INTEL DH55TC + i3-530   最終更新日 : 2011/10/07

職員用のPCを更新した。2003/11に組み立てた旧PCの構成は、
 【CPU】 Pentium4 2.4GHz
 【M/B】 Gigabyte GA-8IPE1000
 【MEM】 DDR400 512MB×2
 【VGA】 Matrox P650
 【OS】 Win2000

7年間ハードのトラブルは一度もなかった。Officeソフトを主体に使う限り不都合はないのだが、Win2Kに対応しないソフトや周辺機器が増え、何かと不便になった。そろそろ替え時であろう。

新PCの構成は、
 【CPU】 i3-530
 【CPUクーラー】 Arctic Cooling Freezer7 Pro Rev.2
 【M/B】 Intel DH55TC
 【MEM】 Kingston DDR3 1333 2GB×2
 【VGA】 On Board
 【HDD】 Seagate ST3500320NS
 【HDDケース】 Smart Drive
 【DVD】 Pioneer DVR-217J
 【電源】 ENERMA ECO80+ EES350AWT
 【ケース】 Silver Stone SST-TJ08B
 【SP】 Owltech HHSS-MS
 【OS】 Win7HP 64bit

全く問題なく組み上がった。Mini-ITXに比べたら雲泥の差、工夫の余地が少なく物足りない。
本サイトに紹介することも憚れるほどだ。そうは言っても性能は悪くない。このPCだけ仲間外れにもできないので簡単にレポしよう。

 ・ビジネス用途ならi3-530は勿体ないくらいの性能だ。
 ・CPUクーラー Arctic Cooling Freezer7は、初めカサコソ異音を発したが1日ほどで止んだ。
  原因は不明。
 ・Intel DH55TCは思いの外使い易い。
  「Intel Driver Update Utility」は、最新のドライバやBIOSの検出に重宝する。
  Win上からBIOSをUpdateすると、自動的に再起動しDOS上で更新される。
 ・i3-530内蔵のGPUも悪くない。
 ・今回選んだケースSST-TJ08Bは、一昔前の仕様でお買い得価格。
  全てネジ留め。HDDボックスもない。
  だが、ワンタッチ留め仕様のケースは意外に静音化で苦労するので寧ろ好ましい。
  フロントパネルは3mm厚。高級感がある。
 ・電源 EES350AWT は80plus仕様。廉価・静音・コンパクトで良い。

データと写真は後回しにして、ここでradikoについて触れよう。

radiko.jp  (2010.3.15)

今日(3/15)からが始まったradikoが聞けるよう、物置からOwltechの小型SP HHSS-MSを引っ張り出した。ラジオを聞くのは何年ぶりだろうか。 記憶を辿るのも難しい。とろがである、これが素晴らしいのだ。特にAM放送がFMと同じ音質で聴けるのは画期的だ。恐らく、これからはAM(Amplitude Modulation)もFM(Frequency Modulation )も死語になり、単に「radio」となろう。

それだけではない。電離層の状況、山や建物からの反射波、そして天候などに影響されることなく、いつでも安定した放送が聴けるとなれば、これば唯では済まない。爆発的に普及する可能性を感じる。当分は2chの書込みが減るかもしれない。

これまでWeb上からFMや海外の放送は聴けたが、今一つ馴染みにくかった。その点radikoは番組表や関連サイトもあり親しみ易い。現在は試験放送とのことで、アクセス可能地域は限られているが、やがて全国カバーになり、遠からずローカル局から人気DJが現れるであろう。
これもまた楽しみだ。

ではOwltechの小型廉価(1K円)SPについて一言。このSPは?年前チョイ聴き用に購入したものの殆ど聴かず仕舞いだった。ところが、今回使用したM/B DH55TCは24bit192KHzに対応するため音質が断然良くなった。小音量でradioを聴くにはピッタリだ。

Silver Stone SST-TJ08B (2010.3.20)

Silver Stoneのケース SST-TJ08B に収めた。ついては一部変更があった。
当初、スマドラを5"ベイに収める予定だったが、radikoのためにそのベイを明け渡すことになった。狭い事務室内にOwltechの小型SPを置く適当な場所はなく「TIMELY GR-IS200B 5"ベイ内蔵ステレオスピーカー」を導入したからだ。

やむなくスマドラをフロントファンの直ぐ後に立てて据えた。ところが今度はCPUクーラー Arctic Cooling Freezer7がスマドラに当たる。結局、TITAN ENTERTAINERに換えた。

↓ 写真をクリックすると拡大します(6枚とも)
Arctic Cooling Freezer7は良いクーラーだが、
残念ながらスマドラに当たる。
チップセットH55の発熱はそれほどでもないが、
何事も念のため、40mmファンを取り付けた。
アームは1.5mm厚のアルミ板で作った。
1点留めだが軽いファンなので良しとしよう。
スマドラの据付金具。これも1.5mm厚のアルミ板で作った。黒く見えるのは5mm厚のゴム板。

ゴム板の穴はフォスナービットを使って開けた。
(径7mmと12mm)
ヒートシンクはTITAN ENTERTAINER、
ファンは桜扇 ISGC100から流用。
スマドラは別ページ「D510MO」と同様、アルミ板で作った据付金具で留めた。牒ナットは便利だ。
上から2段目が「TIMELY GR-IS200B」
職員が休憩時間にラジオを聞くには手頃だ。

SST-TJ08Bは一世代前の面構え。嫌みはない。
W195×H381×D378mm(約28L)で大きさも手頃。

結果は、
 【Win7スコア】 6.9 5.9 4.8 5.3 5.9
 【3DMark06】 1733 (SM2:532 SM3:688 CPU:3080)
 【Yume1024×768最高】 8773
 【Superπ104万桁】 14秒
 【アイドル時消費電力】 33W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 71W

実は、旧PCに入れてあったAdobeソフトの一部が64bit版では動作不可だった。 かと言って
最新版はライセンスが足りない。新たに購入すれば、このPCの総額を上回る。暫く新旧のPCを併用することになりそうだ。デュアルブートにすれば良かったのだが・・・

新作PCは不評だった  (2010.3.23)

心配された通り、新作PCは不評だった。職員達が多用するPageMaker6.0/6.5の動かないPCでは当然のこと。そうしたファイルはPageMake7.0で読み込めるが、レイアウトが微妙に狂いその都度手直ししなくてはならず急ぎの間に合わない。そこで、Win7HP64bit版から32bit版へ入れ替えることにした。

使用したWin7は32/64bit同梱のアップグレード版なのでそうした使い分けができる。便利ではあるが再インストールは面倒だ。
 ①Vistaのインストール~Win7へアップグレード
 ②Win7の無署名インストール~Win7上でアップグレード
二度目は②の方法で入れた。PageMakerも古いIllustratorも動くようになり問題は解決した。

さて、旧PC = Pen4 + Matrox P650 + Win2000 はどうするか。蔵入りする予定だったが、
念のためにオーバーホールして予備PCにしよう。
そこで、
 ・M/B・VGAカード・LANカードをコンプレッサーを使ってクリーンアップした。
 ・電源とCPUクーラーを交換した。
 ・Copy Commanderを使ってHDDを入れ替えた。
 ・メモリが余っているので1GBから2GBに増やした。
 ・BIOSやMatroxのドライバを更新し、NetTuneを使ってLANの調整をした。

Win2000は起動が遅く苛つくが、立ち上がってしまえば動きは良い。OfficeソフトやWebを閲覧するだけなら今でも十分使える。P650+WinDVD6で観るDVDも悪くない。
考えてみれば、ついこの間まではごく一般的な構成だった。それが C2D~C2Q~i7/i5/i3 と次々にマルチコアCPUが発表され、Pen4の時代は一気に終ってしまった。

このPen4 PCの処理能力は、新AtomとE3200の中間くらいに位置するものと考えられる。上記の通り、軽い使い方ならまだまだ実用になる。ところが消費電力を比べると歴然たる差がある。最新のi3/i5 CPUを載せたPCならアイドル時消費電力は20W台、このPen4 PCは90W台、どうにも昨今の風潮に馴染まない。やはり蔵入りが妥当であろう。とは言え、Win7に於ける旧ソフトの互換性を確認するまで、もう暫く使うことになろう。

流石に 「やっぱWin2000は良い」 とはならなかった。起動の遅さだけではない。カタログ上から対応部品が激減しメンテもままならない。今度こそ最後のWin2K-PCにしよう。

最後のWin2k-PC  (2010.3.25)

では、最後のWin2k-PCの"お姿"を記録しておこう。

CPUクーラーはCoolerMasterのCyprum103 GPを選んだ。ヒートシンクは全銅製。一時かなりの人気があった。ファンはGentleTyphoon92mmを載せた。
チップセット865PEのヒートシンクは40mmのファン付きだったが、購入当初から煩く、これまで2回ファンを交換した。今回はThermalrightのHR-05 SLIに80×15mmファンを取り付けた。

P650の背面にファンの風があたるよう仕様とは異なる使い方をしたためファンはビニタイ留めになった。結果は良好。ファンレスVGAカードP650の温度は
5~6℃下がった。
ケースは手持ちの中から、これまたCoolerMasterのCenturion5を選んだ。というよりATXケースはこれしかなかった。このケースは価格もサイズも手頃でかなり寿命の長い製品だ。現在ではバージョンⅡが販売されている。多少静音性に不満はあるが、机の下に置くので良しとしよう。

 前に使っていたケースは激安品のため工作精度に問題があり、
 しばしばメインスイッチが戻らず何かとトラブルが多かった。


予備PCのつもりではあるが、長く使いそうな予感がするので、5"ベイ内蔵スピーカーとカードリーダーを取り付けた。
一先ずおしまい・・・