MSI K9MM-V + Athlon64X2 4850e   最終更新日 : 2018/05/02

このところ在庫部品の整理に励んでいる。 (ジャンクショップ状態の部屋を片付けたい) 
鮮度に目をつぶれば?台位は出来上がりそうだ。(2009.10.29)

AGP仕様のWin7-PC  (2009.10.29)

その中からAGP仕様の部品を選びWin7-PCを作ることにした。M/Bは2007年1月発売のMSI K9MM-V。確かAGP対応M/Bとしては最晩期の製品だったように記憶している。 他の部品は適当に見繕えば良いだろう。

先ず、VGAをどうするか。手持ちのAGPカードは X1950pro・HD3850・HD4650等々。このPCも小型ケースに収める予定なので、なるべく省電力低発熱カードが良い。 となればHD4650か。
最後のAGPのつもりで今年の6月に購入したものの嫁入り先が決まらず遊んでいた。う~ん、X1950proやHD3850の発色も棄てがたい。

CPUはどうするか。K9MM-VのBIOSは2008年4月付V.1.7が最後。対応CPU一覧を見たら5050e辺りまで。該当する手持ちのCPUは、Athlon64X2 5200とAthlon64X2 4850e。これまた低TDPの4850eを選んだ。

まだ問題がある。このK9MM-VのオンボNICは100BASE、サウンドチップは全く期待できない。となればLANカードとサウンドカードを挿すことになる。それだけではない。SATAのDVDドライブに未対応。適当に見繕っただけでは済みそうにない。何も挿さずに用が足りる最近のM/Bとは大違いだ。

GIGABYTEの最新AGPカード (2009.10.29)
まな板組の前に本サイトにはアップしていないTurion-PC(VistaSP2)を使ってGigaのHD4650AGPを試した。爆音ではないが相当煩い。 幸い、このカードのヒートシンクは適当な木ネジを使えばファンの換装は簡単だ。80×15mmファンを載せファンコンに繋いだ。室温23℃の時、GUP温度は34℃。凡そ1200rpm、俄然静かになった。
上の写真、カードから外したオリジナルファン。
下の写真、80×15mmファン XINRUILIAN RDL8015Sを取り付けた。結果は◎。

さて、ケースだけは新調することにした。Chenbro社のPC80668H01 (345x136x350mm 約16L)。まだ到着しない。上手く収まるだろうか。

ところで、AGPカードはWin7で問題なく動作するのだろうか。ATIのサイトにAGP版Win7ドライバは見当たらない。2chの情報も少ない。

CPUクーラーは毎度ワンパターン (2009.10.29)

先ず、K9MM-VのBIOSをV.1.7にUpdateしなくてはならない。初期バージョンのBIOSは4850eに未対応。そこで、ジャンク箱を漁ること半日、Athlon64X2 4200を探し出して、無事BIOSのUpdate完了。この時、4200付属のCPUクーラーを使ったが、とても許容できるノイズレベルではなかった。

兪々まな板組だ。今回もリテールヒートシンク+適当な120mmファン(Gentle Typhoon 1150rpm を選んだ)になった。低TDPのCPUに限定すれば、最も良い結果が得られる方法ではないかと自画自賛している。チップセットやメモリだけではなく、VGAの背面にも風が回り、スポット冷却をしなくとも済む。とは言え、他に良い方法はないのだろうか。ワンパターン過ぎる。見飽きた写真だ。
・VGAカードとLANカードが近接している。VGAファン
 を少し寄せ、LANカードによる遮りを低減させた。
 影響はファンの面積の1/5くらい。
・追加した豆ヒートシンクがあちこちに見える。
・電源コネクタ下に木製の楔が見える。これ重宝。

(左の2枚の写真ともクリックすると拡大します)
Windows7 Professional 64bit DSP版を入れた (2009.10.30)

インストールは40分ほどで完了した。Win7Pro64 DSP版にAGPドライバは含まれず、標準ドライバで代用された。そこでGIGABYTEのサイトから少し古いが2009.5.15付Win7AGPドライバをDLした。他のドライバは自動的に設定された。

まな板組の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI K9MM-V(BIOS V.1.7)
 【CPU】 Athlon64X2 4850e
 【CPUクーラーヒートシンク】 リテールヒートシンク
 【CPUクーラーファン】 Gentle Typhoon 120×25mm 1150rpm
 【MEM】 DDR2-800 1GB×2
 【VGA】 GV-R465D2-1GI
 【VGAクーラーファン】 80×15mm XINRUILIAN RDL8015S
 【BDドライブ】 Panasonic UJ-120
 【LANカード】 Intel Pro/1000GT Desktop Adaptor
 【サウンドカード】 ONKYO SE-90PCI
 【HDD】 Seagate 2.5' 320GB 7200rpm
 【電源】 SG05から流用したSFX300W電源

動作は良好。EventViewerのログに「重大・エラー・警告」表示なし。これは特筆に値する。

ベンチ結果及び消費電力は、
 【Win7 Score】 5.4 5.5 5.0 6.4 5.9
 【Yume1024×768最高】 20634
 【3DMark06】 4272
 【3DMark Vantage】 1742
 【アイドル時消費電力】 53W (LANカードとサウンドカードを外せば49W)
 【ベンチ時ピーク消費電力】 107W

電源のpico化も考えたが、ピーク時消費電力100W超えでは危うい。素直にSFX電源で行こう。

インストールしたアプリは、
 【OpenOffice.org 3.1.1】 入れただけで個々のアプリは試していない。起動は速い。
 【PowerDVD9Ultra2201】 BDの再生は問題なし。DVDのアプコン再生TTHDは厳しい。
 【TotalMedia Theatre3 3.0.1.160】 BD及びSimHDの再生は良好。
 【NOD32 V4】 Win7対応版にUpdateした。動作は軽快。

悪くないジャン!

なぜ、いまどきAGPか (2009.10.30)

BDがPCで再生できるようになって以来、次々とBD対応のPCを組み立ててきた。X1950proAGPから始めて、8800GT・HD3850・9800GTX・HD3850AGP・HD4850・GTS250・HD4670・HD4550・HD4350等々。(AGP表示のないカードはPCI-Ex16仕様)

以上のカードの中で、
 ・最も精細な画像が得られたのは 9800GTX。(くっきり過ぎて目が疲れる)
 ・最も発色の良い(好みに合う)カードは X1950proAGP。
 ・最も滑らかな画像が得られたのは HD3850AGP。

つまり、AGPカードを使ったPCの方が全般に良好だったのだ。中でもHD3850AGPを載せたTurion-PCの綺麗さはピカイチ。しっとりとした滑らかな画像が得られ、長時間見続けても目は疲れない。ところが、このPCに使った1コアのTurion64-MT40では、DVDのアプコン再生は全くダメ。(このM/Bは2コアのTurionに対応せず) CPU使用率は頻繁に100%。画面はカクカク。

DVDアプコン再生の件はさておき、なぜAGPカードの方が綺麗に見えるのだろうか。
 ・ただの気のせい。
 ・近眼 + 老眼だから。
 ・同じATIでも、AGPドライバを作る社員のセンスが良いから。
どれが真実かは不明だ。

AGPカード&2コアCPUが載せられるM/Bは限られる。一時ASRockのAM2NF3-VSTAを使っていたが、このM/BはVistaに未対応だった。BD再生ソフトはVistaでは安定するもののXPではトラブルが頻発する。「そんなに面倒ならPS3でいいジャン」と言われそうだが、PS3の発色は好みに合わず、数回起動しただけで埃を被っている。

と言う訳で、しっとり滑らかで目の疲れない動画再生PCを求めてAGPカードの再登場となった次第である。 本機はそうした期待に応えられるか・・・

言い訳が長くて申し訳ありません (2009.10.31)

Chenbro社のPC80668H01(以下PC806)が届いた。 予想よりかなり大きく見える。 デザインと仕上げは値段相応と言うべきか。工作精度も思わしくない。

先ず、付属のファンを試した。即、要交換の答えがでた。次に付属のTFX電源に検証コネクタを挿して通電した。まあ静かな方か。だが一抹の不安が・・・。現在、まな板組ではSG05から流用したSFX電源を使用している。これは80PLUS仕様で効率が良い。PC806に付属のTFX電源は無印。ケースから電源を外し、まな板組で試した。アイドル時消費電力は7W増して60W。

次なる問題はスリムBDドライブの取り付け方。K9MM-VはSATA接続の光ドライブをサポートしない。手元にある5"IDE-BDドライブは使用済み。在庫はスリムBDドライブ Panasonic UJ-120のみ。そこで、OLIOSPECのスリムドライブ取り付け5"変換マウンターを使うことにしたのだが、ケースに取り付けるビス穴がない。結局、自分で穴を開けて解決した。

では、ケースに収めよう。スリムBDドライブの取り付けに手間取った他は、特に問題なく組み上がった。ところがである。まな板組の時は静かだったTFX電源がやけに煩い。電源のハウジングにガタつきあることは判っていたが、ケースに収めたらゴーと響き始めたのだ。それだけではない。電源ファンとサウンドカードが接近しているため、丁度ファンの前に手を翳したような状態になりノイズレベルが増した。これは不味い。我家の許容値を超えてしまった。電源のハウジングを補強し、ファンを外に出せば静かになる筈ではあるが、サウンドカードとバッティングする。また、HD4650AGPを載せる限りpico化は危ない。

どうしたものか・・・。 仕方ない。ケースを取り替えよう。
現在、ATXデスクトップケース2台とMicroATXタワーケース2台が空いている。

さて、上にK9MM-VはSATA接続の光ドライブに未対応と述べた。ケースを上の4台から選ぶとすれば、スリムドライブは似合わない。そこでまたジャンク箱を漁り、System Talks社の「SUGOI ADAPTER」なるIDE-SATA相互変換可能なアダプタを見つけ出した。以前、別のPCで試した時は×だったが、今回は○、SATA-BDドライブをIDEで認識した。

と、すったもんだの挙句、Abee社のD1を選んだ。(今回のレポは言い訳が長くて申し訳ありません)

APGカードの動画再生画像は滑らかか (2009.11.3)

このPCの最大の問題点は、電源ファンの五月蠅さにある。う~ん、ケースをAbeeのD1に替え静音電源を使えば十分静かになることは明らかだが、今一つ気が進まない。 D1はL3360を載せた仕事用のサブPC(メイン機は全SCSI-PC)にする予定で、構成も決り組み立てるだけの状態だった。横入りの在庫部品整理PCに宛がうのは勿体ない。やはりPC806のまま解決策を考える方が似つかわしい。(D1の購入価格はPC806の3.5倍)

先ず、付属TFX電源のファンを交換しよう。登載ファンは80×20mm。同サイズのファンは手元になく80×15mmで代用したが、ノイズレベルを下げるために低回転で使用すると風量不足が心配される。せめて風通しを改善しよう。
 ・未使用のフロント3.5"ベイをメッシュ化する。(他のケースから外したメッシュベゼルがある)
 ・4本ある拡張スロットは、VGA・ファンコン・LANカード・サウンドカードと全部塞がっている。
  ファンコンを移動し穴あきブラケットに交換する。
 ・IDEケーブルをフラットタイプからスリムタイプに交換する。
 ・その上で、ケースの内部に制震シートを貼れば、ノイズ問題は多少改善されるであろう。

以上の作業は、ノイズレベル・内部温度・電源の排気温度等を確認しながら進めた。結果は△。最近組み立てたPCの中では最もノイジー。 どうにか「我家の許容ノイズレベル」ギリギリ。

さて、APGカードは動画再生画像が滑らかか。これも結果は△。 (以下、デフォルト設定の時)
 ・確かに、PCI-Ex16仕様のHD4550に較べれば、このHD4650AGPはやや滑らかだが、その
  違いは極些か。思いこみと言われればそれまで。
 ・HD3850AGPに較べて少しモヤがかかる。これはATIに限らず最近のVGAカード共通か。
 ・モヤにも拘わらず発色は少し濃い目。 色バランスは好みに合わない。

今回使ったAGPドライバは 2009.5.15付 CCC9.6相当。ATIの最新版が待ち望まれる。結論はそれまでお預けか

やはり幻だったか (2009.12.3)

ATIの最新ドライバ9.11AGP版を入れた。少し良くなったが気のせいかも知れない。微妙なところだ。やはり全体にモヤがかかるのでCCCであれこれ微調整した。かなり見易くなった。だが、AGPカードがPCI-Ex16カードより滑らかで美しいとは言えない。 どうもドライバや再生ソフトのバージョンによる違いの方が大きく影響するようだ。Turion+HD3850AGP+PowerDVD8Ultraが美しく見えたのは幻だったのだろうか。残念ながら、そのPCの部品を彼方此方に流用したため確認不可。いつか再組立しよう。

【お姿】 
 写真右:本機PC806 (345×136×350mm 16.4L)
 写真左:SG05 (222×176×276mm 10.8L)
デザイン・工作精度・仕上げ等価格相応(8,486円)
縦置きの方がバランス良く見えるが、横置きの方が使い易い。

AGPカードでもWin7は問題なく動く。特段 PCI-Ex16カードとの違いは感じられず、敢えて割高なAGPカードを導入する意味は認められない。手持ち部品の活用限定か。

一先ずお終い