ASRock K7S41GX + GeodeNX1750

ASRock K7S41GX + GeodeNX1750 + MillenniumG550Dual + Win2000 でまたまた一台組み上げた。 一応、PentiumMMX-233MHzからのグレードアップ。 このPCは、夏場風通しが悪く、冷房の利きも良くない場所に置く予定なので、放熱対策を最優先した。(2007.5.24)

ASRock K7S41Gと放熱対策

・つい最近再登場したASRock K7S41GはGeode正式対応M/B。デフォルトでGeode
 指定の1.25Vに設定される。
・GeodeNX1750のTDPは25Wではあるが、設置する場所を考慮して念のためにSocket
 A用としては比較的強力なCPUクーラーを付けた。
・ファンレスグラボ MillenniumG550 は、これまで発熱について問題を指摘された例を
 見かけないが、これもまた念のため、PCIスロットにファンを取り付けた。
・SATAに未対応なので、下記のSATAカードを挿した。
・ケースは手持ちの中から CoolerMasterのCenturion 541を選んだ。Geodeならば
 フロントファンは不要なのだが、今回購入したSEAGATE-ST3250620ASの発熱が
 少し心配なので120mmファンを取り付けた。

特製PCIスロットファン

問題はPCIスロットファン。ジャンク箱から探し出した年代物なので、かなり賑やか。
そこで、手持ちの80×80×15mm薄型ファンを使ってPCIスロット用特製ファンを自作。
但し、2000rpmなのでファンコンを使って1100rpmに。このファンは5V駆動不可。

パーツ一覧

品  目
メーカー
型  番
使用感等
CPU
AMD
GeodeNX1750
能力は Pen4とPen3の中間くらい?
CPUクーラー
Scythe
CopperSilent2M
ファンコンで回転数最小
マザーボード
ASRock
MK7S41G
Geode正規対応M/B SATAなし
メモリ
無印
DDR 512MB
不都合なし
ビデオカード
Matrox
MillenniumG550
中古で3800円
SATAカード
BUFFALO
IFC-ATS2P2
137GBの壁がなく扱い易い
HDD
SEAGATE
ST3250620AS
最近のロットは発熱振動とも大?
DVD
PIONEER
DVR-A11J
最近はPIONEERばかり
電源
Seasonic
SS-300SFD
あちこちでお世話に
ケース
CoolerMaster
Centurion 541
M/B倒立仕様
OS
Win2000pro
軽くて速い
*ケースファンは フロント:120mm×1 リア:80mm×2 PCIスロット:80mm×1



右の写真に見えるPCIスロットファンを 下の写真の自作特製PCIスロットファンに交換



木部の素材は楠と胡桃材 ファンの厚みは15mm 冷却性能抜群 これはお勧め

結果

低TDPのGeodeを使ったPCにも拘わらず、何やかやと都合6個のファン(CPU1・フロント1・リア2・PCIスロット1・電源1)を取り付けたが、良質な製品を選んだので至って静か。
とは言えやりすぎたかも・・・ 

Matrox MillenniumG550は、DVI・RGBとも絵が綺麗でシャープ。その優れ物が今では中古で3800円、2Dならこれで十分。

Superπ104万桁:80秒 M7NCG400ver7.2に較べて1割遅い。駆動電圧が0.05V低いせいだけだろうか。
消費電力、アイドル時:62W、高負荷時:75W で他のGeodePCより高め。(2007.5.24)

参考資料 K7S41Gの英文マニュアル

日本の夏 Geodeの夏 (2009.8.9)

今年(2009年)の2月、内蔵LANが動作不良になった。このPCは職員用なのだが、当時Mini-ITXの組み立てに忙しく、代わりのPC(PentiumM仕様)に置き換え、修理せず放置してあった。

「夏が来れば思い出す♪~」 Geodeの夏だ。TDP25W。大型のヒートシンクを載せればファレスも可。一般的なSocketA用ヒートシンクに大型のファンを取り付ければ極低回転でも可。夏向きの静かなPCに仕上がる。性能はシングルコアのAtomを上回り、ゲームや動画を望まなければXPやVistaも不都合なく動く。ライセンスの都合でWin2000を使ってきたが職員用には十分。ということで、半年放置したGeode-PCを修理しよう。

全く同じ構成では面白くない。少し模様替えをしよう。

先ず電源。SG05から外したSFX電源が余っている。この電源は80PLUSを認証され効率が良い。9300-ITXで試した時、他社のSFX電源に較べて10Wほど消費電力が少なかった。だが、消費電力が50Wを超えるとファンのノイズが煩い。ファンを交換しよう。

と言っても、80×15mmのファンはどれもノイズレベルが不満だ。80×25mmを取り付けよう。ところが25mm厚ファンは内部に収まらない。ならば外に出せば良い。その場合、電源カバーに開けられたファンガードは風切り音の元となる。邪魔者は切り取ろう。

この荒技を取り入れる場合は自己責任で宜しく。また、この電源はファンを止めると起動後間もなくシャットダウンするので要注意。

HDDも交換しよう。Seagate社のST3250620ASは同社の他の3.5"HDDに較べて発熱や振動が大きい。Mini-ITX用に求めた同じくSeagate社の2.5"HDD ST9320421ASGをQUIET DRIVE2.5に収めた。

LANカードはIntelのPRO1000GTを奮発した。
チップに銅製のヒートシンクを貼り付けた。

序でにSATAカードのチップにも銅製ヒートシンクを貼り付けた。

CPUファンはチップセットヒートシンクにも風を送るよう、Noctua社のNF-S12B 120mmファンを選んだ。ファンの取り付けは Japan Value社のPF-Leval(口径変換ファンアームステイ)を使った。

上記自作特製PCIスロットファンは、LANカードを取り付けたため使用不可になった。代わりに左の写真の通り、80×25mmファンを拡張スロットの上方に据えユルユル回すことにした。


他の部品はそのまま使ったが、一旦すべて取り外し、エアスプレー&無水エタノールで各部をクリーンアップした。 ここまで対策を講ずれば完璧であろう・・・

ギックリ腰でござる (2009.8.10)

組み替えは簡単だった。Mini-ITXに較べたらケース内はスカスカだ。180×390×420 mmのCenturion541はGeode-PCには大きすぎる。その上、このケースはM/B倒立型のため電源からM/Bの電源コネクタまで距離がある。無理遣り繋ぐことはできるが、M/B上を斜めにケーブルが這うことになり見た目が悪い。15cmの延長ケーブルを使うことにした。

さて、結果は如何に(室温28℃)
  アイドル時CPU温度:36℃ アイドル時消費電力:55W Superπ104万桁:80秒
  極めて静か。室温が30℃を超えてもCPU温度は40℃を超えない。

最新のCPUに較べることも憚れるデータだが、使用感は悪くない。オフィスソフトを使う限り不都合はない。

否、大いに不都合があった。ここ20日ほどの間に、ATX2台とM-ATX1台のPCをメンテしたのだが、やはりどれも重い。特にCoolerMaster社のCM StackerSTC-T01はケースだけで17.5Kg、全体で25Kg超。Mini-ITXは全体で4~6Kg。

そうなのだ。ギックリ腰が再発したのだ。お蔭で2日ほど椅子にも座れぬ有り様だった。ようやく昨日あたりから痛みも和らぎ、こうしてサイトアップしている次第である。やれやれだ。

次回は、分相応にMini-ITXに戻ろう。

続きがあるかどうかは腰次第・・・