Windows 11_II


Windows 11頁が長くなったので、新たな頁を起こした。(2021/12/18)

Win11非対応M/B (2021.12.18)

今は端境期のよう。Alder Lakeの下位CPUとH670/B660/H610 Series M/Bの発売を待っているところ。旧世代CPUを一掃する可能性があり大いに期待されるが、それまでどうするか。仕方ない、SuperMicroのWin11非対応ATX-M/Bで遊ぼう。

SuperMicroのIntel 200 Series M/Bが一時捨値で出回った時、ATX-M/B C7Z270-CG-Lを入手した。 Caseが大きいATX-PCをこれ以上完成させる見込みは薄くとも、動作Testだけは済ませよう。構成は以下の通り。
 【M/B】 Supermicro C7Z270-CG-L
 【TPM Module】 CHENXIAO TPM Module
 【CPU】 Skylake i5 6500
 【CPU Cooler】 Intel Black Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GB x2
 【M.2】 Samsung PM961 256GB NVMe
 【PSU】 SilverStone SST-ST30SF V2
 【OS】 Win11 Build 22000.348 → 22000.376
 【Idle時消費電力】 13W

 ・TPM Moduleを挿したら、BIOS中にTPMの項目が現れた。
 ・前頁、"TPM Module III" の節で用いたSSDのClone Diskを用いた。
  少しの問題もなく起動し、Update後 Build 22000.376 を得た。
 ・WhyNotWin11の判定はCPU以外合格。
 ・Win11の動作は全く問題なし。
 ・Idle時 13Wは高いが、これは80+Bronze仕様のSFX電源を用いたためであり、
  高効率電源なら10W程度に収まる。
 ・次に、SSDを交換しWin11 IP 最新版 Build 22523 ISO Fileを用いClean Install
  した。Win11非対応の警告は表示されるが、動作は問題なし。

Win11非対応M/B II (2021.12.20)

Win11が発表された時、真っ先に世代交代したPCは、
 【M/B】 MSI C236M Workstation
 【CPU】 Xeon E1245 v6
である。 多目的File Serverとしての能力に不満はなくとも、常時稼働PCに次ぐ使用頻度があり、なるべく早くWin11の導入を進めたかったのである。 ところが、Win11は非対応M/Bであっても、今のところ不都合なく動作することから半年振りに呼び戻した。
 ・保存してあったSSDをWin11対応PC上で Win10 → Win11 へUpdate した。
 ・そのSSDを MSI C236M に取り付けた。
 ・動作は全く問題なし。安定性も良好。

抑も、Windows Insider Program画面に現れる
 「お使いのPCはWindows11で推奨されている最小Hardware要件を満たして
  いないため、Experienceに影響を与える問題やBagがある可能性があります」
なる文中の 「Experienceに影響を与える問題やBagがある可能性」 の具体的な症例に出合ったこともなければ、そうした情報も見当たらない。先のことは不明ながら、今のところ単なる注意に過ぎず、Win11非対応M/Bだからと言って、早々に引退させる必要はないものと思われる。現在の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI C236M Workstation
 【CPU】 Xeon E1245 v6 (Kaby Lake i7 7700 相当)
 【CPU Cooler】 Intel Black Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GB x2
 【SSD】 WD Blue 500GB SATA
 【PSU】 SilverStone SST-ST30SF V2 80+Bronze
 【OS】 Win11 Build 22000.376
 【CineR15 single】 172cb
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時消費電力】 11W (高効率電源なら 8-9W)

Win11非対応M/B III (2021.12.24)

Skylake/Kaby Lakeときたら、次はHaswellで試そう。
 【M/B】 ASUS MAXIMUS VI IMPACT (M6I)
 【CPU】 Haswell i5 4590T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9x65
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 860 EVO 500GB
 【HDD】 Seagate ST8000DM004 3.5"8TB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 150W AC Adaptor
 【Case Fan】 be quiet! 92x25mm Fan x2
 【Case】 Abee C10
 【OS】 Win10 Pro
このPCは、Win11発表直前の 2021.05.16 に仕上げた懐古PCの1台である。

 ・そのままではWin11へUpdateできず、SSDを取り出し他のWin11-PCでUpdate
  を実行し、Win11 Build 22000.376を得た。問題なし。
 ・ASUS M6Iには20pinのTPM Connectorがあるので、CHENXIAO TPM Module
  を挿した。
 ・BIOSにTPMの項目は現れたが、細目がGrayoutし悪い予感が漂った。
 ・案の定、WhyNotWin11の判定は、CPUとTPMが不合格。
 ・次に、SuperMicro製のTPM Moduleに差し替えた。結果は変わりなし。
 ・恐らく、ASUS M6I用のTPM Moduleとは規格が異なるものと思われる。
  けれどもASUS製のTPM Moduleは入手が難しい。

そうなると、ASUS M6I に見合うTPM Moduleを探し求めるか、或いはTPM不合格の状態で使用するか迷うところ。 今のところWin11 Build 22000.376 は特に不都合なく動作するので、暫くこのまま様子を見ることになりそう。
次に、Haswell仕様のNUC D54250WYKで試した。
 【NUC】 D54250WYK (Haswell i5-4250U 2C4T 搭載)
 【MEM】 S.O.DIMM DDR3L-1600 4GBx2
 【mSATA】 Samsung 840 EVO 250GB

 ・Win10がInstallされたmSATAを取り出し、別のWin11対応PCでUpdateし、
  Win11 Build 22000.376 を得た。
 ・mSATAをNUC D54250WYKに戻した。
 ・TPMは合格。CPUのみ不合格。
 ・Win11 Build 22000.376の動作は問題なし。
 ・NUC搭載Fanが、低回転時からごそごそ煩い点を除けば充分使用に堪える。
 ・このPCもまたWin10よりWin11の方が、USB-DACを繋いだ時の音が良い。
 ・けれども、今時NUCでIdle 6Wは高い。最新のNUCなら4Wは期待できそう。
 ・だからと言って、新たにNUCを求める気は起こらない・・・

Win11非対応PCその後 (2022.02.08)

Win11非対応PCにTPM Moduleを挿してWin11をInstallしたPCのその後は如何に。
 【M/B】 SuperMicro X11SSV-Q
 【TPM Module】 SuperMicro AOM-TPM-9665V-C
 【CPU】 Skylake i7 6700T (4C8T 2.8/3.6GHz TDP35W)
 【CPU Cooler Heatsink】 型番不明のHeatsink (H30mm)
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR4-2133 4GBx2
 【M.2_1】 WD Blue M.2 SATA 1TB
 【M.2_2】 WD Blue M.2 SATA 2TB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Case】 Silverstone SST-ML10B

 ・Win11最新版 Win11 Build 22000.469 へのUpdateは問題なし。
 ・WhyNotWin11の判定はCPU以外合格
 ・Windows Update画面に警告表示なし。
  Windows Insider Program画面には警告表示あり。

つまり、GTP/Secure Boot/TPMの条件が満たされれば、CPUが非対応であっても、Win11 21H2 は何等不都合なく動作するとの結論を得た。但し、次版とされる22H2は、今のところ見通しは暗い。 その次版は予想より早く今月中旬にも発表されるとの噂が流れている。どうなりますか。

それにしても、SuperMicro X11SSV-Qの音楽動画再生時消費電力は低い。
 【Idle時】 6W
 【WMP音楽再生時】 8W
 【PowerDVD19Ultra Upcon再生時】 13W
省電力PCの鏡と言えよう。

Control Panelの行く末 (2022.05.01)

Win11 IP Dev Build 22598.1のStart MenuからControl Panelが消えた。
これまで、Control Panelは「Windows System Tool」 Folderの中にあったが、Folderそのものがなくなった。 「File名を指定して実行」 にControlと入力すれば出てくるが、不便極まりない。探す方法はある。
 C:\User\UserName\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\StartMenu\Program
を開けば Windows System Tool に辿り着ける。どうしてこうなったのか。MS社はDefaultの設定を弄らずそのまま使うことを強要するかの様。

そして4月30日、Win11 IP Dev Build 22610.1 にUpdateされた。Start Menuに「Windows System Tool」 は現れたが、Control Panelはない。Control Panelは「Windows System Tool」に含まれるので「File名を指定して実行」の世話にならずに済むが、Click回数が増えることに変わりはない。いずれ、Control Panelと「設定」は統合されるとしても、まだまだ無くてはならぬ存在だけに、少々強引に思われる。

その Win11 IP Dev Build 22610.1 から"Watermark"が消えた。22H2の一般公開が近いことを窺わせるが、過去にすぐまた復活した例もあるので、どうなりますか。

Win11 22H2 (2022.10.06)

9月20日頃からWin11 22H2が順次降りてきた。Win11対応CPUを載せたPCは、特に問題なくUpdateできたが、Win11非対応CPUを載せたPCは、22H2へのUpdate不可の表示が現れる。
  ECS H110STX +Skylake i3 6100 ← Win11 22H2へのUpdate不可
  SuperMicro X11SSV-Q + Skylake i7 6700T ← 同Update不可
  ASUS H110STX + Kaby Lake i3 7300T ← 同Update不可
Win11のCPU要件を回避する方法があるそうだが、未だ試していない。仮にその方法で22H2へUpdateができたとしても、いつまた別の制限にかかるかも知れず、どうも気が進まない。

現在、Win10 Pro 21H2/Win10 Enterprise LTSC 21H2等、Updateも運用自体も特に不都合はなく動作は安定している。そうなると、Win11非対応CPUを載せたPCは、Win10/Win11とも当面21H2のまま使う方が無難に思われる。

Intel Raptor Lake / AMD AM5は、M/BやCPUに低価格製品がなく、その上消費電力が大幅に上昇するとの噂から、運用台数が2-3台なら兎も角、常時稼働5-6台ともなれば、低消費電力Maniaとしては新製品を見送る可能性がある。もしそうなれば、PCの自作歴29年で初めての事態となる。

Old Application (2023.03.16)

伝えるところに依れば、Win11はやがてOffice 2013のSupportを終了するだけではなく、動作自体も不可になるとのこと。 我が家のMain-PCはWin10なのでその点は安心していたが、2023/03/15の月例更新を進めていたら、突然 Office 2013が起動しなくなった。ExcelやWordは他のPCでMicrosoft 365が動くので問題ないが、Microsoft 365のOutlookは画面構成が馴染めず、できるだけ Office 2013 Outlookを使いたいと思っていたので冷や汗ものだった。

やがて月例更新を終えてOutlookは復活し胸を撫で下ろしたが、この際、Microsoft 365に移行するべきか悩ましい。いつまでも Officeは旧版が使い易いなどと言っていないで、頭を切り替えるべきであろう。

さて、我が家では、
 ・文章作成:一太郎 → PageMaker → InDesign
 ・表計算:Multiplane → Lotus123 → Excel
 ・CAD:Micrografx Designer
を長年使ってきた。ここ10年は最新のApplicationを、その前の20年余は
 ・PageMaker (1989年~)
 ・Excel (1989年~)
 ・Micrografx Designer (1992年~)
を用い作成した仕事用のData File数は膨大である。中には年に一度しか使わないFileが多く含まれるため、新Applicationでは開けないFileはそのままにしてきた。
そしてまた、PageMaker6.0JやMicrografx Designer4.1Jは 16bit ApplicationであるためWin11では使えず、32bit版のWin10或いは仮想OS上のWin7/Win10でお茶を濁してきた。けれどもこの問題を解決するのは相当大変。もし、全ての旧Fileを更新したら、一体全体何ヶ月かかるか予想もつかない。自分の年齢を考えれば、仮想上の32bitOSで動く限りはこのままかも。否、後進の為に一頑張りするか・・・

Win11 on Skylake (2023.03.26)

Skylake/Kaby LakeはWin11非対応であると当初から伝えられていた。それでもInstall自体は可能であり、Version21H2までは特に不都合はなかったのだが、どうもVersion22H2は無理のよう。以下の21H2 PCは、待てど暮らせど22H2へのUpdateは来ず、Insider Programの項目を開けば 「 お使いのPCは、Windows11で推奨される最小Hardware要件を満たしていないため・・・ 」 なる注意文が現れる。
 【M/B】 SuperMicro X11SSV-Q
 【TPM Module】 SuperMicro AOM-TPM-9665V-C
 【CPU】 Skylake i7 6700T
 【CPU Cooler Heatsink】 型番不明のHeatsink (H30mm)
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR4-2133 4GBx2
 【M.2 SATA】 WD Blue M.2 1TB + WD Blue M.2 2TB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Case】 Silverstone SST-ML10B
 【OS】 Win11 Pro 21H2 Build 22000.1696
 【WhyNotWin11の判定】 CPU以外合格

試しに最新のWin11 22H2 ISO Fileを実行してみたが、 上記の注意文が現れて前へ進めず。この先、Win11 21H2のまま使い続けることができるのか、いつか 「これにて終了」 になるのか、今のところ不明である。我が家にはWin11非対応のCPUやM/Bが山ほどあるので、その始末に困りそう。

このPCは、仕事用PC/職員用PC 合計○台のSystem/DataのBackup-PCではあるが、音質が優れているので、時々保守を兼ねて音楽再生に使っている。
さてどうしよう・・・

Win11 on Skylake II (2023.03.26)

前節とは別の Skylake-PCを起動したら、Desktopの右下に
「Syatemム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」という目障りな文章が表示された。Win11 Pro 21H2 Build 22000.1696へのUpdateは無事に済んだが不快な文字列は消したい。Web上の情報に依れば、Registryを弄れば表示を消すことができるとのことで、早速試した。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\UnsupportedHardwareNotificationCache
の中に SV1またはSV2もしくは両方あり DWORD値が「1」になっている。
その SV1またはSV2 もしくは両方の DWORD値を1から「0」に変更する。
存在しない場合はKeyを作成する。

以上の細工で、問題は直ちに解決した。

Win11 IP Canary II (2023.03.28)

先日、Win11 IP CanaryのISO Fileが公開された。
早速DLし、以下の最小構成PCで試した。

 【M/B】 MSI MAG B660M Bazooka D4 (BIOS H.A0)
 【CPU】 Alder Lake Pentium Gold G7400 (2C4T 3.7GHz TDP 46W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler Heatsink + Noctua NF-A9 PWM Fan
 【MEM】 DDR4-3200 8GB x2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 pivoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 Pro Canary 22H2 Build 25324.1011
 【BIOS設定】 IA AC/DC Loadline 0.300/1.100 m0hm、offset -50mV
         ASPM有効、C-state有効、ErP有効、TDP Auto
経過は、
 ・Win11 IP Canary ISO Fileは、以下のSiteから得た。
   https://www.microsoft.com/en-us/software-download/windowsinsiderpreviewiso
 ・同ISO FileをUtility Soft "rufus-3.22" を用いUSB Memoryに仕込んだ。
 ・上のPCにUSB Memoryを挿し、Win11 IP CanaryのInstallを開始した。
  初期の段階でVMD Driverを求められたので "6vmdflpy-x64" を指定した。
 ・Win11 IP CanaryのInstallは極めて順調に進んだ。Win11 Normal/Beta版から
  Updateするより格段に速やか。
 ・必要なDriverは全て自動的にInstallされた。
  自分でInstallしたのは IRST のみ。
 ・UIをCustomizeしDesk Topを整えた。ここまでTroubleなし。
結果は
 【CineR15 CPU all】 543 cb / Max 51W
 【CineR15 CPU single】 203 cb / Max 31W
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時】 10W
 【WMP音楽再生時】 17W
 【PowerDVD18Ultra Upcon再生時】 22W

 ・今のところ、動作の安定性に問題はなさそう。
 ・Pentium G7400で CineR15 CPU single 203 cb は御の字。
 ・CanaryはTest版、自作erなら余剰部品で1台如何かと。

Windows月例更新 (2023.05.10)

我が家のInternet回線はFLET'S光。Windows月例更新の際、最も速い時で800Mbps程度の受信速度となるが、混雑時は数10Kbps程度に落ち込んでしまう。高速の受信速度が得られるのは午前2時台なので、毎月の更新日は早起きをしている。

本日5月10日、午前1時50分に起床。常時稼働PC5台のWindows Updateを実行した。凡そ30分でUpdateを終え随時稼働PCに移った。ところが、2時40分を過ぎた辺りから受信速度は著しく低下し、待てど暮らせど前へ進まず、3時30分一端作業を中止した。こうした傾向は大分前からだが、これ程までに受信速度の激しい低下は最近のこと。より高速な回線契約への移行を考えているが、契約中のProviderが対応せず思案中である。

さて、Windows Updateの度に消費電力は少しずつ上昇気味である。例えば、
  【M/B】 ASUS B660M-Plus D4 + Raptor Lake i5 13600T
のIdle時消費電力は
  2022年1月 → 9W、2023年3月 → 10W、2023年5月 → 11W
Windows Update だけではなく、BIOSの更新もその理由と考えられるが、どうも気に入らない。

もう一つ難点がある。確か先月辺りからと思われるが、各社のDL SiteからUpdate Fileを得る際、安全性が未確認であるとの警告表示が現れ、ASUS/ASRock社でさえ何度かのClickを経て漸くDLできるのだが、何とも煩わしい限りである。Update Fileの発表前にMS社の認証を得るなど、どうにかして欲しいところ。

 PCG3