Ubuntu I


Ubuntuに関する頁を新たに起こした。 (2015/10/23)

Ubuntu 15.10 (2015.10.23)

このところ、Ubuntuとはすっかり縁遠くなっていた。
 ・一昔前に言われた「UbuntuはWindowsより動作が軽く低SpecなPCでも十分
  実用になる」点が、最近のVersionでは怪しくなった。
 ・UIが好みに合わない。Customizeは可能だが案外面倒。
 ・えんじ色を基調としたUbuntu各部の色合が不快に感じる。
 ・IconのDesignは全く好み合わない。
 ・Ubuntuの代表的な動画Applicationである VLC の動きが思わしくない。
 ・BDの再生に苦労する。再生できても画質に不満あり。

では、10月22日に発表された Ubuntu 15.10 はどうだろうか。構成は以下の通り。
 【M/B】 ASUS H81M-A
 【CPU】 Pentium G3420
 【CPU Cooler】 Retail品
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【SSD】 Intel mSATA 20GB
 【VGA】 ELSA GD210-512EBLP2
 【PSU】 PicoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor

結果は、
 ・Installは特に問題なし。UEFI Mode OK。
 ・上に述べた不満は全く解決されていない。
  特に初期画面の古めかしさは最新版かどうか疑うLevel。
 ・Install後、NVIDIAのCardを挿し、推奨されるDriverを入れたところ、時々Errorを
  吐くようになった。落ち着くまで暫く様子見か。
 ・今のところ、Performance/消費電力/画質/音質/使い勝手等、たとえ無料のOS
  であっても Windowsから乗り換える利点は見当たらない。

従って、
 ・細部の調整を進める。
 ・適当なIconに変更する。
 ・他のVideo Cardに差し替える。
 ・他のDistributionを試す。

"まいんちゃん"がUbuntuの看板娘だった頃は、もう少し魅力があったように記憶しているのだが・・・

Ubuntu Studio 15.10 (2015.10.25)

Ubuntu 15.10 を2日弄った。う~ん、どうも芳しくない。 全体に動きは緩慢で絵も音も気に入らない。ShellをUnityからGnomeに替える手もあるが、それなら初めから Ubuntu Gnome 15.10 をInstallした方がよい。

そこで、他の最新Distributionを試す前に Ubuntu 14.04 LTS を入れてみた。この版は一度試しただけで実際に運用したことはないが、あまり良い印象ではなかった。案の定、Ubuntu 15.10 以上にPerformanceは思わしくない。特に VLC による動画の再生は悲惨。Mosquito noiseを除去しきれない Fileが続出し、実際の運用は難しい。これなら Ubuntu 15.10 の方がまだまし。

あれこれ思案する内に Ubuntu 15.10と同時に発表された仲間のDistributionである Ubuntu Studio 15.10 が目に留まった。DTM機能を充実させた版と思われる。当面 DTM をする気はないが、音楽や動画の再生機能はありそうなので試しに入れた。
部品構成は前節と同じ。
 ・標準のUbuntu 15.10 ISO Fileは 約1.1GB。
  Ubuntu Studio 15.10 ISO Fileは 約2.3GB。
 ・InstallはUEFI Modeで問題なし。
 ・Ubuntu Studio 15.10の動きはUbuntu 15.10より軽快。
 ・消費電力は幾分少なめ。

早速、音楽再生 Application "Parole Media Player" をかけてみた。結果は◎。予想を遥かに上回る音の良さに吃驚仰天。現在我家で最も良い音のするWSS2012R2-PCに負けていない。兎に角、音の濁りが少なく、余韻成分も欠落せず、所謂 「音楽が聞こえる再生音」に近い。それだけではない。VLCによる動画の再生も比較的良好である。同AppliをUbuntu 15.10で実行した時は勿論、Windows版VLCより好ましく感じられた。

「兎角年寄りは極端な物言いをする傾向があるので要注意」 と言い訳をした上で、Ubuntu Studio 15.10 を仕込んだPCを組む気になってきたぞ・・・
Ubuntu Studio 15.10 附属の壁紙を貼った。

Ubuntu 15.10のUIとは異なるが慣れの問題か。 どちらかと言えば Studio の方が馴染みやすい。
Ubuntu Studio 15.10 II (2015.10.27)

Ubuntu Studio 15.10が気に入ったところで、H/Wを変更した。
 【M/B】ASUS P8Z77-I DELUXE 【CPU】 i7 3770S

確かに動画は滑らかになり、Mosquito noiseに悩まされる場面は大幅に減ったものの、残念ながら音質は劣化した。これは ASUS P8Z77-I より ASUS H81M-A の方が余分な機能が少ないことによるものと思われ、「一般的にM/BのI/O Panelが寂しいほどUSB-DACによる再生音は好ましい傾向にある」 とのいつもの怪しげな持論を展開せざるを得ない。

さて、Ubuntu Studio 15.10 に何か不都合はないか。 実は、Ubuntu Studio 15.10の起動中にHDMI切替器を使用すると元に戻れなくなり、Power SWを長押しする以外に手立てがなくなるのだ。P8Z77-I / H81M-A とも同じ挙動をするので、これは Ubuntu Studio 15.10の問題と思われる。そこで、Ubuntu Studio 14.04 LTSでも試したところ矢張り同様だった。念の為に三種のHDMI切替器で確認したが結果はみな同じ。但し、Monitor附属の切替器ではそうした不都合は起らず、HDMI切替器を選べば解決する可能性はある。

そうは言っても当面どうするか。そこで、Ubuntu 15.10より多少動きが軽いと思われる Ubuntu GNOME 15.10を試した。HDMI切替器の使用に問題はないが、一度覚えた Ubuntu Studio 15.10 の味を忘れることはできない。音質に関する限り、

  Ubuntu Studio 15.10 > Ubuntu GNOME 15.10 > Ubuntu 15.10

なる序列は動かし難く、切替器使用不可の負目はあっても、Ubuntu Studio 15.10 を選びたい。そこで、Windows上で音の良かった部品構成に改めた。
 【M/B】 MSI H87I
 【CPU】 i3 4160T
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【HDD】 WD 2.5" 1TB HDD
 【Sound】 Olasonic USB-DAC
 【PSU】 picoPSU120-WI + AC Adaptor

結果は期待通り ASUS H81M-A より MSI H87I の方が音は滑らかで消費電力も数W低い。始め、Music Sourceは Music File Serverから引いていたが、Local Disk上に置いた方が好ましく感じられたので、1TBのHDDを追加した。Ubuntu 10.04 LTSの頃は、HDDを追加する度に Terminal上から必要な記述を書き込んだものだが、今回はそうした面倒はなく、、繋ぐだけで自動的にMountされた。(Ubuntuに関しては浦島太郎)

さて、Ubuntu Studio 15.10を実際に運用するまでには、幾つかの検討事項がある。
 ・現在は Intel HD Graphics で間に合わせているが、適当なVideo Cardを挿す
  かもしれない。
 ・専用の小型Monitorを導入するか、或いは Remote Desktop で運用するか。
  Concert番組も観るとすれば前者にしたい。
 ・Caseの件。
 ・Removal HDD Caseの件。
実は、最も重大な問題は置き場所についてである・・・

Ubuntu Studio 15.10 III (2015.10.28)

Audioは怖い。凝り出すと諭吉さんがひらひらと飛んで行く。そう考えて近年はなるべく遠ざけていた。PC-Audioにしても「情弱こそ幸なり」を決め込み、関係するSiteは開かず、手持ちの部品をやり繰りすることでお茶を濁してきた。従って、LinuxのLowlatency Kernel による動作は音が良いことを知らずにいた。ところが今回、Ubuntu Studio 15.10の動作が、正にそうであることを気付かされた。

では、PC-Audioに関する音質向上の留意点を纏めてみよう。
これまでに積み上げた経験則は、
 ・なるべく軽量のOSが良い。
  不要或いは使用頻度の低い機能は削除し、Back Groundの作業を軽減する。
 ・機能満載のM/Bは避けたい。
  不要或いは使用頻度の低い機能はBIOSでOFFにする。
 ・Mouse/KeyboardはUSB接続よりPS/2の方が好ましい場合が多い。
 ・USB-DACに接続するCableは高品位な製品を選ぶ。
 ・Music Fileは Local Disk上に置く。
  尚、HDDとSSDとでは音質に微妙な差があるので、好みに応じて使い分ける。
 ・もし可能なら、LANを非接続とする。
 ・電源については目下検証中であり結論は当分先か。

そして、
 ・なるべく Lowlatency Kernel 仕様のOSを選ぶ。

なぜ今更Linuxか。それは一重にWindowsの動向にある。音楽再生機能に限って言えば、Win7→Win8.1→Win10と音質の向上は認められても、別の問題が持ち上がった。

Win8から実装された 「自動Maintenance」 は厄介者。Maintenanceが実行されるとCPU使用率は著しく増加し音質の劣化を招く。Control Panelからこの機能を止めることはできるが、それでも裏で何やらゴソゴソと精を出し落着きがない。Win10は更に困りもの。Install直後のDefault状態では、MS SiteからDownloadしたFileを赤の他人のPCにも活用するとされる。また、PC内のFileはMS社に筒抜け状態にあるのではと疑われている。従って、何もApplicationを起動しなくとも、TaskManagerを開きCPU・Memory・HDDの使用状況を見れば、じっくり音楽を聴く状態にないことは明かである。 勿論、Linuxもまた裏作業を完全に排除できないが、少なくともWindowsよりは数段まし。

念の為に無償Upgrade対象外のVistaを試したところ、Support期間中にも拘わらず Driver類は古いもの許りで見捨てられたかのよう。
 【XP】 Support終了。
 【Vista】 捨て子状態。
 【Win7】 Win10へ無償Upgrade絡みのDLは迷惑千万。止めても再発する。
 【Win8.1】無償Upgrade絡みのDLに加え、自動Maintenanceがうざい。
 【Win10】 裏作業が多く、Audio-PC向きではない。
 【Mac】 Appleとは縁遠い人生を歩んできた。

従って、静かにPC-Audioを楽しむなら、現時点では Lowlatency Kernel 仕様のLinuxが一番か。 (Lowlatency Kernelに関しては先輩諸兄のSiteをご覧下さい)

Ubuntu Studio 15.10 IV (2015.11.2)

その後毎日 Ubuntu Studio 15.10 で音楽を聴いている。音質に関する限り Windowsに勝ることは確かである。但し、Album Artを並べる方法は未だ見付からず、Folderを展開しながらの選曲は煩わしい。いずれ選び易いよう作曲家別/演奏者別/年代別等にFolder構造を改めることになるかも知れない。

さて Lowlatency Kernel 動作による音の特徴は 「音の濁りが少なく、余韻成分も欠落せず、所謂音楽が聞こえる再生音に近い 」 と前に述べたが、その結果、多少音量を上げても煩くないことから、朝から晩まで休みなく鳴らしている。録音の古いCDは、とかく弦楽器の音が硬く長時間聴き続けると耳が疲れるものだが、Ubuntu Studio 15.10ではそうした点が多少和らげられるので、これまで途中で投げ出していた大部な組物を全曲聴くようになった。当然、新たな発見もありMusic Lifeが一段と充実した。そして、
  Honeger / Lutoslawski / Martinu / Roussel / Stenhammar
など、馴染みの薄い作曲家の作品が、実は今の時代に違和感なく聞こえるのは、風潮の所為か、或いは自分の趣味が変わった所為か考え込んでしまう。何れにしてもまだまだ楽曲の聴き込みが足りないようだ。

そうなると HDMI切替器の件を早急に解決しなくてはならない。え~い、面倒だ。専用のMonitorとして On-Lap 1303H を調達することにしよう。
  Full-HD対応 / 寸法 345 x 226 x 10.5 mm / 重量 599g。
机上のRackに適当なArmを据えるか、或いはMonitorと一体感のあるCaseに仕込めば、どうにか収まりはつくであろう。

Ubuntu Studio 15.10 V (2015.11.6)

Ubuntu Studio 15.10専用に、
 【Monitor】 GeChic On-Lap 1303H
 【VESA金具】 On-Lap1303H用VESA Mount Kit
 【Monitor Arm】 Sanwa 100-LA024
を買い込んだ。 On-Lap 1303H は軽量(約600g)なので、VESA金具にPCを背負わせても問題はない。ならば、
 ① MSI H87I + i3 4160T を2~3literのCaseに収める。
 ② 最近出番のない 旧型NUC DCP847SKE を生かす。
のいずれかに決めよう。そうだ、NUC用Case SilverStone PT14B(荷崩特価品)がどこかに仕舞い込んであったはず。

早速、DCP847SKEにUbuntu Studio 15.10をInstallし、SilverStone PT14Bに収めた。その時、DCP847SKE附属のCPU Coolerを外し、Caseの上面全体がHest sinkとなる仕様に変更され、同時にCooling FanはCaseに附属する 60x60x10mm Fanに置き換わった。Fanの回転数はBIOSから調節可能。室温23℃、Fan回転数約1600rpmの時、Idle時CPU温度40~42℃。DCP847SKE附属のCoolerより静か。DCP847SKEの音質はMSI H87I + i3 4160Tに較べて多少聴き劣りするが、このPCは Ubuntu Studio 16.04 LTSが発表される迄の繋ぎなので良としよう。

さて、ここで Minitor Armへの取付は可能。ところが On-Lap 1303H 附属のCableでは長すぎる。HDMI Cableは15~20cmもあれば十分のところ120cmもあっては邪魔。更に附属のCableをOn-Lap 1303Hに取り付けるとMonitorの左側に飛び出して格好が悪い。L型Connector仕様のCableに改めたいが、適当な製品はまだ見付からない。
【M/B】 Intel DCP847SKE
【CPU】 Celeron 847 (Onboard)
【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB mSATA
【Sound】 Olasonic USB-DAC
【AC daptor】 19V 65W
【OS】 Ubuntu Studio 15.10
【Case】 SilverStone PT14B
     W106 x H38 x D122mm 約0.5 liter
Ubuntu 15.10 VI (2015.11.17)

前節では、Intel DCP847SKEをSilverStoneのNUC用Case PT14Bに収めた。専用Monitorとして選んだGeChic On-Lap 1303Hに取り付ければ一丁上がりの筈だった。ところが、Monitor Armを加えた、
 SilverStone PT14B + GeChic On-Lap 1303 + Sanwa 100-LA024
の組合せでは取付不可。金具を細工すれば可能だが、そうすると GeChic On-Lap 1303 の背中は 「舌切り雀のお婆さん」 状態になり見て呉が悪い。
生憎 GeChic On-Lap 1303を据える予定の場所には棚の空がなく、PT14Bは机上に直置きせざるを得ない。然しながら、SilverStone PT14Bの天板はHeatsinkを兼ねているので小物置場にもならならない。

そこで、
 ・SilverStone PT14Bの上方に覆を設ける。
 ・その場合、SilverStone PT14Bの天板に
  適当なFanを据えた方が安心。
 ・Fanの上に覆を設ければ、その上は小物
  置場になる。

と言うことで、SilverStone PT14Bの天板に穴を開け、80x15mm Fanを取り付けた。Fanの電源はUSBの5Vを使用したところ、適度に減速されて大層具合が良い。
 【Fan】 XINRUILIAN RDL8015S
 【Fan Filter】 型番失念
 【FanとPT14Bの透間】 5mm
 【Fanと覆の透間】 15mm程度の予定

CPU温度は10~15℃下がり、SilverStone PT14Bに内蔵されたFanの回転数は多少の負荷をかけても上がらず願ってもない結果となった。

小物置場の細工はこれから・・・
Keyboard Stand (2015.11.21)

Keyboard Standと言えば、一般的には鍵盤楽器用のStandを指すようだが、ここではPC-Keyboard用である。 さて、現在机周りには?台のPCがあり、Keyboardは以下の7枚でやり繰りしている。
 ① Main-PC用 Full Keyboard
 ② WS2012R2用 86key Keyboard
 ③ WHS2011用 86key Keyboard
 ④ Test-PC用 86key Keyboard
以上の4枚は紐付きであり、他のPCは紐なし製品を使用している。
 ⑤⑥ Bluetooth 86key Keyboard x2 (2枚ともPC9台切替可能)
 ⑦ 旧来の無線式 86key Keyboard x1

①は常時机上にあり、その他に1~2枚のKeyboardを併用することが多い。②と③は机の下に置場を確保しているので特に不都合はない。④はTest機用なので何処でも可。⑤⑥⑦は決まった置き場所がなく扱いが乱雑になりがちで、どうにかせねばと考えていた。今回、Ubuntu Studio 15.10専用のMonitor "GeChic On-Lap 1303H"をArmを使って机の右手に配したことから、机上の整理を迫られることになった。

では、三枚の小型Keyboardをどうするか。重ね置きは不味い。そうかと言って三段の棚では場所をとる。あれこれ思案の末、Stand型に決めた。その三枚の内最も大きいKeyboardは 265 x 127 x17mm。Standを含めて全体では W265 x H140 x D100mm 程度の寸法に収まり、GeChic On-Lap 1303Hの下方に置けそうである。
工作は至って簡単。材料は2点。
 ・焦茶色の半透明Acril板
  220x75mm t3mm 4枚
 ・3x30mmの六角Spacer 6個

糸鋸盤でAcril板を裁断し、数種のSandpaperで切断面を仕上げ、六角Spacerで連結した。
Keyboard 1枚分のSpaceに3枚収まった。
これで机周りはすっきり。
不用意にKeyを押すこともない。
Keyboard 1枚置きの時も傾かず。
寸法を調節すれば Full Keyboardも可。
NUC Rack (2015.11.22)

前々節で述べた、SilverStone PT14Bの上方に覆を設ける件、つまりNUC用の小型Rackのことである。先々段数を増やすことを考慮した上で、差し当たり二段構成とする。工作は簡単。適当な棚板をSpacerで連結すればよい。材料は以下の2点。
 ・3mm厚のAluml板 250x150mm 2枚
 ・4x90mmの六角Spacer 4個

Rackに収める機器は当面 NUC + USB-DAC とする。Rackの上には市販の小物Caseを二段重ね置きする予定。従って、棚板の寸法は W250 x D150mmとした。さてここで問題あり。4x90mmの六角Spacerは決して安くない。購入する本数によって価格は大きく異なり、
 ・2~9本購入時は1本当たり696円。
 ・10~49本購入時は1本当たり348円
もする。今回は先のことを考えて10本注文したが、螺子類は何時もこうした買い方をするので余剰分が溜まる一方である。前々節の上の写真中Monitorの背後に螺子棚が写っているが、これはPC-Caseの自作を始める前の分。その後?倍にも増加し探すのに苦労している。詰まらぬ内部事情はこれくらいにして、NUC Rackをつくろう。
SilverStone PT14Bの下に通気孔として、径6mmの穴を64個空けた。NUC/USB-DACとも底板に固定した。

当初、Ketboard/MouseともBluetooth仕様の製品を予定したが、Mouseの動きが鈍重なので、2.4GHzの無線式Mouseに変更した。従って、USB Adapterは 2個必要になり、上の写真の通り、紐なしのUSB Hubを取り付けた。

USB-DACの上方は、小型Ampの予定地。
格好がついた (2015.11.25)

あちこち手を出しているので、何事も一息には完結しないが、Ubuntu Studio15.10音楽再生専用PCは、どうやら格好がついた。手間取った理由はCable選びにある。よくある事とは言え、長さとConnectorの形状を合わせるために、随分と無駄な買い物をしてしまった。結局、
 ・Cable類はMonitor Armの中に収納した。
 ・前節でつくった NUC Rackの上に Keyboard Standを置いた。
 ・机の上は左から、仕事用 24inch/動画用 24inch/音楽用 13.3inch のMonitor
  が並び結構壮観。(机の寸法は W1800xD800)

矢張り、Lowlatency Kernel 動作による再生は音が良い。前日Testした Windows Server 2016 TP4も悪くなかったが、Ubuntu Studio15.10は、明らかにその上を行く。今のところ、低Spec CPU " Celeron 847 " でも不都合はない。
自作のKeyboard StandとNUC Rackにより机の上が片付いた。
寧ろ前より広く使える。

尚、室温22℃の時、
 Idle時CPU温度 約30℃
 音楽再生時CPU温度 約40℃

外付けした80x15mm Fanの効果は明か。静かなPCを求めるならFanの追加が手っ取り早い。

Ubuntu Studio16.04 LTSが発表されるまでは、このまま行くことになろう・・・
美しい Album Art (2015.12.3)

PCで音楽を聴く楽しみの中に Album Art がある。視力の衰えた者にとって、文字情報だけでは楽曲を探すのに苦労するだけではなく面白味にも欠ける。LP時代から、演奏内容は忘れてもAlbum Artは確り覚えている例が多く、中には思い出深いものもある。できることなら高品質な画像で表示したい。ところが、WindowsMediaPlayer (以下WMP)の場合、写真のSizeは 200x200 pixel 程度で大きさも品質も不満だった。

Ubuntu Studio 15.10 で動作する音楽再生Softを幾つか試したところ、Album Artの表示には制限があり、なかなか気に入ったSoftが見付からず、これなら WMP の方がまだましかと諦めかけていたら、何のことはないUbuntu Studioに初めからInstallされていた音楽再生Soft "Parole Media Player" を見直す結果になった。このPlayerは 軽量 = 低機能 なので、決して使い勝手は宜しくないが、一工夫すれば美しい Album Art を表示できるので、最近は我家の定番になっている。

WMPで取り込んだCD Folder内には画像情報が収められ、その中に
  AlbumArtSmall.jpg (75x75 Pixel)
 Folder.jpg (200x200 Pixel)
の二つのFileが含まれている。Parole Media Playerは、その内の AlbumArtSmall.jpg を表示するように設定されているので、そのままでは極めて低品質な画像となる。差し当たり 200x200 Pixel の Folder.jpg を AlbumArtSmall.jp にRenameすれば事足りるが、Parole Media Playerは 300x300 Pixelの大きさで表示するため、決して充分とは言えない。ここは手間を惜しまず 300x300 Pixel の画像を用意したい。そう考えて幾つか試したところ、必ずしも満足できる結果は得られなかった。そこで 400x400 Pixel の画像に改めたところ画像の品位は上々、CD Folderを再生する楽しみがまた一つ増えたのである。

Ubuntu Studio 15.10 + Parole Media Player上
75x75 Pixel のAlbumArtSmall.jpg を表示

Ubuntu Studio 15.10 + Parole Media Player上
200x200 Pixel のAlbumArtSmall.jpg を表示

Ubuntu Studio 15.10 + Parole Media Player上
400x400 Pixel のAlbumArtSmall.jpg を表示

Win7Pro + WindowsMediaPlayer 上
200x200 Pixel のFolder.jpg を表示

以上4つの画像はほぼ実寸である。(24inch Monitor 1920x1200表示の時)
①は見るに堪えない。②と④は同じに見える。③が最も綺麗。

さて Intel DCP847SKE + Ubuntu Studio 15.10 の組合せによる音楽再生専用PCは、本格運用開始から8日経ち、

 「 各部の分子配列が適正化されて一段と音は滑らかになった

と妄想したくなるほどに音質は向上した。 GeChic On-Lap 1303H / NUC Rack / Keyboard Standの使い勝手も上々である。不満を上げるなら、250GBのmSATAでは完全に容量不足な点か。目下その対策を思案中である・・・

Ubuntu Studio 16.04 β (2016.3.31)

Ubuntu Studio 16.04 LTSの発表時期が近づいてきた。日程は不明ながら、既にβ版は入手可能である。そこで、2016/3/29付の ISO-File を使って試した。
 ① Ubuntu Studio 16.04 Daily Build 頁から ISO FileをDownloadした。
   所用時間は 約30分。
 ② Utility Soft "Rufus" を用い "DD Image" としてUSB Memoryに焼き付けた。
 ③ 出来上がったUSB Memoryを以下のPCに挿して起動した。
 ④ 動作確認後、40GBのSSDに Installした。

Test-PCの構成は、
 【M/B】 ASUS Z87I-Pro
 【CPU】 Core i3 4370T
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Intel 40GB SSD
 【Sound】 Olasonic USB-DAC
 【PSU】 picoPSU-160-XT + AC Adaptor

Ubuntu Studio 16.04 の UI は Ubuntu Studio 15.10 とは異なり画面下段にLauncherはなく、画面左上のBottomがHome Positionとなる。初め少しまごついたが 「設定Manager」を使ってCustomizeを進める内に慣れた。取り敢えず使用頻度の高いApplicationをDesktop上に登録した。そして、
 ・Install済みのSound Control Soft"PulseAudio" を起動し必要な設定を行った。
 ・Music File ServerからMusic FileのLinkを貼った。
 ・Install済みの Media Playback Soft "Parole" を起動し必要な設定を行った。

以上の手続きを経て 何枚かのCDをかけた。第一印象は極めて良好。音の佇まいは Ubuntu Studio 15.10 と区別がつかないほど似ている。 少し聴き込まなくては違いは判らないかも知れない。兎に角、歪みが少なく耳当たりが良い。
Ubuntu Studio 16.04 β版

壁紙は附属の壁紙集から選んだ。
当分、Desktop上にIconを並べることになろう。

Installから半日経過、
目立った不具合はなさそう。

と思ったのも束の間、Softを追加するに従い、Errorが頻発するようになった。
Ubuntu Studio 16.04 β 64bit版 (2016.4.2)

前節で述べた通り、Ubuntu Studio 16.04 β版は、Install当初は比較的安定した動作が得られたものの、Ubuntu Software Centerから幾つかのSoftを追加した後に度々Errorが現れるようになった。解決は時間の問題と思われるが、せっかちな性分、別の版で試すことにした。Ubuntuの場合、32bit/64bit両版とも4GB以上のMemoryを認識し、これまで32bit版の方が比較的問題は少なかったかったために、どちらかと言えば32bit版を使うことが多かった。
 先日試した版 → Ubuntu Studio 16.04 β 32bit版
 今回試した版 → Ubuntu Studio 16.04 β 64bit版

先ず、UEFI Modeで入れた。ところが、Keyboardの選択等、幾つかの不都合が生じただけではなく、音質も芳しくなかった。そこで、非UEFI Modeで再Installした。今度は大丈夫。追加のSoftを入れない限り動作は安定し、音質は32bit版と較べて遜色ない。

さて、Ubuntu Studio に限らず、Linux各版を運用する際に感じるWindowsとの相違点の一つに、膨大なSoftware数が上げられよう。2016/4/2現在、「Ubuntu Software Center」に登録された数は 56,744 と見える。まさか、その総てを試した人はいないとは思うが、自分で使う分は幾つか試さなくてはならない。結局、Soft名に添え書きされたDL数を頼りに選ぶことになるが、この作業は楽しくもあり面倒でもある。残念ながらβ版の段階では、問題が現れた時の原因を特定するのが難しく、正規版が発表されるまでは控えめにせざるを得ない。

では、音質を売りとする Ubuntu Studio 16.04 β版の音はどうだろうか。
 ・16.04β / 15.10とも歪みは少ない。
 ・16.04βと15.10 は似てはいるが、余韻の拡がり方に違いを感じる。
 ・総じて、現段階では 15.10 の方が好ましく聞こえる。
 ・但し、音質は使い込む程に変化するので、結論は先送りにしたい。
となろうか。

ところで、Ubuntu Studio 15.10 で問題となった、「我家のHDMI切替器では、一度画面を切り替えると元に戻れなくなる」 件、16.04 β では解決したのである。これだけでも 16.04 にUpdateする意味はあろう。
Ubuntuで使えるUtilityの中に 「GKrellM」 なる便利なSensorがある。CPU使用率・CPU温度・HDD温度・Network使用状況等が一目瞭然。

(左はほぼ実寸。1920x1200の場合)
Ubuntu 16.04 LTS (2016.4.22)

2016/4/22、Ubuntu 16.04 LTSが発表された。早朝 5時、DL所用時間は 3分。
これまでの最短記録である。Ubuntuの人気のなさを物語るものか、或いは偶々か。2CH Linux板の正午まで12時間の全投稿数60から推し量れば前者の可能性が高い。Win10のごり押しに嫌気がさして、Linuxへの転向が進むのではないかと思っていたが、そうでもないようだ。

早速、DLしたISO-FileをUSB Memoryに仕込み、以下のPCで動作を確認した。
 【M/B】 ASUS Z87I-Pro
 【CPU】 Core i3 4370T
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Crucial m4 64GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC
 【PSU】 picoPSU-160-XT + AC Adaptor
無事に起動したのでSSDへInstallした。特に問題なし。相変わらず古色蒼然としたDesktop画面に 「これではUbuntuは広まりそうもない」 と思いつつ、各所のCustomizeを進めた。多少良くなったとは言え不満たらたら。できればICONを差し替えたい。

では、実際に動かしてみよう。
 ・Intel用のProprietary Driverは自動的に導入された。
 ・Networkの繋がりやFileの遣り取りも問題なし。(SambaをInstallした)
 ・VLCによる動画の再生は今一つ。Win10 + PowerDVD16に較べて見劣りする。
 ・音楽再生Soft "Parola" による再生音は Ubuntu Studio 16.04 beta版に較べて
  やや聞き劣りする。
 ・但し、全体に動きは悪くないので、細かいことを言わなければ結構使えそう。
 ・Installから5時間経過。その間にErrorは一度もない。

尚、我家の本命である Ubuntu Studio 16.04 LTS の発表予定は不明・・・

Ubuntu Studio 16.04 LTS (2016.4.23)

Ubuntu Studio 16.04 LTSが発表された。「Studio版の発表予定は不明」などと言っていたら、Ubunrtu本家版と同時にUPされた模様。早速、以下のPCに入れた。
 【M/B】 MSI H87I
 【CPU】 i5 4590T
 【MEM】 DDR3-1600 2GBx2
 【SSD】 Crucial m4 128GB
 【HDD】 WD 2.5" 500GB HDD
 【Sound】 Olasonic USB-DAC
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Ubuntu Studio 16.04 LTS 32bit版

導入は全く問題なし。簡単にDesktop画面が現れた。
 ・先ず、壁紙等各部のCustomizeを行った。
 ・Ubuntu Studio 16.04 LTSのUIは、Ubuntu 16.04 LTSとは微妙に異なるが、
  自分にはStudio版の方が使い易い。Iconの色合も許容範囲内。
 ・音楽再生専用PCとする場合、標準Disply Driver以外入れずに済むなら、それに
  越したことはない。従って「Intel用 Proprietary Driver」は敢えて入れなかった。
 ・追加したApplicationは上の方で述べた動作監視Sensor「GKrellM」のみ。
 ・Audio設定は「PulsaAudio」を使用。
 ・音楽再生は「Parola Media Player」を使用。
 ・音楽Fileは500GBのHDDに置いた。
 ・消費電力は、Idle時 12W、音楽再生時 14W。

音についての評価は、少し使い込んでからに・・・

Ubuntu Studio 16.04 LTS II (2016.7.26)

世間では Pokemon GO が大流行り。自分はやらないので職員に訊いたところ、社有地内に3個所Spotがあるとか。今のところ迷惑行為は受けていないが、この先どうなるか。「引き籠もってないで、Pokemon探しに出かけたら」 と家人は言っている・・・

さて、Win10 無償Upgradeの期限が迫った。既に必要な措置は終えているので、その後どうなるかが関心の的。Win7やWin8.1に不都合は起きないか、旧OS用の各種DriverはいつまでSupportされるのか、そして8月2日に予定されるWin10 RS1の仕上り具合はどうか等、今からやきもきしても仕方ないので、別の遊び相手を探すことにした。

と言うことで、Ubuntu Studio 16.04 LTS に戻ってきたのである。これまで、上の節で述べた 「MSI H87I + i5 4590T」 を始め、幾つかのPCで Ubuntu Studio 16.04 LTS を試したところ、同 15.10を入れた「Intel DCP847SKE」に比べて、必ずしも良好な結果は得られなかった。
 ・音の濁りを感じる。
 ・余韻成分の再現に不満あり。

そして本日、もう1台あるIntel DCP847SKEにUbuntu Studio 16.04 LTSを入れて聴き比べた。始め、Music FileをNetwork越しに再生したが、結果が思わしくないのでLocal Disk上にCopyして再生したところ、音質は著しく改善された。Windowsでも同様の傾向にあるが、Ubuntuの場合は、その差が更に大きく感じられた。では、これで決りか。

否、OS既定のMusic再生Softである「Parole Media Player」を使った時、再生中に Seek Bar を操作すると強制終了するのだ。 少なくとも Ubuntu Studio 16.04 LTSの発表当時は、そうした不具合は見られなかったので、最近のUpdateによるものと考えられる。Display Driverを変更しても他のPCで試しても同様の症状が現れることから、DCP847SKE固有の問題ではなさそう。従って、この件は暫く様子を見る他はなく、Ubuntu Studio 15.10からUbuntu Studio 16.04 LTSへのUpdateは、またまた先送りになった。但し、Parole Media Player以外に適当な音楽再生Softが見付かればその限りにあらず。尚、「DCP847SKE + Ubuntu Studio 15」は、今日も健やかに動作している・・・

Ubuntu Studio 16.04 LTS III (2016.7.28))

前節で述べた「Ubuntu Studio 16.04 LTS + Parole Media Player」不調の件、Ubuntuの細部に詳しい人なら対処の方法を心得ているかも知れないが、浅学の身には無理難題。かと言って改良されるまで待ち続けるのも能がない。そうした時は、思い当たる方策を一つづつ実行する他はない。そこで、Ubuntu Studio 15.10上からUbuntu Studio 16.04 LTSへのUpdateを試みたところ、それがまた呆気なく解決したのだ。Parole Media Playerの再生中に Seek Bar を操作しても不都合なし。少々腑に落ちないが、暫くこのまま行くことにした。

この際、我家で比較的音の良いPCを上げてみよう。(USB-DAC接続時、お気に入り順)
 ① Intel D2700DC + Windows Storage Server 2012R2 Workgroup
 ② Intel DCP847SKE + Ubuntu Studio 15.10
 ③ Intel DCP847SKE + Ubuntu Studio 16.04 LTS
 ④ MSI AM1I + Athlon 5370 + Windows 8.1 Pro
 ⑤ MSI H110I Pro + i3 6300T + Windows 10 Pro IP Build 14393.5

さて、それにしても最近のLinuxは元気がない。Web上の Linux Site は閑古鳥が鳴いている。MS社の 「Win10 Upgradeごり押し作戦」 に嫌気がさして、Ubuntuや他のLinux Distributionへ乗り換える人が続出するのではと予想されたが、現時点ではそうはならなかったようだ。Ubuntu StudioのLowlatency Kernel 動作による音の良さが広く知られれば、もう少し注目されると思うのだが・・・

Ubuntu Studio 16.10 (2016.10.15)

今週は超忙しい。MS社の月例更新、Win10 IPのBuild Up、そして WS2016 の発表と続いた。 ところがそれだけではなかった。

そろそろ Ubuntu Studio 16.10 の正規版が発表される頃かと該当頁を開いたら、既にUpされていた。早速、32bit版と64bit版の ISO File をDownloadし、以下のPCにInstallした。
 【M/B】 Gigabyte GA-F2A88XN
 【CPU】 AMD A8-7600
 【CPU Cooler Heatsink】 AMD A10-7860K用Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A8 PWM
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【SSD】 Intel 520 Series 60GB
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2

本年4月に発表された Ubuntu Studio 16.04 LTS で問題となった 「OS既定の音楽再生Softである "Parole Media Player"を使った時、再生中に Seek Bar を操作すると強制終了する・・・」 なる不具合が解決したかどうか気になるところ。

 ・先ず、Ubuntu Studio 16.10の32bit版を入れた。
  残念ながら Parole Media Player 強制終了の件は解決しなかった。
 ・次に、Ubuntu Studio 16.10の64bit版をUEFI Modeで入れた。
  Installの途中でErrorが出て先へ進めず。
 ・次に、Ubuntu Studio 16.10の64bit版を非UEFI Modeで入れた。
  Installは問題なく完了した。Parole Media Player のSeek Bar操作は問題なし。

少々理解に苦しむ結末ではあるが、Parole Media Player が無事に動作するので良としよう。では、Ubuntu Studio 16.10 の音質はどうか。実は、GA-F2A88XN + A8-7600 + Windows なる組合せでは、音質が今一つであることから中々出番がなく、部品棚の片隅に追い遣られていたのだが、Ubuntu Studio 16.10では見違えるように改善され、歪みの少ない清澄なSoundが得られたのだ。これならMusic-PCとして不足はない。

Windows上で音が気に入らず不満たらたらのM/Bが、これ程までに変身するのなら、他にも試してみたいM/Bは何枚かある。手持ちの中で特に聴き劣りのするM/Bと言えば、H81搭載の廉価製品である。そこで、某社のMini-ITXに目をつけた・・・

Ubuntu Studio 16.10 II (2016.10.16)

では、前節で目をつけた 「某社のH81搭載 Mini-ITX」 を試してみよう。
M/B以外の主要部品は、
 【CPU】 Celeron G1840
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Intel 520 Series 60GB

GA-F2A88XN + A8-7600 で使ったSSDをそのまま繋いだ。動作は問題なし。Windows + WMPに較べて格段に音は良い。歪みは減少し耳当たりも良い。Lowlatency Kernel 動作の賜か。敢えて難を言えば少し硬質な響きがする。

では、H81より更に古いH61搭載のM/Bはどうか。
 【M/B】 Intel DH61AG
 【CPU】 i3 2120T
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Sandisk SDMSATA-256G-G25C mSATA

Ubuntu Studio 16.10 x64 を非UEFI Modeで入れた。動作に問題はない。H81と同様の設定に仕上げた上で聴き比べたところ、H81搭載M/Bより更に歪みの少ない音が得られた。響きは豊かで硬さは感じられない。Whiskyに喩えたらWhiteとOldくらいの差か。どうも IntelのM/BはLinuxと相性が良いようだ。現在使用中のUbuntu Studio 16.04 LTSを入れたPCも Intel NUC DCP847SKE である。

つまり、Windows上で音質が思わしくないM/Bであっても、Ubuntu Studioなら相当改善されるが、それでも素性の良いM/Bには及ばず、と言ったところか。斯くして、某社H81搭載Mini-ITX M/Bは納戸へ帰って行ったのである。

ところで、Ubuntu Studio上のMedia Playerの件、16.04 LTSまでは"Parole Media Player"を使い続けてきたのだが、この際、他のSoftも試してみよう。そこで Ubuntu Software Libraryから"Audacious"なるMedia Playerを選んだ。
Media Player"Audacious"は好みのSizeでAlbum Artを表示可能。
音質も良好。暫く使うことにした。

左のAlbum Artは 400x400 pixel
Silver Stone SST-PT13B (2016.10.17)

前節でTestした DH61AG + Ubuntu Studio 16.10 をCaseに入れることにした。
一応自作の Thin Mini-ITX Case はあるのだが、現在別のM/Bを収めている。
もう1台つくるとしても何時完成するか見込みは立たない。そこで、市販のCaseで手を打つことにした。
 Silver Stone SST-PT13B W186 x H42 x D181 mm = 1.414 liter
 自作 Thin Mini-ITX Case  W182 x H40 x D182 mm = 1.325 liter

SST-PT13Bは自作のThin Mini-ITX Caseより僅かに大きく、その分組込は楽だった。但し問題あり。Power LEDが点灯しないのだ。+-の逆付けではないので球切れか。ところが、あれこれ点検したら、SS社が極性を間違えていたのだ。+-を入れ替えて OK。こうした経験は初めてのこと。それにしても市販CaseのLEDは明る過ぎる。「遠く離れても視認できます」 が売りなのだろうか。間近に置いたら目を痛めそう。 結局、20KΩの抵抗器を挿入して減光した。

さて、SST-PT13BはCPU Coolerの高さ制限が厳しい。29mm高のIntel 低背型CoolerでもNG。そこで、Thin Mini-ITX 1号機と同じ構成とした。
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357 (12mm厚)
 【CPU Cooling Fan】 Scythe 100mm Fan (12mm厚)
Fanと天板との透間は2mmくらい。我家の定番Fan Noctua NF-A9x14 PWM(14mm厚)では天井に触れる。

2016/10/17 現在の部品構成は、
 【M/B】 Intel DH61AG
 【CPU】 Celeron G1620T
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357
 【CPU Cooling Fan】 Scythe 100x12mm Fan
 【Memory】 DDR3-1333 4GBx2
 【mSATA】 Sandisk SDMSATA-256G-G25C
 【DC-DC】 Built in M/B
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Silver Stone SST-PT13B
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【Speaker】 Tannoy REVEAL 402 x2
 【OS】 Ubuntu Studio 16.10 x64
・SST-PT13B  : 1.412 liter
・DeskMini 110 : 1.922 liter

全てのAudio機器がそうであるようにMusic-PCもまた
「各部の分子配列が適正化されるよう暫く鳴らし込む」
儀式を経なければならないのだ。
Ubuntu Studio 17.04 β (2017.3.12)

現在我家では、Ubuntu Studio-PCを音楽再生専用に2台使っている。
 ① Ubuntu Studio 15.10から順次UpdateしたUbuntu Studio 16.04 LTS
 ② Ubuntu Studio 16.10

①はHDMI切替器を使った時、切替後に戻れなくなる不具合あり。
  結局専用のMonitorを用意した。
②は常用の音楽再生Soft "Parole Media Player" に難あり。
 ・32bit版ではParole Media PlayerのSeek Barを操作すると強制終了する。
 ・64bit版をUEFI ModeでInstallすると途中でErrorが出て先へ進めず。
 ・64bit版を非UEFI ModeでInstallすれば、Parole Media Playerは真っ当に動く。

この1週間、Ryzenに掛かり切りだったので、気分転換にUbuntu Studio 17.04のβ版(2017/03/11付)をDLした。早速USB Memoryに仕込みLive起動した。
 【M/B】 MSI H110I-Pro
 【CPU】 Pentium G4400
 【MEM】 DDR4 2133 4GBx2
 【SSD】 Crucial m4 64GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
動作に問題のないことを確認し、SSDにInstallした。これまでのβ版のような不具合は見当たらず、
 ・Parole Media PlayerのSeek Barを操作すると強制終了する件 → 問題なし
 ・64bit版をUEFI ModeでInstall → OK
 ・Networkの繋がり → OK
 ・CPU使用率/CPU温度 → 問題なし
 ・再生音 → 極めて良好

Ubuntu Studio 17.04の正規版は 4月13日発表と伝えられる。音楽再生専用PCとして使う分には、既に充分な仕上りと言えよう。尚、常用Softである "GKrellM" がUbuntu Softwareから得られず手動で入れた。
  sudo apt-get install gkrellm
ここまでで Command line入力はこの1行だけ。Ubuntu Studio仲間が増えることを・・・
【Ubuntu Studio 17.04β】

画面左:GKrellM (Sensor)
画面右:Audacious (CD Player)

  Hubris
   Piano Richie Beirach
Ubuntu Studio 17.04 β2 (2017.4.10)

Ubuntu Studio 17.04β版は、その後のUpdateを経て同β2に昇格した模様。ところが音楽再生中に雨音の様なNoiseが入るようになった。直近のUpdate時に「幾つかのFileは適用されませんでした」と表示された事から、ここは素直にβ版の最終版とされる β2 をClean Installするべきであろう。ところが、4月9日の深夜にDownloadを開始したら、1時間経過後更に1時間かかるとのこと。一端中止し、本日早朝再実行した。所用時間は6分。偉い違いである。

早速USB Memoryに仕込み、UEFI-ModeでInstallした。部品構成は前節と同じ。β版とβ2版とは見た目の区別は付かず、従って使い勝っても同じ。常用の音楽再生Soft "Audadcious" の動作も問題なし。ところが、今一つ音質が冴えない。暫く使い込めば良くなるとは思うが少々不満あり。

このところ Win10 RS2へのUpdateを繰り返してきた。実はその過程で、Win10 RS1と同RS2の相違点の一つとして音質の向上に気付かされた。分かりにくい変化ながら耳を澄ませて聴き較べれば「歪みの減少」を感じ取ることができる。更にまた、Intel 200 SeriesよりAMD 300 Seriesの方が清澄に聞こえることから、再生音に関するこれまでの認識を改めざるを得なくなった。つまり、USB-DACを繋いだ時の音質に関する限り、
 ・Intel 200 Seriesより同100Seriesの方が好ましい。
 ・Intel 200 SeriesよりAMD 300 Seriesの方が好ましい。
  B350を搭載したM/Bは、ASUS/BIOSTAR/MSI 3社の違いは極僅か。
 ・Win10 RS1より同RS2の方が好ましい。
 ・Ubuntu Studioに関しては 17.04正規版の発表待ち。
と言えようか・・・

Ubuntu Studio 17.04 (2017.4.16)

4月14日、Ubuntu Studio 17.04 = Zesty Zapus 17.04 が発表された。
  Download Site → https://ubuntustudio.org/download/
Zesty Zapus 17.04 64-bit / 17.04 Direct を選びDLした。早朝だったので所用時間は約7分。UbuntuもWindowsもDLするなら朝の4時~7時の間が最も空いている。その時間帯を外すと所用時間は一気に延び、数倍から10数倍になる。(この時期、5時過ぎの日の出時刻になると鴬が鳴くので目覚ましは要らない)

早速、USB Memoryに仕込み、UEFI ModeでInstallした。
 ・Install後、音楽再生の常用Softである "Audaciaus" をInstallし、
  Music File Server上の幾つかのFileを再生した。
 ・Desktopや細部のCustomizeを行った。
 ・Music File Serverから100GBほどのFileをLocal DiskにCopyし試聴した。
ここまで特に問題なし。暫くの後、CopyしたFileを再生しようとしたら、AudaciausからFolderの選択が不可になった。再起動しても変化なし。Audaciausを一端Uninstallし、再Installしても駄目。仕方なく、Ubuntu Studio 17.04を再Installした。ところが上と同じ状況が繰り返されるだけ。

ならば最後の手段、非UEFI ModeでInstallした。 結果は○。 けれども腑に落ちない。β版の時はUEFI Modeで入れても問題なかったのに、正規版で不具合がでるとはどうしたことか。

4月16日現在の部品構成は、
 【M/B】 MSI H110I-Pro
 【CPU】 Pentium G4400
 【MEM】 DDR4 2133 4GBx2
 【SSD】 Crucial m4 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Ubuntu Studio 17.04 x64 (非UEFI Mode)

以上の通り、Ubuntu Studio 16.10と同様、当面非UEFI Modeで運用することにした。β版より多少音質は良好でなので、まあ、いいか・・・

Ubuntu Studio 17.04 II (2017.4.17)

前節で試したPCは仮であり、これ以上Ubuntu-PCの増殖は望むところではない。
そこで、現在運用中の同2号機をUpdateすることにした。即ち、
 【M/B】 Intel DH61AG
 【CPU】 Celeron G1620T
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357
 【CPU Cooling Fan】 Scythe 100x12mm Fan
 【Memory】 DDR3-1333 4GBx2
 【mSATA】 Sandisk SDMSATA-256G-G25C
 【DC-DC】 Built in M/B
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Silver Stone SST-PT13B
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【OS】 Ubuntu Studio 16.10 → 17.04 x64 (非UEFI Mode)

再構成の手順は以下の通り。
① 先ず、Test機に入れた Music File をUSB3.0経由で2.5"HDDにCopyした。
② Ubuntu-PC2号機にUbuntu Studio 17.04 x64を非UEFI Modeで新規導入した。
③ Installが無事に終えたところでDesktop及び細部のCustomize行った。
④ 必要なApplicationを導入した。
⑤ ①でCopyした2.5"HDDを接続し、
  Music Fileを /home/user name/Music Folder に取り込んだ。

さて、Music Fileを再生する時、Remote Diskに置いた場合とLocal Diskに置いた場合とでは、音質が微妙に異なることは再三述べた通りである。多少面倒ではあってもFile ServerからCopyした上で再生したい。そうした時、Windows Media Player では音質以外の差はないのだがUbuntu Studio 17.04 + Audaciousは少々勝手が違う。

つまり、以下の写真の通り、Album Artの表示Sizeが異なるのだ。抑も Album Artの表示品質を優先して再生Softを選んだからには、下2番目の表示では満足できない。ではなぜそうした違いが現れるのか。
我家のMusic FileはWindows Media Playerで取り込んでいる。すると、大小2つの画像Fileが生成される。
 ・AlbumArtSmall.jpg
   → 75x75 Pixel
 ・Folder.jpg
   → 200x200 Pixel

Music FileをLocal Disk上に置いた時、Audaciousは 200x200 PixelのFolder.jpg を表示する。
Music FileをRemote Disk上に置いた時、Audaciousは 75x75 PixelのAlbumArtSmall.jpg を表示する。

これは、転送にかかる負荷を少しでも減らすための方策と考えられるが真意は不明。

よって、美人ViolinistやPianistのお姿を少しでも大きく表示したい人は留意されたし・・・
Ubuntu Studio 17.04 III (2017.4.18)

前節では 「Ubuntu Studio 17.04 + Audacious」 によるMusic File再生時、200x200 pixelのAlbum Artを表示する方法について述べた。では、更に大きい画像を表示してみよう。そのためには好みのSizeに応じたFileを用意しなくてはならない。
↑ 400x400 pixelの画像を表示
↑ 200x200 pixelの画像を表示
↑ 75x75 pixelの画像を表示
その他、600x600 pixelのFileも用意したが少々大き過ぎた。従って、使用するMonitorのSizeや好みにより 100x100 ~ 500x500 の間で選ぶことになろう。

なお、上のAlbumは Violin : Hilary Hahn、Mendelssohn / Shstakovich Violin Concerto

Ubuntu Studio 17.10 α (2017.8.13)

本年10月発表予定の Ubuntu Studio 17.10には「Artful Aardvark」なる愛称が付いている。[Aardvark : ツチブタ、アフリカアリクイ] 毎度のことながらUbuntu元締氏の趣味であろうか、馴染みの薄い動物名に面食らうが、実際にそう呼ぶ場面はないので気にしないことに。

今回は、2017-08-12付 Ubuntu Studio 17.10 64bit版(多分α版)を非UEFI ModeでInstallした。 Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H110I Pro
 【CPU】 Pentium G4560T
 【MEM】 DDR4 2133 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

初期画面及びUIとも前のUbuntu Studio 17.04と区別が付かない。そして、
 ・DesktopのCustomizeとMusic Fileの取込を行った。
 ・愛用の音楽再生Soft「Audacious」をSoftware CenterからDownloadした。
 ・System監視Soft「GKrellM」をCommand Lineから導入した。
ここまで特に問題なし。CPU温度/消費電力とも低めで音質も良好である。Ubuntu Studio 17.10を音楽鑑賞用のOSとして使うなら本版でも充分使用に堪える。但し、AudaciousのDefaultで表示されるAlbum Artは 75pixelの小画像なので、この件に関しては細部の確認が必要。それにしてもUbuntu Studioは音が良い。苦労なしでHi-Fi PCに仕上がる。
Ubuntu Studio 17.10 β (2017.9.29)

Ubuntu Studio 17.10のReleaseは10月19日とのこと。そこで 2017-09-27付 Ubuntu Studio 17.10 64bit β版を試すことにした。Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H110I Pro
 【CPU】 Pentium G4560T
 【MEM】 DDR4 2133 4GBx2
 【SSD】 Crucial M550 mSATA 128GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

Installは特に問題なし。前節で述べたα版の時は何故かLANの実行速度が上がらず、USB Memoryを使ってMusic FileをCopyしたが、今回はNetworkの認識及び転送速度とも真っ当であり、LAN越しに取り込んだ。音楽再生Soft "Audacious" の動作は概ね良好。 但し、前回と同様Defaultで表示されるAlbum Artは 75pixelの小画像だった。その点は少々残念。

では音質はどうか、Ubuntu StudioのLowlatency Kernel 動作による音質は優秀ながら、先刻までこれまた音の良い"D2700DC + WSS2016"で遊んでいたため、その差は僅か。敢えて感想を述べれば、
 【Ubuntu Studio17.10 β】 全音域に亘りBalanceが良い。やや厚みのある響き。
 【WSS2016】 中音域の拡がりと高音域の清澄さは特筆もの。やや繊細な印象。
と言えようか。従って、これまで通りその時の気分により、Ubuntu StudioとWSS2016を使い分けることになろう。

なぜUbuntu StudioとWSS2016は音が良いのか。実は両者には共通点がある。
 【Ubuntu Studio】 汎用のDisplay Driverを使用
 【WSS2016】 Microsoft基本Display Adapterを使用
いずれもDisplay表示は必要最小限の機能、つまり最小のProgramで動作している。そのことが音質にどう影響するか自分の能力では説明し難いが、素人判断によれば、PC全体の実行Processが減り、PC-Resourceのうち音楽再生への割り当てが相対的に増すのではないか、元々PCにとって音楽再生の優先度は高くないので、そうした影響が音質に現れるのではないか、と考えられる。当たらずと雖も遠からずか・・・

Ubuntu Studio 17.10 (2017.10.22)

Ubuntu Studio 17.10 (Artful Aardvark) がReleaseされた。
  Download Site → https://ubuntustudio.org/download/
上のSiteから64bit版をDLし、以下の部品構成で試した。
 【M/B】 MSI H110M Pro-VH
 【CPU】 Pentium G4400
 【MEM】 DDR4 2133 4GBx2
 【SSD】 Crucial m4 SSD 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-120-WI + 12V 120W AC Adaptor

Installは 非UEFI Modeで行った。特に問題なく完了し、いつもの大嫌いな壁紙が現れた。目障りなので直ちに絵を張り替えた。小一時間試運転したところ今回の版はかなり良さそう。
 ・Networkの認識及び転送速度とも良好。
 ・音楽再生Soft "Audacious" の動作も問題なし。
  前のβ版では、Defaultで表示されるAlbum Artは 75pixelの小画像だったが、
  今回は、自動的に200pixcelの画像が表示された。
  これなら、Windows Media Playerで取り込んだAlbum Artが、そのままの
  大きさで表示され大層具合が良い。
 ・音質もまた期待を裏切らず、清澄な音が得られた。
  Ubuntu Studioで音楽を聴き始めると耳当たりが良く、つい長聴きしてしまう。

ずばり、今回の Ubuntu Studio 17.10 は、誰でも簡単に良い音が得られ、尚且つ綺麗なAlbum Artが表示されるお奨めVersionではないだろうか。

Ubuntu Studio 18.04 LTS α (2018.03.01)

前節のUbuntu Studio 17.10はその後順調に動作している。
 ・音楽再生Soft "Audacious" の動作は問題なし。
 ・音質は極めて良好。
 ・Networkの認識及び転送速度も良好。
そのまま弄らなくても良いのだが、次版の発表が近付けば気になるもの。
目指すは4月26日発表予定の
 Ubuntu Studio 18.04 LTS
愛称は"Bionic Beaver"とか。

3月1日現在、以下のSiteから Ubuntu Studio 18.04 LTS α版が入手可能である。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ubuntu-cdimage/ubuntustudio/dvd/pending/
早速DLし、USB Memoryに仕込み以下のPCで試した。
 【M/B】 MSI H170I Pro AC
 【CPU】 Pentium G4600T
 【MEM】 DDR4 2400 4GBx2
 【SSD】 Toshiba THHSNC064GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor

Ubuntu Studio 18.04 LTS α 64bit版を非UEFI ModeでInstallした。DeskTopは前版と区別つかず。今のところ重大なErrorはないが、NetwokのFile共有は成功せず、壁紙やMusic FileはUSB Memoryを介してCopyした。OSのUpdate後、愛用の音楽再生Soft "Audacious" をSoftware CenterからDLした。全体に動きは良好ながら、Idle時消費電力10Wは少し高め、音質はUbuntu Studio 17.10に較べて今一つか。 これは近々予定されるβ版を待つ他はなさそう・・・

Ubuntu Studio 18.04 (2018.05.18)

先月末に発表されたUbuntu Studio 18.04は、5年間長期SupportのLTS版と思っていたら、9ヶ月間Supportの通常版だった。その理由について
 https://kledgeb.blogspot.jp/2018/05/ubuntu-studio-1804-1-lts.html
に紹介されている。要するに長期Supportに見合う人員が足りないとのこと。

では、使い心地はどうか。例によって64bit版を非UEFI ModeでInstallした。
 ・DesktopのDesign及びUIとも前の17.10と同じ。
  動作は軽快でもたつきは感じられない。Win10と較べても遜色はない。
  但し、他のPCとのFile共有設定が思うようにならず目下奮闘中。
 ・愛用の音楽再生Soft "Audacious" の動作は問題なし。
  音質はβ版の時より好ましく感じた。Album Artの表示は適切であり、
  WMPで取り込んだMusic Fileはそのまま流用可。

今回はUbuntu 18.04 LTS版も試した。
 ・Desktopの古めかしさは目を疑うLevel。Ubuntu Studio18.04の方が遥かにまし。
 ・Audaciousによる再生音質は、Lowlatency Kernel仕様のUbuntu Studio 18.04
  とは相当な開きがあり、音楽再生用のOSとしてUbuntu Studio 18.04の優位性を
  改めて確認した。

今回試したPCは我が家の汎用Test-PC(MSI H170I + G4600T)であり、このまま仕上げる訳には行かない。適当な部品を見繕い、新たなUbuntu Studio-PCを組むことになろう。現行の Intel DH61AG + Celeron G1620T はそろそろ潮時・・・

Ubuntu Studio その後 (2018.09.05)

来月 Ubuntu Studio 18.10 が発表される予定である。同試作版については7月から順次Test運転を続けてきたがどうも芳しくない。18.04も音質が気に入らず17.10に戻してしまった経緯がある。毎回、今度こそと思いつつ18.10のDaily Update版をInstallするも進展はなく、これなら17.10以前の旧版の方がましではないかと思えてしまう。

Programの詳細については不案内ながら、18.04からKernel部分が大幅に変更されたとの情報から、音質に関しては退化したのではないかとの印象を拭えない。一方、Windows10は度重なるUpdateにより音質がじわじわと向上し、ひょっとすると、M/BやAudio装置によっては区別が付かない程に両者は接近したかも知れない。そうなると、所有するCDすべてのAlbum Artを一覧できるWindows Media Playerに分があり、選曲が面倒なUbuntu Studioを選ぶ理由は薄れてしまう。試した範囲では、
 ・Ubuntu Studio 15.10~17.10まではWMPに対する優位性は明らかだった。
 ・Ubuntu Studio 18.04以降、その差を認めにくくなった。

そこでUbuntu Studio 16.04 LTSを入れたIntel NUCを17.10へUpgradeした。
 ・Ubuntu Studio 17.10を仕込んだUSB Memoryを用いClean Installした。
 ・Install完了後、直ちにUpdateした。OK
 ・暫くして再度Updateを実行したら、
  「Ubuntu Studio 17.10向けのUpdateは提供されなくなりました」と表示
  された。選択肢は二つ。UpgradeとOK。ここではOKを選択しUpgradeを
  止める。

やはり、Ubuntu Studio 17.10の音はまろやかである。歪みが少なく耳当たりが良いので、つい長時間聴き込んでしまう。台風情報を見ながら、Schurelt/Faure/RavelのPiano曲を次から次へと掛けまくった。
【M/B】 Intel DCP847SKE
【CPU】 Celeron 847 (Onboard)
【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB mSATA
【Sound】 某雑誌付録 Luxman USB-DAC
【AC daptor】 19V 65W
【Case】 SilverStone PT14B
Ubuntu Studio 18.10 (2019.01.13)

Ubuntu Studio 18.10 が発表されたのは昨年の10月18日。当時早速試したところ、Win-PC共有FolderへのAccessが旨く行かず、暫く縁遠くなっていた。けれども次版Ubuntu Studio 19.04のDaily Buildが進行し、そうそう放置できなくなった。

Ubuntu Studioは前の18.04 版からKernel部分が大幅に手直しされ、Network接続の仕様も変更された。これまで、File ManagerからNetworkを選択すれば苦もなく接続できたのに、18.04/18.10では接続不可になった。あれこれ試して見たものの未だすっきり開通せず、仕方なく次善の方法でやり繰りする他はなかった。その方法とは、
 ・sambaをInstallする。[sudo apt-get install samba]
 ・File ManagerからNetworkを選択し、上段の検索欄に
  IP Addressを入力する。[例:smb://192.162.***.***/]
 ・Dialog boxが開いたら、User Name/Domain/Passwordを入力する。
  今のところ我が家の全PCに接続可能ではないが、求めるDataの入ったPC
  には繋がるので、どうにか用は足りている。
 ・必要なFolderのShortcutを作って置けば次回の接続が楽になる。

Web上には [/etc/samba/smb.conf] を編集すれば改善されるとの情報も見えるが、我が家の場合、効果的な変化はみられなかった。smb.confの編集は、
[sudo nano /etc/samba/smb.conf] で行う。(Editorは "nano" や "vi" が使える)
【Ubuntu Studio18.10初期画面】

Ubuntu Studio 18.10には大層好ましい変化があった。例の不快な紫ががった臙脂色の壁紙は濃紺色に変更された。併せて iconのDesignも変わり、貧相だったDesktopは大分改善された。このままでも堪えられそう。
ところで肝心の音質はどうか。Kernelが同じ所為かUbuntu Studio18.10も前の18.04も同質に感じられた。矢張りその前の17.10の方が好ましく聞こえる場面が多々あり悩ましい。尚、今回はUEFI ModeでInstallした。今のところ問題はなさそう。

Ubuntu Studio 19.04 (2019.01.14)

Ubuntu Studio 19.04の発表予定は、
 Ubuntu Studio 19.04 beta release 2019/03/28
 Ubuntu Studio 19.04 release 2019/04/18
とされる。従って現在は試作版の段階。それでも試すことにした。
ISO Fileは以下の "Ubuntu Studio Daily Build-Site"から得た。
 http://cdimage.ubuntu.com/ubuntustudio/dvd/pending/

入手したISO FileをUSB Memoryに仕込み、Test-PC「MSI H170i Pro + G4600T」にUEFI ModeでInstallした。
 ・Ubuntu Studio 19.04 の愛称は"Disco Dingo"。
 ・Install直後のDesktopは前の 18.10 と同じ。
 ・Win-PC共有Folderへの接続状況は変化なし。約100GBのMusic Fileを
  Copyしたら、Win10の90%程度の転送速度が得られた。
 ・音楽再生Soft "Audacious"は Ver.3.9から3.10にUpdateされた。
  音質は前の版に較べて気の所為程度は向上した模様。
 ・久し振りにMedia Player VLCを試した。Customizeの手順を忘れ初期値
  のまま動画を再生した。以前より幾分画質が向上したかも。
  奥の手によるBDの再生も可。
 ・ここまで特に不都合なく動作した。総じて、Ubuntu Studio 19.04 Test版
  の第一印象は 18.10 より好ましく感じられた。

御難続きのWindowsに嫌気が差した御仁は、是非Ubuntu Studioのお試しを・・・
【Audacious 3.9/3.10】
最近のAudaciousはAlbum Artを画面の縦巾一杯に表示することができる。これがかなり高品位。

左は1920x1200 Full Screen
Album Artは縦横280mm表示
LP Record jacketは縦横315mm
GNOME 3.32 (2019.04.06)

Ubuntu Studioは知る人ぞ知る音の良いLinux Distributionとして支持されてきたが、この1年Networkの認識方法に難があり少々使いづらかった。ところが、Ubuntu Studio 19.04 β版と思しき4月6日現在の版では、そのNetwork認識が旧来の方法に戻った模様。つまり、
 ・Ubuntu Studio 18.04/18.10では、他のPCを参照する際、
   例)smb://192.168.0.1
  とIP Addressを入力しなければならなかった。
 ・Ubuntu Studio 19.04 β版では、
   File Manager → Network
  と進めばDomain毎のPC一覧が現れ、
   User Name/Domain Name/Passwordを入力すればOKとなった。
 ・認識速度も向上し、一段と使い易くなった。

これは、OSの中核部分であるKernelが "GNOME 3.32" にVersion Upされたことによるものと考えられる。更に、各種ICON類も幾分Colorfulになり見た目も改善された。これなら、Ubuntuが初めての人でもそう違和感なく入り込めそう。4月18日に予定される正規版の発表に期待したい。

Ubuntu Studio 19.04 II (2019.04.18)

Ubuntu Studio 19.04の発表は4月18日(日本時間19日)とされるが、4月17日付の最終Beta版と思われるISO-Fileを入手したので早速試した。File容量は約3.1GB。Free Soft "rufus" を用い "DD Image" でUSB Memoryに仕込んだ。
Test-PCは以下の通り。
 【M/B】 NUC D54250WYK
 【CPU】Haswell i5-4250U (Onboard)
 【MEM】 DDR3L-1600 S.O.DIMM 4GBx2
 【mSATA】 Crucial CT240 240GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【DC-DC】 Onboard
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Ubuntu Studio 19.04 (2019.4.17付beta版)

USB Memoryから起動しUEFI ModeでInstallした。通常、Install後にUpdateはあるものだが、今回は一つもなし。
 ・先ずDesktopを好みに合わせた。
 ・次に音楽再生Soft "Audacious"をInstallした。
 ・Music Fileを50GBほどFile ServerからCopyした。
  転送測度はWin10の70%くらい。少し遅いが我慢のできる範囲。
 ・そしてAudacious上のAlbum Artがなるべく大きく表示されるように
  Customizeした。(この件に就いては後日述べます)

Ubuntu Studioは今回のVersion 19.04 から幾つかの新しい機能が追加された。その中に "Ubuntu Studio Control" がある。
 【System Tweaks】 CPU Governor → Powersave/Performance選択可
 【Audio Setup】 Audio諸設定変更可
まだ充分に試していないが、Powersave Modeが選べる点は好ましい。

ところが、Ubuntu Studioの特徴である音質が今一つ冴えないのだ。このPCは3台のNUCを三階建てに仕立ててあるのだが、最上階に配したD54250WYK直下の "D33217GKE + Win10"と大して変わらず少々残念。D33217GKEは数あるIntel製品の中でも唯一音質に不満のあるM/Bなのにどうしたことか。考えられる理由は、
 ・Agingが足りない。
 ・どこか細部の設定に見落としがある。
 ・このところ気温や湿度が急激に変化した。
 ・今日は耳の状態が思わしくないのかも。
 ・Ubuntu Studio19.04自体の問題か。
振り返ってみれば、Ubuntu Studio 16.04/16.10/17.04/17.10 は、Windowsに較べて音質面で優位性が認められたのに、同18.04/18.10はやや低調な印象を受けた。そして今回の19.04もまた不満たらたらである。最終beta版より前の方がもう少し音が澄んでいたように思える。 正規版の発表まであと一日、一夜漬けの改良に期待しよう・・・
【NUC三階建てPC】

 3F:D54250WYK
   Ubuntu Studio 19.04 beta
 2F:D33217GKE
   Win10 Pro 17763.437
 1F:DCP847SKE
   Win10 Pro WS 17763.437
Ubuntu Studio 19.04 III (2019.04.19)

4月19日、Ubuntu Studio 19.04がReleaseされた。早速DLしたところ、4月17日に得たFileと同一容量であり、もしやその版も正規版ではなかったかと思われたが、予定通りRelease版をInstallした。UEFI ModeによるInstallは問題なし。以下前節と同じ手順で進めた。
 ・先ずDesktopを好みに合わせた。
 ・次に音楽再生Soft "Audacious"をInstallした。
 ・Music Fileを50GBほどFile ServerからCopyした。
  転送測度はWin10の70%くらい。少し遅いが我慢のできる範囲。
 ・System監視Soft "GKrellM" をInstallした。
   sudo apt-get install gkrellm

さて、Audaciousは好みのSizeでAlbum Artが表示可能である。けれども、Ubuntu StudioのVersionやInstall方法によっては、75x75 Pixelに留まり寂しい思いをすることがある。今回の19.04正規版はどうか。4月17日にDLした版では75x75 Pixel表示に留まるFileが続出したが、4月19日にDLした正規版では200x200 Pixel以上のSizeで表示され充分満足の行く結果が得られた。それだけではない、音質も上々なのだ。従って、17日版と19日版は同一File Sizeではあっても中身は微妙に異なり、
 ・4月17日にDLした版 → Beta版
 ・4月19日にDLした版 → 正規版
と言えよう。これにて一件落着 目出度し !


今回のUbuntu Studio 19.04では偶々充分なSizeのAlbum Artが表示されたが、いつもそうとは限らない。Install Mode、Install時のStorage利用状況、そしてOptionの選び方等によっては貧弱な75x75 Pixel表示になることがある。そうした時どうしたら良いかあれこれ細部を確認した。Audaciousを起動し、
 Audacious Menu / 出力 / Audioの設定 / 曲の情報と進み、
 「次の単語にマッチする画像を除外する(コンマで区切る)」欄の
  "back" を "small,back" と変更すれば解決することが判った。
Windows Media Playerで取り込んだMusic Fileには、
 AlbumArtSmall.jpg / Folder.jpg
の二つの画像Fileが含まれる。このFileのSizeはRipした時期や元画像に左右されるが、AlbumArtSmall.jpgの最小Sizeは4KB未満あり、そのFileがAudacious上に表示されると75x75 Pixelとなる。一方、Folder.jpgのSizeは少なくとも20KB以上はあり、充分な大きさの画像が得られる。つまり、前述の通り "*small.jpg" を除外すれば良いことになる。 最近のWMPでRipすると150KB以上ある画像Fileが取り込まれることもあり、その場合は24"Monitor画面半分程度の表示が可能となる。

尚、Audaciousの初期設定のままでは大きなSizeのAlbum Artは表示できない。
Audaciousを起動し、
 Audacious Menu / 出力 / Audioの設定 / Plug inと進み、
 「アルバムアート」欄にCheckを入れる。
 画面に現れた「アルバムアート」Dialog box中の文字列"アルバムアート"を
 右Clickすると現れる選択項目から好みの"ドッキング"を選ぶ。
その他Customize可能な設定は多いので、様子をみながら進めることに・・・

Ubuntu Studio 19.04 IV (2019.05.12)

その後、Ubuntu Studio 19.04はUpdateを重ね、Network接続が更に改善された。Ubuntu Studio 19.04の初版の頃は、Networkに接続するまで時間がかかり、待ちきれずにIP Addressを入力することもあったが、最新版ではNetwork IconをClickすれば立ち所に接続し、Win10とほぼ同等の使い心地になった。思い返せば、かれこれ1年振りのこと。
 ・Ubuntu Studio 16.04/16.10/17.04/17.10 は簡単にNetwork接続できた。
 ・Ubuntu Studio 18.04/18.10 はNetwork接続に一手間要した。
 ・Ubuntu Studio 19.04 はNetworkに即接続できるようになった。
ならば、Ubuntu Studioに関する不満は解消したか、となると話は違う。
Ubuntu Studioの最大の特徴である音楽再生の品質が思わしくないのだ。

Ubuntu Studio 17.10 / 19.04をWin10と聴き比べると、自分の耳には
  Ubuntu Studio 17.10 > Win10 Version 1903 > Ubuntu Studio 19.04
に聞こえ、最早Windowsに対する優位性は感じられない。残された特徴はCDのAlbum ArtをMonitor画面一杯に表示可能なことくらいか。何とも残念な改変である。

従って、当面音楽再生は、
 ① Intel NUC DCP847SKE + Ubuntu Studio 17.10 (随時稼働)
 ② Intel D2700DC + Windows Storage Server 2012R2 (随時稼働)
 ③ Intel DH61AG + Pentium G2130 + Win10 1903 (常時稼働)
 ④ MSI AM1I + Athlon 5370 + Win10 1903 (常時稼働)
 ⑤ ASRock J5005-ITX + Win10 1903 (常時稼働)
の5台を気分に応じて使い分けることになり、中でも消費電力計測PCを兼ねる③の出番が多い。Ubuntu Studioは次版に期待しよう・・・

Ubuntu Studio 19.04 V (2019.06.18)

Ubuntu Studioを音楽再生PCのOSとして運用する場合、注意点は三つ。
 ① 音質
 ② Networkの繋がり
 ③ Album Artの表示寸法
Ubuntu Studio 19.04については、β版や正規版及びその後のUpdateによる音質の変化に耳を凝らしてきた。良い時もあればそうでない時もあり評価の難しい状態が続いた。少なくとも5月の段階では、Win10より聴き劣りすることもあった。ところが昨日6月17日、その評価は覆された。

Ubuntu Studio 19.04 正規版をClean Installしたところ、最初のUpdateにLowlatency kernel関連のFileが含まれ、これはひょっとすると音質の改善に繋がるかも知れないとの期待を抱かせた。
 ・結果は○。丸一日聴き込んでも○。やはりUbuntu Studioは音が良い。
  ここ数ヶ月間の靄はすっきりと晴れた。
 ・更にNetworkの繋がり、即ちWindows-PCとのFile共有も難なくOK。
 ・音楽再生Soft AudaciousのAlbum Art表示Sizeも規定値のままで小細工不要。
以上三つの件が一気に解決し、何はともあれ目出度し !

Ubuntu Studio 19.04はMusic-PCとして使う限り、 Sandy/Ivy世代のCeleronでもStressなく動作するので、Junk箱の整理を兼ねて試されますよう広くお奨めを・・・

Ubuntu Studio 19.10 (2019.09.14)

Ubuntu Studioについて88日もRepoがなかった。その間、音質や動作の安定性は特に問題なく推移している。では、そろそろ次版 19.10 を試してみよう。同版のβ版は 9月26日、正規版は10月17日発表と伝えられる。以前はα版や幾つかのβ版が順次発表されたが、最近はβ版一つに絞られ、その前の版は名無しになり進捗状況が掴み難い。その名無し版を4回試した。
 ・8月初旬に試した版は、各部の動作に難があり音質にも不満が多かった。
 ・9月の5日と8日に得た版は「Softwareの更新」ができず評価は難しい。
  けれどもNetwork機能は優れ、瞬時に繋がる点は大層好ましい。
 ・9月13日にDownloadした版は大分改善され「Softwareの更新」が可能になった。
  けれどもNetwork機能は難があり、Network IconをClickした時に一覧表示は
  現れず、自分で IP Addressを入力しなくてはならない。File転送速度も凡庸。
  Control Panelを操作中にShut Downに見舞われることがあり、まだまだ
  開発途上との印象が強い。音質はまあまあ。

前版 19.04の時は最終段階で著しく改善されたので今回もそう願いたい。けれども、Win10のWMPによる再生音が版を重ねる毎に改良されている点から、敢えてUbuntu Studio-PCを設える意味を見出し難くなったのも事実である。5ch Linux板の閑散とした状況を見るにつけ、Ubuntu Studioだけではなく、他のDistributionも人気が薄れているようで、Linuxの先行きが心配される。
Ubuntu 19.10の愛称は
  "Eoan Ermine"
Ermin(アーミン):ネコ目イタチ科イタチ属に
属するオコジョの英名。
Ubuntu Studio-PC (2019.09.16)

現在運用中のCase入りUbuntu Studio-PCは、「Intel NUC DCP847SKE + Ubuntu Studio 17.10」の1台きりであり、他の19.04/19.10-PCはObon組である。19.10の見通しが立ったところで、新たなUbuntu Studio-PCを考えたい。音楽再生専用PCとするなら、Skylake/Kaby Lake世代のCeleronでも充分であり、4台あるMini-STX-PCの内、以下のPCを選んだ。
 【M/B】 ECS H110S-2P
 【CPU】 Celeron G3900T
 【CPU Cooler Heatsink】 Dynatron T357
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 Crucial DDR4-2133 8GBx1
 【M.2 SSD】 WD Blue 500GB M.2 SATA
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【Case】 SilverStone SST VT01S
このPCには、M.2 SSD + 2.5"SSD を載せていたが、音楽再生専用であることから 500GBのM.2 SSD 1丁に改めた。全Music Fileを置かなければどうにかなる。

さて、このPCを常用するなら、Monitorの背後に設置することになる。そうなると、SWのON/OFFはCaseの前面ではなく背面の方が扱い易い。幸いにもCase SilverStone SST VT01Sの背面には、Wi-Fi Antennaの穴が2個空いている。そこにSWとLEDを据えれば良い。細工は簡単、丸鑢で少し径を広げるだけでOK。

なぜ机周りの設置に拘るか。現在〇〇台あるPCは全て机上から操作が可能であり、その習慣を変えることなくPCを増設したい。Monitorの背後はその最後の領域である。SW投入時に椅子から立ち上がることになるが、そのくらいは仕方ない。
Memoryは手持ちの都合により
8GBx1で間に合わせた。

SST VT01Sの寸法は、
 W155 x H65 x D152 mm = 1.53 liter
Caseの底面にSSDを納めなければ、
もう少し薄いCaseで間に合う。
仮に高さを48mmとすれば、
 W155 x H48 x D152 mm = 1.13 liter
となるのは判っていてもCaseの自作は大事。
実現の見通しは立たない。

背面に取り付けたSW/LEDは有り合わせ。
別に違和感はない。

先ず、Ubuntu Studio19.04を入れた。
19.10がReleaseされ次第乗り換える予定。

現在、Idle時消費電力 9W
音楽再生時消費電力 12W
Win10より 2W高い。
音楽再生時CPU温度 32℃(室温28.5℃)
音質はまあまあ。
Installから20時間経過、
不審な動きは見られない。
 PCG3