Movie-PC

2015.10.04以来、本Siteには「HTPC」なる頁がある。けれども「看板に偽りあり」の状態になった。 ここ数年、120"Screen + Projector SONY VPL-VW60を設営することはなく、映画はNanao 24"Monitorで観ている。最早、我が家の何処にもHome Theatreはない。再設置する見込みもない。この際「HTPC」を「Movie-PC」に改めよう。 (2022/07/20)

Movie-PC (2022.07.20)

では、Nanao 24"Monitorで観た時に満足度の高いPCはどれか。
PowerDVDで鑑賞した時の画像品質を判断基準とするなら、2022/07/20現在、
 【M/B】 ASUS PRIME H610M-A D4
 【CPU】 Alder Lake i5 12500
 【Video Card】 Palit NVIDIA RTX3050 StormX 8GB
を組み合わせたPCが最も気に入っている。精細感/発色/階調/Contrast等、AMDやIntel iGPUより好ましい。
 ・最近のAMD DriverにはCustom解像度の項目がなく、やや甘いFocusとなる。
 ・Intel iGPU Driverは解像度の調節が強力ではあるが、画面がざらつき易い。
 ・その点、最新のNVIDIA DriverはBalanceが良い。
 ・発色の点でもNVIDIAが最も好みに合う。
 ・そして、NVIDIA Cardは価格順に満足度が高い。

非GamerならNVIDIA RTX3050など過剰Specに思われそうだが、決してそうではない。Movie-PCとして充分な利点を感じ取ることができる。但し、Palit NVIDIA RTX3050をそのまま使うと、動画再生時にCooling Fanは回らずCase内部の温度は上昇し、Case Fanの回転数が上がる。NVIDIA RTX3050を載せたPCを静かに使うなら、Alder Lake頁で述べた通り、VGA補助Fanを追加し低回転で回す方法が最も効果的である。

よって 「動画を静かに美しく観るなら NVIDIA RTX3050 がお奨め」 として置こう。

Movie-PC II (2022.07.22)

現在、我が家で最も絵の綺麗なPCは前節で紹介した
 ASUS PRIME H610M-A D4 + Alder Lake i5 12500 + Palit RTX3050
である。けれども、動画再生時消費電力は 35-36W と高く、映画をじっくり観る時なら兎も角、「ちょいと見」や「ながら見」の時は、もう少し消費電力の低いPCを選びたい。そこで、動画再生時消費電力の低いPCを探した。結果は以下の通り。

M/B
CPU
OS
消費電力
動画画質
満足度
動画再生時
音楽再生時
Idle時
Intel
NUC11ATKC4
Jasper Lake
N5105
Win11
11W
5W
3W
SuperMicro
X11SSV-Q
Skylake
i7 6700T
Win11
14W
8W
6W
ASUS
H110S1
Kaby Lake
Celeron G3930T
Win11
15W
7W
5W
ASRock
H510M-ITX/ax
Comet Lake
i3 10100T
Win11
15W
8W
5W

 ①最も低消費電力ながら、Intel Graphics Command Centerに鮮明度の項目がなく
  動画はやや甘いFocusとなる。
 ②動画の画質は良好。但し、Win11に正式対応せず。
 ③動画再生時の発色に少々不満あり。Win11に正式対応せず。
 ④画質は良好。最も無難。
  このPCは我が家の 「低消費電力基準PC = LPCS-PC」 である。

できれば、Alder Lakeから選びたかったのだが、動画再生時消費電力はいずれも20Wを超え、候補にならなかった。

Movie-PC III (2022.07.24)

前2節に登場したM/BはIntel許りでAMDは1枚もない。それでは差別だと言われそう。
そこで、数あるAMD M/Bの中で、音楽動画再生とも良好な 「MSI AM1i + Athlon 5370 + Win10」 を引っ張り出した。 このPCは市販のCase "ANTEC ISK 300-65" を改造した半自作のCaseに収め見掛けは上々ながら、今となっては極低Spec-PCである。Win Updateに篦棒な時間がかかり、専ら精神修養PCとしてどうにか解体を免れている。 それでも、敢えてWin10からWin11へUpdateした。このM/BはWin11非対応なので、TMP非対応PC用にISO FileをUSB Memoryに仕込みWin10上から実行した。案の定、Updateに2時間、Disk Cleanup及び自動Maintenanceの手動実行に1時間、都合3時間かかった。
消費電力は以下の通り。
 【PowerDVD16Ultra Upcon再生時】 27W
 【WMP音楽再生時】 14W
 【Idle時】 12W

 ・Win10からWin11へのUpdateは特に問題なく終えた。
 ・Idleから軽負荷時にかけての消費電力が高い。
  Super PI 104万桁 30sec. 動きは芳しくない。
 ・けれども、音楽動画の再生品質は悪くない。
  音場感豊かな再生音、発色の良い画質、APUの中でも際立って好ましい。
  但し、動きの激しい動画の再生はやや苦手、少しかくつく傾向にある。
 ・矢張り 「AM1i + Athlon 5370」 は限界か。

次に 「ASRock A300 + Athlon 3000G +Win11」 をUpdateした。これは少しの問題もなくすんなり完了した。
 【PowerDVD16Ultra Upcon再生時】 20W
 【WMP音楽再生時】 12W
 【Idle時】 7W

 ・「AM1i + Athlon 5370」に較べて消費電力は幾分下がった。
 ・動きの激しい動画の再生は良好ながら、発色が思わしくない。
  この画質では映画を観る気になれない。
  Radeon RX550を載せた別のPCでも同じ傾向なので、これはDriverの所為か。
 ・現在、AMDのVideo Card / APUの中で、動画の再生が良好なGPUは
  手持ちでは、最新のVideo Card "Radeon RX6400"だけ。何とも寂しい限りである。

 PCG3