880GMH-U3S3 + FX-4100  最終更新日 : 2018/04/26

我家では職員全員(?名)に自宅用のPCを与えている。残業が殆どない代わりに時々宿題(古典や史料のデジタル化など)があるからだ。恐らく実際の使われ方は社用2%私用98%くらいであろう。深くは追求していない。その内の1台を新調することになった。と言っても、そっくり新しい部品を買い揃える訳ではなく、手持ちの部品をやりくりして纏める予定である。数ある余剰部品の中から ASRock 880GMH-U3S3 + AMD FX-4100を選んだ。(2012/5/11)

880GMH-U3S3 + FX-4100 (2012.5.11)

FX-4100はAMDの最新CPUにも拘わらず、処理速度・消費電力・発熱量ともIntelに大きく水を開けられ評判は散々だ。それでもQ8400程度の能力はあるので、少しくらいは日の目を見させよう。

ASRock 880GMH-U3S3に対する評判は大きく分かれる。BSOD連発とかBIOSを更新すると起動不可になるとかのトラブル例がWeb上に散見する一方、旧世代の廉価製品ながらFXシリーズに対応する数少ないMicroATX M/Bの1枚として貴重な存在との評価を受けている。手元の880GMH-U3S3は特にトラブルなし。

部品構成は以下の予定である。
 【M/B】 ASRock 880GMH-U3S3
 【CPU】 Bulldozer FX-4100
 【CPUクーラー】 Thermaltake 桜扇 ISGC-100
 【MEM】 DDR3 1600 2GBx2
 【VGA】 PowerColor HD6750 Fanless仕様
 【SSD】 C300 64GB
 【HDD】 WD 2.5" 320GB
 【DVD】 Pioneer DVR-S17J-W
 【PSU】 SCYTHE ENERGIA-450
 【Case】 SilverStone SST-PS07W
 【OS】 Win7HP32(古いソフトを多用するため)

FX-4100に桜扇 ISGC-100では少し物足りないが、高負荷な使い方をしなければ良し。
ケースとDVDドライブは新調した。仕上りは白基調の予定。

ノンスリップ・トレー (2012.5.11)

試作PCをお盆上で組み立てるようになってから、既製の俎板の出番はめっきり減った。
 ・軽くて場所を取らない
 ・滑り止めマットを導入すればネジ留めの必要なし
 ・部品の交換、特にCPUクーラーの交換が楽々

などの理由により、Mini-ITXとMicro-ATXはお盆、ATXは俎板で組むようになった。現在、お盆仕立てのPCは4台、適当なお盆の予備はなし。そこで、久し振りに出かけたデパートの日用品売場で「ノンスリップ・トレー」なる製品を購入した。

柄は数種類あり、セーター柄を2枚選んだ
ペラペラではなく確りしている
片手持ちにも堪えられる
滑り止めマットは要らない
寸法は360x280mm

写真上:HDDを置いて30度位傾けても落ちない
写真下:Micro-ATX用には小さく、Mini-ITX用には少し大きい

CPUファンはNoctua NF-B9 PWM
ファンレス ビデオカード PowerColor HD6750に120x15mmファンを抱かせた
SilverStone SST-PS07W (2012.5.13)

このところ、ケースは黒かアルミ地のものばかり使ってきた。偶には別の色にしたい。
ところが、5"ベイに収める予定のDVDやカードリーダーは、黒・白・アイボリー・シルバーの4色しかない。ならば今回は白で行こう。ケースはSilverStone SST-PS07W、DVDドライブはPioneer DVR-S17J-W、カードリーダーはSkydigital SKY-TFU-WH。白と言っても微妙な差があり、中々揃わないのは承知の上で選んだ。

SST-PS07Wをしげしげと眺め、
・HDDホルダーが気に入らない。
  → HDDホルダーを撤去し、親亀子亀方式で取り付けよう。
・ケース付属のファンを交換するか否か。
  → 試運転したところ、7V駆動すればどうにか使える。
・予定の電源SCYTHE ENERGIA-450のケーブルはMicro-ATXには長すぎる。
  → SST-PS07Wは裏配線ができるので、ケーブルを切断しなくて済みそう。

とあれこれ思案していたら、使用予定の職員からリクエストがあった。Photoshop/Illustrator/Dreamweaverの新しい版を使いたいとのこと。仕方ない、AdobeCS5.5を入れよう。そうなるとOSは64bit、メモリは8GB、SSDは120GB欲しい。
急遽、別のSSDにWin7HP64+CS5.5を入れることになった。

OS及びアプリケーションのセットアップを終え、
上記の部品をケースに取り付けた。

SST-PS07Wは内部もファンも同色。余分な電源ケーブルは裏配線で隠した。今回もまた広大な空地が生まれた。
親亀子亀方式で据えたSSDと消音ボックス入り2.5"HDD。底板にゴムブッシュを取り付けてから固定した。
よく見ると、ケース・DVDドライブ・カードリーダーの色合は三者三様。でもまあ許容範囲か。

納入先は新婚さんなのでピッタリだ。
Fanless HD6750 (2012.5.15)

始めファンレスHD6750に120x15mmPWMファンを取り付けたところ、室温によっては起動時にファンが回らなかった。暫く放置してもダンマリを決め込み一向に回り出さない。問題を解決するためにはBIOSで高回転に設定しなくてはならず、それでは煩くて遣り切れない。結局、120x12mm回転数固定ファン(KAZE-JYUNI Slim 800rpm)に交換した。今度は大丈夫。

気乗りはしないが、一応ベンチソフトを回した。結果は以下の通りである。
比較のために、別ページ「i5 3570T + HD7750」のデータを朱色文字で添えた。

880GMH-U3S3 + FX-4100 + HD6750
M/B
ASRock 880GMH-U3S3
CPU
Bulldozer FX-4100
MEM
DDR3-1600 4GBx2
VGA
Fanless PowerColor HD6750 + 120x12mm Fan
SSD
Crucial m4 128GB
PSU
SCYTHE ENERGIA-450
OS
Win7HP64
項 目
Bench結果
CPU
最高温度
GPU
最高温度
ピーク時
消費電力
Windows
Experience Index
7.2 7.4 7.3 7.3 7.9
7.4 7.8 7.4 7.4 7.8
42℃ / 44℃
45℃ / 39℃
152W / 81W
3DMark06
Score:13218 / 16553
SM2:5402 / 6754
SM3:6079 / 7083
CPU:3653 / 5324
46℃ / 45℃
47℃ / 42℃
148W / 76W
3DMark
Vantage
Score:8334 / 10378
GPU:8138 / 9284
CPU:8986 / 16058
45℃ / 44℃
48℃ / 43℃
137W / 70W
FF14
High:1892 / 1806
42℃ / 43℃
51℃ / 45℃
151W / 73W
Yume1024×768
最高
85467 / 67300
-
-
142W / 65W
Prime95
30分間実行
-
53℃ / 49℃
-
145W / 59W
OCCT
power supply
30分間実行
-
53℃ / 49℃
57℃ / 47℃
200W / 92W
アイドル時
-
CPU温度
30℃ / 28℃
GPU温度
32℃ / 31℃
消費電力
52W / 22W
*室温23.5℃ / 23.0℃ *温度測定:HWiNFO64

どうにも評価しようのない結果となった・・・

YAMAHA NX-A01 NX-A02 (2012.5.15)

スピーカーをどうするか。手持ちの空SPはYAMAHAのNX-A01とNX-A02。何れも色は白。SST-PS07Wによく似合う。このSPは小型ながら確りした音が出る。決して安物ではない。既に生産は終了したが、今でも底々の値が付いている。現在、NX-A02の黒バージョンを愛用中。小音量で聞くなら十分満足できる。ところがサウンドチップによっては見窄らしい音になるため、Audiotrackのカードを通して聴いている。

さて、880GMH-U3S3にはRealtek ALC892が内蔵されている。このチップは蟹製品の中では比較的良い音がする。NX-A02を繋ぐと少し硬質だが歪みの少ない綺麗な音がでる。このままでも別段不都合はない、と思ったら、M/B付属のDVDに 「Sound Blaster X-Fi」ソフトのお試し版が入っていたので早速試した。音場効果の所為か大分聴き易くなった。細かいことを言わなければこれで十分だ。

そうなるとA01かA02か決めなくてはならない。音の品位はA02の方が上回るものの、A01も棄てがたい。その姿からは想像できないほど充実した音が出る。インパクトはこちらの方が数段優る。本人に聴かせたらNX-A02を選んだ。

YAMAHA
 NX-A01(左) 84x89x84mm
 NX-A02(右) 84x170x84mm
生産終了後の放出品を標準価格の1/3程で購入した。 現在、類似の製品はなく、貴重な逸品。
これにて一先ずお終い・・・