■この一年間に?台のMini-ITX PCを組み立てた。Mini-ITXはケースが小型なので机の上に置かれることが多い。つまり使用者との距離が近くノイズが聞こえやすい。 そこで静音対策にあれこれ知恵を絞ってきた。そのためかフルタワー型のメインPCがやけに五月蝿く感じられるようになった。
本機を組み立ててから丁度3年になる。電源・CPUクーラー・ケースファンだけではなく、8月に替えたばかりのVGAカードも五月蝿くなった。新作PCのノイズレベルを確認する度に一々本機の電源を落とさなくてはならない。偉く面倒だ。できればケースを替えたいのだが腰痛持ちの身、フルタワーケースの交換はシンドイ。ケースに取り付けたキャスターでゴロゴロ引くのが精一杯。そうは言っても引き回しついでだ。少しはグレードアップしよう。
・先ず、CPUクーラーファンなど総てのファンを交換する。
・VGAクーラーを交換する。
・CPUは手持ちのE6850に交換する。
(本機のM/B P5WDG2-WS Proは最新CPUに未対応)
・メモリは4GBに増強する。
・書込エラーが頻発するDVDドライブは手持ちのPioneer DVR-A16Jに交換する。
・RAMDISK i-RAM 4GBでは不足気味。もう少し増強したい。
そこで、新たにACARD社のANS9010を導入し、取り敢えず4GB×2=8GB 載せる。
・電源をどうするか。前作のHTPCでは二転三転した挙句、結局80PLUS仕様の620W電源に
落ち着いたが、その教訓を生かし 80PLUS GOLD仕様のSeasonic SS-650KMに替える。
■さて、最大の問題はHDDだ。10000rpmのSCSI-HDDと雖も、転送速度に関する限り最新の7200rpm SATA-HDDに較べて特段に速くもない。ノイズレベルはSATA-HDDに完敗。スマドラに入れてもまだ五月蝿い。 その上価格は、300GB SCSI-HDD約50K円、320GB SATA-HDD約5K円。 10倍の差だ。では信頼性は如何に。まだまだSCSI-HDDの方が優るのだろうか。
実はHDD自体のトラブルは少ないものの別の問題がある。SCSIカードの接触不良が年に一度くらい起こるのだ。 カードを抜いて差込み部分を無水エタノールでクリーンアップすれば元通りになるのだが一瞬ドキッとする。なぜか決まって冬場に起こる。M/Bが歪んだのだろうか。
その昔、IDE-HDDはSCSI-HDDに較べてかなり遅かった。特にファイルアクセスの立ち上がり
(食い付きと言った方が相応しい)が一呼吸遅延気味で、気の短い性格ではIDE-HDDは受け入れ難かった。ところがSATA-HDDの性能が大幅に向上し、転送速度に関する限り133MHzPCI-X接続のSCSIとの差は僅かになった。ファイルアクセスの立ち上がりもストレスを感じない程度に改善された。そろそろALL-SATAに鞍替えしても良さそうだ。
あれこれ検討の結果、データのバックアップを頻繁に行う条件で、ALL- SCSIからALL-SATAへ変更することにした。選んだHDDはSeagateのNSシリーズ。ASシリーズの高信頼版とのこと。このHDDは他のPCで何台も使用しているが、今のところ問題はない。
■模様替えの前に、先ずHDDを入れ替えた。手順は以下の通り。
・システム領域を含む147GBのSCSI-HDDはLB社のコピーコマンダーを使って500GBの
SATA-HDDにコピーし、パーティションコマンダーを使って領域を拡大した。
・RAID1に設定した147GBのSAS-HDDは、500GBのSATA-HDDに単純コピーした。
・以上の作業に凡そ5時間、引っ越しは無事完了した。