Comet Lake III


Comet Lake II頁が長くなったので続編を起こした。(2021/03/20)
ASRock H510M-ITX/ax (2021.03.20)

最近、Mini-ITX M/Bの発売数が著しく減った。特にMSIは Intel/AMD各1枚ずつの高額M/Bのみである。その点、ASRockは上位から下位まで一通り揃えている。そこで、Intel 500 Series 廉価Mini-ITX M/Bを物色したら、折良くASRock H510M-ITX/axが発売されたので早速注文した。Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock H510M-ITX/ax
 【CPU】 Cometlake i5 10500T (6C12T 2.30/3.80GHz 14nm TDP35W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【M.2】 WD Black WDS256G1X0C NVMe 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 27.20.100.9316
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.868
 【Office】 Microsoft 365 導入済み
結果は、
 【Cinebench R20 CPU Multi core】 2542 pts / Max 64W
 【Cinebench R20 CPU single core】 387 pts / Max 21W
 【Cinebench R15 CPU all core】 1158 cb / Max 62W
 【Cinebench R15 CPU single core】 166 cb / Max 21W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 63W
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時消費電力】 5W
 【WMP音楽再生時消費電力】 9W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 平均 14W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 平均 17W

 ・Idle 5Wは上々である。
 ・Cinebench R15/R20 multi実行時の消費電力は少し高い。
  これは、picoPSUではなく高効率TFX/ATX電源に換えれば10W近く減る。
 ・「i5」でもT付CPUならpicoPSUによる安心運用が可能。
 ・Intel Regular Cooler装着時、Prime95実行時CPU温度 Max 57℃(室温23.6℃)
  小型のCPU Coolerで間に合う。
 ・ ASRock H410M-HDV/M.2 で悩まされた凍結現象は、H510M-ITX/axの
  ASPM関連項目を全て有効にしても、今のところ現れない。

ASRock H510M-ITX/ax II (2021.03.21)

ASRock H510M-ITX/axは、前に購入したASRock Z590M-ITX/axと較べて、
 ・PCIe Gen4対応M.2 Slotがなく Gen3 M.2のみ。
 ・2.5Gbps LANがなく、1Gbps LANのみ。
 ・Comet LakeではDDR4-3200動作に対応せず。
 ・VRMのつくりは見るからに貧弱。
従って、ASRock H510M-ITX/axは、重負荷な運用を目差さず、録画PCやFile Serverなど省電力連続運転向きとして使いたい。そうした意味で、最小構成時 Idle 5W は好ましい。

さて、我が家の現行PC中、部品構成が最も見劣りするのは、
 【M/B】MSI H110M PRO-VH PLUS + 【CPU】Kabylake Pentium G4560T
を組み合わせた2nd PT3-PCである。出番は少なくとも、多Channel同時録画の際に必要とされ、それなりの役割はある。けれども、Pentium G4560Tでは物足りなさを感じる場面があり、以前からGrade Upを考えていた。その代わりが Comet Lake i5 10500Tなら充分であろう。

では、新たな2nd PT3-PCの構成を考えよう。
 ・M/Bは ASRock H510M-ITX/ax、CPUは Comet Lake i5 10500T で決り。
 ・CPU Coolerは Intel Regular Cooler Heatsink + Noctua NF-A9x14。
  狭いCaseの場合、全方向に風が抜けるHeatsinkは好都合。
 ・Storage構成は M.2 x1 + 2.5"SSD x2 +2.5"HDD x2
 ・電源は picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 ・Caseは自作物。W270 x H101 x D215mm → 5.86 liter
 ・Case Fanは Noctua NF-A9x14 x2
 ・OSはPT3の動作が安定した Win10 Enterprise LTSC

ところで、現在の目標として 「Video Cardを加えて Idle 10W 切り」 がある。
2018/07/31に以下の組合せで Idle 9Wを達成したことがある。
 【M/B】 MSI H310M PRO-VH
 【CPU】 Core i5 8400
 【Video Card】 MSI RX560 AERO ITX
 【PSU】 In WIN IP-P300HF7-2
けれども、その後Idle 10W未満は一度も実現されず今日に至る。Comet Lake i5 10500TでIdle 5Wなら、Video Cardを挿してIdle 10Wの可能性はある。そこで、MSI GT1030を挿してみた。結果は Idle 11W。BIOSの細部を見直せば、1-2W減らせそうに思えるのだが、今のところ成功せず残念。

Idle 4W (2021.03.23)

ASRock H510M-ITXに据えるCPU Cooler Heatsinkは、Scythe Monochrome Valueに決めた。そうなるとCooling Fanを取り付ける金具を自作しなければならない。難しい細工ではないが久し振りの工房作業、冷え切った糸鋸盤は氷の様、とぶつぶつ言いながら2mm厚のAlumi板から以下の金具を切り出した。
Fan固定金具に埋込Nutを予定したら手持ちは1個のみ。仕方なく一ヶ所は♂♀Spacerを駆使して間に合わせた。
ところがどっこい、CPU Cooling FanをIntel Cooler附属FanからNoctua NF-A9x14に置き換えたら。以下の通り Idle 4W が実現した。
 【M/B】 ASRock H510M-ITX
   C-State:全て有効、ASPM:可能な限り有効、ErP Ready:有効
   PL1/PL2:規定値、各部電圧:規定値、無線LAN:取り外した。
 【CPU】 Comet Lake i5 10500T
 【CPU Cooler Heatsink】 Scythe Monochrome Value Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【M.2】 WD Black WDS256G1X0C NVMe 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 27.20.100.9316
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.870
 【電源Option】
   電源Plan → Balance
   PCI Express / Link状態の電源管理 → 最大限の省電力
 【Watt Checker】 TAP-TST5
 【Idle】 4W

Mini-ITXで Idle 4W は初めての経験。これはASPM機能が熟れた所為と考えられる。そうなると、Intel 500 Seriesは、Z590の豊富な機能を生かしたHigh-Spec PCを目差すか、或いはH510の優れた省電力機能を発揮させるか、二通りの使い方が考えられる。Rocket Lakeは、思わしくない前評判とは裏腹に、案外面白いかも・・・

ASRock H510M-ITX III (2021.03.26)

ASRock H510M-ITX/ax は無線LANを外したので、ASRock H510M-ITX とする。
では、PT3-PCとして再構成しよう。追加及び変更したH/Wは以下の通り。
 追加 【Tuner】 PT3
 変更 【M.2_01】 WD Black NVMe 256GB → WD Blue NVMe 500GB
 追加 【M.2_02】 WD Blue M.2 SATA 1TB (M.2→SATA変換基板使用)
 追加 【SSD】 WD Blue 2.5" SATA 2TB

結果は、
 ・Win10 Enterprise LTSC 1809 Build 17763.1823 のInstallは問題なし。
 ・PT3のInstall及び動作も問題なし。視聴/録画/再生とも良好。
 ・PT3の追加により消費電力は 3W増加 → Idle 7W。
 ・1TB M.2と2TB SSDの追加により 1W増加 → Idle 8W。
 ・今のところ、不都合な点は見当たらない。
Obon組でPT3を運用する時、Antenna Cableに引っ張られてCardが抜け易くなるので、Card端を固定した。この細工がまた楽し。
ASRock H510M-ITX IV (2021.03.27)

では、ASRock H510M-ITXをCaseに収める準備をしよう。
先ず、SATA Cableの件。picoPSU-160-XT はSATA x2用のCableが2本取り付け可能だが、そのままではPeripheral 4pin Socketを使うことになり少々邪魔臭い。
そこで、Peripheral 4pin部分を取り除き、しなやかCable仕様のAINEX S2-1501SAB-BKを繋ぐことにした。
2.5"HDDは4TBを予定したがどこも品切れ。仕方なく2TBで間に合わせた。2.5"HDDは静音化処理を施す。
 2mm厚Alumi板
 + 2mm厚Gel Sheet
 + 2.5"HDD
 + 2mm厚Gel Sheet
 + 2mm厚Alumi板
の順に重ねる。効果は大。
Spacerを使って上下のAlumi板を固定した。Caseに取り付ける螺子穴に Nylon Bushを挿入し、微振動が他に伝わらぬよう配慮した。
従って、本機のStorage構成は以下の通り。
 【System】 WD Blue M.2 NVMe 500GB (録画1次File)
 【TS File】 WD Blue M.2 SATA 1TB (TsSplitter処理後のFile)
 【Music File】 WD Blue 2.5" SATA 2TB (CD Ripping File)
 【Movie File】 Seagete 2.5"2TB HDD x2 (BD/DVD Ripping File)

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おっと、呼鈴が鳴り2021/01/02に注文したRyzen 5 5600X (尼 \37,281)が届いた。

螺子道楽 (2021.03.28)

前々節で埋込Nutが切れたことを述べた。普段余り使わない螺子であってもなくてはならぬもの。早速、馴染みの螺子Shopから注文した。一品だけでは申し訳ないので、以下の通り見繕った。

【黄銅 ビットインサート M3D1 4.5D2 4.8L2.0】 15円x100個 → 1500円
【フェノール 平座金 M3d3.2D6.0t0.5】 5円x100個 → 500円
【赤色ファイバー 平座金 M3d3.0D8.0t0.5】 4円x100個 → 400円
【PTFE ブッシュ M3d3.0d’3.5D5.0t1.0L1.0】 11円x50個 → 550円
【鉄 +低頭小ねじ三価白 M3L5】 4円x100個 → 400円
【鉄 +なべ小ねじ KW(ナイロン)付Ni M3L6】 7円x100個 → 700円
【鉄 +なべ小ねじ KW(ナイロン)付Ni M3L4】 7円x100個 → 700円
以上合計 4,750円 (送料無料)
こうしてみると結構な値段。
螺子の買い置きは常備薬と同じ。あれば安心なければ心配。その安心を得るために螺子整理箱は増殖する一方・・・

ASRock H510M-ITX V (2021.03.30)

ASRock H510M-ITX をCaseに収める準備は整った。予定のCaseは2013年5月に自作したW270 x H101 x D215mm = 5.86L の総Alumi製。元々は小型のMicro-ATX M/B用に拵えたので、Mini-ITXなら楽々収まる筈。ところが、前よりSSDとCase Fanが増えたのでそうでもない。取付の順番を間違えると螺子が締まらず結構手間取った。

 ・三節前の計測時より 2.5"HDD x2 / 92x14mm Fan x2が加わり、
   消費電力は 2W増加 → Idle 10W
   2.5"HDD休止時 → Idle 9W
 ・M.2x2/2.5"SSDx1/2.5"HDDx2/Case Fanx2の構成を考えれば極めて優秀。
 ・今回新たに求めた2.5"HDD x2は、前より幾分Noisyではあるが、耳を寄せ
  なければ聞こえない程度。いずれ、2TB SSDの値段が15K円を切れば、
  2.5"HDDの出番はなくなりそう。
 ・PT3の動作は問題なし。
 ・各部の温度は適正。
 ・CPU Cooling Fan / Case Fan x2 とも回転数は Idle時 800rpm台で極静音。
空間的にSSDの増設は可能だが、SATA Portの空なし。
この2nd PT3-PCで実際に録画する場面は多くないので、CD/BD/DVD Ripping-PCを兼ねる予定である。
Comet Lake i7 10700 VIII (2021.04.14)

「MSI MPG Z490M Gaming Edge + Comet Lake i7 10700」は、Caseに収める一歩手前まで進めながら、Rocket Lakeに気を移し、2ヶ月も蔑ろにしてしまった。

現在の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI MPG Z490M Gaming Edge (BIOS 2.7)
 【CPU】 Cometlake i7 10700
 【CPU Cooler】 be quiet! SHADOW ROCK 3
 【MEM】 DDR4-3200 16GB x2
 【SSD1】 WD Red 500GB M.2 SATA SSD
 【SSD2】 Samsung 860 860 EVO 1TB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300KF7-2 (FanはXINRUILIAN RDL8015Sに交換)
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 27.20.100.9316
 【VMware】 VMware Workstation 16 Player 16.1.0 Build 1798959
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.928

前回と異なる点は、
 ・BIOSをBeta版のBIOS 2.72から 最新版のBIOS 2.7へUpdateした。
 ・電源を IN WIN IP-P300KF7-2 に換えた。
 ・OSとGraphics DriverをUpdateした。

その結果、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 4845 pts / Max 178W
 【Cinebench R20 CPU single core】 488 pts / Max 46W
 【Cinebench R15 CPU all core】 】1986 cb / Max 165W
 【Cinebench R15 CPU single core 205 cb / Max 44W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 177W
 【Super PI 104万桁】 7sec.
 【Idle時消費電力】 9W
 【WMP音楽再生時消費電力】 12W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 平均 17W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 平均 22W

前回のDataと較べて、
 ・Cinenemchの値は微減した。同実行時の消費電力は大差なし。
 ・Idleから軽負荷時にかけての消費電力は 1-2W 減じた。
  これは、電源をFPS AURUM AS-400 80+ GoldからIN WIN IP-P300KF7-2
  に換えた影響が大きい。

それにしてもPrime95実行時消費電力 177Wは高い。先日試した Ryzen 5 5600Xは 113W。その差は 64W。最早、Intelの取柄は Idleから軽負荷時にかけての消費電力が低い点とSuper PI の値が優れていることくらいか。 けれども常時稼働PCが多い我が家では、実際に 100W超で運用する場面はTest時以外になく、まだまだ Intelが優位。AMDへの転向は一部の随時稼働PCに限られる。

Intelの場合、Process Rulesが微細化されれば高負荷時消費電力は相当低減されるものと期待される。一方、AMDの場合、果たして軽負荷時消費電力の改善は進むだろうか。どちらが先か、それが問題となろう。

XX550 (2021.04.17)

現在、本Siteの基準電源は ”In Win IN WIN IP-P300KF7-2 Platinum” である。Caseに組み込む際は、適当なATX/SFX電源を用いるが、なかなか手頃な製品に出会えない。
 最も効率の良い "Kurosiko KRPW-TI500W/94+ Titanium" は終息品。
 次に候補となる "FSP AURUM S 400 AS-400 Gold" もまたCatalogから消えた。
 我が家では評判の高い be quiet! 製電源は、国内では入手が難しい上、
 海外からの送料が10K円を超えるので手が出せない。

そうなると、他に適当な電源を探さなくてはならない。けれども、Idleから軽負荷時の消費電力を優先する場合、Catalog値は参考程度であり、敢えて目安を述べるなら、
 ・なるべく低容量の製品から選ぶ。
 ・Titanium または Platinumが望ましい。
 ・CableがPlug-in方式かどうかは問わない。
 ・内蔵Fanは交換を前提とする。
と言うことで、某社製のGold電源を入手した。残念ながら外れ品の可能性があるので、型番は「仮称XX550」とする。計測する項目は 「Idle時消費電力」及び「CinebenchR15 all core実行時消費電力」 とする。 部品構成は前節とほぼ同じ。 結果は以下の通り。
PSU
:**社
仮称XX550
Gold 550W
FSP
AURUM AS-400
Gold 400W
IN WIN
IP-P300KF7-2
Platinum 300W
Kurosiko
KRPW-TI500W/94+
Titanium 500W
CineR15 all core
実行時消費電力
177W
177W
173W
172W
Idle時
消費電力
14W
11W
9W
9W
XX550のIdle時消費電力は、Kurosiko / In Winと較べて 5W 高い。
そればかりか消費電力値が不安定で、常にふらふらしている。
使い込めば落ち着く可能性はあるが、今回は型番を伏せておこう。
そうなると、また別の電源を探さなくてはならない・・・

XX550 II (2021.04.18)

前節に引き続き、手持ちのPSUを引っ張り出した。(Dataは Idle時消費電力順に並べた)
PSU Test
流通
状況
消費電力
Idle
CineR15
all core
Kurosiko KRPW-TI500W/94+ ATX
500W
Titanium
残僅
9W
172W
In Win IP-P300KF7-2 TFX
300W
Platinum
9W
173W
Kurosiko KRPW-PT500W/92+ ATX
500W
Platinum
終息
10W
174W
Corsair SF450 SFX
450W
Platinum
11W
173W
FSP AS-400 ATX
400W
Gold
終息
11W
177W
Silverstone SST-ST30SF V2 SFX
300W
Bronze
11W
184W
Seasonic Xseries SS-650KM ATX
650W
Gold
終息
13W
180W
○○社 仮称XX550 ATX
550W
Gold
14W
177W
Seasonic SSR-550RM ATX
550W
Gold
終息
14W
182W
Seasonic Focus 650FX ATX
650W
Gold
終息
15W
182W
・Gold電源の成績は全般に低調。
・SFX Bronze仕様Silverstone SST-ST30SF V2の成績はATX Gold電源より上。
・矢張り KRPW-TI500W/94+ / IN WIN IP-P300KF7-2 が良好。

では、MSI MPG Z490M Gaming Edge + Cometlake i7 10700の電源をどうするか。KRPW-TI500W/94+ なら性能的に申し分なくとも、我が腰痛事情を考えれば、ATX電源ではなくSFX/TFX電源から選びたい。けれども、容量300Wの IN WIN IP-P300KF7-2 Platinum では少々物足りず、容量450WのCorsair SF450が第一候補となる。但し、この電源は低負荷時にFanが回らず、Idle時でもほんのり熱くなる点が気に入らない。Fanを交換し常時回転するように変更するかどうか悩むところ。

ならば XX550 の行く末は如何に。このまま不良在庫になるか、それとも適当な使い途を考えるか、将又窓の外に放り投げるか、明るい悩みは尽きない。

Corsair SF450 改 (2021.04.20)

MSI MPG Z490M Gaming Edge + Cometlake i7 10700の電源として、低負荷時の消費電力に不満はあるが、我が身の腰痛事情に鑑み SFX電源 Corsair SF450 を選んだ。けれども、Idleから中負荷時までFanが回らない件はどうにかしたい。

そこで、Corsair SF450内蔵のFanをNoctua 92x14mm PWM Fanに交換し、M/BのFan Conで回転数を調節することにした。ところが、Fan Cableの引き出し口がない。ならばCoverの側面を切り欠ければ良い。保証対象外になるのは毎度のこと、躊躇せず金鋸作業となった。

早速試したところ、MSI MPG Z490M Gaming EdgeのFan Conでは思うように回転数が下がらず800rpm弱が限界だった。耳を寄せても回転音は殆ど聞こえず充分静かなので良しとしよう。その結果、Idle時に30数℃あった電源Coverの温度は室温程度に激減した。
【Corsair SF450
 + Noctua 92x14mm Fan】

慾を言えば Fanの色か。Corsair SF450は艶消し黒。Fanも黒が似合いそう。と言うことで、Noctua NF-A9x14 HS-PWM chromax.black
を注文した。決して安くないが家に籠もりきりの毎日、色の道に奔るのも良かろう。

Fan交換後の写真は後程に。
Corsair SF450 改 II (2021.04.20)

Noctua NF-A9x14 HS-PWM chromax.blackが届いたので早速取り付けた。
2種のNoctua Fanと
Corsair SF450 Fan。
防振Padsは6色。

Chromax FanをCPU CoolerやVideo Cardに用いた時
Pads選びに悩みそう。

Chromax Fanの方が○か。
どうせ見えない所ではあるが、こうして写真をUpするからには見栄えは大切なのだ。

Brown NF-A9x14 Fanは
  500~2200rpm
Chromax NF-A9x14 Fanは
  600~2500rpm

MSI MPG Z490M GEのBIOS Fan Conからは、Blown FanよりChromax Fanの方が低速に指定できるので更に静か。これで限りなく無音に近い極静音SFX電源の出来上がり。
Brown vs Black (2021.04.23)

前節で Noctua 92x14mm Brown Fanと同Black Fanを比較した。SFX電源 Corsair SF450には、色だけではなく特性的にもBlack Fanの方が良い結果が得られたが、CPU Coolerに載せた場合はどうか、Noctua NH-L9i で試した。
左はNoctua NH-L9iそのまま。本Siteでは度々登場するお馴染みの姿。世間では、Noctuaの茶色にいちゃもんを付ける人がいるそうだが、自分は元々茶色が好きなので、まったく違和感はない。
では、同寸のBlack Fanに換えたらどうか。色気がなく面白味に欠ける。
Black Fanに附属する防振Padsを飾りに付けたらどうか。同Padsは黒/白/赤/黄/青/緑の6色ありお好み次第。

ところで、Brown FanとBlack Fanの相違点は、前節で述べた回転数だけではなく、消費電力も異なる。Black Fanの方がほんの少し低い。
T_Mania (2021.04.24)

年来の "T_Mania" としては、Rocket LakeのT付CPUが気になる。Standard CPUから一月近く遅れ、4月23日に i9 11900T / i9 11700T が発売された。ところが、値段とSpecが似つかわしくない。Rocket LakeとComet Lakeを較べると、
T_CPU
Base
/Turbo
Core
/Thread
Cache
Process
Rules
TDP
PL1/PL2
UHD
Graphics
Price
Rocket
Lake
i9 11900T
1.5/4.9GHz
8C16T
16MB
14nm
35W
35W/115W
750
\59,980
i7 11700T
1.4/4.6GHz
8C16T
16MB
14nm
35W
35W/115W
750
\45,980
Comet
Lake
i9 10900T
1.9/4.5GHz
10C20T
20MB
14nm
35W
35W/123W
630
\45,980
i7 10700T
2.0/4.4GHz
8C16T
16MB
14nm
35W
35W/123W
630
\34,890
上の表を見る限り i9 10900T に気持ちは傾く。けれども、実際のBench結果を確認するまでは何とも言えない、と一晩思案の末、矢張り i9 10900T に決めた。10C20Tと値段が決め手となった。果たして期待に添うか否か。

どう使うかは後で考えれば良い。齢を重ねると益々せっかちになるのだ。

Comet Lake i9 10900T (2021.04.26 )

Comet Lake i9 10900Tが届いた。問題は使い途。二晩熟考の末、VM/VB切替PCに決めた。同切替PCは Coffeelake i7 8700T で長い試運転を続けているが、6C12Tでは何かと不満があり、せめて8C16T、できればそれ以上のCPUを考えていた。10C20Tの i9 10900T なら仮想OSに割り当てるThread数が増やせる上、同時に仮想OS三つの運用も可能になる。

そこで、VMware/Virtualboxとも、既にInstall済みSSDのCroneを拵え、以下の部品構成とした。
 【M/B】 ASRock Z590M-ITX/ac (BIOS 1.20、TDP 35W、PL1 35W / PL2 123W)
 【CPU】 Comet Lake i9 10900T (10C20T 1.9/4.5GHz TDP35W)
 【CPU Cooler】 be quiet! Pure Rock Slim (92x25mm PWM Fan搭載)
 【MEM】 DDR4-3200 16GB x2
 【SSD1a】 Samsung 860 860 EVO 500GB (VMware用)
 【SSD1b】 Samsung 860 860 EVO 500GB (Virtualbox用)
 【SSD2】 Samsung 860 860 EVO 1TB (VM/VB共用)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300KF7-2 (FanはXINRUILIAN RDL8015Sに交換)
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 27.20.100.9466
 【VMware】 VMware-player-16.1.1-17801498
 【VirtualBox】 VirtualBox-6.1.18-142142
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.928
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 3463 pts / 49~104W
 【Cinebench R20 CPU single core】 461 pts / Max 32W
 【Cinebench R15 CPU all core】 】1862 cb / Max 101W
 【Cinebench R15 CPU single core 196 cb / Max 31W
 【Prime95実行時消費電力】 57~87WW
 【Super PI 104万桁】 8sec.
 【Idle時消費電力】 8W
 【WMP音楽再生時消費電力】 10W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 平均 16W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 平均 18W

 ・32GBのMemoryを載せ、2.5G/1Gbps Dual LAN仕様であることを配慮すれば、
  Idle 8Wはまあまあか。
 ・PL1 35W/PL2 123Wでは CineR20multi/Prome95とも最高Performanceを
  維持できず、消費電力は大きく変動した。抑も、T_CPUでそうした使い方をする
  可能性は低いので良としよう。
 ・Music/Movie等、軽負荷時の消費電力は良好。

VM/VB切替PCとしては、
 ・SSD切替時にBIOS画面が現れることなく、至ってSmoothな使い勝手である。
 ・VMware/VirtualBoxとも動作は良好。
 ・各仮想OSに割り当てるThread数は、32bitOSは4Thread、64bitOSは
  6~8Threadで試行錯誤中。Thread数を増やせばより快適になるので、
  更に上位のCPUが欲しくなるところが悩みの種。
 ・Caseが決まれば直ぐにも完成するのだが、そうは行かない。
  現在、市販Caseの改造を考えているところ・・・

Intel Black Cooler (2021.04.29)

このところ、Intel/AMDとも多Core多Thread CPUのRepoが続いている。けれども、本Siteの主役はCeleron/Pentium/T_CPUなど、廉価&低TDP CPUである。暫く振りにPentiumで遊ぼう。

さて、今時 Intel Regular Coolerをそのまま使うPC自作erは多くないと思われるが、小型のPCに仕上げる時は案外重宝する。CPU Cooling Fan 1丁だけでCase Fanのない場合、360°全方向に風が抜けるIntel Regular CoolerのHeatsinkは捨て難い。けれどもFanが賑やかでそのままでは使い難い。我が家では、Intel Regular CoolerのFanを切り離し、Noctuaかbe quiet!のFanに載せ換えている。この特製Coolerの使い心地は大層優れ、一般的なHeat pipe式LP CoolerよりCase内の温度は低めに抑えられる。では、今流行りのBlack Heatsinkに倣い、特製のIntel Black Coolerを拵えよう。

【用意するもの】
 ・Intel Black Regular Cooler
 ・Noctua NF-A9x14 HS-PWM chromax.black Fan
【手順】
 ・Intel Black Regular CoolerのFan部分を切断する。
  切断面を平滑に仕上げる。
 ・適当なAlumi金具を用いFanを固定する。
  Fan回転数をBIOSのFan Conで調節する。
銅芯/黒Heatsink/Fan Cableは好ましくとも、存在感ありすぎのFanは困りもの。
Fan交換前後のNoise Levelは天地の差。

専用のFan固定金具を作れば更に見栄えは良くなる筈。

左のPCは MSI H460M-Pro
+ Pentium G6400。SATA 6Port。File Server向き。
Abee AS Enclosure D1 (2021.05.04)

Caseに収めれば、直ぐにも完成する仮組PCが列をなしている。そうしたObon-PCは組立が簡単なので、部品さえあれば何台でも造れるのだが、置場の専用Rackが一杯になると、彼方此方に平置きされ場所塞ぎになること著しく、最悪跨がなくてはならず、一層の事、橋でも架けたくなる。

架橋工事の件はさて置き、どの仮組PCを完成させるかあれこれ思案の末、以下のPCから手を付けることにした。
 【M/B】 MSI MPG Z490M Gaming Edge (BIOS 2.7)
 【CPU】 Come Lake i7 10700
 【CPU Cooler】 be quiet! SHADOW ROCK 3
 【MEM】 DDR4-3200 16GB x2
 【SSD1】 WD Red 500GB M.2 SATA SSD
 【SSD2】 Samsung 860 860 EVO 500GB
 【SSD3】 Samsung 860 860 EVO 1TB
 【HDD】 Seagate 2.5" 2TB
 【Removable HDD Case】 Century Raku Rack Jr. CERS-BK (Empty)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 Corsair SF450(FanはNoctua NF-A9x14 HS-PWM chromax.blackに交換)
 【Case Fan】 前後とも be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【Case】 Abee AS Enclosure D1
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 27.20.100.9466
 【VMware】 VMware Workstation 16.1.1-17801498
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.964

 ・Caseは先日までAMD VMware-PCで利用していた
   Abee AS Enclosure D1 (W199xH399xD319 約25.3 liter)
 ・Video Cardは当面なし。
 ・電源は先日試したSFX Corsair SF450 改。
 ・Storageは手持から選んだ。

Abee AS Enclosure D1 は4Kg、Corsair SF450 は0.86Kg、3.5"HDDはRemovable Case を用いたので、大分軽量に仕上がる筈。
先ず初めになすべきことは、CaseのCleaningである。傷はないが全体に薄汚れている。中性洗剤を薄めた液を柔らかい布に染み込ませて念入りに磨き上げた。 Alumite処理を施した前板/両側板/天板は真っ新になったが、後面/内面などAlumi生地の部分は幾分汚れが残った。
Abee AS Enclosure D1は2007年に購入し14年経っている。そう考えれば極めて良好な状態である。このCaseは、Micro-ATX Caseとしては奥行が319mmと浅く、Full SizeのMicro-ATX M/Bを入れると周りに余裕はない。今回は、CPU Coolerに比較的大振りな "be quiet! SHADOW ROCK 3を用いたため、3.5"Bayは使用不可になったが、これはやむを得まい。
Comet Lake i7 10700 IX (2021.05.06)

MSI MPG Z490M Gaming Edge + Comet Lake i7 10700 を前節でCleaningした Abee AS Enclosure D1 に収めた。予想はしていたが、殊の外手間取った。奥行の浅いCaseにFull sizeのM/Bを選んだ為、取付の順番が厳しく制限され、何度も組立と分解を繰り返した。結局、Front Fanを最後に取り付けることで解決した。苦労の甲斐があり、SW-ON 即完動。各所のFan回転数を調整するだけで完成の運びとなった。

 ・仮組時に較べて、SSD x1 + 2.5"HDD x1 + 120x25mm x2 が加わり、
  Idle時消費電力は 11W + 1W = 12W。上々と言えよう。
 ・CPU Cooling Fan及び前後Fanは、Idle時420rpm程度に設定した。充分に静か。
 ・2.5"HDDは静音化Boxに入れたので、動作音は殆ど聞こえず。
 ・SFX電源 Corsair SF450 のFanを常時回転するように変更したため、
  自分の運用する消費電力帯では、排気温度の上昇は極僅か。

Super PI 104万桁 7sec. / CineR15 single 206 であっても直ぐに慣れて当たり前になる。今はもう大して速く感じられない。困ったものだ。
【Front Sub Panel】
Fan FilterはMesh仕様の製品を取り付けた。14年経たUSB 2.0 Portの接触不良が心配されたが、接点復活材を一吹きして問題なし。
be quiet!のCPU Coolerは、どれも見て呉が良い。
電源24P/ATX 8P Cableは150mm延長Cableを加えた。3.5"Bayに2.5"Removable HDD Caseが使えず残念。
【Front Panel】
とても14年前の製品には見えない。小型ではあるが、前後120mm Fanは安心感がある。奥行319mmは置き場所を選ばず好都合。

矢張り、PC CaseはAlumite加工に限る。けれども、経年変化が少なく、いつまでも綺麗なので、Case Maker泣かせかも。
MSI H510I Pro WiFi (2021.05.22 )

Intel 300 Seriesまで、我が家ではMSIのM/Bを多用してきた。ところが、Intel 400Series以降、同社のMini-ITX M/Bは激減し、ASRockやGigabyteの出番が多くなった。現在、価格.comに見えるMSI Mini-ITX M/Bは、
  MSI MPG B550I GAMING EDGE WiFi \19.980
  MSI MEG Z590I UNIFY \39,800
の2枚だけである。そこに先日、
  MSI H510I Pro WiFi \15,180
が加わった。使い途は決まっているので早速求めた。

我が家のMovie File Server ○台の内、
  MSI H87I + Haswell i5 4590T + 3.5"HDD x6 + Silverstone DS380
を組み合わせたPCの更新を考えていたので、H510仕様のMini-ITX M/Bは好都合である。(MSI H87I + i5 4590Tに不満があるからではなく、Haswell-PCが必要になったので)

そこで、以下の構成で試運転した。
 【M/B】 MSI H510I Pro WiFi(BIOS 1.10)
 【CPU】 Comet Lake i5 10400 (6C12T、2.90 / 4.30GHz、TDP 65W)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-U9B (我が家最古のNoctua Cooler)
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA SSD
 【PSU】 In Win IP-P300KF7-2 Platinum
 【OS】 Win10 21H1 Build 19043.985

 ・先ず、Wireless module Intel Wi-Fi 6 AX201を外した。
 ・CPU Coolerは、92x25mm Fan搭載のNoctua NH-U9Bを据えた。
 ・MSI H510I Pro + i5 10400 の時、Memoryは DDR4-2666動作が上限。
 ・MSI H510I Proの初期値では、PL1 255W / PL2 255W のUnlock状態にあるが、
  差し当たりそのまま進めた。
 ・M.2 SSDは他のPCから流用し、必要なDriverをInstallした。特に問題なし。

結果は以下の通り。(室温 26.2℃)
 【Cinebench R20 CPU Multi core】 3188 pts / 91W
 【Cinebench R20 CPU single core】 434 pts / Max 27W
 【Cinebench R15 CPU all core】 1272 cb / Max 85W
 【Cinebench R15 CPU single core】 178 cb / Max 26W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 92W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 64.0℃
 【Prime95実行時CPU Cooling Fan回転数】 Max 1128rpm
 【Super PI 104万桁】 8sec.
 【Idle時】 6W
 【WMP音楽再生時】 8W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_off】 平均 12W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_on】 平均 15W

 ・Cinebenchの値はやや寂しいが、File Server用途なら不足はない。
 ・Idleから軽負荷時に掛けての消費電力は上々ながら、MSI H510I Proは
  2.5G LAN仕様なので、ASRock H510M-ITXのIdle 4Wに及ばず。
 ・全体にまあまあの結果と言えようか。

MSI H510I Pro + i5 10400 (2021.05.23)

前節では、PL1/PL2値をMSI H510I Proの規定値(AUTO)のままにBench Testを実行した。その結果、CineR20 multi:91W、Prime95:92Wと、100Wを上回る場面はなく、PL1/PL2値はもう少し下げた方が i5 10400 に相応しく思われた。そこで、
 ① PL1 225W / PL2 225W → M/B規定値(AUTO)
 ② PL1 135W / PL2 180W → 前に i7 10700で採用した値
 ③ PL1 65W / PL2 134W → i5 10400の規定値とされる値
前回の①に加えて②と③の設定で再計測した。
MSI H510I Pro
+ i5 1040
0
PL1 225W
PL2 225W
PL1 135W
PL2 180W
PL1 65W
PL2 134W
CineR20 CPU multi
3188pts Max 91W
3052pts Max 84W
3201pts Max 84W
CineR20 CPU single
434pts Max 27W
427pts Max 26W
426pts Max 26W
CineR15 CPU all
1259cb Max 83W
1312cb Max 79W
1308cb Max 79W
CineR15 CPU single
178cb Max 26W
180cb Max 26W
185cb Max 26W
Prime95実行時
Max 92W
Max 85W
Max 85W
Super PI 104万桁
8sec.
8sec.
8sec.
Idle時
6W
6W
6W
WMP音楽再生時
8W
8W
8W
PowerDVD19Ultra TTHD_off
12W
12W
12W
PowerDVD19Ultra TTHD_on
15W
15W
15W
・CineR20 multi値は ③の時が最良。
・CineR20 single値は ①の時が最良。
・CineR15 all値は ②の時が最良。
・CineR15 single値は ③の時が最良。
・Prime95実行時消費電力は ②と③が良好。
・Idleから軽負荷時に掛けての消費電力は変化なし。

つまり、MSI H510I Pro + i5 10400 の場合、PL1/PL2値は③のCPU規定値で良いことになる。MSI H510I ProのVRM Heatsinkは比較的充実しているので、①でも余り気にする必要はないかも知れないが、高負荷時 7W減は見過ごせない。
Noctua NH-P1 (2021.06.21)

NoctuaからFanless CPU Cooler NH-P1 が発売された。新し物好きとしては放って置けない。
 ① Noctua NH-P1 W154xD152xH158mm、1180g、約3.70 liter
 ② Noctua NH-D15、W150xD161xH165mm、1000g、約3.98 liter
 ③ be quiet! Dark Rock Pro 4、W136xD145.7xH162.8mm、1130g、約3.22 liter

 ・大きさは Noctua NH-D15とbe quiet! Dark Rock Pro 4の中間。
 ・Fanなしで1180gは重い。
 ・Noctua NH-P1の特徴は Finの厚みにある。
  Fin厚み:約1.5mm、Fin枚数:13枚、Fin間隔:約8.4mm
  通常は0.5mm程度なので3倍厚。

早速、以下のPCで試運転した。
 【M/B】 MSI H510I Pro WiFi(BIOS 1.21)
 【CPU】 Comet Lake i5 10400 (6C12T、2.90 / 4.30GHz、TDP 65W)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-P1
 【MEM】 DDR4-2666 8GB x2
 【SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA SSD
 【PSU】 Corsair SF450 Platinum
 【OS】 Win10 21H1 Build 19043.1055
 【Prime95 10分間実行時CPU温度】 Max 68.0℃ (室温 26.3℃)
このPCに
 【CPU Cooler Heatsink】 Noctua NH-U9B
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM chromax.black
を載せた時、
 【Prime95 10分間実行時CPU温度】 Max 64.0℃ (室温 26.2℃)
Fanlessで4℃差ならかなり優秀と言えよう。
左はIdle時の各部温度。室温26.3℃。(Aida64)
Fanless CPU Coolerは、高負荷時にCPU温度が上昇すると、再び下がるまでに時間がかかる。

(写真は次回に)
Noctua NH-P1 II (2021.06.21)

NoctuaのFanless Cooler "NH-P1"をMini-ITX M/B"MSI H510I Pro WiFi"に取り付ける場合、以下の4通り考えられる。
① 最初に試した据え方。
この場合、拡張Slotは使用不可。それで良ければ何処にも食み出ず扱い易い。
② 拡張Slotの使用はぎりぎり可能。PC置場の風向によっては採用できる。
③ M/Bの右方に大きく食み出る。拡張Slotの使用可。
④ M/Bの右方後方とも食み出る。拡張Slotの使用可。
どの据え方になるかはCase次第となるが、抑もNH-P1に相応しいCaseは思い当たらない。Open Frame構造の自作Caseが第一候補になりそう。その場合、完全なるFanless仕様のPCを目差したい。

Pentium G6405T (2021.06.24 )

Comet Lakeが発売された当初、G6400Tを購入の候補としたが、国内では扱う店がなくG6400で間に合わせたところ、忘れた頃になってG6405Tが入手可能になった。 周回遅れの感はあるが、Rocket Lakeに Celeron/Pentium/i3 はなく、Pentium T付CPUとしては最新版となる。

我が家には、File Server/Mini Server/Music PC/録画PCなど、それほど高いCPU能力でなくとも充分なPCが多く、T付CPUで間に合う例が多い。現在、常時稼働PCに使っているCPUは、
 Sandy Bridge Xeon E3-1245 / Haswell i7 4770T / Comet Lake i3 10300T /
 Comet Lake Celeron G5900T / Skylake i5 6500T / Skylake Pentium G4400T
の6台であり、Xeon E3-1245以外はT付のCPUである。何れも運用上問題なくとも、月例更新時の緩慢さから2C2TのCPUでは不満が募るようになった。中でもSkylake Pentium G4400Tは流石に潮時であろう。Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock B460M-HDV
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6405T (2C4T 3.50GHz 14nm TDP35W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【SSD】 Samsung 250GB mSATA (mSATA-SATA変換基板使用)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro 21H1 Build 19043.1081
結果は、
 【Cinebench R20 CPU Multi core】 852 pts / Max 33W
 【Cinebench R20 CPU single core】 329 pts / Max 20W
 【Cinebench R15 CPU all core】 386 cb / Max 34W
 【Cinebench R15 CPU single core】 152 cb / Max 21W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 41W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 54℃ (室温25.0℃)
 【Super PI 104万桁】 10sec.
 【Idle時】 5W
 【WMP音楽再生時】 8W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_OFF】 平均 12W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_ON】 平均 16W

 ・各消費電力とも常時稼働PCとして申し分ない。
 ・Prime95実行時CPU温度 Max 54℃も好ましい。
 ・CineR15 single 152cb / Super PI 104万桁 10sec. 予想以上に好成績。
 ・BonCasLink-Server用途には勿体ない。

今回のWin10 Installにあたり、6月21日に発表された最新のISO Fileを用いた。Install後 Build 19043.1052が得られ、UpdateでBuild 19043.1081に達した。
特に不都合なし。
【Vaccine接種】

昨日、Pfizer Vaccineの接種を受けた。あれこれ言われていたのでかなり緊張したが、注射そのものの痛みは昨年11月に受けたInfluenza Vaccineに較べて大夫軽く、看護師さんに 「これで終りですか」 と尋ねるくらい呆気なく終わった。

  接種10時間後:発熱も痛みもなく至って平静である。
  接種20時間後:注射した左肩に微かな痛みあり。
  接種30時間後:肩の痛みは和らぎ全く問題なし。

接種後に処方された鎮痛剤は服用していない。2回目の予定は7月14日。
滅多にあることではないので、記録に留めて置こう。

振り向けばPentium (2021.08.27)

GamerならCPUの能力は高い程よいかも知れないが、非Gamerにとっては適材適所で充分。中でも、動画/音楽File Serverや録画PCを常時稼働するなら猶更のこと。Idleから軽負荷時にかけての消費電力が充分に低いことが優先される。そうした使い方をすると、常設PCは2-3台どころか5-6台を超える愚か者が現れる。

その愚か者の希望を適える為には、小気味良い動作をする2C4T仕様のCPUが狙い目となる。けれども、Coffee Lake以降、i3 は4C4Tや4C8Tに強化され、2C4TはPentiumに限られる。既に、Pentium G6400/Pentium G6405T を入手し、充分満足の行く結果を得ている。我が家のFile Server用途には、それだけでは足りず、更にPentium G6405 を求めた。M/Bは低消費電力が期待出来る ASRock H510M-HDV/M.2 を選んだ。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock H510M-HDV/M.2 (BIOS 1.70)
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6405 (2C4T、4.10GHz、TDP 58W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua 92x14mm Black PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA SSD
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.160

結果は、
 【Cinebench R20 CPU Multi core】 918 pts / Max 43W
 【Cinebench R20 CPU single core】 372 pts / Max 26W
 【Cinebench R15 CPU all core】 447 cb / Max 42W
 【Cinebench R15 CPU single core】 175 cb / Max 26W
 【Prime95実行時】 Max 48W
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時】 5W
 【WMP音楽再生時】 8W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_OFF】 平均 13W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_ON】 平均 15W

 ・Micro-ATX M/Bで Idle 5W は素晴らしい。
 ・消費電力は Prime95実行時 Max 48W。picoPSUで安心運用可。
 ・CPU温度は Prime95実行時 Max 56℃。Case選びが楽。
 ・2C4TのPentiumで、CineR15 single 175cb、Super PI 104万桁 9sec.なら
  文句なし。

多Core多ThreadのCPUばかりに目を向けず、偶には2C4TのPentiumを振り向けば思わぬ結果が得られる。File Server/録画PC/Office-PCなら、これで充分かも。Comet Lake Pentium Gold G6405 = \7,580 (購入後値上がり著しい)

振り向けばPentium II (2021.08.28)

前節のPCに使ったWD M.2 SATA 500GB SSDの件、M.2 SATA SSDを用いるとSATA Portが1つ使えなくなるので、WD NMVe 1TB SSDにClone Copyした。
ここで、別頁 「PC-Parts」で拵えた M.2 Heatsink の出番である。自作のHeatsinkは見栄え良し。誰も誉めてくれない時は自分でする他はない。
勿論、冷却能力は上々。
Intel Regular Cooler Heatsinkは全方向に風が回り、M.2 Heatsinkにとって好都合。こうしたHeatsinkが市販されていないことが不思議なくらいに思える。
M.2とHeatsinkの間に2mm厚のGel Sheetを貼り付けた。
このSheetは充分な粘着力があるので、そのままでもよいが念の為に凧糸で縛り上げた。(凧糸は水で濡らしてから縛る)
Intel Regular Cooler改造計画 (2021.09.02)

Intel Regular Coolerは御神籤みたいなものとよく言われる。Fan Noiseが酷い例が多い中で、希に静かな品に当たることもあるからである。ならば、その確率はどの程度か。自分の経験では1/5位に思える。では、御神籤を引いて大吉が当たる確率はどうか。版元に依って異なるが平均20%程度とか。これは将にIntel Regular Coolerと同じである。

Intel Regular Coolerの利点は Heatsinkを抜けた風が全方向に拡散する点にあり、VRAM/Memory/Chipset/M.2等にとって都合が良い。けれども、i5 以上のCPUでは、Cooling Fanの回転数が大幅に上昇し実用上難がある。最近のIntel CPUでは、Celeron/Pentium/ i3 辺りまでが無難に思われる。そうかと言って、比較的静かな附属Coolerを探し当てるのは非効率であり、別途評判の良いCoolerに頼って許りでは、Intel Regular Coolerの山が出来上がってしまう。

そこで、Intel Regular Cooler改造計画である。本Siteでは度々取り上げてきた手法ではあるが、大層良好な結果が得られるので、少し詳しく述べよう。
先ず、Intel Regular CoolerのFan部分を切除する。工具は一般的な金鋸でOK。
Intel Regular CoolerからFanを取り去った時の高さは、M/Bの基板面から32mm。
M/B固定螺子穴に、30mm高のSpacerを立てれば、2mm厚のFan固定金具の分を加えてぴったり。微調節は適当なWasherを用いる。
92mm FanがIntel Regular Cooler Heatsinkの真上に重なるようFanの位置を決める。92mm Fanの取付穴とM/B固定螺子穴に据えたSpacerとの位置関係を正確に計測し、Fan固定Angleを用意する。
左は市販の平金具を用いた。(JapanValue社 PF-Leval Arm 終息品)
左は2mm厚のAlumi板から専用の金具を切り出した。

Fanは2点留めだが、これまで一度も不都合な事態は起きていない。
左はこれまでの作例。
Fanを固定する螺子穴に埋込Nutを仕込んだ。Alumi素材が柔らかい場合、Tapを立てるより確かな強度が得られる。
M.2+25mm高Heatsinkを据えて完成。Heatsinkの高さを20mmから25mmに変更した時、CrystalDiskMark7.0実行時のM.2最高温度は3℃下がり40℃。

面倒な細工の甲斐あって、CPU温度/CPU Fan Noise/
M.2温度等、上々の結果が得られた。
Comet Lake再認識 (2022.01.21)

Alder Lake頁で 「Intel UHD Graphics 700 Series + PowerDVD は動画の鑑賞に不向・・・」 と述べた通り、小型軽量省電力PCを目差すなら、Comet Lakeの出番となる。では、Comet Lake G6400とAlder Lake G7400を較べて見よう。
G7400 CPU Core/Cache Voltage offset-Test
M/B
Model
ASRock B660M-HDV
ASRock H570M-ITX
CPU
Alder Lake
Pentium Gold G7400
(2C4T 3.7GHz TDP 46W))
Comet Lake
Pentium Gold G6400
(2C4T 4.0GHz TDP 58W))
CPU
Cooler
Heatsink
Scythe Big Syuriken III
+ SCMK-1700B
LGA1200 Regular Cooler
Fan
be quiet!
120x25mm PWM Fan
Noctua
NF-A9x14 HS-PWM black
MEM
DDR4-3200 8GBx2
DDR4-2666 4GBx2
SSD
WD Blue SN570 NVMe 500GB
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
picoPSU-160-XT
Win11 Pro
Build 22000.434
(Power Plan Balance)
Build 22000.438
(Power Plan Balance)
Cinebench
R20
multi
1455pts / Max 53W
831pts / Max 41W
single
548pts / Max 31W
373pts / Max 25W
Cinebench
R15
all
543cb / Max 52W
431cb / Max 41W
single
206cb / Max 31W
170cb / Max 26W
Prime95実行時
Max 67W
Max 50W
CPU温度:Max 51℃
CPU Fan:Max 783rpm
CPU温度:Max 59℃
CPU Fan:Max 1390rpm
Super PI 104万桁
9sec.
Idle時
10W
5W
WMP音楽再生時
15W
8W
PowerDVD19Ultra
Upcon再生時
25W
15W
Date 室温
1/18 / 21.0℃
1/20 / 23.5℃
 ・CinebenchのScoreは、Comet Lake G6400とAlder Lake G7400とでは
  相当な開きがあり、とてもPentium同士とは思えない。
 ・ところが、Super PI 104万桁は同値なので、Desktop上の操作感は大差なし。
 ・けれども、消費電力の開きは大きく、Comet Lake G6400なら、小型軽量省電力
  PCにぴったり。Idle 5W/音楽再生時 8W/動画Upcon再生時 15Wは大いに光る。
 ・ASRock H570M-ITXは、2.5Gと1GのDual NIC。どちらか一方をOffにすれば、
  Idle 4Wが実現する。

現在、Comet Lake G6400を載せたPCは、Win11 Pro Standard版とIP Dev版の2種のOSで試しているが、両OSとも音質/画質、そして安定性は良好である。
従って、Office/録画/音楽/動画/File Server用途など、Video Cardを用いないPCは、Comet Lakeの天下かも。

Comet Lake i7 10700 近況 (2022.02.15)

現在我が家で、Video Cardを挿さない時に最も消費電力の高いPCは、
  MSI MPG Z490M Gaming Edge + Comet Lake i7 10700
  CineR20 multi実行時 Max 178W。
である。これはPSUに80+Platinum仕様のIN WIN IP-P300KF7-2を使っての値。
並みのPSUでは180Wを超える。これでは出番が少ないのも仕方がない。

さて、Coffee Lake世代までは、MSIのM/Bが比較的低消費電力であったが、その後は芳しくなく、ASUSやASRockの後塵を拝するようになった。 ならば、M/Bを替えてみよう。ASUS PRIME Z490M-PLUS の手持ちがあるので早速試したところ、矢張りCineR20 multi実行時の消費電力は Max 175W と高い。そうなると、最近多用する CPU Core/Cache Voltage offset値を下げる方法ではどうか。

部品構成は、
 【M/B】 ASUS PRIME Z490M-PLUS (BIOS 1620)
 【CPU】 Comet Lake i7 10700 (8C16T 2.9/4.8GHz 14nm TDP65W)
 【CPU Cooler】 be quiet! SHADOW ROCK 3
 【MEM】 DDR4-3200 16GB x2
 【M.2】 WD Blue SN570 500GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 Corsair SF450 Platinum (FanはNoctuaNF-A9 PWM chromax.blackに交換)
 【Graphics Driver】 Intel UHD Graphics 30.0.101.1219
 【VMware】 VMware Workstation 16 Player 16.2.2
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 22000.526
経過は、
 ・C-State/ASPM/VMD/IRST等、全て有効とした。
 ・ASUS PRIME Z490M-PLUSの既定値(AUTO)では PL1=65W、PL2=224W
  のところを PL1=120W、PL2=224Wとした。
 ・CPU Core/Cache Voltage offset -75mV とした。
 ・Win11 Pro Build 22000.526 へのUpdateは問題なし。
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 4849 pts / Max 152W
 【Cinebench R20 CPU single core】 495 pts / Max 36W
 【Cinebench R15 CPU all core】 】2016 cb / Max 148W
 【Cinebench R15 CPU single core 209 cb / Max 35W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 151W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 68℃ (室温:23.5℃)
 【Prime95実行時CPU Fan回転数】 Max 1044rpm
 【Super PI 104万桁】 7sec.
 【Idle時消費電力】 9W
 【WMP音楽再生時消費電力】 12W
 【PowerDVD19Ultra Upcon再生時】 21W

 ・CineR20 multi実行時 Max 152Wなら、どうにか許せよう。
 ・CPU Cooler be quiet! SHADOW ROCK 3 は、i7 10700 に手頃のよう。
 ・このPCにはVMwareを導入しているが、CPU Base Clock 2.9GHzであり、
  別の低Base Clock CPU (i9 10900T) を載せたPCより幾分動きは良い。
 ・これなら使用頻度は増すであろう・・・

Comet Lake i7 10700 近況 II (2022.02.21)

Comet Lake i7 10700-PCを再びCaseに戻した。
 ・M/Bが変更されたので 24P Socketの位置が変わり、Corsair SF450 Platinum
  の電源Cableが届かず、かと言って予備の延長Cableはなく、止む無く他のPC
  から引き剥がして間に合わせた。
 ・前節の部品構成に 2.5"SSD x2 + 2.5"HDD x1 + Case Fan 2xを加え、
  Idle時消費電力は +2W → 11W となった。
  高効率電源なら 10Wを切れるのに惜しいところ。
今回のM.2 SSD Heatsinkは
20mm高のBlack仕様。
切断時に切子が塗装の一部を剥がしあまり綺麗ではない。
次回は切子対策を考えよう。
CPU Cooler be quiet! SHADOW ROCK 3は
見て呉れも冷却能力も良好。
但し、LGA1700用の取付Kitは発売待ち。
Abee AS Enclosure D1は、
小型軽量Micro-ATX Case
としては扱い易い。
完成後の総重量は 7.65Kg
Cometさん (2022.12.28)

低消費電力 → 低発熱 → CPU Fan低回転数 → 低Noise
自分が低消費電力に拘る理由は低Noise性能にある。電気料金は気にしていない。

そうした意味で低消費電力性能は、
  Comet Lake > Coffee Lake > Kaby Lake > Skylake > Haswell
世代毎に向上してきた。ところが、
  Comet Lake > Rocket Lake > Alder Lake > Raptor Lake
とComet Lake以降、消費電力は増加傾向にある。従って、2022年時点では、Comet Lakeが最も優れた低消費電力CPUとなる。
Comet LakeのT付CPUなら、2-3 literの小型Caseでも充分静かなPCが実現可能である。Comet SeriesのCPUは、市場から消えつつあるので、この際、予備の確保を急がなければならない。ASRockの500 Series Mini-ITX M/Bを用いれば、
  Idle 4-6W、音楽再生時 5-7W、動画再生時 12-15W
程度に収まり、発熱を気にすることなく長時間連続運用が可能である。

だからと言って、Raptor Lakeの高性能に目を瞑る訳には行かない。
 【高速PC】 Raptor Lake → Game / Encode / VMware VirtualBox等仮想PC
 【中消費電力PC】 Alder Lake → 仕事用PC
 【低消費電力PC】 Comet Lake → 録画PC/File Server
常用PCは最低3台構成になろうか。

我が家では低消費電力PCの用途が圧倒的に多く、OSのSupportが続く限りComet Lake以前のCPUの世話にならざるを得ない。

 PCG3