ASUS P5WDG2-WS Pro + All-SCSI
本機を組み立てたのは 2006年11月、一発起動かつ無問題、苦労なしで即メインPCになったため、返ってWeb UPが遅れてしまった。(2007.8.18)
ASUS P5WDG2-WS Pro を選んだ理由と本機の構成
・我家のメインPCは代々SCSI仕様なので、C2Dを使ったPCもPCI-Xスロットのある
 M/Bから選んだ。チップがP965ではなく975Xだったのも決め手。

・システム領域は、U320-SCSI-147GBの単体HDD。
・データ領域は、最新のSAS-147GB HDD2台でRAID1。
・SCSI-HDDは比較的ノイジーなので、Smart Drive 2002Cに入れた。
 そのため 15000rpmではなく10000rpmのHDDにした。← 予算の都合もあって
・Adobeのソフトを多用するので、RAMDISKとして i-RAM に4GB載せた。
・グラフィックカードは、余り深く考えず WinFast PX7900 GS TDH 256MB に。
部品構成 1

品  目
メーカー
型  番
使用感等
CPU
Intel
Core 2 Duo E6600
Superπだけは速いが…
CPUクーラー
Thermalright
SI-128
格好いい
CPUクーラーファン
XINRUILIAN
RDL1225S-PWM
値段の割りには高性能
CPUリテンション
Thermalright
LGA775 RM
バックプレートを付ければ安心
マザーボード
ASUS
P5WDG2-WS_Pro
組み立てて以来、全く問題なし
メモリ
Kingston
KHX6400D2ULK2/2G
購入当時は高かった
ビデオカード
Leadtek
WinFast PX7900 GS TDH 256MB 
画質フォーカスとも不満
ALBATRON
8800GT-512X
その後交換した これも画質が不満
HIS
H467QS512P
静かで低発熱&低価格
SCSI-Card
Adaptec
ASC-29320A-R
我家では三枚目
SAS-Card
Adaptec
ASC-44300
RAID1で使ってる
SCSI-HDD
Seagate
ST3146707LW
毎度お馴染みHDD
SAS-HDD
Maxtor
AtlasR 10K V 147GB × 2
廃版になってしまった
HDDケース
GUP
Smart Drive 2002C × 3
我家の定番
DVD
Pioneer
DVR-A11J
A12Jの方が静か
RAMDISK
Gigabyte
i-RAM
Photoshopが快適になった
RAMDISK用RAM
無印
1GB × 4
不都合なし
サウンドカード
ONKYO
SE-150PCI
200PCIが出る前に購入
電源
ANTEC
EarthWatts EA 500
チョット発熱が心配
ケース
CoolerMaster
CM Stacker STC-T01-UWK
でかく重い、腰を痛めた
OS
MS
WinXP-Pro
XPの本格使用はこのPCから
*ケースファンは フロント:120mm リア:120mm 各1
以上 総額50万円超。 内 HDD + i-RAM 関係パーツだけで約30万円。我家一番の高価格PC。

留意点
CoolerMasterのフルタワーケース CM Stacker STC-T01-UWK は、外部5inchベイが11段あるにも拘わらず、HDDケース Smart Drive を使った時、フロントファンの直ぐ後ろにHDDを取り付けることができない。無理矢理ケースを改造すれば別だが、今回はサーバーで良く用いられるように、HDDの背後に12cmファンを配した。

できれば7900GSのクーラーを「HR-03 Rev.A+静音ファン」に取り替えたかったが、PCI-Xスロットと干渉するので諦めた。
結果 (総て定格設定)
・ベンチ:Superπ104万桁:21sec 3DMark06:3903 Yume1024×768最高:27546
・アイドル時の温度、CPU:47°GPU:65°室温:28°
 3DMark06終了時の温度、CPU:53°GPU:76°室温:28
・消費電力:アイドル時:155W 3DMark06時:最高207W
感想
・Superπのベンチ結果は極めて良好なのに、体感速度は凡庸。
・7900GSは、これまで使ってきたMatrox P750 に較べて画質フォーカスとも不満。
・PhotoshopやInDesignなどAdobeソフトの使用時は、i-RAMの効果によって快適。
・SCSIとSASカードのBIOS読み込みに時間がかかる。スイッチONからXPのパスワード
 入力画面がでるまで110秒ほど。
・我家のメインPCなのでOCはせず、専ら安定動作を目指したが、面白くも可笑しくもない
 PCになってしまった。組み立ててから9ヶ月、もう少し強力なPCが欲しくなった。
・次は、Quad か Xeon か・・・ 悩ましい。    (2007.8.18)

埃だらけの8800GT (2009.8.3)
このPCのVGAカードは、当初Leadtek社のWinFast PX7900GSだった。ところが使用開始から1年を過ぎた2007年12月半ば、何の前触れもなく昇天してしまった。

その後、Albatron社の8800GTに付け替えてから1年半ほどになる。8800GTは発売当初から高発熱を指摘されていたが、このAlbatron社の製品は比較的低発熱でアイドル時のGPU温度は47~48℃程度(室温28℃)だったため、VGAクーラーを交換することなく使い続けてきた。

ところが最近、GPU温度が70℃に達するようになった。本格的な夏を迎え、このままでは捨て置けない。カードを外してみたら案の定ファンは埃だらけ・・・

予備のVGAクーラーは幾つかあるが、どれも使い途が決まっている。そこで、Mini-ITX用に求めたHIS社のH467QS512Pを取り付けてみた。

結果は悪くない。室温27℃の時、GPU温度は44~45℃程度。発色は8800GTより好ましい。3DMark06のベンチ結果は7897(8800GTの3割減)と物足りないが、ゲームPCではないので不都合はない。しばらく使ってみよう。

(8800GTをオリジナルクーラーのまま1年半以上使っている人は要注意だと思う)

フルタワーPCの静音化 (2009.12.5)

この一年間に?台のMini-ITX PCを組み立てた。Mini-ITXはケースが小型なので机の上に置かれることが多い。つまり使用者との距離が近くノイズが聞こえやすい。 そこで静音対策にあれこれ知恵を絞ってきた。そのためかフルタワー型のメインPCがやけに五月蝿く感じられるようになった。

本機を組み立ててから丁度3年になる。電源・CPUクーラー・ケースファンだけではなく、8月に替えたばかりのVGAカードも五月蝿くなった。新作PCのノイズレベルを確認する度に一々本機の電源を落とさなくてはならない。偉く面倒だ。できればケースを替えたいのだが腰痛持ちの身、フルタワーケースの交換はシンドイ。ケースに取り付けたキャスターでゴロゴロ引くのが精一杯。そうは言っても引き回しついでだ。少しはグレードアップしよう。

 ・先ず、CPUクーラーファンなど総てのファンを交換する。
 ・VGAクーラーを交換する。
 ・CPUは手持ちのE6850に交換する。(本機のM/B P5WDG2-WS Proは最新CPUに未対応)
 ・メモリは4GBに増強する。
 ・書込エラーが頻発するDVDドライブは手持ちのPioneer DVR-A16Jに交換する。
 ・RAMDISK i-RAM 4GBでは不足気味。もう少し増強したい。
  そこで、新たにACARD社のANS9010を導入し、取り敢えず4GB×2=8GB 載せる。
 ・電源をどうするか。前作のHTPCでは二転三転した挙句、結局80PLUS仕様の620W電源に
  落ち着いたが、その教訓を生かし 80PLUS GOLD仕様のSeasonic SS-650KMに替える。

さて、最大の問題はHDDだ。10000rpmのSCSI-HDDと雖も、転送速度に関する限り最新の7200rpm SATA-HDDに較べて特段に速くもない。ノイズレベルはSATA-HDDに完敗。スマドラに入れてもまだ五月蝿い。 その上価格は、300GB SCSI-HDD約50K円、320GB SATA-HDD約5K円。 10倍の差だ。では信頼性は如何に。まだまだSCSI-HDDの方が優るのだろうか。

実はHDD自体のトラブルは少ないものの別の問題がある。SCSIカードの接触不良が年に一度くらい起こるのだ。 カードを抜いて差込み部分を無水エタノールでクリーンアップすれば元通りになるのだが一瞬ドキッとする。なぜか決まって冬場に起こる。M/Bが歪んだのだろうか。

その昔、IDE-HDDはSCSI-HDDに較べてかなり遅かった。特にファイルアクセスの立ち上がり(食い付きと言った方が相応しい)が一呼吸遅延気味で、気の短い性格ではIDE-HDDは受け入れ難かった。ところがSATA-HDDの性能が大幅に向上し、転送速度に関する限り133MHzPCI-X接続のSCSIとの差は僅かになった。ファイルアクセスの立ち上がりもストレスを感じない程度に改善された。そろそろALL-SATAに鞍替えしても良さそうだ。

あれこれ検討の結果、データのバックアップを頻繁に行う条件で、ALL- SCSIからALL-SATAへ変更することにした。選んだHDDはSeagateのNSシリーズ。ASシリーズの高信頼版とのこと。このHDDは他のPCで何台も使用しているが、今のところ問題はない。

模様替えの前に、先ずHDDを入れ替えた。手順は以下の通り。
 ・システム領域を含む147GBのSCSI-HDDはLB社のコピーコマンダーを使って500GBの
  SATA-HDDにコピーし、パーティションコマンダーを使って領域を拡大した。
 ・RAID1に設定した147GBのSAS-HDDは、500GBのSATA-HDDに単純コピーした。
 ・以上の作業に凡そ5時間、引っ越しは無事完了した。

ANS9010を導入した (2009.12.10)

このPCは製作当初からGigabyteのi-RAMに4GBのメモリーを載せ、Adobeソフトのテンポラリーファイル置場として使ってきた。InDesignで作業する時、Illustrator、Photoshop、SING Glyphlet Managerなどを同時起動することが多く、なくてはならない存在だ。ところが、最近のデジカメ写真はファイルサイズが大きく4GBでは不足気味になった。i-RAMは4GBが限度。拡張スロットにi-RAMを2枚挿すスペースはない。(i-RAMは2スロット占有する) Win7-64bit版に16GBのメモリを載せれば良さそうだが、メインPCのWin7化は少し先の予定だ。

そこで、5"ベイに収納できるACARDのANS9010を導入することにした。ANS9010は最大64GBまで搭載可能だが、取り敢えず4GB×2で試した。i-RAMにページファイルの一部とインターネットのテンポラリーファイルを置き、ANS9010はAdobeソフトのテンポラリーファイル専用置場とした。使い勝手は良好なのだが、二つの問題がある。

i-RAMはPCIスロットから給電する仕様なので、フロントのスイッチをOFFにしても背面の電源スイッチを切らなければアイドル電流が流れメモリ内のデータは保存される。 一方、ANS9010はフロントスイッチを切るとバッテリーからの給電だけになるため、10時間程度でメモリ中のデータは消えてしまう。テンポラリーファイルは消えても一向に構わないが、ドライブの認識そのものが失せるため不都合極まりない。ANS9010にコンパクトフラッシュを挿せばデータのバックアップは可能だが、そうするとバッテリーは一晩持たず、起動時にリストアしなくてはならない。リストアは自動的に行われるがその間待たされることになる。やはり常時通電が望ましい。そのためにANS-9010用External Powerなる専用のACアダプタが発売されている。早速試した。長時間の停電が起こらない限り大丈夫そうだ。

もう一つの問題はANS9010に登載されたコントローラーチップの発熱だ。室温20℃の時、ヒートシンクは60℃に達する。メモリを増やせば更に高くなるかも知れない。

ならばファンを載せれば良い。蓋を留めるビスの代わりに4mm高のスペーサーを使って固定し、左の写真の通り、またまたJapanValue社のPF-Leval Armで120×12mm(800rpm)ファンを取り付けた。

ファンも常時回転するようにANS-9010用External Powerのケーブルを細工した。結果は極めて良好。ヒートシンクの温度は40℃くらいに下がった。
Seasonic Xseries SS-650KM (2009.12.10)

これまで使ってきた電源、ANTEC社のEarthWatts EA 500は、80PLUSの認証を受け、効率・ノイズレベルとも決して悪くはなかったが、丸3年使い込んだため、近頃かなり五月蝿くなった。
分解掃除をしてファンを交換すれば復活するかもしれないがメインPC用では気が引ける。

そこで、最近発売になった80PLUS GOLD仕様のSeasonic Xseries SS-650KMを奮発した。文句の付け所はなく、↓ のコピーに偽りなし。

 http://www.owltech.co.jp/products/power/Seasonic/SS-X/SS750_650KM.html

一部引用すると、

S2FC回路が、さらに進化した先進の3フェーズコントロール機能(特許出願中)ハイブリッド・ファンコントロールは、負荷が少ない時や電源温度が低い時は、ファンを停止させ負荷の変動や温度変化によりファンを低速~可変回転させる機能です。 温度と負荷を検知し、自動的に3フェーズに切り替える。

 【フェーズ1】
  温度が25℃以下の時又は、負荷が20%(±5%)までは、Fanlessモード(ファン停止、騒音値:0dBA)
 【フェーズ2】
  負荷が20%(±5%)から50%(±5%)の間の時は、Silentモード(ファン低速回転、騒音値:14dBA以下)
 【フェーズ3】
  負荷が50%(±5%)から100%の間の時は、Coolingモード(ファン可変回転、騒音値:14dBA~)

取り付けてから10日ほどになるが、消費電力100~120W程度で運用しているため、ファンレスモードのまま未だ一度もファンは回転しない。 勿論ジーともブーンともいわない。にも拘わらず電源本体は熱くならない。隣のi-RAMの方が遙かに熱い。やはり「静音化の決め手は電源にあり」か。

(電源はケースの底に取り付けた。写真は上下逆向き)
お姿 (2009.12.10)
CPUと電源及び総てのファンを取り替え、HIS社のHD4670 VGAクーラーをArctic Cooling社のACCELERO S2 + Turbo Module に交換し、更にSCSI+SAS合計3台のHDDをSATA-HDD2台に収めた。アイドル時消費電力は、組み立て当初の155Wから105Wに減り、発熱も大分治まった。わずかにHDDの振動が床に伝わるので、 300mm角10mm厚の防振ゴムシートを2枚キャスターの下に敷いた。

以上の結果、ノイズは激減し極静音フルタワーPCに変貌した。

左の写真中、
 ・下から2段目がRAMDISK ANS9010。
 ・斜めのスリットはスマドラのベゼル。
 ・FDでデータを貰う事があるのでFDDは必要。
 ・BDドライブなし。

静音・低発熱・安定性がこのPCの取り得。 ベンチ結果は極めて凡庸。

部品構成 2  (2009.12.12)

今回の模様替えで部品構成が大幅に替わった(グレー地の品目)。パーツ一覧を改めよう。
品  目
メーカー
型  番
備  考
CPU
Intel
Core 2 Duo E6850
4コアCPUに替えたかったのだが・・・
CPUクーラー
Thermalright
SI-128
フィンの間隔が狭く目詰まりし易い
CPUクーラーファン
Noctua
NF-S12B FLX
約900rpmで使用 静かだ、
CPUリテンション
Thermalright
LGA775 RM
バックプレートを付ければ安心
マザーボード
ASUS
P5WDG2-WS_Pro
最新のCPUに未対応
メモリ
Kingston
DDR2-800 2GB×2
値上がり前に購入した
ビデオカード
HIS
H467QS512P
静かだったのは 2ヶ月半
VGAクーラー
Arctic Cooling
ACCELERO S2
この組み合わせは静かで良いのだが
3スロット占有する
VGAクーラーファン
Turbo Module
HDD
Seagate
ST3500320NS ×2
他にも4台使っている 今のところトラブルなし
HDDケース
GUP
Smart Drive 2002C × 2
我家の定番
DVD
Pioneer
DVR-A16J
このPCはBDなし
RAMDISK 1
Gigabyte
i-RAM
バッテリーがヘタったので 予備を注文した
RAMDISK1用RAM
無印
DDR 400 1GB × 4
不都合なし
RAMDISK 2
ACARD
ANS 9010
120×12mmファンを抱かせた
RAMDISK2用RAM
無印
DDR2 800 4GB × 2
メインメモリに使うとエラーあり
ANS 9010上では問題なし
RAMDISK2用ACアダプタ
ACARD
9010/9010B External Power
買わなくとも自作は簡単
電源
Seasonic
SS-650KM
80PULS GOLD仕様  文句なし
ケース
CoolerMaster
CM Stacker STC-T01-UWK
でかく重い キャスターは必須かと
OS
MS
WinXP-Pro
我家唯一のXP-PC
ケースファンは、HDDの後・ケース背面 各1、ともにGentle Typhoon 120mm。 上面と側面は外した。

一先ずおしまい