Ubuntu II

Ubuntu I 頁が長くなったので、続編を起こした。 (2019/10/08)

Ubuntu Studio 19.10 beta (2019.10.08)

Ubuntu Studio 19.10のbeta版は9月26日発表と報じられていたが、Ubuntu StudioのDL Siteではbeta版との表示がなく、暫く様子を見た後、10月7日付のISO Fileで試すことにした。UbuntuのDL Siteではbeta版の記載があるので、多分そうであろう。

最近のUbuntu Studioは、UEFI ModeでのInstallは全く問題なし。Test-PCは MSI H170i + G4600Tなので快速ではないが、それでも大した時間も掛からずに終えた。
そして、
 ・Desktopの諸設定をCustomizeした。
 ・Softwareの更新を実行した。
 ・Music Player "Audacious"をInstallし、諸設定をCustomizeした。
 ・System監視Soft "GKrellM" をInstallした。
ここまで Troubleなし。

いつもUbuntu Studioで躓くのはNetworkの繋がり具合にある。今回もまた、Network IconをClickした時に一覧表示は現れず、自分で IP Addressを入力しなくてはならなかった。File転送速度も凡庸。けれども、Microsoft Account(hotmailのAddress)のPCに難なく接続した点は好ましい。過去にそうでないVersionがあり結構苦労させられた。

Music Player Audaciousで数時間試聴した限りでは、
 ・音質はまあまあ。WMPとの差は一頃に較べたら小さい。
 ・Album Artの表示は不都合なし。
  24"Monitorの場合、CDのAlbum Artが最大275mm四方で表示可能。
 ・但し、Remote DriveのMusic Fileを再生した時、Album Artが表示されないのは
  これまでと変わりなし。
 ・消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 12W。Win10より2W高い。
 ・今のところ不可思議な動作は見られず安定性は良好。
  音楽再生に関する限り、このままReleaseしても問題はなさそう。

Ubuntu Studio 19.10 (2019.10.20)

2019/10/18、予定通りUbuntu Studio 19.10がReleaseされた。早速、以下のTest-PCに入れた。
 【M/B】 MSI H170I Pro AC
 【CPU】 Kabylake Pentium G4600T
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Intel SSD 510 Series 120GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT

先ず、Clean Installから。
 ・UEFI ModeによるInstallは全く問題なし。
 ・Install後、Softwareの更新を実行したが、該当Fileなし。
 ・DesktopをCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious"をInstallした。
 ・System監視Soft "GKrellM" をInstallした。
   sudo apt-get install gkrellm
 ・Networkの繋がり具合は良好。
  Microsoft Accountで登録したPCへの接続も問題なし。
ここまでTroubleなし。

Music Player Audaciousで○時間試聴した限りでは、
 ・音質はUbuntu Studioとしては今一つの感あり。
 ・Album Artの表示は良好。小細工する必要はない。
  24"Monitorの場合、CDのAlbum Artが最大275mm四方で表示可能。
 ・消費電力は Idle時 11W、音楽再生時 13W。β版に較べて 1W高い。
 ・今のところ不可思議な動作は見られない。

【試聴CD】 Helge Lien Trio "10"
 Double Bass : Mats Eilertsen
 Drums : Per Oddvar Johansen
 Piano : Helge Lien
最近購入したCDの中では最も録音が良い。
Ubuntu Studio 19.10 II (2019.10.21)

前節では Ubuntu Studio 19.10 をClean Installした。今度は Ubuntu Studio 19.04 から引継Updateを狙ったのだが、どこを探してもそうしたUpdate手順は見付からず、19.04/19.10共存か19.10の新規Installを選ぶことになった。150GBのMusic Fileを再Copyする手間を厭わなければ新規Installの方が良かろう。そこで前頁9月16日の節で仕立てた以下のPCに導入した。
 【M/B】 ECS H110S-2P
 【CPU】 Celeron G3900T
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 Crucial DDR4-2133 8GBx1
 【M.2 SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【Case】 SilverStone SST VT01S
そして、
 ・UEFI ModeによるInstallは全く問題なし。
 ・Install後、Softwareの更新を実行したが、該当Fileなし。
 ・DesktopをCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious"をInstallした。
 ・Networkの繋がり具合は良好。
ここまで、前節と全く同じ挙動であった。

Music Player Audaciousで試聴したところ、
 ・音質は前版Ubuntu Studio19.04に較べて幾分聴き劣りする。
 ・消費電力は Idle時 8W、音楽再生時 11W。前版19.04に較べて 1W低い。
 ・今のところ動作は安定している。

問題は音質にある。Ubuntu Studio 19.10による再生音はどうも芳しくない。Win10のWMPはVer.1903からVer.1909へのUpdateにより幾分音質が改善され、ひょっとすると Ubuntu Studio 19.10の音質は、Win10 Ver.1909に追いつかれたか、或いは追い抜かれた可能性がある。
 ・高音域の透明感や清澄感はWin10 Ver.1909にやや分がある。
 ・中音域の拡がりや音場感はWin10 Ver.1909の方が明らかに勝る。
 ・低音域の量感や締まり具合は両者互角。
従って、現時点での音質に関する総合評価は
   Win10 Ver.1909 + WMP > Ubuntu Studio 19.10 + Audacious
となり少々困惑している。前版19.04に戻した方が良いかも知れない。
但し、音質はAgingによって変化するので、結論は先延ばしに・・・

【試聴CD】 Elusive Affinit
 Piano : Anna Gourari

最近購入したCDの中ではPianoの音が最も美しい。
Ubuntu Studio 19.10 III (2019.11.04)

前節でUbuntu Studio19.10の音質に難癖を付けた件、早々に撤回しなければならなくなった。

10月20日にInstallした時、音質に不満があり、これでは Win10 + WMP に負けるかも知れないとの印象を抱いた。その後暫くUpdateがなく10日ほど放置した。そして昨日、初めてのUpdateを実行したところ、見違えるように音質が改善された。矢張り Ubuntu Studio は音が良い。その理由が、
 ・Updateにより音質が改善された。
 ・気温や湿度が下がり、Speakerの実質的な特性が変化した。
 ・聴き手の耳のConditionが変化した。
 ・単なる気の所為。
いずれが真相かは不明ながら、結果が良ければ文句はない。

【試聴CD】 Prism II
 Danish String Quartet
  J.S.Bach : Fugue B minor
  Schnittke : String Quartet No,3
  Beethoven : String Quartet No,13

Danish SQ は現在最も気に入っているDenmarkの弦楽四重奏団。
演奏よし録音よし。満足度★★★★★
Ubuntu Studio 19.10 IV (2019.11.29)

11月の初めにUbuntu Studio 19.04からUbuntu Studio 19.10へのUpgradeを試みた時、途中で動作が停止し、結局Ubuntu Studio 19.04のまま保留した経緯がある。そして、11月29日、再びUpgradeを試みた。今度は大丈夫、かなり時間はかかったが、どうにか躓くことなく完了した。各部の設定や前にInstallしたAppliやMusic Fileはそのまま引き継がれた。

自分の使い方で、Ubuntu Studio 19.04と19.10の相違点を上げれば、
 ・Networkの認識に微妙な差がある。
  Ubuntu Studio 19.04の時、MS Accountで登録されたPCとのFile共有が
  旨く行かなかった件、19.10では解決し我が家の全てのPCと繋がった。
 ・11月29日現在、音楽再生時の音質は19.04より19.10の方が幾分好ましく
  聞こえる。
 ・但し、Ubuntu Studio 19.04から19.10へのUpgradeした場合と、19.10を
  Clean Installした場合との音質の差は特に感じられなかった。

従って、Ubuntu Studioの新版が発表された直後は、前版からのUpgradeは暫く控えた方が良さそう。その後、Upgradeが可能になっても所要時間が長くかかるので、寧ろ、新版はClean Installし、Dataはその後で再Copyする方が短時間で完了する。但し、Ubuntu StudioをDTMに用い、対象のAppliを細かくCustomizeしている人は、その限りではないと思われるが・・・

【試聴CD】 Janacek Sinfonietta
 Charles Mackerras
 Wienr Philhamoniker

たまには金管楽器ばりばりの曲も良し
Wienr Phil.にしては珍しく荒削りな演奏で
迫力満点。1980年の録音だが音は良い。
Ubuntu Studio 20.04 LTS (2020.01.04)

明けましておめでとうございます。本年もまた稔りの薄いRepoに終始するものと思いますが、どうかお見限りなく、宜しくお願いいたします。(PCG3)

さて、Ubuntu Studio 20.04 LTSのRelease予定は4月24日とされ、まだまだ取り上げる段階ではないが、他に適当な話題がなく、該当SiteからDairy Buildを得て今年のPC始めとした。
 → http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-cdimage/ubuntustudio/dvd/pending/
DLしたISO FileをUSB Memoryに仕込み、MSI H170i + Pentium G4600Tを組み合わせたPCにInstallした。
 ・Install自体は全く問題なし。
 ・Install後、Softwareの更新を実行した。
 ・Desktopの諸設定をCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious"をInstallした。
 ・System監視Soft "GKrellM" をInstallした。

これまで、Ubuntu StudioのTest版は兎角音質に難があり、β版を過ぎてから改善が進み、Release後間もなくの段階で仕上がる例が多かった。どうも今回もまた同様に思われる。従って、2020/01/04付の版では、
 ・音楽再生に関する限り、不可思議な動作は見られない。
 ・けれども音質は前版19.10に較べてやや聴き劣りする。
  歪みの少ない清澄なSoundにはもう一歩か。
 ・19.10/20.04ともUIは殆ど同じで違いを探すのに苦労する。
 ・消費電力は19.10/20.04とも大差なく idle 11W。

Ubuntu Studio 20.04 はLTS(Long Term Support)版となる。過去2回のLTS版 16.04 / 18.04 の場合、寧ろ無印版 16.10/17.10/18.10 の方が好ましい結果を得ているので、期待せずに待つが吉か・・・

【試聴CD】
表題 Paganini/Schubert
演奏 Violin Vilde Framg
    Piono Michail Lifits

珍しい組合せのAlbunm。
Vilde Framgは本Siteの常連。
音もお姿も美しい。

← はCDの裏面。
Cickすると表面がでます。
Ubuntu Studio 20.04 LTS II (2020.03.19)

2020/01/04 にInstallしたUbuntu Studio 20.04 LTS Test版は、その後のUpdateで幾分音質は向上し、前版Ubuntu Studio 19.10に近付いた。

そして先日、2020/03/09付のDaily ISO FileをDLしClean Installを試みた。ところが、Installに手間取っただけではなく、最初のUpdateの途中でErrorが出て先へ進めず。

次に、2020/03/18付のDaily ISO FileをDLし再度試みた。
 ・Install開始後のSystem Checkに偉く時間が掛かった。
  Install自体もこれまで以上の時間を要した。
  けれども、その後は順調に推移し、UpdateもOK。
 ・Networkの繋がりは問題なし。
  但し、転送測度はWin10の50-60%で大いに不満。
 ・Music Player "Audacious" の動作は良好。Album Artの表示も問題なし。
  音質に関しては、少し使い込まないと判断できないが悪くなさそう。
 ・MSI H310I Pro + i3 8100の時、消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 12W。
 ・Releaseが予定される2020/04/23までには、更に向上するものと期待したい。

【試聴CD】
Sandor Veress "Hommage A Paul Klee"
Piano : Andras Schiff
指揮 : Heinz Holliger
管弦楽 : Budapest Festival Orchestra

Sandor Veress(シャンドール・ヴェレシュ)は日本では馴染みの薄いHungary出身の作曲家(1907-1992)。作風は同郷のBartokに通じ、Rachmaninovを思わせる甘美で平易なMelodyが印象的。
Ubuntu Studio 20.04 LTS III (2020.04.26)

2020/04/24、Ubuntu Studio 20.04 LTSがReleaseされた。早速以下のSiteからISO FileをDownloadしUSB Memoryに仕込んだ。

  https://ubuntustudio.org/download/

1~3月に得たTest版の時は、Install前のSystem CheckとInstall自体に相当な時間を要したが、Release版では真っ当な時間で済んだ。PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H310I Pro
 【CPU】 Core i3 8100
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 250GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT

 ・Install後、Softwareの更新を実行した。該当Fileは2つ。
 ・Desktopは壁紙が変更されただけ。
 ・UIは一部変更されたが大勢に影響なし。
 ・Desktopの諸設定をCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious"をInstallした。
 ・System監視Soft "GKrellM" をInstallした。
   → $ sudo apt-get install gkrellm
 ・Network一覧に何も表示されず、IP Addressを入力してWin-PCに接続した。
  Network越しのFile CopyはWin10に較べて凡そ60%の速度で大いに不満。
 ・音楽再生に関する限り、不可思議な動作は見られない。
 ・音質は前版19.10に較べて僅かに聴き劣りする。
  音の歪みは少ないが、会場音や残響音が薄く感じられた。
 ・消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 12W。

  ↓ Ubuntu Studio 20.04 LTSの初期画面。


Georgia (2020.04.28)

Georgiaと言っても、ここでは米国のGeorgia州ではなくCaucasusのGeorgiaである。Georgiaは人口約400万。大相撲の栃ノ心/臥牙丸/黒海の三力士は同国出身で馴染みはあるが、実際に訪れる人はそう多くない。けれどもClassic音楽の世界ではかなり重要な位置を占めている。 優れた音楽教育者に恵まれ、数多くのPianist/Violinist/作曲家を輩出している。

Georgiaの音楽家を紹介する前に Ubuntu Studio 20.04 LTS-PCを一丁仕立てたので、先ずその件から。
 【M/B】 ECS H110S-2P (Mini-STX)
 【CPU】 Celeron G3900T
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 Crucial DDR4-2133 8GBx1
 【SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【Case】 SilverStone SST VT01S
これは2019.09.16に仕上げた Ubuntu Studio 19.10-PCのUpdateであり、敢えて取り上げる迄もないのだが、このところ話題が不足しているのでご勘弁を。
 ・Ubuntu Studio 19.10から20.04へのUpdateではなく、Ubuntu Studio 20.04 LTS
  をClean Installした。
 ・前節で述べた通り、Ubuntu Studio 20.04 LTSの導入は全く問題なし。
 ・実は、前節でTeatしたMSI H310iとECS H110S-2Pとは同じNICを使いながら、
  Network越しの転送速度にかなりの差が表れた。理由は不明。
   MSI H310i の転送速度 平均 48MiBps
   ECS H110S-2P の転送速度 平均 65MiBps
 ・現在、我が家のMusic Fileは合計1.5GB程あり500GBのSSDでは収まらない。
  1GBのSSDを増設するかどうか目下思案中。
 ・音質は MSI H310iと同様今一つの感あり。
 ・Ubuntu StudioはMini-STXに似合うので、このまま落ち着くかどうか微妙。
【試聴CD】
 表題 Miniatures for Violin & Piano
 作曲 Giya Kancheli
 演奏 Violin:Andrea Cortesi
     Piano:Marco Venturi

Giya Kancheli(ギヤ・カンチェリ)はGeorgia出身の作曲家。Classic音楽のほか映画音楽の作品も多くRussia語圏では有名とか。上のCDはViolinとPianoの為の19曲からなる小品集。どれも美しく可愛らしい曲ばかり。中にはYuminに似たMelodyもあり、初めて聴いても充分楽しめる。二人の演奏者もGeorgia出身。
   Giya Kancheli Miniatures for Violin & Piano 全曲
   → https://www.youtube.com/watch?v=F-qrf9Cwlno

また、ある筋ではGeorgiaはUkrainaと並ぶ"美人大国"とされる。従って、女性ViolinistやPianistもまた然り。左は今人気絶頂のPianist Khatia Buniatishvili(カティア・ブニアティシヴィリ)のCD。早速注文した。

 写真1 ここをClickすると部分拡大します

 写真2 ここをClickすると妖艶な写真に
Americoの現代音楽 (2020.07.28)

前節で述べた
 【M/B】 ECS H110S-2P (Mini-STX)
 【CPU】 Celeron G3900T
 【OS】 Ubuntu Studio 20.04 LTS
を組み合わせた Ubuntu Studio PCは、Install当初音質に不満があり、暫く継子扱いされたが、その後のUpdateで大分改善し、どうにか分解の危機は免れた。こうした変化はUbuntu Studioとしては珍しくないが、良くなった頃には次版の声が聞こえてくるのでどうも落着かない。無料のOSだから仕方ないか。

現在、Ubuntu Studioは音楽再生専用に使っている。 できることなら動画も観たいのだが未だに実現しない。Windows上でPowerDVDのUpcon再生に見慣れると、LinuxのFree Softはどれも不満が多く出番がない。無料を旨とするLinuxではBDに対応せず、いつか有料のApplicationが認められるまでは難しそう。

さて、今回は以下のAlbum "Boston Symphony Commissio"を聴いた。演奏録音とも良好。けれども曲の内容に疑問を抱いた。2016/17年の作品にも関わらず、偉く古めかしい作風なのだ。聴き進める内に昔懐かしい吹奏楽用の楽曲に思い至った。1960年代から70年代にかけて、Americaでは吹奏楽用のOriginal曲が多数作曲され、日本でもしばしば取り上げられた。そうしたOriginal曲は、
 ・木管金管打楽器など満遍なく活躍し、楽団員全員に華を持たせる場面がある。
 ・演奏効果の上がる、つまり格好いい曲を狙った下心が見え透いている。
 ・吹奏楽曲は音楽教育も兼ねているので、和声やRhythmは素直な例が多く、
  12音技法や不協和音は控えめ。

今回聴いたAlbum "Boston Symphony Commissio" はそうした印象を強く受けた。
つまり、50年前の作風に酷似なのだ。これをどう受け止めるか。
 ・Americaには保守的な音楽愛好家が多い。
 ・Americaに於ける音楽文化の衰退。
 ・作曲家の能力に問題あり。
自分の耳には、東欧/中欧/北欧の作品の方が「現代の音楽」として充実しているように思われる。
表題 Boston Symphony Commissio
指揮 Andris Nelsons
演奏 Biston Symphony Orchestra
曲目
 Eric Nathan : The Space of a Door(2016)
 George Tsontakis : Sonnets Robert Sheena(2016)
 Timo Andres : Everything Happens So Much(2016)
 Sean Shepherd : Express Abstractionism(2017)



Ubuntu Studio 20.10 Beta (2020.10.14)

Ubuntu Studio 20.10は 2020/10/22 公開とのこと。そこで、Beta版と思われるDairy BuildをDLした。ところが10/08に得た版はInstallの途中でErrorが出て先へ進めず、10/13に得た版で漸くInstallが完了した。UpdateもOK。

前版20.04 LTSに較べてUIは一新され、何処に何があるか少し迷った。それでもどうにか必要なCustomizeを済ませ、いつものDesktopに仕上げた。ところが、Desktop上もFile ManagerもMouseのSingle Click動作に変更する手順が見付からず少々不便な思いをしている。もしSingle Clickが不可ならDouble Clickの練習をしなければならない。(Windows 2.1以来Single Click Only)

Test PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H310I Pro
 【CPU】 Coffeelake i3 8100
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【2.5"SSD】 Samsung 860 EVO 250GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・OSのUpdate後、常用Softである
   Media Player "Audacious"、System監視Tool "GKrellM"
  をInstallした。両者とも無事に動作した。Album Artの表示も問題なし。
 ・Audaciousによる再生音は、前版 20.04より好ましい印象を受けた。
 ・消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 12W。
 ・運用5時間、今のところ不具合なし。

全体にMenu構造が大きく変化したので、慣れるまでに時間がかかりそう。
これまでの経験によれば、Ubuntu StudioはLTS版より無印版の方が良い結果が得られる傾向にあるので、10月22日(日本時間23日)が楽しみ。その日は我が輩の誕生日。
*その後、Single Click動作に変更する手順が見付かった。
Ubuntu Studio 20.10 (2020.10.23)

Ubuntu Studio 20.10は予定通り 2020/10/22 (日本時間23日) に公開された。

  → https://ubuntustudio.org/download/

早速、ISO FileをDLし、DD Image ModeでUSB Memoryに仕込んだ。この作業は、Free Soft "Rufus 3.12"を用いて行った。

  → https://www.gigafree.net/system/os/Rufus.html

 【M/B】 MSI H410M Pro
 【CPU】 Comet Lake i3 10100T
 【CPU Cooler】 Silverstone SST-AR05
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【M.2】 Intel 660P NVMe 512GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 pico PSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

Installは無事に終了し、その後幾つかのFileがUpdateされた。早速、DesktopをCustomizeした。Beta版で慣れたので、迷うことなくいつもの顔に仕上がった。
 ・常用SoftのMedia Player "Audacious"の動作は問題なし。
  "Audacious"のAlbum Art表示も不都合なし。
 ・System監視Tool "GKrellM"の動作も問題なし。
 ・Networkの一覧表示はできず、他のPCを参照する時は IP Addressを入力する。
  使用頻度の高いRemote Diskは、File Manager"Dolphin"の「場所」に登録する。
 ・Network経由の転送速度は 65~75Mbps程度で、Win10に較べて大夫遅い。
 ・問題の音質はどうか。Beta版より幾分好ましく思われるが、多少乾き気味の音質
  に聞こえる。つまり会場音や残響音の再生に難ありか。暫く使い込めば"まろやか"
  になる可能性があるので結論は急がず。
 ・Idle時消費電力:10W、音楽再生時消費電力:11W

上記のPCは試運転用。どのPCに収めるか目下思案中・・・

Ubuntu Studio 20.10 II (2020.10.26)

Ubuntu Studio 20.10 をどのPCに入れるか散々迷った挙句、古巣のMini-STX ECS H110S-2Pに戻すことにした。
 【M/B】 ECS H110S-2P
 【CPU】 Skylake i3 6100
 【CPU Cooler Heatsink】 Ainex ID-Cooling IS-30
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2133 S.O.DIMM 8GBx2
 【M.2】 Intel 660P Series 512GB NVMe
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 M/B built-in
 【AC-DC】 19V 90W AC Adapter
 【Case】 Silverstone SST-VT01B
 【Idle時消費電力】 9W
 【音楽再生時消費電力】 10W

 ・Test-PCで使ったM.2を流用しても良かったのだが、念の為にClean Installした。
  全く問題なし。
 ・Memoryも8GBx2では過剰だが、組み物なのでそのまま使った。
 ・Ubuntu Studioを音楽再生用に使う限り高負荷になる局面はなく、CPU温度は
  Win10より低めに推移する。1.5 literのSmall Caseでも心配なし。
 ・敢えて難点を上げれば、Media Player"Audacious"でFileを選択する際の
  Double Clickが馴染めないことくらいか。かなり速やかにClickする必要がある
  のだが、Double Clickの速度を調節する機能が見付からない。
 ・Ubuntu Studioは耳に刺激が少なく、つい聴き込んでしまう。Installから8時間
  掛けっぱなし。Ubuntu StudioはMini-STXに良く似合う。
 ・これで我が家のUbuntu Studio-PCは、本機とUbuntu Studio 17.10を入れた
  Intel NUC DCP847SKEの2台に。

Ubuntu Studio 20.10 III (2020.11.15)

2020/10/23に Ubuntu Studio 20.10を導入してから3週間余りが過ぎた。毎度のことながら「だんだん良くなる法華の太鼓」を思い出す。Release版では多少不満があってもその後のUpdateで徐々に改善され、「矢張りLow latencyのUbuntu Studioは音が滑らかだ」となる。今回も全く同じ道を歩んでいる。もしかすると、Ubuntu Studio 20.10はここ数年では最良のVersionになるかも知れない、との印象を抱かせる。

日頃、微小音量で音楽を楽しむ者にとって大切なことは 「よく延びた高音 / 拡がりのある中音 / 充実した低音」 ではなく、歪みの少ないことが第一となる。その歪みを最小限に抑えるためには、
 ・できるだけ機能の少ないM/Bを選ぶ。
 ・USB端子にMouse/Keyboard/USB-DAC以外の機器を繋がない。
 ・Music Fileは必ずLocal Disk上に置く。
 ・OSのUpdateやFile Copy時以外は、できればLAN Cableを外す。
 ・OSはUbuntu Studio 20.10でよし。
 ・Win10の場合はH/Wの選択にUbuntu Studio以上の苦労を伴う。

ところが、Web上ではUbuntu Studio 20.10の情報は極めて少ない。嘗ての自分と同じ様にその良さが知られていないからではないだろうか。一人でも多くの人が Ubuntu Studioを試されるよう願う許りである。 今回のUbuntu Studio 20.10はその手始めに相応しく思われる。

Ubuntu Studio 20.10 IV (2020.11.17)

前節でまとめた
 【M/B】 ECS H110S-2P (Mini-STX)
 【CPU】 Skylake i3 6100
によるUbuntu Studio 20.10 PCの音質に対する満足度を 90点 として、以下の検証を進める。

では、他のM/BでもUbuntu Studioの音の良さを味わえるだろうか。そこで、Mini-ITXとしては機能豊富な Supermicro X10SBA で試した。このM/Bの仕様は以下の通り。
  CPU Celeron J1900
  PCI-E 2.0x2 x1、mini-PCIe x1、Intel LAN x2、COM port x4
  SATA3 x4、SATA2 x2(その内1つはmSATAと兼用)
  HDMI x1、DP x1、VGA x1

 ・全ての機能を生かしたままUbuntu Studio 20.10をInstallした。
   → 結果は悲惨。Supermicroとは思えぬ悪音 : 50点
 ・次にCOM port x4及びSATA2 x2をOFFにした。
   → 多少聴き易くなったがまだまだ : 60点
 ・次に、LAN x2をLAN x1に減らした、
   → 幾分改善された : 65点
 ・LAN Cableを引き抜いた。
   → 大分良くなった : 70点

次に、我が家で試した範囲では毎回音に不満の多いASUSのM/BにUbuntu Studio 20.10を入れた。
 【M/B】 ASUS H310I-PLUS R2.0/CSM
 【CPU】 Coffeelake Celeron G4900T

 何も弄らずUbuntu Studioで再生した。
 そう酷くはないがやや冷たい音 → 65点
 未使用のUSB Connectorを無効にした → 75点

ASUSの名誉のために更に試した。
 【M/B】 ASUS H110S1 (Mini-STX)
 【CPU】 Kabylake Celeron G3930T
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.630
 このM/Bは元々機能最小なので削るものはない → 85点
H110S1は手持ちのASUS M/B中最もよい音がするだけではなく、我が家の全M/B中かなり上位に位置する。

以上のTestによる印象及び前節のまとめ事項を再確認すると、
 ・音の良いM/BならWin10でも充分満足の行く再生音が得られる。
 ・機能満載のM/BはUbuntu Studioでも不満が残る。
 ・つまり、再生音に最も大きな影響を与えるのはM/Bそのものである。
そして、
 ・M/Bの諸機能のうち、外せるものはできるだけOFFにする。
 ・電源に関して、容量に十分余裕のあるATX電源とAC Adaptor電源との何れが
  良いかは未だ結論は出せない。敢えて違いを述べるなら、
   AC Adaptor電源 → 高音域の清澄感に優る
   ATX電源 → 低音域の充実感に優る
 ・Music File置場として、SSDとHDDの差を感じる場面はあっても、それぞれ
  一長一短があり、これまた結論に至らず。
 ・音楽再生Softの中には、File全体をMemory中に読み込んでから再生する例も
  あり、それなりの効果を感じるがM/Bの差ほどではない。
 ・もし、新たな音楽再生PCを仕立てるなら、Mini-ITXよりMini-STXの方が近道かも。
 ・H/Wが同じなら、Win10よりUbuntu Studioの方が幾分よい音が得られる、としても
  間違いはなさそう。

Supermicro X10SBA (2020.11.20)

前節で結果が思わしくなかった Supermicro X10SBA をUbuntu Studio 20.10-PCに仕立てた。何事も物は考えよう。音質向上策を試行錯誤するには持って来いでは。
 【M/B】 Supermicro X10SBA
 【CPU】 Celeron J1900 (4C4T、2.00/2.42GHz、22nm、TDP10W、On Board)
 【MEM】 DDR3L-1333 4GBx2
 【SSD】 Crucial M4 512GB
 【PSU】 picoPSU-120-WI + 19V 90W AC Adaptor

 ・X10SBAのmSATAは SATA2仕様なので、SATA3 Portに2.5"SSDを繋いだ。
  SSD Crucial M4 512GBはかなり古い製品。
  読込速度:最大500MB/s、書込速度:最大260MB/s。書込速度が物足りない。
 ・SSD取付金具はAlumi材を加工して拵えた。
 ・Fanless M/Bではあるが、Case Fanを前提としたServer仕様なので、
  CPU Heatsinkに40x10mm Fanを載せた。約2000rpm。
  室温25℃ Idle時、CPU温度は37℃と少し高め。
 ・X10SBAの以下の機能をOFFにした。
   SATA2 x2 / LAN x1 / USBの一部 / COM port x4
 ・消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 11W。
Alumi材を使ってSSDを固定した。我が家では定番の仕掛け。
(左右のWasherは仮組時のみ使用)
Caseは MITXPC MX500
 W229 x D196 x H64mm
 約2.87 liter

Supermicro X10SBAにとって最適な時期を逸し、何とも勿体ない余生になった。

先日の悪口が聞こえたのだろうか、幾分音は滑らかに・・・
Silverstone SST-ML10B II (2020.12.06)

如何に Himajin ではあっても師走くらいは何かと慌ただしい。3日ほど休載して面倒な仕事を済ませたところ。

さて、前節で仕立てた 「Supermicro X10SBA + Ubuntu Studio 20.10」は、どうも気に入らない。30k円もするM/Bに似合わぬ見て呉れにがっかりである。原因はCase "MITXPC MX500" にある。このCaseは 「産業用 Fanless Mini-ITX Case」と断っている通り、大きさは手頃ながら機能本位でDesignは貧相。ならば、9月に SuperMicro X11SSV-Q を収めた Silverstone SST-ML10B はどうか。見栄えは格段に良い。

けれども、それだけでは済まない。512GBのSSDではMusic Fileの一部しか収まらず、全てのFileを入れるなら2TBのSSDが必要になるが、そうそう大容量SSDの空はなく、手持ちの中から 500GB + 1TB を選びやり繰りすることにした。丁度 WD Red 1TB 2.5"SSDがある。黒基調のCaseに赤は似合いそう。

 ・Ubuntu Studio 20.10の再Installは MSI H310i + i3 8100 上で行った。
  Supermicro X10SBAで行うより速やかに完了するからである。
  その後、M/Bを交換しても特に問題なし。
 ・1TB SSDへのMusic File CopyをUbuntu上で行うと転送速度はWin10の70%程度
  にDownするのでWin10上で行った。Format形式は異なるがData Diskとして
  使う分にはOK。

よってH/Wの変更点は、
 【SSD】 512GB → 500GB + 1TB
 【Case】 MITXPC MX500 → Silverstone SST-ML10B
 【Case Fan】 50x10mm Fanを1丁追加。

物事は期待通りに進むかどうか・・・

Silverstone SST-ML10B III (2020.12.06)

Supermicro X10SBAをSilverstone SST-ML10Bに収めた。ところが、一つだけ不都合があった。SST-ML10BのFront USBは3.0仕様、X10SBAには対応するPin headerがない。仕方なくUSB2.0-USB3.0変換Cableを注文した。自分はUSBの使用は最小限に留めているのでなくともよいのだが、使えないConnectorがFront Panelにあるのは本意でない。

Caseの側面に50x10mm Fanを1丁に取り付けたが、回転数を落としたため、やや排気能力が不足気味。様子を見て2丁仕立てにするかも知れない。
期待通り黒基調のCaseに赤は似合う。これならX10SBAとのBalanceは保てる。

実はWD Red 1TB SSDは出物でBlueより安かった。だからと言って別段不都合はない。
左:Silverstone SST-ML10B
右 :MITXPC MX500
実物は写真以上に品位の差を感じる。

このSST-ML10Bは二台目。
まだまだ増える可能性あり。・
Silverstone SST-ML10B IV (2020.12.09)

USB2.0-USB3.0変換Cableを取り付け、Front Panelから無線Mouse & Keyboardが使えるようになった。

さて、問題はCase Fanにある。室温24.2℃の時、音楽再生時CPU温度は49℃。室温が上がれば50℃を超える。 CPU Coolerが貧弱とは言え、TDP 10WのCPUにしては高い。このPCは音楽再生PCなので高負荷になる場面はなくとも少々気に入らない。Case Silverstone SST-ML10Bは50x10mm Fanを3丁まで取付可能なので、どうするか迷うところ。極寒期の強暖房時は室温がかなり上昇するので、Fanを増設することになるかも知れない。

その後「Supermicro X10SBA + Ubuntu Studio 20.10」の音質はどうか。使い込めばもう少し改善されるのではとの期待に反し、良くもならず悪くもならず現状維持である。Music-PCに対する我が家の要件は相当厳しいので、遠からず身の振り方を考えることになりそう・・・

Supermicro X10SBA V (2020.12.11)

前節で「・・遠からず身の振り方を考えることに・・」と述べた件、その日は直ぐにやってきた。
 ・CPU Cooling Fanを 40x10mm → 40x20mm に変更した。
 ・Case Fanを 50x10mm x1 → 50x10mm x2に変更した。

結果は良好。Idle時CPU温度は8℃下がった。これなら夏場や強暖房期の心配なし。
NF-A4x20-PWM 40x20mm FanはAcrobaticな2点留め。
Idle時1200rpm程度。
50x10mmのCase Fan AINEX CFZ-5010LAを2丁据えたので、SSD Cableが当たらぬようSSDの向きを180℃回した。これでどうにか落ち着いた模様。

期待に応えて音質も幾分馴染んできたような・・・
Ubuntu Studio 21.04 Daily Build (2021.03.14)

月日の経つのは早いもの。4月22日にはUbuntu Studio 21.04が発表される予定とのこと。Ubuntu Studioは半年毎にUIが変更されるので、事前に確認せず、いきなりRelease版ではまごつくことになる。新版を追いかけるのも結構慌ただしいのだ。
Ubuntu 21.04 Seriesの愛称はHirsute Hippo。毎度毎度訳の分からない動物名を探して来るものと思ったら、今回は
 「毛深い河馬」 じゃん。
では、Ubuntu Studio 21.04の2021.03.13付Daily Buildで試してみよう。実は一週間程前の版ではInstall開始直後にErrorが出て先へ進めなかったが今度はどうか。DD Imageに焼き付けたUSB Memoryから起動したところ、Installは無事に完了した。

前回のUbuntu Studio 20.10と較べて、Iconの配列が一部変更された程度で大きな改変はなさそう。我が家ではUbuntu Studioは音楽再生専用に用いているが、今のところ特に不都合な点は見当たらない。

おっと、そうではない。Network越しのFile転送速度が著しく改善されたのだ。
 Ubuntu Studio 20.10 → 50~70MiB/s = 52.45~73.43MB/s
 Ubuntu Studio 21.04 → 70~100MiB/s = 73.43~104.9MB/s
と30~40%向上した。これならFile Serverからの転送も楽になり、Ubuntu Studio最大の問題点が解決されることになるのだが、糠歓びはよくあること、Release版で確認するまでは安心できない。

Ubuntu Studio 21.04 Daily Build II (2021.03.15)

Ubuntu Studio 21.04 Daily Build 2021.03.13版の動作は大層良好である。正規版まで大分間があるのに完成度は高く、音楽再生専用として使う分には何等不都合なし。

そこで、○台あるUbuntu Studio 20.10-PCの内、以下のPCに導入した。
 【M/B】 ASRock A300M-STX
 【CPU】 Athlon 200GE (2C4T、3.2GHz、14nm、TDP:35W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron A18
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR4 2400 S.O.DIMM 8GB x1
 【M.2】 Intel 660P SSDPEKNW512G8XT
 【SSD】 Intel 1TB mSATA (2.5"SSD変換Case入)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 M/B Built-in
 【AC Adaptor】 19V 90W AC Adaptor
 【OS】 Ubuntu Studio 21.04 Daily Build

 ・Installは全く問題なし。
 ・Ubuntu Studioの音質は現在でも良好だが、Release後のUpdateで一段と
  向上する例が多いので、大いに期待される。
 ・その後気付いた点として、Networkの一覧表示がある。これまで他のPCを
  参照するには、その都度 IP-Addressを入力したのだが、今回の版では
  File Manager "Dolphin"の"共有Folder(SMB)"をClickすれば、立ち所に
  Network一覧が表示されるようになった。
 ・もう一つ改良点がある。前版では 「終了 → Reset / Shutdown」 に偉く
  手間取ったが、今回の版では速やかに反応するようになった。
Ubuntu Studioによる再生音は、歪みが少なく音がまろやかなので、つい長聴きしてしまう。本PCへ導入後○時間、かけっぱなし。他のUbuntu Studio 20.10-PCも遠からずVersion Upすることになりそう。
Ubuntu Studio 21.04 Daily Build III (2021.04.12)

Ubuntu Studio 21.04のRelease(4月22日予定)まで10日に迫った。4月のDaily BuildからはBeta版と思われるので、2021.04.11版をDLした。それにしてもDLに時間がかかる。朝の6時台で所要時間は凡そ90分。速い時は5~6分で完了したこともあり、一層遅く感じられる。回線の混雑だけではなく、Ubuntu Studioの利用者が減り、Serverの容量が縮小されたのではないか、などと疑ってしまう。

早速、USB MemoryにDD Imageとして焼き付けInstallした。
Test PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H310I Pro
 【CPU】 Coffeelake i3 8100
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【SSD】 Samsung 860 EVO 250GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・Install/Updateとも無事に完了した。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic ServerからCopyした。
  転送速度は 72~104MB/s。Win10とほぼ同等。
 ・Networkの一覧表示も OK。
 ・機能的には、前回の2021.03.13版と変わりなし。
 ・Idle時消費電力 11W、音楽再生時消費電力 12W。

では、Ubuntu Studioで最も重要な音質はどうか。ずばり良い音がする。歪みの少ない清澄なSoundが、いとも簡単に得られて拍子抜けするくらい。この点は明らかに3月版より優れている。

Ubuntu Studio 21.04 (2021.04.24)

2021/04/22(日本時間では4/23)Ubuntu Studio 21.04がReleaseされた
DL所要時間は15分程度。USB MemoryにDD Imageとして焼き付けInstallした。
Test PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H310I Pro
 【CPU】 Coffeelake i3 8100
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【SSD】 Crucial m4 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・Install/Updateとも全く問題なし。Update Fileは5つ。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。
  転送速度は 72~104MB/s。Win10とほぼ同等。
 ・Networkの一覧表示も OK。
 ・機能的には、Beta版2021.04.11版と変わりなし。
 ・Idle時消費電力 10W、音楽再生時消費電力 12W。

音質は期待通りに良好。歪みの少ない清澄なSoundがInstall後、立ち所に得られた。もし、WMPのようにAlbum Artの一覧表示が可能なSoftが見付かれば、Ubuntu Studioの出番は更に多くなるのだが、音楽再生Softの"UI"はWMPに相当な分があり、まだまだWin10と併用することになる。従って、Ubuntu Studioは聴く曲が決まっている時、或いは特に曲の指定はなく長時間連続して聴く時に出番がありそう。

さて、現在最も気に入っているSoprano歌手はDeutsch出身のAnna Prohaska(アンナ・プロハスカ)である。彼女に注目したのは、数年前にMahlerの一千人の交響曲がBS Premiumで放送された時、終盤の独唱場面で魅力溢れる声を聞かせてくれたことによる。Concert会場後方のBalconyから聞こえてきた「栄光の聖母」の歌声は、彼女だけMicを通しているかのように会場中に響き渡り、聴衆の殆ど全員が振り向いた場面は、これまで一度も経験がなく、それはもう、とんでもない美声と声量に度肝を抜かれたのである。そうした体験をすれば、その後はお決まりCourse。彼女のCDを買い漁ることになった。
【Title】 Paradise Lost
【Soprano】 Anna Prohaska
【Piano】 Julius Drake

失楽園を題材とした音楽を集めているが、
 禁断の果実 → 彼女の歌声そのもの
かもしれない。

Ubuntu Studio 21.10 Daily Build (2021.09.18)

月日の経つのは早いもの。 Ubuntu Studio 21.10 のReleaseは10月14日、Beta版は9月23日に迫っている。ならば、Beta版に先立ちDaily Buildの最新版で試してみよう。そこで、丁度机脇にあるAMD X頁で試行錯誤中のTest-PCに導入することにした。
 【M/B】 MSI B450M Pro-M2 (BIOS 2.H3 ComboAM4v2PI 1.2.0.2)
 【CPU】 Ryzen 3 2200G (4C4T、3.5/3.7GHz、TDP 35W動作)
 【CPU Cooler】 be quiet! Pure Rock Slim
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 Pro 120GB
 【Video Card】 MSI GeForce GT1030
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300KF7-2

経過は、
 ・Ubuntu Studio 21.10の9月16日版ISO FileをUSB Memoryに仕込んだ。
 ・Ubuntu Studio 21.10をUSB Memoryから起動し、Ubuntu Studioの導入画面が
  現れたところでInstallを開始した。何故かInstall経過80%付近でErrorとなり、
  先へ進めず頓挫した。
 ・USB Memory作成時に不手際があったかも知れないので、USB Memoryをつくり
  直したが問題は解決せず。
 ・そこで、M/BのBIOSを見直し 「Secure Boot Off、TPM非対応」 とし、
  再度Ubuntu Studio 21.10のInstallを試みた。
 ・今度は大丈夫。無事にInstallが完了しDesktop画面が現れた。

そして、
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。
  転送速度は 90~104MB/s。Win10とほぼ同等。
 ・Networkの一覧表示は OK。
 ・Idle時消費電力 24W、音楽再生時消費電力 26W。
  CPUはAMDの上、Video Card GT1030を加えているので大分高い。

音質は予想以上に良好。歪みの少ない清澄なSoundが苦もなく得られた。Release版が大いに期待される。

Ubuntu Studio 21.10 Beta (2021.09.25)

9月24日、Ubuntu Studio 21.10 Beta版が発表された。
早速、以下のPCにInstallした。
 【M/B】 MSI H110M Pro-VH Plus
 【CPU】 Skylake i5 6500T
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2133 4GBx2
 【SSD】 Samsung 860 EVO 250GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 M3-ATX 125W + 12V 150W AC Adaptor

経過は、
 ・M/BのBIOSで 「 Secure Boot Off、TPM非対応 」 とし、
  Ubuntu Studio 21.10 BetaをInstallした。途中躓くことなく完了した。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。
  転送速度は Daily Buildより幾分速い。
 ・Networkの一覧表示は OK。
 ・Idle時消費電力 11W、音楽再生時消費電力 12W。
 ・Beta版ではあるが、Music-PCとして使う限り全く問題なし。

音質は極上。MSIのIntel 100/200/300 Series廉価M/Bは押し並べて音が良い。Win11の要件に満たないM/Bは、Ubuntu Studioを入れ、Music-PCとして運用するのが最善かも・・・

Miracle Linux 8.4 (2021.10.06)

10月4日、CentOS 8.4 互換のMiracle Linux 8.4が発表された。
CentOS 8.4を使ったことはないが、新しもの好きとしては無視できない。
早速、DL SiteからISO Fileを得て、USB Memoryに仕込み、以下のPCにInstallした。
 【M/B】 MSI Z370I Gaming Pro AC
 【CPU】 Coffee Lake i5 9500T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
 【MEM】 DDR2400 4GB x2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・M/BのBIOSで 「Secure Boot Off、TPM非対応」 とし、
  MiracleLinux 8.4をInstallした。
 ・導入の手順はUbuntuとは異なるが、必要と思われる項目をCheckして
  Installを進め無事に完了した。
 ・Customizeは未だだが、全体に自由度は低くDefaultのままで使うのが
  基本のよう。
 ・Server向きに思われ、Desktop-PC用途には導入可能なApplicationが
  少なく寂しい印象。
 ・但し、Firefoxの動きは良く、表示Fontも見易い。
 ・音楽再生Soft RhythmboxやYoutubeの音質は良好。

Miracle Linux 8.4は、無償公開/Support有料の国産Distributionなので、
暫く付き合うつもりだが、我が家には不向きかも・・・

Ubuntu Studio 21.10 Release (2021.10.18)

10月14日、Ubuntu Studio 21.10がReleaseされた。野暮用に紛れ3日遅れでDLした。早速、USB Memoryに仕込み以下のPCに導入した。
 【M/B】 MSI Z371i Gaming Pro
 【CPU】 Coffee Lake i5 9500T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

経過は毎回同じ、
 ・M/BのBIOSで 「 Secure Boot Off、TPM非対応 」 とし、
  Ubuntu Studio 21.10をInstallした。すんなり完了した。
  Update Fileは1つだけ。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。転送速度はWin11と同等。
 ・Networkの一覧表示は OK。
 ・Idle時消費電力 13W、音楽再生時消費電力 15W。
  今回は廉価M/Bではないので少し高い。
 ・Music-PCとして使う限り全く問題なし。

矢張りLow latency Kernel仕様のOSは音が良い。Win11のWMPも大分良くなったが、まだまだUbuntu Studioの優位性は揺るがない。 PC自作erならWin11非対応部品で充分満足の行く結果が得られよう。近々、H110仕様のMini-STXに入れる予定。

Ubuntu Studio 21.10 Release II (2021.10.19)

前節の最後に述べた通り、Mini-STX M/BにUbuntu Studio 21.10を入れた。
 【M/B】 Giga GA-H110MSTX
 【CPU】 Skylake i5 6400T
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2133 S.O.DIMM 4GBx2
 【M.2】 WD Blue 500GB SATA
 【2.5"SSD】 Samsung 1TB mSATA (mSATA - SATA変換)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 M/B built-in
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Silverstone SST-VT02B

 ・Ubuntu Studio 21.10のInstall手順は前節と同じ。
 ・1TB mSATAはMusic File導入済みの持ち回りSSD。
  Music-PCはLocal Disk上にFileを置くのが鉄則。
 ・動作は全く問題なし。
 ・消費電力は、Idle時:9W、音楽再生時:10W

使い心地はどうか。
 ・9~10Wの運用ではCPU温度は殆ど上がらず、室温+α程度。
 ・SATA仕様のM.2に充分なHeatsinkを抱かせたので、これまた温度は上がらず。
 ・音質は前節の MSI Z371i + Coffee Lake i5 9500T と較べて幾分硬質に
  聞こえる。少々気に入らない。

Giga GA-H110MSTXを入手した2016年は、ASRock / ECS / Gigabyte / ASUSと立て続けにMini-STXが発売された。ところが、その後はASRockの独壇場となり他社は音沙汰なし。小型PC-Maniaとしては残念至極。Linux Distributionで遊ぶには手頃なので各社とも是非復活して欲しい。

一時、Intel NUCに注目したが、高負荷時のFan Noise問題が解決せず、魅力を失ってしまった。CPU使用率100%であってもFan Noiseが気にならないことを条件としているのでNUCの復活は難しそう。その点、Mini-STXならCPUを欲張らない限り、充分静かな仕上りは簡単に達成できる。

Ubuntu Studio 21.10 III (2021.12.02)

Ubuntu Studio 21.10 Release版を入れてから40日余経ち、昨日12月1日は 93 FileのUpdateがあった。動作は全く問題なし。10日程前にRouterを替えたので、Network設定を見直した。特に問題なし。Router交換後、WindowsもUbuntuもDownload所要時間が大分短縮された。

我が家では、Ubuntu Studioは音楽再生専用PCとしているので、他の機能については不案内ながら、音質は僅かに向上した模様。それがOSのUpdateに依るものか、PCのAgingに依るものか明らかではないが。
 ・高音域の歪みが少なくなった。
 ・中音域の拡がりを感じるようになった。
 ・低音域も上々。
 ・Win11のWMPも大分良くなっているので、俄に優劣は決め難いが、
  今回の印象はUbuntu Studioの方が幾分好ましかった。

本Ubuntu-PCは、前節の通りSkylakeを載せている。Win11非対応CPUはこうして使うのが最適に思われるので、Ubuntu Studio未経験の方が居られたら是非お試しを。 但し、MP3音源では良さが分かり難く、CDの無損失Rippingをお奨めしたい。

視聴したCDは、本Siteの常連である Adam Baldych の "Clouds"
Violin / Cello / PianoによるPiano三重奏形式のJaz/Fusionは珍しい。
演奏は文句なし。前衛的な音楽ではあるが、叙情的なMelodyと耳当たりの良いSoundが特徴。


表題:Clouds
演奏:Adam Baldych (violin & renaissance violin)
 Vincent Courtois (cello)
 Rogier Telderman (piano)
録音:超優秀
満足度:★★★★★++
Ubuntu Studio 22.04 LTS (2022.03.25)

Ubuntu Studioの新版が近づいてきた。噂に依れば、
 β版:3月31日、RC版:4月14日、Release:4月21日
とのこと。ならば、β版前のTest版を試してみよう。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock H570M-ITX/ac (BIOS 1.50)
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6400 (2C4T 4.0GHz TDP 58W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM chromax.black
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 250GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・ISO Fileは2022/03/22付の "jammy-dvd-amd64.iso" を用いた。
 ・Ubuntu Studio 2204 LTSの愛称は "Jammy Jellyfish"。
  よく判らないが海月の一種か。

経過は、
 ・M/BのBIOS中 Secure Boot Off / TPM非対応 とし、
  Ubuntu Studio 22.04 LTSをInstallした。すんなり完了した。
  Update Fileは92個。凡そ2分で完了
 ・前版に較べてUIに大きな変化はない。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。転送速度はWin11と同等。
 ・Networkの一覧表示は OK。
 ・Idle時消費電力 9W、音楽再生時消費電力 9W。
 ・Music-PCとして使う限り特に問題はないが、心成しか音が硬い。
  β版に期待しよう。

Ubuntu Studio 22.04 LTS II (2022.03.25)

Ubuntuを始めLinux Distributionsは、IntelやAMDの最新CPUやM/Bに未対応の例があり、少し古いH/Wの方が確実に動作するとの認識を持っていた。

では、どの程度古ければよいのか。Ubuntu Studio 2204 LTSの開発が始まったのは昨年の10月と思われる。 Alder Lakeは昨年の11月に発売されたので、もしかすると対応するかも知れない。そこで、LGA1700 M/Bで試したところ、Ubuntu Studio 2204 LTSの ISO Fileを仕込んだUSB MemoryからはInstallできず、Install済みSSDも立ち上がらかった。念の為に Secure Boot / TPM を有効無効の二通りで試したがどちらも駄目。そうなると、前節で試した LGA1200 がUbuntu Studio 2204 LTSに対応する最新H/Wとなる。

次に、ASRock H570M-ITX + Pentium G6400 をSecure Boot / TPM を有効化してみたところ、当たり前に起動した。Ubuntu Studio 21.04 は、Secure Boot / TPM有効ではInstallできなかったので、その分は前進したものと考えられる。

よって、Ubuntu Studio 22.04 LTS や同時に発表されるLinux Distributionsは、
 【CPU】 Intel LGA1200 Series
 【M/B】 Intel 500 Series
までのSupportと考えられる。但し、Releaseまで一月あるので、その間に改良される可能性はある。Secure Boot / TPMの有効無効はTest版でも両対応なので、BIOSを弄ることなくWin11との供用、つまりSSDの差し替えによる運用が可能である。

Ubuntu Studio 22.04 LTS III (2022.04.22)

Ubuntu Studio 2204 LTS がReleaseされた。早速、以下のSiteからDLした。

   https://ubuntustudio.org/download/

Test-PCの構成は、
 【M/B】 MSI H310M PRO-VH (BIOS 1D1)
 【CPU】 Coffee Lake i5 9500T (6C6T 2.20/3.70GHz TDP35W)
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2666 8GBx2
 【SSD】 Samsung 850 500GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 SilverStone SST-ST30SF V2

経過は、
 ・DLしたISO FileをUSB MemoryにDD Imageで仕込んだ。
 ・先ず、TPM対応 / Secure Boot有効でInstallを進めたが、最終段階で
  Errorとなり NG。
 ・そこで、TPM/Secure Bootとも無効でInstallした。今度は無事に完了した。
 ・最初のUpdateは対象Fileなし。
 ・前節で試したBeta前のTest版に較べてUIは幾分変更された。
  どこに何があるか、まだ充分に理解していない。
 ・Desktopを好みに合わせてCustomizeした。
 ・Music Player "Audacious" をInstallした。
 ・Music FileをMusic File ServerからCopyした。転送速度はWin11と同等。
 ・Networkの一覧表示は OK。UsernameとPasswordを入力すれば即開通。
 ・Idle時消費電力 12W、音楽再生時消費電力 12W。
  並みのSFX電源を用いたため、picoPSUに較べて2-3W高い。
 ・音質の評価は暫く聴き込んでからに。

Ubuntu Studio 22.04 LTS IV (2022.04.23)

前節で、Ubuntu Studio 2204 LTS Release版は、
  TPM対応 / Secure Boot有効 → Install不可
  TPM非対応 / Secure Boot無効 → Install可
となった。

Ubuntu Studio 2204 Test版の時、TPM非対応 / Secure Boot無効でInstallしたSSDは、TPM対応 / Secure Boot有効 のPCで動作した。Release版ではどうか。
 ・MSI H310M PRO-VH + Coffee Lake i5 9500Tの場合
  TPM対応 / Secure Boot有効に変更しても無事に動作した。
次に、Alder Lake-PCで試した。
 ・Giga B660M D3H D4 + Alder Lake Pentium Gold G7400の場合
  TPM対応 / Secure Boot有効状態で不都合なく動作した。

つまり、Ubuntu Studio 2204 LTS Release版は
 ・Install時は → TPM非対応 / Secure Boot無効とする
 ・一度Installに成功したら、TPM対応 / Secure Boot有効状態のAlder Lake
  でも動作する。

さて、Ubuntu Studio 2204 LTSの音質はとうか。まだUpdateがなくInstall時のまま。
 ・MSI H310M PRO-VH + Coffee Lake i5 9500Tの時の音質は今一つしっくりせず
  少々不満あり。
 ・ところが、Giga B660M D3H D4 + Alder Lake Pentium Gold G7400 の場合、
  Ubuntu Studioの名に恥じない清澄な再生音が得られた。
 ・Ubuntu Studioの音質は、毎回Updateと共に改善される傾向にあるので、もう少し
  待てば更に良くなる可能性がある。

試聴CDはお気に入りのSchubert Violin Works。


Franz Schubert
  Complete Works for Violin and Piano
Violin Julia Fischer
Piano Martin Helmchen
(SACD Hybrid)
ユリア・フィッシャー (Julia Fischer)
1983年 ミュンヘン生。ヴァイオリニスト、ピアニスト。12歳の時に ユーディ・メニューイン国際コンクール優勝。以来参加した8つの国際音楽コンクールの総てで優勝 (うち3つはピアノでの受賞)。2006年 23歳の若さでフランクフルト音楽・舞台芸術大学の教授に就任した。ドイツ史上最年少記録。(Wikiより)

Ubuntu Studio 22.04 LTS V (2022.05.11)

Ubuntu Studio 22.04 LTS のReleaseから3週間経った。 その後のUpdateで音質の改善は見られるだろうか。以下のPCで試した。
 【M/B】 ASRock H570M-ITX/ac (BIOS 1.70)
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6400 (2C4T 4.0GHz TDP 58W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM chromax.black
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 500GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・Clean Install後のUpdate File数は 40個。
  特に問題なくUpdateは完了し再起動を促された。
 ・Update後、音質の変化は特に感じられない。
  現状ではWin11のWMPの音質とほぼ同等か。
  これは、Ubuntu Studio LTS 22.04の音質に不満があると言うより、
  Win11 WMPの音質が、一昔前に較べて格段に向上した所為と捉えている。
 ・Ubuntu Studio 22.04 LTSの真価が発揮されるのはもう少し先かも。
 ・SSD以外同一部品構成時、音楽再生時消費電力は、
   Ubuntu Studio LTS 22.04 : 9W
   Win11 Pro Dev WMP : 11W

Ubuntu Studio 22.04 LTS VI (2022.05.26)

二週間振りに前節のUbuntu Studio 22.04 LTS-PCを起動した。
Update File数は63個。特に問題なくUpdateは完了し再起動を促された。
音質はどうか。
 ・幾分歪みが低減され、より一層聴きやすくなったが、もう一息の感あり。
 ・音楽再生時消費電力 10W。Update前より 1W増。

さて、現在使用中の音楽再生Soft "Audacious" に一つだけ不満がある。
下図の通り、Control Barの表示色が薄くて見難いのだ。
殆どGray Out状態に見える。眉間の皺が増えそう。どうにかして欲しい。
Ubuntu Studio 22.04 LTS VII (2022.08.08)

Ubuntu Studio21.10を入れた以下のPCをUbuntu Studio22.04 LTSへUpgradeした。但し、UpdateではなくClean Installした。
 【M/B】 Giga GA-H110MSTX
 【CPU】 Skylake i5 6400T
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2133 S.O.DIMM 4GBx2
 【M.2】 WD Blue 500GB SATA
 【2.5"SSD】 Samsung 1TB mSATA (mSATA - SATA変換)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 M/B built-in
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Silverstone SST-VT02B

 ・Ubuntu Studio 22.04 LTSのInstallは Secure Boot無効Modeで特に問題なく
  完了した。(このM/BはTPMなし)
 ・最初のUpdate File数は 254個。これも問題なし。
 ・Desktopを整え、幾つかのApplicationを導入した。
 ・Network接続の手順が変更された。
  前は「Network」を開き「User Name」と「Password」を入れれば良かったが、
  今回は「KDE System設定」-「Network」-「設定」-「Windows共有」と進み、
  「DefaultのUser Name」と「DefaultのPassword」を事前に入力する必要がある。
  これで 「Dolphin」-「Network」-「共有Folder(SMB)」と展開すればOK。
 ・消費電力は Idle時 11W、音楽再生時 12W。発熱/Noise等問題なし。
 ・では音質はどうか。Music FileをLocal Disk上に置いた時、
  「Ubuntu Studio 22.04 LTS + Audacious」と「Win11 + WPM」との差は極僅か
  だが、存在意義は充分に認められる。
DeskminiはT付CPU似合う。
Fan音が聞こえる場面はない。
Ubuntu Studio 22.10 (2022.10.27)

当初、Ubuntu Studio 22.10の公開は10月20日と伝えられたが、10月17日にUpされた版が正規版であった。いつもなら直ぐにも試すところをAM5とRaptor Lakeに捕まり、本日漸くInstallすることができた。部品構成は以下の通り旧版時と変わりなし。

 【M/B】 ASRock H570M-ITX/ac (BIOS 1.70)
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6400 (2C4T 4.0GHz TDP 58W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM chromax.black
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 500GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

実は10月15日にBeta版と思しきISO Fileを得て試したところ、Networkの繋がりが稍不調でかなり苦労されられたので、今回はBeta版の紹介は控え、いきなり正規版を取り上げることにした。

 ・Ubuntu Studio 22.10 ISO File → https://ubuntustudio.org/download/
 ・TPM有効/Secure Boot有効でInstallは問題なし。
 ・最初のUpdateで9個の該当Fileあった。
 ・Networkの繋がりは問題なし。
 ・Fileの転送速度はWin11とほぼ同等。
 ・Ubuntu StudioのUIは毎回変更され、求める項目を探すのに手間取ることも
  あるが、今回はどうにか無事に纏めることができた。
 ・Ubuntu Studioは毎回Agingする必要があり、Install直後の音質判断は控えたい
  ところではあるが、第一印象は悪くない。
 ・消費電力は、Idle時 10W、音楽再生時 11W

これで暫く遊ぶことに・・・

Ubuntu Studio 23.04 (2023.03.10)

Ubuntu Studio 23.04 のRelease予定は、
  2023/03/30 Beta版
  2023/04/13 RC版
  2023/04/20 Release版
とのこと。未だTest版の段階だが、兎に角試してみよう。
部品構成は以下の通り前版時と変わりなし。
 【M/B】 ASRock H570M-ITX/ac (BIOS 1.70
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6400 (2C4T 4.0GHz TDP 58W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9 PWM chromax.black
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 500GB SATA
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

 ・Ubuntu Studio 23.04 ISO File
    → http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/dvd/pending/
 ・Utility Soft "rufus" を用い、DD Image ModeでUSB Install Diskを拵えた。
 ・TPM有効/Secure Boot有効でInstallは問題なし。
 ・2023/03/03付ISO Fileを用いた時、最初のUpdate Fileは418個あった。
 ・Networkの繋がりは問題なし。Fileの転送速度はWin11とほぼ同等。
 ・Ubuntu StudioのUIは毎回変更され、求める項目を探すのに手間取ることも
  あるが今回はどうか。前回22.10版とほぼ同じだった。
 ・Ubuntu Studio23.04の音質はどうか。Install直後の音質判断は控えたい
  ところではあるが、第一印象は悪くない。
 ・音楽再生Soft "Audacious" のControl Barの表示色が薄くて見難い点は
  変わらず。その他、音楽再生に関する限り特に問題点はなさそう。
 ・消費電力は、Idle時 10W、音楽再生時 11W

Ubuntu Studio 23.04 Beta (2023.04.09)

Ubuntu Studio 23.04 Beta版を8OS Switching-PCに加えたお陰で、より一層身近になった。これまでUbuntu Studio PCは常時接続ではなく、その都度Cableを繋ぐ随時接続だった。これからは、SWを切り替えるだけで起動できるので、実際の運用時間は相当伸びそう。

さて、Ubuntu Studio 23.04 Beta/6種のWin11/Win10 が同じH/Wで動作するので、OSに依る音質の差がより一層判り易くなった。このPCに繋ぐAudio機器は、
 【USB DAC + Integrated Amp】 Olasonic NANO UA1
 【Speaker】 JBL 4312M II
中でも JBL 4312M II は購入から20年以上経っている。その JBL Bookshelf SP が思いがけず良い音がするのだ。高中低音域のBalance/音場感/精細感、そして歪みの少なさ等、思わず耳を疑った。幾つか思い当たる節はあるが想像の域を出ず、結果良しとしておこう。

OSを音質の好ましい順に並べると、
  Ubuntu Studio 23.04 Beta > Win11 Canary > 他のWin11 > Win10
矢張り音楽鑑賞は Ubuntu Studio が一番か。2023/04/20発表予定のRelease版に更なる期待が掛かる。

Ubuntu Studio 23.04 (2023.04.26)

Ubuntu Studio 23.04のReleaseは4月20日発表予定と伝えられていた。ところが、4月17日の版を最後に音沙汰なくどうしたものかと心配していた。念の為に他のDL Siteで確認したら、その17日の版がRelease版であることを知った。そう言えば前回も予定日より数日早くRelease版が発表されたことを思い出した次第である。

早速、USB MemoryにISO Fileを仕込みInstallの準備をした。さて、ここで問題あり。LGA1200以降のIntel M/Bは VMD機能が付加され、Win11の場合はInstall時にDriverを充てる必要がある。Ubuntu Studio 23.04ではどうか、以下3種の方法でInstallを試みた。

① TPM有効 / Secure Boot有効 / VMD機能OFFの時
   Ubuntu Studio 23.04のInstallは全く問題なし。
② TPM有効 / Secure Boot有効 / VMD機能ONの時
   Ubuntu Studio 23.04のInstallは全く問題なし。
③ TPM有効 / Secure Boot有効 / VMD機能OFFの状態でUbuntu Studio 23.04
  Beta版をInstallし、その後Updateを重ねてRelease版と同じVersionに達した
  SSDをVMD機能ONに変更して起動した時
   Ubuntu Studio 23.04 の動作は全く問題なし。

即ち、Ubuntu Studio 23.04 Release版は、M/BのVMD機能 ON/OFF 関わりなく無事に動作することを確認した。これはWin11 Install時の様に気を遣う必要はなく、一手間省けて有り難い。

これまで、Ubuntu StudioのTest-PCは
 【M/B】 ASRock H570M-ITX/ac
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6400
を用いてきたが、H570M-ITX/acを他に転用したため、
 【M/B】 MSI B660M Bazooka D4
 【CPU】 Alder Lake Pentium Gold G7400
に変更した。そのため消費電力は、
 【Idle時】 10W → 14W
 【音楽再生時】 11W → 17W
と旧Test-PCに較べて 4~6W増加した。
矢張り、低負荷運用のCPUは Comet さんが一番。

 PCG3