あれこれテストする XV

2012/03/01 Windows 8 Consumer Preview 版がアップロードされた。早速、32bit版・64bit版ともDLした。(2012.3.3)

Windows 8 Consumer Preview (2012.3.3)

取り敢えず空き部品を集めてテストPCを組もう。
 【CPU】 i5 2400s
 【CPU Cooler】 Samuel 17 + Noctua 120x25mm Fan
 【M/B】 BIOSTAR TH67+
 【MEM】 DDR3-1333 4GB×2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 Scythe ENERGIA 450W

新OSは何度も試すことになるので、DLしたISOファイルをUSB起動ディスクに仕立てた。
64bit版のサイズは約3.5GB、32bit版は約2.6GB。

【左の写真】 Windows8CP版のインストール画面。金魚が度々登場する。

インストールは至って簡単。10分もかからず噂の新スタートメニュー「Metro UI」が現れた。一応全てのタイルを確認したが、当面使いそうな項目は「デスクトップ」以外にない。
不要なタイルは削除しよう。
「デスクトップ」を開くと、「ごみ箱」の他に「Internet Explorer」と「Explorer」の二つがタスクバーに登録されているだけで、馴染みの「スタート」コマンドは見当たらなかった。そこで、新規ツールバー「 Quick Launch 」をつくり、必要なアプリケーションを登録し、Win7と殆ど変わりない姿に改装した。まだ使い方がよく判らないのでマウスであちこち探っていたら、「スタートメニュー」への戻り方や「シャットダウン」の方法など直ぐに見つかった。

次に、ビデオカード HD6770 を挿した。正規のドライバはなく「AMD Catalyst Driver 8.93.7 RC10」版を導入した。特に問題はなかった。Win8は消費電力・メモリ使用量ともWin7より少なめで好ましい。Windows Experience Indexの値が1.0~9.9までに変更されたので、単純に他のOSと比較できないが、動きは全体に軽い。 総じて「悪くないジャン」

そうなると低スペックPCでも程々に動くかもしれない。Fusion E350 に入れてみよう・・・

Win8CP 1・2・3号機 (2012.3.4)

上に述べた部品をObonに据えた。動作に問題はないのだが、使用したM/B BIOSTAR TH67+の消費電力が高く、ビデオカードを挿さなくともアイドル時に30Wもある。更に、電源 Scythe ENERGIA 450Wも使い易いとは言えない。

【Scythe ENERGIA 450W】
ここ数年、Micro-ATXやケースが大振りのMini-ITXの場合、Enermax EES350AWTをよく使ってきた。同製品は既に販売終了となり、代わりの電源を探していたところ、Scythe ENERGIA-450 の評判が目に留まった。

早速試運転した。 残念ながらファンの軸音が少々騒つくので封印シールを破り、ファンを交換することにした。ところが、低負荷時に回らないファンが多く、5種試した中から SilverStone SST-AP121 を選んだ。結果は良好、至って静か。

では、ENERGIA-450の使用感を述べよう。評価は?。効率・ノイズレベルとも比較的良好だが、如何せんケーブルが長い。主電源ケーブルは550mm、他のケーブルも過分に長い。フルタワーケース向きであり、Micro-ATXやMini-ITXではケーブルの処理に難渋しそう。

いつも見慣れた姿だが、上に述べた通り、
電源ケーブルが長く扱いが面倒だった。
ここでもNoctuaのファンを2丁使った。

テスト機としては少々邪魔臭い。

ならば小型の2号機を仕立てよう。適当なお盆がなかったので、ケースM350に直接組んだ。

【M/B】 Jetway NF81-T56N-LF
【メモリ】 DDR3-1333 4GBx2
【SSD】 INTEL 40GB mSATA
【PSU】 picoPSU-150-XT
【Case】 Mini-Box M350 (W197xH64xD222 約2.8L)

こうした時、mSATAは重宝する。
CPUファンはXINRUILIAN RDL8015Sに替えた。
本機の問題点は一つだけ。NF81内蔵のサウンドチップVIA VT1705がWin8に対応せず、やむなくSB X-Fi Go! ProをUSB端子に挿した。

アイドル時消費電力14W
Win7を入れた時より1~2W低い。

2号機の動作はOnBoard CPUとは思えない程に軽快だ。起動直後のメモリ使用量は800MB程度。Win7より寧ろXPに近い。そうなるとVirtualBox上での動作に期待がかかる。

そこで、Ubuntu11.10にWin8CP32入れた。使用したPCは別ページのXeon機
結果は極めて良好。予想通り、XPとほぼ同等のパフォーマンスが得られた。Aero OK。Adobe Flash 1080P OK。Full-HD TSファイルの再生も問題なし。Win7とは大違いだ。

  ↓ Ubuntu11.10のVirtualBox上で軽快に動く Win8CP32
Win8CP64をAtom D510に入れる (2012.3.5)

Fusion E350で快調に動くとなれば、次に為すべきことは決まったも同然だ。Atomに入れよう。丁度旧WHSを引退させたところでD510が空いている。

部品構成は、
 【M/B CPU】 Intel D510MO
 【MEM】 DDR2 800 2GBx2
 【SSD】 mSATA Kingstone 64GB (mSATA→SATA変換アダプタ使用)
 【PSU】 picoPSU120-WI
 【VGA to DVI/HDMI変換アダプタ】 Ratoc REX-VGA2DVI-PW
 【OS】 Win8CP64
 【Case】 Amazonの箱

インストール自体は15分程度で終了したが、M/B登載のRealtek 8111Dが自動的に認識されず、ネットワーク接続に少々手間取った。Web上からドライバを探したがどこにも見当たらず、結局 IntelのLANカードを挿して開通した。サウンドチップも同様にSB X-Fi Go! Proを使うことになった。
 【NIC】 Intel Pro/1000GT Desktop Adapter (PCI仕様)
 【Sound】 CREATIVE Sound Blaster X-Fi Go! Pro(USB接続)

Windows Experience Indexは 3.4 4.6 2.9 3.0 7.1。数値は貧弱だが動きは悪くない。サクサクとまでは行かなくとも、どうにか我慢できる程度に動く。PowerDVD9BDやTMT5Proによる動画の再生はまあまあ、Adobe Flashは720pまでならOK、ATOKの最新版も可、但しIE10の動きはやや緩慢。よって、Win8CP64はD510で十分実用になることを確認した。

そうなるとAtomの新シリーズが気になる。残念ながら、今のところ64bitOSに未対応とか。ドライバの発表が待たれる。

ObonがなければAmazonの箱で十分。
 (段ボール箱直でなく、滑り止めシートを布いた)
REX-VGA2DVI-PWは値は張るがあれば便利。

mSATA→SATA変換アダプタは"サルテック"から購入した。
Win8CP 5号機 (2012.3.5)

このところテスト機ばかり組んでいる。WHS2011、Ubuntu 12.04 Alpha2、そしてWin8CP。
 ・WHS2011は Giada MI-Z68 + Core i3 2120T に落ち着いた
 ・Ubuntu 12.04 Alpha2は思案中
 ・Win8CP1号機は BIOSTAR TH67 + i5-2400S
 ・2号機は Jetway NF81-T56N-LF
 ・3号機は Ubuntu 11.10-PCのVirtualBox
 ・4号機は Atom D510MO

Win8CP1号機はデカくて邪魔。2号機に使用したM/Bは2台目のファイルサーバーに予定。3号機は独立機でない。4号機はD510MOに諸々の付加装置をぶら下げたため、アイドル時の消費電力は25Wもある。どれも継続的なテスト機には不向きだ。

然るに、Win8CP 5号機はなるべく小型のケースに収めたい。ストレージはSSD1丁でよい。
 【M/B】 ASRock A75M-ITX
 【CPU】 AMD A4-3400 (A8-3850・A6-3500は別のPCに使用した)
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2 (LP仕様)
 【SSD】 Intel 40GB
 【PSU】 picoPSU160

A4-3400のTDPは65W。高負荷時消費電力は60W程度 (前の表記50Wを訂正します)
目論見通り3L程度のケースでも行けそうだ。そこで、我がケースライブラリー(実態はあちこちに散乱状態)を見回したところ、Win8CP2号機で使ったE350のシルバーバージョンE350Sが未開封のママ横たわっていた。よし、決りだ。

E350Sに組み込んだ。 CPUクーラーは「センチュリー 薄 AMDモデル CGU-NK52TZ」
ファンをXINRUILIAN RDL8015Sに替えた。.

これでやっと A75M-ITXの使い途が決まった。
暫く試運転したところ、チップセットに近いケース左側面が熱いので、一工夫して40x10mmの排気ファンを取り付けた。気休め以上の効果はある。
E350 & E350S それぞれ約2.8L。(1台 US $36.95)
Mini-ITXらしくて好感がもてる。

さて、Win8CP機を5台仕立てたところで、気付いた点を纏めて置こう。
 ・表看板の「Metro UI」は好みが分かれそう。少なくとも自分には必要ない。
 ・デスクトップ上では「Quick Launch」がお奨め。
 ・メモリ使用量・消費電力ともWin7より低い。
 ・パフォーマンスはWin7を上回り、ロースペックPCでも底々使える。
 ・VirtualBox上でのパフォーマンスは上々。
 ・Mini-ITXなら、Win7よりWin8の方が似合うかも。
 ・仕上り具合によっては、Win7が一気に陳腐化する可能性を感じる。

3日間でテスト機5台、恐ろしいペースだ・・・

Intel DN2800MT I (2012.3.8)

3日で5台もPCを組めばどうなるか。 案の定、恐ろしいことになった。 部屋中に散乱した部品や箱類がどうにも始末がつかない。この際、PC組立コーナーを考えよう。いつまでも浪々の身では、実際の組立より部品を探す時間の方が長く、非効率極まりない。

現在PCの組立作業は、縁側付きの和室六畳間で行っている。 障子を外し、収納家具や机の配置を工夫すれば、相当片付く筈だ。本来なら家具は自作するところだが、そうすると?週間はかかり、未完のPCが益々増殖し、状況は悪化の一途を辿るであろう。やむを得まい、市販のラック類で間に合わせよう。と言うことで、重い腰を上げて部屋の模様替えを始めた。恐らく?日くらいはかかるであろう。従って、本サイトは暫く休載となりま・・・ 否、そうは問屋が卸さなかった。

Intel DN2800MT がやって来たのだ。部屋の片付けを中断し、以下の構成でテストした。
 【M/B & CPU】 Intel DN2800MT
 【MEM】 SODIMM DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】Kingstone 64GB mSATA
 【AC Adapter】 MGD Model F10903-C 12V 6.67A 80W
 【OS】 Win7HP32 Win8CP32

結果は、
 【Windows Experience Index】 3.6 5.3 5.9 3.3 7.1
 【Superπ104万桁】 80秒
 【Yume1024×768最高】 1558
 【3DMark06】 Score:433 SM2:170 SM3:133 CPU:971
 【Full-HD TSファイルの再生】
   Aeroを切ればどうにか観られる。Aeroを利かせるとかなりカクつく。
 【Adobe Flash】
   Aeroを切れば1080Pまで可。Aeroを利かせると480Pでも苦しい。
 【アイドル時消費電力】 10W
 【高負荷時消費電力】 18W
 【起動時ピーク消費電力】 16W

Win8CP32でもテストしたが、ドライバが未対応のためパフォーマンスはさっぱりだった。

Intel DN2800MT II (2012.3.9)

VistaからWin7に至るこの5年間、Aeroを手動で切った経験は一度だけである。1コアCPU Turion MT-40を使ったAGP-PCの時、それもDVDのアプコン再生をする時に限られた。Aero-OFFで常用する必要性に迫られたのは、実は今回が初めてである。

上のテスト結果から、DN2800MTをAero-ONで運用するのは厳しい。動画再生時に限らずAdobe Flashが使われているWebサイトを閲覧するために、いちいちAero-OFFでは興が削がれる。 いっその事、初めからAero-OFFの設定、即ちベーシックモードを選んだ方がストレスが少ない。

と言うことは、DN2800MTはXPの方が向いているのかも知れない。XP用のドライバもIntelのDLサイトに上がっている。然しながら、XPのライセンスは底を付いて予備はない。XPを未登録で使うのは何かと不都合が多い。仕方ない、Win7よりパフォーマンスが上回るものと期待されるWin8に対応するまで、Aero-OFFでWin7HP32を未登録のママ使うことにしよう。

(IntelのDLセンターにXP用のグラフィックドライバが見えたので、てっきりUPされたものと思いこんた。ところが、使用許諾契約に同意した後、「ドライバはありません」のメッセージがでる仕掛けだった。XPを予定の方はご用心を。2012/3/23現在) 

Aeroの件は一先ず置いて、DN2800MTはファンレスで運用できるであろうか。試しにファンなしでFull-HD動画をPowerDVD9BDで20分間視聴した。


動作
CPU温度 Core#0/Core#1
動画視聴時
起動10分後
アイドル時
Full-HD動画
10分視聴後
Full-HD動画
20分視聴後
Full-HD動画視聴
終了10分後
CPU
使用率
消費電力
ファンなし
30℃/28℃
36℃/33℃
39℃/36℃
34℃/32℃
平均20%
14W一定
ファンあり
23℃/21℃
28℃/26℃
29℃/27℃
24℃/22℃
*アイドル時消費電力:10W *室温:19.2℃ *ファンは100x12mm 約800rpm *温度計測ソフト:HWiNFO32


上の表から、ファンなしでも行けそうに思えるがどうだろうか。ケースに収め、室温が25℃を超えたら、動画再生時のCPU温度は60℃位まで達するものと考えられる。もう少し様子を見なければ結論は出せない。

新型Atomに8台のHDDを繋ぐ (2012.3.17)

飛び入りのPCづくりに丸2日費やした。けりが付いたところでAtomに戻ろう。

Intel DN2800MTのアイドル時消費電力は最小構成時10W。これは我家で一番の成績。
上に述べたJetway NF81-T56N-LFは14W。ファイルサーバー用M/Bとして再考の余地がある。ところが、
 ・DN2800MTに接続可能なHDDは2台 (mSATAはSATA02と同時使用不可)
 ・NF81-T56N-LFは6台まで可(mSATAx1、HDDx5)

では、DN2800MTの接続可能HDD台数は何台まで増やせるか。PCIex1スロットに一般的なSATAカードを挿せば2台の追加は簡単だが、それでは不満足だ。ならば、ポートマルチプライヤ対応のカードとアダプターを使ったらどうだろうか。手持ちの部品から、
 ・ポートマルチプライヤ対応SATAカード「ROTEC REX-PE30S」
 ・ポートマルチプライヤ対応eSATA変換ボード「MAXSERVE NA-910C」
で試した。

左、ポートマルチプライヤ対応SATAカード
  ROTEC REX-PE30S
右、ポートマルチプライヤ対応eSATA変換ボード
  MAXSERVE NA-910C
mSATAx1 + 2.5"HDDx2でテストした。
CPUファンはT&T 6010TL12S 60x10mm 

結果は○。テストではNA-910Cに2台のHDDを繋いだだけだが、動作に問題はない。REX-PE30Sは内部1台 eSATA1台、NA-910Cは5台接続可能なので、DN2800MTの2台と併せて合計8台のHDDが使えることになる。

そうなると問題点は一つ、電源をどうするかである。 DN2800MTはACアダプタ直結タイプなので、電源容量に限界があり精々HDD2~3台。HDD用電源を別にした場合、ON-OFFをM/Bと連係させるためには一工夫しなくてなならない。抑も電源2台では効率が悪い。
さて、どうしたものか・・・

Antec ISK100 (2012.3.26)

現在、Win8CP 5号機はダイニングに置かれた37inchTVに繋いでいる。録り貯めた映画を観るためだ。家族と一緒に観るなら24inchより37inchの方がずっと見易い。ところが少々問題あり。TV周りが狭いために容積2.8LのE350と雖も適当な置き場所がないのだ。やむなくTVラックの前に置いたら引出が開かない。E350を縦置きにすれば良いが、そうすると増設した40mmファンを塞ぐことになる。

そこで、Antec ISK100の登場となった。このケースは昨年11月に求めたまま出番がなかった。 比較的人気の高いケースなので使用例も多く今更感がある。できれば何か一工夫したい。ISK100の左側面は 100x10mm相当のファンを収納する部分が出っ張っている。写真ではバランスを崩しているように見えるが実物はそうでもない。 この部分は取り外し可能なので、取付穴を工夫すれば 120x25mmファンも載るが、 この方法は多くの事例があり面白味がない。

ではどうするか。出っ張り部分を確認したら、市販の92mmファンに手を加えればどうにか収まることが判った。ケース付属の100x10mmファンをそのまま使うか、92x25mmファンに替えるか迷うことはない。出来そうなことは試してみるまでだ。

型紙をつくって確かめた。
細部を調節すれば行けそうだ。
型紙を誤差なくファンに張り付けるのは難しい。
と思ったらISK100の穴自体に1mmほどの偏芯誤差があった。結局、型紙を使わず糸鋸盤でフリーハンド切断した。
本日の作業はこれだけ・・・
ポカミスった (2012.3.30)

ISK-100左側面のファンを収納する出っ張り部分に92x25mmを収めるべく、ファンを切り欠くまでは良かった。ところが、CPUクーラーとピッタリのつもりが picoPSU に大当たり。完全にポカミスだ。

本機の高負荷時消費電力は60W、ケース付属のACアダプタ電源の容量は90W。十分に間に合う筈なのだが、剥き出しのインダクタンスコイルにアレルギーがあり、なるべく使いたくなかったのだ。さて、どうするか。
 ① ケース付属のACアダプタ電源を使う。
 ② M/Bを替える。(電源ソケットの位置が手前にあれば問題は解決する)
 ③ 92x25mmファンを諦め、100x12mmファンに変更する。

①は受け入れがたい。②は面倒くさい。そうなると③か。
早速細工を始めた。ファンの切り欠きは2度目なので15分ほどで出来上がり、所定の場所に無事収まった。

次なる問題は、ACアダプタからの給電プラグの取付方法だ。ケースの背面に適当なスペースはなく、I/Oパネルの余白に目を付けた。内部の部品と当たらぬ事を確認し、径7.6mmの穴を開けた。だが、それだけでは済まない。I/Oパネルはペラペラなので、プラグの抜き差し時にグラグラする。力強く押し込めばI/Oパネル自体が外れるかも知れない。

そこで、 I/Oパネルの内側に1mm厚のアルミ板(40x30mm)を添え、プラグの穴を補強する。
市販のL型金具を2個使い、上で添えたアルミ板を押さえた。位置決めはビスの穴で調節した。
全ての部品を取り付けて電源 ON。
問題なし。
ケースがE350の時は吸気口の一部をSSDが塞いだため、高負荷時の温度上昇は無視できなかったが、今度は側面全体が広々と開いているので、冷却に関する限り心配はない。暫く様子を見ながら2個のファンの回転数を決めることにしよう。
このM/Bは3PファンもBIOSから制御可能。別途ファンコン要らずで具合が良い。

よし、これで37inchTVの脇に置けるぞ・・・

結果は以下の通りである。

 【Windows Experience Index】 6.3 7.3 5.9 6.4 7.5
 【Superπ104万桁】 26秒
 【Yume1024×768最高】 20195
 【3DMark06】 Score:4486 SM2:1514 SM3:1944 CPU:2284
 【アイドル時消費電力】 20W
 【Windows Experience Index 実行時ピーク消費電力】 54W
 【3DMark06ベンチ時ピーク消費電力】 64W

新AtomやAMD E-350登載のM/Bでは、Full-HDコンテンツの再生時、動きの速い場面でもたつきを感じるが、本機ではそうしたこともなく、HTPCとして十分な性能と言えよう。AMD FM1シリーズのGPUは、3850/3820のHD6550Dから、3500のHD6530D、3400のHD6410Dに至るまで、発色・コントラスト・精細度とも極めて良好である。別途ビデオカードを挿さなくとも不満はない。特に、最近のドライバは一段と絵が綺麗に見える。

現在、Win8はConsumer Preview版、Release Candidate版がでるまでこのPCで遊ぶことになろう・・・

Windows 8 RTM (2012.8.16)

8/16 5:00 に起きたら、Windows 8 RTM (Release to Manufacturing) がUPされていた。
早速DLし、前節のPCに入れた。

 【M/B】 ASRock A75M-ITX
 【CPU】 AMD A4-3400
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2 (LP仕様)
 【SSD】 Crucial m4 64GB
 【PSU】 picoPSU160 + 150W AC Adaptor
 【Case】 Antec ISK100

Installは凡そ11分。もう少しCPUパワーがあれば所要時間は短縮されるであろう。

 ・先ず、Win8 UL Start Menu上のタイルを整理した。
 ・Classic Shell3.5.0を入れた。
 ・Task SchedulerでExplorerを自動起動するように設定した。
 ・常用ソフトをInstallし、Quick Launch上に登録した。
 ・AMDのサイトにUPされたばかりのHD6410D用ドライバを入れた。
【Win8 UL Start Menu】
デスクトップ以外のタイルを全て削除した
【Classic Shell】
Quick Launchと併せて Win2K風味
Classic ShellのStart MenuからShutdown窓がでる

詳しくは後日に・・・
Windows 7.9 (2012.8.17)

GPUとドライバの関係は気ママだ。ドライバによっては、良く見えたりそうでなかったたり、何とかと秋の空みたいなものだ。ClarkdaleのIGPが意外に綺麗だったり、Ubuntu上ではNVIDIAが他を引き離して断然良好だったり、兎に角試すまでは判らない。従って、前言を翻すことなど日常茶飯事である。

そうは言っても、動画の再生映像には人それぞれ好みがあるため、誰でも納得する評価は難しい。使用するディスプレイは勿論、再生するソースのジャンルによっても変化する可能性がある。更に、視聴する部屋の明るさや視力にも影響されよう。そうした諸々の条件を最大限に加味しても、Windows上ではAMD HD6000/7000シリーズの優位性を感じる。

では、Win8RTMを入れた「A75M-ITX + A4-3400」のIGP HD6410Dは如何に。先日まで悩んでいた IntelのHD2500とは大違い。兎に角絵が綺麗。発色・コントラスト・精細感など文句なし。圧倒的な差をつけてHD6410Dの大勝利となった。

8/17現在、GPU内蔵のCPUを使って動画優先のPCを組むなら、AMDのFM1シリーズ一択、二番目はない。AMDのCPUは対応するM/Bと共に投げ売り状態にあるとか。この際、Intel一途な人にも浮気を勧めたい。と語気を強めたくなるほどIvyのIGPは調子が出ない。

さて、世間では超絶不評の嵐に晒されているWin8RTMはどうだろうか。壁紙や細部のデザインなど多少見た目の変化はあるが、基本的にはWin8CP/Win8RPと変わりない。WindowsのDesktopは、長年Classic画面にCustomizeしてきたので、AeroやGadgetの廃止など自分にとっては大した問題ではない。UIも同様であり、自由にCustomizeできればそれだけで十分だ。 関心はWindows上で動くApplicationのPerformanceにある。

幸いWin8RTMには、そうしたCustomizeの余地は残されていた。
 ・Task Schedulerを駆使すれば、Win8 UIをパスしDesktop画面に直行できる。
 ・Classic Shell を導入すれば、馴染みの Start Menu が現れる。
  仮にClassic Shell を使わなくとも替わるべき手立てはある。
 ・Classic Shellから終了画面は出せるが、自分で終了Iconをつくることも可能。

つまり、Win8から悪評のUIを外し「Windows 7.9」として使うなら、決して悪くはない。Win7に較べて、消費電力やメモリの使用量は少なめ、Performanceは良好。各種のドライバ類が出揃えば、Win8への移行に抵抗はない・・・

 PCG3