向上した。種類も豊富になり選ぶのに苦労する。
 ・ソフトウェアセンターに登録された厖大なフリー・アプリケーションに日本語の説明文が
  付き(全部ではない)選びやすくなった。楽しそうなアプリが満載だ。一つ一つ試してみたく
  なるが、そうするとそれだけでGWどころか一年が終わってしまいそうだ。
 ・細部の仕様変更についてはこれから確認するところ。
 ・ もう少し早くUbuntuを取り入れていればと思うことしきり。


組み立て当初はPentium DC E6600を載せたが、その後 Celeron E3300に換えた。価格は半分だが能力は半分ではない。 現在の使い方(CDサーバー)ならこれで十分な気がする。

G41ITX-A-E(9,230円)+ Celeron E3300(4,257円)+ Ubuntu(0円)= 合計(13,487円)
HDD・メモリ・光ドライブ・ケースは流用品。 これで決りか。

Ubuntu  IV (2010.5.4)

Ubuntuは楽しい。Web上で検索すれば先輩諸兄の様々な活用法が見付かる。
そこで先ず、市販DVDの再生に挑戦した。ところが挑戦などと言う大袈裟なものではなく簡単そのもの。コマンドラインから僅かな入力で全てOK。あっけないくらいだ。
 ・Ubuntuで市販のDVDが再生できようになった。
 ・□□□ファイルに取り込んだ。
 ・取り込んだファイルは何の不都合もなく再生できた。
 ・だが、24"ディスプレーでの再生は苦しい。画質が・・・
  Ubuntuでアプコン再生ができるかどうか、もう少し調べてみよう。

さて、ビデオファイルを取り込むとなれば、320GBのHDDでは話にならない。
 ・そこで、500GBのHDDを増設することにした。それでも物足りないが手持ちはこれだけ。
  取り敢えず繋いでみよう。
 ・UbuntuはHDDを増設する際、コマンドラインから設定する。これも一発でOK。
 ・On BoardのS/PDIF出力では少々不満。
 ・ ビデオカードも挿したくなる。

5/4、DVDを**本取り込み、家中のPCから観られるようになった。家人は大喜び。全部入れてとリクエストあり。となれば、HDDは更に1台追加して合計3台になる。小型のMini-ITXケースでは収まらない。

思いがけずPC-Q08の出番が回ってきた。元々サーバーの小型化を考えて求めたのだが、Micro-ATXケースに較べて然程変わり映えせず、使い途が決まらずにいた。 (そうしたことは購入前から判ってはいたのだが・・・)  このケースなら3台のHDDは楽々入る。 電源はSFX、ビデオカードはHD5570あたりでよいだろう。サウンドに関しては検討中。

ということで、CDだけでは済まず、DVDを加えたAVライブラリーになってしまった。
だが、果たしてこれで済むだろうか。何れBDも考えなくてはならない。1枚あたり**GBとすると全部で・・・  否、BDの取り込みは暫く先に延ばそう。**TBのHDDなど考えるだけでも恐ろしい。

Ubuntu V 「VGAクーラーをつくる 1 」 (2010.5.6)

ビデオカードを挿すにしても、補助電源の要らないカードにしよう。
そこで、3枚のカードを試した。
 ・HD5570 ubuntu9.10 ○ ubuntu10.04 ×
 ・HD4350 ubuntu9.10 ○ ubuntu10.04 ○
 ・GT220   ubuntu9.10 ○ ubuntu10.04 ○

第一候補のHD5570が使えず残念だ。(自分の設定に問題があるのかもしれない) 何れ使えるようになるとは思うが、直ぐの間に合わない。そこでGT220を取り付けることにした。最近、今一つ調子の出ないnVidiaだが、ubuntuでは比較的良好、少なくともHD4350よりGT220の方が絵は綺麗だ。

だがこのカードはファンが煩い。クーラーを替えたくともLPカード用のクーラーはタワシくらいしか思い浮かばない。タワシは以前試した時、直付けでは50mmファンがせいぜい、ノイズレベルは合格圏外だった。となればVGAクーラーを自作する他はない。昨夏、CPUクーラーを作った時の経験を生かせばどうにかなるであろう。既にヒートシンク(以下HS)は調達済み。

用意したHSは80mm角。LPカード用に一部切断して60×80mmに仕上げる予定だったが、今回使用するケースはフルハイトカードが収まるPC-Q08。ならば、HSをそのまま使うことにしよう。80mmファンなら1200rpm程度に減速できるであろう。

早速、CADで図面を起こし細工にかかった。ものの小一時間で出来上がった。結果は◎。室温27℃ (昨日は暑いくらいだった)の時、
 Core温度:38℃、HS温度:32~33℃、カード裏面:36~39℃、至って静か。
カードを挿したことにより、アイドル時消費電力は36Wから12W増え48Wになった。

ここまで 2.5"HDD を2台使った。今後TB級のHDDを導入するとなれば、両者とも足手まといになる。SATA端子の数も限られている。そこで、
 ・システム:SSD 40GB、
 ・データ:3.5" HDD 2TB × N (取り敢えずN=1) 
に方針変更した。何だか話が初めとは大違い、ローコストCD保管庫どころではなくなった。

Ubuntu VI 「VGAクーラーをつくる 2 」 (2010.5.6)
【VGAクーラーの製作経過】

Leadtek GT220から外したクーラー
ヒートシンクは83×55mm

← 写真をクリックすると拡大します。以下同。
Alpha社製80mm角ヒートシンク(以下HS)
フィンは10mm高、ベースは5mm厚、アルミ製
80mmファン取付用にHSの四隅に2.7mmの穴を開け、3mmのタップを切り、スペーサーを立てた。
残りの二ヵ所の穴を使って、カードにHSを取り付けた。締付量が判るようにビスナットで留めた。
(フィンをむしり取った跡が美しくない)
GT220の裏面。ビスにベークライト製ワッシャを咬ませた。HSを20mm低くすればLP用になる。
全体の厚みは37mm。2スロット分占有する。
ファンとスペーサーの間に2mm厚のナイロン製
ワッシャを入れた。(スペーサーが2段になっているのは、適当なサイズがなかったため)
XINRUILIANの80×15mmファンを取り付けて
でき上がり。

予想より簡単に仕上がった。HSとファンを大きくすれば、この方法でミドルクラスのカードまで行けそうだ。

ubuntuを導入してから12日目、これまでの経緯を纏めておこう。

4/24
Linuxの幾つかのディストリビューションを試した。
4/25
ubuntu 9.10に決め、320GBのHDDにインストールした。
4/26
M/B内蔵無線LANの動作を確認した。
S/PDFI音声出力を確認した。
4/27
HD4350、HD5570、GT220、3枚のビデオカードを試した。
4/29
Sambaを導入した。
CDを***枚取り込んだ。
5/1
市販のDVDを再生できるようになった。
500GBのHDDを増設した。
CPU・GPU・HDDの温度監視ができるようになった。
5/2
ubuntu 9.10から10.04へUpdateした。
5/4
システムを320GBのHDDから40GBのSSDへ入れ替えた。
この時、10.04のインストールディスク用ファイルを新たにDLした。
ONKYO SE-U55SXの動作を確認した。
DVDを**枚取り込んだ。
5/5
GT220用のVGAクーラーを作った。
5/6
データ用HDDを2.5" 500GBから3.5" 2TBに入れ替えた。
使ったHDDは WDのWD20EARS。このHDDは特殊な仕様とのことだったが、
ubuntu 10.04では特に問題なく動作している。転送速度、静音性とも良好。

【5/6現在の部品構成】

品  目
メーカー
型  番
備  考
CPU
INTEL
Pentium DC E6600
E3300から戻した
CPUクーラー
Cooler Master
Hyper TX3
一時流用
CPUクーラーファン
Noctua
NF-B9S
一時流用
マザーボード
ZOTAC
G41ITX-A-E
特に特徴はない
メモリ
G.SKILL
DDR2-800 2GB×2
安値の頃に購入した
VGAカード
Leadtek
GT220
LP仕様 ファンが煩い
VGAクーラー
自作
以外に簡単だった
SSD
INTEL
X25-V SSDSA2MP040G
システム領域専用
HDD
Western Digital
WD20EARS 2TB
比較的静音省電力だが
発熱はやや高目か
DVD
Pioneer
DVR-S17J-SV
まだよく判らない
ケース
まな板
PC-Q08に入れる予定
電源
picoPSU150-XT + 150W ACアダプタ
SFX電源の予定
OS Ubuntu 10.04  Desktop版

【各部温度と消費電力】

室温
25℃
CPU温度
Core #1
34℃
Core #2
27℃
ビデオカード各部温度
GPU
37℃
ヒートシンク
30~32℃
カード裏面
36~38℃
HDD温度
アイドル時
38℃
データ転送時
44℃
消費電力
アイドル時
50W
起動時ピーク値
94W
*以上、起動1時間後に計測した。

Ubuntu VII 「VirtualBox」 (2010.5.12)

その後、あれこれ試した。先ずubuntu上から他のOSが使えるVirtualBoxをインストールしWinXPを入れた。次にubuntuと仮想OSとがシームレスに操作できるVBoxGuestAdditionsを導入した。仮想WinXPは窓表示と完全なシームレスモードを選択できるようになった。
仮想WinXPの動きは悪くない。Superπ104万桁19秒。パフォーマンスの低下は全く感じられない。動作も安定している。その結果、ubuntuでは未対応だったQuicktimeなど、映画の予告編サイトが見られるようになった。このPCはAVサーバーなので好都合だ。

ubuntuはフォントの表示がやや太め。しかもフォーカスが甘く感じられる。仮想WinXP上ではそうした不満はない。いつもの見慣れた表示となる。予想以上に良い結果が得られたので、気を良くしてWin2000も入れた。XPと同様に極めて快適。序でにWinNT4も入れてみたものの、ドライバーが合わないせいかしっくりしない。 OS/2WarpはインストールCDが行方不明。探し出せたら試してみよう。

次に、ubuntuには代替ソフトのない古語辞典・地名辞典(手持ちソフトの中では最高価格)を試した。両者ともHDDにはインストールできず、常にCDーROM必須仕様なのだが、仮想OS上でCD仮想化ソフトも問題なく動くことを確認した。

OnBoardでは不満だったサウンド出力をONKYO SE-U55SXに替えた。接続は簡単、自動的に認識された。音質は良好。AVデータの管理用には十分だ。

ubuntu、仮想OSともシステム部分はSSD上にあるので起動は速く動作も快適。当分遊べそうだ。 と思っていたら不都合が生じた。 ubuntuだけなら3GB程度でも間に合うSSDが、仮想OSを三種も入れたため、40GBの内、残り5GBになってしまった。
仕方ない、もう一度HDDに戻そう。

Ubuntu VIII 「OSライブラリー」 (2010.5.14)

40GBのSSDから500GBのHDDに入れ替え、容量を気にするこなく 「入るものなら何でも
ござれ」体勢を整えた。

三度目のインストールなので、ubuntu本体・仮想WinXP・仮想Win2000とも迷うことなく設定できた。次に仮想OpenSolarisを入れた。実OpenSolarisに較べ、一部の機能に制約はでたものの十分使えそうだ。

さて、問題はWinNT4。前回は一部のサービスパックが見付からず、NT4sp6+IE6まで到達できなかったが、10年前のDos/Vマガジン付録CDを探し出し、必要なサービスパックを全て導入することができた。今度はVBoxGuestAdditionsのドライバとも相性良く画像もしっくり、1920×1200 TrueColoerでの表示もOKとなった。Superπ104万桁のベンチ結果は19秒。仮想Win2000や仮想WinXPと同値。古いAdobeソフトもサクサク。

新たにWinNT4-PCを作るとすれば、対応するM/B・ビデオカード・各種ドライバ等を集めるのはかなり面倒。むしろVirtualBoxを使った仮想WinNT4の方が遙かに簡単と言えよう。
その必要性があるかどうか甚だ疑問ではあるが・・・

当初、CDライブラリーの予定が、AVサーバーに昇格し、更にOSライブラリーを兼ねることになった。 次は何を入れるか、明るい悩みの種は尽きない。

DVDを美しく観る法 (2010.5.19)

*今回のレポは後ろ向きです。常に前向きの方はパスしてください。

システムディスクをSSDからHDDに替えてからDVDの読込が不安定になった。どこかに設定の不手際があるのかと何度も確認したが問題点は見付からなかった。そうだ、前回からの変更点はシステムドライブ以外にDVDドライブがある。使い古しのドライブから新品に交換したばかりだ。念のためにDVDドライブを元に戻してみよう。

万事解決した。何のことはない、DVDドライブの初期不良が原因だった。光ドライブは**台目になるが、こんなことは初めての経験、早速メーカーへ送ることにした。最近、PC部品の信頼性に疑問を抱いている。初期不良が頓に増えた。M/B、SSD、メモリ、HDMIケーブル、そして今回のDVDドライブ。部品の低価格化に伴い、品質管理が手薄になっているのではないかと疑いたくなる。

さて、ubuntuで市販DVDをアプコン再生する件、まだ対応ソフトは見付からない。BDに見慣れるとDVDの画質は辛い。だが、以前は決してそうではなかった。TVが低解像度だった頃、DVDは寧ろ良質に見えた。19"程度のディスプレーなら不満は少なかった。それが、HDコンテンツを観るようになり、24"のディスプレーを導入してから、DVDは余りにも画質が見劣りするようになった。それでもアプコン機能のお蔭で多少不満は解消されたものの、DVDの購入は激減した。

そうした時にAVライブラリーの話が持ち上がった。そこで 「DVDを美しく観る法」 について再確認した。
 ・再生ソフトによって画質に微妙な差がある。
 ・コントラストやγ値を調整すれば多少見易くなることもある。
 ・アプコンが使える環境でも軽度の補正が好ましい。
 ・アプコンが使えない環境では微量のシャープネスをかけると改善されることもある。

と、誰でも試しそうなことばかりだが、何れも不満は残る。結局、最も確かな方法は、
 ・ディスプレーから離れて観る。
 ・表示サイズを小さくする。
であることを改めて思い知らされた。

その場合、映画の表示サイズだけではなく、 ディスプレーの解像度そのものを縮小すると周囲が真っ黒になり見易くなる。極めて消極的ではあるが、今のところ他に良い方法は思い浮かばない。つまり、
 ・画面が横長の場合は横方向1920を1600~1400
 ・画面が4:3の場合は縦方向1200を1050~960
一回り縮小して観ることにした。部屋が狭い上、椅子を目一杯後に下げてもディスプレーから1m以上離れて観ることのできない室内レイアウトのため苦肉の策である。

もう一つ良い方法が見付かった。とかく名作映画は尾を引き易い。関連する作品や同じ監督の作品を次々に観たくなる。そこで、名作映画の世界に浸るなら、しばらくBDや地デジなどのHDコンテンツを遠ざけSDコンテンツだけに絞れば、自然に目が慣れて映画の内容そのものに集中できるようになる。つまり、音を追求すればするほど音楽から遠ざかるオーディオの場合と全く同じだった。今頃気付くなど遅すぎたかも・・・

さて、いよいよケースに収める段になった。毎度のことながら最大の問題はノイズレベル。3.5"HDDをスマドラなしで使うのは*年ぶり。予定のPC-Q08はケースカバーが薄く遮音性は期待できない。スンナリ決まるとは思えない。

 PCG3