Intel DH67GD + Xeon E3-1245 最終更新日 : 2018/05/02
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前回の更新から5日空いた。 毎年この時期は野暮用=税務申告がある。 幸い赤字決算ではなく、僅かながら職員の給与をUPできそうでホッとしている。 その間、ケースづくりは中断し、
次なるPCの構想を練っていた。 (2011/5/31)
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Xeon E3-1245 (2011.5.31)
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昨年まで、我家で最も動画の美しいPCは、
ASRock 4CoreDual + Q6600 + HD3850AGP + Win7HP32
だった。 絵はしっとりとしてギスギスせず、発色もコントラストも好みに合い、じっくりBDを鑑賞するには打って付けだった。ところが、今年の1月にSandyBridgeが登場して以来、AGPカードの優位性は怪しくなり、更にUVD3仕様のAMD E-350 AUPが発売されてからは風前の灯火となった。そして5月にHD6670を入手し、いつまでも「AGPカードはPCIeカードより絵が滑らかで綺麗」などと言っている場合ではなくなったのである。
新たなPCを1台組み立てるためには、旧作PCを1台整理しなければならない。置き場所がないからだ。そこでAGP-PCの撤去を前提に、Main HTPCの模様替えを検討することになった。
ビデオカードは前述のHD6670で決り。ONKYOの最新サウンドカードSE-300PCIEも挿したい。この2枚のカードを載せるだけなら、別ページで述べたライザーカードを使ってMini-ITXでも可能だが、消費電力の点でpicoPSUでは厳しく、少なくとも300W以上の電源にしたい。このところMini-ITXが続いたので、今回はMicroATXかATXにしよう。
さて、LGA1155シリーズのパフォーマンスには目を見張るものがある。Web上には、
①シリーズ中、決してハイエンドではない2500Kでも、定格動作でSuperπ104万桁 10秒。
②型番の末尾にSやTの付いた省電力タイプならアイドル時消費電力 15~16W。
③内蔵GPUであるHD2000は 3DMark06 Score 3000台、HD3000は5000台を叩き出す。
と見える。②と③の前半部分は既に経験済みだが、①と③の後半部分は未知の世界である。
これまで、LAG775シリーズはX3360・L3110・L3360を、LGA1156シリーズはL3426・L3406のXeonを使ってきた。 何れも十分満足の行く結果が得られ、L3110以外は現役である。では、LAG1155シリーズはどうだろうか。 あれこれIntelのCPUスペック一覧を眺めていたら Xeon E3-1245 が目に留まった。
CPU
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動作クロック/
TB時最大クロック
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Core/
Thread
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L3
Cache
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GPU
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TDP
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coneco
最安値
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Core i7 2600K
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3.4GHz/3.8GHz
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4C/8T
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8MB
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HD3000
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95W
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24,799円
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Core i7 2500K
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3.3GHz/3.7GHz
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4C/4T
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6MB
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HD3000
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95W
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17,231円
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Xeon E3-1245
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3.3GHz/3.7GHz
|
4C/8T
|
8MB
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HD3000
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95W
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23,959円
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Xeon E3-1245はi7 2600Kに較べて動作クロックとTB時最大クロックがそれぞれ0.1GHz低い。TB倍率可変に関しては不明 (期待薄)。4C/8Tの魅力はL3426で経験済み。MicroATXやATXならTDP95Wでも心配はない。
では、M/Bをどうするか。HD6670は2スロット占有する。ところがそれだけでは済まない。何とONKYOSE-300PCIEも隣接スロット使用不可。 つまり、HD6670とSE-300PCIEの2枚のカードで4スロット分塞がってしまうのだ。 M/BのNICがIntel以外の場合、別途LANカードを挿したい。そうなるとIntel NIC登載ならMicroATX、他社製NICならATXとなる。
と言うことで、MicroATX仕様のIntel DH68GDとXeon E3-1245を入手した。
構成は以下の予定である。
【M/B】 Intel DH67GD
【CPU】 Xeon E3-1245
【CPU Cooler】 Noctua NH-C14
【MEM】 Patriot DDR3-1600 4GBx2
【SSD】 Crucial C400 64GB
【VGA】 SAPPHIRE HD6670
【Sound】 ONKYO SE-300PCIE
【PSU】 Huntkey AYAKAZE 300W
【Case】 未定。取り敢えずお盆。
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250W級 ACアダプタ電源 再検証 (2011.6.4)
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別ページで検証中の「250W級 ACアダプタ電源」に関連し、本PCを使って高負荷時に於けるACアダプタの温度変化を計測することになった。 (初めての方は 先に該当ページをご覧ください)
テストPCの構成は上記の通りである。用意したACアダプタは2種3個。
・short-circuit.comから購入した、 旧型の150W ACアダプタ 1個
・同じくshort-circuit.comから購入した、 新型の150W ACアダプタ 2個
テストの組み合わせは、ACアダプタ2個使用が2通り、1個使用が3通り、都合5通り。
ACアダプタは一度暖まると冷めるまでに時間がかかるので、
・一度通電したACアダプタは、電源を抜いて20分間放置する。
・ACアダプタ接続後、20分間アイドル状態を保つ。
・Prime95を20分間走らせた後、各部の温度を測る。
つまり、テスト1回につき1時間、合計5時間かかることになる。
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新旧の150W ACアダプタ
写真 上 旧型:167x85x47mm (0.667L)
写真 下 新型:171x71x40mm (0.486L)
新型の体積は旧型より27%減
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新旧のACアダプタはコネクタ形状が異なる。
左:新型4P 右:旧型2P
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測定結果は以下の通りである。 (室温:23.1~23.3℃)
【表1】 Prime95ロード20分後のACアダプタ外部表面最高温度
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ACアダプタ
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旧型
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新型A
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新型B
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ACアダプタ2個使用時
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39.4℃
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36.2℃
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-
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-
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36.7℃
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37.3℃
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ACアダプタ1個使用時
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48.5℃
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-
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-
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-
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42.7℃
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-
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-
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-
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41.8℃
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【表2】 アイドル時消費電力/Prime95ロード20分間の平均消費電力
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ACアダプタ
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旧型
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新型A
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新型B
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ACアダプタ2個使用時
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41W/138W
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-
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-
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43W/134W
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ACアダプタ1個使用時
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41W/146W
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-
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-
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-
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42W/140W
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-
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-
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-
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42W/138W
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【表3】 Prime95ロード20分後のM4-ATX DC-DC基板最高温度
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ACアダプタ
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旧型
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新型A
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新型B
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ACアダプタ2個使用時
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51.6℃
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-
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-
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51.6℃
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ACアダプタ1個使用時
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51.8℃
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-
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-
|
-
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51.6℃
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-
|
-
|
-
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51.6℃
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【表4】 起動時ピーク消費電力
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ACアダプタ
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旧型
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新型A
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新型B
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ACアダプタ2個使用時
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102W
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-
|
-
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98W
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ACアダプタ1個使用時
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104W
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-
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-
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-
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101W
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-
|
-
|
-
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99W
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上の表から、
・ACアダプタ2個使用時のアダプタ外部表面最高温度は、1個使用時より5~9℃低い。
・新旧のACアダプタ1個使用時外部表面最高温度を較べると、新型の方が6~7℃低い。
・消費電力は、2個接続時の方が多少低くなる傾向にある。
・使用したACアダプタの内、アイドル時消費電力は旧型、負荷時消費電力は新型の方が良い
結果だった。
・DC-DCコンバーターM4-ATXの最高温度は、何れの場合も差は殆どなかった。
・起動時ピーク消費電力は、新型ACアダプタの方が好成績だった
・5時間に亘るテストの間、M4-ATXは一度も鳴かなかった。
よって、「 M4-ATX + Y-PWR + ACアダプタ2個」による250W級 ACアダプタ電源は、本機で十分使用可能であることが判った。
Y-PWRのマニュアルには、
ACアダプタ1個使用時 ・・ 定格電流:10A、ピーク値:15A
ACアダプタ2個使用時 ・・ 最大電流:20A
とあり「250W級」では誇大表現になる。今後は「240W級」か。
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では、本PCの細部を紹介しよう。
(本テストに際し、お盆からまな板に組み替えた)
CPUクーラー「 Noctua NH-C14」は140mmファン2個登載仕様。 本PCは1個で十分。
M4-ATX + Y-PWR はM/Bの下。
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NH-C14登載のファンは回転数固定仕様。
付属の回転数調節用抵抗を使わず巻線型可変抵抗器(200Ω 1.2W)を挿入し、ファンの回転数を650rpm程度に設定した。
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NH-C14のファン取付金具は隣接スロットにかかるのでビニタイ留めに変更した。それでも HD6670の裏面とNH-C14のヒートシンクとが接触する恐れがあるため、HD6670に5mm厚のゴム片を貼り付けた。 (ゴムは左の黄色枠内 ビニタイはその上)
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SE-300PCIEは付属のアナログ7.1ch出力用補助ブラケットを使わなくとも 隣接スロットにかかる。
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「ACアダプタを2個接続できるDC-DCコンバーターなら、これまでにもあったジャン・・・」
本ページをお読みの多くの方は、そう思われたのではないでしょうか。
確かに、ACアダプタを2個接続できるDC-DCコンバーターは、300Wタイプや360Wタイプなど、これまでに幾つか発売されていた。しかしながら購入について検討することは一度もなかった。 (メーカーさんゴメンなさい)
現在、picoPSU以外のDC-DCコンバーターは4個所有している。その内、3個はケースの付属品として入手したもの、残りの1個は単品で求めたものである。残念ながら今では4個とも使っていない。発熱とノイズの点でpicoPSUシリーズに較べて見劣りするからである。
では、どこがどう違うのか。基板を見れば一目瞭然、チョークコイルの構造が大きく異なる。
チョークコイルを大雑把に分類すれば、以下の2種類に分けられる。
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①コア材料に金属を用いた密閉構造のコイル
左の写真:M4-ATXの基板
(中に見える「SSC-18090」で検索すれば詳しい仕様が判る)
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②巻線タイプのドーナツ型コイル
左の写真:某ケース付属品の基板
(結局鳴き止まなかった)
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picoPSU全般は①、他の手持ちのDC-DCコンバーターは②が使われている。①と②の特性上の違いについては他に譲るとして、実際の使用感は、上に述べた通り相当大きな開きがある。picoPSUに関する限りコイル鳴きで悩まされた経験は一度もない。 ところが②の巻線タイプのコイルを使ったDC-DCコンバーターは、程度の差こそあれ毎回コイル鳴きに悩まされた。②を使った全ての製品がそうなのか、或いは偶々だったのかは定かでないが、何れにしても、これ以上②との付き合いは願い下げにしたかったのである。
ということで、既発売の製品には関心が向かず、新発売の「Y-PWR」により、初めてACアダプタの並列接続使用を検討することになった次第である。
結果は極めて良好。Prime95を20分も回せばDC-DCコンバーターM4-ATXの基板温度は50℃を超えるが、通常の使い方なら30℃台に留まる。更に、鳴きの心配がないとすれば、使い途は相当拡がりそうだ。 本PCもATX電源ではなく 「M4-ATX + Y-PWR + ACアダプタ2個」 仕様に変更するかもしれない・・・
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ACアダプタの効率は、低負荷時は 80+Gold 並みに優れているものの、高負荷時はそれ程でもなく、物によっては 80+無印 程度の場合もある。つまり、ACアダプタを2個並列接続すれば、1個当たりの負担は半減し、低負荷時から高負荷時まで比較的良い条件で使えることになる。上の【表2】からそうした傾向が窺える。
従って、「M4-ATX:大容量車載PC用電源供給ユニット」&「Y-PWR:Mini-Box PicoPSU用 ACアダプタ シェアリング コントローラー」の組み合わせによる240W級ACアダプタ電源は、スペックの高いMini-ITXを目指す場合、或いは補助電源不要のビデオカードを載せたMicroATXやATXを組む場合など、十分検討の余地があるものと思われる。
更にM4-ATXは、 デスクトップ上からACアダプタ(またはバッテリー)の電圧、及びM4-ATXの基板温度を監視することができる便利なユーティリティーソフトが使える。ところが、その監視ソフトの導入にあたり少々トラブルがあったので、M4-ATXの購入を考えている人のために、注意点を上げておこう。
監視ソフトはUSB経由でM4-ATXの情報を得るのだが、製品付属のマニュアル通りに接続したらソフトは起動しなかった。 接続ミスか接触不良か、あちこち当たってみたものの問題は解決せず、ヒョッとしてマニュアルに記載されたUSBのピンアサインが間違っているのではないかと疑った。案の定、誤記載だった。抑も、始めからUSBのピンアサインに疑問を抱いていた。いつもと違う配列だがこれで良いのだろうか、そう思いつつ接続してしまったのだ。
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Silver Stone SST-SG03B-F (2011.6.7)
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本機「DH67GD + Xeon E3-1245」を気に入っている。絵は綺麗で音もよし、M4-ATXのお蔭で十分静か。後出しPCだが先に仕上げよう。
ケースは手持ちの「Silver Stone SST-SG03B-F」で決り。
このケースは、フロントファン120mm2個登載ながらリアファンなし。更に電源がM/Bを覆う仕様のため使い途に迷っていた。M4-ATXの導入により、排気ファンの取付が可能になった。寸法はW200xH360xD312mm 約22.5L。 Micro-ATXとしては比較的小振り。 多少の細工を伴うが、
2~3日あればどうにかなろう。
そこで、
①電源取付口に排気ファンを据える。120mmファンまで可能だが、リアパネルを大幅に刳り
抜くと剛性が低下する恐れがある。取り敢えず80mmファンで行こう。
②ACアダプタ電源のコネクタを2個取り付けなくてはならない。
③本ケースは3.5"HDD2台登載可。氷室miniに入れた2.5" HDDを2台載せる。
④SSDは氷室miniの上に子亀のように載せる。
⑤M4-ATXは左側面の3.5"ベイに取り付ける。
⑥120mmのフロントファンは2個とも交換する。
以上の内、⑥以外はアルミ板で取付金具をつくらなくてはならない。何れも難しくはない。
ただ面倒なだけだ。
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SST-SG03B-Fのリアパネル初期状態。
先行きは不透明。
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SST-SG03B-Fを小改造する (2011.6.8)
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どこから手を付けるか。前節の改造要項の内、④が気になる。
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このケースは3.5"HDD2台を底板に並べて置く仕様。氷室miniの取付寸法は3.5"HDDと同寸。
問題は氷室miniの背中にSSDを載せた時、他の部品とバッティングするかどうかである。
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先ず、SSDを載せた氷室miniをフロントに近い方のHDDマウントに取り付けてみた。
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どうにか収まるが、BIOSのジャンパーピンを完全に覆ってしまう。(黄色枠内) これは不味い。
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かと言ってリア側のHDDの上にSSDを載せるとSE-300PCIEと近接する。
あちこち探したが、中々適当な場所がない。
(両面テープ留めでよければどこでもあるが)
仕方なく SE-300PCIE寄りに決めた。
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さて、Crucial C400 の裏表はどちらか。C300は茶色系のカラー面が表だった。
ところがC400はのカラー面が裏なのだ。
(取付用のビス穴が見える)
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折角の新製品、カラー面が見えるように取り付けたかったが、そうするとSATA及び電源コネクタがHDDとは逆向きになり、配線がゴチャつく。
かといって氷室miniを裏返しにするなら取付金具をそっくりつくり直さなければならない。
こうした些細な悩みも楽しみの一つだ。
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次に、ATX電源の跡地に排気ファンを取り付けよう。寸法的には120mmファンも行けそうだが思い留まった。このケースは排気ファンがないためかリアパネルは通気口だらけである。電源取付口に折り曲げ処理がなされ、どうにかリアパネルの剛性を確保しているのだが、120mmファンを取り付けるためには、その折り曲げ部分をそっくり刳り抜かなくてはならない。開口部を無理に拡げればI/Oパネルや拡張スロット部分の安定性に影響する。仕方ない80mmファンで我慢しよう。
(左の写真はケースを横向きにして撮した)
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ACアダプタのコネクタ2個は、迷うことなくケースの下方に決めた。M4-ATXとも近く、これは問題なし。
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SSDの取り付けに悩んでいたら、2ch Mini-ITX スレ >>302さんから助言をいただきました。
このケースは底板が外れるとのこと。
これで万事解決。SSDは予定通りフロント側のHDDマウンタに据えよう。
>>302さん ありがとうございました。
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では、SST-SG03B-F を選んだ理由について述べよう。
・MicroATXケースとしては小振りである。約22.5L
・高さは360mm。机上のPCラックに収まる。
・5"ベイがドライブベゼル付きではない。
・値段も手頃。
当初、SST-SG03B-Fではなく、SG04S-Fを考えていた。両者は同じ寸法でフロントのデザインが異なる。そのデザインもSG04S-Fの方が好みに合っていたのだが、一つだけ気に入らない点があった。それがドライブベゼルである。確かにベゼル付きなら光ドライブの色合わせが楽になり見た目もスッキリする。しかしながら、ベゼルの開閉音はいただけない。特にCDを聴く時は興醒めする。寧ろない方がよい。せめて取り外し可能であって欲しい。残念ながら、SG04S-Fのベゼルは取り外しができそうにない。
と言うことで、SST-SG03B-Fを選んだ次第である。では、今回はそこに何を取り付けるか。
大奮発してPioneer BDR-S06J-KRを選んだ。そのBDR-S06J-KRにSE-300PCIE+HD6670とくればAV-PCとしては上等な部類に入ろう。唯一Xeon E3-1245が場違いな雰囲気を醸し出しているが野暮なことは言うまい。 i7 2600Kより安かった。理由はそれだけで十分だ。
さて、そろそろM4-ATX取付金具の塗装も乾く頃か・・・
今回のアルミ工作の中で、M4-ATXの取付金具が最も面倒だった。
・3個所のビス留め位置が不等辺三角形のため、採寸とCADに手間取った。
・ケース本体との絡みが複雑で、何度も型紙をつくり直すことになった。
・簡易折り曲げ機による幅240mm厚み1.5mmのアルミ板の折り曲げは相当な力がいる。
直角を決めるの手こずった挙句、最後はバイスに挟んで叩き上げた。
要するに曲げ過ぎたのだ。
・買い置きしてあった1/8インチネジ用のタップを探し出すのに1/4日かかった。
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作業台に据えた板金折り曲げ機と木工用バイス
・折り曲げ機:幅420mm アルミ1.5mm厚まで可
・バイス:幅330mmまで可
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出来上がった金具に M4-ATX と Y-PWR を取り付けた。ケース付属の金具では、折り曲げ部分が邪魔になり M4-ATXは取付不可。
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何処にも当たらず触らず収まった。
インチネジのタップ立ても上手く行った。
二つの窓は通気口ではなく、
側板のメッシュ取付ビスに当たらぬため。
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どうにか組み上がった。今日は室温28.0℃。各部の温度は全体に高い。
起動5時間後、アイドル時の温度は、
【CPU】 34~38℃
【HD6670】 44~46℃
【HDD】 30~32℃
【M4-ATX】 34℃
ファン回転数は、
【CPUファン】 約780rpm
【リアファン】 約900rpm
【HD6670ファン】 39%
【フロントファン】 7V駆動 回転数未測定
今夏はエアコンの温度を高めに設定することになる。計画停電時ではなくともPC周りの室温は確実に30℃以上。そうなるとファンの回転数を下げることは難しい。酷く煩くない程度で我慢する他はない。よって、9月までは冷却優先で行かざるを得ない。
と言うことで、これまで購入即撤去してきたケース付属のファンをそのまま使ってみた。予想に反し悪くない。12Vでは辛いが7V駆動ならどうにか使えそうだ。
では、SST-SG03B-F について気づいた点を纏めておこう。
・天板手前に位置する電源SWは可もなく不可もなく。
・Power LEDは白色で小振り。眩しくなくてよい。
・I/Oパネルの嵌め込みに苦労した。指の力では入らず、木片を当てて金槌で叩いた。
・前に述べたCOMSクリアの件、結局「 SST-CLEARCMOS」なる遠隔装置を導入した。
これは便利だ。
・フロントUSB端子はアルミ製サイド扉 (5mm厚)の中にあり、Wireless-MouseやBluetooth-
Keyboaradで用いるUSBアダプタの感度低下が心配されたが、2~3mの範囲で使う限り
問題はなさそうだ。
・5"ベイに据えた Pioneer BDR-S6J KRはベストマッチか。
各部の写真は次回に・・・
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組立から2日経った。何故かフロントファン付近からシュルシュルと異音を発している。ファンがへたるには早すぎる。取付不良か、だが取付部分に異常はない。そこで用意してあった120mmファン2個と交換した。どうしたことか異音は治まらない。何のことはない、エアフィルターが弛み、ファンの中心部分と接していたのだ。弛みは直せず、1mm厚のゴムワッシャーを挿入して問題を解決した。その交換した120mmファンは、目下conecoで一番人気のENERMAX UCTB12Pである。500~1500rpmのPWM仕様。最近、ENERMAXのファンを多用しているが、これもまた悪くない。風切り音・軸音とも比較的静かで回転数の変化も滑らかだ。
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Noctua NH-C14は140mmファン2個仕様だが、OCをしなければ1個で十分と思われる。ファン1個の場合、ヒートシンクの上下どちらにも対応する。現在ヒートシンクの下に据えてあるが、上に替えたらどうだろうか。高さは25mm増すが上方に余裕はある。結果は○。室温・ファン回転数とも、ほぼ同じ条件下でCPU温度は3~4℃下がった。
さて、アルミ板でつくったM4-ATX取付金具はヘアライン仕上げの後、クリアラッカーで塗装した。
ところが側板のメッシュからキラキラ透けて見え、それが必ずしも美しくないのだ。仕方なく艶消し黒のスプレーで再塗装した。今度は合格。
心配される今夏の電力事情に鑑み、できる限りの熱対策を講ずることにした。
M/B上のNIC・サウンドチップを始め全てのチップに豆ヒートシンクを取り付けた。DC-DCコンバータ M4-ATXも同様にベタベタ貼り付けた。少なくとも気休め以上の効果は期待できるであろう。
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「SST-CLEARCMOS」
COMSクリアがフロントサイドで可能。
この部品は他のPCでも重宝しそうだ。
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CPUクーラー用のファンコンは、背面上部に取り付けた。 今回は小改造に留めたので、後ろ姿に大きな変化はない。
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「お姿」
SG03B-FとPioneer BDR-S6J KRはよく似合う。動作音・トレーの開閉音とも良好。
大枚を叩いただけのことはある。
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つづく・・・
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