Windows 11


突然、Windows 11が現れた。 仕方ない、新たな頁を起こそう。(2021/06/25)

Win11 ISO (2021.06.25)

Win11のISO File(英語版)を入手した。ところが、Win11のInstall要件として
 ・UEFI対応
 ・Secure boot対応
 ・TPM:TPM 2.0
 ・Graphics Card:DirectX 12 以上に対応
などの条件が付いている。中でも TPM 2.0 は判りにくい。

先ず「ASRock B460M-HDV + Comet Lake Pentium G6405T」を組み合わせたPCに導入を試みたが、Install要件を満たしていないとの警告が出てInstallできず。BIOSの細部を確認したが、TPMに関する項目を見つけることは出来なかった。

次に、以下のPCへのInstallを試みた。
 【M/B】 ASRock A520M-ITX (BIOS P1.70)
 【CPU】 Ryzen 5 5600X (6C12T 3.7/4.6GHz 7nm TDP65W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Scythe Kotetsu II
 【CPU Cooling Fan】 be quiet 120x25mm PWM Fan x2
 【MEM】 DDR4-3200 8GB x2
 【SSD】 Samsung 830 Series 256GB
 【Video Card】 ASUS GTX 1050Ti (be quiet! 92x25mm PWM Fanに交換)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 In Win IP-P300KF7-2 Platinum (FanはXINRUILIAN RDL8015Sに交換)

TPMを有効化するには BIOS中の「AMD fTPM switch」をOnにすれば良いとの情報を得て試したところ、Win11のInstallはすんなり成功した。
 ・英語版なのでKeyboard入力に注意。(@ / ¥ / _ )
 ・ASRock A520M-ITXはWin10認証済みだが再度Product-keyを求められた 。
 ・UpdateやDesktopのCustomizeは問題なし。
 ・Win10と較べてUIは相当変更された。まだ充分に把握していない。
 ・「設定」や「Control Panel」の項目が英語版と日本語版とでは配置が異なり
  結構まごつくが、暫くすれば慣れるであろう。
 ・日本語の表示は可能だが日本語入力はIME待ち。
 ・これまでに動作の確認を得たUtilityは、
   AIDA64 / HWiNFO64 / CCleaner / Open Shell
 ・PowerDVD18Ultraの動作も問題なし。
 ・一時廃止の噂が流れたWindows Media Playerは消されなかった。
 ・2021/06/25現在
  【Graphics Driver】 ForceWare 471.11
  【OS】 Win11 Pro Build 21996.1 (English)
 ・Installから5時間経過。その間に青画面や凍結はなし。

う~ん 「ASRock A520M-ITX + Ryzen 5 5600X」はOK、「ASRock B460M-HDV + Comet Lake Pentium G6405T」はNO、どうも腑に落ちない。もう一度BIOSの細部を確認しよう。ならば、BIOS中の "Trusted Computing" をONにしたらどうか、名前は少し違うが試してみよう。結果は○。無事にWin11がInstallできた。

Win11 Install Test (2021.06.26)

その後、6台のPCにWin11を入れた。

Win11 Install Test (2021/06/26)
Date
PC
M/B
CPU
Win11
Install
6/25
ASRock
A520M-ITX
Ryzen 5
5600X
ASRock
B460M-HDV
Comet Lake
Pentium G6405T
6/26
ASRock
A520M Pro4
Ryzen 7
3700X
MSI
H510I Pro
Comet Lake
i5 10400
MSI
H370i Gaming Edhe
Coffee Lake
i5 9500T
MSI
H365M Pro-VH
Coffee Lake
Pentium G5600T
MSI
H310I Pro-VH
Coffee Lake
i3 8100
MSI
H110M-VHD
Skylake
i5 6500T

・世代的には H110 + Skylake まで遡って動作確認を得た。
・どのM/BもUEFIとSecure bootに関しては直ぐに判るが、TPM 2.0については
 表示の仕方が区々なので見付かり難い。それでもBIOSの細部をよく確認すれば
 どこかにある筈。
・試したM/Bは総てWin10認証済みだが、新たにProduct Keyを求められる例と
 そうでない例があった。理由は不明。
・今回はASRockとMSIのM/Bに集中したが、他社についても順次進める予定。

その昔、Win2.1~Win3.1にかけて、日本語版が待ちきれずに英語版を求めて遊んだ時期があり、今回の英語版Win11はその当時を思い出させた。 何事も慣れ、日本語入力を必要としないFile ServerやMini Serverはこのままでも良さそう・・・

Win11 Install Test II (2021.06.26)

次に ASUSのM/Bを試した。

Win11 Install Test 2 (2021/06/26)
Date
PC
M/B
CPU
Win11
Install
6/26
ASUS
H110M-C2
Kaby Lake
Pentium G4600T
ASUS
B350A
Athlon
240GE
ASUS
B350A
Ryzen 3
1200
ASUS
B85M-G
Haswell
i5 4590

⑨ ASUS H110M-C2 + Kaby Lake Pentium G4600T はすんなりOK。
⑩ ASUS B350A + Athlon 240GE は全く問題なし。
⑪ ASUS B350A + R3 1200 + GT1030 もまた問題なし。
⑫ ASUS B85M-G + Haswell i5 4590 はInstall不可。
  ところが、Install済みのSSDを流用したらOK。Accountを確認するだけ。
  このM/BはWin10未登録だったので、Win7 ProのProduct Keyを入れてOK。

Win11 Install Test III (2021.06.26)

更に2枚のM/Bを試した。

Win11 Install Test 3 (2021/06/26)
Date
PC
M/B
CPU
Win11
Install
6/26
Biostar
H310MHD3
Coffee Lake
i3 8100
MSI
A88XM-E45 V2
Godavari
A10-7860K

⑬ Biostar H310MHD3 + Coffee Lake i3 8100 はDDR3 Memory仕様の変り種だが
  特に問題なし。
⑭ MSI A88XM-E45 + A10-7860K はInstall不可。
  ところが、⑫と同じくInstall済みのSSDを流用したらOK。Accountを確認するだけ。
  Win11のInstall要件は厳しくとも、動作条件は案外緩そう。
3枚の表がばらばらでは見難いので一纏めにしよう。

Win11 Install Test 1.2.3 (2021/06/26)
Date
PC
M/B
CPU
Win11
Install
6/25
ASRock
A520M-ITX
Ryzen 5
5600X
ASRock
B460M-HDV
Comet Lake
Pentium G6405T
6/26
ASRock
A520M Pro4
Ryzen 7
3700X
MSI
H510I Pro
Comet Lake
i5 10400
MSI
H370i Gaming Edhe
Coffee Lake
i5 9500T
MSI
H365M Pro-VH
Coffee Lake
Pentium G5600T
MSI
H310I Pro-VH
Coffee Lake
i3 8100
MSI
H110M-VHD
Skylake
i5 6500T
6/26
ASUS
H110M-C2
Kaby Lake
Pentium G4600T
ASUS
B350A
Athlon
240GE
ASUS
B350A
Ryzen 3
1200
ASUS
B85M-G
Haswell
i5 4590
6/26
Biostar
H310MHD3
Coffee Lake
i3 8100
MSI
A88XM-E45 V2
Godavari
A10-7860K

本日のWin11 Install Testはここまで。この続きはまたいつか。

Win11 + Haswell/Sky/Kaby (2021.06.27)

Win11が動作するかどうかを判定するProgramがあるそうだが自分は使っていない。
また、Win11をSupportするIntel/AMD Processorの一覧表がWebに見える。

その一覧表にないSkylakeやKaby Lakeを試した結果は前節の通り、全く問題なくInstallが完了した。またHaswellの場合、Win11 Install済みのSSDを流用すれば動作可能になった。これをどう解釈するか。

現在のWin11は Dev版と表示される。Win11 + Skylake構成のPCで、「設定」-「Windows Update」-「Insider Program」と進むと、「お使いのPCは、Windows 11 で推奨されている最小ハードウェア要件を満たしていません。そして、エクスペリエンスに影響を与える問題やバグがあるかもしれせん」 と警告され、更に詳細情報への案内がでる。その中に

  Windows 11 の新しいハードウェア要件を満たしていないPCを、
  リリース プレビュー チャネルに参加して、Windows10 用の更新プログラムを
  プレビューするよう招待します・・・

とあり、今回入手したWin11 ISO Fileは、Install要件が緩い版と言うことになる。正規版でどうなるか、もし Skylake / Kaby Lake が完全に弾かれたら、相当大きな影響がでそう・・

Win11 + Ivy (2021.06.28)

Win11に対応するIntel ProcessorのListから外れたCPUの内、
 ・Skylake / Kaby Lakeは Install / 動作 / License認証ともOK。
 ・Haswellは Install不可 / 動作OK / License認証OK。
となった。ならばその前のIvy Bridgeはどうか、以下の構成で試した。
 【M/B】 Intel DQ77KB
 【CPU】 Ivy Bridge i5 3470T
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】Samsung 840 EVO 250GB mSATA
 【DC-DC】 M/B内蔵
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor

 ・Coffee Lake-PCでWin11をInstallした mSATA SSDを流用した。
 ・起動直後、Account確認画面が現れた。
  必要な入力を行い、無事にDesktop画面が現れた。
 ・次にLicense認証を促され、幾つかのProduct-keyを入力したが総てNG。
  これは Ivy Bridge が認証対象外であることに依るものと考えられる。
 ・けれども動作は至って良好でありUpdateもOK。

これまでのTest結果を纏めると下表の通りとなる。

Intel CPU + Win11
Installの可否
動作の可否
License認証
Win11の要件
第8世代
Coffee Lake
第7世代
Kaby Lake
×
第6世代
Skylake
×
第4世代
Haswell
×
×
第3世代
Ivy Bridge
×
×
×

今回使用したWin11はLeak版であり、近々予定される正規のPreview版でどうなるか、Skylake/Kaby Lakeの行く末が心配される・・・

Win11 21H2 Build 22000.51 (2021.06.29)

2021/06/29 丑の刻、Win10 IP Dev運用PCに
  Windows 11 Insider Preview 10.0.22000.51(co_release)
が降りてきた。PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI B365M Pro-VH (BIOS 1.50)
 【CPU】 Coffee Lake Pentium G5600T
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
 【TV Tuner】 PT3
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

経過は、
 ・このPCは既にWin11 Leak版の導入に成功している。
 ・Download & Install 所要時間は凡そ65分。
  これまでのWin10 IP版Build Upに較べて大夫時間がかかった。
 ・Install後のVersion表示は

   Windows 11 Pro 21H2 Build 22000.51

 ・UIはWin11 Leak版とはまた異なる。
  特に「設定」の構成が大幅に変更された。
  使い勝手についてはもう少し慣れてから判断したい
 ・日本語入力はOK。
 ・PT3の動作はOK。Win11 Leak版の時とは大違い。
  これでPT3問題は解決したかも知れない。
 ・License認証も問題なし。

以上、取り急ぎRepoします。
その後、3台のPCにWin11 21H2を導入した。所用時間は以下の通り。

PC
M/B
CPU
DL & Inst
MSI
B365M Pro-VH
Coffee Lake
Pentium G5600T
65分
MSI
H310M Pro-VH
Coffee Lake
i3 8100
48分
ASRock
A520M-ITX
Ryzen 5
5600X
29分
ASRock
B560M Pro4
Rockett Lake
i5 11500
28分

・Win10からWin11へのVersion Up所要時間はCPUの能力に比例した。
・PC③がPC④に僅差で負けたのは、Install済みApplicationが多かった所為。

Win11 21H2 Build 22000.51 II (2021.07.01)

その後、Win11 21H2 Build 22000.51を幾つかの局面でTestした。今後のために気づいた点を纏めて置こう。

【Win11要件】
 ・Win11最小System要件に較べて、実際のWin11 21H2 Build 22000.51導入条件
  は低い。
 ・Intel Skylake/Kaby Lakeは導入可。Win11非対応の表示は出るが、今のところ
  運用上問題なし。
 ・Win11最小System要件は見直しされると伝えられる。範囲はどこまで拡がるか。
 ・Win11はWin10と較べてBench結果に然程の変化はみられないが、どことなく緩慢な
  動きに感じられる。

【Taskbar】
 ・自分の使い方でWin11に対する最大の不満は、Taskbar上にQuick Launch
  が置けないこと。現在、Open Shellを駆使してWin2000風Taskbarに改変して
  いるが、一部のIconは変更ができず思うようなDesignにならない。
 ・Taskbarを右ClickしてもTask Managerは現れない。
  仕方なく、Task Manager IconをTaskbar上に置いた。

2021/07/01現在の Win11 AV-PC Taskbar Icons
左から Open Shell / CCeaner / HWiNFO / Aida64 / Control Pnel /
Windows Tools / Setting / WMP / PowerDVD19Ultra / Task Mananer
( WMP Iconの下にあるMarkerは実行中の表示 )

【Dialog Box】
 ・Dialog Box内の表示が階層化され、面倒くさいこと甚だしい。これはBox内上段の
  Iconを活用するか、或いはShortcut keyを駆使する他はない。

【Win11 Leak版】
 ・今となってはWin11 Leak版の出番はないが、入れてしまった後始末をどうするか。
 ・Leak版をUpdateすればWin11 21H2 Build 22000.51が得られる。
  但し、Languageの設定を一部手直しする必要があるかも知れない。

Quick Launchの処理 (2021.07.09)

現在、Win11 21H2 Build 22000.51で不満な点は二つ。
 ① Quick Launchがなくなった。
 ② FileやFolderを右Clickした時の挙動が安定しない。

先ず①の件。Win10をWin11にUpdateするとQuick Launchに登録したProgramは全て消失する。前と同様の使い勝手にするには、必要なProgramを 「TaskbarにPin留め」 として登録しなければならない。これが結構面倒で、出来れば簡略化したい。そこで、
 ・Desktop上に適当な名前のFolderをつくる。(例:Tools)
 ・Win10で運用中のQuick Launchに登録したProgramをTools Folderへ移動する。
 ・Quick Launchを削除する。
 ・Win10からWin11へのUpdateを実行する。

そして、Win11へのUpdateが完了したら、Tools Folderに登録したProgramを「TaskbarにPin留め」する。但し、一部のProgramはTaskbarにPin留め出来ないので、そうした時はDesktop上に置くか、或いは別の手立てを考える。こうした仮Folderをつくる方法でもかなりの手間はかかるが、Quick Launchの内容を移動せずにUpdateした場合に較べれば大夫楽になる。

②は今のところ自分では手の打ちようがない。この件は多くのUserが気づいていると思われるので、いずれUpdateで改善されるよう期待したい。とぶつぶついっていたら、Win11 21H2 初のBuild Upとなる "Build 22000.65" が降りてきた。けれども②の件は解決せず、それどころかMouseの感度設定に依っては右Clickが効かなくなる場面が現れた。Win11への道のりは多難か。

その後、Win11上でQuick Launchが使えるFree Soft "Winaero Tweaker" を知り、Open ShellをUninstallして試したところ、Quick Launchは使えるようになったが、その他の点でいくつかの不具合があり今回は運用を見合わせた。もし、Open ShellのInstall/Uninstallがなければ別の結果になった可能性があるので、いつかまた再挑戦しよう・・・

Win11 最低Spec-PC (2021.07.14)

別頁で 「これでWin11のTestは一通り終わった・・」 と述べたが、実は一つ遣り残しがあった。Win11はWin10に較べて動作が緩慢に感じることがあり、低Spec-PCではどの程度か気になっていたのである。

現在、Win11の要件を満たす最低Spec-CPU (Atom Familyを除いて)
  Coffee Lake Celeron G4900T (2C2T 2.9GHz TDP35W)
我が家では、Mini-ServerやMusic-PC用途にそうしたCPUを多用してきた。消費電力や発熱を気にすることなく常時稼働できることから、Intel CPU各世代のT付Celeronは重宝であった。けれども。MS社の月例更新が開始された頃から、Update時の負担が重く、回線状態が良好な時でも相当な時間がかかり、ひたすら心を静め耐え忍ぶことになった。そこまで言うなら、そんな石は捨ててしまえば良さそうに思われるが、そうは行かない。最新の高速CPUを入手しても、その有り難みを感じるのは精々数日のこと。直ぐに慣れて当たり前になり、次なるCPUを求めて彷徨い始める。そうした時に低速CPUで遊ぶと、高速CPUの快適性を改めて確認することができるのである。つまり、Celeronは i5/i7/i9 の引き立て役として、なくてはならぬ存在である。
では、Win11 最低Spec PCを仕立ててみよう。

構成は、
 【M/B】 ASUS H310I-Plus R2.0
 【CPU】 Coffee Lake Celeron G4900T (2C2T 2.9GHz TDP35W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 250GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.65
結果は、
 【WhyNotWin11の判定】 All OK
 【Cinebench R20 CPU multi core】 408 pts / Max 26W
 【Cinebench R20 CPU single core】 221 pts / Max 21W
 【Cinebench R15 CPU all core】 211 cb / Max 26W
 【Cinebench R15 CPU single core】 104 cb / Max 20W
 【Prime95実行時】 Max 30W
 【Super PI 104万桁】 14sec.
 【Idle時】 7W
 【WMP音楽再生時】 10W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_OFF】 平均 15W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時 TTHD_ON】 平均 18W
今時 CineR15 single 104cb/Super PI 104万桁 14sec.では話にならない。その上、
 【OS Update 更新Programの確認時】 CPU使用率:90%
 【OS Update Download時】 CPU使用率:70%
 【OS Update Install時】 CPU使用率:80~100%

これはもう付き合うことすら憚られる低調さである。けれども、そのCPU使用率100%時消費電力が25W となれば見方は変わる。OS Update時の鈍重ささえ我慢できれば、常時稼働のMini-Server/Music-PC用途に何等不都合はないからである。更に、上位CPUの引き立て役となれば、実用機としては難しくとも気分転換機としての存在意義は認められよう・・・

Win11 右Click問題 (2021.07.15)

先日、Win11はBuild 22000.51からBuild 22000.65にUpdateされたが、FileやFolderを右Clickした時の挙動が安定せず、実運用は難しい状態にある。いずれ解決されるとは思うが、当面どうするか。

5ch Windows 11 Thre.を眺めていたら、以下の有用なやり取りに出合った。

 Q:Win11にしたけどエクスプローラーのUIが古いままなんだけど何が原因なんだろ
 A:フォルダーオプション>表示>別のプロセスでフォルダー ウィンドウを開くに
   チェックが入ってると古いママ

これは行けるかも知れない。早速、Exploreの表示/Option/表示と進み、詳細設定欄の下から2番目にある 「別のProcessでFolder Windowsを開く」 にCheckを入れた。
結果は○。FileやFolderを右Clickした時に現れるDialog boxはWin10と同様になった。但し、Desktop上のIconをClickした時はWin11仕様になるが、当面の解決策として採用できる。これで、自分にとってWin11最大の難点に解決の見通しが立ったことになる。
昨日、2回目のPfizer Vaccine接種を受けた。2回目は1回目に較べて副反応を起こす人の割合が多く痛みも伴うとの情報により、恐る恐る病院へ出かけた。ところが今回もまた 「これで終りですか」 と尋ねるくらい呆気なく終わった。
  接種直後:全く変化なし
  接種10時間後:発熱も痛みもなく至って平静
  接種20時間後:変わらず
  接種30時間後:まだ痛みや不調はやって来ない
  接種40時間後:全然平気
  接種50時間後:何事もなし
  接種60時間後:普段とかわりなし
前回の接種時に処方された鎮痛剤は一度も服用していない。

Win11 右Click問題 II (2021.07.16)

2021/07/16、Win11 21H1 Build 22000.71が降りてきた。今朝は午前2時に起きることが出来ず、回線混雑時にUpdateを実行したため相当な時間を要したが、どうにか無事に完了した。では、最も気になる 右Click時の挙動はどうか。

前節で述べた、「Exploreの表示/Option/表示と進み、詳細設定欄の下から2番目にある "別のProcessでFolder Windowsを開く" にCheckを入れる」 を実行してもしなくとも同じ結果となり、右Clickが無反応になることはなくなった。けれども注意すべき点がある。Win10までは、右Click時の速度は多少早くても遅くても変わりなかったが、Win11は違う。右Buttonを離すTimingが早過ぎると「右Click Menu = Context Menu」が直ぐに消えて仕舞うのだ。 これは何度か試して最適値を右手中指に覚え込ませる必要がある。 その他、PCの名前変更ができないとか、幾つか気づいた点はあるが、動作に問題を起こす事態には至らず。

また、Win11を正式にSupportする Intel UHD Graphics Driver 30.0.100.9684 を試した。このDriverはDownloadの際 「お使いのDeviceに問題を起こす可能性があるため、Blockされました・・」と警告されたが無理矢理進めて得た。早速、PowerDVD19Ultraで映画 Tess(テス)を観たところ、前のDriverに較べて粒子が幾分細やかに感じられ、Nastassja Kinski(ナスターシャ・キンスキー)が一層美しく・・・

Win11 最低Spec-PC II (2021.07.17)

3節前の Win11 最低Spec-PC にWin11 Build 22000.71 を入れた。Performanceは殆ど変わらず。構成は一部変更し以下の通りとなった。(*印は変更した部品)
 【M/B】 ASUS H310I-Plus R2.0
 【CPU】 Coffee Lake Celeron G4900T (2C2T 2.9GHz TDP35W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink *
 【CPU Cooling Fan】 Noctua 92x14mm PWM Fan *
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Intel 540s Series 480GB M.2 SATA SSD *
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.71
 【Case】 Mini-Box M350 (W192 x D210 x H62mm 約2.5 liter)
M.2 x1の最小構成なので、Case内部はすっきり。
CPU Cooling Fanの上端から天板まで7mm。風切り音の心配はない。
ASUS H310I-Plus R2.0のM.2 Slotは基板裏にある。
M.2にλGel Sheetを貼り付け底板に放熱した。効果は十分。
我が家の小型定番Mini-ITX Case Mini-Box M350。何度中身が変わったか数え切れない。

Win11が鈍いと感じたらこのPCの出番。下には下があると気付き必ずや幸せになれる。
Win11 最低Spec-PCと言っても動画や音楽は不都合なく再生できる。けれども ASUS M/Bの多くはUSB-DACに繋いだ時の音質に難があるので、USB portの一部をBIOS上で無効にしたい。そこで、ASUS H310I-Plus R2.0のUSB2.0/USB3.0夫々4個あるportを半減した。
 ・USB2.0 Pin header 2port を無効
 ・USB3.0 Pin header 2port を無効
これで音の歪みは大夫改善され、Music-PCとして堪え得る音質になった。

仮組PC10台超 (2021.08.13)

Win10からWin11への移行措置を進めている。Intel 7世代以前のCPUを載せた現行PCは○台程あり、部品構成の変更に四苦八苦している。中でも大型のCPU Coolerを載せられない薄型/小型PCは、試運転をする許りで物事が前へ進まない。

先ず、Haswell仕様のFile Serverから手を付けた。
 【FS1】 ASUS Z87I + Haswell i5 4570T
 【FS2】 MSI H87I + Haswell i5 4590T
現在、Intel 10/11世代で手頃なT付CPUは市場に見当たらない。11世代は i5 以上で i3 がない。そこで、
 【FS1+】 ASRock B560M-ITX + Comet Lake i3 10105
 【FS2+】 MSI H510I-Pro + Comet Lake i5 10400
なる組合せを候補とした。File ServerはCaseの内部が窮屈なので、PL1/PL2の値を低めに設定し、高負荷時の消費電力を抑えたい。更に、File Serverには2.5G LANを載せたい。となれば、ASRock B560M-ITXは別途拡張Cardが要る。

次に、PT2-PCをどうするか。
 【PT2-PC】 MSI H170I Pro + Skylake i5 6500T
これは、手持ちの Coffee Lake i5 9500T を用い、
 【PT2-PC+】 MSI Z370I Gaming Pro + Coffee Lake i5 9500T
ではどうか。

FS1+/FS2+/PT2-PC+とも、用途に対してCPUの能力が過剰に思える。ならば、
 【Test-PC1】 ASRock B460M-HDV + Comet Lake Pentium G6405T
 【Test-PC2】 ASRock H570M-ITX + Comet Lake Pentium G6400
も考慮の余地がある。

ということで、我がPC-Roomは10台超のObon-PCが散乱し、それは酷い状態である。着地点は未だ見えない。

Dev & Beta (2021.09.14)

8月末まで Win11 DevとBetaは 21H2 で同じVersionであったが、9月に入り
Dev 22H2 / Beta 21H1 に別れた。9月14日現在、
  Win11 Dev 22H2 Build 22454.1000
  Win11 Beta 21H2 Build 22000.184
である。Beta 21H2 に関しては特に不都合な点は見当たらないが、Dev 22H2は少々難がある。 Network上のDisk DriveをClickすると、「読み取り操作中にDisk Errorが発生しました」と表示され、Folderが開けないのだ。但し「新しいWindowで開く」をClickすれば当たり前に展開するので実害はないが、少々不便である。

前にMS社から、Dev版は新しい機能のTestを重ねるため、動作が不安定になることもある」との説明があったので、成る程こうしたことかと合点は行くものの、これではWin11 Dev 専用PCが必要になる。 現在運用中の8OS切替PC 1台では心細く、これからのWin11Test機は、Dev用/Beta用2種のSSDを差し替えて使うことになろうか。

Win11を迎える準備 (2021.09.26)

10月5日のWin11 Release前に受入の準備をしよう。
 ・Win11 Release Previewを導入済みなら、そのままで良し。
 ・Win11 Betaは推奨とされるので、そのままで良し。
 ・問題は Win11 Devの扱いである。

将来もDev版を続けるならそのままでも良いが、常用PCとする場合は、一端BetaかRelease Previewに戻したい。ところが、Insider Programの選択画面中、Beta / Release PreviewがGray outし選択できないことがある。そうなるとWin11を再Installするか、或いは以下の裏技を使うことになる。
 ・Build 22000.168まではDev/Beta共通だったので、Betaに戻せる可能性がある。
  「\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsSelfHost\
  UI\SelectionUIBranchをBetaに書き換えで戻れた」
  とのWeb情報から、regeditを起動して試したところ、Insider Program選択
  画面中のBeta Channelが有効となり、Update後Beta最新版 Build 22000.194
  が得られた。
 ・既にDesktop画面右下にDev版のWatermarkが見える場合は、残念ながら
  Betaに戻すことは出来なかった。

今年の6月末以降、Win11 DevのUpdateを繰り返してきた場合、この際素直にWin11再Installが好ましく思われるが、果たしてどうなりますか。

Win11右Click問題 (2021.09.27)

Win11で最も違和感のある場面は、FileやFolderを右Clickした時の挙動にある。
 ・右Click時、中指を直ぐに離すとContext Menuが現れず、再Clickすることになる。
  指を離すTimingは慣れるしかない。
 ・そのContext Menuもまた問題あり。前に較べて項目数が少なく、
  全てを表示するには「その他のOptionを表示」をClickしなければならい。

世の中には有り難い人が居て、解決策を教示してくれるので大いに助かる。
 → 新しいContext Menuを無効化する方法

その中の 「Disable new context menu」
  reg.exe add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve
  をCommand Prompt上で実行し再起動する。

これでWin10と同等の表示となり、右Click時の中指問題も併せて解決された。
新しいContext Menuが良ければ、同Siteに戻し方も明示されている。
Win11のUpdateで元に戻される可能性はあるが、その時は再度設定すれば良い。

Win11 Release (2021.10.05)

10月5日早朝、Win11がReleaseされた。当初、日本時間10月6日と思われていたが、一日早く公開された。早速、ISO FileをDLし、以下のPCにClean Installした。
 【M/B】 MSI Z390I Gaming Edge AC
 【CPU】 Coffee Lake i3 8100
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

Clean Install
 ・Installは全く問題なし。21H2 Build 22000.194 が得られた。
  つまり、9月16日付 Win11 Release Preview版と同じだった。
 ・勝手知ったる Build 22000.194。Customizeはすんなり決まった。
  特に説明することなし。

Win10 → Win11 Update
 ・次にWin10を入れたBonCasLink-PCをUpdateした。
  M/B MSI H310i Pro、CPU Coffee Lake G5500T
 ・上記ISO FileをMountし、Updateを実行した。
  21H2 Build 22000.194を得た。全く問題なし。
 ・BonCasLinkの動作もOK。

Win11 21H2 Build 22000.194 Update
 ・既に21H2 Build 22000.194導入済みの場合は、幾つかのUpdate Fileが
  適用されただけ。
 ・Insider Programから抜けて Win11 正規版とした。

以上、三通りのUpdateを実行した限りでは、途中不可思議な局面に出合うことも、Install後にErrorが現れることもなく、動作は安定している。

Quick Access (2021.10.22)

10月5日のWin11 Releaseから17日経った。本Siteの各所で述べた通り、自分の使い方では特に不都合はなく、不人気のUIも少し工夫すれば旧OSと変わりない使い心地になることから、我が家のWin10-PCは順次Upgradeする予定である。

そうは言っても不具合皆無という訳ではない。別頁で述べた通り、Win11 Pro Dev版 Build 22478.1000 へのUpdate後、Quick Accessが無表示なったのである。その後、Build 22478.1012 でもBuild 22483.1000 でも直らなかった。Quick Accessは頻繁に開くFolderを登録してあるので不便な思いをした。ところが、Win11 Home Dev版ではそうした現象は起こらず、Win11 Pro Dev版で何か過ちを犯した可能性についてあれこれ調べたが、原因は突きとめられず。

そこで、Web上で探した 「Quick Access再有効化」 の手順に基づき、どうにかQuick Accessを復元することができた次第である。つまり、

 ・Command Prompt(管理者用)を開き、
   del %appdata%\microsoft\windows\recent\automaticdestinations\*
  よろしいですか(Y/N)?と表示されたら Y を押して Enter
 ・更に、
   del %appdata%\microsoft\windows\recent\customdestinations\*
  よしいですか(Y/N)?と表示されたら Y を押して Enter

これで、無事にQuick Accessは復活した。けれども、未だにQuick Access無表示の原因が分からず、少々不本意な思いである。

Win10 Enterprise LTSC 2021 (2021.11.18)

Win10 LTSC最新版 "Windows10 Enterprise LTSC 2021" が、MSDNのDL SiteにUpされた。
  前 Windows 10 Enterprise LTSC 1809
  新 Windows 10 Enterprise LTSC 2021

早速、Windows各VersionのTest-PCである8OS切替PCに導入した。回線が混雑し、Upgradeに相当な時間を要したが、どうにか無事に完了した。前版での設定はそのまま保持された。但し、新たなLicense認証を要求された。

Disk Cleanupを実行したところ、削除該当Fileは39.5GBに及び、これは全てのFileが置き換わったものと思われる。ところが、3年ぶりのUpgradeにも拘わらず、見た目も操作上の変化もなくSystem情報を確認しなくては新旧の区別がつかない程。Windows標準版とは大違いで意外な印象を受けた。これなら、大規模SystemのSEは大助かりと思われる。

我が家では、Win10 LTSC版はPT3-PCの動作が最も安定することから、大いに活躍している。後ほど新版の動作確認を行う予定である。

Win11 + Skylake (2021.11.24)

我が家のPCは、着々とWin11への移行を進めている。けれども、星の数ほどあるWin11非対応CPUをどうするか、Win10のままにするか、奥の手を使ってWin11を導入するか迷う。

そこで、Utility Soft "rufus"の最新版 rufus-3.17 を用い、no TPM2.0 / no Secure Boot ModeでWin11 ISO FileをUSB Memoryに仕込み、以下のPCにInstallした。
 【M/B】 MSI H110M Pro-VH Plus
 【CPU】 Skylake i5 6500T
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 Crucial DDR4-2133 4GBx2
 【SSD】 Crucial M4-CT256
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160 XT+ 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 Pro 21H2 Build 22000.282 → 22000.348

 ・M/B MSI H110M Pro-VH Plusは、TPM2.0 / Secure Bootとも有効化したが、
  Win11のInstallは no TPM2.0 / no Secure Boot ModeでStartした。
 ・少しの不都合もなく、Win11 Build 22000.282 がInstallされた。
 ・そして、Updateにより Build 22000.348 を得た。
  この時、Windows Update欄にWin11非対応の警告表示なし。
  但し、Insider Programに入れず、その旨の表示が現れた。
 ・つまり、2021/11/24現在、Win11標準版ならSkylakeでも無事に動作することが
  明らかになった。
 ・Win11非対応CPUに対するUpdateがいつまでSupportされるか、今のところ不明。
 ・i5 6500Tの能力はComet Lake Pentiumに劣るが、軽負荷運用なら問題なし。

Alder Lake低消費電力版の登場まで暫く間があり、Small-PC Maniaとしてはその間手持ち無沙汰になる。Old CPUで遊ぶ他はない・・・

TPM Module (2021.12.11)

手持ちのSuperMicro製M/BはTPMに非対応である。
Win11発表以来、TPM対応BIOSにUpdateされる日を待ち焦がれていたが、12月10日現在、梨の礫である。ならば、TPM Moduleを挿したらどうか。全てではないが、何枚かのM/Bには TPM ModuleのConnectorがある。

これまで、SuperMicro製のTPM Moduleは10K円以上の値が付いていたが、最近大幅に値下がりし求め易くなった。
 SuperMicro AOM-TPM-9665V-C

予定のM/Bは B360を載せた "C7B360-CB-M" であった。ところが、よく見れば同M/BのTPM Module Connectorは 10pin、求めたModuleは20pin。挿せる訳がない。そこで急遽 "C7B250-CB-ML" で試した。今度はぴったり。
 【M/B】 SuperMicro C7B250-CB-ML
 【TPM Module】 SuperMicro AOM-TPM-9665V-C
 【CPU】 Kaby Lake i3 7300T
 【CPU Cooler】 Inlel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4 2400 4GB x2
 【M.2】 WD Blue 500GB NVMe
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12W 120W AC Adaptor

 ・TPM Moduleを挿したら、BIOS中にTPMの項目が現れた。
 ・Win11のISO FileをTPM有効ModeでUSB Memoryに仕込みClean Installした。
  少しの問題もなくInstallを終え、Update後 Build 22000.348 に達した。
 ・Windows Update画面にWin11非対応の警告は現れず。
 ・WhyNotWin11の判定は、CPU以外合格。
 ・Win11の動作は全く問題なし。
 ・つまりKaby Lakeは、Win11の標準版なら警告なしで運用できるが、
  IP版参加j時は警告が現れる。
20pinのTPM Module
SuperMicro
 AOM-TPM-9665V-C
 W25 x H24mm

C7B360-CB-M用に10pinのTPM Moduleが欲しい。
どこも高値で思案中。
TPM Module II (2021.12.12)

前節で試したTPM ModuleはSuperMicroの純正品である。値下がりしたとは言え \5.495は高い。そこで廉価品を探した。
  CHENXIAO TPM 2.0暗号化Security Module \1,799

SuperMicro C7B250-CB-MLと同SeriesのMicro-ATX M/Bは全部で4枚ある。一時捨値で処分された時期があり、後先構わず買い込んだのだ。その中の1枚 "C7Q270-CB-ML" を引っ張り出して、廉価TPM Moduleを試した。
 【M/B】 SuperMicro C7Q270-CB-ML
 【TPM Module】 CHENXIAO TPM Module
 他は前節と同じ構成。

 ・C7B250-CB-MLと同様の結果が得られた。
 ・消費電力もほぼ同じ。
 ・敢えて違いを探すなら、C7B250-CB-MLよりC7Q270-CB-MLの方が、
  USB-DACを繋いだ時の音が良い点か。

次に、M/Bを "SuperMicro C7H270-CG-ML" に替えて同様のTestを行った。
 ・結果は C7B250-CB-ML / C7Q270-CB-ML と変わらず。
 ・これで、SuperMicroの Intel 200 Series M/BのWin11動作は見通しが立ったと
  言えよう。

また、廉価TPM Moduleは、今のところ特に問題なく動作している。従って、Old Partsを処分するのはまだ先のこと・・・
CHENXIAO TPM Module
 W26 x H32mm

値段は純正品の1/3。
TPM Module III (2021.12.12)

前節及び前々節では、Win11の標準版をTPM有効ModeでInstallした。では、Win11のIP版 Build 22499をTPM有効ModeでInstallしたらどうなるか。
 【M/B】 SuperMicro C7H270-CG-ML
 【TPM Module】 CHENXIAO TPM Module
 【CPU】 Kaby Lake i3 7300T
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4 2400 4GB x2
 【SSD】 Intel 510 Series SSD 120GB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12W 120W AC Adaptor

 ・少しの問題もなくInstallを終え、Update後 Win11 Dev Build 22518.1012 を得た。
 ・Windows Update画面にWin11非対応の警告は現れず。
 ・WhyNotWin11の判定は、CPU以外合格。
 ・Win11 Devの動作は全く問題なし。
 ・但し、Windows Insider Program画面には

お使いのPCはWindows11で推奨されている最小Hardware要件を満たしていないため、Experienceに影響を与える問題やBagがある可能性があります。

との警告が現れる。以前、Win11非対応PCの場合、IP Devに参加できない例もあったが、今回は 「参加はできるが警告付き」 となり、一時より制限が緩くなった感がある。 この辺りの事情は多少記憶が薄れているので、思い違いの可能性もあるが、何れにしても12月12日現在、Win11非対応PCであっても、Win11 IP版の導入は可能であり、Updateも問題なく対応することを確認した。

苦肉の策 (2021.12.13)

相変わらずWin11の評判は思わしくない。特にStart MenuとTaskbarに対する不満はWin10登場時より多いかも知れない。けれども、Win2.1以来「UIはCustomizeするもの」と心得ている者にとっては大した問題ではない。少し工夫をすれば、Win2000/XP/Win7/Win8.1/Win10/Win11/WS2022のUIは、ほぼ同じ使い勝手にすることが可能であり、我が家のPCは、Desktopを眺めただけではOSの判別は不可能である。それでも、Windowsは初期値のままに使うのが正道であるかのように思い込んでいる人が多く、中々話が合わない。

【我が家の指針】
UIのCustomize後、Start IconはPCのShutdown時にのみClickするもの

今のところ、自分の使い方ではWin11に対する不満はない。寧ろ音楽再生時の音質が向上し、全てのPCをWin11へ移行すべくあれこれ試行錯誤を繰り返している。つまり、Win11非対応PCをWin11化する工夫を探しているところである。

Win11をClean Installするなら、Win11非対応PCでも問題のないことは、本頁の上方数節のTestで明らかになった。けれども、既にWin10が導入されたWin11非対応PCの場合は一工夫要る。
 ・Win10がInstallされたWin11非対応PCは、Win11へのUpdateができない。
 ・既にInstall済みのApplicationの中にLicense認証を要し、再Install回数に制限が
  ある場合は、奥の手を使うことになる。
即ち、
 ・先ず、Win10がInstallされたSSDのClone Copyを作る。
 ・そのSSDをWin11に対応するPC上で Win11へUpdateする。
 ・同SSDをWin11非対応PCに取り付ける。
 ・動作を確認し、問題がなければ元のSSDに再度Clone Copyする。

以上の作業により、Win10 → Win11が成功したPCは以下の通りである。
 【M/B】 SuperMicro X11SSV-Q
 【TPM Module】 SuperMicro AOM-TPM-9665V-C
 【CPU】 Skylake i7 6700T
 【CPU Cooler Heatsink】 型番不明のHeatsink (H30mm)
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR4-2133 4GBx2
 【M.2 SATA】 WD Blue M.2 1TB + WD Blue M.2 2TB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Case】 Silverstone SST-ML10B
 【OS】 Win11 Build 22000.348
 【WhyNotWin11の判定】 CPU以外合格
 【Idle時消費電力】 6W

このPCは、仕事用PC/職員用PC 合計○台のSystem/DataのBackup-PCではあるが、音質が優れているので、時々保守を兼ねて音楽再生に使っている。

10pin TPM Module (2021.12.14)
これまで、20pinのTPM ModuleをSuperMicroのM/Bに挿して良好な結果を得た。
ならば、C7B360-CB-M用に10pinのTPM Moduleが欲しい。
  SuperMicro AOM-TPM-9670V-S
どこも高値で購入を躊躇していたが、C7B360-CB-Mを没にするよりはましと考え、
大枚 \8,799 を叩いた。

C7B360-CB-Mの10pin TPM Connectorはかなり狭いところにあり、無事に装着できるかどうか心配された。もし駄目なら、Header-pin Cableを用いるつもりでいたところ、流石純正品、透間なくぴったり収まった。早速以下の構成でTestした。
 【M/B】 Supermicro C7B360-CB-M
 【TPM Module】 SuperMicro AOM-TPM-9670V-S
 【CPU】 Coffee Lake i3 8100
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GB x2
 【M.2】 Plextor PX-128G SATA
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win11 Build 22000.348
 【Idle時消費電力】 9W

 ・SuperMicro AOM-TPM-9670V-Sを挿したら、BIOS中にTPMの項目が現れた。
 ・SSDは前節で中継Copyした"Plextor PX-128G SATA"を流用した。
 ・起動後、同M/B用のChipset DriverをInstallした。
 ・Idle時消費電力 9Wは少し高いが、外に不都合な点はない。
 ・WhyNotWin11の判定は全て合格。
 ・これで Supermicro C7B360-CB-M はWin11完全対応となった。目出度し!
10pin TPM Module
SuperMicro
 AOM-TPM-9670V-S
 W25.6 x H14.4mm

A店では¥28,135の値が付いている。
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