TYANのS2498AGNN Tomcat K7Mは、数少ないGeode専用M/Bの一つ。BIOSのUpdateやコア電圧の調整をしなくとも自動的に適正値に設定される。ところが、幾つか問題点があり、一昨年の夏に購入して以来、組み立てと分解を繰返してきた。
S2498AGNNの最大の難点は電源を選ぶことにある。2005年の春以前に購入した電源は概ねOKだが、それ以降に発売された最新規格の電源ではBIOSすら立ち上がらないこともしばしばあった。そもそも電源との相性問題に気付くまでかなりの時間を要した。始め小型高性能のSFX電源としてSNE社のTFX375Fで試したが×。ENERMAXのSFX電源も×。旧型のATX電源は全て○。
S2498AGNNはMicroATXより一回り小さいFlexATX仕様、できれば小型電源を使いたい。あれこれ試した結果SeasonicのSS300SFDで漸くOKになった。最近、BiostarのTA690Gでも同様の症状が伝えられる。消費電力が少ないM/Bの場合、返って保護回路が作動して電源が入らないないことがあるという。
実はこのSS300SFD、その後別のPCに組み込んで親戚の子供に譲ってしまったので再度購入したところ、リビジョンアップした製品では起動せず。結局TopowerのATX電源 TOP-370XPを使うことになった。
S2498AGNNの第二の難点は内蔵VGAの品質にある。640x480はボケボケ、1024x768以上の場合、フォーカスは多少よくなるが色の滲みが酷い。何れにしても長時間見続けるのは苦痛。かと言ってAGPもPCI-Expも対応なし。そこで、試しにPCIグラボX1300を挿してみた。絵は格段に綺麗になるもののパフォーマンスは思わしくない。
元々サーバー仕様のM/Bなので仕方ないが、さしあたり我家にサーバーは必要ない。あれこれ思案の末、バックアップ専用PCとして生きる道を選んだ。それならLAN上のどこにでも置ける上、一度セットすればそうそう画面を見ることもない。ということでデータ保管用PCとして暫く使っていたが、机回りにPCが増殖して手狭になったため別の部屋に移動することになった。そこで、ケースを替えHDDを増強することにした。
別の部屋に置くとなれば、保守用にディスプレーは欲しい。以前からマークしていた5inchベイに収まる4inchの液晶がアウトレット価格で2万円也、 即買した。