Old Hardware I


手持ちの休眠部品が山をなしている。だからと言って処分するのは忍びない。 そこで、古い部品の活用を図るべく、新Seriesを起こした。(2015/6/25)

Xeon L3426 + Win10 (2015.6.25)

近年、新しいCPUが次々に発売される割には、その性能の向上分はごく僅かである。Core i Series 第1世代以来、どこがどう改良されたのか疑いたくなる。確かに、消費電力の低減や内蔵GPUに関して見るべきものはあっても、CPUそのものについては毎回期待に添わなかった。と言うことは、内蔵GPUを使わず消費電力を大目に見れば、旧型CPUでも十分間に合うことになる。 円安が進みPC関連部品の高騰著しい昨今、Old Hardware で遊ぶのも一興か。

さて、Process Rulesの微細化は以下の通り着実に推移した。
Core i 第1世代
2009年
Lynnfield
45nm
Core i 第1世代
2010年
Clarkdale
32nm
Core i 第2世代
2011年
Sandy Bridge
32nm
Core i 第3世代
2012年
Ivy Bridg
22nm
Core i 第4世代
2013年
Haswell
22nm
Core i 第4世代
2014年
Haswell refresh
22nm
Core i 第5世代
2015年
Broadwell
14nm
LynnfieldをIvy Bridge/Haswellと較べれば、Process Rulesの差は2倍。単純にCPUの発熱量や消費電力の半減とは結びつかなくとも、PC全体の省電力化に寄与したことは確かである。

では、Nehalem型CPUの内、Clarkdale i3 530/i3 560については、本年3月にWin10の動作確認を得たので、今回は Lynnfield Xeon L3426 を試してみよう。構成は以下の通り。
 【M/B】 Intel DH55TC (6年前に購入)
 【CPU】 Lynnfield Xeon L3426 (6年前に購入)
 【CPU Cooler】 Thermalright SI-128 (9年前に購入)
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-S12B-FLX 120x25mm (6年前に購入)
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2 (3年前に購入)
 【SSD】 Crucial C300 60GB (5年前に購入)
 【VGA】 Sapphire R7 250 (2.5年前に購入)
 【PSU】 IN WIN IP-P300GF7-2 (2年前に購入)
 【OS】 Windows 10 Pro Insider Preview Build 10130

始め Win10 PIP 10130をUEFI ModeでInstallしたところ、ShutdownやRestart後、黙りを決め込みMain-SWの長押しに頼る場面が続出した。前に DH55TC+i3 530+Win 10 ETP 10041で試した時は、そうした問題は起こらなかったのだが、今回は様子が違う。さて、どうしたものか。以前、古いM/BにUEFI ModeでWin8.1を導入した時、全く同じ症状に陥り、結局非UEFI Modeで再Installして解決した経験がある。そこで今回もまた同じ様に対応した。結果は◎。

但し、一点だけ難あり。USB-DACを繋ぎWMPで音楽を再生した時の音質が悪いのだ。全体に濁り気味で他のM/Bと較べて著しく聞き劣りする。そこで、USB3.0増設Cardを挿してみたところ、多少の改善は認められた。場合によっては Sound Card を挿すことになるかも知れない。

次にSSDを交換し、Win7proを入れた。Win7sp1のInstallは短時間で終えたが、その後のUpdateがたいへん。凡そ100分要した。Win7の動作に問題はなく、翌日には「田」印を拝受した。ところが音質に関してはWin10の時より更に酷く、USB-DACをUSB3.0 Cardに繋いでも不満たらたら・・・

Xeon L3426 + Win7 (2015.6.27)

その後 DH55TC + Xeon L3426 + Win7 は快調に動作している。Control Panelの「Windowsの機能の有効化または無効化」 から、取り敢えず使わない機能をUninstallした所為か、多少音質は改善された。では、Bench Testに代えて、PowerDVD15UltraでCPU使用率を計測しよう。このTestで得られる結果は、実際の使用感によく合致するので、本Siteの十八番(おはこ)になりそう。

【動画再生Soft】 PowerDVD15Ultra体験版。TrueTheatre-HD ON
【Test動画 ①】 BD Folderの再生「映画 ベイマックス BD版 ロボットファイトの場面」
【Test動画 ②】 BD中のm2ts Fileを再生「映画 思い出のマーニー BD版 冒頭の場面」
PowerDVD15Ultra Test 1
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
CPU使用率 平均値
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
11%
28%
Intel_2
ASUS
P8Z77I-Deluxe
i5 3450S
iGPU
4C/4T
Win7e
17%
36%
Intel_3
ASUS
Z87I-Pro
i3 4370T
iGPU
2C/4T
Win10 eip
Build 10130
18%
42%
Intel_4
ASUS
H87I-PLUS
G3440T
iGPU
2C/2T
Win10 eip
Build 10130
33%
75%
Intel_5
SuperMicro
X10SBA
J1900
iGPU
4C/4T
WS2012R2 St.
42%
85%
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
12%
32%
PowerDVD15Ultra Test 2
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
消費電力 平均値
Idle時
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
28W
64W
49W
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
25W
62W
57W
 
Win10 eip : Windows 10 Enterprise Insider Preview
Win8.1p : Windows 8.1 Pro
Win7e : Windows 7 Enterprise
Win7p : Windows 7 Pro
WS2012R2 St : Windows Server 2012 R2 Standard

上表の通り 【DH55TC + Xeon L3426】 の成績は 【M6 IMPACT + i5 4690K】 に迫り申し分ない。消費電力はどうか。 Process Rules 45nmのXeon L3426は、同22nmの i5 4690K と大差なくよく健闘している。総じて、L3426の優秀性を改めて見直す結果となった。

ここで、年代物のCPU Cooler Thermalright SI-128について述べよう。このCoolerはLGA775時代の定番製品の一つ。PC自作歴の長い人なら、押入れか物置のどこかに転がっている可能性大。当時、Finの間隔が狭いことから埃が溜まり易い点を指摘されていたが、忠実に掃除すれば済むこと。昨年、LGA1156/1155/1150用の取付金具を入手し再登場の機会を窺っていた。 TDP 45WのXeon L3426には過分な能力ながら、今回の 「旧部品尊重方針」 に従い敢えて選んだ。
R7 250はFan交換済み。
 CPU Fan は700rpm固定
 GPU Fan は800~900rpm程度
Idle時負荷時とも至って静か。

USB3.0増設CardはSATA電源Cableを繋ぐ。
Express5800/GT110b + Win10 (2015.6.28)

DH55TC + Xeon L3426 + Win10/Win7 の好成績に気を良くし、二匹目の泥鰌を狙うことにした。即ち、
  NEC Express5800/GT110b
所謂 「激安Server」 の再登場である。このPCは、TS-File Serverとして、2010年9月から2014年4月まで、一度もTroubleなく運用しながら、File Serverの小型大容量化に伴い惜しまれつつ引退した経緯がある。置く場所さえ確保できれば、今でも現役だった筈である。 では、Windows 10 Pro Insider Preview Build 10130を入れる前に、幾つかの制約について確認して置こう。
 ・UEFI 非対応
 ・SATA3.0 非対応
 ・USB3.0 非対応
 ・AHCI Mode 非対応 (対応する手立てはあるそうだが、今回はIDE Modeで試した)
 ・SW-ONからOSの起動まで時間がかかる。

先ず、NEC Express5800/GT110bを全分解しM/Bを取り出した。次に、M/Bを入念にCleaning し、特に問題のないことを確認した。Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 Gigabyte GA-6FASV (Express5800/GT110b組込M/B 5年前に購入)
 【CPU】 Clarkdale Xeon L3406 (5年前に購入)
 【CPU Cooler】 Samuel 17 + Noctua 120x25mm Fan (5年前に購入)
 【MEM】 DDR3-1333 2GB×2 ECC対応 DDR3-1066動作 (5年前に購入)
 【SSD】 Crucial C300 60GB (5年前に購入)
 【VGA】 Sapphire R7 250 (2.5年前に購入)
 【PSU】 IN WIN IP-P300GF7-2 (2年前に購入)
 【OS】 Windows 10 Pro Insider Preview Build 10130

Win10 のInstallは無事に終えたが、Performanceは今一つどころか 「今二つ三つ」。体感的には Haswell Celeron 並みである。Xeon L3406の諸元は、
  CPU Clock 2.26GHz / Turbo時 2.53GHz、2C4T、DDR3-1066、TDP 30W
File Server用途なら兎も角、一般的なHome-PCとして敢えて復活させる意味は薄い。そこで、思案すること数時間。 CPUを Lynnfield Core i5 750 に差し替える・・・

Express5800/GT110b + i5 750 (2015.6.29)

Express5800/GT110bに i5 750 を載せるとどうなるか。始め M/B GA-6FASV にSamuel 17を取り付けたところ、i5 750では冷却不足となり、中負荷時でもCPU温度は50℃近くまで上昇した(室温 28℃)。GA-6FASV のCPU位置は拡張Slotに近接しているため、120mm Fan仕様の大型Coolerは取付方向が制限される。そこで、Thermaltake NiC L31 を下の写真の様に据えてみた。
今度は十分な冷却能力が得られ、負荷時のCPU温度は10℃近く下がったものの、これではCase内の空気の流れが複雑になり、排熱に苦労するであろう。場合によっては、本M/Bに Xeon L3426を、DH55TCに i5 750を回す可能性も有り得るが、Obon仕立では全く問題ないので、暫くこのままに。
ではまた、PowerDVD15UltraでCPU使用率を計測しよう。
【動画再生Soft】 PowerDVD15Ultra体験版。TrueTheatre-HD ON
【Test動画 ①】 BD Folderの再生「映画 ベイマックス」 ロボットファイトの場面
【Test動画 ②】 BD中のm2ts Fileを再生「映画 思い出のマーニー」冒頭の場面
PowerDVD15Ultra Test 1
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
CPU使用率 平均値
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
11%
28%
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
12%
32%
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10
24%
50%
PowerDVD15Ultra Test 2
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
消費電力 平均値
Idle時
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
28W
64W
49W
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
25W
62W
57W
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10
36W
73W
71W
DH55TC + L3426の時に較べて、消費電力は Idle時/負荷時とも10W以上高い。その点をどう評価するかによって、このPCの行く末が決まる。尚、CPU使用率が倍近く異なるのは、4C/8Tと4C/4Tの差に依るものと考えられる。当分は本機と前作のDH55TC機との比較Testを繰り返し、何れをCaseに収めて完成させるか悩むことになろう。

Xeon X3450 = 5416 (2015.7.24)

上記の通り、Core i 第1世代の Lynnfield/Clarkdale は、Win10が無事に動作することを確認した。その後、
  Intel DH55TC + L3426 + R7 250 + Win7 Pro x64
  Express5800/G110 + i5 750 + R7 250 + Win8 x64
なる構成で「田印」を賜り 2015/7/29 の準備は整った。実は、Lynnfield仕様の空きM/Bはもう1枚ある。昨年の2月に試した、
  Supermicro X8SIU-F-O + XEON L3426 + R7 250

である。このM/Bは縦横の寸法と拡張スロットの配置が変則的なために一般的なPC-Caseでは収まりがつかず、Caseの自作予定に入れながら、早 1.5年過ぎてしまった。早速化粧箱の中を確認したら、当時InstallしたSSDがそのまま保管されていた。では、CPUはどうするか。L3426とi5 750は既に用途が決まっている。手持ちの L3406や i3 560では気乗りがしない。そこで、中古市場のCPUから、
  Xeon X3450 = \5,416
を見つけた。4C/8TのXeonがCeleron並みの値段となれば放って置けない。
品物は2日で届いた。動作は全く問題なし。
 【M/B】 Supermicro X8SIU-F-O
 【CPU】 XEON X3450
 【CPU Cooler Heatsink】 Prolima Tech Panther
 【CPU Cooler Fan】 Noctua NF-F12 PWM
 【MEM】 DDR3-1333 ECC UDIMM 4GBx2
 【SSD】 Crucial m4 128GB
 【VGA】 Sapphire R7 250
 【PSU】 IN WIN IP-P300GF7-2-H
 【OS】 Win 8.1 Enterprise64

 【WEI】 7.4 7.5 7.3 7.3 7.8
 【Cinebench 11.5】 CPU:4.81pts、OpenGL:58.86fps
 【Superπ104 million】 13sec.
 【OCCT4.4.1 PS実行時消費電力】 Max. 183W
 【Idle時消費電力】 29W

ではまた、PowerDVD15UltraでCPU使用率/消費電力を計測しよう。
【動画再生Soft】 PowerDVD15Ultra体験版。TrueTheatre-HD ON
【Test動画 ①】 BD Folderの再生「映画 ベイマックス」 ロボットファイトの場面
【Test動画 ②】 BD中のm2ts Fileを再生「映画 思い出のマーニー」冒頭の場面
PowerDVD15Ultra Test 1
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
CPU使用率 平均値
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
11%
28%
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
12%
32%
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10
24%
50%
Intel_8
Supermicro
X8SIU-F-O
Xeon X3450
R7 250
4C/8T
Win8.1e
10%
27%
PowerDVD15Ultra Test 2
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
消費電力 平均値
Idle時
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
28W
64W
49W
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
25W
62W
57W
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10
36W
73W
71W
Intel_8
Supermicro
X8SIU-F-O
Xeon X3450
R7 250
4C/8T
Win8.1e
29W
68W
69W
 
Win8.1p : Windows 8.1 Pro64
Win7p : Windows 7 Pro64
Win10 : Windows 10 Enterprise Insider Preview Build 10130 x64
Win8.1e : Windows 8.1 Enterprise64

Tora3 (2015.7.26)

前節では予想を上回る好成績を得た。既に「田印」が現れWin10の受入体勢は整った。そうなると、Core i 第2世代の Sandy Bridge についても再検証の余地がある。現在、LGA1155仕様の空M/Bは Giada MI-H67 がある。このM/Bは i3 2100T を載せ、PT2-PC 2号機として2011年5月から翌2012年6月まで、Obon-PCのまま使用した実績がある。その経験から、
 ・M/B剥き出しのObon-PCは埃の件が心配されたが、予想に反しCase組込時より
  塵埃の堆積量は少なかった。
 ・Case Fanを使わずに済むので、至って静か。
 ・HDDは静音Boxに入れたので、これもまた十分に静か。
つまり「静音PCを安直に組むならObon-PCが一番」との認識を得る切っ掛けになった記念すべきPCでもあるのだ。その後Chipsetの世代交代と共に蔵入りはしたものの、別段不都合はなく何時でも使える状態にあった。

今回Win10の導入に際し、家中のM/Bを
 ① 継続使用、② 蔵入り、③ 破棄
に仕分けすべくTestを進めているが、Giada MI-H67 は適当なCPUがあれば①、然もなくば②との判断に傾いていた。ところが少々厄介な問題がある。このM/Bは発売以来一度もBIOSの更新がなく、従って初期のSandy Bridgeしか対応しないのである。現在、該当する手持ちの空CPUはG630Tのみ。今更新規に組む気は起こらず、どうしたものかと思案していたら、中古市場に i3 2100 = \6,480 を見付けた。前節 Xeon X3450 の好結果に味を占め即注文した。

さて、本Siteの各所で述べている通り、今年の4月に発売されたPowerDVD15Ultraの画質補正機能により、それ以前の版では精細感の甘さや 冴えない発色が気になっていた映画が、霧が晴れたかのようにくっきり再生される様には目を見張るものがある。ところが、その為には4C/4T~4C/8T、少なくとも2C/4TのCPUが要求されることから、我家の低Spec-PCを見直す必要に迫られていた。従って i3 2100 はその要件を満たす最低限のCPUと言うことになる。

取り分け PowerDVD15Ultraの画質補正機能がよく発揮される映画として、その筆頭に「男はつらいよ」を上げたい。我家には2011年の暮れから正月にかけてWOWOWで連続放映された全49作品の録画Fileがある。しかしながら、精細感/発色/Contrastなど、お世辞にも良好とは言えず、BDの発売が待たれていた。ところが今回の PowerDVD15Ultra - TrueTheater HD機能により、見違えるほど「くっきり&すっきり」再生できるようになり、毎回取っ替え引っ替え登場するヒロイン達の魅力を再認識させられた次第である。先日第42作から49作までの8作品を観たが、中でも吉田日出子と風吹ジュンの二人は特に印象深かった。そして、後藤久美子は言わずもがな・・・

Tora3談義は程々にして本論に戻ろう。Giada MI-H67 + i3 2100 の動作は頗る良好である。Win10 Pro 10240での動作確認後、以下の構成とした。
 【M/B】 Giada MI-H67
 【CPU】 i3 2100
 【CPU Cooler Heatsink】 Thermaltake 桜扇ISGC100
 【CPU Cooling Fan】 Enermax UCCL9
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO mSATA 120GB
 【PSU】 picoPSU120-WI + 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Win7 Pro64

 【WEI】 7.1 7.4 5.1 5.8 7.9
 【Cinebench 11.5】 CPU:3.00pts、OpenGL:7.82fps
 【Superπ104 million】 12sec.
 【Idle時消費電力】 16W

動画再生Testは、
 【動画再生Soft】 PowerDVD15Ultra体験版。TrueTheatre-HD ON
 【Test動画 ①】 BD Folderの再生「映画 ベイマックス」 ロボットファイトの場面
 【Test動画 ②】 BD中のm2ts Fileを再生「映画 思い出のマーニー」冒頭の場面
PowerDVD15Ultra Test
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
CPU使用率 平均値
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_8
Supermicro
X8SIU-F-O
Xeon X3450
R7 250
4C/8T
Win8.1e
10%
27%
Intel_1
ASUS
M6 IMPACT
i5 4690K
R7 265
4C/4T
Win8.1p
11%
28%
Intel_6
Intel
DH55TC
Xeon L3426
R7 250
4C/8T
Win7p
12%
32%
Intel_2
ASUS
P8Z77I-Deluxe
i5 3450S
iGPU
4C/4T
Win7e
17%
36%
Intel_3
ASUS
Z87I-Pro
i3 4370T
iGPU
2C/4T
Win10 eip
18%
42%
Intel_9
Giada
MI-H67
i3 2100
iGPU
2C/4T
Win7p
19%
49%
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10 eip
24%
50%
Intel_4
ASUS
H87I-PLUS
G3440T
iGPU
2C/2T
Win10 eip
33%
75%
Intel_5
SuperMicro
X10SBA
J1900
iGPU
4C/4T
WS2012R2 St.
42%
85%
Intel_10
ASRock
N3700-ITX
N3700
iGPU
4C/4T
Win8.1m
90%
100%
Win8.1e : Windows 8.1 Enterprise64
Win8.1p : Windows 8.1 Pro64
Win7p : Windows 7 Pro64
Win7e : Windows 7 Enterprise64
Win10 eip : Windows 10 Enterprise Insider Preview Build 10130
WSS2012R2 st : Windows Server 2012R2 Standard
Win8.1m : Windows 8.1 無印版

旧最廉価PC (2015.7.28)

明日7/29は Win10 Upgrade Start日。その準備は一月掛かりで進め、既に?個の「田印」を得ている。然しながら、一つだけ遣り残しがある。

さて、これまで本頁では Lynnfield x3 / Sandy Bridge x1、計4種のCPUを取り上げた。そうなると Core i 世代の前、C2Q Yorkfield も試したくなる。丁度、職員宅から帰ってきた手頃なPCがある。
 【M/B】 Foxconn G41S-K Mini-DTX (Memory Slot 1本仕様)
 【CPU】 Celeron DC E3200 (Wolfdale)
 【CPU Cooler Heatsink】 Owltech INCLUDE
 【CPU Cooling Fan】 Scythe Gentle Typhoon 120mm
 【MEM】 DDR2-800 2GBx1
 【VGA】 SAPPHIRE HD4350 512MB DDR2
 【HDD】 WD WD3200BEKT
 【TV Tuner】 IODATA GV-MC7/VS
 【Case/PSU】 SilverStone SST-SG05BK
 【OS】 Win7 HP32
即ち、2009年の11月に仕上げた当時の最廉価PCである。職員宅では一度も故障することなく、専らTV代わりに使われていたが、もう少し増しなPCと交換する為に引き上げた。う~ん、このまま破棄するのは忍びない。少し手を加えてどうにかなるものだろうか。そこで、CPU/MEM/VGA/HDD等を交換することにした。何のことはない、M/BとWin7以外全取っ替えである。
 【M/B】 Foxconn G41S-K
 【CPU】 C2Q Q8400S (Yorkfield、TDP 65W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Thermalright SI-128
 【CPU Cooling Fan】 Enermax UCCL12
 【MEM】 DDR2-800 4GBx1
 【VGA】 SAPPHIRE R7 250
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【OS】 Win7 HP32

Foxconn G41S-Kは「ないない尽くし」である。Memory Slot 1本仕様のほかに、UEFI/SATA3.0/USB3.0/AHCI Mode/DDR3 全て非対応、及びTDP 65Wまでの制約がある。先ずHDDのSystem PartitionをSSDにClone Copyし、次にWin7のUpdateを行った。少し手間取ったが特に問題なく模様替えを終えた。Win7の認証は引き継がれ「田印」も直ぐに得られた。
 【WEI】 7.2 7.2 7.3 7.3 7.4
 【Superπ104 million】 20sec.
 【Cinebench 11.5】 CPU:3.00pts、OpenGL:41.56fps
 【Cinebench 11.5 OpenGL実行時消費電力】 Max. 103W
 【Idle時消費電力】 37W

Idle時の消費電力が少し高い点を除けば、現役として使えそうな結果を得た。ところが、4C/4TのCPUにも拘わらず、動画Upcon再生の成績が全く奮わないのだ。これは、LynnfieldとYorkfieldとでは"Instruction Set"が異なる為と思われるが、Architectureの細部に関しては不案内なので、これ以上の追求は自分には無理難題である。

動画Upcon再生Testの結果は、
 【動画再生Soft】 PowerDVD15Ultra体験版。TrueTheatre-HD ON
 【Test動画 ①】 BD Folderの再生「映画 ベイマックス」 ロボットファイトの場面
 【Test動画 ②】 BD中のm2ts Fileを再生「映画 思い出のマーニー」冒頭の場面
PowerDVD15Ultra Test
PC
M/B
CPU
GPU
Core/
Thread
OS
CPU使用率 平均値
Test動画 ①
再生時
Test動画 ②
再生時
Intel_7
Gigabyte
GA-6FASV
i5 750
R7 250
4C/4T
Win10
eip 10130
24%
50%
Intel_5
SuperMicro
X10SBA
J1900
iGPU
4C/4T
WS2012R2
Standard
42%
85%
Intel_11
Foxconn
G41S-K
Q8400S
R7 250
4C/4T
Win7hp32
55%
95%

ならば、Yorkfield型CPUは最早出る幕なしか。否、多少の取柄はある。最近のCPUはIntelもAMDも共通の不満がある。消費電力を抑えるためにIdle時から低負荷時のCPU ClockやCore電圧は低く設定され、Applicationの立ち上がりやExplorerの展開時に 「もたつき」を感じる場面が少なくないからである。Control Panelの「Processorの電源管理」を弄れば多少改善されるがそれでも不満は残る。ところがQ8400Sは低負荷時のCPU Clockは2000MHZを下らず、Core電圧の変化も少なく、忘れかけていた 「食い付きの良さ」 を思い出すことができるのだ。よって、最近の「もっさりCPU」を確認するために、本PCの処分は、せめてWin10の導入後まで猶予しよう・・・

猫またぎ (2015.8.13)

最近、滅多に聞かれなくなった言葉に「猫またぎ」なる方言(隠語?)がある。要するに猫でさえ見向きもしない不味い魚のことで、魚河岸に親戚がいる家人は時々使っていた。

さて、Win10の導入にあたり手持ちの部品類を整理している。狭い我家にあっては、新たなPCを組むためには古い部品を処分しなければならない。そうかと言って問答無用に破棄する訳には行かず、面倒な検証作業を続けている。

今回は、AMD Opteron3250 の番である。名前に惹かれて入手したもののWin7/Win8/Win8.1と試しながら、Idle時の消費電力が高く、結局用途を見付けることはできなかった。 さて、どうするか。兎に角、もう一度試す他はない。
 【M/B】 ASUS M5A88-M
 【CPU】 AMD Opteron3250 (TDP45W)
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【VGA】 R7 250
 【SSD】 Intel SSD 510 120GB
 【PSU】 SilverStone SST-ST45SF
 【OS】 Win8.1 Pro64

M/Bの箱を開けたら、Win8.1 Pro64を入れたSSDがそのまま保管されていた。早速、Obonに並べてSW-ON。Updateに少し手間取ったが動作は問題なし。以前試した時と異なる部品はVGAとPSU。
 【Superπ104 million】 27sec.
 【Win ScoreShare】 7.0 7.2 7.6 7.6 7.8
 【Cinebench R15】CPU 191cb、OpenGL 51.04fps
 【Prime95実行時消費電力】 Max 95W
 【Idle時消費電力】 40W

う~ん、4C/4TのCPUが Cinebench R15 CPU値 191cb、Idle時消費電力 40Wでは、猫にも見放されそうである。矢張り運用は無理。然しながら、ASUS M5A88-Mは AM3型CPUが動作する我家では数少ないM/B。仕方ない、破棄ではなく蔵入りに留めよう。

そうこうする内に現れた「田印」も、減反の方針を変更するまでには至らず・・・

モーツァルトはお好き? (2015.8.14)

前節で猫の話題がでたところで、我が人生では数少ない猫に纏わるエピソードを一席。
 (以下の文章は10年ほど前に書いたものです

昭和50年代の後半、ある人から 「 猫の価値は何で決まるか 」 と問われた事がある。事情通でなければ、おそらく誰でも 「 姿形・毛並み・表情 」 などと答えるのではないだろうか。勿論、そうした点も評価基準になるが、猫の価値は 「子猫時代の可愛らしさが幾つになっても変わらないかどうかによって決まる 」 のだと教えられた。どんな猫でも子猫の頃はよくじゃれて可愛いものだが、年を取ると物臭になって、ドテーと横たわってばかりの猫が少なくない。ところが、ペルシャ猫・シャム猫・ヒマラヤンなどの高級(高価)な猫は、幾つになっても良くじゃれるのだとか。

では、その話を聞く前の昭和40年代末、余りにもやせ細っていたので、つい餌をやったら、そのまま居着いてしまった捨て猫(三毛猫)についての顛末を述べよう。

やせ細っていたのは、足を怪我して自力では餌を探せなかったためで、三日ほど牛乳を与えたら直ぐに元気になった。このまま飼うべきかどうか思案していたところ、前の猫が死んだ時 「もう二度と飼わない」 と親に宣言した手前、「誰が餌をやるの!」 と言われてシュン。ならば、少し遠い所へ追い遣ることにしよう、と思ってシゲシゲと顔を眺めたら、なかなかの美猫(雌猫)、結局飼うことになった。以来、猫の自動温度調節機能のお蔭で蒲団の中はいつも適温に保たれ、暖房費は大幅な節約になった。それから数年間 「この猫 知恵遅れでは」 と思うくらい幾つになっても良くじゃれて、障子や襖は破れ放題だった。

当時はオーディオ三昧に明け暮れていた時代。ある時「モーツァルトのセレナード4番」のレコードをかけたら、一瞬その猫がスピーカーの前で飛び跳ねたかのように見えた。少しして同じメロディーのところまできたら、またまたピョンピョン。跳ね疲れるとスピーカーに耳を寄せてうっとり。

 オー! " ビクターの犬 " そっくり猫だ

以来その曲をかけると、何時何処にいても必ず飛んで帰ってくるようになった。
その後、いろいろな曲で試した。
 ◎ モーツァルト
 ○ ヘンデル、ドビッシー、ラヴェル
 △ バッハ、ハイドン、ブラームス、メンデルスゾーン、ショパン
 × ベートーベン、ワグナー、チャイコフスキー、ブルックナー、マーラー
どうも、軽やかで諧謔的なメロディーが好みのようで、重厚長大な曲をかけると知らぬ間にいなくなった。

幾つになってもじゃれ回るのは、知恵遅れだったからではなく、価値ある猫の証しだと知ったのはその後のこと。時既に遅く猫は一生を終え庭の片隅に・・・

C2D T9550 (2015.8.16)

できることなら、LGA1151やLGA2011-V3を使ったPCを取り上げたい処ではあるが、緊縮財政中につき購入はままならない。LGA1151型の下位CPUや廉価M/Bが出揃うまではお預けか。仕方なく、今日もまたOld-PCの仕分け作業を進める次第である。

さて、C2D T9550は Socket P仕様の Mobile-PC用CPUである。入手は 2009年4月。同型CPUは Note-PCではよく用いられたが、M/Bの種類も流通量も少なく、自作erの間ではあまり普及せずにいつしか忘れ去られた。自分は運良く同CPUに見合うM/B "Jetway NF93-LF" を入手し、AOpenの小型Case S110に収めてBD-PCに仕立て、それなりに活用した。その後、PT2-PC 1号機に組み替え重宝していたが、PT3に乗り換えてからは用済みとなり、部品棚の片隅に追いやられた。以上が、我家に於ける C2D T9550 の顛末である。

Jetway NF93-LF + C2D T9550は、運用にあたり幾つかの工夫を凝らし、後にCase自作へ繋がる転機となった。
  ・CPU Coolerの自作 ・市販Caseの改造 ・Riser Cardの使用 ・Fanの連結
など、自分としては記念すべきPCである。だからと言って何時までも部品棚に置く訳にも行かず、「継続使用 / 蔵入り / 破棄」 の何れかを選択しなくてはならない。
【2009年8月 自作CPU Cooler 1号】
写真中央の黒いHeatsinkは
市販の汎用Heatsinkから切り出した。
右の銅製HeatsinkはM/B付属品。
HeatsinkのVolumeは凡そ3倍。
2丁の60mm Fanを自作の金具で連結した。
Fanを固定する螺子穴等制限がある場合に
有効な手立て。

こうした細工が後のCase自作に繋がった。
そこで、以下の構成で再確認することにした。
 【M/B】 Jetway NF93-LF
 【CPU】 C2D T9550
 【MEM】 DDR2-800 S.O.DIMM 2GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【PSU】 picoPSU120-WI + 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Win7HP64

結果は、
 【Superπ104 million】 18sec.
 【Win ScoreShare】 6.3 6.3 4.1 3.4 7.7
 【Cinebench R15】 CPU 144cb、OpenGL 1.57fps
 【Prime95実行時消費電力】 Max 56W
 【Idle時消費電力】 20W

2C/2Tの旧型CPUで Cinebench R15 CPU値 144cb、Idle時消費電力 20Wは悪くない。実際の動きも滑らかである。ところが、Graphics能力は絶望的。Cinebench R15 OpenGL値 1.57fps ではどうにもならない。動画の再生もFocusが甘くて目が疲れる。このM/Bの拡張SlotはPCI仕様なので、最新のVideo Cardを挿すこともできない。
どう考えても再運用は無理。 よって物置へ・・・

Portwell WADE-8012 = 3229 (2015.8.24)

今日も懲りずに Old_H/W と戯れている。遊び相手は耳慣れないPortwell社の WADE-8012、LGA1155/Q67/DDR3仕様のMini-ITX M/Bである。送られてきた箱を開けたらM/Bだけ。I/O PanelもなければDriver入りのCD/DVDもない。このM/Bは組込用なので、何処ぞの機器から外した代物であろう。そう考えれば3,229円は妥当か。

もし、BIOSが更新されていなければ、対応するCPUは初期のSandy Bridgeに限られるかも知れない。そこで、他のPCから i3 2100 を外して取り付けた。DriverはPortwell社のDL Siteから得られるが、その為には会員登録が必要になり、更に確認まで時間がかかるとのこと。ならば、自動的にDriverが充てられる可能性の高い、最新OS Windows 10 Enterprise LTSB 評価版を入れてみよう。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 Portwell WADE-8012 (LGA1155 / Q67 / DDR3仕様)
 【CPU】 Sandy Bridged Core i3 2100 (中古品 7,549円)
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Windows 10 Enterprise 2015 LTSB 評価版 (以下 Win10 E-LTSB-H)

先ず、Portwell WADE-8012のCOMSをClearし、BIOSの細部を確認した。特に問題はなさそう。但し、UEFI Modeに対応せず、従来のBIOS Modeで Win10 E-LTSB-H をInstallした。Driver類は全て自動的に充てられ、黙って見ているだけだった。Windows Update/DesktopのCustomise/常用AppliのInstallを経て、以下の計測を行った。
 【Superπ104 million】 12sec.
 【Cinebench R11.5】 CPU 2.93pts、OpenGL 7.83fps (Cinebench R15は走らず)
 【Prime95実行時消費電力】 Max 59W
 【Idle時消費電力】 18W

結果は上々である。そして、
 ・PowerDVD15UltraによるUpcon再生は良好。
 ・Fontの表示は正常。
 ・M/Bの鳴きはない。
 ・USB-DAC接続時の音質も悪くない。
 ・LAN Portは2個、SATA Portは SATA3.0 x2 + SATA2.0 x4 あり心強い。
 ・今のところ、これといった不具合は見当たらない。
これは思いがけず拾い物のM/Bと言えよう・・・

DH77DF 模様替え (2016.6.21)

Intel DH77DF + i5 3570T + HD7750 + PT3 を組合せたPT3-PC 2号機は、仕上げてから4年経過した。2年程前にPT3を別のPCに譲り渡し、その後はBDとDVDの取込及び再生機に鞍替えした。そして、Audio機器として、
 【DAC】 Luxman DA-100
 【AMP】 TEAC AI-501DA
 【SP】 DALI IKON1 MK2 BK
を繋ぎ、我家の全PC中、BDが最も綺麗に見えるのだけではなく、音に関しても上の部に属するAV-PCとして、特に不都合なく運用してきた。

ところが、OSは Win7 Proのままである。 最近のUpdate時のとんでもない所用時間にうんざり。更新Fileの確認 / Download / Installを併せて4~5時間 も掛かるようでは、最早これまで。Win10へのUpgradeを検討した。
 ・Win7 Proの内容を引継ぐ。
 ・Win10 ProをClean Installする。

このPCは組立当初、Bench Softだけではなく、AV関連の種々雑多なApplicationを入れた経緯があり、中には一部怪しげなものも含まれていた。その後不要なAppliは削除したが、それでも少なからず残骸が残っている可能性大。この際、Clean Installの方が後腐れはなかろう。

DH77DFはQ2'12 に発売され、最終BIOSは2013/05/13付。
 ・対応するCPUはSandy Bridge / Ivy Bridge
 ・UEFIに対応する
 ・SATA3.0 x2、SATA2.0 x2、eSATA x1
 ・USB3.0に対応する
もう暫く現役として通用するM/Bと言えよう。

そこで、別のSSDにWin10 PoをClean Installした。License認証の件を含めて全く問題なし。必要なDriverは自動的にInstallされた。自分で入れたのは、Intel RSTとAMDのDriverだけ。絵も綺麗で動きも良い。ところが一つだけ問題あり。どうにもこうにも音が悪いのだ。 全体に濁り気味で聴くに堪えない。 原因は直ぐに分かった。USB-DACへ繋ぐUSB Connectorの位置が変わり、これまで使っていなかった場所に挿したため 「軽度の接触不良」 を起こしていたのだ。直ぐに従来の位置に差し替え事無きを得たが、この際、M/Bの各部を念入りにCleaningしよう。

このM/Bには SSD x2 + 2.5" HDD x2 都合4台のStorageを載せていた。では、これからはどうするか。そしてまた、Video Card はHD7750のままでよいか。暫く DH77DFで遊ぶことになりそう・・・

DH77DF 模様替え II (2016.6.22)

MS社の 「Win7退治とも思えるUpdate激遅作戦」 にまんまと載せられて、Win10へUpgradeした訳だが、どうにか無事に動いている。現在の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 Intel DH77DF
 【CPU】 i5 3570T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-U9B
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【VGA】 Sapphire HD7750 + 120x15mm Fan
 【SSD 1】 Samsung 850 EVO 120GB
 【SSD 2】 Crucial m4 256GB
 【HDD 1】 Samsung HN-M101MBB 2.5" 1TB (SATA2.0仕様)
 【HDD 2】 WDC WD10JPVT 2.5" 1TB (SATA2.0仕様)
 【PSU】 SilverStone SST-ST45SF
 【Case】 Scythe ACC-ITX
 【OS】 Win10 Pro TH2 10586.420

さて、どこをどう手直しするか。M/BとCPUはそのままに、
 ・横向きに据えた CPU Cooler を変更する。
 ・HD7750をR7 Seriesに交換する。
 ・SSD 2 は外す。
 ・SATA2.0仕様のHDDをSATA3.0仕様の製品に交換する。
等々、毎度代わり映えのしない検討内容である。

実は本PCの問題点は、H/W構成よりCaseの大きさにある。Scythe ACC-ITXは凡そ20 literあり、できれば NCASE M1 程度(約12.6 liter)に留めたい。そうすれば、もう1台のPCを置く場所が確保できるからだ。M1を求めれば当面の問題は解決するものの、PC-Case 自作erとしてのPrideが邪魔をしている。そう、年寄りは厄介なのだ。 従って本件は、体調が回復しCaseの製作に着手できるまでお預けとなろう。その日がそう遠くないことを・・・

DH61AG + G2120 (2016.7.19)

Win10 Anniversary Updateを目前に控え、我家では相も変わらず右往左往している。Win10 Pro IP Buildの最新版 14390 は、Performance/Stabilityとも良好ながら、Video出力の面で不満があるからだ。
 ・Intelの場合、Intel HD Graphics Driver 4400番以降の画質が気に入らない。
 ・AMDの場合、画質のよい旧CCC Driverの動作に問題あり。
 ・NVIDIAの場合、元々Video品質は好みに合わない。

以上繰返し述べた通りであり、IntelやAMDのGraphics Driverが改良されるまで、
 ・Intelの場合、4400番より前のDriverが使える Sandy Bridge/Ivy Bridgeで凌ぐ。
 ・AMDの場合、旧CCC Driverが使える Win8.1/Win7で凌ぐ。

では、Intelの例を取りげよう。 2016/07/19現在、数ある Intel CPU の中で最も絵が綺麗な iGPU は、Ivy Bridge Pentium G2120搭載のIntel HD Graphics無印版であり同2500や4000より自分の好みに合うのだ。既にG2120はDQ77KBに載せ、PT3-PCとして毎日運用しているので、今回は以下の部品を寄せ集めて試すことにした。
 【M/B】 Intel DH61AG
 【CPU】 Ivy Bridge Pentium G2120 (中古品を入手した)
 【CPU Cooler】 Retail Cooler
 【mSATA】 Crucial 128GB mSATA
 【mSATA-SATA3.0変換Card】 Kurosiko SATA3RI3+MSATA-PCIE
 【PSU】 M/B内蔵DC-DC + 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro IP Build 14390
【左上の図】
 mSATAをM/B上のSocketに挿した時
【左下の図】
 mSATA-SATA3.0変換Cardに挿した時

初めmSATAをM/B上のSocketに挿したところ、今時SATA2.0仕様ではもの足らず、mSATA-SATA3.0変換Cardを挿した次第である。Cardを加えたことにより消費電力は多少増加するが、SATA2.0とSATA3.0の差は、File転送時に顕著となるので致し方ない。このPCは mSATAx1 + 2.5"HDDxNの構成となり頻繁にCopyを繰り返すものと予想される。
では、結果は如何に。
 ・Idle時消費電力はCardの増設により 3W 増した。
 ・G2120の iGPUは期待通り手持ちのIntel CPUの中では最も絵が綺麗。
  Driverは2015/12/21付の 10.18.10.4358 が自動的に当てられた。
 ・G2120のCPU Clockは3.1GHzなのでPerformanceは底々の筈なのだが、
  Remote Diskに置いた負荷の重い動画を再生すると、音がぶつぶつと断続的に
  途切れることがある。念の為に Intel LAN Card を挿したが改良されず。
  但し、FileをLocal Disk上に置けば問題なし。

う~ん、Network上に置いた動画Fileの再生が一部不調では不便極まりない。そこで、CPUを G2120から i5 3470T に差し替えたところ、重い動画も難なくこなし音の途切れもなくなった。但し、絵はG2120に較べてややYellow勝ちで不満が残る。その差は Intel HD Graphics Control Panel を調節すれば直りそうなのだが、何度試みても最適値は得られない。次に、Skylake中最低Specの Celeron G3900Tを載せたPCと比較した。これもまた動画を滑らかに再生するものの発色が気に入らない。特に白の抜けが思わしくないことから画面全体が暗く感じられる。この件も Intel HD Graphics Control Panel で解決できず。

画質を優先して G2120 にするか、使い勝手に考慮して i5 3470T を選ぶか、Driverの更新に期待をかけて Skylake にするか悩んだ挙句、結局 G2120に落ち着いた。 生のFull-HD TS-Fileは再生時間 1分当たり File容量は約150MB。仮に2時間物とすれば約18GB。Fileの転送速度を90MB/sec.とすればCopyに要する時間は 3分25秒。その時間を惜しまなければ良い訳だ。

NEC Mate Junk (2016.8.27)

最近PC部品の出物が少なく、廉価PC Maniaとしては寂しい限りである。そこで中古品を漁っていたら、NEC MateのJunk品が見付かった。Ivy Bridge i3 3220仕様で6K円。CPUだけでも5~6K円はする。Junk-PCの購入は始めてだが試す価値はありそう。

届いた品の状態は極めて良好、Clean Upも行き届いていた。早速全分解しM/Bを取り出した。M/Bには「MS-7770 Ver1」と印字されMSI社製と思われる。ChipsetはB75。電源はTFX仕様。但し、
 ・PCIe x16 SlotはPatternだけで実装されていない。隣のPCIe x1 Slotも同様。
 ・従って、実装された拡張Slotは、PCIe x1とPCIが1本づつ。
 ・SATA端子は SATA3.0 x1 + SATA2.0 x1 の2個だけ。
 ・Fan ConnectorはCPU用が 1個だけ。
つまり、NEC Mateで使われていない機能は全て削除済みだったのだ。
先ず、M/B + CPU + Memory にpicoPSUを挿してSW-ON。BIOSは無事に立ち上がり動作はOK。 但し、CPU Cooling Fanは異音を発するので、Noctuaの92mm Fanに交換した。そして、DDR3-1600 4GBx2と120GBのSSDを加え、Win10 Home RS1を入れた。全く問題なし。Update後に幾つかのApplicationをInstallした。不安定な様子は見られず、このJunk M/Bは完動品であることが判明した。

次に、SATA3.0端子の不足分を補うため「AREA SD-PESA3ES2L」を挿し、2.5" 1TB HDDを繋いだ。Idle時消費電力は 増設前に較べて1W 増えて 14W。これなら充分実用になる。(附属のCPU Cooler Heatsinkは高さ42mm)
簡単なBench結果は以下の通り。
 【Cinebench R15】
   CPU:291 cb、OpenGL:9.86 fps
 【Superπ104 million】 11sec.
 【Idle時消費電力】 14W

NEC MateをIn Win Chopinと較べると
 NEC Mate
  H343 x W98 x D385mm 約12.94 liter
 In Win Chopin
  H244 x W84 x D217mm 約 4.45 liter
実際には寸法の差以上に大きく見える。

NEC Mate Junk II (2016.9.1)

その後、NEC MateのJunk M/Bは順調に動作している。 Win10 RS1も問題なし。Ivy世代のM/Bとしては消費電力も低く、MSI社製であることからUSB-DACを繋いだ時の音質も良好である。Video Cardを使わずに済むなら、まだまだ現役として充分実用に堪える。

そうは言っても、拡張Slotを1本しか使わないのなら、Micro-ATXである必要はなく、Mini-ITXで充分ではないか。 Micro-ATXは 244mm四方、Mini-ITXは 170mm四方。面積は2倍。ならば、空いているPCI Slotの活用を考えてみよう。
 ・PT2を挿す。PT2はFull Heightなので、薄型のCaseには収まらない。
 ・Intel LAN Cardを挿す。仮想環境を構築するなら必要になるが、その予定はない。
 ・LP仕様のSound Cardを挿す。

現在、我家のPCは殆ど USB-DAC を繋いでいる。比較の為に旧来のSound Cardを使うのも一興か。そこで、ONKYO SE-90PCIを試した。DriverはWin10上から自動的にInstallされ、すんなり音はでた。然しながら Sound Control Panelは現れず、使い勝手は今一つ。Web情報によれば VIAのEnvy24MT Driverが使えるとのことで早速試した。結果は○。馴染みのControl Panelが現れた。
 ・ONKYO SE-90PCIの音は、Olasonic USB-DACに較べて音の厚みはあるが、
  やや濁り気味。
 ・高音域や低音域の周波数特性はOlasonic USB-DACに分がある。
 ・中音域の充実感はSE-90PCIの方が勝っている。
 ・総じて Olasonic USB-DAC の方が満足度は高い。
 ・曲によっては SE-90PCI の方が好ましい例もあるが極一部。

それから3日経過。SE-90PCIはWin10上で問題なく動作することは明らかになったが、敢えてOlasonic USB-DACから乗り換える意味は見出せず。現在の部品構成は、
 【M/B】 MSI MS-7770 Ver.1
 【CPU】 Ivy Bridge i3-3220 (TDP 55W)
 【CPU Cooler Heatsink】 NEC Mate 附属品
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NH-U9B
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【SATA3.0 Card】 AREA SD-PESA3ES2L
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【HDD】 WD 2.5" 1TB HDD
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Home RS1 Build 14393.105

i3 3220 + B75 M/B = 6K円 はJunkと雖も飛切りの良品なので是非とも完成させたい。6~7 liter程度の簡易Caseを考えているのだが、実現の見通しは・・・

ASRock H97M-ITX/ac (2016.9.5)

特価品の ASRock H97M-ITX/ac が届いた。\7,480也。手持ちのLGA1150型M/Bは余裕すらあるのに、価格につられ用途も考えずに購入したのだ。

先ず、動作を確認しよう。CPUは Haswell i5 4590T を挿した。ところが、BIOSが起動しないのだ。CPU/Memory/PSUを交換しても、COMSをClearしても音沙汰なし。これは不味い、販売店へ送り返すことになるのだろうか。あれこれ弄り回す内にDisplay出力をHDMIからDVIへ変更したら ◎。 原因はHDMI端子の不調だった。

次にBIOSの各項目を確認し、Win10 Pro RS1をInstallした。この時、Product-keyの入力を先送りにして進めた。そしてInstall完了後、Control PanelのSystemを開いたら「WindowsはLicense認証されています」 と出た。これは一体全体どうしたことか。
考えられる理由は、
 ・誰かが何処かでWin10 Pro IP版をInstallした。
 ・Win10 ProをInstall後、不調があって返品されたM/Bの再生品。

HDMIの不調を理由にM/Bを交換するか、それともWin10 Pro認証済みを良とするか。Win10 Proの正規版は 24k円 もすることを考えれば迷うことはない、このまま使うことにしよう。現在の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock H97M-ITX/ac
 【CPU】 Haswell i5 4590T
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Patriot Blast 240GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 picoPSU-160-XT
 【AC-DC】 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Windows 10 Pro RS1 14393.105

その後、幾つかのApplicationを入れ、Windows DefenderやWindows Maintenanceを実行し、CPU使用率が0%に落ち着いた時の Idle時消費電力は 15W。少し高い。基板からNoiseの発生はない。
Win10Pro認証済みのH97M-ITX/acが \7,480 なら文句はなかろう・・・
ASRock H97M-ITX/ac II (2016.9.6)

その後、ASRock H97M-ITX/acに手を加えた。
 ・初期BIOS 1.80から 1.90へUpdateした。
 ・CPUを i5 4590TからPentium G3420にDown Gradeした。
何れも問題なし。

では、このM/Bの型番を尊重し「/ac」を実行しよう。ところが附属のWireless LAN Cardは最高速度433MHz仕様。867MHzのCardに慣れると後戻りできない。
そこで、手持ちの Intel AC 7260 を取り付けた。AntennaはGigaのM/B附属品で間に合わせた。結果は OK。最高速度 867MHzが簡単に得られた。
 ・File Copy時の実行速度は、有線Gigabit LANの 70%くらいで良好。
 ・LAN越しのFull-HD File再生は特に問題なし。
 ・LAN越しのMusic File再生は、余韻や倍音成分の表現にやや難あり。
 ・総じて、433MHz仕様のCardとは大違い。大方不満なく使える。

さて、Obon-PCのままではAntennaの設置に不都合が生じる。この際、適当なCaseに収めよう。選んだCaseは先日分解した許りのBonCasLink Server 1号機で使っていた Mini-BOX M350。寸法は W197 x H64 x D222mm 約2.80 liter。
mini-PCIe Cardは立てて据える。
SATA Portの空が気に入らない。
mSATA + 2.5"Storageにするかも。
標準的なIntel Retail Coolerが収まった。
このCooler (i3 6100附属品) は当たり。
1500rpm程度までなら充分に静か。
I/O PanelにRod Aantennaを立てた。
DVI-HDMI変換Adaptorは繋ぎっぱなし。
左のAntennaはGigaのM/B附属品。
磁石が埋め込まれているので安定性が良い。
受信感度は上のRod Aantennaとほぼ同じ。 移動できる分やや有利か。

【最近仕上げたMini-ITX】
 ・ASRock DeskMini 110 : 1.92 liter
 ・Mini-Box M350 : 2.80 liter
 ・AOpen S110 : 3.14 liter
 ・In Win Chopin : 4.45 liter
NEC Mate Junk III (2016.10.21)

このところ小型PCの量産著しく、昨日もまた1台仕上げた。と言っても、本年8月の末に入手した NEC MateのJunk品である。

このJunk-PCは、CPUとM/Bを取り出し、Caseは別途調達する予定でいた。 先日、Caseを片付けるために附属のTFXを外してTest-PCに繋いだところ、これがまた優れもの。低負荷時の消費電力はpicoPSU並み。つまり 80+Gold と同等だったのだ。その後 80mm Fanを交換したので運転音は至って静か。 電源をそのまま使うなら、Caseを処分することはない。

そこで NEC Mate を再生することにした。
 ・DVD Driveは外し、Removable HDD Caseを据える。
 ・SATAIII 増設Cardを挿す。
 ・Storage構成は SSD + 2.5"HDD + 3.5"HDD 各1台とする。

この中で面倒な作業は Removable HDD Case の取付であった。NEC MateのCaseは、DVDの片側は螺子留め、反対側は平バネに支えられる構造である。今回選んだRemovable HDD Caseは箱形ではなく4個所螺子留め仕様であり、そのままでは片側が固定されない。そこで、硬質ゴムとAcryl板を細工してどうにか固定したのだが、成り行き仕立てのため部屋と工房の間を何度も往復することになった。
では、その工房(元車庫)の外観を。
現在 「稲の掛干し」 中である。
都会では珍しい光景なので、
道行く人が写真を撮ってゆく。
選んだRemovable HDD Caseの顔は垢抜けないが、使い易さと静音性を重視して決めた。
Memory/Storage/Fan/増設Card
及びRemovable HDD Case以外は
NEC Mate附属の部品を使った。
NEC Mate 再生 (2016.10.22)

NEC MateのJunk品を再生した。但し、CPU Cooling Fanは PWMに対応せず、回転数固定型のFanを用いたため、Idle時でも 1000rpm を超えている。更に電源Fanが排気Fanを兼ねているので、そうそう低回転にはできず、多少のNoiseは聞こえる。従って、静音PCとして合格点が与えられるかどうかぎりぎりの線。

このPCの不満を上げるなら、HDDの転送速度が遅い点にある。今回接続したHDDは 2.5"/3.5"ともSATA II 仕様。このまま我慢するか、最新のHDDに置き換えるか、
「Junk-PCには旧型の部品が似合う」とも言えないので、後日検討することになろう。
2016/10/22現在の部品構成は、

【M/B】 MSI MS-7770 Ver.1
【CPU】 Ivy Bridge i3-3220 (TDP 55W)
【CPU Cooler Heatsink】 NEC Mate 附属品
【CPU Cooling Fan】 Noctua NH-U9B
【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
【SATA III Card】 AREA SD-PESA3ES2L
【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
【HDD 1】 WD SATA II 2.5"1TB HDD(消音Box入)
【HDD 2】 WD SATA II 3.5"2TB HDD
【HDD Removable Case】 Novac はい~るKIT
【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
【PSU】 NEC Mate附属 300W TFX電源
【OS】 Win10 Home RS1 Build 14393.321

前作のASKteck NT-TX1000と較べると
【ASKteck NT-TX1000】
 W380 x H66 x D268 mm 約 6.72 liter
【NEC Mate】
 H343 x W98 x D385mm 約 12.94 liter
Giada M/B (2016.11.10)

Web Siteを立てている者として、閲覧記録を眺めるのは楽しみの一つである。日々の閲覧数、特に海外からの閲覧数、検索Wordなど、殆ど毎日確認している。 従って、Site Upする内容を検索された項目から選ぶこともある。そこで、このところ目立つ Giada を取り上げることにした。

GiadaのM/Bは 3種4枚所有している。
 【MI-H67】 2011年5月から凡そ1年間 PT2-PCとして運用した。
 【MI-Z68】 2012年1月からFile ServerやAV-PCとして運用した。
 【MI-A75】 2012年1月からAV-PCとして運用した。
いずれも今は現役を離れ部品棚に収まっている。

では先ず MI-Z68 から試してみよう。
 ・このM/Bは購入以来一度もBIOSのUpdateがない。
 ・従って、CPUは初期のSandy Bridgeしか対応せず。
 ・UEFI ModeでInstallは可能だが動作が不安定になる。
Win7とWin8.1では特に問題なく動作するがWin10は難物だった。今年6月の時点では、
 ・CPU使用率が100%に張り付いたままになることがあった。
 ・Win上からShut Downしても電源が切れず、Power SWを長押しすることがあった。

そこで、Giada MI-Z68 に i3 2100 を載せ、前にInstallした Win8.1 を起動した。特に問題なし。次に、Win10 Pro RS1を非UEFI ModeでClean Installし、Build 14393.447までUpdateした。これもまたTroubleなし。つまり、Win10 TH2で現れた問題は、RS1では全て解決したことになる。CPUがSandy世代なので、全体に消費電力が高めである点を除けば、今でも充分実用になる。

次に、SSDはそのままにM/BをMI-H67に交換してWin10を起動した。全く問題なし。
次に、MI-A75 + A4-3400 + Win10 Pro を試した。非UEFI ModeでClean Install後、Build 14393.447までUpdateした。これも問題なし。

世間ではWin10 RS1の動作が不安定との声も聞こえてくるが、少なくとも Giada に関しては TH2よりRS1の方が無難に思われる。もしGiadaのM/Bが部屋の片隅に捨て置かれていたら、是非お試しを・・・

Win7 KB3172605 (2016.11.30)

10月までは怒濤の如く最新の部品を買い込んできたのに、11月に入りぱったり止んでしまった。そうした時はCaseの自作に励めばよいのだが、あれやこれやと言い訳をしながら一日延ばしにしている。従って、Site Upの題材がなく、仕方なしに旧PCを引っ張り出してはお茶を濁している。

そこで今回は"AGP-PC"を試すことにした。
 【M/B】 AOpen i855GMEm-LFS
 【CPU】 Pentium M 765
 【CPU Cooler】 Cyprum Zero + 80x25mm Fan
 【VGA】 HIS HD4670AGP
 【VGA Cooler】 Thermalright HR-03 + 92x25mm Fan
 【SSD】 CFD 32GB IDE (CSSD-PHM32WJ2)
 【HDD】 WD 2.5"HDD 320GB IDE
 【PSU】 AYAKAZE300W
 【OS】 Win7HP32
 【Case】 ANTEC NSK3480

このPCは昨年の2月以来20ヶ月振りの起動である。BIOSを確認した後、Win7HP32は無事に立ち上がった。先ずESET NOD32をUpdateした。特に問題なし。次に Win7のUpdateを実行した。 ところが 「更新プログラムを確認しています」 が12時間経っても変化なし。その間、CPU使用率は100%に張り付いたまま。現在2:00AM。一寝入り後、朝になっても変化がなければUpdateを中止しよう。

そして、2016/11/30 7:00AM。相変わらず変化なし。ここで諦めてはPC自作erとしての名が廃る。 そこで、Web上から 「Windows 7の更新プログラム確認がなかなか終わらない時は、Windows Update Clientの最新Program KB3172605 を適用すればよい」 とのHintを得て早速実行した。

KB3172605適用から6時間経過した。 「このコンピューター上の更新プログラムを検査しています」 が続いている。もう少し様子を見るべきではあるが我家のTest-PCは1台限りなので今回はここで中断し日を改めることにした。斯くして、甚だしく不本意な気分で師走を迎えることになった・・・

Xeon L3660 + Win10 (2017.7.18)

7月17日、横浜地方の最高気温は32.8℃だった。予報値の35.0℃には届かず人心地ついたものの、それでも充分に暑かった。

さて、毎年本格的な夏がやって来ると、決まってOld-PCを引っ張り出す習慣がある。 今年はどうするか。できれば Turion/Geode あたりで遊びたくとも、今時Single CoreのCPUでは辛い。ならば 9年物の Yorkfield Xeon L3360 (4C4T)はどうか。

 【M/B】 SuperMicro C2G41
 【CPU】 Xeon L3360 (Q9550S相当)
 【CPU Cooler】 Samuel 17 + Noctua 120mm Fan
 【MEM】 DDR3-1066 4GBx2
 【VGA】 Power Cooler HD7750
 【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB
 【HDD】 WD 3.5"2TB HDD
 【TV Tuner】 PT2
 【PSU】 Kurosiko KRPW SX400W/90+
 【Case】 Silver Stone SST-SG03B-F
 【OS】 Win10 Home x64

凡そ半年振りにSWを入れた。
 ・Win10 Home x64 Build 15063.483 へのUpdate → OK
 ・CCC 15.8 betaの動作 → OK
 ・PT2の動作 → OK
 ・各部の温度 → 問題なし
 ・電源や各FanのNose → 問題なし
 ・ところが Removable HDD Caseが不調でHDDの取り出し不可。
  そう言えばそれらしきSpringが傍らに転がっていた。

動作Testの結果は、
 【Cinebench R15】 OpenGL 57.73fps、CPU all core 309cb、Singlel core 77cb、
 【Superπ104万桁】 16sec.
 【消費電力】 Cinebench R15 OpenGL実行時 104W、Idle時 43W

Cinebench R15の成績はKabylake Pentium以下。Idle時消費電力43Wは隔世の感がある。敢えて好ましい点を上げるなら、CPUの最低動作周波数が 2.0GHz と高く、ExplororやControl Panelがきびきび展開することくらい。Case待ちのObon-PCが列をなしている我家の状況から、この際蔵入りが妥当か・・・

Pentium M 765 (2017.7.19)

前節では、Xeon L3360を載せたWin10-PCの蔵入り決めた。実はまだまだ引退候補のPCはある。その内の1台が本頁前々節のPentium M 765を載せたPCである。同節で述べた通り、2016.11.30にWin7のUpdateを試みたが、一晩かけても「更新プログラムを確認しています」から変化なく、その時は一端諦め後日の課題としたものの、そのまま放置されていた。この際、再度Win7のUpdateを実行し、未練を残すことなく蔵入りさせたい。今回のUpdateは比較的順調に進み、凡そ2.5時間かけて完了した。然しながら、Single CoreのPentium Mは、何をするにもCPU使用率は100%に張り付き、それは切ない思いをさせられた。このPCは、我家で唯一の IDE-SSDやAGP-Cardなど博物館的な取柄はあっても、PerformanceはKaby Series最低SpecのCeleron G3930Tに遠く及ばず、最早生き残る術はない。
 「Pentium Mの低発熱省電力技術は、後のIntel CPUに大きな影響を与えた」
 「AGP-Cardによる動画の再生品質は、後のPCIe Cardを上回りしっとり滑らか」
などの伝説に傷を付けることなく、静かに幕を下ろすべきであろう。

前節と本節で、Micro-ATX-PC 2台の引退を決めたことにより、その分Caseが空く。 特に不都合がなければ、試作中のObon-PCを収める予定である。
写真右 ANTEC NSK3480
 W197 x H329 x D356 mm = 23.1 liter
写真左 Silver Stone SST-SG03B-F
 W200 x H360 x D312 mm = 22.5 liter

2台とも容量は23 liter程度。
Micro-ATX Caseとしては比較的小振り。
Ryzen-PCに衣替えできるかどうか・・・
在庫部品の活用 (2017.9.20)

今夏は Intel Core XやAMD Threadripperなどで大層賑わった。然しながら、自分の使い方では縁遠く、今のところ購入の予定はない。能力的にはRyzen 7の8C/16T辺りで充分に思える。そうなると、次に狙うCPUはIntel Coffee Lake、そしてAMD Ryzen APU。どちらも発売まで少し間があり、暫く手持ち無沙汰になりそう。

暇潰しに Sandy Bridge以降のIntel CPUの変遷を纏めてみた。

CPU
発売
開始日
次期CPU
発売迄の日数
次期Sochet
発売迄の日数
Sandy Bridge
LGA1155
2011/1/9
471
875
Ivy Bridge
2012/4/24
404
Haswell
LGA1150
2013/6/2
365
822
Haswell Refreshl
2014/6/2
457
Sky Lake
LGA1151
2015/9/2
492
749
Kaby Kake
2017/1/6
257
*KabyLakeの継続日数は9/20迄で計算した。

つまりIntelのCPU Socketは、LGA1155/LGA1150とも800余日で交代している。Coffee LakeはLGA1151v2との噂もあるので、LGA1151もまた800日程度の寿命か。さて、手持ちの空CPUを確認したら、LGA1150 Seriesが幾つか転がっていた。
 i5 4690K / i5 4570 / i3 4350T / Pentium G3420
自分は古いPC部品を処分せず後生大事に保管しているので貯まる一方である。
中でもHaswellは発売期間が長く、他のSeriesに較べて残余品が多い。

HaswellのProcess rulesは22nm、SkyLake/BabyLakeは14nm。CPUの基本性能だけではなく消費電力にかなりの差がある。常時稼働PC用には二の足を踏むが、随時稼働PC用なら、まだまだ生きる道はあろう。

LGA1150に対応する空M/B、及び組み合わせるCPUは、
 ① SuperMicro C7Z97-OCE + i5 4690K (ATX)
 ② ASUS MAXIMUS VI IMPACT + i5 4570 (Mini-ITX、M/Bは特価品、CPUは中古品)
 ③ ASUS Z97I-Plus + i3 4350T (Mini-ITX)
 ④ ASRock H97M-ITX + Pentium G3420 (Mini-ITX、M/Bは特価品、HDMI出力が不調)
それにしても勿体ない話だ、一昔前なら宝の山ではないか・・・

在庫部品の活用 II (2017.9.21)

前節の最後に並べた4台のPCを最小構成で組み上げ試運転した。いずれもWin10の導入は問題なし。Idle時消費電力は、
 ① ④ → 14W、② ③→ 13W
前に試した時より 1~2W 良い成績が得られた。これならまだまだ使えそう。 だからと言って 4台とも完成させる訳には行かず、どれかを外すことになる。
Storage関連の仕様を確認すると、
 ① SATAIII x5 + M.2x1(M.2 Socketは基板表面)
 ② SATAIII x4 + M.2x1(M.2 Socketは基板裏面)
 ③ SATAIII x4 + M.2x1(M.2 Socketは基板裏面)
 ④ SATAIII x5
であり、Storage数から除外PCを決めるのは難しい。
最近、M/Bを選別する基準として、USB-DACを繋いだ時の音質を重視している。ところが、再生音に関する限り4台とも大差はない。それでも敢えて優劣を付けるなら
③ > ① ② ④ となるが、音質面からも除外PCは決めかねる。ならば仕方ない、Bench結果を較べてみよう。
今更 Haswell-PC 2017.9.21
PC
PC1
PC2
PC3
PC4
M/B
SuperMicro
C7Z97-OCE
ASUS
M6 IMPACT
ASUS
Z97I-Plus
ASRock
H97M-ITX
CPU
i5 4690K
i5 4570
i3 4350T
Pentium
G3420
Memory
DDR3-2400
4GBx2
DDR3-1600 4GBx2
SSD
Crucial
m4 256GB
Samsung 840
EVO 250GB
Samsung 830
128GB
Samsung 850
EVO 120GB
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
picoPSU160-XT
+ 12V 150W AC Adaptor
OS
Win10 Pro 15063.608
Cinebench
R15
OpenGL
34.98 fps
Max 58W
34.71 fps
Max 59W
30.22 fps
Max53W
18.00 fps
Max38W
CPU
all core
561 cb
Max 73W
523 cb
Max 74W
312 cb
Max 38W
236 cb
Max 40W
CPU
single core
153 cb
Max 42W
143 cb
Max 40W
123 cb
Max 27W
124 cb
Max 31W
Superπ104万桁
9 sec.
10 sec.
12 sec.
12 sec.
Prime95 15分間
実行時消費電力
Max 81W
Max 90W
Max 54W
Max 47W
自動Maintenance
実行時消費電力
Max 68W
Max 72W
Max 39W
Max 38W
Idle時消費電力
14W
13W
13W
14W
上表の評価は後回しにして用途について考えよう。我が机周りには○○台のPCが所狭しと並んでいる。Main-PC/Sub-PC/Main-Server/File Server/Mini-Server/AV-PC/Music-PC/PT3-PC等々、これ以上必要な機能はない・・・否 Ripping-PCがない。BD/DVD/CDのRippingは月に数回行っている。 その時々の試作PCにUSB-Cabeを繋ぎ、外付けのBD-Driveから取り込んでいる。この際、Ripping専用PCはどうか。PioneerのBD Drive BDR-S11J-Xは、現在 「欲しい物 List」 の最上位にある。

Noctua NH-L12S (2017.9.23)

Noctua NH-L12の改良型 Noctua NH-L12Sが発表された。両者の相違点は、
 【Noctua NH-L12】 120x25mm Fan + 92x25mm Fan
 【Noctua NH-L12S】 120x15mm Fan
その他写真で見る限り、Heatsink下面のFin切り欠きが多少異なるように思われる。
 Noctua NH-L12Sの仕様 → http://noctua.at/en/nh-l12s/specification

では、Noctua NH-L12Sの発売前に、ほぼ同等と思われる
 Noctua NH-L12 + NF-A12x15 PWM
なる組合せで試してみよう。選んだPCは前節のPC3である。
Heatsinkの取付は問題なし。但し、Fan取付具が合わず皮膜針金で固定した。この写真を見る限り問題は無さそう・・・
ところが、120x15mm Fanの下端にpicoPSU-160-XTが大当たり。Noctua NH-L12のHeatsinkを3mmほど傾けて無理矢理据えたがこれは拙い。
けれども動作は全く問題なし。結果は以下の通り極めて良好。

Noctua NH-L12
+ NF-A12x15 PWM
CPU温度
(室温28.0℃)
CPU Fan
回転数
消費電力
Prime95 15分間実行時
Max 48℃
Max 890rpm
Max 53W
Idle時
30℃
760rpm
12W

Noctua NH-L12Sの発売を待つか、それとも120x15mm FanをHeatsinkの上に据えるか、それが問題だ・・・

Ripping-PC (2017.9.23)

前々節の表から、
 ・Bench結果はPC1が最良ながら、実はATX-Caseの空がないのだ。購入を考え
  ても市販のCaseは大物ばかりでなかなか決まらず、既に○年も経っている。
 ・Mini-ITXであるPC2/PC3/PC4の内、Ripping専用PCに相応しいのはPC3か。
  今回もまた、USB-DACを接続した時の音質を優先して決めることになりそう。
 ・前々節と前節の表を較べた時、PC3の消費電力に 1Wの差がある。
  これは、Intel Retail CoolerのFanより、Noctua NF-A12x15 PWMの方が
  消費電力は 1W 低いことによる。

さて、PioneerのBD Drive BDR-S11J-Xが収まるMini-ITX Caseなら、手持ちの中ではAbee C10とLian Li PC-Q08が空いている。
 【Abee C10】 W229xH229xD239mm → 約 12.5 liter
 【Lian Li PC-Q08】 W227xH272xD345 → 約 21.3 liter
残念ながら、二台とも予定の場所 (最大寸法 W330xH200xD300) に収まらないのだ。そうかと言って、5"Bay付の手頃なMini-ITX Caseは見当たらない。ここは久し振りにCaseの自作を考えるしかなさそう。その場合の部品構成は、
 【M/B】 ASUS Z97I-Plus
 【CPU】 i3 4350T
 【CPU Cooler】 未定
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 未定
 【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD + 同4TB HDD
 【BD Drive】 Pioneer BDR-S11J-X
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro
以上の部品を収めるCaseの寸法は、
 【A案】 W325xH105xD220 → 約 7.5 liter
 【B案】 W200xH160xD230 → 約 7.4 liter

果たして、実現の見通しは有りや無しや・・・

Ripping-PC II (2017.9.24)

前々節でNoctua NH-L12のHeatsink下にNF-A12x15 PWMを取り付けた時、Heatsinkが3mm程傾く件、新製品Noctua NH-L12Sの発売を待つ他に手はないか。
そんなことはない。
 ・Heatspreader付きMemoryではなく、LP仕様の製品に交換する。
 ・M/Bの電源SocketとpicoPSU-160-XTの間に24P電源延長Cableを挿入する。
何事も試すが吉。結果は以下の通り。
【Memoryの幅】
写真上:18.5mm、同下:34.0mm
まだ0.5mm程の傾きがある。
これは電源延長Cableが下ろし立てで、
充分に曲り癖が付いていないことによる。
picoPSU-160-XTを別個に固定するため、Caseの奥行は多少増す。仕方ないか。
picoPSU固定具は 2009/10/18につくった。

では、Pioneer BDR-S11J-Xを注文することにしよう・・・
Intel DH77DF (2017.9.26)

さて、Ripping-PCをつくる前に置場を確保しなくてはならない。現在その予定地には、
 【M/B】 Intel DH77DF
 【CPU】 i5 3570T (Ivy Bridge)
 【VGA】 Sapphire HD7750
 【PSU】 SilverStone SST-ST45SF
 【OS】 Win 8.1 Pro
 【Case】Scythe ACC-ITX (W340xH180xD325mm 約20liter)
が収まっている。このPCは主にBD/DVDの鑑賞及びRipping用として、2012/05/15の完成以来休まず運用してきた。その間特にTroubleなし。然しながら、Mini-ITXで 20 liter は気に入らず、大分前から小型化を考えていた。そこに新たなRipping専用PCの構想が持ち上がった。この際蔵入りも止む無しか。そこで最後のお勤めとばかり一端全分解し、最小構成でWin10を入れることにした。ところが、ピーピー鳴いてBIOSは立ち上がらず。

泣く子を黙らすのは難しくない。このピーピー音はMemoryの不調に違いない。Memoryを外し、接点を無水Ethanolで拭い清めた。残念ながらBIOSは起動せず。ここからが大変。CMOSをClearしても×。picoPSUを交換しても×。各部を再度点検しても×。電源Socketの接触不良と判るまでに相当な時間を費やした。結局、元の電源 SilverStone SST-ST45SFを繋いで一件落着。

Win10のInstallは問題なし。Idle時消費電力は 14W。i5 3570TのCPU温度は最新のCPUに較べてやや高めだが、小型のCPU Coolerで充分間に合う程度。さてどうするか。このDH77DFは、同時期に発売された Thin Mini-ITX DQ77KB の人気に押され、あまり注目されなかったが、利点は幾つかある。
 ・動作は安定し消費電力も低め。
 ・Event Viewerに現れるErrorや警告数は極めて少ない。
 ・Win10でIvy BridgeのiGPUに当たる HD Graphics Driver 10.18.10.4358の
  絵は綺麗。
 ・USB-DACを繋いだ時の音質も良好。
 ・M/B上のmini-PCIe Socketは mSATAとmini-PCIe Card両用であり、
  Riser Cardを介してPT3は問題なく動作する。この件は確認済み。
 ・Video CardとPT3が同時に使えるmini-ITX M/Bとして貴重である。
 ・但し、SATAIII x2 + SATAII x2 は不満。

では、比較の為にBench Softを走らせてみよう。

DH77DF + i5 3570T 2017.9.26
M/B
Intel DH77DF
ASUS Z97I-Plus
CPU
i5 3570T
i3 4350T
Memory
DDR3-1600 4GBx2
SSD
Samsung 850
EVO 120GB
Samsung 840
EVO 250GB
PSU
SilverStone
SST-ST45SF
icoPSU160-XT
+ 12V 150W AC Adaptor
OS
Win10 Pro 15063.632
Win10 Pro 15063.608
Cinebench
R15
OpenGL
11.06 fps
Max 36W
30.22 fps
Max53W
CPU
all core
404 cb
Max 42W
312 cb
Max 38W
CPU
single core
117 cb
Max 28W
123 cb
Max 27W
Superπ104万桁
11 sec.
12 sec.
Prime95 15分間
実行時消費電力
Max 56W
Max 54W
Idle時消費電力
14W
13W

上の表から、
 ・i5 CPUとしては、高負荷時の消費電力が低い。
 ・i5 3570TのiGPU能力は、Haswellに較べてかなり見劣りするが、
  それでも非Gamerなら充分使用に堪える。

ならば、DH77DFの行く末をどうするか。
 ・市販の小型Caseに収めもう暫く使う。
 ・PT3-PCに仕立てどこかに嫁入りさせる。
 ・この際蔵入りとする。

小型のCaseに収めるなら、SFX電源ではなくpicoPSUにしたい。そのためにはM/Bの電源Socketを念入りにCleanupする必要がある。そこで、
 ・極細の筆に無水Ethanolを染み込ませ、24P Socketそれぞれの穴を拭った。
 ・無水Ethanolが乾かぬ内にAir Dusterで残りの汚れを吹き飛ばした。
 ・無水Ethanolの蒸発を待ち、picoPSU120-WIを挿した。
 ・結果はOK、OSは無事に起動した。

従って、9月26日現在の部品構成は、
 【M/B】 Intel DH77DF
 【CPU】 i5 3570T (Ivy Bridge)
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU120-WI + 12V 120W AC Adaptor
 【OS】 Win 10 Pro 15063.632
Idle時消費電力はSFX電源使用時の14Wから 11W に減じた。
これなら文句はなかろう・・・・

D2700DC + WSS2016 (2017.9.28)

前節で述べた Intel DH77DF を新たなCaseに収めることにした。注文した品の到着まで少し間がある。手隙の時は古い部品で遊ぶに限る。そこで、5年以上前に発売された Intel D2700DCを引っ張り出した。このM/Bは2枚所有し、1枚はWindows Storage Server 2012R2(WSS2012R2)を入れMusic-PCとして現役である。今回は予備に求めたもう1枚の方である。 昨年の正月にWindows Server 2016の評価版で試したきり放置されていた。

Test-PCの部品構成及びOSは以下の通り。
 【M/B】 Intel D2700DC
 【CPU】 Onboard
 【MEM】 DDR3-1066 4GBx2
 【SSD1】 Samsung 850 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-120 + 12V 90W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Home x64

Win10 Home x64の導入は根気あるのみ。動作は至って緩慢。気の短い人なら途中で投げ出すかも知れない。ここは精神修養のつもりで堪えるしかない。それでも無事にDesktop画面が現れUpdateを実行した。そして、DestktopのCustomize、不要のAppliや機能の削除、常用Softの導入等を経てMusic-PCとしての体裁を整えた。

このM/Bの特徴は、USB-DACを接続した時の音質が優れている点にある。音の歪みは少なく楽器の余韻や会場の雰囲気が損なわれることなく再生されることから、我が家で一番のHi-Fi M/Bと捉えている。では今回はどうか。組立早々の音質評価は適切ではないが、敢えて述べれば、低音域から高音域まで過不足はない。音の余韻や会場の残響は比較的よく再現される。けれども、組み立てたばかりの所為か、全体に音の濁りを感じる。暫くAgingすれば清澄な音に改善されるとは思うが、そうそう柳の下に泥鰌がいるとは限らない。余分な機能が少ないWSS2012R2に較べて多少聴き劣りするのは仕方ないのかも。

う~ん、Windows Storage Server 2016(WSS2016)を試すべきか。ところが、得られたWSS2016の最新ISO-Fileは2017/01/12付。MS社もさぞかし多忙なのであろう。

上の部品表の内、SSDのみ交換しWSS2016をInstallした。所用時間は15分程。問題はUpdate、凡そ100分かかった。8ヶ月分のUpdateなら仕方ないか。但し、最小機能のOSなので、削除するべきものはなく、その点は手間が省けて助かる。そして、DesktopのCustomize及び常用Softの導入を行い、いつもの顔に仕上げた。TaskbarにServer ManagerのICONがなければ、WSS2016とは気付かれまい。

やはり 「D2700DC + WSS2016」 は音が良い。Agingをせずとも歪みの少ない清澄なSoundが得られた。Violinや十二弦Guitarの高音域は殊の外美しい。 おっと、何だか毎回同じところをぐるぐる廻るようで、我ながら進歩の無さを嘆くことしきり・・・

Silverstone SST-SG13WB-Q (2017.9.29)

Ripping-PCを企てたら置き場所がない。そこで、
 ・場所を確保するためにPCを1台解体した。
 ・解体したPCはまだ利用価値があるので、小型のCaseに入れ替える算段をした。
 ・注文したCaseが届くまでの間、Windows Storage Server 2016で遊んだ。
 ・更にUbuntu Studio 17.10 βでも遊んだ。
 ・本日、注文したCaseが届いた。
何だか偉く遠回りをしたが、漸く解体した Intel DH77DF を新しいCaseに収めることができそう。選んだCaseは、
  Silverstone SST-SG13WB-Q W222 x H181 x D285 mm 約11.5 liter
かつてMini-ITXの定番とも言われた
  Silverstone SST-SG05 W222 x H176 x D276 mm 約10.8 liter
と較べて、やや大振りではあるが大差はない。

SG13WB-QとSST-SG05との相違点は以下の通り。
 ・SG13WB-Qの前面はPanelで塞がれ、その両脇から吸気する。
 ・SST-SG05は前面のPunching面から吸気する。
 ・前者はSlim Driveの取付不可。後者は可。
 ・前者はATX電源対応。後者はSFX電源対応。
 ・登載可能なStorage数は微妙に異なる。
 ・前者は前面にUSB3.0 Socketあり。後者はUSB2.0 Socket。
 ・但し、両者とも薄手の鉄板が使われ、押せばペコポコする点は変わりない。

さて、搭載予定のStorageは 2.5"SSD x1 + 消音Box入り2.5"HDD x2 である。一工夫しなければCaseに収まらない。CPU Cooler及びATX電源取付口の処理については思案中である。従って、実際に組み込むまでにそうした点を解決しなければならない。

Silverstone SST-SG13WB-Q II (2017.9.30)

では、SST-SG13WB-Qへの組込を進めよう。先ず、CPU Coolerをどうするか。静音Box入り2.5"HDDを2丁据えるため、大型のCPU Coolerは無理。また、後Fanの省略を考えているので、小型のCoolerでは冷却不足になる可能性がある。そうなると、120mm Fanが使える低背型Coolerから選びたい。ところが、DH77DFのCPU Socketは拡張Slot寄りにあり、何かと制約が多い。あれこれ試した結果、Samuel 17 + Noctua 120x15mm Fanに決めた。

次にSST-SG13WB-Qの背面に空けられたATX電源取付口の件、picoPSUを使うため電源部分はそっくり空地になりFanを据えることも可能だが、前述の通り後Fanは省略する予定である。ならば適当なAlumi Punching板を張り付けてみよう。その結果、Caseの両側面/上面/背面の後方部分は総てPunching仕様となり、自然排気でどうにか間に合いそう。

問題は静音Box入り2.5"HDD 2丁の固定方法にある。Case附属のHDD Folderは、3.5"HDDx1、または2.5"HDDx2を取り付ける仕様である。「犬並みの聴力」がある身にとって、2.5"HDDと雖も剥き出しでの運用は避けたい。幸い、2.5"HDD用の静音Boxは販売終了時の放出品を○○個ほど入手し在庫は充分にある。そこで、既定のHDD Folderに静音Box入り2.5"HDDを2丁釣り下げることにした。
Samuel 17 + Noctua 120x15mm Fan

Finの向きに要注意。Heatsinkを抜けた風がCaseの側面方向に排気される方が結果は良かった。
見て呉は悪くないと思う。
但し、ATX電源取付口に貼り付けたAlumi Punching板は薄手なので押せば凹む。取り扱いに充分注意しなければならない。
静音Box入り2.5"HDDを2丁釣り下げた。
このFolderは、前Fanのすぐ後に配置されるため、風通しに配慮し2丁の間隔は試行錯誤することになりそう。
Silverstone SST-SG13WB-Q III (2017.10.1)

Intel DH77DF + SST-SG13WB-Qを完成させる前に、幾つかのTestを行った。
【Test 1】先ず、静音Box入り2.5"HDD 2丁の間隔を広げてみた。
 透間 6mm → 21mm
その結果、CPU温度は僅かに下がった。

【Test 2】次に、静音Box入り2.5"HDDを3.5"HDDに交換した。実は両者は同Sizeである。そのままでは 3.5"HDDの振動が金具を伝ってCaseのFlameまで達するので、Silicon Washerを介して固定した。更にHDDの表面にλGel Sheetを貼り付けた。結果は良好。60cm以上離れればNoiseは殆ど聞こえない。
今回は、手持ちの都合から静音Box入り2.5"HDD x2 に決めたが、最新の低Noise HDDに遮音措置を施した3.5"HDD x2の搭載も充分有り得る。M/BのSATA端子に余裕があれば、3.5"HDD x4 も行けそう。

【Test 3】次に、前FanをEnermax UCEV12(温度Sensor付)から同UCTB12に替えた。Intel DH77DFのFan Conとの相性から後者に決めた。

【Test 4】次に、CPU Cooling Fanを120x15mmから120x25mmに替えた。高負荷時のCPU温度に多少の差は認められたが、Idle時から中負荷時にかけては大差なく、120x15mm Fanのままとした。
あれこれTsetを終えたところで、総ての部品をCaseに収めた。

内部を眺めると、凡そ4割は空家状態。つまり今回の部品構成なら 6 liter程度のCaseで間に合うことになるが、そうした製品は市販されていない。
拡張Slot部分はそっくり空いている。
PT3を挿すかどうか迷うところ。
電源取付口に貼り付けたAlumi Punching板は特に違和感なし。できればもう少し厚手の製品に交換したい。

全黒のSST-SG05より、やや大きい白黒2色仕様SST-SG13WB-Qの方が、見ようによっては小振りに見える。質感や仕上げに高級感はなくとも嫌みはない。価格(\6,352)を考えれば妥当なところか。

結局、部品構成は、
【M/B】 Intel DH77DF
【CPU】 i5 3570T
【CPU Cooler】 Samuel 17
   + Noctua 120x15mm PWM Fan
【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
【2.5"HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD x2
【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
【PSU】 picoPSU160-XT
  + 12V 150W AC Adaptor
【Case】 Silverstone SST-SG13WB-Q
【Case Fan】 Enermax UCTB12
【OS】 Win 10 Pro 15063.632

CoffeeLake Mini-ITXが実現可能になるまでの暫定PCとなりそう。
Noctua NH-L12S (2017.12.08)

Noctua NH-L12Sが発売された。LP型CPU Cooler Maniaとしては見過ごせず早速注文した。金8,186円也。品物は本日到着。早速梱包を解き細部の寸法を確認した。
(本節は 「Ripping-PC II 2017.9.24」 の続きです)

Noctua CPU Cooler
NH-L12S
NH-L12
Fanなし
高さ
70mm
66mm
128mm
128mm
奥行
146mm
150mm
Fanあり
高さ
70mm
93mm
128mm
128mm
奥行
146mm
150mm
Heatsink固定金具の螺子間隔
77mm
81mm

上の表から、
 ・Heatsinkの高さはNH-L12よりNH-L12Sの方が 4mm高い。
 ・Heatsink自体の厚みは同じなので、Fan下端までの実行高が4mm増したことに
  なる。その結果、picoPSU-160-XTを据えた時、picoPSUの上端とFanの下端に
  1mmの透間が確保される筈。
 ・Heatsink固定金具の螺子間隔が、NH-L12の81mmから4mm短くなった。
  これは、Fanを据えたままHeatsinkを固定する螺子が回せるように配慮したもの
  と考えられる。
以上の点を確認し、NH-L12Sを取り付けた。
 【M/B】 ASUS Z97I-Plus
 【CPU】 Haswell i3 4350T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 830 Series 128GB
 【PSU】 picoPSU-160-XT
   + 12V 120W AC Adaptor
結果は○。事前の計算通り、picoPSU-160-XTの上端とNH-L12Sの下端に 1mmの透間が確保された。これなら24P電源延長Cableを使わずに済む。

さて、NH-L12SはFanの風が下から上へ吹き上げるように据えられていた。これは、Case Fanの位置や能力、吸気口の位置や開口面積、そしてCaseの形状などを考慮して決める必要がある。自分は吹き下ろして使う例が多いので、暫く試行錯誤することになろう・・・

Noctua NH-L12S II (2017.12.10)

Z97I-Plus + Haswell i3 4350T にNoctua NH-L12Sを載せた Ripping-PC (予定) は順調に動作している。NH-L12S附属の120x15mm Fanは、Idle時600rpm台、高負荷時800rpm前後なので至って静か。耳を寄せて微かに聞こえる程度である。

Noctua NH-L12S Test
CPU温度
(室温24℃)
CPU Fan
回転数
消費電力
Prime95
15分間実行時
Fan風向 下~上
Max 49℃
Max 816rpm
Max 52W
Fan風向 上~下
Max 48℃
Max 786rpm
Max 52W

上の表を見る限り、Noctua NH-L12SはTDP35WのT付CPUには過分に思える。
否、Ripping-PC = Music-PCに相応しい特性と言えよう。

古今東西、数ある音楽の中には、弱音 PP(ピアニシモ)やPPP(ピアニシシモ)だけではなく、PPPP(ピアニシシシモ)から PPPPP(ピアニシシシシモ)まで作曲家は指定することがある。PPPPPは聞こえるか聞こえないかぎりぎりの微音なので、CPU CoolerのFan Noiseが当たり前に聞こえるようでは、その判別は先ず無理。従って、Music-PCの最優先課題は「充分に静かであること」となる。だからと言って「無音」を目差すのは無駄骨に近い。回転系の部品を一切排除しても、電子回路に電流が流れれば何某かの音は出るものと覚悟を決めている。M/BやVideo Cardの基板から高周波音が聞こえてくる例は珍しくない。各種電源も然り。抑も日常の生活空間で無音の環境など有り得ない。要は「PPPPやPPPPPの楽音を判別できる程度に静かであること」 となろう。

Noctua NH-L12Sに附属するFanは最大回転数 1850rpmのところを高負荷時でも50%以下の回転数で間に合うことから、Fan-Conを調節すれば、低負荷時の回転数を500rpm以下に抑えることも可能である。従って、Noctua NH-L12SはMusic-PC用のCoolerとして重宝するであろう。そこまで静かなPCを求めるなら、完全なFanless-PCを目差したらどうかと言われそうだが、そうするとPCが大型化するだけではなく、場合によってはCaseに触れないほど熱くなるので願い下げとしたい・・・

 PCG3