・・・前書き略・・・
あれこれ思案の末、録画ファイル専用サーバーを検討することにした。
・2TB×4台とし、その内の1台をリムーバルケースに入れホットスワップ対応とする。
・マルチプライヤー対応のSATAカードを導入し、将来の増設に備える。
そこで、ケースを探していたら「激安サーバー」が目に留まった。
・NEC Express5800/GT110b NP8100-1592YP4Y
・M/B・CPU・メモリ・HDD・光ドライブ・電源・マウス・キーボード、OS以外全部込み。
・販売価格:16,800円 送料:0円 合計:16,800円
CPUはLGA1156 G1101、メモリはECC対応、電源は80Plus Bronze仕様。
部品をバラで集めたら?万円はする構成だ。よし、試してみよう。
9/1、GT110bが届いた。早速Ubuntu LiveCDを使ってテストした。
・先ず、CPUクーラーの起動時全開騒音に度肝を抜かれた。
・Ubuntuは問題なく起動したが、D-sub接続の画面は長時間の運用には耐え難い。
・HDDはEnterprise仕様ではあるが、やはり煩い。
・光ドライブも爆音仕様。
・ケースの寸法は W175×H367×D430 約27.6L
録画ファイルサーバーとは言え、時には視聴用に使う可能性もあるので静音化したい。
そこで、以下の手当をした。
・CPUクーラーをSamuel 17 + Cluster UCCL12に替えた。
・リアファンをNoctua NF-B9に替えた。
・付属のHDDを外し128GBのSSDを据えた。
・Ubuntu10.04をインストールした。
これで俄然静かになった。だが、CPUファンは起動時全開爆音のママ。
更に、次々に部品を替えて試した。
・電源を静音仕様の製品に替えた。
・100×12mmファンをフロントに取り付けた。
(20mm厚まで取付可)
スリムファンでは風量不足なのでHDDホルダに92×25mmファンを取付けた。
・メモリを1GB×1から2GB×2に増量した。
・CPUをXEON L3406に替えた。
・ビデオカード MSI VN220GT-MD1G/D3 を挿した。
付属のファンは外し、隣接スロットに80×15mmファンを据えた。
・SATAカード Ratoc Systems REX-PE30S を導入し、
WD20EARS 3.5" 2TB をリムーバブルケースに入れ5"ベイに収めた。
結果は如何に、
・付属の電源はノイズ・効率とも比較的優秀であることが判った。
(電源のサイズはATXより一回り大きい)
・L3406のパフォーマンスは良好。G1101とはかなりの開きがある。
・フロントファンを取り付けたら、何故か起動時のCPUファンが温和しくなった。
・MSI VN220GTも良好。
・2TB HDD1台の時、アイドル時消費電力 37W。
・更に3台の2TB HDDを追加した。室温30度の時、HDD温度33~34℃、
アイドル時消費電力 54W。
問題のノイズはどうだろうか。裸の2TB HDD4台としては予想より幾分静かに感じられたが、それはエアコンのお蔭、止めれば我家一番のノイズレベル。かと言って、スマドラが4~5台収まる手頃なケースは見当たらない。スマドラは前後何れかにファンを置かないとHDD温度は裸の時より数度上昇する。その為には奥行500mm以上のケースが要求される。そうしたケースは幾らでもあるが、どれもデカい。
このPCは机の下に置く予定なので、Mini-ITXほど静音に拘らなくともよい。そうは言っても、もう少し静かにならないものだろうか。
そうだ、OSをWin7に替えてみよう。Ubuntuの場合「可能ならHDDをスピンダウンする」なるチェック欄はあっても具体的な休止設定項目は見当たらない。その点、Win7はHDD休止までの時間を細かく設定できる。 抑も4台のHDDが同時に稼働する可能性は低い。 精々2台、多くの場合は1台の稼働で済む。3台のHDDが止まればかなり静かになる。