Old Hardware III


本頁は "Old Hardware II" の続きである。 (2019/02/17)

今更PC (2019.02.17)

我が家では、
 【Main Server】 4C8TのCPU
 【常用のMain PC】 4C4T以上のCPU
 【Home PC】【録画PC】【File Server】【Mini-Server】 2C4T以上のCPU
であることが望まれる。けれども、
 【動画再生PC】 絵が綺麗なPC
 【音楽再生PC】 音の良いPC
となり、CPUやGPUの能力とは別の指針で選ぶ事になる。

動画再生PCはGPUとDriverによって画像の品質は大きく変化するので、その時々の結論はばらばらになり、仮に今日は最良に思えても明日どうなるかは明日にならなければ判らない。その点、音楽再生PCの方が判り易い。つまり、USB-DACを繋いだ時、
 音の良いPC = 低機能PC
と考えて概ね間違いないからだ。
 ・SATA Portは少ない方が良い。
 ・USB Portは少ないほど良い。
  USB Portにかかる5Vの電圧はやや高めの方が結果は良い
 ・M.2はない方がよい。
 ・PCIE Lane数の少ない方がよい。
 ・PS/2 Mouse&Keyboard Socketは是非欲しい。
以上の条件を満たすM/Bは、新製品には見当たらず相当古い物ばかりである。

現在我が家のWindows系音楽再生PCは何台もあるが、音の良さでは
 Intel仕様 → Intel D2700DC (CPU Onboard) + WSS2012R2
 AMD仕様 → MSI AM1I + Athlon 5370 + Win10
の2台が未だに首座を占めている。その内後者は、Music File Serverを兼ね、365日24時間連続運転中である。Troubleが起こる前に予備のPCを設えることにした。
予定の部品構成は、
 【M/B】 MSI AM1I
 【CPU】 AMD Athlon 5370
 【CPU Cooler Heatsink】 AM3用Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 860 EVO 1TB
 【HDD】 WD 2.5"4TB HDD
 【DC-DC】 picoPSU-120-WI
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Windows 10 Pro
以上、全て手持ちの部品で間に合う。AM1IはSATA Port x2なので、1TBのSSDと4TBの2.5"HDDを奮発することに・・・・

今更PC II (2019.02.18)

では先ずWin10ProのInstallから。流石に低速PC、Install/Updateとも充分な時間がかかった。これは諦めるしかない。次に大部分のStore Appliをばっさり削除し、できる限り身軽にした。自動Maintenanceを手動で実行した後は、裏作業も一段落し動きは良くなった。

Music Playback Only PCなのでBench Softを走らせても意味は薄いが、遅さ加減を知るためには必要である。
 【Cinebench R15 OpenGL】 14.56fps Max 25W
 【Cinebench R15 CPU all】 175cb Max 25W
 【Cinebench R15 CPU single】 48cb Max 16W
 【Superπ104万桁】 29sec.
 【Prime95】 Max 35W
 【Idle】 8W
何とも絶望的な結果が得られた。これは一昔どころか三昔くらい前のPCと言えよう。計測しない方が良かったかも。それでも良い音を求めて気を取り直し、Music FileをSSDに取り込み再生した。

その点の期待は裏切られなかった。矢張り AM1I は音が良い。
 ・全体に歪みが少なく耳当たりが良い。
 ・特に会場音や和音の拡がりは美しく、所謂「音楽が聞こえる」再生音と言えようか。

但し、運用上幾つかの留意点がある。
画像をHDMIから出力したら、HDMI切替器によっては元も戻れなくなることがあった。止む無く DVI → HDMI変換してHDMI切替器に接続したら、そうした不都合は起こらなくなった。これは要注意。
Music Playback Only PCと言っても中にはConcert映像もある。そこで、PowerDVD17Ultra体験版を入れたところ、時々起動に失敗する例があった。これは、「設定」-「Appli」-「Startup」中のPowerDVD17UltraをOffにすることで解決した。
PowerDVD17Ultraによる再生映像は綺麗。精細度を上げても粒子が目立たず滑らか。但し、1920x1080動画をUpcon再生した時、CPU使用率は70~90%に達するので、Sourceによっては動きがぎこちない例もあり万能とは言えない。それでも「映画を観るなら"AM1I"に限る」 となる可能性大・・・

Q87T/CSM (2019.03.04)

職員の自宅用PCを1台つくることになった。4月から組合の庶務を担当することになり、事務処理の一部を自宅に持ち帰って対応したいとの申し出があったからである。そのために古物のPCを引き上げ、新たなPCと交換することにした。必要なSoftは Excel/Word/Access で間に合うが、OSは日頃から使い慣れたPageMaker6.0/6.5に対応するWin10 32bit版に決めた。

前に別頁で述べた通り、Skylake以降のCPUではWin10 32bit版を入れた時、有効なMemoryは2.2GB程度しか確保できず、必然的にHaswell以前のCPUから選ぶ事になる。そこで手持ちのM/BからThin-Mini-ITX仕様のASUS Q87T/CSMに目を付けた。その場合、Caseは縦置きとしできる限り設置面積を小さくしたい。あれこれ検討の結果、Antec ISK-110 を入手した。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASUS Q87T/CSM
 【CPU】 Haswell i3 4130T
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 DDR3-1600 2GBx2
 【SSD】 CFD CSSD-S6O480NCG1Q 480GB
 【PSU】 Onboard DC-DC + 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Antec ISK-110
 【OS】 Win10 Pro x32 Build 17763.348

Win10のInstallは全く問題なし。最新のISO Fileを用いたので訳なく完了した。有効Memoryは 3.4GB確保された。不要なStore Appliを削除し、自動Maintenanceを手動で実行後、Idle時消費電力は 10W。これまで 12-13W だったことを考えれば、矢張り最近のWin10は消費電力が低い。 OfficeとPageMakerのInstall、及びCaseへの組み込みはこれから。

Q87T/CSM II (2019.03.13)

前節で紹介した職員自宅用PCは無事に纏まった。
Office2000/Office2010、PageMaker6.0/6.5/70の導入も問題なし。 動画Fileを取り込まなければ、SSDの容量は500GBで充分間に合う。それでも画面の調節用にPoweDVD18Ultraと共に数本のReference Movieを収めた。

さて、Monitorは本人の財布と相談の上、DELLの新製品 SE2419H(価格は税送料込 \15,984) を選んだ。ところが値段に似合わず発色/精細感/Contrastとも良好だった。小うるさい事を言わなければ充分かも知れない。(Monitor/Keyboard/Mouseは自己負担、PC本体は貸与)

ところが職員宅(Mansion)の無線LAN Adaptorの置かれた場所とPCを据える場所とがかなり離れているため、LAN Cableを引き回すのは憚られ、擦った揉んだの挙句、無線LANを使うことにした。近頃、867Gbps対応の小型USB Adaptorが豊富に出回っているので、本人が何処からか買い求めてきた。実行速度は有線LANの凡そ1/3程度。大容量Fileを頻繁に扱うことはないので問題はなさそう。

今年に入って 32bit-PCを2台仕上げた。
 ・ASUS H87M-E + Haswell i5 4570S + Win10 Pro x32
 ・ASUS Q87T/CSM + Haswell i3 4130T + Win10 Pro x32
実は、Win10 32bit-PCは有効Memoryが広く取れるHaswellが最も相応しく、消費電力や発熱に目を瞑ることができれば Ivy Bridge/Sandy Bridgeも活躍の場はある。もし、この先も32bit-PCを使い続けるなら、LGA1155/LGA1150型のCPUとM/Bを大切にしたい。広い世間には、個別業務用に特化された16bit Applicationを未だに使い続けている事業所が少なくないと言われているので、将来超高値になる可能性がある・・・

BTWATTCH1専用PC (2019.03.28)

消費電力計 RATOC REX-BTWATTCH1(以下 BTWATTCH1)を入手したのは昨年の8月、試運転はしたもののその後使わず仕舞いになっていた。その理由は何と、

 Smaphoを持っていないのだ!

携帯電話はIDO電話の発売当初から使ってきたのに、Smaphoには全く関心がなく今日に至る。無類の新し物好きとしてはどうしたことか。

BTWATTCH1の消費電力計測値はBluetooth越しにSmaphoやPCの画面に表示可能である。ところが適当なMonitorがなかったのである。2台あるMonitorのうち1台は仕事用なので余計な表示はさせたくない。Test-PCはもう1台のMonitorを使っているが、そのPC自身にBTWATTCHの表示SoftをInstallする訳には行かず、そうかと言って別のPCに表示させた場合、Test-PCの画面出力はOFFになり適正な消費電力は測れない。そこでUbuntu Studio専用の小型Monitorを活用することにしたのだが、BTWATTCH1用のSoftはLinuxに対応せず、新たなWin-PCを用立てることになった。初めに考えたMini-STX仕様のPCは置き場所の都合で不採用。結局、Rackに収めたPCの天板上にどうにか置ける42mm厚のThin-Mini-ITXを選んだ。
 【M/B】 Intel DH61AG
 【CPU】 Ivy Bridge Pentium G2120
 【CPU Cooler】 Dynatron T357 + Scythe KAZE-JYU Slim 100x12mm Fan
 【MEM】 DDR3-1600 S.O.DIMM 4GBx2
 【mSATA】 Sandisk SDMSATA256G
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 Onboard DC-DC + 19V 90W AC Adaptor
 【OS】 Win10Pro64 Build 17763.379
 【Case】 SiverStone SST-PT13B (W186 x H42 x D181mm 約1.41 liter)

このPCは最近までUbuntu Studio 17.04を入れてあったが、Ubuntu-PCは他に○台あるので用済みとし、BTWATTCH1専用のPCに衣替えすることにした。何とも 「PC道楽極まる感」 大ありなので申し開きをしておこう。
 ・Intel DH61AG はUSB-DACを繋いだ時の音が良いM/Bとして伝説的な評価
  (我が家限定)を得ている。
 ・Pentium G2120内蔵のGraphicsは動画の発色に優れ、まだまだ充分使える。
 ・SST-PT13Bは今流行りのDeskmini Seriesより小型で見て呉れ良し。

さて、Intel DH61AGは無料でWin10がInstallできた頃にLicense認証を得ていたので、Win10のClean Installは難なく終えた。古いM/BながらUEFI Modeで問題なし。現在、Idle時消費電力 15W。BTWATTCH1消費電力表示Soft動作時 16W。できればもう少し下げたい・・・

と思案していたら、昔のOrchestra仲間がやって来た。彼は自分より○歳年下で今年古希を迎えたところ。それでも某Amateur Orchestraの現役。「今何をやってるの」と尋ねたら「BrahmsのPiano Concerto No,2」とのこと。この曲はOrcheが活躍する場面が多く遣り甲斐のある大曲。「大丈夫かね?」と聞いたら「時々譜面が見えなくなる」と宣ったのでそれ以上は追求しなかった。そこで、数ある同曲の名演奏から、取り分けOrcheの演奏が光る
  Piano : Sviatoslav Richter
  Conductor : Erich Leinsdorf
  Orchestra : Chicago Symphony Orchestra
のCDをTest中の上記PCでかけた。1960年当時の最優秀録音盤だけあって、いま聴いてもかなり良い音がする。これはRichterが初めて渡米した際に収録された記念すべきAlbumである。おっと、この演奏について話し始めたら相当な長文になりそうなので早々に打ち切り、DH61AGは期待以上の再生音を奏でたことだけを記しておこう。

*BTWATTCH1は消費電力測定値をText Dataに出力する方法もあるが、画面で数値を確認する方が好みに合っているので、敢えて専用のPCを用意した次第である)

置いてきぼり (2019.03.30)

今回は愚痴話です。悪しからず。

Net通販を利用すると、その後「おすすめ情報Mail」が届く。Mailを拒否することはできても、Siteによってはその手続が偉く面倒な場合がある。中には買い物をしなくとも勝手にMailを送りつけ、解除するには一端User登録をしなければならない強引なSiteもある。月に数通程度ならさして苦にならずそのまま放置するが、毎日何通も送られてくるとうんざりする。

到着するMail数は一日○○通はある。忙しい時はその取捨選択が煩わしく、「おすすめ情報Mail」はなるべく排除するように努めている。ところが、再度買い物をするとMailの嵐が復活するSiteがあり、特に酷いX社とY社は買い物をしないようになった。実はその2社には共通点がある。買い物Siteの商品分類と階層化が不十分なため、目的の商品を探し難い点に尽きる。Siteの不備をMail配信で補っている感がある。

ところがそれだけでは済まなくなった。Y社に登録された個別Siteを閲覧するだけで「おすすめ情報Mail」が届くようになったのだ。従って、Y社関係のSiteは一切開かぬようにする他はなく、自分にとってY社は消滅したのと同じことになった。一方、X社は大分前から「避忌Site」になっているので最近の対応状況はよく判らない。両社とも所謂Big Dataを駆使しているようだが、その解析と運用が稚拙で結果は裏目に思える。その点、A社とB社は節度があり、今のところ不快な思いをさせられたことはない。

前節で「Smaphoを持っていない」と述べた件、不要Mailや迷惑Mailの排除対策が確立するまで手を出さないつもりでいたら、いつの間にか置いてきぼりに・・・

恒例の儀式 (2019.04.05)

BTWATTCH1専用PCは、その後順調に動作していたのだが、昨日突然画面表示が乱れた。原因はHDMI出力端子の接触不良に違いない。そこで、接点復活剤を一吹きしたら問題は即解決した。このM/B DH61AGは2011/7/2に購入し7.7年経過している。各端子にこびり付いた汚れは相当なLevelであったものと考えられる。ならばこの際、全ての外部端子をCleanupすべく接続Cableを外し同剤で処理した。

USB端子に繋いだSound Deviceにも変化が現れた。音の濁りが低減し一段とClearになったのだ。その昔、Phono CartridgeとTone Armの接点が汚れると音質が著しく劣化することから、Audio機器にとって無水Ethanolは必需品であった。今回の件は、それと全く同じと言えよう。だからと言って接点復活剤を度々Sprayするのは考えもの。同剤は接点の皮膜を痛める可能性があることから、普段は紙縒の紐に無水Ethanolを付けて接点を拭い、Air Sprayをかけて処理する方法が無難に思われる。

ところで、BTWATTCH1専用PCはまだ所定の場所に設置していない。
 ・Monitor "GeChic On-Lap 1303H"のmicro-HDMI端子に繋ぐ適当なCable
  がない。
 ・USB-DACに繋ぐ高品位USB Cableの長さが足りない。
 ・使用したCase SST-PT13BのFront USB端子にBluetooth Adaptorと
  Mouse用無線Adaptorを並べて据えた場合、Mouseの動きがぎこちなくなる。
  Mouse用のAdaptorはM/B背面からCableを引き出し、Bluetooth Adaptor
  とは少し離れた場所に置く必要がある。そのためのUSB延長Cableがない。
 ・適当な長さのAC Adaptor用 3P眼鏡Cableがない。
そこで長さを確認の上、4種のCableを注文した。

とまあ、新たなPCを机上に設置する際の一悶着は恒例の儀式みたいなもの。必要なCableは本日揃う予定・・・

BTWATTCH1専用PC II (2019.04.11)

どうにかBTWATTCH1専用PCのSettingを終え、消費電力を計測する体勢が整った。試運転の結果に依れば、Watchecker TAP-TST5と較べて 0.3~0.4 W 高く表示される。TAP-TST5の計測値は小数点以下省略、BTWATTCH1は有効数字3桁なので、例を上げれば、
 ・TAP-TST5の計測値が 12Wの時、BTWATTCH1では → 11.9W~12.8W
 ・BTWATTCH1の計測値が12.9Wの時、TAP-TST5では → 13W
これからはBTWATTCH1を用い、当分TAP-TST5による値も併記する予定である。

さて、BTWATTCH1専用PCの導入により予想外の副産物が得られた。別頁でも述べた通り、USB-DACを繋いだ時の音質が大層良好なのだ。現在、Olasonic社製AMPのUSB入力に繋ぎJBL4312M IIを鳴らしている。清澄でしっとりとしたSoundは鳥肌もの。特に弦楽器の音が滑らかで、JBLとしては珍しく室内楽の充実感が味わえる。そうなると、これまで馴染みの薄かった分野の音楽にも興味が湧き、Music Lifeが一段と拡がりそう。それにしてもIntelの旧型M/Bは音が良い。
 【Micro-ATX】 DH67GD / DB85BL
 【Mini-ITX】 D2700DC / DH61AG / DQ77KB / DH77DF
 【NUC】 DCP847SKE / D54250WYK (D33217GKEのみ音に不満あり)
いずれも現役である。返す返すもIntelの一般消費者向M/B撤退は惜しまれる。
ところで、今回使用したMonitor GeChic On-Lap 1303Hの映像入力は、
 Micro HDMI x1
 Mini-DisplayPort x1、VGA x1
の三種であった。前二者の端子はよく似ているので Micro HDMI x2 と勘違いし、折角用立てたCableは使用不可。結局、手持ちのHDMI x5切替器を用い解決した。現在、本機とUbuntu Studio 17.10-PCを繋ぎ3台分空いている。また悩みが増えそう。

左の写真はBTWATTCH1専用PC設置後のPC机右端である。
さて、この中にPCは何台あるか。
 Micro-ATX x2、Mini-ITX x2
 Thin-Mini-ITX x1、NUC x1
都合6台である。 (BTWATTCH1専用PCは写真中央最上部NOD304の上にあり)
Intel D2700DC (2019.04.16)

Intel D2700DCが発売されたのは2012年の3月、Sandy Bridgeはその1年前なので然程古くはない。同M/Bに内蔵されたCPUは 2.13GHz 2C4T TDP10WのAtom D2700であり素性は真っ当ながら、64bit OS対応のGraphics Driverが発表されず、評価も定まらない内に世代交代してしまった。

ところが本頁の上の方で度重ねて述べているように音楽再生PCとして使う限り今でも充分生きる道がある。専用Graphics Driverがなく汎用の標準VGA Driverで間に合わせることによりOSの動作は軽くなり、音楽再生にとって寧ろ都合の良い結果が得られたのである。以来、そのOSとしてWindows Storage Server 2012 R2(以下WSS2012R2)を使ってきたが、一つだけ不満があった。WSS2012R2はBluetoothに対応せず、複数台切替可能なKeyboardが使えず、止む無く用いた専用のKeyboardは場所塞ぎ以外の何物でもなかった。(机周りにある○○台のPC全てに専用のKeyboardを宛がうわけには行かない)

そこで、もう1枚あるD2700DCにWin10 Hone x32/x64を入れて試した。最新版のISO Fileを用いたので大した時間もかからずInstall及びUpdateは完了した。当然、Bluetoothの動作はOK。x32/x64両版を聴き比べたところ、殆ど同じではあるが後者の方が僅かに心地良く聞こえた。けれども、現在使用中のWSS2012R2を入れたPCに較べてやや聴き劣りするのはどうしたことか。両者の違いはOS以外に何があるか。
 【旧D2700DC】 Music FileはLocal Disk上にあり。
 【新D2700DC】 Music FileをNetwork越しに再生した。

Music FileはLocal Disk上に置いた方が好ましいことは充分に承知していたが、今回はその差が殊の外著しかった。そこで新D2700DC-PCにMusic Fileを取り込んで再度比較したところ、今度は新旧互角に聞こえた。やはりNetwork越しの音楽再生は急場凌ぎと考えるべきか。

以上を纏めると、
 ・Intelの旧型M/Bは音楽再生PCに最適。
 ・OSはWin10 x64で問題なし。Errorや警告は一度もない。
  但し、音楽再生に必要のないAppliやProgramはできる限り削除する。
 ・Music Fileは必ずLocal Disk上に置く。
因みに、D2700DCは現在20K円以上の値がついている。もし、物置や押入れのどこかに仕舞い込んであったら、是非陽の目を・・・
【M/B】 Intel D2700DC
【Cooling Fan】 be quiet! BL037 80x25mm
【Superπ104万桁】 71 sec.
【Idle】 BTWATTCH1:13.4W(TAP-TST5:13W)
それでも音が良ければ使い途はある。
Haswell i5 4670T (2019.05.28)

5月27日、AMDの新CPU Ryzen 3000 Seriesが発表された。いずれも上々のSpecであり、【Ryzen 7 3700X】 8C/16T、3.6~4.4GHz、TDP65W、$329 あたりが購入候補となるが発売は七夕の日。一方Intelの新Seriesは当分先のよう。ならば、これから40日余り何で遊ぶか。

そうした時は中古市場を眺めることになる。SkyLake/KabyLake/CoffeeLakeは中古でも高値が続きおいそれとは手が出ない。では、Haswell世代はどうか。彼方此方のShopを眺めるうちに Haswell i5 4670T を見つけた。価格は \10,400。一晩思案の上注文した。予定の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASUS Z97I-Plus
 【CPU】 Haswell i5 4670T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 未定

最近組み立てるHome-PCの要件は 「静かで音が良いこと」 に尽きる。Haswell以降、基本性能はPentium以上なら問題はなく、i3 / i5 / i7 を選ぶかどうかは気分次第である。そうは言ってもWindows Updateや大容量File転送時の所用時間を考えれば、上位のCPUに越したことはない。i5 4670T は発売当時購入予定Listに入れながら気付いた時はどこも品切れだった記憶がある。

さて、ASUS Z97I-Plusは手持ちのASUS M/Bの中では比較的音の良い部類である。結果は如何に・・・

Win10 Low-spec PC (2019.05.31)

端境期にはLow-spec PCを弄るのも一興である。何や彼やと言われるWin10ではあるが、相当Specの低いPCでも仕上げれば底々動くので、古いH/Wの整理が中々進まない。IntelのDCP847SKE/D2700DC/DH61AG、AMDのAM1Iは我が家では今尚現役である。その内、DCP847SKEはUbuntu Studioを入れMusic-PCとしているが、このM/Bは終息時に捨値で求めたものがもう1枚ある。暫しの遊び相手としよう。(前節でStartした「ASUS Z97I-Plus + Haswell i5 4670T」はOSの選択に迷い後回しに)

そのDCP847SKEは 「3階建てNUC」 の1階部分にある。
 【M/B】 Intel NUC DCP847SKE
 【CPU】 Sandy Bridge Celeron 847 (M/B内蔵)
 【MEM】 DDR3-1333 S.O.DIMM 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB mSATA
 【DC-DC】 M/B内蔵
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
起動したら、Win10 Pro WS Build 17763.437が入っていた。動きは予想以上に良好、まだまだ使えるじゃん。次に"Win10 May 2019 Update"のISO FileをMountした。Updateに相当な時間はかかったが、どうにか無事に完了しBuild 18362.145に達した。

さてCeleron 847は、2C2T、動作周波数 1.1GHz、TDP 17W、Process Rule 32nm。 念の為にCinebenchR15/Superπを走らせた。
  Open GL : NG、CPU all : 72cb、CPU Single : 38cb
  Superπ104万桁 : 35sec.
目を疑う結果ながら、
 ・WMPによる音楽再生は最上品質とは言えないまでもかなり良好。
 ・PowerDVD18Ultra体験版による動画の再生時、TTHDをONにすると
  CPU使用率は90%台後半になり相当厳しくともどうにか観られる。
  TTHDをOFFにすれば同使用率は20%台に下がり問題なし。
 ・InstallやUpdateの鈍重さに堪えられれば使えそう。
  気の短い人の精神修養に、或いは他のPCの引き立て役として最適か。

従って、Intel NUC DCP847SKEはWin10が実用になる最低LevelのPCとしてまだまだ捨て難い・・・

Haswell i5 4670T II (2019.06.01)

前節「・・ASUS Z97I-Plus + Haswell i5 4670TはOSの選択に迷い後回しに・・」の件について述べよう。

先日まで、ASUS Z97I-Plusは i3 4350Tを載せWin10 Proを入れてあった。そのSSDにはPowerDVD「15/16/17/18Ultra体験版」を順次Installし、それぞれ30日間の期限を目一杯使ってきた。 従って、Win10を再Installしなければこれ以上同体験版を使うことはできない。そこで、CPUを i5 4670T に差し替えた後、Win10 ProをClean Installした。ところが、SSD使用領域は10GBも増加した。
 【Win10 1809から1903へUpdateした時】 SSD使用領域は凡そ 14GB
 【Win10 1903をClean Installした時】 SSD使用領域は凡そ 24GB
この差については前から気になっていたのだが、もう一度確認しよう。

そこで、Win10 Pro 1809入りSSDを繋ぎSW-ON。中身はWin10 Pro for Workstasionsだった。この時、SSD使用領域は14.5GB。次に"Win10 May 2019 Update"のISO FileをMountしUpdateした。やがてBuild 18362.145が得られ、Disk Cleanup後のSSD使用領域は14GB。

それにしても、Version 1903をClean Installした場合と同1809からUpdateした場合とで、SSDの使用領域に10GBも差があるのはどうしたことか。新VersionからProgramの圧縮仕様が変更されたではないかと思われるが詳細は不明。腑に落ちない時は再試行する必要がある。即ち、Win10 Pro 1809をClean Install後、直ちに同1903へUpdateしたらどうか。

Windows 10 Pro
SSD
使用領域
SSD
Version
Build
作業内容
#01
1809
17763.379
Clean Install直後
15.4GB
1903
18362.145
Update直後
23.7GB
Disk Cleanup後
13.3GB
最新のUpdate後
13.8GB
不要Appli削除後
13.5GB
常用Utulity Install後
13.8GB
#02
1903
18362.145
Clean Install/Update/
Disk Cleanup後
24.2GB
    *SSD #01は 1809をClean Install後1903へUpdate。
    *SSD #02は 1903をClean Install。

Haswell i5 4670T III (2019.06.03)

Win10 Ver.1903をClean Installした時、Storageの使用領域が凡そ10GB増加する件について。5ch Mini-ITX 116 >>368 さんから指摘があった。
 https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1164008.html
つまり、Win 10 19H1(=1903)から"予約済み記憶域"が加わった。但し、同1903をClean Installした場合に限られるとのこと。

この2019/01/10の記事は目にした記憶はあるが、当時Win10 Insider Programは毎回Updateで対応していたため、同1903をClean Installすることなくいつしか忘れていた。迂闊な話である。では、1809から1903へUpdateした場合と、1903をClean Installした場合の相違点を確認しよう。

Win10 システムと予約領域
記憶域の使用状況
1809から1903へUpdate
1903 Clean Install
システム ファイル
7.61GB
10.8GB
予約済み記憶域
-
7.19GB
仮想メモリ
1.89GB
1.89GB
休止ファイル
3.15GB
3.15GB

上表の通り、1903をClean Installすると"予約済み記憶域"として7.19GBの領域が確保され、更に"システム ファイル"も3.19GB増加している。

次にCinebenchR15/Superπを実行した。

Z97I-Plus + i5 4670T 2019/06/03 室温27.5℃
M/B
ASUS Z97I-Plus
CPU
Haswell i5 4670T
CPU Cooler
Noctua NH-L12S
Memory
DDR3-1866 4GBx2
Sound
USB-DAC + Noise Filter
PSU
picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
SSD
Intel mSATA
240GB
Samsung 840
EVO 250GB
OS
1809から1903へ
Update
1903
Clean Install
Cinebench
R15
OpenGL
34.20 fps
Max 58W
33.96 fps
Max 57W
CPU
all core
468 cb
Max 53W
466 cb
Max 52W
CPU
single core
135 cb
Max 32W
134 cb
Max 31W
Superπ104万桁
11sec.
Idle時消費電力
12.3W

上表の通り、その差は極僅か。敢えて相違点を上げれば、
 ・1809から1903へUpdateした場合の方が、Bench結果は僅かに上回った。
 ・1903をClean Installした場合の方が、消費電力は僅かに低かった。
以上、測定誤差程度ではあるが、毎回同じ傾向を示した点は記録に留めて置こう。

さて、上の方で 「ASUS Z97I-Plusは手持ちのASUS M/Bの中では比較的音の良い部類である・・」 と述べた件は裏切られなかった。特に1903をClean Installした時の歪みの少ない再生音は好ましい・・・

5ch Mini-ITX 116 >>368 さん、ありがとうございました。
Ivybridge i7 3770T (2019.06.04)

AMDの新Seriesが発売される七夕までは中古のCPUで遊ぶ方針を立てた。では、Haswell i5 4670Tの次はどうするか。小型のPCを実現するなら、picoPSUで間に合うよう最大消費電力の低いT付CPUを探したい。

そこでまた各PC Shopの中古CPUを漁ったら、
 【Ivybridge i7 3770T】
   4C/8T、2.5/3.7GHz、TDP 45W、Process Rule 22nm、\10,778
が見つかった。現在運用中のIvybridge i3 3220Tを載せたVMware PCを増強するには丁度良い。けれども、その 「i3 3220T + Intel DQ77KB」 PCはCaseに収まっているので、先ずはASUS P8Z77-I Deluxeで試すことにした。このM/Bは入手以来多方面に活用してきたが、SATA3の仕様がSATA 6Gb/s x2、SATA 3Gb/s x4であることから、Storageを多数載せる場合に物足りず暫く出番がなかった。
部品選びの方針は、
 ・CPU CoolerはRetail Coolerで試した後に決める。
 ・VMwareを快適に運用するにはLAN Adaptorは2系統欲しい。
 ・Memoryは16x2GB積みたいところではあるが生憎手持ちがなく8x2GBで妥協を。
よってTest機の構成は下表の通り。P8Z77-I Deluxeの箱を開けたら、i5 3570Tが取り付けたままだったので、i7 3770TのDataと併せて採った。

P8Z77-I Deluxe + i7 3770T 2019/06/04 室温28.5℃
M/B
ASUS P8Z77-I Deluxe
CPU
Ivybridge i5 3570T
Ivybridge i7 3770T
CPU Cooler
Intel Retail Cooler
Memory
DDR3-1600 8GBx2
LAN Card
-
Intel i210 Gigabit
Network Connection
SSD
Samsung 860 EVO 500GB
PSU
picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
OS
Win10 Pro 1903 Build 18362.145
Cinebench
R15
OpenGL
10.81 fps
Max 39W
18.31 fps
Max 54W
CPU
all core
415 cb
Max 48W
569 cb
Max 55W
CPU
single core
120 cb
Max 32W
135 cb
Max 36W
Prime95
15分間実行
消費電力
Max 61W
Max 70W
CPU Core温度
Max 63℃
Max 68℃
CPU Fan回転数
Max 1961rpm
Max 2428rpm
Superπ104万桁
11sec.
10sec.
Idle時消費電力
17.5W
18.6W

茶か黒か (2019.06.05)

前節の表を眺めると、i7 3770TにIntel Retail Coolerを載せた時の最大回転数はPrime95実行時 2428rpmに達した。今回使用したCoolerは数個の中から選別した低中回転時は充分に静かな良品ながら、流石に2428rpmでは元気溌剌。ならばCoolerを交換しよう。候補は Noctua NH-L9i。同Heatsinkを用い、三種の92mm Fanで試す。結果は以下の通り。
P8Z77-I Deluxe + i7 3770T II 2019/06/05 室温28.0℃
M/B
ASUS P8Z77-I Deluxe
CPU
Ivybridge i7 3770T
Memory
DDR3-1600 8GBx2
LAN Card
Intel i210 Gigabit Network Connection
SSD
Samsung 860 EVO 500GB
PSU
picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
OS
Win10 Pro 1903 Build 18362.145
CPU
Cooler
Heatsink
Intel
Retail Cooler
Noctua NH-L9i
Cooling Fan
Noctua
NF-A9x14PWM
be quiet!
BL038
Noctua
NF-A9PWM
92x14mm
92x25mm
92x25mm
Prime95
15分間実行
消費電力
Max 70W
CPU Core温度
Max 68℃
Max 61℃
Max 60℃
Max 61℃
CPU Fan回転数
Max 2428rpm
Max 1771rpm
Max 1369rpm
Max 1206rpm
Idle時消費電力
18.6W
18.6W
18.4W
18.4W
上の表から、
 ・CPU温度に関しては、be quiet BL038 の成績がほんの少し良かった。
 ・CPU Cooling Fanは、Noctua NF-A9 PWMの回転数が低かった。
 ・FanのNoiseは、Noctuaよりbe quiet!の方が僅かに耳当たりは良かった。

Test前はNoctua NH-L9iよりHeatsinkが充実した同NH-L9x65を考えていたのだが、どうもNH-L9iで間に合いそう。そうなると、HeatsinkはNoctua NH-L9iでよし、Cooling Fanは 「Noctuaの茶かbe quiet!の黒か」 で決めることになりそう・・・

Godavari A10-7860K (2019.06.07)

AMDのA10-7860Kが発売されのは2016/03/02。Skylake(2015/09/27)とKabylake(2017/01/06)の間になる訳でそう古くはない。 けれども、今や誰からも顧みられず、存在しなかったのような仕打ちを受けている。

新たなPCを仕上げるためには古いPCを整理しなければならない。そこで、A10-7860Kを載せたPCに目を付けた。いきなり解体では心残りになるかも知れないので、お別れ会を兼ねてWin10をUpdateしCinebenchR15を走らせた。比較のために、ASRock Deskmini-A300 + Athlon 200GEのDataを添えた。
Godavari A10-7860K vs Athlon 200GE 2019/06/07 室温28.0℃
M/B
MSI A88XI AC V2
Deskmini A300
APU
Name
AMD Godavari A10-7860K
Athlon 200GE
Clock & C/T
3.6GHz/4.0GHz 4C/4T
3.2GHz 2C/4T
cTDP
45W
65W
AUTO (35W)
CPU
Cooler
Heatsink
Thermalright Ultra-120 eXtreme
Dynatron A18
Cooling Fan
Coolink SWiF2-120P
Noctua NF-A9x14
Memory
DDR3-1600 4GBx2
DDR4-2400
SO.DIMM 4GB x2
SSD
Samsung 840 EVO 120GB
Intel 660P
512G8XT M.2
PSU
Silverstone SST-ST45SF
M/B内蔵DC-DC
+ 19V 90W Adap.
OS
Win10 Pro Build 18362.145
Case
Windy MC3
-
Cinebench
R15
OpenGL
39.89 fps
Max 71W
43.23 fps
Max 90W
34.32 fps
Max 39W
CPU all
251 cb
Max 66W
291 cb
Max 94W
354 cb
Max 29W
CPU single
83 cb
Max 52W
90 cb
Max 60W
128 cb
Max 21W
Superπ104万桁
19 sec.
16 sec.
Prime95
15分間実行
消費電力
Max 77W
Max 109W
Max 37W
CPU温度
Max 46℃
Max 51℃
Max 60.0℃
CPU Fan回転数
732rpm
1513rpm
Idle時消費電力
18.3W
8.4W
上の結果を眺めれば、A10-7860Kを蔵入りさせる件について異論はない。本頁の上の方で述べた通り、IntelのCPUは7年前のIvy世代でもまだまだ充分使えるのに、AMDは3年前のGodavari Seriesですら使用に堪えない。これは見方を変えれば、
 ・IntelのCPUはIvy/Haswell以降の進歩が緩やか。
 ・AMDのCPU/APUは最近の進歩改善が著しい。
となろうか・・・

Gigabyte GA-C1037UN-EU (2019.06.08)

中古のCPU Haswell i5 4670T / Ivybridge i7 3770T を入手した後が続かない。他は手持ちのCPUと同等なものが多く購入には至らない。ならば、蔵入りしたM/Bを見直すことにしよう。

上の方で、Win10が実用になる最低LevelのPCとして Intel NUC DCP847SKEを取り上げたが、その少し後に発売された GA-C1037UN-EU はどうだろうか。
 【Intel NUC DCP847SKE】 Sandybridge Celeron 847搭載 (2013/01/14 発売)
 【Gigabyte GA-C1037UN-EU】 Ivybridge Celeron 1037搭載 (2013/10/29 発売)

以下のPCにWin10 Home x64をInstallした。いきなりVersion 1903をInstallするとStorage使用領域が大きくなるので、先ずVersion 1809を入れ、その後 同1903 Build 18362.145へUpdateした。その間相当な時間はかかったが、途中で寝入ってしまい正確な所用時間は計り損ねた。
Gigabyte GA-C1037UN-EU 2019/06/08 室温27.0℃
M/B
Gigabyte
GA-C1037UN-EU
Intel NUC
DCP847SKE
CPU
Name
Ivybridge
Celeron 1037
Sandybridge
Celeron 847
Clock & C/T
1.8GHz 2C/2T
1.1GHz 2C/2T
TDP
17W
17W
CPU
Cooler
Heatsink
M/B附属Heatsink
M/B附属Cooler
Cooling Fan
Enermax 80x25mm Fan
Memory
DDR3-1600
4GBx2
DDR3-1333
SO.DIMM 4GB x2
SSD
Samsung 850 EVO
120GB
Samsung 840 EVO
120GB mSATA
PSU
DC-DC
picoPSU-120-WI
M/B内蔵DC-DC
AC-DC
19V 65W AC Adaptor
OS
Win10 Home
Build 18362.145
Win10 Pro for WS
Build 18362.145
Cinebench
R15
OpenGL
5.57 fps
Max 32W
NG
CPU all
124 cb
Max 27W
72 cb
Max 21W
CPU single
62 cb
Max 24W
38 cb
Max 18W
Superπ104万桁
21 sec.
35 sec.
Prime95
15分間実行
消費電力
Max 32W
Max 24W
CPU温度
Max 51℃
Max 78.0℃
CPU Fan回転数
1190rpm
2261rpm
Idle時消費電力
19.0W
11.7W
GA-C1037UN-EUは動画の再生が良好である。DCP847SKEではPowerDVD18UltraのTTHDを効かせた時、CPU使用率が90%台後半に達した動画もGA-C1037UN-EUでは50%台に落着き問題なし。更に発色/Contrastとも良好。つまり、動画Upcon再生が可能な最低LevelのPCと言えよう。けれどもUSB-DACを繋いだ時の音はDCP847SKEに較べて思わしくなかった。決して低品質ではないが全体に硬質な響きがする点は惜しまれる。

GA-C1037UN-EUには PCI SlotがありPT2-PC向きと言えそう。SATA SlotがSATA3 6Gb/s x1 + SATA3 3Gb/s x2 であることから、入手当時は録画PCには物足りなかったが、最近は大容量Storageが手頃な価格で得られ、PT2-PCとして復活する日がやって来るかも知れない。このM/BはFanless仕様ではあるが、適当なFanを載せれば常時稼働も安心。ということでもう暫く部品棚に留め置こう。それにしても、いつまで古物部品で遊ぶのだろうか。自分でもよく判らない・・・

Jetway NF81-T56N-LF (2019.06.09)

今日もまた古物M/Bと戯れた。選んだ品は「Jetway NF81-T56N-LF(2011/04/09発売)」である。搭載されたAPU T56Nは同時期に発売されたE350の工業用Versionとのこと。このM/Bは 3.5"HDD x6搭載の自作Caseに入れWin8/8.1で暫く運用した。 当時でも低速APUではありながら、SATA 6Gbps x5 + mSATA x1の仕様であることから、File Server用途に重宝した。

このNF81-T56N-LFは既にWin10 Proの認証を受けているので、以下の手順でInstallを進めた。
 ・Win10 Pro 1809をClean Installした後、同1903のISO FileをMountし
  Build 18362.145を得た。動作が遅いことを除けば特に問題なし。
 ・けれどもCPU使用率が100%に達する場面が多く、物事は遅々として進まず。
  そこで、Uninstall可能なAppliを削除し、
  更に「設定」Tab中、裏作業を伴う項目は全てOFFにした。
 ・自動Maintenanceを手動で実行した。これは深夜にStartし明け方には
  終わり、Idle時のCPU使用率は2-3%に落ち着いた。
次に、常用のUtilityやPowerDVD18Ultra体験版などを導入した。
 ・CCleaner/HWiNFO64/AIDA64の動作は問題なし。
 ・WMPの動作及び音質とも良好。
 ・PowerDVD18UltraでTTHDを効かせた時、CPU使用率は100%に達した。
  TTHDをOFFにすればCPU使用率は60%程度となり運用可。絵も綺麗。

結果は、
 【Windows Update時CPU使用率】 ~100%
 【File Copy時CPU使用率】 80-90%
 【音楽再生時CPU使用率】 17-20%
 【CinebenchR15 OpenGL】 6.73fps Max 28W
 【CinebenchR15 CPU all】 49cb Max 23W
 【CinebenchR15 CPU single】 27cb Max 19W
 【Superπ104万桁】 52 sec.
 【Idle時消費電力】 13.7W
となり、余程気の長い人でなければ付き合い切れたものではない。ならば窓の外に放り投げるか。おっと、そうは行かない。USB-DACを繋いだ時の音質は、最近試した○丁の古物M/Bの中では最も優れているのだ。

「一般的に低機能の旧型M/Bは音が良い傾向にある」ことから、机周りにMusic-PCが増殖し、そろそろ打ち止めにしなければならない。NF81-T56N-LFの行く末については暫く聴き込んだ上で決めることに・・・

今更PC III (2019.06.20)

その後 「今更PC = MSI AM1I + Athlon 5370」 は順調に動作していた。音も絵も良好でMusic File Server用途以上の働き振りだった。ところが、5月末頃から 音楽の再生中にRecordのScratch Noiseのようなプチプチ音が混じり始めた。もう1台のAM1I-PCはそうしたNoiseは経験済みであり、BonCasLink機能を外して解決した経緯がある。 これもまた最近復活した。

そこで、当てずっぽうではあるが、原因としてRealtek RTL8111GのDriverに目を付けた。どうも裏作業に伴うNoiseの様に感じられたからである。けれどもInstall済みのDriverは最新版であり、同Chipは他のPCでは問題ないことから、俄には断定できず、暫くそのまま放置した。

そして昨日、ふと思い立ち Intel Gigabit CT Desktop Adapterを挿してみた。結果は○。その後プチプチ音は聞かれない。Cardの分消費電力は増したが、CPU使用率は逆に幾分低下した。暫く様子をみよう。

もし、このままLAN Cardを使うとなれば、3 liter未満の既製Caseに収めるのは難しくなる。かと言ってCaseを自作する元気はない。どうしよう・・・
【M/B】 MSI AM1I
【CPU】 AMD Athlon 5370
【CPU Cooler Heatsink】 AM3用Heatsink
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
【LAN】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
【SSD】 Samsung 860 EVO 1TB
【HDD】 WD 2.5"4TB HDD
【DC-DC】 picoPSU-120-WI
【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
Old SSD (2019.11.28)

今日は古物のSSDで遊んだ。40GB未満の初期SSDは既に処分済み。今回はその次の世代である。
 Intel SSDSA2M080G2GC 80GB
 Toshiba THNSNC064GBSJ 64GB x2
購入から7-8年経過している。旧SATA規格で容量も少なく、とてもSystemやData Diskとして使う気になれない。使い途があるとすれば、System DiskのCloneとしてBackup用途が関の山か。 Win10 道楽用PCのSystem Disk実使用量は、精々40GB程度なので、64GBあれば充分収まる。

作業の手順は以下の通り。
 ・先ず、元になるSSDのSystem Disk領域を60GBに縮小した。
 ・Copy先となるSSDを初期化した。用いたSoftは "HD革命Partition EX3"。
 ・Clone作成Softは "HD革命 CopyDrive Ver.7"。
 ・Toshiba 64Gb SSDをIntel-PCのSystem Disk Cloneに仕立てた。
 ・Intel 80GB SSDをAMD-PCのSystem Disk Cloneに仕立てた。
 ・両者とも大した時間はかからず無事に完了した。

出来上がったClone SSDから起動したところ、旧世代の低速製品であると言われなければ、特に遅いとは気付かない程度であった。次に、CrystalDiskMarkで確認した。
【Intel SSDSA2M080G2GC 80GB】

Backup用途なら別段不足はない。
【Toshiba THNSNC064GBSJ 64GB】

相当遅いDataだが、実際に運用すると然程でもない。Backup用途なら何とか使える。

このToshiba SSDはXP用に最適との評価を得た時代があった。
【Samsung 850 EVO M.2 120GB】

SATA 6Gb/s規格のmSATA。
これが元になったSSD。
動画Fileを削除してCloneを拵えた。
Win10は Clean Installが簡単なので、Clone Diskの世話になる機会は滅多にないが、あれば安心であり、急場の対応も速やかである。或いは 「Old SSDは音が良い」 等と言われる日がやって来る可能性もあり (今のところは聞かれない) 廃棄は忍びない。

MSI B75MA-E33 (2020.03.07)

昨夏以来、IntelもAMDもM/Bの新製品はすっかり影を潜めている。僅かにBiostarが気を吐いている程度で、有力4社の製品は発売予定すら聞こえてこない。そうなると古物M/Bで遊ぶ他はない。先日、職員用のPCを4台仕上げ、旧PCから外したM/Bが何枚かあるので、当面の虫押さえにしよう。

その一番手は MSI B75MA-E33 である。CPUはIvy i5 3570Tを選び、Win10 最新ISO FileのInstall Testを兼ねることにした。
 【M/B】 MSI B75MA-E33
 【CPU】 Ivy i5 3570T
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 860 EVO 250GB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro Ver.1909 Build 18363.693

2020/02/19付ISO FileをUSB-Memoryに仕込みInstallを開始した。M/Bが古い所為か起動直後のH/W確認作業に少し手間取ったが、その後は順調に進み、Win10 Pro Ver.1909 Build 18363.657が得られ、Updateで同18363.693に達した。全てのDrivrは自動的にInstallされ、見守るだけで何もすることはなかった。

 【Cinebench R15 OpenGL】 10.69 fps / Max 35W
 【Cinebench R15 CPU all core】 407 cb / Max 45W
 【Cinebench R15 CPU single core】 119 cb / Max 27W
 【Superπ104万桁】 11 sec.
 【Prime95実行時消費電力】 Max 60W
 【Idle時消費電力】 15W
 【WMP音楽再生時消費電力】 17W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 Uocon_off】 20W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 Upcon_on】 25W

最新のCPUに較べてBench結果が寂しい点を除けば、Home-PC用途なら実用上問題ない。但し、完成待ちのPCが行列をなしている現状では、このままTestだけで終わる可能性大・・・、そうだ、MSI B75MA-E33のSATA PortはSATA3 x1 + SATA2 x3なので、SATA3 10Port増設Card "Kurosiko SATA3i10-PCIe" を試す良い機会かも知れない。このCardは2017/10/23に入手しながら一度も試していなかった。
【MSI B75MA-E33
   + Kurosiko SATA3i10-PCIe】

SATA3 10Port増設CardはKurosikoの面目躍如。まだ2台しか繋いでいない。台数が増えたらどうなるか・・・

← をClickすると拡大します。
Kurosiko SATA3i10-PCIe (2020.03.08)

Kurosiko SATA3i10-PCIeは 「際物Series」 と称しているが実際はどうか、あれこれ試した。用意したHDDは SATA 3Gbps 2.5"1TB HDD WD10JPVT 6台、いずれも2011~2013年頃の製品であり、廃棄寸前の代物。
 ・先ず、HDDを繋がずSATA3i10-PCIeだけ挿して起動した。問題なし。
 ・次にSATA3i10-PCIeに6台のHDD繋いだ。6台とも無事に認識された。
けれども、1TB HDD x6のままでは使い難いので、記憶域Poolを試した。
 ・ところが、記憶域Poolの設定中にErrorが出て不成立。
 ・6台のHDDを繋ぐPortを替え、再度記憶域Poolを設定したところ、
  今度は大丈夫、6TBのDriveが成立した。

なぜ挿すPortによって記憶域Poolができたりできなかったりするのか、幾つかの組合せで試行した。
 ・#00~#09まで10 Portの内、#01と#03に難がある。他のPortは大丈夫そう。
 ・そこで一端Cardを外し、各Connectorに接点復活剤を軽く噴霧した。
 ・今度はどのPortを使っても記憶域Poolは成立した。
つまり、購入から2年半経ち、Portの接触が甘くなった所為と考えられる。喩え未使用でも長期間放置すればTrouble発生の原因になることもある、とのことか。

従って、SATA3i10-PCIeは、Old HDD救済Goodsとして生きる道がありそう。但し、Cost計算をしないことが肝心。
 ・現在、6TB 3.5"HDDは10k円程度。
 ・もし、Kurosiko SATA3i10-PCIeとSATA Cable & SATA電源Cableをそれぞれ
  6本づつ新規に求めたら幾らになるか、答えは明らか。
或いは大容量HDDを並べて100TB超PCを目差すか。

尚、Idle時消費電力の推移は、
 【前節の部品構成時】 15W
 【電源をpicoPSU-160-XTからSilver Stone SST-ST30SF V2に替えた時】 17W
 【Kurosiko SATA3i10-PCIeを挿した時】 21W
 【6台の2.5"1TB HDDを加えた時】 26W
Caseの問題さえ解決できれば、実現の可能性はあるかも・・・
【廃棄寸前のHDD活用法】

2.5"1TB HDD WD10JPVT 6台による
6TBの記憶域Pool。
「HDD Kombinat仕立」 も面白そう。

← をClickすると拡大します。
ASRock J5005-ITX V (2020.10.04)

別頁で進行中のFile Server 4号機は、予定のCase"Fractal Design NOD304"の附属品を散逸し、どうも不足分は自作することになりそう。仕方なく、その為に必要な部材を注文した。暫し手持ち無沙汰になり旧型M/Bで遊ぶことに。

さて、Intel SoC型Processorは消費電力が低く、Mini-ServerやMusic PCに重宝してきた。けれどもWindowsの月例更新が始まった頃から、Windows Update/自動Maintenance/Disk Cleanup等、その鈍重さに辟易とし、なるべく避けるようになった。それでもめげずに運用中のProcessorは、断然音の良い"D2700"のみである。

同系のProcessor中、最もPerformanceの優れた"J5005"は先月引退させた許りである。ところが先日、その後継と思われる"ASRock J5040-ITX"が発表された。日本で発売されるかどうか不明ではあるが少々気になる。
 【J5005】 4C4T、1.5/2.8Ghz、14nm、DDR4-2400対応、TDP10W
 【J5040】 4C4T、2.0/3.2Ghz、14nm、DDR4-2400対応、TDP10W
CPU Clockの差から推測すれば、総合的な能力は15-20%の向上が期待できる。そうなると、Mouse Clickを避けられるかどうか自信がない。ならば、もう一度ASRock J5005-ITXを見直してみよう。

部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock J5005-ITX
 【CPU】 Pentium Silver J5005 (Onboard)
 【CPU Cooler Heatsuk】 M/B附属
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A12x15 PWM (3P接続)
 【MEM】 DDR4-2400 S.O.DIMM 4GB x2
 【mSATA】 Samsung 840 EVO 250GB (mSATA-SATA変換基板使用)
 【SSD】 SK hynix SL308 500GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-80 + 12V 90W AC Adaptor
 【Case】 RGEEK PC Case (W197 x D197 x H87mm 約3.38 liter)
 【OS】 Win10 Pro 20H2 19042.546
Test機ではあるが、CPU Cooling FanやSSDを固定する都合上、いきなりRGEEK PC Caseに収めた。さて、どうなりますか・・・

ASRock J5005-ITX VI (2020.10.04)

ASRock J5005-ITXはFanless M/Bである。けれどもJ5005は案外発熱するので適当なFanを据えたい。今回は 120x15mmのNoctua NF-A12x15 PWMを乗せた。但し、J5005-ITXのFan Connectorは3P仕様。

Test機なのでObon組でも良いのだが、Noctua NF-A12x15 PWMを固定するために補助金具がいる。そこで、ASRock Q1900-ITXで使った仕掛けを一部手直しして用いることにした。そうなると、Caseに収めた方がSSDの固定も楽である。

今回用いた"RGEEK PC Case"の実寸は W197 x D197 x H87mm 約3.38 liter。Storageを2丁乗せるには手頃であり、全ての部品は無事に収まった。

Win10はRelease Preview 20H2 Build 19042.546 を入れた。全く問題なし。尚、J5005のGraphics Driverとして Intel UHD Graphics 605 27.20.100.8783 を充てた。これは最新のCometlakeと同じDriver。絵は大層綺麗。結果は以下の通り。
 【Cinebench R20 CPU multi】 658 pts / Max 19W
 【Cinebench R20 CPU single】 178 pts / Max 11W
 【Cinebench R15 CPU all】 302 cd / Max 19W
 【Cinebench R15 CPU single】 82 cb / Max 11W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 24W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 78.0℃(室温26.0℃)
 【Super PI 104万桁】 23sec.
 【Idle時消費電力】 7W
 【WMP音楽再生時消費電力】 8W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 9W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 13W

低速Processorの計測は時間がかかる。
 【Cinebench R20 CPU multi】 所要時間:7分6秒
 【Cinebench R20 CPU single】 所要時間:27分24秒
また、Prime95実行時のCPU温度は78℃まで上昇した。これは予想を上回る。Cooling Fan無ければ何℃になるだろうか。

Windows Update/Maintenance/Disk Cleanup時の緩慢さに我慢できればJ5005でもどうにか実用になる。もし J5040 で20%の性能向上が見込めれば、常用PCへの道は開けそう。希望としては、
 【Cinebench R15 CPU single】 100 cb 超
 【Super PI 104万桁】 20sec. 未満
辺りか。
J5005-ITXにNoctua 120x15mm Fanは過剰に思えるが、Prime95実行時CPU温度を見ればそうでもない。
Storageは内蓋に取り付ける仕様。風通しを考え、なるべく金具に密着させずに使いたい。両者とも3mm高のSpacerを挿入した。
RGEEK PC Case(W197 x D197 x H87mm 約3.38 liter)は使い勝手が良い。

下は Intel DQ77KB + i7 3770T によるVMware-PC。
ASUS H81T (2020.10.05)

またまた1台仕立ててしまった。

手持ちのM/B中、最も冷遇されてきたのは"ASUS H81T"であろう。何度試しても音質と消費電力の点で不満が多くCaseに収めたこともなかった。そうかと言って処分する気にもなれず、部品棚の片隅を専有している。せめて一度くらい陽の目をみさせよう、と部品一式を引っ張り出した。
 【M/B】 ASUS H81T
 【CPU】 Haswell i5 4590T
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 S.O.DIMM DDR3-1600 4GBx2
 【mSATA】 Intel 525 Series 240GB
 【DC-DC】 M/B内蔵
 【AC-DC】 19V 90W AC Adaptor
 【Case】 Mini-Box M350 (実寸: W192 x D210 x H65mm 約2.6 liter)
 【OS】 Win10 Pro 20H2 19042.546
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi】 982 pts / Max 37W
 【Cinebench R20 CPU single】 253 pts / Max 24W
 【Cinebench R15 CPU all】 415 cd / Max 39W
 【Cinebench R15 CPU single】 122 cb / Max 27W
 【Prime95実行時】 Max 50W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 54.0℃(室温26.0℃)
 【Super PI 104万桁】 12sec.
 【Idle時】 14W
 【WMP音楽再生時】 16W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_OFF】 18W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_ON】 22W

ASUS H81T II (2020.10.06)

前節の部品をCase "Mini-Box M350" に収めた。特に問題なし。
i5 4590TのiGPUによる動画再生はまあまあ。最新のUHD630に較べてやや肌理が粗い感じ。では、USB-DACを繋いだ時の音質はどうか。一頃に較べたら大夫よくなった。これはWin10 Updateの賜物と思われる。従って、小型AV-PCとしてどうにか使えそう。但し、CPU i5 4590T はT付とは言え "i5" の端くれである。 それなりに発熱するので風通しの良い場所に置きたい。
Intel Regular Coolerは数個の中から最も静かなものを選んだ。
高さはぎりぎりOK。
mSATAは結構熱くなるのでVGA用の豆Heatsinkを貼り付けた。
左:Mini-Box M350
(W192xD210xH62mm 約2.5 liter)

右:RGEEK PC Case
(W197xD197xH87mm 約3.38 liter)
両者共見てくれは悪くない。

これで漸くH81Tも日当たりに。
mSATA Heatsinkを試す (2020.11.05)

別頁で自作したmSATA HeatsinkをTestしよう。先ずはmSATA SocketのあるM/Bでと思ったら、該当するM/Bは運用中のものが多く、空はIntel DQ77KBだけ。このM/Bは今年の6月までPT3-PCとして運用してきた。Cometlakeを生かすために交替したが全く不都合のない完動品である。念の為に電池を交換し、以下の構成で試した。
 【M/B】 Intel DQ77KB
 【CPU】 Ivy Bridge i5 3470T (2C4T、2.9/3.6GHz、22nm、TDP35W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【mSATA】 Samsung 850 EVO 250GB + 自作Heatsink
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 内蔵DC/DC + 19V 90W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.610

 【Cinebench R20 CPU all core】 640 cb / Max 38W
 【Cinebench R20 CPU single core】 277 cb / Max 27W
 【Cinebench R15 CPU all core】 295 cb / Max 37W
 【Cinebench R15 CPU single core】 118 cb / Max 27W
 【Prime95実行時】 Max 46W
 【Super PI 104万桁】 11sec.
 【Idle時】 10W
 【WMP音楽再生時】 14W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_OFF】 平均 18W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_ON】 平均 22W

以上の結果から、
 ・何とも寂しいBench結果ではあるが、22nm仕様でIdle 10Wは優秀。
 ・i5 3470Tはi5を名乗りながら実態は2C4Tでi3並み。
 ・i5 3470TのiGPU HD2500は、最新のUHD 630に較べて多少肌理は粗い。
  けれども、Sourceによっては返ってくっきりすっきり見える点は捨て難い。
 ・USB-DACを繋いだ時の音質は決して悪くはないが、最良のIntel H110に
  較べてほんの少し及ばず。
 ・現役のAV-PCとしてまだまだ充分通用する。

次にmSATA Heatsinkの有無による温度変化を計測した。(室温:22.6℃)

mSATA温度
Heatsink
あり
なし
Ilde時
25℃
29℃
File書込時(27.5GB)
34℃
40℃
CrystalDiskMark7実行時
34℃
40℃

 ・Heatsinkの有無により、Idle時 4℃、負荷時 6℃の差が生じた。
 ・選んだmSATAは元々高発熱ではなく、Heatsinkがなくとも問題なし。
 ・夏場や冬場の暖房時に室温が上がればかなり有効であろう。その程度の御利益。

mSATA Heatsinkを試す II (2020.11.06)

では、前節でTestしたDQ77KBをCaseに収めよう。入れ物は毎度お馴染みの
  Mini-Box M350 (W192xD210xH62mm 約2.5 liter)
PCを最小構成で実現する場合に重宝する。けれども、250GBのmSATAだけでは物足りず、WD 500GB M.2 SATA SSDを加えた。
写真左上から
・M.2 Heatsink:市販品
・mSATA Heatsink:自作
・Chipset Heatsink:M/B附属
三つのHeatsinkが並んだ。
Alumi Angleを用いた部品の取付は工夫の余地があり結構楽しい。

このCaseの場合、2.5"Storageは僅かに寸法が足りず取付不可。
(Case附属のStorage Holderは風通しを著しく阻害するので使いたくない)そうした時、M.2をSATA変換基板に載せれば余裕で収まる。

CPUはIvy Bridgeながら、
小型静音低発熱省電力PCとしてもう暫く現役を続けることに。

それにしてもIntel DQ77KBは長寿。2012年以来8年超。

ところで昨日11月5日、インフルエンザ予防接種を受けた。2020年10月1日~2020年12月31日まで65歳以上は無料とのことで、かかりつけの医師に勧められた。あれこれ注意事項を読まされたが今のところ異常なし。久し振りの予防接種なので記録に留めておこう。

ASUS B75M-Plus + Ivy i7 3770S (2021.02.05)

別頁で「Intel DB85FL + Xeon E3-1225V3」を試し、Haswell世代もまだまだ充分使えることを確認した。そうなると、もう一世代前のIvy Bridgeはどうか。Intel DQ77KB / DH77DFは我が家では現役である。特に32bit版のWin10では大いに重宝している。Skylake以降のCPUに32bit版のWin10をInstallすると使用可能なMemoryは2GB台に落ち込むところを、Haswell以前のCPUでは3.5GB得られるからである。

さて、Ivy世代の空CPUは何個かある。その中で最もSpecの高いi7 3770Sを選んだ。
 【M/B】 ASUS B75M-Plus
 【CPU】 Ivy Bridge i7 3770S (3.1/3.9GHz 4C8T TDP 65W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Prolima Tech Samuel 17
 【CPU Cooling Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Crucial V4-CT256SSD2 256GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 In WIN IP-P300HF7-2 Platinum
 【Graphics Driver】 Intel HD Graphics 10.18.10.5161
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.789
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 1369 pts / Max 60W
 【Cinebench R20 CPU single core】 298 pts / Max 34W
 【Cinebench R15 CPU all core】 628 cb / Max 58W
 【Cinebench R15 CPU single core】 137 cb / Max 33W
 【Prime95実行時】 Max 67W
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時】 16W
 【WMP音楽再生時】 18W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_OFF】 平均 20W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_ON】 平均 24W

 ・Cinebenchの結果はCometlake i3に負けるもOffice用途なら充分使える。
 ・Idle 16Wは旧世代丸出しながら、軽負荷時の消費電力はそれほど高くない。
 ・M/Bの既定値動作では、PL1 65W、PL2 81W。
 ・Super PI 104万桁 9sec.なら、それ程もたつきは感じられない。
 ・最近出番の少ないSamuel 17も、Ivy世代のS付CPUなら冷却能力に不足はない。
 ・問題はSATA portにある。SATAIII 6Gb/s x1 + SATAII 3Gb/s x5では不満。
  Storageを数多く載せるなら SATAIII増設Cardが欲しい。
 ・このM/BにはPCI SlotがあるのでPT2を挿して試したところ、CSの視聴にやや難は
  あるものの地DijiとBSは問題なかった。
 ・最新のDriverにより画質や音質は比較的良好である。
 ・総じて、Idle 16Wが許せるかどうかにかかる。

Jetway NF9A + Sandy i5 2500 (2021.02.06)

Haswell / Ivyと来たら次はSandyを試そう。手持ちのM/BからChipsetにQ67を載せた Jetway NF9A を選んだ。同M/BはUEFIに対応せず、MBR仕様のWin10起動USB Memoryを用意しなければならない。ところが、Win10 20H2起動USB MemoryからはInstallできず、Win10 2009起動USB Memoryを用いた。Install後、Win10 20H2 Build 19042.789へUpdateした。結構面倒な作業だった。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 Jetway NF9A
 【CPU】 Sandy Bridge i5 2500 (3.3/3.7GHz 4C4T 32nm TDP 95W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Prolima Tech Samuel 17
 【CPU Cooling Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 830 Series 128GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 In WIN IP-P300HF7-2 Platinum
 【Graphics Driver】 Intel HD Graphics 9.17.10.4459
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.789
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 986 pts / Max 84W
 【Cinebench R20 CPU single core】 298 pts / Max 34W
 【Cinebench R15 CPU all core】 458 cb / Max 83W
 【Cinebench R15 CPU single core】 129 cb / Max 46W
 【Prime95実行時】 Max 67W
 【Super PI 104万桁】 10sec.
 【Idle時】 18W
 【WMP音楽再生時】 23W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_OFF】 平均 27W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_ON】 平均 35W

 ・Idle時 18W、動画Upcon再生時 35Wでは、最早出番はなさそう。
 ・Cinebenchの成績はCometlake Pentiumにも負ける。
 ・音が良ければ生き残る道もあるが、その可能性もない。
 ・Win10 Installの際、Graphics DriverはIntel HD Graphics 9.17.10.4459が自動的
  に当てられたが、「Win10 Sandy Graphics Driver」で検索すると該当するDriver
  は見当たらない。Sandy対応Graphics Driverは打ち切られたとも言われる。
 ・Process ruleは、Sandy 32nm、Ivy 22nm。懐古趣味もIvyまでか。

Giada MI-H67 + Sandy i3 2120T (2021.02.07)

前節でTestした「Jetway NF9A + Sandy i5 2500」は今一つ気に入らなかった。消費電力はさて置き、USB-DACを繋いだ時の音質に不満があると使う気が削がれる。ならばその昔、Music-PC / PT2-PCとして運用した Giada MI-H67 を試そう。但し、このM/BはBIOSの更新がなく、Sandy専用でIvyが使えない点は惜しまれる。
 【M/B】 Giada MI-H67
 【CPU】 Sandy Bridge i3 2120T (2.6GHz 2C4T 32nm TDP 35W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 830 Series 128GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Graphics Driver】 Intel HD Graphics 9.17.10.4459
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.789
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 483 pts / Max 46W
 【Cinebench R20 CPU single core】 193 pts / Max 34W
 【Cinebench R15 CPU all core】 226 cb / Max 45W
 【Cinebench R15 CPU single core】 90 cb / Max 34W
 【Prime95実行時】 Max 54W
 【Super PI 104万桁】 15sec.
 【Idle時】 15W
 【WMP音楽再生時】 21W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_OFF】 平均 26W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_ON】 平均 34W

 ・「Jetway NF9A + Sandy i5 2500」で使ったSSDをそのまま流用した。
 ・何とも寂しいBench結果。最新のPentiumに遠く及ばず。
 ・Sandy Bridgeがいつまで使えるかのTest-PCとしてなら生きる道はありそう。
 ・けれども、期待通りUSB-DACを繋いだ時の音質は良好である。
 ・そうだ 「美音は七難を隠す」 のだ。

Intel DH55TC + Lynnfield Xeon L3426 (2021.02.08)

Haswell / Ivy / Sandyと遡れば、次は ClarkdaleかLynnfield。そこで、手持ちのM/Bから Intel DH55TC を選び Lynnfield Xeon L3426 を載せた。当時、L3426は省電力4C8T Xeonとして人気が高かった。但し、L3426はiGPUがなくMSI GT1030を挿した。

Sandy Bridgeの時と同様、Win10 2009起動USB Memoryを用いInstall後、Win10 20H2 Build 19042.789へUpdateした。面倒ながら途中躓くことはなかった。
 【M/B】 Intel DH55TC
 【CPU】 Lynnfield Xeon L3426(1.68/3.20GHz 4C8T 45nm TDP 45W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Prolima Tech Samuel 17
 【CPU Cooling Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【VGA】 MSI GT1030
 【PSU】 In WIN IP-P300HF7-2 Platinum
 【Graphics Driver】 ForceWare 27.21.14.6109
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.789
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 624 pts / Max 63W
 【Cinebench R20 CPU single core】 192 pts / Max 48W
 【Cinebench R15 CPU all core】 300 cb / Max 63W
 【Cinebench R15 CPU single core】 94 cb / Max 48W
 【Prime95実行時】 Max 77W
 【Super PI 104万桁】 13sec.
 【Idle時】 22W
 【WMP音楽再生時】 28W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_OFF】 平均 36W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_ON】 平均 43W

 ・Cinebenchの値は悲惨。けれども実運用時の感触はそれ程悪くない。
  腐ってもXeon L3426と言えそう。
 ・Intel M/BなのでUSB-DACを繋いだ時の音質は良好。
 ・MSI GT1030の動画再生画質も上々。
 ・Intel DH55TCは12年前のM/Bだが、HWiNFO64のReportにASPM関連の記述
  が見える。
 ・Intel DH55TC+ Xeon L3426 は現役として使えるかどうか微妙なところ。
  差し当たり、博物館的PCとして処分せずに留め置くことに。

さて、Idleから軽負荷時にかけての消費電力Dataはどこかで見たことがある。

Lynnfield vs Zen2
Intel DH55TC
ASRock A520M-ITX
Lynnfield Xeon L3426
Zen2 Ryzen3 3100
MSI GT1030
(SSD1丁の最小構成)
消費電力
動画Uocon再生時
43W
43W
音楽再生時
28W
25W
Idle時
22W
21W
Super PI 104万桁
13sec.
13sec.

つまり、Lynnfield Xeon L3426のIdleから軽負荷時にかけての消費電力は、同じ4C8TのZen2 Ryzen3 3100に近いのである。

ASUS P5G41T-M + Pentium DC E6600 (2021.02.09)

前節でTestした Lynnfield Xeon L3426 はQ4'12発売。その前はLGA775世代。当時のCPUは今でも大事に保管している。その中からPentium DC E6600を探したところ箱だけで中身がない。最近怪しくなった記憶を呼び起こしたら、ASUS P5G41T-M に据えたままだった。そのPCは予備のXP-PC。組立後、殆ど陽の目を見ることなく納戸の片隅に眠っていた。

恐る恐る起動した。心配には及ばずXPは無事に立ち上がった。ESET NOD32の更新記録に依れば505日振り。けれども最早XPは要らない子。Win10を入れよう。 そこで、SSD 1丁構成に改め、Win10 2009起動USB Memoryを用いInstall後、Win10 20H2 Build 19042.789へUpdateした。時間は掛かったが途中躓くことなく完了した。
 【M/B】 ASUS P5G41T-M
 【CPU】 Wolfdale Pentium DC E6600 (3.06GHz 45nm 2C2T TDP65W Q1'10)
 【CPU Cooler Heatsink】 Silverstone SST-NT06-E
 【CPU Cooling Fan】 Enermax UCCL12 120x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【VGA】 Sapphire HD6570 (60x20mm Fanに交換済み)
 【USB3.0 Card】 AREA Over Fender2
 【PSU】 Ayakaze 300W
 【Case Fan】 GentleTyphoon D1225C12B2AP-12 120x25mm x1
 【Case】 SilverStone SST-SG10B
 【Graphics Driver】 AMD Catalyst 15.7.1
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.789
結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi core】 343 pts / Max 67W
 【Cinebench R20 CPU single core】 182 pts / Max 56W
 【Cinebench R15 CPU all core】 156 cb / Max 68W
 【Cinebench R15 CPU single core】 78 cb / Max 48W
 【Prime95実行時】 Max 83W
 【Super PI 104万桁】 18sec.
 【Idle時】 37W
 【WMP音楽再生時】 41W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_OFF】 平均 44W
 【PowerDVD18Ultra TTHD_ON】 平均 60W

 ・10年一昔。隔世の感大あり。
 ・それでも、Web/音楽/動画/Office用途ならどうにか使える。
 ・Fan類を吟味したので極静音ではあるが、今となってはPCの変遷確認用か。

さて、回顧Seriesを6回連載した。次回はどうするか。
 ・現行製品に戻る。
 ・Win NT4-PC / Win2000-PCを引っ張り出す。

Xeon L3426 復活 (2021.02.23)

別頁でStartしたIntel 500 Seriesの件、BIOSのUpdate待ちとなり、再び手持ち無沙汰になった。そこで、懐古PCとして取り上げた 「Haswell / Ivy / Sandy x2 / Lynnfield / Wolfdale」 の中から、どれか1台をCaseに収め纏め上げることにした。

我が家の道楽PCに対する優先度は、
 ① USB-DACを繋いだ時の音質
 ② 動画Upcon再生時の品質
 ③ 消費電力
 ④ Performance
である。そこで、①と②に優れた「Intel DH55TC + Lynnfield Xeon L3426」を選んだ。TDP 45Wの Xeon L3426 は旧世代CPUの中でも一際輝く存在であり、非Game用途なら今でも充分通用する。また、Intel DH55TCは所謂 「液Con満載M/B」 ながら、購入から12年経ても何等問題なし。

部品構成は以下の通り。
 【M/B】 Intel DH55TC
 【CPU】 Lynnfield Xeon L3426 (1.68/3.20GHz 4C8T 45nm TDP 45W)
 【CPU Cooler】 be quiet! Shadow Rock TF2
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD 1】 Samsung 850 EVO 120GB
 【SSD 2】 Crucial M4 512GB
 【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD (氷室mini入)
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【VGA】 MSI GT1030 + be quiet 92x25mm PWM Fan
      → 後にFanless仕様のGiga GV-N1030SL-2GLに改めた
 【PSU】 Ayakaze 300 80+Gold (Fan交換済み)
 【Rear Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan x1
 【Side Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan x1
 【Case】 Silverstone SST-SG09B
 【Graphics Driver】 ForceWare 461.40
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.804

 ・Xeon L3426に be quiet! Shadow Rock TF2 は明らかに過分ながら奮発した。
  Samuel 17と比較すると冷却能力に相当な開きがある。
 ・Ayakaze 300は12年前の製品。実働1000時間程度なので良とした。
 ・Silverstone SST-SG09Bは10年前の製品。まだ無傷。

予定通り物事が進むかどうか少々心配である。先日、Silverstone SST-SG09Bを解体した際に取り外した螺子や小物類を収めた箱をうっかり蹴飛ばしてしまったのだ。 不足なく回収できたかどうか自信がない・・・

AMDに感謝 (2021.03.04)

では、Intel DH55TC + Lynnfield Xeon L3426 を組み合わせた「懐古PC」を Case Silverstone SST-SG09B (W220 x H295 x D354 mm = 22.97 liter) に収めよう。Micro-ATX Caseとしては小振りである。
Case内部の風通しを考え、附属のStorage Holderではなく、左のSSDx2+2.5"HDDx1を重ねた「親亀子亀方式」の金具を用いた。(2012年作)
Case側面に据えるFanは 120mm x1 + 92mm x2 まで可能であり、当初 120mm x1 + 92mm x1 を予定したが、各部の温度を確認の上、120mm Fan 1丁に留めた。
TDP 45WのL3426にCPU Cooler be quiet! Shadow Rock TF2 は明らかに過剰。

Video CardはMSI GT1030 + be quiet 92x25mm PWM Fan (2.5Slot専有)を候補としたが、Intel DH55TCにはUSB3.0 Portがなく、拡張SlotにUSB3.0増設Cardを挿す都合から、2Slot専有Fanless仕様の Giga GV-N1030SL-2GLに改めた。(写真はMSI GT1030)
典型的な「ずんぐりむっくりStyle」電源は前面吸気。Fanを交換したのでNoiseは殆ど聞こえない。音が良くて絵が綺麗な4C8T-PCの出来上がりだ。

けれども、問題点が一つある。PCH温度が高いのだ。室温24℃ Idle時、58℃に達する。HeatsinkのGreaseを塗り替えても大差ない。Heatsinkに40~50mmのFanを据えればよいのだが、Giga GV-N1030SL-2GLが被さり実現は難しい。仕方なく脇から50mm Fanを翳したが効果は薄く、かと言って昔流行ったChipset Heatsinkを取り付ける迄には至らない。この点が残された課題か。

抑もこのPCが復活した最大の理由はAMDにある。Idleから軽負荷時にかけての消費電力がZen2-PCとほぼ同等であることから、思いがけず10年前のLynnfieldを見直す切っ掛けになった訳で 「AMDに感謝」 しなければならない。

 PCG3