G1.Sniper M3 + i5 3450S   最終更新日 : 2018/05/02

IntelとAMDのIGPを何度も見較べた。
 【Intel IGP】 GMA X4500HD、HD2000、HD2500、HD4000
 【AMD IGP】 HD6410D、HD6530D、HD6550D、HD7560D
動画の画質を重点に自分の好みでランク付けをすると
 AMD IGP >>> HD2000 > GMA X4500HD > HD2500 = HD4000

Ivy登載 HD2500/HD4000 の画質は数年前のGMA X4500HDにも負けた。SandyとIvyは同じドライバなので、IvyのIGPはパフォーマンス優先に仕上げたのではないかと疑われる。よって、Ivyで動画を観るなら ビデオカード必須との結論に達した。

と言うことで、DQ77KB + i5 3470T をPT3録再PCとする目論見は頓挫した。 (2012.9.2)

Gigabyte G1.Sniper M3 (2012.9.2)

では、どう落とし前を付けるか。
 ① Ivy Bridge を取り止め Sandy Bridge シリーズから適当なCPUを選ぶ。
 ② PT3録再機はAMDのFM1シリーズで纏める。
 ③ DQ77KBの拡張スロットはPCI-Ex4仕様。M/Bを手持ちのGigabyte G1.Sniper M3
   (Micro-ATX)に替え、AMDのビデオカードを挿す。
 ④ Ivyシリーズ最廉価CPU Pentium G2120が注目される。登載されたIGPは
   HD2000/HD2500ではなく、Pentium G630Tと同じ「HD Graphics」。このIGPの画質
   は悪くない。TDPは65W。動作周波数を下げれば90W級ACアダプタでも安心か。
 ⑤ 諦めず Ivy IGP ドライバの更新を待ち続ける。

これまでのテスト結果から、画質は③ > ② > ① = ④と予想される。大いに悩むところではあるが、先ず③で行こう。

然しながら、G1.Sniper M3 + HD7750では PT3-PC2号機と大差ない。ならば、一品加えよう。ONKYO SE-300PCIEではどうだろうか。ところが、予定のビデオカードは3スロット分占有するので、通常の方法ではSE-300PCIEとPT3を加えた3本挿しは無理。かと言ってmini-PCIeソケットもない。解決方法はあるだろうか。 う~ん、ないこともない。

実は、Micro-ATX用のコンパクトケース「SilverStone SST-SG09B」が近々発売になる。寸法は W220 x H295 x D354 = 23L。大振りのMini-ITXケース並み。このケースには幾つかの特徴がある。
 ・電源は前方上部横向き設置。電源の吸気は正面から。
 ・ケース本体の吸気は天板後方から。
 ・SSD/HDDは右側板沿いに並べる。

SST-SG09Bに横風仕様のCPUクーラーを使った時、CPUクーラーファンを拡張スロットと平行に据えても不都合はなさそうだ。そうなると、昔懐かしいGPUクーラー Thermalright HR-03 が使えるかもしれない。CPUクーラーは、薄型横風仕様の Prolimatech Panther が傍らに転がっている。 果たして脳内プランは実現可能だろうか。

9/2 0:00 待ちこがれた Ivy i3シリーズが発売になった。何時もなら即買いするところだが、今回は二の足を踏む・・・

Avril Lavigne (2012.9.2)
Avril Lavigne どう読むのだろうか。
映画「エラゴン」や「アリス・イン・ワンダーランド」のエンディングを飾る素晴らしい歌声に魅せられてはいたが、それ以上何も知らなかった。それが、ふとしたことから、彼女の全アルバムを買い込むことになった。と言っても4枚きり。
(アヴリル・ラヴィーンが一般的な読み方とか)

美声、チャーミングな裏声、セクシーなブレス音、聞き取り易い歌詞、そして絶唱は圧巻!

何もアヴリル賛を始める訳ではない。セレブアイドルシンガーであるとか全く以て関心外。女性ボーカル向きのSound Cardはどれが良いかをテストするためだ。

【Sound Card】
 ① AUDIOTRAK PRODIGY 7.1e X-Fi Audio
 ② Auzen X-Fi HomeTheater HD
 ③ Gigabyte G1.Sniper M3 内蔵の Creative Sound Core3D
 ④ ONKYO SE-300PCIE

【試聴曲】 Black Star、Alice、Keep Holding on、Goodbye、Slipped Away、etc.
      (Pioneer BDR-S07J-BK を使ってロスレスでリップした)
【再生ソフト】 Win8Pro64 Media Player
【再生装置】 Denon AVC-1890 + 5.1ch All JBL System (Direct Modeで聴いた)

【感想】
 ① 清澄な音だが、中音域がやや薄い所為かスケール感に不満が残る。
 ② 低音域から高音域まで伸びの良い音。但し、ソースの善し悪しがそのまま現れる。
 ③ これまでに聴いたOnBoard Soundとしては最高か。これで十分かも。
   但し、上位カードに較べて音の魅力が今一つ。
 ④ 音が柔らかくソースの濁りも目立たず聴きやすい。裏声や息継ぎ音が美しく響く。
   Avril Lavigneの魅力全開。今回試した中では一押し。

G1.Sniper M3でSound Cardの聞き比べをしたと言うことは、前節の「脳内プラン」が無事に実現されたからだ。 詳しくは次回に・・・

Thermalright HR-03 & Prolimatech Panther (2012.9.4)

Thermalright HR-03を購入したのは2006/11、X1950ProAGPに載せて2年程使った。
通常の使い方では4スロット分占有するので、ATX M/Bと雖も使う場面は限定された。2009/12、HD4670AGPに載せて遊んだことはあるが、ケースに収めて常用するまでには至らなかった。そのHR-03はヒートシンクをビデオカードの裏表いずれにも取付可能。ところが最近のCPUクーラーは大型のものが多く、ヒートシンクをカードの裏に回す、1スロット占有の使い方は難しかった。

2011/12、HR-03に助っ人が登場した。ヒートシンク厚50mmの薄型横風仕様CPUクーラー Prolimatech Panther である。付属するファンの品質が思わしくないために全くの不人気で、早々に市場から姿を消したが、薄型のヒートシンクに惹かれて買い置きしてあった。兪々その特徴を生かす機会がやってきたようだ。

XFX FX-775A-ZNFCのクーラーを外し、Thermalright HR-03を取り付けた。
こちらが表面。
XFX FX-775A-ZNFC + HR-03の裏面。
ファンは100x12mm KAZE-JYU Slim 2000rpm。
約1200rpmに減速して使用。
G1.Sniper M3にHD7750・PT3・SE-300PCIEを
挿した。2番スロットが空いている。
PantherのヒートシンクとHR-03に取り付けた100mmファンとの間隔は約6mm。

取付上の問題が無事に解決したところで、前節に述べた通り、Sound Cardの聞き比べを行った。

何をそんなにビデオカードで苦労するのか、1スロカードも2スロカードも豊富に出回っているではないか。本サイトを最近見始めた多くの方はそう思われたことでしょう。

ところが、自分にとってファンのノイズが我慢できるビデオカードは極一部であり、少なくともHD7000シリーズには1枚もない。そこでファンレスのカードにファンを抱かせたり、或いはGPUクーラーを交換したり、何れにしても3スロット占有するため苦心を重ねている。

今回使用したXFX FX-775A-ZNFCは元々1スロ仕様のカードだった。前にGPUクーラー「DEEPCOOL V200」を載せて2.5スロ占有カードとして使ったが、それでは G1.Sniper M3の空スロットは1本だけとなり、PT3とSound Cardの2枚挿しは不可。と言うことで、HR-03の復活となった次第である。 では、これにて一件落着となるのだろうか・・・

Windows 7.7 (2012.9.5)

2012/3/3 以来、本サイトでは度々Windows 8を取り上げてきた。ところが、その話題になると途端にアクセス数が減り寂しい思いをしている。Win7の時はそうではなかったのに。

自分がWin8を多用する理由は幾つかある。
 ・新し物好きだから。
 ・OSのカスタマイズが楽しいから。
 ・Win7よりパフォーマンスが良好だから。
 ・Win7よりメモリ使用量・消費電力とも低めだから。
それだけではない。
 ・お試し版は只。(TechNet版は要入会費)
 ・Installが短時間で完了する。
 ・試用期限が長い。(TechNet版に試用期限はあるのだろうか)
要するに、テストPCを組む上で大層便利なのだ。

と言うことで、本PCにはWindows 8 Pro64 TechNet版を入れた。Win8の導入回数は10回を超え大分慣れたので、全ては儀式の如く進み、30分もかからずWin2K風のデスクトップが出現するようになった。

これまで、
 ・Windows 8にClassic Shellを導入することで馴染みのStart Menuを復活させた。
 ・悪名高きWindows8 UI画面をSkipした。
  Classic Shellの最新版3.6.1を入れるか、Task Schedulerで一工夫すれば可能。
 ・そして今回、新たな処方箋が加わった。

Classic Shellを導入しても、マウスを右上や右下にやれば CharmsHint なるお邪魔サインが現れる。これをどうにかしたいと常々思っていたら、暫定的な対策が見付かった。英文のサイトではあるが、レジストリエディタの画面が添えられているので分かり易い。

 → How to disable the edge panels (Charms Bar and Switcher) in Windows 8

導入の結果、
 ・マウスを四角に追いやっても「CharmsHint」は現れない。
 ・但し、マウスを右上隅から画面の縁に添って下方へ、或いは右下角から画面の縁に
  添って上方へ動かせば「Charms Bar」は現れる。
となった。完全なる解決ではないが、使い勝手は良好。

よって、
StartMenu復活 8.0 - 0.1 = 7.9
Windows 8 UI Skip 7.9 - 0.1 = 7.8
CharmsBar機能抑制 7.8 - 0.1 = 7.7

2012.9.5現在、Windows 7.7 まで漕ぎ着けたぞ・・・


早速、吉報がありました。2ch Mini-ITXスレの35さんから
   G3はWindows8のチャーム無効化をレジストリで直接弄ってるみたいだけど、
   Classic Shell 3.6.1のClassic Start MenuでWindows 8 Settinngの
   Disable active corners を「All」では出来なかったんでしょうか?


Classic Shellは3.5.0から使い始め、そのままUpdateしていたので新しいタブに気付かなかった。Disable active corners 「All」で全て解決。 もしCharmを出す必要がある時は「Winキー + C」でOK。

35さん ありがとうございます

Setsugen 2 (2012.9.8)

別ページのDQ77KBを使った PT3-PC 1号機が一段落した。少々腑に落ちない点はあるものの、PT3録再PCとしての機能は充足されたので、PT2-PC 1号機からその役割を移すことにした。では、このG1.Sniper M3はどうするか。PT3録再PCに拘る必要性はなくなった。用途を限定せず、自由に考えれば良い。当面は 「PT3を載せた絵の綺麗なWin8-PC」 で行こう。

その後、本機の機嫌はどうだろうか。
 ・取付具合に不都合なし
 ・絵は極上
 ・PT3にトラブルなし
 ・Win8Prp64の動作も良好
ところが、二つ許り問題がある。
 ① GPUクーラー Thermalright HR-03の冷却能力に不満
 ② アイドル時の消費電力が高い

先ず①の件、前のGPUクーラーDEEPCOOL V200装着時に較べてアイドル時のGPU温度は凡そ5℃高い。HR-03に取り付けた100mmファンは、CPUクーラーのヒートシンクを通り抜けた風をそのまま受けるため、GPU温度は多少高めになるものと予想はしていたが、無視できる差ではなかった。原因はもう一つ考えられる。HR-03取付金具の精度が甘い所為か、GPUとの密着度に疑問があるのだ。これは、HR-03を外した時のグリスの状態から推察できる。一般的にGPUクーラーの取り付けには、スプリングや弾力のある薄手のステンレス板を用い、取付誤差を最小限に抑える手段が講じられているものだが、HR-03にそうした工夫は見当たらない。更に、HR-03は短期間に3種のバージョンが発売された経緯があり、逐次改良された模様。今回使用したHR-03は初版物。このままで良しとするか迷う。

次に②の件、
 【M/B】 G1.Sniper M3
 【CPU】 i5 3450S
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 m4 128GB
 【HDD】 WD 2.5" 500GB x1、WD 2.5" 1TB x1
 【VGA】 XFX FX-775A-ZNFC
 【TV Tuner】 PT3
 【Sound】 ONKYO SE-300PCIE
 【PSU】 SilverStone SST-ST45SF-G (ファン交換済み)
 【OS】 Windows 8 Pro64 TechNet版

以上の構成で、アイドル時消費電力は凡そ50W。G1.Sniper M3はゲームPC用M/Bと謳われているので、パフォーマンス重視のチューニングがなされ、アイドル時の消費電力は高めに設定されているのかも知れない。SE-300PCIEだけで10W近く消費している点を考慮しても高い。

ではどうするか。
 (a) VGAクーラーを再考する
 (b) G1.Sniper M3のBIOSを省電力向きにチューニングする

先ず(a)の件、2スロット占有タイプのVGAクーラーの中で最も静かな製品は「雪原2」ではないだろうか。オリジナルの120x12mmファンで HD7750 / 7770、120x25mmのファンに替えれば 3スロット占有するが、HD7850 / 7870辺りまで対応する能力がある。但し、背が高くM/Bの基板面から155mmもあり、ケースによっては収まらないかも知れない。本PCに予定している SilverStone SST-SG09B(9/14発売予定) は幅220mm乍ら、右側面はSSD&HDD置場とされ、更に左側面は吸気ファンを据えるため、実際の有効高がどのくらいになるか現物を確認するまで判らない。

ケースの件はさて置き、兎に角試そう。第1スロットに雪原2、第3スロットにPT3を挿しても問題なし。120x12mmファン回転数700rpm、室温29℃の時、アイドル時GPU温度はHR-03に較べて5℃下がり 35~36℃。 OCCTを30分間回した時のピーク温度は50℃を超えなかった。 残暑厳しい今日この頃、その名の通り雪原はピッタリだ。

次に(b)の件、各部の電圧や倍率はそのままに、省電力に効果がありそうな項目をチェックした。その結果4W減じ46Wとなった。まだ高いが取り敢えず良しとしよう。

今後の身の振り方は、SST-SG09Bを手に入れてから考えることにしよう・・・

SilverStone SST-SG09B (2012.9.19)

9/16、SilverStone SST-SG09Bが届いた。ここ数日 ASUS C60M1-I にかかりきりで、昨夜(9/18) 漸く重い腰を上げて開封した。早速全分解し、各部の構造を確認した。

 ・側版が変則構成のため分解はやや面倒。一応マニュアルを読むべし。
 ・各部の板は薄手だがペコポコ音はしない。
 ・180mmのトップファンは予想より静か。付属の減速SWを使わずに自前で調節すれば
  交換不要か。
 ・120mmのリアファンも同じく悪くない。少し減速すれば十分使えそう。
 ・120mmのサイドファンは、VGAクーラー「雪原2」に当たりそう。
 ・3.5"HDDx2、2.5"HDDorSSDx2は、右側板の補助金具に添って取り付ける仕様。
  心配されたHDDへのエアフローは180mmのトップファンから吹き下ろす仕組だった。
 ・フロントのデザインは好みが分かれそう。

では、どう取り組むか。
 ・Storageは、SSDx1 + 消音ボックス入り2.5"HDDx3。従って、取付金具を工夫しなくて
  はならない。市販の平金具で間に合うか。
 ・スロットイン仕様の光ドライブについては思案中。
 ・フロントオーディオケーブルは外した。
 ・リセットスイッチケーブルは切断した。
 ・電源は Ayakaze 300Wの予定。正面からの見え具合によっては一工夫必要か。
  収まり具合に付いてはこれから試すところ・・・

Win8Pro + VMware Player + WinXP (2012.10.3)

予定のケース SilverStone SST-SG09B を別ページの「XP予備PC」に横取りされた。
代わりのケースを探しているが中々決まらない。では、何をするか。あれこれ検討の結果「Hyper-V」をテストすることにした。

未だにWinXPを手放せない理由は、Win7のXPモードやVirtualBox上のXPに不満があるからだ。パフォーマンスや安定性が増せば「ノーマルXP」とは縁切りできる。では、Win8に搭載された「Hyper-V」はどうだろうか。何事も試す他はない。

Hyper-Vの導入について述べた親切なサイトが幾つもあるので、詳しい説明はそちらに譲り、結果だけを述べよう。
 ・Win8 + Hyper-V + WinXP のパフォーマンスは、Win7のXPモードに較べてやや良好。
 ・起動終了とも速やか。ネットワークの実行速度も良好。Superπ104万桁 12秒。
  但し、Hyper-V上のビデオメモリは8MBしか割り当てられず、実際に運用可能なソフト
  は限られる。
 ・Default状態ではUSBメモリもサウンドも不可。工夫次第で可能になるが、少々面倒。

要するに Hyper-V は仮想サーバに適した仕様であり、Win8Pro64上では動かないソフトのために使うのは苦しい。そうなると VirtualBoxかVMware Playerか。VirtualBoxはUbuntuで再三世話になっているので、今回は VMware を試そう。

VMwareのサイトから、最新版「VMware-player-5.0.0-812388.exe」をDLした。
VMware-player本体、及びWinXPのインストールとも分かり易く簡単だった。結果は、

 【3DMark06】 Score:7031、SM2:2698、SM3:2830、CPU:3157
 【Superπ104万桁】 12秒
 【Yume1024×768最高】 22253
 【Full-HD Flash】 問題なし
 【Full-HD TS】 まあまあ
 【Install Soft】 Photoshop6.0、Office95、CD-ROM版辞書などの前世紀物

  (今回使用したWinXPはMS-TechNet版。ISOファイルのまま扱えるので至って便利)

導入から半日、トラブルはない。
Win8+VMware Player+XPのパフォーマンスは、Ubuntu+VirtualBox+XPに較べてはかなり良好。 3DMark06が仮想XPの窓表示で当たり前に動くのは壮観。
つづく・・・