Old PC-Case


自作歴が長くなると色々な部品が溜まる。 取り分けCaseは場所を取るので家族から白い目で見られる。「使わないなら処分すれば」 と何度言われたことだろうか。 恐らく多くのPC自作erも同じ悩みを抱えているのでは。

最近、Mini-ITX Caseの大型化が進み、Designや使い勝手より寸法が気になる。我家では机周りにPCが増殖し独立した置き方はとても無理。透間に置くか重ね置きするか他に選択の余地はない。

数年前まで 小は 3~5 liter 中は 6~10 liter程度の比較的小振りなCaseが出回っていた。我家にはそうしたCaseが物置や納戸に仕舞い込んである。何故そうなったか。
 ・飽きやすいDesignだった。
 ・樹脂製のPanelは退化が早い。
 ・側版や天板が薄く押すと凹みそう。
 ・Case Fanの仕様が物足りない。
 ・Storageの取付方法に難がある。
等々、不満が少なくなかったのだ。

ところが最近、状況が変化した。HaswellやSkylakeの登場以来、CPUの消費電力や負荷時の温度が大分下がり、低TDPのCPUなら CPU Cooling Fan 1丁だけでCase Fanなしの運用が可能になった。要するに蔵入りした小型Caseの出番が回ってきたのだ。

AOpen S110 (2016.9.2)

では、手始めに AOpen S110 を引っ張り出そう。
 【購入】 2009年5月
 【寸法】 W190 x H83 x H200 mm 約 3.14 liter
最近求めた、
 【In Win Chopin】 H244 x W84 x D217mm 約 4.45 liter
 【ASRock Desk Mini 110】 H155 x W80 x D155mm 約 1.92 liter
と較べると、S110の大きさは In Win ChopinとDesk Mini 110の中間に位置する。

さて、S110の難点は CPU Fan 1丁仕様にしては通気孔の不足にある。室温25℃程度でもIdle時のCase内部温度はかなり上昇する。Caseの側板や天板に通気孔を増やせば解決するが、それではDesignが破綻する。そうなると S110 には、Intelなら N3700 / J3710、AMDなら AM1I 辺りの比較的発熱の低い SoC型M/B が無難か。
先ず、以下の構成で試した。
【M/B】 MSI AM1I
【CPU】 AMD Athlon 5370
【CPU Cooler Heatink】 CoolJag JAC7L07C
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD
【DC-DC】 picoPSU120-WI
【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
【OS】 Windows 10 Pro RS1 14393.105
SSDはSlim DVD取付位置、HDDは指定の場所に据えた。(HDDにλGel Sheetを貼る予定)
CPU Fanと天板との透間は約10mm。
化粧PanelのSlim DVD取付穴にFilterを貼った。
S110の底板に径5mmの通気孔を63個空けた。
(この細工は前回 2009/8/27 に行った)
AOpen S110 II (2016.9.3)

今回仕上げた S110-PCの用途は、
 ・BonCasLink Sever
 ・Music File Server
の兼用である。現在、BonCasLink Severは Intel DN2800MTで運用しているが、我が家で最も遅いPCであり、Windows Update時など苛々させられる。また、Music File Serverとして運用中の Intel NUC D54250WYKは、Windows Updateや自動Maintenance時など負荷が増すとFanが高回転し、我が家で最も煩いPCである。
つまり、最も遅いPCと最も煩いPCの機能を合体し、1台に纏める目論見である。

従って、S110-PCは常時稼働することになり排熱能力が心配される。そこで、試運転を兼ねて約580GBのMusic FileをLAN経由で2.5"HDDへCopyした。書込中の各部温度とFan回転数は以下の通り。
 【室温】 27℃
 【CPU温度】 Max 39℃
 【SSD温度】 Max 39℃
 【HDD温度】 Max 40℃
 【CPU Fan 回転数】 Max 1270rpm
これなら常時稼働に不都合はないであろう。
尚、HDDのNoiseは書込時に多少聞こえるが殆ど気にならない程度。
AOpen S110はDeskMini 110に較べて一回り大きい。どちらも ずんぐりむっくり。

S110はAlumi Hairline仕上げなので7年経過しても然程劣化していない。左の写真は中性洗剤で洗ってから写した。
Windy MC3 Striker (2016.9.5)

本節は、始め 「AM1」頁に置いたが、Caseを Windy MC3 Striker に決めたことから、「Old PC-Case」 頁の方が相応しく思われるので移動した。(2016.10.7)
このところ IntelのCPUを使った小型PCばかり集中的に仕上げてきた。 台数を数えることすら憚られる。小型Caseを前提にすれば、SkylakeやHaswellが組み易いのは言うまでもない。AMDは僅かにAM1型APUを使ったPC 1台だけである。できれば Godavari Series をどうにかしたい。然しながら、手持ちの A10-7860K / A10-7870K とも picoPSU での運用は厳しく、せめて300W級の SFX /TFX 電源を載せたい。そうなると必然的にCaseの寸法は大きくなる。

Godavari Seriesを安心運用するためには、
 ・できる限り大型のCPU Cooler Heatsinkを使いたい。
 ・120x25mmのCPU Cooling Fanを据えたい。
 ・Caseの吸排気Fanは、夫々120mm Fanを載せたい。
 ・電源容量は最低300Wは欲しい。
 ・置く場所の都合で、Caseの寸法は W220 x H300 x D330 が限界。

では手元にあるCaseを検討しよう。
 ・Silverstone SST-SG05 / SG06 → 後Fanがない。
 ・Lian Li PC-Q08 → W227mm では所定の場所に収まらない。
 ・Scythe MonoBox ITX → H338mm でNG。
 ・Scythe ACC-ITX → H340mm でNG。
 ・Windy MC3 Striker W219×H280×D239mm → 改造すれば行けそう。

よって 「 Windy MC3 Striker 」 で試すことにした。
 ・Windy MC3 Strikerは 5"Bay 2段仕様。Bay金具を外せば中は One Room 構造。
 ・SFX電源を用いれば高さ180mmのCPU Coolerが入る。
  高さ160.5mmの Thermalright Ultra-120 eXtreme はどこにも当たらず。
  但し、拡張Slotは使えない。
 ・Storage固定金具を自作すれば SSD x1 + 2.5" HDD x3 は楽に収まる。
 ・化粧前板を作り換えれば、吸気Fanの取付可能。
では、仮組してみよう。

【M/B】 MSI A88XI AC V2
【CPU】 A10-7860K
【CPU Cooler Heatsink】 Thermalright Ultra-120
【CPU Cooling Fan】 Enermax UCCL12
【MEM】DDR3-1866 4GBx2
【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
【HDD】 WD10JPVX 2.5" 1TB HDD
【PSU】 SilverStone ST450SF
【OS】 Win8.1 Enterprise

Thermalright Ultra-120 eXtremeはOK
SFX電源もOK
前後に120mm Fanの取付可能。
Storage類の収納も問題なし。
課題は化粧前板の調製だけ・・・
Windy MC3 Striker II (2016.9.7)

さて、化粧前板をつくる前に、幾つか検証するべき事項がある。
当初、120x25mm Fanを載せた大型CPU Cooler、及び120mmの前後Fanを取り付ける案を考えたが、果たして W219×H280×D239mm = 14.66 liter のCaseに120mm Fanが3丁も必要だろうか。どうも過剰な気がする。そこで、前節の仮組にCase Cover及び後Fanを取り付け、前面は半開放状態で Bench Mark Test を実行した。
前節の部品構成から、
  CPU Fanを交換し、後Fanを追加した。
  2.5"HDDは外した。

【M/B】 MSI A88XI AC V2
【CPU】 A10-7860K
【CPU Cooler Heatsink】 Thermalright Ultra-120
【CPU Cooling Fan】 Coolink SWiF2-120P PWM
【MEM】DDR3-1866 4GBx2
【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
【PSU】 SilverStone ST450SF
【Case Fan】 Coolink SWiF2-1200
【OS】 Win8.1 Enterprise

MSI A88XI AC V2 + A10-7860K Test (Room Temperature 26℃)
cTDP
65W
65W
45W
Memory Clock
1866Mhz
1600MHz
1600MHz
Cinebench R15
OpenGL
45.10 fsp
42.29 fsp
40.56 fsp
CPU
304 cb
302 cb
264 cb
Power Consumption
Peime95
Max 110W
Max 107W
Max 76W
Idle
18W
CPU Temperature
Peime95
Max 50℃
Max 49℃
Max 46℃
Idle
32℃
CPU Fan Rotational speed
Peime95
Max 725 rpm
Max 725 rpm
Max 720 rpm
Idle
710 rpm
Prime95実行時のCPU温度最高値 50℃、Fan回転数最大 725rpmから、冷却能力は十二分であり、Fanの回転数はもう少し下げられる。従って、前Fanはなくとも不都合はない。然しながら、将来APUやM/Bを交換する可能性があるので、一応前Fanを据え、必要に応じてON/OFFすることにしよう。

上表で試した3種類のModeの内、孰れにするかは思案中・・・

ASKteck NT-TX1000 (2016.10.19)

Home-PCの要件については、本Siteで度々述べてきた。
Office-Soft/Web/Mail/Music/Movie/Photo 等の用途なら、
 ・CPUは Intel i3 以下で充分
 ・SSDは 120~500GB
 ・HDDは 1~2TB できれば2台
 ・BD Driveはあれば好都合。

このところ、BD DriveのないPCばかり組んできたので、偶には載せてみたくなった。
別に深い理由はない。そこで、手持ちの中から薄型のCaseを引っ張り出した。

  ASKteck NT-TX1000 ALTO W380 x H66 x D268 = 約 6.72 liter

4年前に求めながら一度も実機として使ったことのない、我家では不人気Caseである。
 ・幅が380mmあるので相応しい置き場所がなかった。
 ・標準的な部品構成では内部に空が目立つ。
 ・素材が薄く剛性に難あり。
 ・CPU Coolerの高さ制限は 40mm。

ところが、低発熱CPUの登場により、陽の目を見る機会がやって来た。
 ・Skylakeの下位CPUなら、薄型のCPU Coolerでも充分間に合う。
 ・最近の2.5" HDDは、発熱やNoiseの点で扱い易くなった。
 ・PC置場の割り付けを変更したので、設置が可能になった。

今回は、手持ちの部品だけでやり繰りする予定である。
 【M/B】 ASRock H110M-ITX
 【CPU】 Pentium G4400T
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler (29mm高)
 【MEM】 DDR4-2133 4GBx2
 【M.2 SSD】 PX-128M6G-2280
 【HDD】 WD 2.5"1TB HDD WD10JPVX
 【BD Drive】 Panasonic UJ-272
 【PSU】 picoPSU 160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【Case】 ASKteck NT-TX1000 ALTO

果たして、期待通り完成を迎えることができるだろうか・・・

ASKteck NT-TX1000 II (2016.10.20)

前節の部品をCaseに取り付けた。問題は三つ。
① Intel 低背型 Retail Cooler が静かでなかった。
② 用意した BD Drive Panasonic UJ-272 は規格違いだった。
③ このCaseもまたLEDが明るすぎる。

①の件、別のPCから部品を引き剥がし、
 【CPU Cooler Heatsink】 Silverstone SST-AR05
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 とした。今度は至って静か。

②の件、Panasonic UJ-272 は 9.5mm厚の製品だった。NT-TX1000には取付不可。
 仕方なく、7~8年前の Panasonic UJ-120 を据えた。このDriveはATAPI仕様。
 昔懐かしい 「ATAPI-SATA変換Adaptor」 を介した。
 但し、動作はすれども運転音は元気溌剌。適当な 12.7mm厚のDriveを探そう。

③の件、今回もまた 20KΩの抵抗器を挿入して減光した。
 これを「減光の役」とか。
収める部品に対して内部は充分に広く、取付も配線も苦労なし。 現時点ではCase Fanはなく CPU Cooling Fan 1丁のみ。様子をみて 40mm/50mm Fanを加える予定。そのためにAC 電源の取込口を移動した。

このCaseは確か4K円台の廉価品だった。Specを欲張らなければ分相応に使えそう。

それにしても小型PCの乱造夥しく、6月のChopin以来○台目。
前作のSilver Stone SST-PT13Bと較べると
【Silver Stone SST-PT13B】
 W186 x H42 x D181 mm 約 1.414 liter
【ASKteck NT-TX1000 ALTO】
 W380 x H66 x D268 mm 約 6.721 liter
その差は 約4.75倍。
Silverstone SST-SG05 (2016.10.23)

このところ、小型PCが続々と組み上がり、昔懐かしい旧型Caseが部屋に並び始めた。然しながら、大部分は Intel のCPUを用い、AMDは僅かにAM1-PCが1台きりである。上の方の節ではMSI A88XI AC V2をWindy MC3 Strikerに収める算段を進めているものの、Caseの大幅な改造を伴うため、遅々として進まず半完成のままである。

もう少し簡単な細工でAMDを生かせないものか。
 ・TDP 64W以下のAPUなら、比較的背の低いCPU Coolerでも間に合いそう。
 ・APUは中高負荷時の消費電力が結構高く、picoPSUではなく適当なSFX電源と
  組み合わせたい。
 ・Storageは SSD x1 + 2.5"HDD x2 とする。

そこで、7年前に購入した Silverstone SST-SG05B に目をつけた。このCaseは天板側板一体式Coverの剛性に難があり、押すとペコポコ音がすることから、当時の評判は今一つだった。然しながら、見ようによっては黒目玉が愛らしく、再登場を狙っていたところなので良い機会と言えよう。仮組の構成と簡単なBench結果は以下の通り。
ASRock FM2A88X-ITX + A8-7600
Cinebench R15
OpenGL
37.16 fsp
CPU
296 cb
Power Consumption
Peime95
Max 98W
Idle
17W
CPU Temperature
Peime95
Max 58.5℃
Idle
30℃
CPU Fan Rotational speed
Peime95
Max 1430 rpm
Idle
1100 rpm
Room Temperature
25℃
【M/B】 ASRock FM2A88X-ITX
【CPU】 A8-7600
【CPU Cooler Heatsink】 A10-7860K accessory
【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A8 PWM
【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB
【HDD】 Seagate ST2000LM003 2.5"2TB
【PSU】 Kurosiko KRPW-SXP400W/90+
【OS】 Win10 Pro RS1 14393.321
Silverstone SST-SG05 II (2016.10.24)

では、Silverstone SST-SG05 復活の経過を写真で説明しよう。
CPU Cooler HeatsinkはA10-7860K附属品を
Cooling FanはNoctua NF-A8 PWMを据えた。
M/Bとよく馴染み違和感はない。
Noctua NF-A8 PWMの固定方法は左の通り
四方ビニタイ留め。この手法は我家の定番。
電源とCPU Cooling Fanとの間隔は25mm。
まだまだ内部に余裕あり。
Silverstone SST-SG05の後姿。
7年前の製品にしては傷も汚れも少なく綺麗。
ペコポコ防止策として、親和産業の「静かシート」を貼った。シートの厚みは1.5mm。効果は十分に認められる
【Silverstone SST-SG05】
 W222 x H176 x D276 約 10.78liter

BD Driveは Panasonic UJ-120。
Caseと同時期の製品。

一時Mini-ITX Caseの代表とも言える製品だった。
当時はかなり大振りに見えたが、近頃大型Caseに見慣れた所為か手頃に見える。
SST-LC19 (2017.7.9)

昨春、或るSiteに「2016年4月12日で Windows Home Server 2011のサポートは終了します。ベースOSとなっているWindows Server 2008 R2の延長サポートは2020年1月まで続きますので、ベースOSに対するセキュリティパッチは配信されるかと思いますが、WHS2011固有機能含むそれ以外のサポートは基本的になくなります」 とあった。それから15ヶ月、WHS2011のUpdateは途切れることなく続いている。

月に数回起動するだけだが、未だに蔵入りしていないXP-PCのBackupのためだけにWHS2011を運用している。CPUにG1820Tを載せた所為か全体に動作は緩慢で、Windows UpdateやSystemのBackup時は苛々させられる。 ところがどうしたことか、最近動きが良くなったのだ。 考えられる理由は、WHS2011の利用者が減って回線が空くようになった、或いは機能の追加や更新が終り、System全体が安定期に入った等々、真相は不明ながらこの期に及んで最良のPerformanceとは皮肉なものだ。WHS2011はWS2008やWin7と同族であることから、Win7のSupportが終る2020年まではどうにか使えるのではないかと思いつつも、XPをやめればWHS2011も道連れになる訳で、何れにしても余命は僅か。
と言うのも、WHS2011-PCを収めたCase
  「SilverStone SST-LC19」
に目を付けたからである。SkylakeやKabylakeの低TDP CPUなら発熱は低く、CPU Cooling Fan 1丁でも運用が可能であることから、実は格好いい薄型Caseはひっぱり鮹なのだ。
AOpen S110 SW交換 (2018.08.30)

市販のCaseに対する不満を上げれば。
 ① 風通しの思わしくない小型Caseが多い。
 ② 附属のFanは護美同然。
 ③ 昔に較べたら工作精度はかなり向上したが、それでもまだまだ甘い。
 ④ 今時HDDを金属板に直付けする仕様のCaseがある。
 ⑤ Switchの品位に問題大あり。
さて今回は⑤の件。AOpen S110のMain-SWは始めから頼りなかったが、遂に機能不全になった。購入から11年経過しSW投入成功率が1/10に落ち込んでは使い物にならない。仕方なくSWを交換することにした。
このPCはMonitorの背後に置くため、SWはPCの背面に据えた方が使い勝っては良い。AOpen S110のI/O Panel下方に多少余裕があるので、他の部品と当たらぬよう位置を決め、径12mmの穴をDrillで空けた。その際横着をせず、2mmから12mmまで11本のDrill Bitを用い順次穴を拡げた。

使用するSWは螺子径12mm/外径15mmのLED付き押しButton式である。値段の割に仕上げはよく、このところ我が家の定番になっている。場所があれば好みの色のLEDを別途用意するところだが、PCの背面なら凝視することはなく、SW附属のLEDをそのまま用いた。浜っ子なのにBlue Lightは嫌いなのだ。
SWの交換を無事に終え、使い勝手は上々である。
部品構成は以下の通り2年前と変わらず。
 【M/B】 MSI AM1I
 【CPU】 AMD Athlon 5370
 【CPU Cooler Heatink】 CoolJag JAC7L07C
 【CPU Cooling Fan】 Noctua NF-A9x14 PWM
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
 【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD
 【DC-DC】 picoPSU120-WI
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro Build 17134.228
音の良さは今尚少しも色褪せていない。他にこれ以上のM/Bが見付かるまで、 Music File Serverとしてまだまだ当分お世話になりそう・・・

Antec ISK-100 (2018.11.03)

半年が一昔なら、ASRock J5005-ITXのRepoを「New Hardware」頁に置くのは似合わない。ならば、適当なCaseに入れて一端けりを付けよう。抑もこのM/BはJ4205-ITXの後継と考えていたのだが、今のところ同M/Bはmini File Serverとして使う限り不都合はなく、蔵入りは時期尚早。そうなるとJ5005-ITXの使い途に迷うが、だからと言ってObon組のままでは積み重ねができず場所をとり邪魔くさい。

物置を探したら昔懐かしいAntec ISK-100が出てきた。このCaseは6.5年前「ASRock A75M-ITX + AMD A4-3400 + Win8」を入れて暫く運用した後、忘れ去られていた。 確認したところ附属部品の欠落はなく、まだまだ充分使える。 J5005-ITXは先日BIOSのUpdateを実行した許りであり、適当なStorageを追加すれば一丁上りになるところだった。はぐれ者同志でお似合いか、と言うことで「Old PC Case」頁での登場となった。予定の部品構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock J5005-ITX
 【CPU】 Pentium J5005 (Onboard)
 【MEM】 DDR4-2133 S.O.DIMM 4GB x2
 【SSD1】 WD WDS250G2B0A 250GB
 【SSD2】 未定
 【DC-DC】 Antec ISK-100I附属品
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【Case】 Antec ISK-100
 【Case Fan】 KAZE-JYU Slim SY1012SL12M 削りだし
 【OS】 Win10 Pro 17763.107

これで二三日は遊べそう・・・

Antec ISK-100 II (2018.11.04)

Antec ISK-100が日陰の身に置かれた理由は三つ。
 ①附属の100m Fanが元気で賑やか。
  Fanが四角ではなく丸形特殊形状なので、Fanを交換するなら
  92~100mm Fanの一部を切り欠くことになる。これがかなり面倒。
 ②FrontにUSB Socket 4個は多い。
 ③縦置台が斜めになり他のPCと釣り合わない。
  附属の台を使わず別の方法を考えたい。
右の100mm Fan KAZE-JYU Slim SY1012SL12Mを削りだしたのは2012年3月。このFanは最高回転数2000rpmのところを1600mm程度に減速しNoiseの点では合格したものの風量は不足気味。そうかと言って回転数を上げれば煩くなる。これからの季節はこのままでも良いが。
Case附属電源のCableは適正長だったので、無理なく収まった。
TB級のSSDはそうそう手持ちはなく、追加分はSamsung 840 EVO 250GBで間に合わせた。Storageは有れば有るなり無ければ無いなりに。
左、Antec ISK-100
 W73 x H222 x D213 mm = 3.45 liter
右、In Win Chopin
 W83 x H242 x D218 mm = 4.38 liter
(両者とも出っ張り分は入れずに実測した)
・ Antec ISK-100はIn Win Chopinに較べて一回り小振り。
・ Antec ISK-100の後継機ISK-110は側面の出っ張りがなくFan選びに困らない。
・ J5005-ITXのUSB Pin Headerは2個分しかなく左側の2個は未接続。
・取り敢えず置台は使わず3mm厚のRubber Cushionで様子見。

このところ驚異的なPaceで小型PCが量産されている。 自分としては部屋を片付けているつもりなので 「そんなに作ってどうするの」 は禁句に・・・

IN-WIN BM639BS (2018.11.06)

最近仕上げるPCはWin10ばかりでWin7/Win8.1はすっかり縁遠くなった。我が家のPCを顧みれば、Win7 Home 32bit/64bit版を入れたPCはあるのに Win7 Pro 64bit版は見当たらない。どれもWin10にUpgradeしてしまったのだ。このところWin10は御難続きである。1台くらいあっても良さそうに思えてきた。

Win7 Pro x64を入れるならSkylake対応のM/Bから選びたい。ところが生憎、Mini-ITX M/Bの空はない。かといってFull SizeのMicro-ATXでは場所をとる。ならば別頁で味を占めたMini-ITX Caseに小型Micro-ATX M/Bを収める方法をもう一度試してみよう。

そこでまた物置を物色し、その昔Wind Board(Atom230)を入れた"IN-WIN BM639BS"を見付けた。Micro-ATX M/Bの候補は MSI B250M Pro-VHである。
 【IN-WIN BM639BS】 W112 x D230 x H264mm = 約6.8 liter
 【MSI B250M Pro-VH】 226 x 185 mm
よってTest-PCの構成は、
 【M/B】 MSI B250M Pro-VH
 【CPU】Pentium G4400
 【CPU Cooler】 Intel Retail Cooler
 【MEM】 DDR4 2133 8GBx1
 【M.2 SSD】 WDC WD120G1G1G0B 120GB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 120W AC Adaptor
 【OS】 Win7 Pro x64

Win7はPS/2対応のKeyboard/Mouse及びSATA接続のDVD Driveを用いて導入した。かなり時間はかかったが、途中躓くことなく終えた。
M/BをCaseに当ててみたところどうにか入りそう。Storage構成は M.2 SSD/2.5"SDD/2.5"HDD各1とする。Video Cardを載せなければpicoPSUで間に合う。但しこのCaseは剛性に難があり、その対策を検討中。果たして二匹目の泥鰌となるか・・・
IN-WIN BM639BS II (2018.11.07)

2008年に入手したIN-WIN BM639BSは、後に同社から発売された WavyやWavy IIとほぼ同じ仕様である。寸法は三種とも W112 x D230 x H264mm = 約6.8 liter であり、Designが異なるだけか、否、造りが違う。IN-WIN BM639BSは接合が甘く、手で持つと "みしみしがたがた" する。今回はSlim BD Drive固定金具を使わない予定なので尚更のこと。M/Bを据える前にCaseの建て付けを改善しなくてはならない。そこで、Storage固定金具を自作し剛性の改善を兼ねる方法で試すことにした。
前後のPanelに12.5mmのSpacerを4個所ずつ立てた。(12.5=10+2+0.5 : SpacerとWasherを組み合わせた) そのSpacerに10x10mm 1.5mm厚のL型Alumi材を取り付けた。
【Storage Holder】

上から順に
 1.5mm厚のAlumi板
 + 3mm厚のλGel Sheet + 2.5"HDD
 + 4mm厚のGel Sheet + SSD
 + 1.5mm厚のWasher
 + 1.5mm厚のAlumi板
を積み重ねSpacerを介して固定した。
Storage HolderをL型Alumi材に取り付けた。この状態でCaseの剛性は幾分向上した。
IN-WIN BM639BS III (2018.11.08)

では、IN-WIN BM639BSに部品を取り付けよう。
M/Bの取り付けはOK。今回使用したIntel Retail Coolerは選りすぐり品。充分に静か。
このCaseに附属する排気Fanは80x20mm。 これもまた元気で賑やかなので、be quiet! PURE WINGS 2 80x25mm BL037を奮発した。但しSpaceはぎりぎり。M/Bを固定する際、できるだけ拡張Slot方向に寄せて螺子留めした。静かなること交換前とは雲泥の差。
今回自作したStorage Holderはどこにも当たらず無事に収まった。SSDは手持ちの中から Samsung 840 EVO 250GB、2.5"HDDはWDC WD20SPZX 2TBを選んだ。
各種Cable類の引き回しは問題なし。
picoPSUなら苦労知らず。
さて、このCaseには吸気Fanがない。Storage Holderを拡張Slot側に目一杯寄せたのは、側板に吸気Fanを取り付ける可能性を考慮したからである。けれども鉄板製の側板にFan穴を空けるのは気が重い。切口の塗装処理が難しく、かと言って側板の外に出っ張るFan Gard & Filterは好みに合わない。できれば他の方法で済ませたい。
そこで思案すること○時間。化粧Panelの内側に設けられた Slim BD Drive及び3.5"HDD用の開口部を塞がず開け放ったらどうか。結果は○。側板を閉めても内部の温度上昇は極僅かで充分実用になる。この部分の蓋は開閉式で蓋を閉めても回りに2mmほどの透間があり空気の流れは見込める。Pentium G4400なら問題なし。 そのままでは無防備なので、適当なMeshを探したい。

IN-WIN BM639BSは同社 Chopinより一回り大きい。それでもMicro-ATX M/Bを仕込んで6.8 literなら上等であろう。
一つ忘れていた。IN-WIN BM639BSの気に入らない点としてFront Audio端子がある。緑色と桃色が目立ちすぎる。以前は黒く塗っていたが直ぐに剥げてしまう。何事も「はげ」は宜しくない。ならばいっその事切り取って仕舞おう。どうせ使わないので問題はない。艶消し黒のTapeで跡の処理をすれば良かろう。
IN-WIN BM639BS IV (2020.02.21)

現在別頁でSky/Kaby世代のPCを見直している。その一環として IN-WIN BM639BS に収めた 「MSI B250M Pro-VH + Pentium G4400」も手を入れることにした。このPCは時々出しては動画や音楽を鑑賞する程度の「窓際PC」である。

先ず、CPUを見直した。2T2CのPentium G4400では少々物足りない。けれども、IN-WIN BM639BSは密閉型に近いCaseなので、中上位のCPUは廃熱の点で難がある。手持ちの空CPUでは 2C4TのPentium G4600辺りが妥当か。

このPCに積んだStorageの内、2.5"HDDのAccess音が気になり出した。消音Boxではなく、Gel Sheetを貼っただけなので、そうした音はCaseの外に漏れる。この際交換しよう。また、序にM.2 SSDも差し替えよう。よって、部品構成は以下の通りに。
改造前
改造後
M/B
MSI B250M Pro-VH
左同
CPU
Pentium G4400 (2C2T
Pentium G4600 (2C4T)
CPU
Cooler
Intel Regular Cooler
Thermolabo LP53
+ be quiet! 92mm PWM Fan
Memory
DDR4-2133 4GBx2
DDR4-2400 4GBx2
M.2 SSD
WD Green WDS120G2G0B
Intel 760p 256GB
2.5"SSD
Samsung 840 EVO 250GB
左同
2.5"HDD
WD WD20SPZX 2TB
Seagate ST2000LM007 2TB
PSU
picoPSU-160-XT
+ 12V 120W AC Adaptor
左同
Case
IN-WIN BM639BS
左同
OS
Win10 Pro x64
左同
結果は、
 ・CPUを換えた体感上の効果は、言われなければ判らない程度。
 ・2.5"HDDのAccess音は殆ど聞こえなくなった。
 ・CPU Cooling Fanをbe quiet! 92mm PWM Fanに換えたので、
  全体のNoise Lavelは一段と下がった。
 ・けれども、Pentium G4600はG4400より幾分発熱量が多く、密閉型に近い
  Case内部の温度は上がり易い傾向にある。重作業は控えめに。
 ・側板に穴を開ければ、そうした問題は解決するが何時のことになるやら。
BM639BSの後継機である"初代Wavy"も
復活させるか。

 左 : IN-WIN BM639BS
 右 : 初代Wavy

何だかJunk部品に埋もれそう。
IntelもAMDも新M/Bが待ち遠しい・・・
AOpen S110 Overhaul (2020.02.23)

古物部品との戯れはまだまだ続く。 AOpen S110に収めたMSI AM1i は2年近く掃除もせず連続運転した。幾ら何でも酷い話。偶にはOverhaulしよう。開けてみたら埃の堆積は心配する程ではなかったが、Fan Noseは大分増していた。 そこで、一端全分解し入念にCleanupした。 特に問題はなさそう。 否、このPCは音楽再生中に時折「ぷちぷち」Noiseが混じることがあった。この際、原因を追及しよう。

以前、その対策として、
 ・picoPSU-120-WIを交換した。
 ・Memoryを交換した。
 ・LAN DriverをUpdateした。
等々、手を尽くしてみたものの全く変化なかった。ところが今回のOverhaul後、そうした「ぷちぷち現象」は一度も現れない。では、Overhaul前とはどこが違うか。相違点はAC Adaptorのみである。案の定、前に使っていたAC Adaptorに差し替えたら「ぷちぷち現象」が再発した。それにしても気付くのが遅すぎた。なかり高額なAC Adaptorなので、原因追及の手を逃れていたことになる。上辺で判断するのは慎もう。

序にもう1台のAM1i -PCも点検した。このPCは上記AM1i -PCの予備なので、月に1-2度起動するだけで殆ど飾り物である。ところが、どうしたことかBIOSの初期画面が現れた。BIOSを設定し再起動したが、一端電源を落とすとBIOSのDefaultに戻るのでこれは明らかに電池切れ。

結局、丸1日 AM1i -PCで遊んだ。初めの内は低Spec-APUのとろさに辟易としたが、作業が終わる頃には平気の平左、すっかり慣れっこになった。つまり、PCの体感速度を上げるためには、時々低速PCを持ち出すのが一番・・・

(*AOpen S110の写真は、本頁の上の方にあります)

Windy MC3 Striker (2020.02.24)

SuperMicro X11SSV-Qを収めるCaseとして検討中の "Windy MC3 Striker" を納戸から引っ張り出したら、中身はそのままだった。
 【M/B】 MSI A88XI AC V2 + 【APU】 A10-7860K
一端分解したが思い返し、お別れ会のつもりで起動した。Win10のUpdate後、Radeon Driverを最新版に置き換え動画を観た。
 ・Radeon Software 20.2.1の時、Video項目中に「VideoのSharpness」が
  現れた。他の項目も最新のAPUより数多く、より細かい設定が可能。
 ・何本かの動画を観たところ、精細感/Contrast/発色等極めて良好。凄く綺麗。

AMDではいつも問題になる消費電力は、
  Idle : 18W、Music : 22W
  Movie Upcon-off : 32W、Movie Upcon-on : 54W
決して上々とは言えないまでも、どうにか許容範囲に収まった。

要するに、動画再生時の満足感は最新のAPUより数段好ましい。思い当たる節は幾つかあるが、ここでは 「動画を観るなら旧世代APUに限る」 として置こう。

Ryzen 3000G Series /Athlon 200GE Series / Athlon 3000G 等の動画再生品質に不満のある方は、是非 "Godavari" のお試しを。従って、「MSI A88XI AC V2 + A10-7860K」を没にする件は振出しに戻り、"Windy MC3 Striker"の横取りは実現せず・・・
【Windy MC3 Striker】
このCaseは160mm超のCPU Coolerが入る。前Panelを自作すれば、まだまだ使える。

← をClickすると拡大します。
SilverStone SST-LC19 II (2020.09.06)

SilverStone SST-LC19 (W390xH68xD348 mm 約9.2 litter)は、数ある市販Caseの中でも飛び切り格好いい部類と言えよう。同Caseが発売された頃のSilverStoneは質実剛健を旨とし、最近のへなへなCaseとは大違いである。Front PanelはAlumite加工が施され何年経っても綺麗なまま。

そのCaseに何を入れるかいつも悩む。AC Adaptor仕様なのでIntel T付CPUが候補となる。そこで、i3 10100TをMSI H410M PRO及びASRock B460M-HDVに乗せてみたが、どうも音楽再生時の音質が気に入らない。特にHall Toneの再現性に難があり、微細音を省略したかのよう聞こえる。これでは鳥肌の立つ音とは縁遠くなる。その点、Haswell世代の「MSI H81M-P33 + i3 4350T」は心地良いSoundを聴かせてくれる。

つまり、SilverStoneSST-LC19に入れてあった部品を替えない方が良い結果なのである。Sandy以降○○枚のM/Bを聴き比べた限りでは、
  音の良い世代:Ivy / Haswell / Skylake
となり、中でもHaswell世代は秀逸と言えそう。PCのPerformanceや省電力性を求めるなら、最新CPUの方が優れているが、どうも Music-PC には向かないようだ。 いつか音楽再生に対するResourceの割当が増すまで待つことになりそう。

折角分解したのに元に戻すのは本意でない。せめてStorageの増強を図ろう。
 前:1TB SSD + 2TB 2.5"HDD
 後:500GB SSD + 1TB SSD + 2TB2.5"HDD + 4TB2.5"HDD
ではどうか。7.5TBあればConcert番組を一同に集めることができそう。
よって、部品構成は以下の通り。
 【M/B】 MSI H81M-P33
 【CPU】 Haswell i3 4350T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
 【MEM】 DDR3-1600 4GB x2
 【SSD 1】 WD Blue 500GB SATA SSD
 【SSD 2】 WD Blue 1TB SATA SSD
 【HDD 1】 Seagate 2.5" 2TB HDD
 【HDD 2】 Seagate 2.5" 4TB HDD
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro 2004 19041.450
 【Case】 SilverStone SST-LC19

SilverStone SST-LC19 III (2020.09.08)

SilverStone SST-LC19の中身を 「MSI H81M-P33 + Haswell i3 4350T」 で進めていたら、ふと気が付いた。Chipset H81のStorage仕様は SATAIII x2 + SATAII x2である。これまでH81M-P33にSSD/HDD各1丁を乗せていたのはその所為であった。LANの速度が2.5G/5G/10GにUpする昨今、最早SATAIIはない。SATAIII増設Cardは最後の手段。とすると話は振り出しに戻る。再々度「MSI H410M Pro + i3 10100T」で試したが、矢張り音質の点で妥協しかねる。単なるFile Serverなら兎も角、Concert番組再生PCとなれば良い音で鑑賞したい。

そこで部品棚を眺め回し、
 ① MSI H110M PRO-VH + Kabylake i3 7300T
 ② MSI H310M PRO-VH + Coffeelake G4900T
 ③ MSI B360M PRO-VH + Coffeelake i3 8100
とMSI廉価M/Bの総ざらえを行った。丸一日じっくり聴き比べた結果、僅差ではあるが①が良さそう。H110M PRO-VHはM.2非対応だがSATAIII x4ならどうにか間に合う。

では、SST-LC19に SSD x2 + 2.5"HDD x2 をどう据えるか。場所があれば、2.5"HDDは静音Boxに入れるのだが、そこまでの余裕はない。2.5"HDDの両面にGel Sheetを貼り付けて間に合わせることにした。
写真右下
 500GB SSD+2.5"2TB HDD
左上
 1TB SSD + 2.5"4TB HDD
Gel Sheetは養生Tapeで留めた。SATA Portがあれば更に増設可能。

右側面と左後面に50x10mm Fanを取り付けた。
SilverStone SST-LC19 IV (2020.09.08)

SilverStone SST-LC19は2007年購入。それから13年経過。傷みや汚れはない。
USBは扉を開けて使う仕様だが、それでは格好良くない。適当なUSB HUB選ぶことに。結局、部品構成は以下の通り。
【M/B】 MSI H110M PRO-VH
【CPU】 Kabylake i3 7300T
【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
【MEM】 DDR4-2400 4GB x2
【SSD 1】 WD Blue 500GB
【SSD 2】 WD Blue 1TB
【HDD 1】 WD 2.5" 2TB
【HDD 2】 Seagate 2.5" 4TB
【PSU】 picoPSU-160-XT
    + 12V 150W AC Adaptor
【Case Fan】 Ainex CFZ-5010LA
【OS】 Win10 Pro 19041.450
【Case】 SilverStone SST-LC19
IN-WIN BM639BS V (2020.12.18)

先日、古い友人がご機嫌伺いに尋ねて来た。6月に受けた手術の経過を心配してくれていたのだ。彼は某Amateur Orchestraの現役でCelloを担当している。数少ないClassic音楽愛好家仲間の一人である。

早速、我が家のMusic-PCをお披露目したら 「これ欲しい」 となり、手持ちのPCを見繕ったところ、以下のPCを譲ることにした。底々音が良くて絵が綺麗な小型PCは何台かあるが、Data領域が2TB以上あるPCは限られる。彼も相当なCD愛蔵家である。
 【M/B】 MSI B250M Pro-VH
 【CPU】 Kabylake Pentium G4600
 【CPU Cooler】 Thermolabo LP53 + be quiet! 92mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4 2400 4GBx2
 【M.2】 WD Green SATA 120GB
 【2.5"SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
 【2.5"HDD】 Seagate 2.5" 2TB
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 120W AC Adaptor
 【Case Fan】 be quiet! 80mm PWM Fan
 【Case】 IN-WIN BM639BS (2008年購入)
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.685

 ・本人名義にするため、Win10を再Installした。OK
 ・問題はAC Adaptor。12V 120Wの手頃な製品の持ち合わせがない。
  部品棚を隈無く探してどうにか見つけ出したら2PのConnectorが合わない。
  止む無く口径変換Plugを用い接続した。動作は OK

結果は、
 ・音質はまあまあ。歪みは少ないが潤いに欠ける。
 ・PowerDVD19Ultraによる動画の再生品質もまあまあ。
  最新のCometlakeに較べて幾分肌理が粗い。
 ・消費電力は Idle時 10W、音楽再生時 13W、動画Upcon再生時 19W。
 ・CPU温度/Fan Noiseとも問題なし。

IN-WIN BM639BS VI (2020.12.21)

AC Adaptor選びに一苦労した。
初め、手持ちの 12V 120W AC Adaptorを用いたところ、Connectorの径が合わず 2.1 → 2.5mm変換Plugを挿入したが、できれは補助具なしで運用したい。そこで、以下2丁の製品を求めTestした。
 ① Model:2F120A-121000 (Plug径 5.5-2.1mm) 手持ち品
 ② Model:HTY-1201000 (Plug径 5.5-2.1mm) 新規購入
 ③ Mode:M-8153-00 (Plug径 5.5-2.1/2.5mm両用) 新規購入

 ・①②③とも 12V 120W仕様。Idle時消費電力は
   ① 10W、② 9W、③ 10W
 ・待機時の消費電力は3者とも0-1W。
 ・発熱量=Adaptor本体の表面温度は3者ともIdle時27-28℃程度で問題なし。
自分で使うならどれでもよいのだが、人に譲るなら補助具なしで済む③が適当。

ところで、日頃標準AC Adaptorとしている 12V 150W仕様の製品(購入から10年以上経過)と較べて、②のIdle時消費電力は1W低い。これからは ②を基準Adaptorにしよう。
左の写真上から順に
① Model:2F120A-121000
② Model:HTY-1201000
③ Mode:M-8153-00

IN-WIN BM639BSに収めた「MSI B250M Pro-VH + Pentium G4600」をMusic-PCとして送り出すためには、適当なUSB-DACとNoise Filterを付けなくてはならない。

そこで、
【USB-DAC】
 Digifi付録のOlasonic製品
【Noise Filter】 audio quest
 USB Filter Jitter Bug
を添えることにした。Digifi付録のUSB-DACは基板が剥き出しなので、2mm厚のAcrylic板で上下のCoverを拵えた。
SilverStone SST-LC19 V (2021.10.07)

我が家の数あるPC-Caseの中でも飛び切り格好いいCaseと言えば、2007年購入のSilverStone SST-LC19である。未だにその座は揺るがない。机上のPC-Rack最上段、最も目立つ位置に据え、PC-Roomの顔ともなっている。

けれども、構成部品はWin11に対応せず、看板PCとしては不本意である。
そこで、M/B・CPU・Memoryを交換した。
 【M/B】 MSI H110M Pro-VH → ASRock H510-HDV/M.2
 【CPU】 Kaby Lake i3 7300T → Comet Lake Pentium G6505
 【MEM】 DDR4-2400 4GB x2 → DDR4-2666 4GB x2
他の部品は変わらず、
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
 【SSD 1】 WD Blue 500GB
 【SSD 2】 WD Blue 1TB
 【HDD 1】 WD 2.5" 2TB
 【HDD 2】 Seagate 2.5" 4TB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 120W AC Adaptor
 【Case Fan】 Ainex CFZ-5010LA x2
 【Case】 SilverStone SST-LC19
 【OS】 Win10 Pro 22000.194

経過は、
 ・出来れば Comet Lake / Rocket LakeのT付CPUを選びたかったのだが、
  市場に見当たらず、Comet Lake G6505で間に合わせた。
 ・Caseの内部は充分に広く、部品の交換は至って簡単だった。
 ・BIOSを確認後、Win11を起動した。WhyNotWin11の判定は全て合格。
 ・SSDは既にWin10 Pro 21H1 Build 22000.194 がInstall済み。
  Display DriverがUpdateされただけで全く問題なし。

結果は、
 【Cinebench R20 CPU multi】 997 pts / Max 43W
 【Cinebench R20 CPU single】 381 pts / Max 28W
 【Cinebench R15 CPU all】 448 cd / Max 44W
 【Cinebench R15 CPU single】 175 cb / Max 29W
 【Prime95実行時】 Max 51W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 57℃ (室温26.3℃)
 【Prime95実行時CPU Cooling Fan回転数】 Max 1246rpm
 【Super PI 104万桁】 9sec.
 【Idle時】 8W (HDD休止時 6W)
 【WMP音楽再生時】 11W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_OFF】 15W
 【PowerDVD19Ultra TTHD_ON】 18W

 ・SSD x2 + 2.5"HDD x2 の構成で、Idle時消費電力 8Wは優秀。
 ・2C4TのPentiumでCineR15 single 175cbは、これまた優秀。
 ・Caseが極薄型なので、Comet Lake G6505のPL1/PL2値を下げる予定でいたが、
  Bench結果を見る限り、その必要はなさそう。
このPCには、BSから収録したOpera/Ballet/Orchestra等のConcert番組を収めてあり使用頻度は高い。消費電力が低いので、視聴しながら寝込んでも問題なし。
SilverStone SST-LC19 VI (2022.08.05)

BSから収録したOpera/Ballet/Orchestra等Concert番組のMovie File Serverとして使っている
  ASRock H510-HDV/M.2 + Comet Lake Pentium G6505
が不調に陥った。40mmのCase Fanが制御不能になり常時全回転するのだ。細部を確認したが×。とても使用に堪えない。M/BのFan Control機能が損なわれた模様。 ならば、
 ① Fanを可変抵抗器で制御する。
 ② M/Bを交換する。
思案の末 ② を選んだ。

用意したM/Bは ASUS Pro H510M-C/CSM。このM/BはPCI 拡張Slot付で、当初PT2用に求めたが、生憎PT2は動作せず放置状態にあった。
他の部品はそのまま流用した。
 【M/B】 ASUS Pro H510M-C/CSM (BIOS 1402)
 【CPU】 Comet Lake Pentium G6505 (2C4T 4.20GHz TDP58W)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9i
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【SSD 1】 WD Blue 500GB
 【SSD 2】 WD Blue 1TB
 【HDD 1】 WD 2.5" 2TB
 【HDD 2】 Seagate 2.5" 4TB
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 120W AC Adaptor
 【Case Fan】 Ainex CFZ-5010LA x2
 【Case】 SilverStone SST-LC19
 【OS】 Win11 Pro Build 22000.832
 【Idle時】 8W → 9W
 【WMP音楽再生時】 11W→ 12W
 【PowerDVD19Ultra Upcon再生時】 18W→ 19W

 ・ASUS Pro H510M-C/CSMの基板は 244 x 216mm。
  無理なくCaseに収まった。他の部品も問題なし。
 ・40mm Fanの回転数は約1800rpmの適正値になった。
 ・流用したSystem SSDは無事に動作した。
 ・Cinebenchの値は前節の結果とほぼ同じ。
 ・Idleから軽負荷時の消費電力は、それぞれ 1W増した。
【SilverStone SST-LC19】
無事に収まった。
2007年購入から15年経過。
 PCG3