あれこれテストする IX

予約してあった「Windows Home Server 2011」 (以下 WHS2011)が届いた。 (2011.5.22)

WHS2011 (2011.5.22)

前のWHSはWindows Server 2003 R2を、今回のWHS2011はWindows Server 2008 R2をベースとした家庭用サーバーOSとのこと。大きな変更点は、
 ・64bit OSの「Windows Server 2008 R2」がベースになり、64bit化。
 ・管理コンソールが「Dashboard」に変更。
  クライアント側ソフトも「Launchpad」に変更され、Mac OS Xにも対応。
 ・Windows 7の「ホームグループ」に対応。
 ・ビデオストリーミング機能を改良。DLNAクライアントとの互換性も向上。
とASCII.jpに見える。

これまで、WHSは昨年1月の導入以来、ATOM510機をホストとし、PC5台のバックアップを任せてきた。その間、ACアダプタのトラブルからM/Bを一枚お釈迦にしたがデータは無事だったので、実際にリストア機能の世話になった例は一度もない。節電モードに入ってからは常時稼働ではなく、週一のペースで手動バックアップするようになり、起動やUpdateの遅さが気になりだした。次回のWHSはもう少しマシなPCにインストールしたい。

では、WHS2011を入れるPCの構成をどうするか。余剰部品で纏めるなら、
 【CPU】 i3 530、G6950、G1101
 【M/B】 Intel DH57JG、Zotac H55ITX-A-E、MINIX H55-HD
 【MEM】 Kingstone Unbuffered ECC 2GBx2、Non ECC数種
から選ぶことになる。

 ・G1101はNECの激安サーバーから外したCPU。他のM/Bで動くかどうかは不明。
 ・サーバー用のNICはIntelにしたい。DH57JGとH55ITX-A-EはIntelチップを登載する。
 ・MINIX H55-HD にするならLANカードを挿したい。

では先ず、G1101の使える部品構成を考えることにしよう。

WHS2011にUSBカードとNOD32 WHS2011版が付いてきた。
G1101を活かす (2011.5.23)

G1101は単独では販売されず、NECの激安サーバー「Express5800/GT110b」の登載品として入手した。GT110bを多目的サーバーとして使う場合、G1101では能力的に少々物足らず、XEON L3406に交換したが、バックアップ用途なら十分使えるはずだ。

ところが問題あり。G1101を認識するM/Bが少ないのだ。Web上で動作確認の取れたM/Bを調べると、Intel DH55TC、ASUS P7H55-M LX/USB3くらい。Mini-ITX M/Bは見当たらない。そこで、上記3枚のM/BにG1101を載せてBIOSが拝めるかどうか試した。

 ・Intel DH57JG + Kingstone Unbuffered ECC 2GBx2 → 起動せず
  Intel DH57JG + Non ECC 2GBx2 → 起動せず
 ・MINIX H55-HD + Kingstone Unbuffered ECC 2GBx2 → 起動せず
  MINIX H55-HD + Non ECC 2GBx2 → 起動せず
 ・Zotac H55ITX-A-E + Kingstone Unbuffered ECC 2GBx2 → 起動した
  Zotac H55ITX-A-E + Non ECC 2GBx2 → 起動せず

6通り試した内、一つの組み合わせだけBIOS画面が現れた。
Intelが×でZotacが○とは思いがけない結果だった。

次に、WD 2TB HDDを繋ぎWHS2011をインストールした。
兎に角時間がかかった。H/Wの認識作業に始まり、システムのインストール完了まで凡そ1時間。途中「ネットワークドライバが見付からない」とエラー画面が現れ、ドライバを探すのに手間取った。ZOTAC付属のCDでは当たらず、結局 Intel DH57JG用のDVDを使って開通した。その後、各種ドライバのインストール、WHS2011のUpdate、定番ソフトの導入等、開始から2時間近くかかった。

特典のNOD32 WHS2011版はライセンスだけでDiscは付属しない。該当サイトからDLした後、付属のライセンスを使わず、既得の「ユーザー名」と「パスワード」を入れてみたら無事認証された。NOD32の通常版とWHS2011版のライセンス管理は共通のようで、敢えてWHS2011版を求めなくともよさそうだ。

WHS2011のデスクトップ画面は、Aeroも利きWin7と全く同じ。ドライバ類もWin7_64bit版がそのまま使えた。但し、セキュリティーはガチガチに厳しく、初期設定のままではDLできないサイトが多い。セキュリティーを緩めるかどうか迷う。

導入したソフトは、3DMark06、CCleaner v.3.06、Aida64 v.1.70、HWiNFO32 v3.70、PowerDVD9Ultra、Hidemaruなど、何れも問題なく動作した。
 【M/B】 H55ITX-A-E
 【CPU】 Celeron G1101
 【MEM】 Kingstone Unbuffered ECC 2GBx2
 【HDD】 Western Digital WD20EARS
 【PSU】 picoPSU150
 【OS】 WHS2011
の時、
 【3DMark06】1116(SM2:299 SM3:488 CPU:1857)
 【Superπ104万桁】 20秒
 【Yume1024×768最高】 5751
 【アイドル時消費電力】 27W
 【3DMark06実行時ピーク消費電力】 56W
となった。
 ・寂しい結果ではあるが、動き自体は悪くない。
 ・ファイルの転送速度は65~70MB/秒程度の結果が得られた。

以上のテストから、LGA1156シリーズ最低スペックのG1101がWHS2011で十分使えることは判った。では、GA1155シリーズ最低スペックのCPUではどうだろうか。
 【Celeron G1101】 2.26GHz/2C2T /L3=2MB/GPU 533MHz /32nm /TDP73W
 【Pentium G620T】 2.2GHz/2C2T /L3=3MB/GPU 650~1100MHz /32nm /TDP35W

夕刻、Pentium G620T が届く予定である・・・

Pentium G620T (2011.5.24)

LGA1155シリーズ最廉価CPUを入手した。M/Bをどうするか、思案するまでもない。
 【M/B】ASUS P8H67-I REV 3.0 (LGA1155仕様の空M/Bはこれ一枚だけである)
 【CPU】 Pentium G620T
 【CPUクーラー】 リテール品
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【HDD】 Seagate Barracuda LP ST32000542AS
 【LAN】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【電源】 Huntkey AYAKAZE 300W

現在、お盆PCは3台。もう手頃な大きさのお盆はなく、既製品のまな板に組む他はない。やっぱデカい。専有面積は同じくらいでも高さは3倍以上ある。更にATX電源とスマドラ入り3.5"HDDの重さを加えると、とてつもなく重く感じられる。Mini-ITXは掌に乗せられる大きさと重さに限る・・・

今度は、エラー表示もなく無事に終えた。前回に較べて所要時間は2/3くらいだった。
 【3DMark06】 2875(SM2:965 SM3:1157 CPU:2193)
 【Superπ104万桁】 19秒
 【Yume1024×768最高】 11496
 【アイドル時消費電力】 26W
 【3DMark06実行時ピーク消費電力】 48W

G1101の時に較べて、CPUの能力は20%増し、GPUの能力は2~3倍の結果が得られた。
その違いは小さくない。旧世代のCPUはお蔵入りか・・・

WHS2011をSSDに入れる (2011.5.24)

WHS2011をHDDにインストールすると、60GBはシステム領域[C:]、残り全てはデータ領域[D:]に分割される。そうなると、システム領域をSSDに入れたくなる。ところが、WHS2011は160GB以上のHDDを要求する(試してない)。要求に見合ったSSDを用意すれば簡単に済む話だが生憎手持ちはない。 購入は価格の点で折り合わない。

ならば、適当なHDDにWHS2011をインストールし、これまた適当なHDDコピーソフトを使ってドライブコピーしたらどうだろうか。そこで「HD革命 Copy Drive v.4」の出番となった。結果は不調。コピー自体は完了するもののSSDから起動しないのだ。(手順に間違いがあった可能性もあるので、再挑戦するかもしれない)

洋の東西を問わず同じ考えの人は少なくないようだ。「WHS2011 SSD」で検索したら貴重な情報がゾロゾロ現れた。その中から「Using an Answer File to Install and Configure Windows Home Server 2011」の「cfg.ini」による「自動インストール法」を参考に128GBのSSDで試すことにした。結果は大吉。 では、その導入法を纏めておこう。

用意するもの
 【USBメモリ】 4.12GB分のファイルが収まる容量のもの。8GBのメモリを使った
 【ブータブルUSB作成ソフト】 「ブータブルUSBメーカー」を使った。
 【cfg.ini ファイル】 以下の内容のテキストファイルをつくり「cfg.ini」とする。

[WinPE]
ConfigDisk=1
CheckReqs=0
WindowsPartitionSize=MAX

[InitialConfiguration]
AcceptEula=true
AcceptOEMEula=true
ServerName=サーバ名
PlainTextPassword=パスワード
PasswordHint=パスワードヒント
Settings=All


インストールの手順
 ①適当なブータブルUSB作成ソフトを使い、WHS2011インストールDiscをUSBメモリに
   焼き付ける。DVDのままでもよいが、WHS2011のインストールは時間がかかるので、
   この方法をお奨めしたい。(WHS2011は条件を代えて何度もインストールしたくなりそう)
 ②「cfg.ini」をUSBメモリのルートに置く。
 ③SSDを接続する。
 ④USBメモリをPCに挿して起動。
 ⑤ひたすら放置。

 正確な時間は測り損ねたが、DVDからインストールした時の半分位の時間で終了した。

3TB HDD (2011.5.24)

インストール後のSSDは、C:/D:両ドライブとも凡そ60GB。そこで、
 ・データ領域のために3TBのHDDを追加した。
 ・60GBのDドライブを削除し、3TB HDD全体を単一のデータ領域[D:]とした。
 ・削除した60GBは、Cドライブの領域を拡大し、SSD全体をシステム領域[C:]とした。
これでスッキリしたドライブ構成になった。

次に、管理コンソール「Dashboard」を開き「ServerFolders」をDドライブに移して完了か、と思いきや、それだけでは済まなかった。 サーバーシステムのバックアップ領域を確保しなくてはならないのだ。始め、3TB HDDの一部に設定しようと試みたが旨く行かず、結局、320GBのHDDを追加することになった。ServerFoldersのデータもバックアップするなら、更に容量の大きいHDDが必要になるが、取り敢えず良しとしよう。

方針決定
実際にサーバーシステムのバックアップを試みた。所要時間は数分。CPU使用率は20%台。
もう一つ留意点がある。P8H67-I + G620T + 旧型SSDの場合、電源投入からパスワードを入力してデスクトップ画面が現れるまで、凡そ60秒かかった。ネットワークに繋がるまでは、更に30秒程かかる。 WHS2011を常時稼働ではなく、電源のON/OFFを繰り返すなら、起動時間をできるだけ短縮したい。やはり程々のCPU能力が要求される。となれば、今回試したPentium G620TやCeleron G1101は、WHS2011にとって必要最低限のCPUと言えるかもしれない。

よって、WHS2011用PCの構成は、
 【M/B】 ASUS P8H67-I REV 3.0
 【CPU】 Pentium G620T
 【CPUクーラー】 未定
 【MEM】 DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】 Crucial C300 128GB 
 【HDD ServerFolders用】 Western Digital WD30EZRSDTL 3.5" 3TB
 【HDD Backup用】 Western Digital WD3200BEVT 2.5" 320GB
 【LAN】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【電源】 未定
 【ケース】 未定

CPUクーラーと電源は、ケース(今のところ自作の予定はない)に合わせて決める予定である。

WHS2011をDirve Copyする (2011.5.25)

ASUS P8H67-I + Pentium G620T では、「HD革命 Copy Drive v.4」を使ったDirve Copyは成功しなかった。確かな理由は不明だが、使用した旧型SSDは以前にも別のM/Bで不調だった前歴がある。或いは、Dirve CopyしたSSDがP8H67-IのUEFI機能にそぐわなかった可能性もある。とするなら、UEFIではなく旧来のBIOSによるZotac H55ITX-A-E では異なる結果が出るかもしれない。

そこで、H55ITX-A-E + G1101で、再度Drive Copyを試みた。
 ・コピー元は 2TB HDD。
 ・SSDの予備がなく、コピー先は320GB HDD。
 ・「HD革命 Copy Drive v.4」によるSystem Dirve Copyは15分程かかった。
 ・HDDを付け替え再起動後、Checkdiskが走った。
 ・無事WHS2011が起動し、HDDの認識情報が更新され、再起動を促された。
 ・Dirve CopyによってServerFoldersが失われたので、管理コンソール「Dashboard」
  から必要なディレクトリを再設定した。
 ・その後、WHS2011は無事に動いている。

だが、今一つ釈然としない。UEFIではDirve CopyしたDiskは認識しないのだろうか。ASUS P8H67-I + Pentium G620T で、もう一度試してみよう。
 ・コピー元は、前節の「自動インストール法」で作成した128GBの旧型SSD。
 ・コピー先は320GBのHDD。
 ・「HD革命 Copy Drive v.4」によるSystem Dirve Copyは7分程で終了した。
 ・無事WHS2011が起動し、HDDの認識情報が更新され、再起動を促された。
 ・データドライブとバックアップドライブを繋ぎ、サーバーの認識情報に矛盾のないことを
  確認した。

以上の結果から、前回Dirve Copyに失敗した原因は、旧型SSDにあったことになる。
WHS2011でもDirve Copyが可能となれば心強い。我家では業務用PCのシステムドライブは、旧WHSによるバックアップの他、クローンDiskを備えるよう心がけているが、WHS自体のクローンDiskは容量が大きすぎて現実的ではなかった。その点、WHS2011はシステムドライブが分離しているので、クローンDiskは簡単に作成できる。これは重宝しそうだ。

では、ASUS P8H67-I + Pentium G620T で、本番のDirve Copyをしよう。
 ・コピー元は 前述の128GB 旧型SSD。
 ・コピー先は Crucial C300 128GB。
 ・「HD革命 Copy Drive v.4」によるSystem Dirve Copyは6分程で終了した。
 ・SSDを付け替え、データドライブとバックアップドライブを繋いだ。
 ・起動後、Checkdiskが走った。
 ・無事WHS2011が起動し、SSDの認識情報が更新され、再起動を促された。
 ・データドライブ、バックアップドライブとも、サーバーの認識情報に矛盾のないことを
  確認した。
 ・電源投入からパスワードを入力してデスクトップ画面が現れるまで 凡そ42秒。
  ネットワークに繋がるまで更に8秒程。旧型SSDの時は 60秒/30秒 だった。
 ・その後、WHS2011は無事に動いている。

何か工夫をしないと気が済まない。
PCIe x1カードは不安定なので、ブラケットを外しファンの穴を使って固定した。
CPUクーラーは Samuel 17。
Huntkey絢風のファンは少々ザワつくので、Enermaxの120x25mmファンに交換した。
結果は良好。

暫く、この状態で様子を見ることにしよう。
250W級 ACアダプタ電源 (2011.6.3)

SandyBridgeは下位のPentium G620Tから上位のi7 2600Kに至るまで、アイドル時消費電力は十分に低い。M/Bとの組み合わせにも依るが、低ければ10W台、高くても20W台である。ところが、上位CPUは負荷が増してTB機能が効けば消費電力は一気に上昇し、軽く100Wを超える。或いは、高負荷時消費電力が100W未満のCPUでも、内蔵GPUを使わずに別途中級以上のビデオカードを挿せば、同じように100Wを超える。

Mini-ITX M/B+picoPSUの場合、100W超で長時間の稼働は不安になる。そうした時は容量の大きいATXやSFX電源を使えば良いのだが、 一度picoPSUの味を占めると中々諦め切れず、無理を承知でpicoる人も少なくない。

現在試運転中のWHS2011-PCはpicoPSUで問題ないのだが、将来のHDD増設を考慮し、300WのATX電源を考えていた。そうした折、必要に応じてACアダプタを増設できる「Mini-Box PicoPSU用 ACアダプタ シェアリング コントローラー」なるボードが発売された。

現在、picoPSUシリーズで最も容量の大きいDC-DCコンバーターはpicoPSU-160-XTの160Wタイプである。更にその上はないものかカタログを調べたら、車載用の250W級コンバーター「Mini-BOX M4-ATX 」が見付かった。 5Vラインの容量は15A (picoPSU160は8A)あり心強い。picoシリーズのようにM/Bの電源ソケット直差タイプではないが、十分に小型である。そこで、
 【M4-ATX】大容量車載PC用電源供給ユニット
 【Y-PWR】Mini-Box PicoPSU用 ACアダプタ シェアリング コントローラー
を注文した。

それから6日後、short-circuit.comから航空便が届いた。
 ・M4-ATXの電源取込口は車載用(バッテリー仕様)なので、市販のATX12V延長ケーブルを
  細工して接続ケーブルを自作した。
 ・「電源テスターユニット」を使って各出力電圧を確認した。ACアダプタ1個の時も2個の
  時も動作に異常なし。

次に、M4-ATXを本PCに取り付けてSW-ON。
 ・起動時ピーク消費電力は、ACアダプタ1個の時も2個の時も 56W。
 ・アイドル時消費電力は、ACアダプタ1個の時も2個の時も 33W。
 ・M4-ATXの基板中最高温度は、ACアダプタ1個の時も2個の時も 34.5℃。
 ・ACアダプタの外部表面温度は、当然2個の時の方が低い。(下表参照 室温:22.6℃)

ACアダプタ
150W ACアダプタ
120W ACアダプタ
接続の有無/外部表面最高温度
接続の有無/外部表面最高温度
2個接続
接続/27.5℃
接続/30.2℃
1個接続
接続/30.6℃
接続/34.5℃

ACアダプタ2個使用時の外部表面最高温度は、1個使用時に較べて 3~4℃低くかった。
室温が30℃を超えた時や2TB級HDD増設時は、その差は更に拡がるであろう。

M4-ATXの基板サイズ:W122xD93.5xH18mm
Y-PWRの基板サイズ:W69xD23.2xH12mm
見た目安心感のあるつくりだ
市販のATX12V 4pinケーブルから接続ケーブルをつくった
オス・メス両コネクタともつくって置けば便利
ケーブル類を全て接続した
電源取込口の+-を間違えないないように

本PCはサーバー仕様のため、アイドル時と高負荷時の差は少ない。
次回は、別のPCを使って高負荷時の温度差を測ることにしよう。

WHS2011を64GBのSSDに入れる (2012.1.13)

今年の初PCをどうするか。この時期、暖房のない作業場でのケースづくりは辛い。Ivyの発売はもう少し先。ならば未完のPCを仕上げることにしよう。

本機WHS2011-PCは、その後大部分の部品を他のPCに流用し、最早痕跡すらない。
 ・CPUは極小Mini-ITXへ
 ・SSDは中スペックMini-ITXへ
 ・M/BはUbuntu11.10-PCへ
 ・残りは3TB HDDだけ
従って、未だに旧WHSのお世話になっている。

本ページは昨年6月以来更新が滞っているにも拘わらず、日々のアクセス数は一向に減らない。アクセス解析から判断すると、WHS2011をSSDへインストールする際の手順について数多く検索されている。前回試した時は上記 【cfg.ini ファイル】 による自動インストール法で無事128GBのSSDにインストールできたのだが、少々疑念が湧いてきた。
 ・WHS2011はデフォルトのままでは160GB以上のHDDまたはSSDを要求する。
  160GBの内、60GBはシステム領域、残りはデータ領域となる。
 ・cfg.ini ファイルを工夫することで、128GBのSSDへインストール可能となる。
  60GBのシステム領域と60GBのデータ領域となる。

本ページを閲覧する多くの方は、64GBのSSDにインストールする際、何らかのトラブルに見舞われているのかもしれない。そこで、64GBのSSD(OS上の容量表示は59.6GB)ではデータ領域の確保はどうなるか、以下の部品構成で試すことにした。
 【M/B】 ASRock A75M-ITX
 【CPU】 AMD A6-3500
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 Huntkey HK400-71PP(TFX)
 【Case】 Obon

上記の「cfg.ini ファイル」入りWHS2011ブータブルUSBメモリを使ってインストールを開始した。ところが自動インストールとはならず、インストール先ドライブの選択画面から64GB
SSDを選ぶとエラー表示が出て先へ進むことができない。他の64GB SSDでも同じ結果。やはりデータ領域が確保できない小容量SSDではこの方法は×のようだ。そうなると適当なHDDに一旦インストールした後、SSDへドライブコピーする方法が最も現実的か。

① 500GBのHDDにインストールした。SP1及びその後のUpdate、及びWHS2011版NOD32
  を入れた。全く問題なし。
② 次に、データドライブ[D:]の内容を3TB HDD[E:]へ単純コピーした後[D:]を削除し、
  3TB HDD[E:]を[D:]に変更した。
③ 500GB HDDの内、60GBのSystem領域をドライブコピーソフトを使って64GBのSSDへ
  コピーした。所要時間はドライブの検査及び実コピー時間を合わせて16分程度。
④ 500GB HDDを外して再起動した。何の問題もなく64GBのSSDから立ち上がった。
⑤ 再び500GB HDDを接続し、DashboardからBackup Driveに指定した。

よって、
 【System Drive C: 】 64GB SSD
 【Data Drive D: 】 3TB HDD
 【Backup Drive】 500GB HDD (drive letterなし)

となった。以上の構成と手順で無問題か・・・

40GBのminiSATA-SSDに入れる (2012.1.16)

これまでWHS2011を入れたSSDは 128GB 2種 64GB 1種である。何れも実際の使用量は20GBに満たない。サーバーなので今後追加されるアプリケーションは知れたもの。とするなら40GB程度で十分ではないだろうか。

そこで、以下の構成で試した。何れもハグレ部品なり。
 【M/B】 Jetway NF81-T56N-LF
 【CPU】 E-350(M/B組み込み)
 【メモリ】 DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】 INTEL SSDMAEMC040G2C1 miniSATA仕様
 【HDD 1】 WD 2TB 3.5" HDD
 【HDD 2】 WD 250GB 2.5" HDD
 【PSU】 picoPSU-120

先ず、250GBのHDDにWHS2011を入れた。インストールやUpdateに前回の倍近い時間がかかったことを除けば問題なし。上記の通り本体及び各種ユーティリティーソフトを入れ、SSDの使用量はシステム領域60GBの内、約17GBだった。このドライブを40GBのSSDへコピーするためには60GBの領域を縮小しなくてはならない。公称40GBのSSD実容量は37.2GB程度と考えられるので、取り敢えず35GBに縮小した。特に問題は起こらなかった。手順は以下の通りである。

① 250GBのHDDにWHS2011を入れた。
  システム領域60GB[C:]、残りはデータ領域[D:]
② 60GBのシステム領域を35GBに縮小した。
③ 次に、データ領域[D:]の内容を2TB HDD[E:]へ単純コピーした後[D:]を削除し、
  2TB HDD[E:]を[D:]に変更した。
④ 35GBのシステム領域をドライブコピーソフトを使って40GBのSSDへコピーした。
  所要時間は凡そ20分。
⑤ BIOSのBootタブから40GBのSSDを起動ドライブとした。
⑥ 無事に起動することを確認し、250GB HDDをBackup Driveに設定した。
⑦ 「コントロールパネル」→「コンピューターの管理」→「ディスクの管理」を開き、35GBの
  システム領域を拡張し未使用領域を加え37.1GBとした。

よって、
 【System Drive C: 】 40GB SSD
 【Data Drive D: 】 2TB HDD
 【Backup Drive】 250GB HDD (drive letterなし)

インストール後8時間連続運転した。
全体に動作がのんびりしていること以外に不都合はないのだろうか・・・

【cfg.ini】を改める (2012.1.17)

前回は40GB、その前は64GBのSSDにWHS2011を入れた。インストール自体は順調に進んだものの、実は二三問題点がある。その件は後回しにして、2ch Mini-ITXスレの情報について述べたい。即ち、

  517 :Socket774:2012/01/16(月) 09:14:42.47 ID:pm0w2P35
  パーテーション操作、コピーでの引っ越し作業を省きたい人に
  今更ながらのWHS2011
  [WinPE]
  InstallSKU=SERVERHOMEPREMIUM
  ConfigDisk=1
  CheckReqs=0
  WindowsPartitionSize=30720 =>
   任意の数値を入れるとそのサイズで、論理ドライブCが作成され、残りはDとなる。

  [InitialConfiguration]
  自動実行の為の呪文

つまり【cfg.ini】の記述を工夫することで小容量SSDに直接インストールできるとの情報である。そこで以下の【cfg.ini】を起こし、A75M-ITX+A6-3500+64GB SSDで試した。

システムドライブを30GBに指定する時の【cfg.ini】

[WinPE]
InstallSKU=SERVERHOMEPREMIUM
ConfigDisk=1
CheckReqs=0
WindowsPartitionSize=30720

[InitialConfiguration]
AcceptEula=true
AcceptOEMEula=true
ServerName=サーバ名
PlainTextPassword=パスワード
PasswordHint=パスワードヒント
Settings=All


呆気ないくらいスンナリ決まった。 システムドライブ[C:]は30GB(=30720MB)、残りはデータドライブ[D:]が作成された。この方法ならドライブコピーをせずに済み、インストールがより簡単かつスマートになる。2ch Mini-ITXスレの517さんありがとう。

先に述べた二三の問題点については次回に・・・

二三の問題点 (2012.1.18)

【ASRock A75M-ITX+AMD A6-3500】の問題点
USB3.0ドライバがWHS2011にインストールできないのだ。それだけなら大した問題ではないが、USB3.0端子にUSB2.0仕様の機器を挿した時に認識しないのは困る。このM/Bの背面USB2.0端子は2個だけなので不便極まりない。幾つかのドライバで試したが未だに解決しない。他の手持ちのM/Bでは何事もなく動作するのにどうしたことだろうか。

【Jetway NF81-T56N-LF】の問題点
WHS2011の起動・Update・Dashboardの起動とも兎に角遅くて苛々させられる。このM/Bは「IPC」と称しているが、その「I」は「イライラ」の略かと思える程だ。但し、消費電力は低く、mSATAx1、3.5"HDDx1、2.5"HDDx1を繋いだ時のアイドル時消費電力は22W、HDD休止時は16W。

【BIOSTAR TH67+i5 2400S】の問題点
このPCはUSB3.0の動作を確認するために急遽組み立てた。USB3.0の動作は問題なし。パフォーマンスは極めて良好。ところが消費電力は他のM/Bより大分高く、アイドル時38W、HDD休止時は32Wもある。

さてどうしたものか・・・

Giada MI-Z68 + i3 2120T (2012.1.20)

M/B選びに悩む。今更1156は面白くない。手持ちのG6950やG1101では能力的に不満。かといって新たにCPUを購入する気はない。1155シリーズから選ぶとすれば Giada MI-Z68が値下がりして手頃か。 別ページの「中スペックMini-ITX」ではトラブルなく健やかに動いている。

CPUはどうするか。現在試運転中のi5 2400Sは用途が決まっている。外に手持ちはない。2600MHz 2Core4Thead TDP35Wの Core i3 2120T で手を打とう。

HDDの構成は如何に。Client-PC?台のBackup用は2TBではギリギリなので3TBで決まり。仕事用及びWeb関連ファイルの二重Backup用に2TB。WHS2011のSystem Backup及び重要ファイルの三重Backup用に500GB。

よって部品構成は、
 【M/B】 Giada MI-Z68
 【CPU】 Core i3 2120T
 【CPUクーラー】 Thermaltake 桜扇ISGC100(変更の可能性あり)
 【MEM】 DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】 Crucial m4 64GB 
 【HDD ServerFolders用 1】 WD 3.5" 3TB
 【HDD ServerFolders用 2】 WD 3.5" 2TB
 【HDD Backup用】 WD 2.5" 500GB
 【NIC】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【PSU】 Huntkey HK400-71PP(変更の可能性あり)
 【Case】 Obon

以上の部品を組み上げた。
 【起動時ピーク消費電力】 58W
 【アイドル時消費電力】 30W(画面非表示時28W)
 【Backup実行時消費電力】 37~42W
 【HDD休止時消費電力】 24W(画面非表示時22W)
 (IntelのNICを外せば2~3W減るが信頼性を優先した)

さて、毎度のことながらケース選びが難題だ・・・

WHS2011-PCを仕上げる I (2012.1.21)

Backup予定のPCは
 ①【新Main-PC】 GIGABYTE GA-P55A-UD4 + i7 860
 ②【旧Main-PC】 ASUS P5WDG2-WS Pro + C2D E6850
 ③【Sub-PC】 DFI MI P55-T36 + L3426
 ④【HTPC 1】 ECS A75F-M2 + A8-3850
 ⑤【HTPC 2】GA-MA790FX-DQ6 + PhenomII X4 905e
 ⑥【極小PC】 Intel DH61AG + G620T
 ⑦【中スペックMini-ITX】 Giada MI-Z68 + i7 2600K
の7台である。(他のPCは対象外とした)

現在、①~⑦のHDD使用量は動画ファイルを除くと合計約1.3TB。今後の増加分を考えて3TB HDDを載せたのだが少々問題あり。同じWD社の2TB HDDと較べて発熱は凡そ5℃高く動作音も高め。3TB HDDは丸一年経過、2TB HDDは新品、経年変化の所為だろうか。本機は常時稼働する予定なので無視する訳には行かない。暫く様子を見た上で2TB HDDに変更するかも知れない。

旧WHS導入以来、実際にBackupの世話になった経験は一度もない。もし仕事用のデータファイルにトラブルがあった時、直ちに復旧するためには、該当PC全体のリストアではなく、先ずそのデータファイルを復元したい。重要なファイルは他のPCでも読み書きできる。そうなると同期Backupが最善の方法と考えられる。そこで、システム全体の自動Backupと主要ファイルの自動同期Backupを併用することにした。 同期Backupソフトは、以前から使っている「BunBackup」でよい。

さてWHS2011のセキュリティレベルを変更するかどうか迷う。デフォルトの高レベルではDLできないサイトが少なくない。 現在は他のPCでDLしているが結構面倒。「週間アスキー http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/052/52323/」の記事を参考にセキュリティレベルを下げたところ、ほぼWin7並みになったが矢張り不安だ。サーバーとして実運用する前、必要なファイルをDLする際に限定したい。また同記事に 「ログイン時の“Ctrl+Alt+Del”を省略する」方法が載っていたので早速試した。 これは具合がよいので採用した。ウイルスソフトはWHS2011対応のNOD32 V5.0を入れた。動作は軽快。今のところ不都合はない。

上記①②④のPCを実際にBackupした。正確な所要時間は測り損ねたが、旧WHS+Atomに較べて大分早い。但し、Backup実行時のCPU使用率は平均20%程度ある。2C4Tの i3 2120T を選んだのは正解と思われる。メモリ使用量は、
 【アイドル時】 平均約1.5GB
 【Client-PC Backup時】 平均約2.2GB
 【Client-PC Backup+BunBackupによる同期Backup同時実行時】 平均約2.5GB
だった。 なお、デフォルトでは登載メモリと同量のページファイルが自動設定されるので、小容量SSD+大容量メモリの場合は手動設定が好ましい。

Obonに組んだ。(滑り止めシートを布いた)
2台の3.5"HDDは平金具を使って連結した。
CPUクーラーのヒートシンクは
 XIGMATEK LD964 Praeton 高さ30mm。
ファンは
 Thermaltake 桜扇ISGC100から流用した。
冷却性能・静音性とも良好。総高は55mm。

ケースは旧WHSで使っている「タオエンタープライズ ST-565T-B」を流用することにした。無事に収まるかどうか少々不安である・・・

WHS2011-PCを仕上げる II (2012.1.26)

WHS2011の評判を調べていたら、
 ①リストアに時間がかかり、1TBの復元に丸一日以上かかるとか。
 ②サーバーフォルダーを3TB HDDに置いた時、Backupの指定ができない。
   「2.2TB + 残り」に分割すれば良いのだが、それでは3TBを使うメリットがない。
 ③Backup操作をサーバーから行った時とクライアントから行った時とでは、
   OSやNICによっては所要時間に大きな差がでることがある。
等々、気になるレポが幾つか上がっていた。
①については未経験、②は経験済み、③は薄々感じていた。

そこで、ストレージ構成を改めることにした。
 ・サーバーのBackupは64GBのシステムのみとし、手持ちの64GB mSATAを用いる。
 ・クライアントPCのBackupは2TB HDDとする。
 ・データファイルの二重Backupは2TB HDDとする。
 ・重要ファイルの三重Backupは500GB HDDとする。
これでMI-Z68のSATA端子x4、mSATAスロットx1は全て使い切ることになった。

さて今回もまた、
 ・2丁の3.5" HDDはスマドラに入れる。
 ・1丁の2.5"HDDは氷室miniに入れる。
予定であり、何れも手持ちがある。問題は取り付け方だ。
 ・2丁のスマドラ入りHDDはケースの底面に据える。
 ・氷室miniは5"ベイに置く。SSDも同様。
そこで、5"ベイ用マウンター「OLSP5-2.5MTFB」を調達した。

目論見通り事は運ぶだろうか・・・

WHS2011-PCを仕上げる III (2012.1.26)

では、5"ベイ用マウンターやスマドラに細工をしよう。

OLSP5-2.5MTFBにHDDとSSDを取り付けた。
穴開けをせず、氷室miniはスペーサー、
SSDはL金具とスペーサーを使って留めた。
マウンター・ベゼルの通気穴に防塵フィルターを貼り付けた。
スマドラを2台連結し、ケースの底板に固定する。
この金具は別ページ旧WHS用につくったもの。

SATAケーブルの色は伝統的な五色旗の順序、
 1青or緑 2黄 3赤 4白 5紫or黒 に倣い、
 【黄】2番 【赤】3番 とした。
ソリッド抵抗に使われるカラーコードより
ケーブルもビニールテープも入手し易いので。
WHS2011-PCを仕上げた (2012.1.28)

では「タオエンタープライズ ST-565T-B」 に収めることにしよう。このケースの寸法はW185xH360xD394。Micro-ATX タワー型としてはやや小振り。高級感はないが作りはよく嫌みのないデザイン。価格を考えれば悪くない。

予定通り収まった。電源は旧WHSで使ったENERMAX ECO80+ EES350AWTをそのまま流用した。Huntkey HK400-71PPに較べてやや効率は劣るがファンは十分に静か。これもまた価格の割りには高品質と言えよう。

無理なく収まった。余分な電源ケーブルはSSDを据えた5"ベイに押し込んだ。SATA端子があればHDDの増設可能。
【お姿】 目立たなくてよい。
 (フロントUSB端子周りのシワは周囲の映り込み)

前後のケースファンはScythe Gentle Tyhoon 120mm/800rpm。ファンコンで少し減速した。
極静音とは言えないがサーバーとしては静かな
部類に入ろう。

本ページは、これにて一先ずお終いです。
初めてのリストア (2012.9.20)

9/19朝、旧メインPCに繋いだ HDDx2 + SSDx1の内、System HDDが逝った。
原因は不明。 (このPCについては「ASUS P5WDG2-WS Pro」の頁を参照)

当初、2006/11に組み立てた時はAll SCSI-HDD構成だった。 その後データの肥大化に伴い、2009/12 SATA-HDDに交換し、それから2年9ヶ月トラブルはなかった。2011/11からは新しいメインPCに移行したが、一部の処理は引き継がずに残してあった。 メインPCは2台併用の方が安心と考えたからだ。お陰で今回のトラブルでもデータは直ぐに取り出し無事に乗り切ることができた。

さて、このPCを復旧をするべきか。Core2Duo E6850のまま再構築する気にはなれない。
だが待てよ。WHS2011のBackupからSystem全体を復旧する良い機会ではないか。
そこで、リストアに時間がかかると噂されるWHS2011の実力を試すことにした。

 ・先ず、前のHDDと同じか或いは容量の大きいHDDを用意する。今回は2台。
 ・WHS2011に付属する「リストアディスク」をDVDドライブに入れて起動する。
 ・32bitか64bitかを選択する。
 ・WHS2011リストアディスクは多くのドライバに対応しその一覧表が出る。
  もし未対応のドライバがあれば、DVDまたはFDを使ってインストールする。
 ・リストア先のドライブを決めるために、コンロールパネルの「ディスクの管理」と同じ
  マネージャーが使えるので必要な領域を確保する。
 ・リストアを実行する。
 ・ひたすら待つ。

今回の所用時間は、ディスクマネージャーの操作時間を加えて凡そ65分だった。
 使用容量 / ドライブ容量は、
  Cドライブ(System):22.8GB / 100GB
  Dドライブ(Appli):21.5GB / 80GB
  Eドライブ(Data):13.5GB / 80GB
  Fドライブ(Web):17.5GB / 100GB (本サイトのデータはここにある)
  以上、実使用量:75.3GB
 (写真ファイルは別ドライブでWHS2011によるBackup対象外、動画ファイルはなし)

斯くして、WHS2011による初めてのリストアは無事完了した。 WHS2011に感謝・・・

Win8をWHS2011に参加させる (2011.9.29)

別ページ「あれこれテストする XX」で、Windows Server 2012 Essentials RC(WS2012E)、Windows Server 2012 Foundation(WS2012F)をテストし、何れも問題なく動作する事を確認した。然しながら、WS2012EはRC版、WS2012FはクライアントPCのBackupに向かない(この件は十分に確認していない)。そうなると、当分WHS2011のお世話にならなくてはならない。現在、Backup対象のOSは Win7/WinXP だが、Win8の運用を本格的に始めれば、当然その仲間に入れたい。では、WHS2011はWin8をサポートするだろうか。

そこで、別ページの「ASUS C60M1-I + Win8Pro64」で試した。 このPCはファイルサーバとしてData Driveは「Storage Pool」を採用する予定だが、せめてSystem DriveだけはBackupしたい。

結果は○。 但し、Win8をWHS2011に参加させるさせる場合、Net 3.5 を有効にする必要があるので要注意。この件は、いつもお世話になっている以下のサイトを参考にした。
 http://satsumahan.blog40.fc2.com/blog-entry-759.html
 http://satsumahan.blog40.fc2.com/blog-entry-768.html

物事が一つずつ片付くのは心地よい・・・


Win8をWHS2011に参加させるテストは前述の通り、導入もBackupもトラブルなく完了した。
では Restore はどうか。WHS2011のRestore Diskは多くのDriverに対応するとは言え、全てではない。中でもLAN Driverは気になる。

WHS2011をInstallする時、よく躓く点は二つある。一つは160GB未満のSSD/HDD を用いた時、もう一つは LAN Driver。WHS2011は最も普及しているRealtekに対するサポートが十分ではなく、しばしば Install 時に「Network Driver がみつかりません」と警告される。

そこで「ASUS C60M1-I + Win8Pro64」で試した。案の定、WHS2011の Restore Diskから起動したら、Network Driver について警告された。画面の表示に従い ASUS C60M1-I 付属の Install DVD を挿したが旨く行かず、最新Driver をWeb上からDLし、USBメモリに入れて再挑戦した。今度は無事に Restore が始まった。所要時間は凡そ30分。テスト用に5400rpmのHDDを使ったため、Win8の起動は甚だしく遅く苛々させられたが、Restore自体は問題なかった。

では、Win8をWHS2011に参加させる場合の注意点をまとめておこう。
 ・初期状態では導入されない.NET Framework 3.5 を有効にする。
 ・Restore時に必要な Network Driver を確保する。
 ・その他、上に引用したサイトの情報を参照。

以上のテストから、Win8もWHS2011への仲間入りが可能であることを確認した。

 PCG3