別ページの
DQ77KBを使った PT3-PC 1号機が一段落した。少々腑に落ちない点はあるものの、PT3録再PCとしての機能は充足されたので、PT2-PC 1号機からその役割を移すことにした。では、このG1.Sniper M3はどうするか。PT3録再PCに拘る必要性はなくなった。用途を限定せず、自由に考えれば良い。当面は 「PT3を載せた絵の綺麗なWin8-PC」 で行こう。
その後、本機の機嫌はどうだろうか。
・取付具合に不都合なし
・絵は極上
・PT3にトラブルなし
・Win8Prp64の動作も良好
ところが、二つ許り問題がある。
① GPUクーラー Thermalright HR-03の冷却能力に不満
② アイドル時の消費電力が高い
先ず①の件、前のGPUクーラーDEEPCOOL V200装着時に較べてアイドル時のGPU温度は凡そ5℃高い。HR-03に取り付けた100mmファンは、CPUクーラーのヒートシンクを通り抜けた風をそのまま受けるため、GPU温度は多少高めになるものと予想はしていたが、無視できる差ではなかった。原因はもう一つ考えられる。HR-03取付金具の精度が甘い所為か、GPUとの密着度に疑問があるのだ。これは、HR-03を外した時のグリスの状態から推察できる。一般的にGPUクーラーの取り付けには、スプリングや弾力のある薄手のステンレス板を用い、取付誤差を最小限に抑える手段が講じられているものだが、HR-03にそうした工夫は見当たらない。更に、HR-03は短期間に3種のバージョンが発売された経緯があり、逐次改良された模様。今回使用したHR-03は初版物。このままで良しとするか迷う。
次に②の件、
【M/B】 G1.Sniper M3
【CPU】 i5 3450S
【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
【SSD】 m4 128GB
【HDD】 WD 2.5" 500GB x1、WD 2.5" 1TB x1
【VGA】 XFX FX-775A-ZNFC
【TV Tuner】 PT3
【Sound】 ONKYO SE-300PCIE
【PSU】 SilverStone SST-ST45SF-G
(ファン交換済み)
【OS】 Windows 8 Pro64 TechNet版
以上の構成で、アイドル時消費電力は凡そ50W。G1.Sniper M3はゲームPC用M/Bと謳われているので、パフォーマンス重視のチューニングがなされ、アイドル時の消費電力は高めに設定されているのかも知れない。SE-300PCIEだけで10W近く消費している点を考慮しても高い。
ではどうするか。
(a) VGAクーラーを再考する
(b) G1.Sniper M3のBIOSを省電力向きにチューニングする
先ず(a)の件、2スロット占有タイプのVGAクーラーの中で最も静かな製品は「
雪原2」ではないだろうか。オリジナルの120x12mmファンで HD7750 / 7770、120x25mmのファンに替えれば 3スロット占有するが、HD7850 / 7870辺りまで対応する能力がある。但し、背が高くM/Bの基板面から155mmもあり、ケースによっては収まらないかも知れない。本PCに予定している SilverStone SST-SG09B
(9/14発売予定) は幅220mm乍ら、右側面はSSD&HDD置場とされ、更に左側面は吸気ファンを据えるため、実際の有効高がどのくらいになるか現物を確認するまで判らない。
ケースの件はさて置き、兎に角試そう。第1スロットに雪原2、第3スロットにPT3を挿しても問題なし。120x12mmファン回転数700rpm、室温29℃の時、アイドル時GPU温度はHR-03に較べて5℃下がり 35~36℃。 OCCTを30分間回した時のピーク温度は50℃を超えなかった。 残暑厳しい今日この頃、その名の通り雪原はピッタリだ。
次に(b)の件、各部の電圧や倍率はそのままに、省電力に効果がありそうな項目をチェックした。その結果4W減じ46Wとなった。まだ高いが取り敢えず良しとしよう。
今後の身の振り方は、SST-SG09Bを手に入れてから考えることにしよう・・・