あれこれテストする XIII

10月14日にUbuntu 11.10が公開されて以来、2台のPCでテストを続けてきた。
 ・1台は「MINIX 6150SE-UC3 + Athlon II X2 260u」
 ・もう1台は「ASRock A75M-ITX + A8-3850」 (後にCPUを Athlon II X4 631に換えた)
その経緯は以下の節に述べた通りである。
 ・Ubuntu11.10 (2011.10.15)
 ・Ubuntu 11.10 で遊ぶ I (2011.10.16)
 ・Ubuntu 11.10 で遊ぶ II (2011.10.17)
 ・Athlon II X4 631(2011.10.23)

XeonでUbuntuする I (2011.12.6)

さて、現時点でWinNT4やWin2000用のPCを組み立てる場合、M/BやVGAに何かと制限がある。対応するドライバが見付からなかったり、あってもスペックの低い旧型ハードにしか対応しなかったりするからだ。現在、我家のWinNT4及びWin2000-PCの構成は、何れも「Pentuim4+AGP仕様のM/B+Matroxのビデオカード」である。偶に引っ張り出して遊んでいるのだが、2台ともATXケース入りのため場所をとる。となれば、Mini-ITXで強力な旧OS用PCが欲しくなる。

Ubuntu上のVirtualBoxでWinNT4やWin2000が底々動くことは既に経験済みである。前記2台のUbuntu11.10-PCの他、i5 750及びi3 530を使ったUbuntu10.04-PCには両OSとも入れてある。しかしながら、その4台の中で最も速いi5 750ですら、VirtualBox+Win2000のパフォーマンスは必ずしも満足するものではない。

そこで、VirtualBox+Win2000の目標を
 ・Full-HD TSファイルを滑らかに再生する
 ・Adobe Flash 1080pコンテンツを滑らかに再生する。
とした場合、H/Wは何を選べば良いか。

Win2000はシングルコアで動作するOSであり、VirtualBox上でも同様だが、Ubuntuからはマルチコアの割り当てが可能となる。つまり、マルチコア分の能力をVirtualBox+Win2000上では1コア分の能力として動作する。そのことはUbuntuのCPUモニターから確認できる。そうなると、4コア4スレッド程度で妥協せず、4コア8スレッドのCPUで試したくなる。現在、Xeon E3-1245が空いている。

と言う出来心から、以下の部品をまな板に組んだ。
 【CPU】 Xeon E3-1245
 【M/B】 ASUS P8H67-I REV3.0
 【MEM】 DDR3 1333 4GBx2
 【VGA】 GTX460
 【SSD】 Crucial m4 64GB
 【PSU】 Seasonic SS-650KM
 (SSDは「ASRock A75M-ITX + Athlon II X4 631」で使用したUbuntu11.10入りをそのまま使った)

Ubuntu11.10 + VirtualBox4.1.6 + Win2000ProSP4 の結果は、
 【Superπ104万桁】 10秒
 【VLCでFull-HD TSファイルを再生】 まあまあ
 【Adobe Flash HD 1080p】 極めて良好
 【起動に要する時間】 約20秒
 【終了に要する時間】 約2.5秒
だった。これなら行けるかも・・・

XeonでUbuntuする II (2011.12.8)

Ubuntu上のVirtualBoxからWin2000を起動すると、UbuntuのCPUモニターは8スレッドの内4~6スレッド動作中であることを示す。その時Win2000のタスクマネージャーは1スレッド表示。つまり、Xeon E3-1245が如何に頑張ってもWin2000はシングルコア動作にかわりはない。そこで、Win2000をマルチコア動作させる手立てはないものか調べたら、二つの方法が見付かった。
 ・レジストリファイルを弄る。
 ・Win2000をマルチコア対応にするパッチを当てる。
両者とも試してみたが今のところ成功せず。VirtualBox上では有効にならないのか、自分の設定が不味いからなのか不明である。 もし不可とするなら、Xeon E3-1245を導入した意味はないのだろうか。 否、パフォーマンスはCore i5 750より数段上回る。

VirtualBox上のWin2000からVLCを起動し、
①ローカルディスクに置いたFull-HD TSファイルを全画面表示で再生した時、
 【Core i5 750】 CPU使用率は90%を上回り、時々画像が乱れる。
 【Xeon E3-1245】 CPU使用率は80%前後となり、画像は乱れない。
②リモートディスクに置いたFull-HD TSファイルを全画面表示で再生した時、
 【Core i5 750】 CPU使用率は90~100%となり、実用にならない。
 【Xeon E3-1245】 CPU使用率は90%前後となり、時々画像が乱れる。
③リモートディスクに置いたFull-HD TSファイルを1600x900程度の窓表示で再生した時、
 【Core i5 750】 問題なし。
 【Xeon E3-1245】 問題なし。
つまり、Xeon E3-1245なら「Ubuntu11.10+VirtualBox4.1.6+Win2000ProSP4」は十分実用になることが判った。

因みに、VirtualBox+WinXPの場合はマルチコアに対応するため、窓表示・全画面表示とも問題なし、という結果になった。 では、ビデオカードを換えたらどうだろうか。NVIDIAの GTX460/GT520/G210 三種のカードで比較した。その結果、動画の再生に関する限り、パフォーマンスの差は認められなかった。 画質に関しては、G210>GTX460>GT520 となり、G210が最も綺麗に見えた。発売時期が古いほど良好とは合点が行かない。

では、何故今更Win2000かと言えば、一重にライセンスの問題である。XPのライセンスは使い切り、Win2000なら多少余裕があるからだ。Ubuntuは使い途を選べば結構重宝するのだが、まだまだフォント表示に不満があり、文章作成時や長時間Web上で調べ物をする時はWindowsに手が伸びる。多少トロくともVirtualBoxにWin2000を入れておきたい。更に欲張れば動画の再生もしたい。かと言って、その欲張りを実現させるために「Xeon E3-1245 + G210」では余りにも不釣り合いだ。さてどうしたものか・・・

XeonでUbuntuする III (2011.12.19)

Ubuntu11.10自体は2Core2Thread程度のCPUならそれほどストレスなく動く。ところが、VirtualBoxで他のOSを快適に動作させるなら 2C4T以上できれば4C8TのCPUを載せたい、と言うのが前節までの結論であった。Ubuntu11.10はUbuntuの中では試作バージョンと位置付けられ、本命は2012年4月発表予定のUbunti12.04LTSと考えられる。LTSとは「Long Term Support」の略。Web情報によれば、10.04LTSのサポート期間3年のところを12.04LTSは5年に延長されるとのこと。 ならば、12.04LTSを見据えたPCの構成を検討しよう。
 ・CPUは4C8Tとする。
 ・SSDは128GB以上の容量が欲しい。
 ・HDDは使い方次第だが、取り敢えず1TB載せよう。
 ・VGAはNVIDIA製品から選ぶ。
そうなると Xeon E3-1245は決して過分な選択ではなく、寧ろUbuntuに最適なCPUと言えるかも知れない。本機を暫定Ubuntu-PCとして適当なケースに収め、Ubunti12.04LTSの発表を待つことにしよう。

そこで、上の部品表を一部改め以下の構成とした。
 【CPU】 Xeon E3-1245
 【M/B】 ASUS P8H67-I REV3.0
 【CPU Cooler】 Intel XTS100H
 【MEM】 DDR3 1333 4GBx2
 【VGA】 G210
 【SSD】 Toshiba 64GBx2
 【HDD】 WD 2.5" 1TB
 【PSU】 Silver Stone SST-ST45SF
 【Case】 Scythe MONOBOX ITX

CPUクーラーはIntel XTS100Hの出番が漸く回ってきた。ASUS P8H67-Iにピッタリ収まり具合がよい。SSDは128GBの予備がなく64GBx2とした。ビデオカードがG210ならpicoPSUでもよいのだが、何れ変更される可能性が高いのでSFX電源とした。ケースはMONOBOX ITXで試してみよう。

先ず、Toshiba 64GB SSDにUbuntu11.10を再インストールした。インストールは約12分、Updateは約4分かかった。ここまで問題なし。次に幾つかのアプリケーションを導入した。
 ・ソフトウェアセンターから Advanced Settings・GParted・Samba・VLC・GKrellM・
  GIMP・Ubuntu restricted extrasなど、
 ・Web上から、Ubuntu Tweak・VirtualBox及びVirtualBox Extension Packをいれた。

Gnome Classicが使えるように端末から「sudo apt-get install gnome-panel」と入力し、再起動後「Gnome Classic」を選択した。これで前回とほぼ同じ画面になった。ここまでの所要時間はインストールを含めて凡そ2時間。次にVirtualBoxに各種Windowsを入れた。

【Win2000】の導入は至って簡単。何故ならば、他のUbuntu-PCに入れたWin2000がそのまま使えるからだ。VirtualBox上のゲストOSは「***.vdi」なるファイルに格納され、これをコピーすれば他のPCでも不都合なく動く。

【WinNT4】の導入もWin2000と同様に他のPCから「WinNT4.vdi」ファイルをコピーして済ませた。但し、VirtualBoxにWinNT4を登録する際、一つだけ注意点がある。WinNT4に割り当てるビデオメモリーを128MBや96MBにすると「ディスプレイドライバが見付かりません」と警告される。あれこれ試した結果、ビデオメモリーの割り当てを減らせば良いことが判った。 《 128MBは× 96/95/94/93MBも× 92MBは○ 》 よって、VirtualBox4.1.6上のWinNT4に割り当て可能なビデオメモリーの最大値は92MBということになる。 WinNT4は64MBで十分なのだが。

【Vista】はインストールディスクからスタートした。更にSP2及びその後のUpdateを含めて何と4時間以上要した。結果は不調。 どうにもパフォーマンスが思わしくない。一晩遊んだだけで削除した。

【WinXP】のライセンスに予備はないが試すだけでも入れてみよう。WinXPのインストールディスクはSP3適用済みなので簡単に入った。パフォーマンスは上々。動画の再生能力は前述の通り、4Core動作のお蔭でWin2000より優る。

さて、VirtualBoxで毎回躓くのがUSB機器である。USB仕様のKeyboardやMouse、及びUSB接続の光ドライブに関しては特に問題は起こらないが、USBメモリは難物である。
抑も、UbuntuやVirtualBoxのバージョンによって挙動が異なる・・・

XeonでUbuntuする IV (2011.12.21)

VirtualBox上でUSB機器を使うためには、先ずVirtualBox Extension Packをインストールし、更に「ユーザとグループ」→「高度な設定」→「ユーザの権限」と進み、「VirtualBox仮想ソリューションを使用する」のチェック欄をマークしなくてはならない。ところが上記のインストール状況下では、どこを探してもそのメニューが出てこないのだ。結局、ソフトウェアセンターから「gnome-system-tools」をインストールすることで解決した。


*上のメニューはPrint Screenから取り込めず、デジカメで撮影したためにピントが甘い。

Gnome Classicの時、「アプリケーション」→「その他」のタブを選択すると上のメニューが現れる。左は「gnome-system-tools」導入前、右は導入後。 右の「ユーザとグループ」からVirtualBoxのユーザ権限を得る。これで、VirtualBox上のWin2000/WinXPでUSBメモリが使えるようになった。

 Win2000/WinNT4/Vista/WinXPときたらWin7も試さざるを得ない。そこで、Win7HP32をVirtualBoxに登録した。インストールは無事にすんだものの「Aero」をどうするか迷う。VirtualBox4.1.6はAeroに対応するのだが、まだまだ問題が多いからだ。

【Win7HP32】でAeroを使えるよにするためには、Win7起動後、「Guest Additions」を実行しなくてはならない。(Win7はノーマルモードでもAero有効設定ならGuest Additions実行可) すると「3D Support」に関する画面がでるのでチェック欄をマークする。次に、以下の注意事項が現れる。

This system support the windows Aero(WDDM)interface.
VirtualBox support for this feature is experimental and should
not be used on production system yet.

Would you like to install basic Direct3D support instead?

画面上では「はい(Y)」がデフォルトなので、その指示に従うとAeroは有効にならない。Aeroを利かせるには「いいえ(N)」を選ばなくてはならないのだが、そう気付くまでに?時間ほど試行錯誤した。

Win7にAeroが利くようになり見栄えが良くなった。ところが問題あり。Adobe Flash PlayerがハングしWebの閲覧もままならないのだ。更にVLCによるTSファイルの再生もダメ。Guest AdditionsからAeroを利かせない別のドライバを入れればAdobe Flash Playerは動くが、それでは面白くも可笑しくもない。この時点ではVirtual-WinXPには目立った不具合もなく快調そのものだった。そうこうする内にVirtualBox4.1.8がリリースされた・・・

XeonでUbuntuする V (2011.12.24)

Ubuntu11.10+VirtualBoxは4.1.6/4.1.8ともXP/Win7で不可思議な動きをする。試行結果は以下の通りである。

OS
VirtualBox4.1.6
VirtualBox4.1.8
現時点での
実用性
WinNT4
特に問題なし
特に問題なし
非対応ソフト多く
実用性は低い
Win2000
特に問題なし
特に問題なし
十分使える
WinXP
パフォーマンスは良好。Updateやアプリケーションの導入時に再起動できないことがあるが、Ubuntu自体を再起動すれば特に問題はない。AdobeFlash/
VLC/TMT3とも問題なし。
4.1.6に較べてCPU使用率は低め。Adobe FlashのH/WアクセラレーターをONにすると不具合がでる。VLCは問題なく動く。TMT3は不可。
4.1.6は○
4.1.8は△
Vista
パフォーマンスは思わしくない
試していない
いらない子
Win7
Aero
有効
モード
パフォーマンスは思わしくない。Adobe Flashは不安定。(23日は動作不可、24日は動作可)VLCは正常に動作しない。TMT3は不可。
パフォーマンスは思わしくない。Adobe FlashのH/WアクセラレーターをONにすると不具合がでる。VLCは正常に動作しない。TMT3は不可。
暫く様子見か
Aero
無効
モード
パフォーマンスは思わしくない。Adobe Flashは動く。VLCは正常に動作しない。TMT3は不可。
パフォーマンスはAero有効モードより更に思わしくない。Adobe FlashのH/WアクセラレーターをONにすると不具合がでる。VLCは正常に動作しない。TMT3は不可。

現時点では最新版のVirtualBox4.1.8より一つ前の4.1.6の方が問題は少ない。但し、Win7は何れも動作が不安定で常用は無理。次版に期待する他はない。

さて、VirtualBoxのデータフォルダは、1TB HDDの全領域を共有フォルダとし、ホストOS、ゲストOSの全てから読み書きできるように設定した。このフォルダはネットワーク上からも認識するので重宝する。

Ubuntu11.10は発表以来70日経ち、その間のUpdateにより安定性は向上した。Ubuntu12.04LTSの発表まで使い込んでみよう。そのためにはケースに収めたい。MONOBOX ITXが今か今かと待っている・・・

MONOBOX ITXに収めた (2011.12.26)

【取付】
・消音ボックス入り2.5"HDDはケースの底に取り付けた。
 既設の穴を利用しアルミ製の消音ボックスにタップを立てた。
・SSDは側面補助パネルに2丁並べて据えた。
・フロントファンは1個とし、Silver Stoneのファンガードを付けた。
 もう一つの穴は既製の鉄板で塞いだ。
・前後の120mmファンは5V駆動とした。この時期なら問題なし。
・ケース付属のフロント化粧パネルは使わず、いつかアルミパネルをつくる予定。
 四隅にビス穴を開けた。

【結果】
・CPU及び電源の温度は問題なし。
・G210のGPU温度はまな板時に較べて2~3℃高い。
・前後の120mmファンを5V駆動してもノイズレベルは合格点に達しない。
 ファン自体は十分に静かなのだが、内部を通り抜ける風切り音が気になる。

【感想】
・強力なビデオカードを載せるなら、底板にHDDや
 SSDを取り付けず風通しを優先したい。
・今回はSFX電源を使ったがATX電源ではケーブル
 の取り回しに苦労しそう。
・奥行がもう少しあればと惜しまれる。

【今後の課題】
・VGAクーラーを自作する。
 90x80x15mmのヒートシンク+80x15mmファンとする。
・SSDの取付方法を工夫し狭い隙間をなくす。
・リアのファンガードを風切り音の少ない製品に替える。
・フロントファンは2個の方がデザイン的に纏めやすいか。

Ubuntu12.04LTSが発表されるまで気が変わらなければフロントパネルをつくろう。

Ubuntu12.04LTS (2012.4.28)

2012/4/26、Ubuntu12.04LTSが発表された。早速、本PCに入れた。11.10からのUpdateではなく新規導入を選んだ。インストールはスムーズに進み、Unity UIのデスクトップ画面が現れた。
 ・先ずUpdate。リリース早々だが該当ファイルは1つあった。
 ・NVIDIAのドライバーを入れた。
 ・再起動後、常用アプリケーションを入れた。
  CompizConfig設定マネージャー、Advanced Settings、GNOME Shell、Gion Icon、
  Samba、GKrellM、VLC、GNOME ALSA Mixer、VirtualBox、Adobe Flash、EBView
  などなど。ここまでトラブルなし。
 ・もう1台のSSDと2.5"HDDを自動的にマウントするよう設定した。
 ・VirtualBoxの最新版Ver.4.1.14にWinNT4 / Win2000 / WinXP / Win8CPを入れた。
  NT4 / Win2K / XPは前回の仮想HDDファイルをそのまま流用した。
  XPの導入時にアクティべーションを求められたが、無事再認証された。
  Win8CP64版を入れたら何故か32bitと表示されたので再インストールしたら、やっぱり
  32bitだった。

Ubuntu12.04LTSはβ版をパスしα2版以来2ヶ月振りだった。その間、Win8CPで遊んだ所為か、Ubuntu12.04LTSの標準UIである「Unity」に対する違和感が薄らいだ。Win8CPの「Metro」と同じように、「Unity」もまたインストールされた全アプリケーションを一覧できるのだが、どちらもカルタとかトランプの「神経衰弱」みたいなもので、慣れれば直ぐに見つかる。使用頻度の高いアプリケーションは、Unityなら「サイドランチャー」に、Win8CPならデスクトップ下段の「Quick Launch」に登録すれば実用上困る事はなく、敢えて「GNOME Classic」に替えなくともよさそうに思えてきた。更に、Unityで使えるIconが出始め、カスタマイズの自由度が増した。一昨年のUbuntu導入以来使い続けてきた「Gion Icon」のUnity対応版もUPされたので早速入れた。このIconは少し地味ではあるが色階調が滑らかで、デフォルトのIconに較べて上品に見える。 壁紙との相性次第で「おじゃま度」は低減され、ランチャーを隠さずとも我慢できる。暫くこのまま行こう。

【Gion Iconの導入法】
 wget -O Gion-0.1.2.tar.bz2 http://goo.gl/HQAHx
 sudo tar jxvf Gion-0.1.2.tar.bz2 -C /usr/share/icons/
 gsettings set org.gnome.desktop.interface icon-theme 'Gion'

Gion Iconは地味でお上品
Vista付属の壁紙を貼った
Unityとの親和性良好
やはり名画はよい

スーラ(1859~91)
「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

前に「 Ubuntu12.04LTSが発表されるまで気が変わらなければフロントパネルをつくろう」と述べた。パネルづくりは吝かでないが、昨日届いたScytheのアクリルケース ACC-ITXは用途未定。MONOBOX ITXより一回り大きい。4/29は「Ivy」発売。 さて、どうするか・・・

UbuntuでBDを観る (2012.11.29)

これまで、UbuntuでBDを観るのは何かと不便だった。公式には不可。奥の手を使っても高品質な再生は難しかった。

さて、このところ別ページのPCケース制作に追われ暫く浦島状態にあった。昨日、ふとVLC関連のサイトを覗いたら、VLC Media Player 2.0.4 でBDの再生が可能との耳寄りな情報に出会った。早速、Win7/8で試した→OK。Ubuntuバージョンが見つかったので本機Ubuntu12.04に導入した→こちらもOK。但し、幾つかの条件が付く。その条件については諸般の事情により詳述できないが、要点だけを述べれば、

 ・稲荷ソフトを使う。
 ・Folder内のMain Fileを直接再生すると手っ取り早い。音声も字幕も不都合なし。
 ・試した5種のBDは全てOK。
 ・BD再生時のCPU使用率は 10%台前半。
 ・動画再生支援機能もOK。
 ・Ubuntu12.04 + NVIDIA G210 + VLC Media Player 2.0.4の再生画像は、
  Win7/8 + HD6000/7000シリーズ + PowerDVD に較べて多少見劣りするが、
  十分視聴に堪える画質と言えよう。(UbuntuでRadeonは使いたくない)

よって、Ubuntu12.04LTS + VLC Media Player2.0.4 によるBDの再生は、予想以上に良好な結果が得られた、と記しておこう。Ubuntu使いなら既知のこととは思われるが・・・

Ubuntu 13.10 I (2013.10.23)

2013/10/17、Windows 8.1 の発表と日を同じくして Ubuntu 13.10 がUpされた。我家のUbuntu-PCは、Ubuntu 10.04LTS/12.04LTSの2台であるが、最近は出番が少なく、偶にUpdateの為に火を入れるだけになってしまった。 それでも、半年毎の新版には一応付き合ってきた。

では、今回の Ubuntu 13.10 はどうだろうか。先ず"Intel x86 desktop 版"を入れてみた。例によって、好みに合わない赤紫色の壁紙が現れた。UIは前のUbuntu 13.04 に近く、取り分け目新しさはないように思われた。次に"64-bit PC(AMD64) desktop 版"に入れ替えた。同じ13.10にも拘わらず"UI"が異なる。64bit版の方が自分好み。

試したPCの構成は、
 【M/B】 MSI H81M-P33
 【CPU】 Pentium G3220T
 【CPU Cooler】 REEVEN CHRONO GUARD RC-0902
 【CPU Cooler Fan】 Enermax UCCL9
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【VGA】 ELSA GeForce GT 620
 【SSD】 Intel 510 120GB
 【PSU】 M2-ATX 160W Automotive PSU w/P4 + 150W AC Adaptor
 【Case】 Obon
【Ubuntu 13.10 32bit版】

Install直後のDesktop。
前の 13.04 と同じ顔。

← 写真をClickすると拡大します。以下同。
【Ubuntu 13.10 64bit版】

左はDefaultの壁紙。
32bit版とは異なり、左側にLauncherは現れない。(Iconは自分で登録した)
【Ubuntu 13.10 64bit版】

画面左上の「アクティビティ」をClickすると画面左にLauncherが現れる。
このLauncherは優れもので、Iconの数に応じてSizeが変化し、縦1列に程よく収まるよう自動的に調節される。
また、画面中央に動作中のAplicationが縮小されて表示される。
【Ubuntu 13.10 64bit版】

毎度お馴染みの壁紙を貼った。
第一印象は悪くない。使い勝手もよく、Manualを読まなくともどうにかなりそう。
人によっては、Win 8.1に慣れるより、Ubuntu 13.10 64bit版を新たに習得する方が早いかも・・・
Ubuntu 13.10 II (2013.10.27)

Ubuntu 13.10 の64bit版は "Ubuntu Gnome 13.10" とも呼ばれるそうだ。32bit版のUIが"Unity"であるのに対して、64bit版は"Gnome Shell"が採用されている。自分は64bit版の方が断然親しみ易い。では、Ubuntu Gnome 13.10の感想を纏めておこう。

・日本語の設定が楽だった。Install時に"日本語"を選択するだけで後は何もせずにOK。
・Ubuntu Gnome 13.10のUIは判り易く、時々Web上からHintを得ればどうにかなりそう。
・Desktop上のIcon Sizeが簡単に変更可能。

・矢張りUbuntuにはNVIDIAのCardが似合う。その後"ASUST GTX650-E-1GD5"に交換
 したところ、発色/Contrast/鮮明度とも大いに改善された。
・VLC + GTX650 の動画再生品質は良好。但し、最適な設定に仕上げるまで相当な時間
 がかかった。
・音楽再生Soft "Audacias" はたいへん使い易い。特に再生Listの設定は至って簡単。
・HDD増設時の自動Mount設定が簡単になった。Command LineからではなくGUIでOK。
・仮想化Softは VirtualBoxとVMware を検討中。今のところ後者が優勢。
・今回のUbuntu Gnome 13.10は以前の版より少し重いかもしれない。
 もし、仮想化Soft上のOSを快適に動作させるなら、それなりのCPUを選びたい。

つまり、
 仮想化Softを使わない ・ ・ 1C2T以上のCPU
 仮想化Soft上でWinNTやWin2Kを使う場合 ・ ・ 1C2T~2C2T以上
 仮想化Soft上でXP以降のOSを使う場合 ・ ・ 2C4T~4C4T~4C8T
と言えそうか。

さて、数あるUbuntu Applicationの中で今回最も気に入ったのは、CPU温度や使用率などを表示する"GkrellM"なるUtilityである。Desktop上に CPU使用率/CPU温度/GPU温度/各所のFan回転数/LAN速度などがCompactに表示される優れもの。このAppliは前から愛用しているが、対応範囲が大幅に拡がった。

そうなると問題は部品構成。前記の"MSI H81M-P33+Pentium G3220T"では少々不満。もし、仮想化Softを常用するなら"Dual LAN"にしたい。Video Cardが2Slot占有するので、都合3Slot必要。 そうした条件を加味し、Ubunti12.04LTS-PCの解体を前提に、以下の構成を第一案とした。
 【M/B】 Intel DH67GD
 【CPU】 Core i7 2600K
 【CPU Cooler】 未定
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【VGA】 ASUST GTX650-E-1GD5
 【SSD】 Crucial m4 128GB
 【HDD】 未定
 【PSU】 未定
 【Case】 未定
 【OS】 Ubuntu Genome 13.10(64bit版)

問題は三点、
 ・ASUST GTX650-E-1GD5のFanを交換するかどうか。
 ・HDDの構成をどうするか。できればRemovable Caseを導入したい。
 ・そして、Case選び・・・

 PCG3