Shuttle SS21T + Athron64 3800 45W
知人に頼まれて低価格Vistaマシンを作った。(2007.3.15)
予算が?万円程度なので使用するパーツ選びに苦労した。
パーツ選びの方針
・静かな家なので、できる限り静音PCにしたい。ゲームはしないとのこと。

・机回りが狭いので小型ケースを選びたい。
 小型化は難しくないが、夏場の放熱対策を考慮しなくてはならない。

・低TDPのCPUから選ぶ。
 PenM : 低価格M/Bがない。
 Turion : PCI-Ex16が使える適当なM/Bが見当たらない。
 C2D : 低TDPシリーズは高価なので今回は見送り。
 AthlonEE : 最近発売された「Athlon64 3800+ 2.4GHz 512KB 45W」は手頃。

・Vistaを使う前提なので、オンボードチップではなく別途グラボを挿す。
 最近、nVIDIAばかり使っていたので、今回はATIに搾った。
 予算が1万円程度なので、PowerColorのX1550 を選んだ。

・M/B・電源・ケースをそれぞれ単独に購入すると予算オーバーになるので、
 思案の結果「Shuttle-SS21T」を選んだ。
パーツ一覧

品目
メーカー
品  名
購入価格
Body
Shuttle
SS21T
16,952
CPU
AMD
Athlon64 3800+ 65nm 2.4GHz 512KB 45W
11,828
RAM
UMAX
Castor LoDDR2-1G-667-R1
9,980
G/B
PowerColor
X155-D2VO-P256D2SCS
10,265
HDD
Seagate
ST3250620AS
8,361
DVD
Pioneer
DVR-112 BK
5,600
FDD
Mitsumi
D353(B)
1,480
Total
64,466

Win2Kのインストール
先ず、Win2Kをインストールして、パーツの不具合や相性を確かめた。
無事一発起動したが、リアファンの騒音とグラボの発熱が気になった。

リアファンはBIOSで System Fan Control をONにしたら静かになった。
ファンレスグラボ PowerColor-X1550 の発熱は無視できない。
SS21Tの内部は狭いので、夏場の熱暴走が心配。
そこで80mmのファンを増設した。PCIスロットが使えず、下の写真の通り一工夫した。

SS21Tに80mmのファンを増設(5V駆動)
適当な金具がなかったので桜材で木工作

結果は上々。X1550のヒートシンクは室温程度。ファンを止めると60°くらいになる。
Vista Home Premium のインストール
インストールは一応無事に終了。(Win2Kは全削除)
ただし、LANとAudioドライバがVistaに含まれていなかった。

・別のPCを使って LANドライバをSISのサイトからダウンロードした。
・Audioドライバを Realtekのサイトからダウンロードした。

・Webに繋がったので Windows Update を行った。
・ATIの最新ドライバに Update した。
結果
・Super-π 104万桁の結果は 37~38sec
・Vista基本スコアは、CPU・RAM・Aero・Game・HDD 4.3 4.5 4.7 4.2 5.7
 でまあまあだが、使用感は良好。

・消費電力は、アイドル時:約84w、高負荷時:約120w。
感想
・高級感はないが嫌みのないデザイン。
・付属のファン類はBIOSのファンコンをAUTOにすれば当分使えそう。
・どうにか静音PCの末席くらい。
・今のところ動作は安定している。

・少し前に作った、
  Turion64 MT-40 + K8MM3-V + A7600GT + Vista Ultimate より安くて速い。

少なくない ショック !                            (2007.3.15)
その後
知人に手渡してから2ヶ月、快調に動いているとのこと。
その間に、CPUやRAMなど大幅に値下がりし、今なら5万円台半ばで。  (2007.5.18)