TYAN S2498AGNN Tomcat K7M + GeodeNX1750
TYAN S2498AGNN Tomcat K7M + GeodeNX1750 + Win2000 で一台組み上げた。
用途はHDD1TBのバックアップ専用PCである。(2007.6.3)
TYAN S2498AGNN Tomcat K7M
TYANのS2498AGNN Tomcat K7Mは、数少ないGeode専用M/Bの一つ。BIOSのUpdateやコア電圧の調整をしなくとも自動的に適正値に設定される。ところが、幾つか問題点があり、一昨年の夏に購入して以来、組み立てと分解を繰返してきた。

S2498AGNNの最大の難点は電源を選ぶことにある。2005年の春以前に購入した電源は概ねOKだが、それ以降に発売された最新規格の電源ではBIOSすら立ち上がらないこともしばしばあった。そもそも電源との相性問題に気付くまでかなりの時間を要した。始め小型高性能のSFX電源としてSNE社のTFX375Fで試したが×。ENERMAXのSFX電源も×。旧型のATX電源は全て○。

S2498AGNNはMicroATXより一回り小さいFlexATX仕様、できれば小型電源を使いたい。あれこれ試した結果SeasonicのSS300SFDで漸くOKになった。最近、BiostarのTA690Gでも同様の症状が伝えられる。消費電力が少ないM/Bの場合、返って保護回路が作動して電源が入らないないことがあるという。

実はこのSS300SFD、その後別のPCに組み込んで親戚の子供に譲ってしまったので再度購入したところ、リビジョンアップした製品では起動せず。結局TopowerのATX電源 TOP-370XPを使うことになった。

S2498AGNNの第二の難点は内蔵VGAの品質にある。640x480はボケボケ、1024x768以上の場合、フォーカスは多少よくなるが色の滲みが酷い。何れにしても長時間見続けるのは苦痛。かと言ってAGPもPCI-Expも対応なし。そこで、試しにPCIグラボX1300を挿してみた。絵は格段に綺麗になるもののパフォーマンスは思わしくない。

元々サーバー仕様のM/Bなので仕方ないが、さしあたり我家にサーバーは必要ない。あれこれ思案の末、バックアップ専用PCとして生きる道を選んだ。それならLAN上のどこにでも置ける上、一度セットすればそうそう画面を見ることもない。ということでデータ保管用PCとして暫く使っていたが、机回りにPCが増殖して手狭になったため別の部屋に移動することになった。そこで、ケースを替えHDDを増強することにした。

別の部屋に置くとなれば、保守用にディスプレーは欲しい。以前からマークしていた5inchベイに収まる4inchの液晶がアウトレット価格で2万円也、 即買した。
Logitec LCM-T042A と AOpen F401N
Logitecの直販サイトでLCM-T042Aのアウトレット品を注文したが、二日経っても確認のメールが来ない。念のために電話を・・・ と思ったら宅急便で到着。外箱の一部が凹んでいるだけで他に問題なし。

LCM-T042Aの外装色はアイボリー。最近のケースは、ピアノ黒・艶消黒・白・シルバー・金・赤・青と色数は増えたのに、なぜかアイボリーは少ない。結局、手持ちのケースから、AOpenのF401N(黒)に決定。DVDをアイボリーにすれば、5inchベイ二つ分は同色で他は黒、つまりパンダ仕様のPCに仕上がる。

F401NはPCケースとしては珍しい組み立て式。10分程度で完成する。一見華奢で心許ないが、部品を取り付ければ結構しっかりして思いの外使い易い。5inchベイ2、外部3.5inchベイ2、内部3.5inchベイ6 で拡張性は十分。このケースにHDDを6台組み入れる人はあまりいないと思うが、一つおきに2~3台据えられるので放熱の点で好ましい。
BUFFALO IFC-PCI2SA
TYAN S2498AGNN Tomcat K7Mは SATAをサポートするが、Win2000で大容量のATA/SATA-HDDを使う場合は要注意。 Win2000のインストール後、BigLbaが有効になるようレジストリを書き換えれば大容量HDDを認識できるが、初期状態では137GBの壁があって、それ以上の領域を認識しない。

OSにトラブルがなければそれでも良いのだが、万一OSが不調になり再インストールの必要に迫られたとき、Win2000のオリジナルCD-ROMは、一度BigLbaを有効にしたHDDを正しく認識できず、場合によっては全データを失う危険性すらある。

その点、BUFFALOSATAカード IFC-ATS2P2やIFC-PCI2SAは、始めから137GBの壁がないので安心してOSの再インストールができる。137GBの壁を気にせず使えるのはWinXPsp2以降。なお、SCSIの場合は容量制限なし。
Seagate ST3500630NS
さて、HDDをどうするか。最近SeagateのST3320620ASを多用してきたが、某掲示板上では特定ロットの評判が思わしくない。店頭ではロットまで確認し難いので、今回はASシリーズの高信頼バージョンNSシリーズから500GBを2丁購入した。初めてのテラバイトPCだ。(NSシリーズはASシリーズの46%高値)
パーツ一覧

品  目
メーカー
型  番
使用感等
CPU
AMD
GeodeNX1750
我家の標準CPUに
CPUクーラー
無印ヒートシンク + 70-80口径変換アダプタ+ 80mm ファン
ファンコンで回転数調節
マザーボード
TYAN
S2498AGNN Tomcat K7M
高かった
メモリ
無印
DDR 512MB
不都合なし
SATAカード
BUFFALO
IFC-PCI2SA
137GBの壁がなく扱い易い
HDD
SEAGATE
ST3500630NS×2
初めての1TB 
DVD
PIONEER
DVR-112D
今回もPIONEER
LANカード
BUFFALO
LGY-PCI-GT
1000BASE-T
電源
Topower
TOP-370XP
5年前の製品
ケース
AOpen
F401N
組立式ケース 結構使える
ディスプレイ
Logitec
LCM-T042A
5inchベイ組込式 アウトレット品
OS
Win2000pro
GeodeにはWin2Kが似合う
*ケースファンは フロント:120mm リア:80mm 各1



結果
Superπ104万桁:82秒  消費電力 アイドル時:60W 高負荷時:70W (HDD一台当たり約9W)
裸の HDD2台にしては静か 転送速度の計測はまだ。
4inchの液晶はなんとか実用になりそう 上の写真の通りお姿よし  (2007.6.3)
参考資料