前節で VMware + Win11dev のClean Installは成功した。
次に、VirtualBox + W11 のClean Installを試そう。但し2022/04/15現在、VirtualBoxはTPM/SecureBootに非対応なので、以下の通り一工夫することになる。
【用意するもの】
・Win11の動作条件を満たすPC。
今回は ASRock A520M-HDV + R5 4650G を組み合わせたPCを用いた。
・充分な空容量のあるStorage。今回はGuest OSに82GB割り当てる予定。
・ISO Fileは Win11 Build 22000.556 を用いた。
・VirtualBoxは Version 6.1.32 を用いた。
【Install方法】
・VirtualBoxのGuest OSとしてWin11をClean Installする方法は幾つかある。
今回は Installの途中でregeditを実行しregistryを編集する方法を採用した。
【新規作成】
・VirtualBoxを起動し 「新規作成」 TabをClickする。
・名前欄に 例:Win11p と入力する。
・Machine Folderは 例:D:\Virtualbox\VirtualBox VMs\Win11p とする。
(Folderは事前につくる)
・Memoryは4GB以上。今回は8GBとした。
・次に「仮想HDDを作成する」を選び、HDD Typeは VDI とする。
・「物理HDDにあるStorage」は固定Sizeとした。(これは好みで決める)
・「Fileの場所とSize」は 例:D:\Virtualbox\VirtualBox VMs\Win11p とする。
・File Sizeは、82GB以上とする。
・仮想HDDが作成されるまで暫く待つ。
(6分くらい)
【仮想Machineの設定】
・VirtualBoxの設定TabをClickする。
・SystemのProfessor Tab中、CPUは2個以上とする。今回は6個とした。
下の拡張機能PAE/NX有効化及びVT-x/AMD-Vを有効化にCheckを入れた。
・Display Tabの3D Accelerationを有効化するにCheckを入れた。
Video Memoryを最大値256MBとした。
・Storage Iconの「空」をClickし、Disk File選択欄から、
Win11 Build 22000.556 ISO Fileを指定した。
【仮想Machineの起動】
・仮想Machineを起動し、Win11 Install画面が現れたら通常の手順で進める。
・やがて 「このPCではWindows 11を実行できません」と現れる。
・そのままの画面上で registry を編集する。
Shift+F10を押下して Command prompt を立ち上げ regedit を実行する。
\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
のSetup項目を右Clickし、新規でLabConfigという名前のkeyを作成する。
・LabConfig内に新規DWORD
(32ビット)値で、以下の通り作成する。
BypassTPMCheck
(値のDataは1)
BypassSecureBootCheck
(値のDataは1)
・regeditを終了し、Command promptを閉じる。
・次に 「このPCではWindows11を実行できません」 のWindowsを閉じる。
【Win11のInstall】
・Win11 Install画面に戻り通常の手順で進める。
・今度は大丈夫、無事にWin11のInstallは完了した。
・次に VirtualBox Guest Additions をInstallし再起動する。
けれども、InstallされたWin11はTPM/SecureBootとも非対応であり、将来22H2へのVersion Upは見込みが薄い。噂に依れば、次版VirtualBox 7 ではTPM/SecureBootに対応予定とのこと。 期待できそう・・・