前々節で 「極静音とは言えないまでも、静音PCの末席くらいは確保できそう」
とGo signを出した 2.5"HDD Removable Caseの件、振出しに戻ってしまった。当初、下ろし立ての2.5"HDDを使い大して気にならなかったが、少し古い2.5"HDDに替えたら、HDDのNoiseが外に漏れてかなり賑やかになった。一般的に2.5"HDDは経年変化によるNoiseの増加が3.5"HDDより目立つように思われる。1m以上離れればNoiseは聞こえにくくなるが、それでは使い勝手が悪い。このPCは、机の脇に置いてHDD相互にDataのやり取りをする予定だったので少々残念である。そこで、他社3種の2.5"HDD Removable Case を試した。
【製品A】 7mm厚の2.5"HDDを認識し損なうことがある。
【製品B】 内部Tray方式の製品はHDD温度の上昇が無視できない。
【製品C】 全体につくりが大雑把。
等々、どれも不合格となった。某M/B Makerの謳い文句である 「365日24時間連続運転」 を目標とする限り、静かで安心して運用できる 2.5"HDD Removable Caseは見付からず、全体の構成を再検討せざるを得なくなった。
その点 3.5"HDD Removable Caseの方が安心である。防振措置を施した製品はNoiseが伝わり難く、耳元から60cm程度の距離でも充分堪えられる。最近発売された20mm厚のHDDなら、λGel sheetを載せることができ、更なる静音化が見込まれる。2.5"HDDのDataを相互にCopyする場面はそう多くないので、その時は「裸族のお立ち台 Twin」 (まだ入手していない)を使えばよいであろう。
視力は年齢とともに心細くなるが、我が聴力はそうでない。 益々研ぎ澄まされて行くかのよう。家人に言わせれば 「犬並み」 とか・・・
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Bristol Ridge 顛末記 (2017.10.29)
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我が家のWin10-PCは、1台を除き 1709 Fall Creators Update を適用した。いずれも快調に動作している。では、その1台はどうしたか。
【M/B】 Biostar B350GTN + 【APU】 Bristol Ridge A12-9800E
このPCのみ Fall Creators Update できなかった。その前の 1703 では快調ながら、1709 を入れると青画面が出て再起動がかかり、MS基本Graphics Adaptorに置き換わり、AMDのDriverを受け付けないのだ。そこで、AMDの少し古い Crimson Driverで試したが NG。更に古いCCC Driverは一見Installされたように見えても、DriverはMS基本Graphics Adaptorが当てられ、実質機能せずに NG。つまり、B350GTN + A12-9800E + Win10 1709 は正常に動作させることができなかった。そうなると、B350GTNのBIOSは最新版を入れてあるので次版を待つか、或いは Radeon Driver の新版を待つか試案の末、他のM/Bで試すことにした。
手持ちのAM4-M/Bの内、空は同じくBiostarの B350ET2 だけである。このM/BはFan conにやや難があることから暫く放置されていた、つまり、少し古いBIOSのままである。そこで、Biostar B350ET2 + A12-9800E にWin10 1709をClean Installした。結果は B350GTN と同じ。旧BIOSから新BIOSにUpdateしても変化なし。以上のTestから、Radeon DriverがA12-9800Eの iGPUに対応していないのではと疑った。けれども他のAMD-PCはGodavariもKaveriも特に問題ない。B350GTN/B350ET2にVideo Cardを挿せばWin10 1709は当たり前に動作する。矢張りM/Bに原因があるのではと思い返し、もう一枚のAM4 M/Bを入手した。10月28日現在、kakaku.com M/B売れ筋一番の MSI A320M GAMING PRO である。
早速、別頁Windows III 「うまい話」 で述べた「Win10 Pro Workstations無料取得法」に従ってInstallした。今度は無事に最新のRadeon Driverが入り、他に不都合な点は見当たらない。動作は安定し絵も音質も良好である。今回はSFX電源を載せたので、picoPSU使用時に較べて負荷時の消費電力は10W以上低く、「これにて一件落着か」 と思わせた。
さて、DesktopのCustomizeを終え、IP Addressを固定し、Computer Nameを決めて再起動をかけた。30秒経っても上がってこない。60秒経過しても変化なし。仕方なくMain-SWを長押しした。その後、各所用時間を計測したところ、
起動:27秒、終了:1分45秒、再起動:2分5秒
なんだこれは、とても使い物にならないではないか、と怒ったところで解決はしない。
気を静めて別の手段を講じた。つまり A12-9800Eを外し、
MSI A320M GAMING PRO + Ryzen R5 1400 + NVIDIA GTX 1050
の組合せで試した。全く問題なし。この時、各所用時間は、
起動:22秒、終了:7秒、再起動:28秒
と至極当たり前の結果が得られた。要するに Biostar B350GTN/B350ET2、MSI A320M GAMING PROの3枚は Bristol Ridge A12-9800E 対してBIOSが最適化されていない、或いは Radeon Softwareが A12-9800E + Win10 1709 に対して最適化されていないものと考えられる。とすれば、改良版が出るまで待つことになるのだろうか。ASUSとASRock等他社のM/Bはどうか気になるものの、Caseに収めたばかりで未だ分解には至らず・・・
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Bristol Ridge 顛末記 II (2017.10.31)
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前節で述べた「Bristol Ridgeの顛末」をどう決着させるか、それが問題だ。DriverやBIOSの更新を待つか、それとも別のM/BでTestを重ねるか。一晩思案の末、後者に決めた。
【M/B】 ASUS A320M-A
【APU】 Bristol Ridge A12-9800E
【OS】 Win10 Pro Workstations
恐る恐るSW-ON。結果はBiostarやMSI と同じく、Win10 1703はOK、1709はNG、別途Video Cardを挿せば問題なし。ASUSの最新BIOSは9月20日付。Win10 1709のRTM版発表は10月頭。やはりRadeon SoftwareやBIOSの次版を待つ他はなさそう。廉価品とは言え、出遅れBristol Ridgeの為に不要不急のM/Bを2枚も買い込みながら問題の解決に至らず甚だ残念である。従って、この続きは暫く先に・・・
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Bristol Ridge 問題解決か (2017.11.06)
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別頁で紹介した Intelの新CPU Coffee Lake Core i3 8100 のPerformanceは、従来の i5 と同等であることに驚かされた。 使いこなしについては、これからじっくり考えることになりそう。 ならば、先日来頓挫したままになっている Bristol Ridge を顧みよう。不調の原因は Radeon Softwareにあるのではと睨んでいたところ、2017/11/02付の新DriverがUpされたので早速試した。
先ず、A12-9800E + MSI A320M GAMING PROにWin10 Pro Workstationsを入れたPC上で、Windows Updateを試みた。結果は青画面。
次に、AMD Download Siteの自動判別ModeでDriverをInstallした。同じく青画面。
そこで、同Siteの手動選択Modeで最新Driver
Crimson ReLive Edition 17.11.1
= non-whql-win10-64bit-radeon-software-crimson-relive-17.11.1-nov2.exe
を選んだ。まだ non-whql なので、自動Updateの対象外ではあるが、この際試す外はない。結果は ◎ 。立ち籠めていた暗雲が一気に晴れ上がった。動作は安定し画質は極上。再起動/終了とも所用時間は至極真っ当。つまり、
Bristol Ridge + Win10 1709 + Crimson ReLive Edition 17.7.2 → NG
Bristol Ridge + Win10 1709 + Crimson ReLive Edition 17.11.1 → OK
次に、M/BをBiostar B350GTNに替え、別のSSDにClean Installした。結果は ◎ 。
「これにて一見落着 目出度し!」 となるかどうか暫く様子をみよう・・・
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Bristol Ridge 問題解決 (2017.11.11)
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前節で検証した Radeon Softwareの件、Driverを17.7.2から17.11.1に入れ替えて後、問題は起こらず安定した動作を維持している。
ところで、MS社の最新情報によれば「Windows 10の無償UpGradeが2017年12月31日で完全終了」 とのこと。 表向き無償UpGradeは2016年7月29日終了とされたが、実際にはその後もWin7やWin8のProduct-keyを使っての認証は可能だった。そのお陰で、我が家では○○台のPCにWin10をInstallしながら、Win10のPackageは一つも購入していない。もし、情報通りとすれば新しいM/Bと併せてOSも調達しなければならず、自分としては痛手が大きい。
そこで、奥の手を使いWin10 Pro Workstationsの認証を得ながらWin10 Proは未認証のPCを、Win7やWin8のProduct-keyを用い正規の認証を受けることにした。該当するM/Bは4枚。
・MSI H110M Pro VH-Plus
・MSI A320M GAMING PRO
・MSI Z370I GAMING PRO CARBON AC
・ASUS A320M-A (後日の検証の為に未認証のままに据え置く予定)
3枚試した内、2枚はMS Account、もう1枚はLocal Accountで導入した。いずれも問題なし。では、上の4枚の内、MSI A320M GAMING PROについて述べよう。
部品構成は以下の通り。
【M/B】 MSI A320M GAMING PRO
【CPU】 Bristol Ridge A12-9800E
【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a + AM4 mounting kit
【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
【M.2 SSD】 WD Green WDS120G1G0B
【PSU】 picoPSU-120-WI + 12V 120W AC Adapter
2017.11.11現在、Bristol Ridge A12-9800EにWin10をInstallする手順を纏めると、
① USB Memoryに仕込んだ Win10_1709_Japanese_x64.isoを用意する。
② 事前にCrimson ReLive Edition 17.11.1をUSB MemoryにCopyしておく。
③ ①のUSB MemoryからWin10 Pro 16299.15をInstallする。
④ 直ちに②で用意したDriverをInstallする。
⑤ Win10 Pro Build 16299.19へUpdateする。
以上の中で注意するべき点は ④ である。もたもたすると青画面が現れる。もし手遅れになった場合は、青画面からの復帰を待ち、②のDriverをInstallする。
さて、Bristol Ridge A12-9800E + Crimson ReLive Edition 17.11.1の最大の特徴は頗る絵が綺麗なこと。発色/精細感/白の抜け/黒の締まり/Contrast等、数あるCrimson Driverの中では最良に思われる。特に精細感の改善は著しく、視力の衰えた者にもくっきりすっきり見える。動作も安定し、この際 「Bristol Ridge 問題解決」 としても良いのでは・・・
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M.2 SSDに黒のHeatsinkを抱かせた。
生憎無風の場所なので効果は薄いが、
少しでもFanの風を受ければ大幅に改善されるであろう。
左で一切合切。大容量のM.2 SSDを奮発すればCaseなしでも行けそう。
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New Desktop APU (2018.01.23)
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AMDの頁を2ヶ月以上留守にしてしまった。Ryzen Seriesは仮想PCとして順調に動作しているので取り上げるべき事柄もなく、AMDの新APUは2月発売との報が流れながら、その詳細は伝わらず、今一つ盛り上がりに欠けるからだ。では、暫し手持ちの部品で遊ぶことにしよう。
【M/B】 BIOSTAR B350GTN
【APU】 Bristol Ridge A12-9800E
先ず、BIOSを "X37AK919.BSS" から "X37AKB30.BBS" へUpdateした。特に問題はなさそう。Win10 Pro 16299.125のClean Install、及び16299.192へのUpdateもOK。Graphics Driverは、当初"Crimson ReLive Edition 17.7"が当てられた。前に試した時は同Driverで苦労したが今回は大丈夫。動作確認の後、最新版 17.12に入れ替えた。今のところ不都合はない。
それにしても"A12-9800E"の絵は綺麗だ。AMDやNVIDIAのCardより好ましく見えるのは視力が退化した所為だろうか。そんなことはない、発色/精細感/ContrastなどのBalanceが良いからだと思う。そうなると新型APUの発売が待ち遠しい・・・
とWeb上を散策していたら New Desktop APU の詳細が見付かった。
New Desktop APU (2018.01.23)
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Modell
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Ryzen 5 2400G
|
Ryzen 3 2200G
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Core/Thread |
4C/8T
|
4C/4T
|
CPU Clock |
3.60GHz
|
3.50GHz
|
Boost Clock |
3.90GHz
|
3.70GHz
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L2 Cache |
512kB x4
|
512kB x4
|
L3 Cache |
4MB
|
4MB
|
cTDP |
45-65W
|
45-65W
|
Memory |
DDR4-2933
|
DDR4-2933
|
Graphics |
Vega 11 graphics
|
Vega 8 graphics
|
Shaders |
704sp
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512sp
|
GPU Clock |
Max 1250MHz
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Max 1100MHz
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Price |
$169
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$99
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値段も手頃、これは期待できそう。
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Raven Ridgeを迎える準備 (2018.02.12)
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間もなく待望のAMD New Desktop APU "Raven Ridge" が発売される。今回は 4C/8Tの Ryzen 5 2400G 及び 4C/4TのRyzen 3 2200G の二種のみ。どちらにするかは思案中。
さて、手持ちのM/BにRaven Ridgeを載せるにはBIOSをUpdateしなければならない。該当するM/Bは以下の3枚。他はCase入り。
【ASUS】 PRIME A320M-A (該当BISO発表済)
【MSI】 A320M GAMING PRO (該当BISO発表済)
【BIOSTAR】 B350GTN (該当BIOSは本節Siteup後に発表された)
■ 先ず A320M GAMING PRO を試そう。
【CPU】 Ryzen R5 1400
【CPU Cooler】 be quiet Shadow Rock LP
【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
【M.2 SSD】 Samsung EVO 850 250GB
【VGA】 MSI Radeon RX 560 AERO ITX
【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
【PSU】 Kurosiko KRPW-SXP400W/90+
手順は以下の通り。
・BIOSをVer.1.6から最新版Ver.1.9へUpdateした。OK。
・Win10 Pro Build 16299.125入りのUSB Memoryを用いClean Installした。OK。
・Update後、Build 16299.214に到達した。OK。
・不要なStore Appliを削除した。
・常用SoftをInstallした。
・ここまで All OK。この時点でIdle時消費電力は 27W。
Video Card挿しとしてはまあまあか。
■ 次に ASUS PRIME A320M-A。
【APU】 Bristol Ridge A12-9800E
【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a + AM4 mounting kit
【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
【M.2 SSD】 WD Green WDS120G1G0B
【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
そして、
・BIOSをVer.3401からVer.3803へUpdateした。
・以下、A320M GAMING PROと同様にInstallした。
・ここまで All OK。Idle時消費電力は 15W。
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Raven Ridgeを迎える準備 II (2018.02.13)
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■ 前節のSite Up後、 BIOSTAR B350GTN の新BIOSが発表された。
早速以下の構成で試した。
【APU】 Bristol Ridge A12-9800E
【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a + AM4 mounting kit
【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
【M.2 SSD】 PX-128M6G-2280
【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
・BIOSをB35AKB30.BSSからB35AK209.BSSへUpdateした。OK。
・以下、前節と同様に進めた。OK。
・Idle時消費電力は 16W。
■ 以上、AM4 M/B 3台のBIOSをUpdateした。いずれも良好に動作している。
・MSI A320M GAMING PRO は、起動終了とも適正な所用時間である。
ExplorerやControl Panelの展開ももたつかず。
・ASUS PRIME A320M-Aは、前より消費電力が下がった。
・BIOSTAR B350GTNのCPU Fan回転数"0rpm症状"は大分緩和された。
・A12-9800E内蔵GPUによる動画再生画像は、Radeon RX 560 AERO ITXより
綺麗に見える。
これでRaven Ridgeを迎える準備は整った。本日 10:00までに購入するAPUを決めなくてはならない・・・
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Ryzen 3 2200G (2018.02.14)
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Ryzen 3 2200Gが届いたので。早速以下の部品構成で試した。
【M/B】 BIOSTAR B350GTN (BIOS 5.13)
【APU】 Ryzen 3 2200G (TDP 65W動作)
【CPU Cooler Heatsink】 Wraith Stealth Cooler Heatsink
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM
【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
【M.2 SSD】 PX-128M6G-2280
【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
【OS】 Win10 Pro Build 1629.248
Bristol Ridge A12-9800EからRyzen 3 2200Gに挿し替えCMOSをClearした。BIOSの各部を確認し起動した。ところが、4桁のPIN CordではErrorとなりDesktop画面に入れず。PassWordを入力したらOK。Win10 Pro起動後、VGA Driverは自動Installされず、AMDのDL Siteから "Radeon Software-17.40.3701" を得た。
結果は、
【CinebenchR15 OpenGL】 56.85fps / Max 82W
【CinebenchR15 CPU all core】 570cb / Max 81W
【CinebenchR15 CPU single core】 144cb / Max 34W
【Prime95実行時消費電力】 Max 123W
【idle時消費電力】 16W
以上、取り急ぎ報告します・・・
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Ryzen 3 2200G II (2018.02.14)次に
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前節のBench結果を眺めると、高負荷時の消費電力がかなり高い。picoPSUは消費電力50Wあたりから効率が悪化し、80Wを超える領域では一般的なATXやSFX電源に差を広げられる傾向にある。そこで、 picoPSU-160-XT+ 12V 150W AC Adaptorを外し In WIN IP-P300HF7-2 Platinumに替えて再計測した。
【Prime95実行時消費電力】 Max 98W
【idle時消費電力】 16W
今度はまあまあの値か。
さて、Ryzen 3 2200Gに対応するMemoryは、DDR4-2933 (1Rank / 2DIMMまで) とある。手持ちのMemoryは、DDR4-3200 (2Rank)仕様である。案の定、DDR4-2933では動作せず。ならばDDR4-3200動作はどうか。これがすんなり起動したのだ。そこで、DDR4-2400 / DDR4-2666 / DDR4-3200 各動作時のDataを下表に纏めた。
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Ryzen 3 2200G Test 01 (2018.02.14)
|
M/B
|
Biostar B350GTN
|
APU
|
Name
|
Ryzen 3 2200G (TDP 65W動作)
|
Base/Turbo
|
3.5/3.7GHz
|
CPU
Cooler
|
Heatsink
|
AMD Wraith Stealth Cooler Heatsink
|
Cooling Fan
|
Noctua NF-A9 PWM
|
Memory
|
DDR4-2400
4GB×2
|
DDR4-2666
4GB×2
|
DDR4-3200
4GB×2
|
iGPU
|
Radeon Vega 8 Graphics
Driver:Radeon Software-17.40.370
|
SSD
|
PX-128M6G-2280 SATA3.0 6Gb/s
|
PSU
|
In WIN IP-P300HF7-2 80+Platinum
|
OS
|
Win10 Pro Build 16299.248
|
Cinebench
R15
|
OpenGL
|
56.92 fps
(Max 72W)
|
58.62 fps
(Max 76W)
|
63.75 fps
(Max 76W)
|
CPU
all core
|
570 cb
(Max 70W)
|
576 cb
(Max 74W)
|
582 cb
(Max 74W)
|
CPU
single core
|
144 cb
(Max 33W)
|
144 cb
(Max 36W)
|
144 cb
(Max 37W)
|
Super π 104万桁
|
14 sec.
(Max 32W)
|
13 sec.
(Max 34W)
|
13 sec.
(Max 34W)
|
Prime95 15分間実行
|
Max 98W
|
Max 100W
|
Max 101W
|
Idle時消費電力
|
16W
|
18W
|
18W
|
|
|
Ryzen 5 2400G (2018.02.15)
|
次に Ryzen 5 2400G を試そう。
【M/B】 MSI A320M GAMING PRO (BIOS Ver.1.9)
【CPU】 Ryzen 5 2400G (TDP 65W動作)
【CPU Cooler Heatsink】 Noctua NH-C14
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A14 PWM
【MEM】 DDR4-3200 4GBx2
【M.2 SSD】 Samsung EVO 850 250GB SATA3.0 6Gb/s
【PSU】 In WIN IP-P300HF7-2 Platinum
【OS】 Win10 Pro Build 1629.248
【VGA Driver】 Radeon Software-17.40.3701
【CinebenchR15 OpenGL】 59.47fps / Max 77W
【CinebenchR15 CPU all core】 823cb / Max 90W
【CinebenchR15 CPU single core】 159cb / Max 35W
【Prime95実行時消費電力】 Max 105W
【Prime95実行時CPU温度】 Max 67℃ (室温22℃)
【Prime95実行時CPU Fan回転数】 Max 1211rpm
【idle時消費電力】 15W
以上、取り急ぎ報告します・・・
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Ryzen 3 2200G + picoPSU (2018.02.15)
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実は、Ryzen 3 2200GはMini-ITX、Ryzen 5 2400GはMicro-ATXでの運用を考えていた。ところが、Ryzen 3 2200Gの電源にpicoPSUを用いると高負荷時の消費電力は激増し、Prime95実行時に120Wを超えてしまう。TaskManegerを見ると4Coreとも3.62GHzで100%の動作をしている。もし、cTDPが効けば45W動作を試すところだが、現BIOSではその項目は見当たらない。だからと言って諦めるのは早い。CPU Core Ratioを弄ったらどうか。Prime95実行時の最大消費電力を100W未満に抑えることができれば、picoPSUでも安心運用が可能となろう。
そこで、BIOSの 「CPU Core Ratio」 を 32 / 34 / 36 と変化させて計測したところ、34では低く36では高いことから、当面 「Core Ratio:35」 を選ぶことにした。それでも自分の使い方では充分なPerformanceである。
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Ryzen 3 2200G Test 02 (2018.02.15)
|
M/B
|
Biostar B350GTN
|
APU
|
Name
|
Ryzen 3 2200G (TDP 65W動作)
|
Base/Turbo
|
3.5/3.7GHz
|
Core Ratio
|
32
|
34
|
35
|
AUTO
|
CPU
Cooler
|
Heatsink
|
AMD Wraith Stealth Cooler Heatsink
|
Cooling Fan
|
Noctua NF-A9 PWM
|
Memory
|
DDR4-2400 4GB×2
|
iGPU
|
Radeon Vega 8 Graphics
Driver:Radeon Software-17.40.370
|
SSD
|
PX-128M6G-2280 SATA3.0 6Gb/s
|
PSU
|
picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
|
OS
|
Win10 Pro Build 16299.248
|
Cinebench
R15
|
OpenGL
|
54.59 fps
(Max 70W)
|
55.29 fps
(Max 72W)
|
56.53 fps
(Max 74W)
|
56.85 fps
(Max 82W)
|
CPU
all core
|
497 cb
(Max 48W)
|
526 cb
(Max 55W)
|
543 cb
(Max 60W)
|
570 cb
(Max 81W)
|
CPU
single core
|
125 cb
(Max 28W)
|
133 cb
(Max 30W)
|
137 cb
(Max 32W)
|
144 cb
(Max 34W)
|
Super π 104万桁
|
15 sec.
(Max 26W)
|
14 sec.
(Max 28W)
|
14 sec.
(Max 29W)
|
13 sec.
(Max 32W)
|
Prime95 15分間実行時
消費電力
|
Max 71W
|
Max 85W
|
Max 97W
|
Max 123W
|
Idle時消費電力
|
16W
|
16W
|
16W
|
16W
|
|
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Ryzen 3 2200G + picoPSU II (2018.02.28)
|
2月15日以来、2週間も開けてしまった。では、再開第一稿はどうするか。Ryzen 3 2200Gの続編が順当であろう。現在Test中の
Biostar B350GTN + Ryzen 3 2200G + picoPSU-160-XT
なる組合せによるRaven Ridge Mini-ITX-PCは順調に動作している。各種Bench結果、消費電力、静音性とも小型のAV-PCとして運用する上で大きな不満はない。それどころか、AMDの旧APU/CPUを大きく上回る特徴を見付けたので是非取り上げたい。
これまで、AMDのAPU/CPUを使ったPCに対する不満の多くは、Intelに較べて低負荷時から高負荷時まで全域に亘り消費電力が高かった点にある。特に動画再生時の消費電力は高く、小型のCaseに収めた場合、いつしか内部温度の上昇とともにFanは高回転し、AV-PC用途と雖も冷却能力の優れたCPU Coolerを載せる必要があった。 そうした不満がRaven Ridgeの登場により大幅に改善されたのである。では、動画再生時の消費電力及びCPU使用率を計測しよう。
Bristol Ridge / Ryzen / Raven Ridge
|
TTHD
|
動画
再生支援
|
消費電力
|
CPU
使用率
|
映画 超高速参勤交代
1920x1080 TS_File
|
A12-9800E
iGPU使用
|
2017
9.11
|
ON
|
-
|
60W
|
48%
|
R3 1200
+ GT1030
|
ON
|
-
|
47W
|
23%
|
R3 2200G
iGPU使用
|
2018
2.28
|
ON
|
-
|
26W
|
14%
|
Ballet 眠れる森の美女
1920x1080 TS_File
|
A12-9800E
iGPU使用
|
2017
9.11
|
-
|
ON
|
35W
|
8%
|
R3 1200
+ GT1030
|
-
|
ON
|
42W
|
5%
|
R3 2200G
iGPU使用
|
2018
2.28
|
-
|
ON
|
25W
|
4%
|
*3種のPCとも電源はpicoPSU-160-TXを使用。
|
・Idle時CPU温度 31℃の時、Heatsink外部温度は 28.5℃~30.4℃。
|
Ryzen 5 2400G II (2018.03.03)
|
Ryzen 5 2400Gについても前節と同様のTestを実行した。構成は3つ前の節と同じ。
Bristol Ridge / Ryzen / Raven Ridge
|
TTHD
|
動画
再生支援
|
消費電力
|
CPU
使用率
|
映画 超高速参勤交代
1920x1080 TS_File
|
A12-9800E
iGPU使用
|
2017
9.11
|
ON
|
-
|
60W
|
48%
|
R3 1200
+ GT1030
|
ON
|
-
|
47W
|
23%
|
R3 2200G
iGPU使用
|
2018
2.28
|
ON
|
-
|
26W
|
14%
|
R5 2400G
iGPU使用
|
2018
3.3
|
ON
|
-
|
28W
|
10%
|
Ballet 眠れる森の美女
1920x1080 TS_File
|
A12-9800E
iGPU使用
|
2017
9.11
|
-
|
ON
|
35W
|
8%
|
R3 1200
+ GT1030
|
-
|
ON
|
42W
|
5%
|
R3 2200G
iGPU使用
|
2018
2.28
|
-
|
ON
|
25W
|
4%
|
R5 2400G
iGPU使用
|
2018
3.3
|
-
|
ON
|
26W
|
2%
|
R5 2400GはDDR4-3200を載せ、Core RatioはAUTOのままに動作させたので、R3 2200Gに較べて消費電力は僅かに高いが、4C8TであることからCPU使用率は低い。
次に、R5 2400G搭載Vega 11のGame性能を見るため、FF14/FF15を走らせた。
Ryzen R5 2400G FF14/FF15
|
FF14
|
Full Screan 1920x1080 最高品質
|
4016
|
快適
|
FF15
|
Window 1920x1080 標準品質
|
1875で停止
|
動作困難
|
Window 1280x760 標準品質
|
2964
|
やや重い
|
FF14なら「快適」となるが、FF15の1920x1080 Modeでは途中で停止し実用にならず、1280x760 Modeで「やや重い」程度のPerformanceしか得られなかった。従って、Raven Ridgeは 「専らAV時々旧軽量Game」 向きか。
そこで、MSI A320M GAMING PROのBIOS中「Hardware Monitor」の画面上から、CPU Cooling Fan回転数を以下の通り設定した。
|
Ryzen 3 2200G + picoPSU III (2018.05.06)
|
暫く振りに Ryzen を取り上げよう。よく見れば2ヶ月ご無沙汰だった。
そこで 「Biostar B350GTN + Ryzen 3 2200G」 をUpdateした。所用時間は ISO FileをMountしてから20分、特に不都合なく終えた。結果は以下の通り差は僅か。
|
Ryzen 3 2200G Test 03 (2018.05.06)
|
Date
|
2018/05/06
|
2018/02/15
|
M/B
|
Biostar B350GTN
|
APU
|
Name
|
Ryzen 3 2200G (TDP 65W動作)
|
Base/Turbo
|
3.5/3.7GHz
|
Core Ratio
|
35
|
CPU
Cooler
|
Heatsink
|
AMD Wraith Stealth Cooler Heatsink
|
Cooling Fan
|
Noctua NF-A9 PWM
|
Memory
|
DDR4-2400 4GB×2
|
iGPU
|
Radeon Vega 8 Graphics
Driver:Radeon Software-17.40.3701
|
SSD
|
PX-128M6G-2280 SATA3.0 6Gb/s
|
PSU
|
picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
|
OS
|
Win10 Pro 1803
Build 17134.1
|
Win10 Pro 1709
Build 16299.248
|
Cinebench
R15
|
OpenGL
|
55.81 fps
(Max 73W)
|
56.53 fps
(Max 74W)
|
CPU
all core
|
546 cb
(Max 62W)
|
543 cb
(Max 60W)
|
CPU
single core
|
140 cb
(Max 31W)
|
137 cb
(Max 32W)
|
Super π 104万桁
|
13 sec.
|
14 sec.
|
Prime95実行時消費電力
|
Max 96W
|
Max 97W
|
Idle時消費電力
|
17W
|
16W
|
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上の表から、CPU Ratioを「35」に抑えれば、picoPSUでも運用可能に思われるが、小型のCaseに収めるとなると少々難あり。Prime95開始数分後 (室温26℃)
【CPU Cooler】 AMD Wraith Stealth Cooler Heatsink + Noctua NF-A9 PWM
【CPU温度】 Max 76℃ (Idle時 32℃)
【CPU Cooling Fan回転数】 Max 1680rpm (Idle時 450rpm)
に達し少々冷却能力が心細い。もう少し大型のCoolerでなければNoiseに悩まれそう。そうなると薄型のCaseでは間に合わず、せめて中型のCaseから選ぶ事になろう。
さて、これまでWin10大型Updateの度に、Radeonを載せたPCは、しばしば BSODに悩まされたが、Radeon Software17.7では問題なし。Ryzen 3 2200Gは動画再生時の画質/消費電力とも良好であり、することがなくて手持ち無沙汰。 Trouble解決Mania としては寂しい限り。仕方ない、WOWOWから収録した「Pirates of the Caribbean : 最後の海賊」 を観ることにしよう・・・
|
|
Ryzen 5 2400G III (2018.05.24)
|
IntelもAMDもCPUにSecurity上重大な脆弱性があると報じられて以来、未だ具体的な被害は聞こえてこない。両者とも対策を講ずるとPerformanceが幾分削がれるとされながらも、自分が試した範囲では高々1~2%の減少に留まり、1/100秒を争うGamerなら兎も角、一般的な用途なら殆ど気付かないのではと思われる。そうは言っても新しいBIOSやPatchが発表されると一応気にはなる。
では、「MSI A320M GAMING PRO + Ryzen 5 2400G」で試してみよう。
・前BIOS Ver.1.90 (Release 2018/01/19)
・新BIOS Ver.1.D0 (Release 2018/05/04)
先ず BIOS Ver.1.90 のまま起動した。このM/BはWin10 April Update 2018適用直後のBuild 17134.1で止まっていたので同17134.48へUpdateした。Radeon DriverはVer.17.7でそのまま。 一通りBench Testを実行した後、BIOS Ver.1.D0 へUpdateし再度Dataを採った。その間不都合なし。結果は以下の通り。
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Ryzen 5 2400G BIOS更新 (2018.05.24)
|
M/B
|
Model
|
MSI A320M GAMING PRO
|
BIOS
|
Ver. 1.90
|
Ver. 1.D0
|
APU
|
Name
|
Ryzen 5 2400G
|
Base/Turbo
|
3.6/3.9GHz
|
CPU Cooler
|
MSI CORE FROZR L + Noctua NF-F12 PWM
|
Memory
|
DDR4-3200 4GB×2
|
iGPU
|
Radeon Vega 11 Graphics
Driver:Radeon Software-17.7
|
SSD
|
Samsung 850 EVO M.2 250GB SATA 6GB/s
|
PSU
|
SilverStone SST-ST30SF 80+Bronz
|
OS
|
Win10 Pro 1803 Build 17134.48
|
Cinebench
R15
|
OpenGL
|
52.67 fps
(Max 79W)
|
67.77 fps
(Max 89W)
|
CPU
all core
|
829 cb
(Max 95W)
|
832 cb
(Max 94W)
|
CPU
single core
|
159 cb
(Max 40W)
|
159 cb
(Max 40W)
|
Super π 104万桁
|
12 sec.
|
12 sec.
|
Prime95実行時消費電力
|
Max 111W
|
Max 109W
|
Idle時消費電力
|
16W
|
16W
|
|
上の表から、
・CinebenchR15 OpenGL値は新BIOSの方が29%も向上した。
・同CPU値はall/singleとも大差なし。他の項目も同様。
・消費電力はCinebenchR15 OpenGL実行時を除けば僅差。
・80+Bronz仕様の電源を用いたため、全体に消費電力は高め。
つまり、今回試した範囲では、BIOSのUpdateによって成績が落ちた項目はないことになる。今後とも「大山鳴動して鼠一匹」であることを願うばかり。
|
|
Ryzen 5 2400G IV (2018.05.25)
|
前節で用いたCPU Cooling Fan Noctua NF-F12A PWMの回転数は最大1500rpmである。Prome95実行時のDataは以下の通り。 (室温28℃)
【CPU温度】 Max 70℃
【CPU Cooling Fan回転数】 Max 1250rpm
【消費電力】 Max 109W
Noctuaと雖もFan回転数 1250rpmでは決して静かとは言えない。Caseに収めればCPU温度は更に上がり一層賑やかになるであろう。そうなるとDual Fanでの運用を検討することになり、日頃から Small/Silent/Cool-PC を目差す者にとっては辛いところである。それでもRyzen 5 2400Gを使ってSSC-PCに仕立てるなら、
・CPU Ratioを下げる。
・CPU Boost機能を無効にする。
・DRAM Frequencyを下げる。
などの対策を取ることになり、そこまでSpecを落とすならRyzen 3 2200Gで良いのではないかと思えてくる。従って、Ryzen 5 2400Gを素直に使うなら、比較的大型のCPU Coolerを用い中型以上のCaseに収めSSC-PCは諦めざるを得ない。そうこうする内にふと思い立ち、CPU Heatsink MSI CORE FROZR Lの外部温度を非接触型温度計で計測した。
Prime95実行時CPU温度 70℃の時 → Heatsink外部温度 Max 32.4℃
CPU温度は幾つかの温度計測Soft及びMSIのUtilityでも同値であった。けれどもHeatsink温度と二倍以上ある差を合理的に説明できない。
・得られた温度はCPU Core温度ではなく、CPU Die接合部分の温度ではないか。
・温度計測に用いられるParameterが不適切ではないか。
・AMDのCPU/APUは温度計測Softから正しく認識されない例が多かった。
など幾つか疑問点がある。では、どうすれば良いか・・・
|
Ryzen 5 2400G V (2018.05.26)
|
前節の疑問を解く前に、AMD/Intel両社の「CPU Max温度」を確認しよう。
AMD
|
Processrule
|
Max Temp.
|
Release
|
Ryzen 7 2700
|
12nm
|
95℃
|
2018/4/17
|
Ryzen 5 2400G
|
14nm
|
105℃
|
2018/2/8
|
Ryzen 7 1700
|
14nm
|
95℃
|
2017/2/23
|
Athlon 5370
|
28nm
|
76.0℃
|
2016/3/25
|
Godavari A8 7670K
|
28nm
|
72.4℃
|
2016/3/2
|
Intel
|
Process rule
|
Max Temp.
|
Release
|
Tjunction
|
Tcase
|
i7 8700K
|
14nm
|
100℃
|
-
|
Q4'17
|
i7 7700K
|
14nm
|
100℃
|
-
|
Q1'17
|
i7 6700K
|
14nm
|
-
|
64.0℃
|
Q3'15
|
i7 4770K
|
22nm
|
-
|
72.7℃
|
Q2'13
|
i7 3770K
|
22nm
|
-
|
67.4℃
|
Q2'12
|
Intelの諸元表を見ると、2017以降はCPUの「Junction温度」、それ以前は「case温度」が記載されている。AMDの場合区別はないが、数値から2017年以降は「Junction温度」と考えられる。では、温度計測Softの計測値を確認しよう。 (室温28℃)
|
|
上の図は、
【M/B】 Biostar B350GTN 【APU】 Ryzen 3 2200G
【CPU Cooler】be quiet! Shadow Rock LP
Prime95実行時、HWiNFO64の計測値は、
・CPU(Tcti/Tdie) Max 71.0℃、下段のCPU Max 47℃
・この時、Biostar Racing Softでは CPU温度 71℃。
・Heatsink外部温度は Max 34.6℃。
|
|
上の図は
【M/B】 MSI A320M GAMING PRO 【APU】 Ryzen 5 2400G
【CPU Cooler】 MSI CORE FROZR L + Noctua NF-F12 PWM
Prime95実行時、HWiNFO64の計測値は、
・CPU(Tcti/Tdie) Max 70.3℃、下段のCPU Max 70.3℃
・この時、MSI Command CenterはCPU温度 70℃。
・Heatsink外部温度は Max 32.4℃。
・Idle時CPU温度 31℃の時、Heatsink外部温度は 28.5℃~30.4℃。
つまり、BiostarもMSIもCPUのJunction温度を元にFanの回転数を制御していることが判った。多くの場合、CPUのJunction温度とCase温度 (Heatspreader温度)とは、20℃以上の開きがあることから、Fanの回転数を見直さなくてはならない。
そこで、MSI A320M GAMING PROのBIOS中「Hardware Monitor」の画面上から、CPU Cooling Fan回転数を以下の通り設定した。
90℃ → 80%、70℃ → 60%、50℃ → 40%、30℃ → 20%
温度設定変更後、Prime95実行時CPU Junction温度 Max 70℃、Fan回転数 Max 990rpmとなり、充分許容できるNoise Levelに減衰した。そうなるとIntelの場合も確認する必要がある・・・
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