あれこれテストする XXII
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XP予備PC (2012.9.23)
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我家の他のPCは、Win7/Win8/WHS2011/WS2012/Ubuntu12.04など、最新のOSで動いているのにメインPCだけはXPから卒業できない。この件については、本サイトの各所で述べた通り、旧OSでなければ動作しない、或いは動作に不都合のあるソフトが手放せないからだ。そのソフトとは「角川古語大辞典」「角川日本地名大辞典」「群書類従」などのCD-ROM版である。何れも10年以上前に発表されたソフトで、Win98/WinNT辺りを対象につくられた。 その後バージョンアップされたもののトンでもなく高価なため、おいそれとは乗り換えできない。これらのソフトはCD-ROMを仮想化してマウントするのだが、Win7ProのXPモードやVirtualBox上のXPやWin2Kで試したところ、動作はすれども時々不安定になり、結局ノーマルXPに戻ってしまった。 そして今回、別ページで述べた通り、旧メインPCのHDDが逝ったために、新たなXP-PCを検討することになった。幸いWHS2011のお陰でプログラムもデータも無事に復旧できたが、丸6年使用したM/Bは心配の種、いつまた不調になるか分からない。抑も71.05L もあるFull Tower機が予備PCでは、狭い部屋に似つかわしくない。せめて20~30Lに収めたい。そこで、あれこれ思案の末、CPUは手持ちの中から Core2Quad Q8400Sを、M/Bは最近処分価格(3584円)で入手した ASUS P5G41T-M LX を選んだ。 この P5G41T-M LX はLGA775仕様のM/Bとしては最終に近い製品であり、メモリはDDR3-1333をサポートする。最新BIOSは2012/6/27付。ギリギリ現役と言えよう。同型のCPUに対応する数あるチップセットの中では、G41は省電力低発熱の部類に属する。アイドル時消費電力50W以下、高負荷時100W以下を目指したい。そこで、手持ちの部品から以下の構成を第一案とした。 【M/B】 ASUS P5G41T-M LX 【CPU】 Core2Quad Q8400S (2.66GHz、L2=4MB、TDP=65W) 【CPU Cooler】 風神スリム 【MEM】 DDR3-1333 2GBx2 (LP仕様) 【SSD】 Intel 40GB + 120GB 【HDD】Seagate 2.5" 1TB x1 (氷室Mini入り) 【VGA】 SAPHIRE HD6570 (LP仕様) 【USB3.0 Card】 AREA Over Fender2 【PSU】 未定 【Case】未定 【OS】 WinXP (使い回し) XPのInstallは時間がかかる。SP3までは小一時間で終わるが、その後がタイヘン。凡そ200個あるUpdateファイルの導入と併せて全体で3時間ほど要した。(Win8ならUpdateを含めて10分程度で終わる) XPは使い回しだが、電話の世話にならずスンナリ認証された。 |
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別のPC用に調達した SilverStone SST-SG09B を横取りすることになった。このケースの寸法は W220 x H295 x D354 mm = 22.97L。高さが300mm以下のタワー型MicroATXケースは珍しい。机上のラックにどうにか収まりそうだ。 |
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前節に述べた評価を一晩で撤回することになった。天井に据えた180mmファンの件だ。 全ての部品をケースに取り付けて試運転した限りでは、ノイズレベルは上々だった。ところが、上・左・右三方のケースカバーを嵌め込んだら大違い。ノイズは著しく増加し、完全に許容範囲を超えた。 使用したファンコンは回転数を50%程度まで減速できるが、それでも煩い。ケースカバーの有無でこれほどまでに激変した例は初めてだ。 仕方ない、ファンを交換しよう。そうは言っても180mmファンの手持ちはなく、140mmで間に合わせる他はない。(ケースに180→140mm変換アダプタが付属している) ENERMAX、SCYTHE、XINRUILIANの三種のファンから、ノイズの耳当たりを重視した結果、XINRUILIANのRDL1425Sを選んだ。結局、ケース付属のファンは3丁とも交換することになった。これで、ノイズの件は片付いた・・・・ ところが、今度は別の問題が生じた。HDDの温度だ。180mmファンを使った時、風はHDD方向に吹き下ろすが、140mmファンに換えるとHDD付近は無風状態になる。そのため、HDD温度は4~5℃上昇し38℃に達した(室温28.5℃) 。2.5"HDDとしては高すぎる。HDDはM/Bと背中合わせになっているので、HDD温度が上がればM/B温度も上がる。 これは面倒なことになった。解決策は、 ① CPUクーラーを大型化する。 ② 天井のファンを吸気ではなく排気にする。 ③ 吸気は左側面の120mm+90mmファン二連とする。 ④ HDDは電源の下に移動する。 さて、どうするか・・・ |
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HDDをM/Bの真裏から電源の下へ移設することにした。HDD消音ボックスは、始め「QuietDrive2.5」を使ったが、移転先のスペースはギリギリ。コネクタの着脱がタイヘン。 そこで一回り小振りな「氷室mini」に換えた。 では、どう取り付けるか。金具を自作すればよいのだが、今回は横着を決め込んだ。 ・氷室miniの蓋を固定する4個所のビス穴に6mm高のM/B取付用スペーサーを立てる。 長いスペーサーはいくらでもあるが、6角部分が太くて取付不可。 ・風通を考慮して更に5mm高の中空スペーサーを加える。 ・今回はケースの底に穴を開けずに固定する。そのためには両面テープが最も簡単。 ・両面テープが貼れるように、氷室miniと同寸の3mm厚アクリル板を用意する。 ・アクリル板の裏側から長さ12mmの皿ネジで、スペーサーを介し氷室miniと連結する。 ・アクリル板に両面テープを貼ってケースの底に固定する。 |
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結果は極めて良好。アイドル時HDD温度は31~32℃(室温27.0℃)まで下がり、妥当な温度になった。それだけではない。M/B温度も数度下がった。今晩の作業はこれだけ・・・ |
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SST-SG09Bの左側面下部は 120mm x1 + 92mm x2 都合3丁のファンが取付可能だ。 デフォルトでは120mm x1。そこで、天井ファンの負担を軽減するために92mmファンを1丁追加した。結果は至って良好。次に 140mmの天井ファンを止めてみた。特に不都合なし。ならば、いっそのこと外すことにしよう。HDDは前節に述べた通り電源下に移設済み。CPUクーラーは大型化しなくともよさそう。 抑も、PCケースの天井吸気は自然の摂理に逆らう訳で、余程の利点がなければ採り難い。多くの場合、ケースの前面から吸気するが、側面吸気・背面排気で不都合がなければ、 風の直進性に多少難はあっても良しとしよう。 以上の通り、上記の対策 ②③④ を実行した結果、十分満足の行くノイズレベルとなり、 各部の温度も許容範囲内に収まった。①のCPUクーラーの件は当面留保することにした。 さて、何事も物は序、SSDを親亀子亀方式で取り付けよう。SSDも涼しい所に置きたい。 |
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どうにか組み上がった。極静音とまでは行かなくとも、ギリギリ静音PCの仲間に入れて貰えるであろう。まだまだ不満はあるが、インシュレーターを含めて高さ302mmのMicro-ATXケースは貴重だ。PCを収めるラックには高さの制限があり、低めのケースは重宝する。 現在使用中のラックは、上段340mm、下段400mm。つまり、A4ファイル用の棚にピッタリ収まる寸法だ。では、試運転のデータをまとめておこう。
使用感等については暫く使い込んでから述べることにしよう・・・ |
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現在、我家には2台の XP-PC がある。1台は机下に置き、いつでも起動可能である。もう1台はその予備であり、普段は納戸にある。 さて、これまでに書き上げた?冊の自家本は、総てXP上の Adobe InDesign で編集した。InDesignはWin7以降のOSでも動くが、XPでなければならない事情がある。拙書は夫々50~200頁の分量があり、OSを替えてPrinter Driverが変更されると、Layoutが微妙に変化し再編集の必要に迫られるからである。頁数の少ない場合は簡単に対応できるが、大部なものは相当な時間がかかるので、おいそれとは行かず、結局XPで印刷することになる。従って、将来 OfflineであってもXPが使える内はこの状態が続くことになろう。 と言うことで、ぼぼ2年振りに "XP予備PC" を引っ張り出して SW ON。ところが、何やら騒々しい。CPU FanやCase Fanを確かめても不都合なし。 そうなると、2.5" HDDが疑わしい。面倒ではあるが、総ての部品をCaseから取り出すことにした。案の定、Case Fanを回さなくとも賑やかである。原因は2.5"HDDに間違いなし。氷室mini入りでこの煩さは重症の可能性がある。 2年間の休眠中に劣化が進んだのであろう。早速、HDDを交換した。 実は、敢えて全分解した理由は外にもある。このPCに収めたCPU + CPU Coolerは二転三転し、結局 Pentium DC E6600 + Noctua NH-U9Bに落ち着いたのだが、今回そのNH-U9Bを別のCPUへ使い回すことになったからである。 |
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よって、XP予備PCの構成は、以下の通りとなった。 【M/B】 ASUS P5G41T-M LX 【CPU】 Pentium DC E6600 【CPU Cooler】 SilverStone NT6-E + Enermax UCCL12 【MEM】 DDR3-1333 2GBx2 【SSD】 Intel 40GB + 120GB 【HDD】 WD 2.5" 1TB HDD x1 (氷室Mini入り) 【VGA】 SAPHIRE HD6570 (LP仕様) 【USB3.0 Card】 AREA Over Fender2 【PSU】 AYAKAZE 300W (上の写真では仮のSFX電源) 【Case】 SilverStone SST-SG09B 【OS】 WinXP Pro では、6年前に購入した Pentium DC E6600 の使い心地はどうだろうか。少なくともXPでは全く問題なし。快速とは行かないが、もたつきを感じさせる場面はなく、今でも充分実用に堪える。では、最新のCPUと較べて見よう。そこで、別のSSDに繋ぎ替え、Win10 評価版を入れてみた。 【Superπ 104 Million】 18sec. 【Cinebench R15】 CPU 153 cb 最新のCPUの中では最もSpecの低い Cerelon G3900T は 【Superπ 104 Million】 14sec. 【Cinebench R15】 CPU 210 cb Pentium DC E6600はLGA775型の2C2T CPUとしては最終に近い製品ながら、予想外に良い成績と言えよう。 但し、上の構成で Idle時消費電力 39W は痛いが、予備PCなので許すことに・・・ |
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上に述べた XP予備PCのHDDに収めたDataを XP Main PC と同期することにした。 全体で300GB程度なので大した時間はかからないはず。ところが転送速度が 11.3MB/s しか出ない。LANの設定を見ても不都合はない。NetworkのPropertyは、送り手も受け手も 1Gbps で間違いない。XPでも条件が良ければ 100MB/s以上出るのに、その1/10とはどうしたことか。 ・無線LANの影響 → この時は使っていない。 ・LAN Driverの不調 → 最適なDriverがInstallされている。 ・LAN Cableの不調 → Cableを交換しても変化なし。 ・Networkに接続された他のPCでは → 特に問題なし。 う~ん、原因が特定できない時は寝るに限る。そして翌朝、それまで問題のなかったMain Serverの転送速度も 11.3MB/s に落ちた。以上の経過から、Network HubのTroubleと判断した。 さて、ここで問題あり。現在 Network Hubは 8portの製品 3台、16portの製品 1台、合計 4台あり、Hub回りは蜘蛛巣状態である。Cableに名札を付けていないので、該当するCableを確認するだけでも大事である。ましてやPC-Rackの背後は薄暗い。 |
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HubのTroubleは久し振りである。Hubは常時稼働のため発熱は無視できない。風通しの悪いところに置いた場合、?年周期で交換していたのは一昔前の話。最近は省電力型の製品を使いようになって故障はめっきり減り、Hubに対する気配りを怠っていた。 Hubの故障は大きく分けて二種類ある。Hub本体の故障、そして附属するAC Adaptorの故障である。今回の場合、症状が逐次拡がったことから、Hub内部の不調と考えられる。そこで、接続口を差し替えて確認した結果、最も古い8portのHubが瀕死の状態にあることが判明した。 さて、現状の 16port 1台 + 8port 3台体制では効率が悪い。Hubを増設する場合、相互接続のために 2port使用するからである。現在の接続状態では 16port x1 + 8port x3 = 40port の内、 2port x3 = 6port は相互接続のために使われ、実際に接続可能なport数は、 40port - 6port = 34port となる。現在使用中の回線は以下の通りである。
つまり、合計32回線から相互接続分を差し引いて実質26回線使っている。従って、16portのHub 2台で間に合うことになるが、後のMaintenanceを考え、Side Rack及びTest機用のHubを別の場所に据えることとし、 16port x2 + 8port x1 = 40port 仕様に変更した。そして、この際だ、Router も交換しよう。選んだ製品は、 NEC PA-WG2600HP さて、そろそろ木製Rackの塗装も乾く頃か・・・ |
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木製Rackの塗装が乾いたところで、8portのHub 3台を外し16portのHubを据えた。LabelはCASIO Name Landを用い記憶できる程度の略称とした。2台のHubを離したのは正解、まさぐらなくとも一目瞭然となった。 |
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次に、Routerを交換した。ところがInternet接続不可、Routerの設定画面もでない。 ・Dipswitchの不適正 ・B-Flets Converterの不調 ・LAN Cableの不調 ・AC Adapterの不調 一通り確認したが解決せず。そうした時はManualを読む外はない。その結果、 Router Address 初期値 : 192.168.10.1 であることに気付いた。これまで使ってきた何台ものRouterは Router Address 初期値 : 192.168.0.1 何とも愚かな過ちを犯していたのだ。 早速、RouterのAddressを変更し、Internet接続の設定を進めた。ところが今度は Internet接続Account情報を控えたMemoを探すの小1時間も要し、Internetが開通するまでに偉く手間取った。何事も経験による思い込みは禁物、常に「初見の心がけ」が大切であることを思い知らされた。 次に、無線LANの接続を確認した。これは簡単。受信Modeを選択しPasswordを入力するだけ。因みに、NUC D54250WYKでは 866.7Mbps の回線速度が得られた。 以上の通り、三日掛かりでHubとRouterの交換を終えた。やれやれではあるが、PC Rackの背後が整理されたので良としよう・・・ |
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XP予備PCの手入れを始めたらHubの不調に出くわし、 結局、HubとRouterを交換することになり、 そのために木製のRackをつくり、 更にLAN Cableに名札を付けたところで、 AMDの新APU A10-7860Kと戯れること五日間、 Caseから取り出した本機の部品が散乱するまま放置できず、元に戻すことになった。 |
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