Mini-ITX

Foxconn G41S-K + Celeron DC E3200   最終更新日 : 2018/05/02

このところ魅力的なMini-ITX M/Bの音沙汰がない。敢えて探せばMini-DTX Foxconn G41S-K(4980円)あたりか。そこでE3200&G210を載せてみた。(2009.11.4)

今回はローコスト路線で迫ろう  (2009.11.4)

部品構成は、
 【M/B】 Foxconn G41S-K
 【CPU】 Celeron DC E3200
 【MEM】 Sanmax DDR2-800 2GB×1
 【VGA】 MSI N210-MD512H (LPファンレス仕様)
  ・・・ここまでの合計金額約18K円也・・・

 【HDD】 WD3200BEKT 320GB 7200RPM
 【BDドライブ】 Panasonic UJ-120
 【電源】 picoPSU150
 【ケース】 SG05BKの予定 (MSI N210はSG05に入らず。別掲PCのHD4350と交換予定)
 
【OS】 Win7RC 32bit

結果は、
 【Win7 スコア】 5.7 5.5 3.6 5.2 5.9
 【Superπ104万桁】 25秒
 【Yume1024x768最高】 11848
 【3DMark06】 2174
 【アイドル時消費電力】 36W
 【ベンチ時ピーク消費電力】 69W

以上 すべて定格動作。
G41S-Kのメモリスロット1本は惜しまれるが、結構行けそうだ。


まな板組ではE3200付属のリテールクーラーをそのまま使った。悪名高きプッシュピンの取り付けは2年振り。キッチリ留まったかどうか見極めが難しく心許ない。

CPUファンのノイズは思ったより静かだが我家の基準値には満たない。Everestの計測によればCPU温度は38~39℃。どこでも温度計によればG41のヒートシンクは45℃、ヒートシンクなしのICH7チップは60℃超。室温20℃にしては何れも高い。

このPCは職員の自宅用。日頃のメンテは全く期待できない。とするならヒートシンクからアームを伸ばして120mmファンを取り付ける方法が、最も簡便にして効果抜群なのだが、○○の一つ覚えみたいで気が引ける。他に良い方法はないものだろうか。

もう一つの問題はVGAカードだ。G41はそこそこのグラフィック能力をもつチップだが、このM/BにDVIやHDMI端子はない。別途VGAカードを挿すのが前提であろう。このPCをMicro-ATXケースに収めるなら電源容量に見合った好みのカードを選べばよいが、SG05に入れるなら1スロットタイプに限定される。今回のローコスト路線にはHD4350がベストチョイスか。

E3200+G210の動画再生能力  (2009.11.5)

動画の再生能力を PowerDVD9Ultra2201(以下9Ultra)及び TotalMedia Theatre3 3.0.1.160(以下TMT3)で試した。BDの再生は両者とも全く問題なし。CPU使用率は10%台。

DVDのアプコン再生は、(スピルバーグの「ET」をかけた)
 ・9Ultra・・CPU使用率は 40~50%台(TTHD3、TTL0、TTM弱 に設定)
  (TTHD=TrueTeatre HD TTL=TrueTeatre Lighting TTM=TrueTeatre Motion)
 ・TMT3・・CPU使用率は 数%~10%台。(SimHDは標準設定)

TMT3はDVDのアプコン処理をCPUとGPUから選べる。上の結果はGPUに設定した時の値。CPUに処理させた時は40%台。

アプコン能力そのものは 9Ultraの方が設定項目が多く強力に思えるが、画質については人によって好みが分かれると思う。強いて言えば、9Ultraはやや硬調、TMT3はやや軟調か。

以上の結果から、たとえローエンドPCであっても、2コアCPUと動画再生支援機能付きVGAの組み合わせなら、9UltraやTMT3でDVDのアプコン再生は十分可能だ。実は、?ヶ月前まではそうではなかった。強力なCPUとVGAカードが求められた。動画再生支援機能と動画再生ソフト改良のお蔭かと。 E3200+G210でこれだけ良質な動画映像が得られるとは予想外だった。

今「ET」が終わった。 今日はここまで・・・   (2009.11.5  AM 0:55)

焼き鳥の串 (2009.11.05)

では、例によって例の如く○○の一つ覚えで行こう。 但し、今回は少し趣向を変えてIntelではなく他社製品を使うことにした。その前に焼き鳥の串を用意しよう。

先ず、径3mm程度の焼き鳥の串4本を2.2~2.3mmに削る。と言ってもサンドペーパーで擦るだけなのだが電動ドリルを使えば正確かつ簡単に仕上がる。

電動ドリルに焼き鳥の串を取り付け、サンドペーパーを当ててドリルを回す。この手法は或る大工さんから教えて貰った。(削り過ぎに注意)
今回使ったヒートシンクは Owltech社のINCLUDE。プラプッシュピンを外せばバックプレートが使える。ファンを外せばJapanValue社のPF-Leval Armを使って120mmファンが載せられる。(何だか勿体ない気がする)
用意した串は左の写真のように使う。ファンの取り付け前に正確な位置決めをし、アームをしっかり固定しよう。ファンとアームの間に2mm厚のワッシャを挟むため、この作業を怠るとビスの狙いが定まらず結構手間取る。写真のファンはakasa APACHE。(まだ試していない)
【まな板組 1】
・先ず、IntelのCPUクーラーをそのまま使った。
・IHC7にヒートシンクを貼り付けた。
・メモリにヒートスプレッダを抱かせた。
・まな板組ではpicoPSUを使った。
・新製品のファン取り付け自在アームが見える。
LPファンレス仕様のVGAカードHD4350に横風を当てる。 SG05に収めた時、HD4350のヒートシンクにファンの取り付けは不可。

FREEDOM PNF-FAM48 冷却フレキシブルアームでテスト。これ重宝しそう。
Win7 WMC専用地デジカードを挿した (2009.11.07)

さて、PCで地デジの視聴が可能ならTVは不要になる。ローコスト路線を拡大解釈し、地デジカードを導入しよう。そこで、IODATA社のGV-MC7/VSを選んだ。3波対応にしてはお手頃価格。但しWin7のWMC専用とのこと。結果は如何に。

インストールはスンナリ。即、TVが映った。但し、これまで使ってきたP社や同じI社の視聴ソフトとは勝手が違う。WMCのUIはどことなくPS3に似ている。
気付いた点を上げれば、
 ・E3200 + HD4350 + GV-MC7/VSの組み合わせで地デジの視聴は全く問題なし。
 ・画面全体が白っぽいのでCCCでカラー調整した。発色自体は悪くない。
 ・放送波の切り替えは面倒だが、要する時間は同社のGV-MVP/VSよりはほんの少し速い。
 ・チャンネルの切り替えにはリモコン(GV-MC7/RCKIT)が欲しい。

序でにWMCについて触れよう。WMCの使用は今回が始めて。先にインストールした9UltraやTMT3が登録されていた。WMCから9Ultraを起動すると、例のお姉さんには会えず、いきなり本編が始まる。レジュームも○。これは良い。

【まな板組 2】 よし、これで部品は揃った。だがSG05に上手く収まるだろうか。問題はHD4350の冷却だ。ファンレスVGAカードは必要十分なエアフローの確保が前提。 SG05のフロントファン+60mmの補助ファンで間に合うだろうか。(結局、CPUファンはGentle Typhoon 120mm/800rpmになった)

← 写真をクリックすると拡大します。
無事SG05に収まった (2009.11.9)

無事SG05に収まった。2時間程かかった。予想通りHD4350の温度が高い。 GPU負荷0%の時 45℃、GPU負荷80%(BShi FullHD再生)の時 55℃。ファンを抱かせた時に較べて10℃近く高い。もう一工夫しなくてはならないようだ。

そこで、フロントファンと60mm補助ファンの回転数を上げてみた。 ノイズが増すばかり。 然程温度は下がらない。次に100×12mmファン KAZE-JYU Slim1000rpmをHD4350のヒートシンクに仮付けした。GPU負荷80%の時 45℃まで下がった。

ところが、このKAZE-JYU Slimの取り付けは面倒。ファンの外側からケースカバーまで2mm弱。PF-Leval Armを使うためには最低4mmの余裕が必要。となれば、これまた例によって木工&金工の出番だ。ハイブリッドアダプターを作ろう。

この秋一番のお奨めか (2009.11.10)

G41S-KはMini-DTXタイプのM/Bだが、SG05/06やBM639でも使えるので、Mini-ITXの仲間に入れよう。また、今回使用したHD4350は最廉価VGAカード。それでも 9300・9400・780G・785G等のオンボードVGAよりパフォーマンスは上。しかもDirectX10.1対応。
更に、
  M/B4,980円+VGAカード3,780円+CPU4,370=13,130円。

Mini-ITX愛好家にとって、この秋一番のお奨めではないかと密かに思っている。


出来上がったハイブリッドアダプター。木部は12×7mmサクラ材。切り欠きを入れて接合したので強度は十分。下部両側のビスナットで固定する。ファンは挟み込んだだけ。ピッタリに作ればしっかり留まる。
SG05に取り付けた。 上部の留め具に使ったビス穴は最初から開いていた。 取り付けネジはこの2ヶ所だけ。ケースの底に接する部分に滑り止めシートを貼ったのでガタつきはない。 吸気にするか排気にするかは思案中。

 写真をクリックすると拡大します。

ハイブリッド何とかなど面倒な事をせず、素直に1スロットに収まるファン付きVGAカードにすれば・・・ このページをご覧の多くの方はそう思われることでしょう。

確かにその方がずっと簡単。しかしながら、これまでVGAカードに付属するファンで満足するノイズレベルが得られたことは一度もない。特に、BD・DVD・CDをかけるPCは、例外なくGPUクーラーを交換してきた。 そこで、今回はファンレスVGAカードに静音ファンを抱かせる方法を選んだ。それにしても大袈裟か。

さて、ここで問題発生。低負荷時の冷却能力が芳しくない。PF-Leval Armを使って60×20mmファンを抱かせた時の方がより冷える。ケースの都合で12mm厚のKAZE-JYU Slim(放出品 200円)を選んだが、再検討しなくてはならないようだ。 他に薄くて静かなファンはあるのだろうか。

まあ いいか (2009.11.13)

70×10mmと80×10mmファンを入手した。70mmファンはファンコンで絞っても軸音が五月蝿く論外。80mmファンはやや静か。早速試した。厚さ10mmなのでPF-Leval Armを使ってHD4350のヒートシンクに固定した。アイドル時のGPU温度37℃(室温22℃)、KAZE-JYU Slimより3℃低い。BShi視聴時は何れも45~46℃。ノイズはJYU Slimの方が静か。思案の末、JYU Slimに決めた。いつか10mm厚の静音ファンに出会ったら取り替えることにしよう。結局、部品構成は以下の通りとなった。

部品構成

品  目
メーカー
型  番
備  考
CPU
INTEL
Celeron DC E3200
価格の割に高性能
CPUクーラー
Owltech INCLUDE ヒートシンクのみ使用
CPUクーラーファン
Scythe Gentle Typhoon 120mm E3200なら800rpmで十分
CPUクーラーリテンション
Scythe SCCSI-775 M/Bの裏からビスで留める
マザーボード
Foxconn
G41S-K
Mini-DTX これはお奨め
メモリ
Sanmax
DDR2-800 2GB×1
G41S-Kは1スロット
VGAカード
SAPPHIRE
HD4350 512MB DDR2
ファンレスLP仕様
VGAカード ファン
Scythe
KAZE-JYU Slim
放出品 200円
HDD Western Digital WD3200BEKT 比較的低発熱
HDDケース Scythe QUIET DRIVE2.5 放出品 結構使える
BDドライブ
Panasonic
UJ-120
放出品 運転音が五月蝿い
TVチューナー IODATA GV-MC7/VS 3波対応 Win7MC専用
ケース
SilverStone SST-SG05BK 見慣れればめんこい
電源
ケース付属品
80PLUS仕様
OS
Windows7 HP 32bit DSP版

測定結果

 【Win7 スコア】 5.8 5.5 3.7 5.8 5.9
 【Superπ104万桁】 25秒
 【Yume1024x768最高】10116
 【3DMark06】 2390
 【アイドル時消費電力】 46W
 【ベンチ時ピーク消費電力】 74W

暫く、これで行こう。

一先ずおしまい・・・