AMD IX

AMD VIII 頁が長くなったので、続編を起こした。(2020/08/05)

Giga B550I AORUS PRO AX (2020.08.05)

常設PCが山をなしている我が家の事情から、8/8に発売が予定されるRyzen PRO 4000G Sriesを載せたPCは、Mini-ITXで纏めたい。ところが、B550仕様のM/Bはどれも安くない。機能最小限のM/Bは予定がなさそう。ならばこの際、2.5Gbps NICの製品から選ぶことにしよう。候補は二つ。MSI B550I GAMING EDGE WIFIはChipset/M.2冷却用Fanがあり気が進まない。そうなるとGiga B550I AORUS PRO AXか。GigaのM/Bは久し振りの購入となる。買物帳を調べたらBarebone-PC "GA-H110MSTX-HD3-ZK" 以来凡そ2年振りである。

8/4、Giga B550I AORUS PRO AXが届いた。早速中身を確認したら、M/Bがやけに重い。最近の上位Mini-ITX M/Bは各社とも冷却系統が充実した造りが多い。

部品構成は以下の通りとし、SW-ON。GigaのBIOS画面はMSIに較べて階層が深く、慣れるのに少し時間がかかりそう。必要な項目を確認した後、Win10 Pro 2004をInstallした。ところがどうしたことかLicence認証済みになった。これは〆〆。結果は、
 【M/B】 Giga B550I AORUS PRO AX (BIOS F2)
 【CPU】 Ryzen 3 3100 (4C8T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 Scythe Byakko II + be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Intel 240GB mSATA (2.5"SATA変換Case入)
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【Video Card】 Kurisiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【Radeon Software】 20.7.2
 【OS】 Win10 Pro 2004 Build 19041.388

 【Cinebench R20 CPU Multi core】 2342 pts / Max 76W
 【Cinebench R20 CPU single core】 449 pts / Max 41W
 【Cinebench R15 CPU all core】 1008 cb / Max 75W
 【Cinebench R15 CPU single core】 180 cb / Max 41W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 85W
 【Idle時消費電力】 24W
 【WMP音楽再生時消費電力】 33W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 41W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 49W

消費電力の目標値は、
  Idle時:10W台、音楽再生時:20W台、動画再生時:30W台
なので、まだまだではあるが、AMDとしては比較的よい部類と言えそう。

Ryzen 5 4650G (2020.08.10)

Ryzen PRO 4000G Seriesが発売された。Bulk品扱いとのことで、何か抱き合わせになるものと覚悟していたが、案の定、M/Bとの併売が多く、仕方なしにB550 M/Bでは最廉価品のGiga B550M S2Hを選んだ。その後単品売りのShopもあるとの情報を得たが、時既に遅し。

先ず、以下の構成で試した。
 【M/B】 Giga B550M S2H
 【CPU】 Ryzen 5 4650G (6C12T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 Scythe Byakko II + be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【SSD】 Samsung 860 EVO 250GB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【Radeon Chipset Driver】 2.05.04.352
 【Radeon Software】 20.8.1
 【OS】 Win10 Pro 2004 Build 19041.388
Idle時消費電力は16Wだった。Web上には10Wを切る例も見られるのでBIOSの細部を弄ったが、今のところ大した成果は得られず。BIOSをF1からF2に上げても変化なし。

さて、AMDのAPUで最も気になる点は、本Site上で度々述べている通り、Radeon SoftwareのControl Panel中に 「Custom鮮明度」 の項目が有るかどうかである。Ryzen 5 4650GのiGPUはVega Seriesなので、無いものと心してはいたが矢張り駄目だった。そこで、RX550を挿すことにした。結果は下表の通り。

Giga B550M S2H + R5 4650G
M/B
Giga B550M S2H (BIOS F2)
CPU
Ryzen 5 4650G (6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Byakko II + be quiet! 92x25mm PWM Fan
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
Samsung 860 EVO 250GB
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
Video Card
-
Kurosiko RX550
+ Noctua NF-A9x14
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Radeon Chipset Driver
2.05.04.352
Radeon Software
20.8.1
Win 10
Ver.2004 Build 19041.388
Cinebench
R20
CPU Multi
3568 pts / Max 94W
3516 pts / Max 98W
CPU single
490 pts / Max 31W
487 pts / Max 37W
Prime95実行時消費電力
Max 86W
Max 92W
Idle時消費電力
16W
22W
WMP音楽再生時消費電力
19W
25W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 21W
平均 32W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 25W
平均 36W

Giga B550I AORUS PRO AX II (2020.08.18)

AMD APUの中でも、4C8TのR5 3400Gや6C12TのR5 4650Gなら、CPUの処理能力に関する限り不満はない。けれども内蔵GPUはそうでない。本Siteで度々述べている通り Radeon SoftwareのControl Panel中に「Custom鮮明度」=「Video Sharpness」がなく、動画再生時のFocusは甘くなる。視力の衰えた者にとっては辛いところ。その点、Radeon RX550はその項目が現れるので、満足の行くSharpな画像が得られる。

では、R5 4650GにRadeon RX550に加えたらどうか。概ね良好な画像となるが、何故か R3 3100 + Radeon RX550 に較べて中間色の階調表現に不満が残る。動画をPowerDVD17~20Ultraで「TrueTheater HD」を効かせて観る場合、GPUよりCPUの負担が大きく、CPUの違いが品質の差に現れるものと考えられる。

 【TrueTheater HD_off】 CPU使用率:2%、GPU使用率:25%
 【TrueTheater HD_on】 CPU使用率:15%、GPU使用率:12%

そして、動画再生時の満足度は、
  1. R3 3100 + RX550
  2. R5 4650G + RX550
  3. R5 4650G

の順となる。ところが、少し古いAPU 「AM1i + Athlon 5370」 の場合、Custom鮮明度の項目があり、R5 4650Gより高い満足感が得られる。従って、現行のAPUがVideo Sharpnessに対応する迄、我が家では運用を見合わせることになりそう。よって、動画の高精細再生を目差すならAMD CPU + RX500 Series Cardの組合せを選ぶことに。う~ん、APUの扱いは難しい。
今回、B550 M/Bは3枚購入した。その中から「Giga B550I AORUS PRO AX + Ryzen 3 3100 + RX550」を選び適当なCaseに収めよう。
(部品構成は前々節とほぼ同じ)

この際、Idle 24Wで我慢を。
Giga B550I AORUS PRO AX III (2020.08.23

Giga B550I AORUS PRO AX + R3 3100 + RX550 + Radeon Software 20.8.2
による動画の再生画像は頗る綺麗。最近のRadeon Driverの中では最良かも。

ならば、適当なCaseに収め"HTPC"に仕上げたい。
 【M/B】 Giga B550I AORUS PRO AX (BIOS F2)
 【CPU】 Ryzen 3 3100 (4C8T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 be quiet! Shadow Rock LP
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【M.2 SSD】 WD Blue SATA 250GB
 【2.5"SSD】 WD Blue 500GB
 【2.5"HDD】 Seagate ST2000LM007 2TB
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【Video Card】 Kurosiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【PSU】 SST-ST30SF V2 Noctua Version (FanはNoctua NF-A9x14 PWMに交換)
 【Radeon Software】 20.7.2
 【OS】 Win10 Pro 2004 Build 19041.450

以上の部品が無理なく収まる手持ちのCaseは以下の3台。
 ① SilverStone SST-SG06S
 ② Raijintek Metis Plus
 ③ Lian LI TU-150W
どれも使用中で迷うところを②に決めた。中身は別のCaseに移そう。そうなると
 【Side Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【Rear Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
が加わり、Idle 20W台に収まるかどうか微妙だが、随時起動PCなので良しとしよう。

A520 Booby (2020.08.24)

Giga B550I AORUS PRO AXをHTPCに纏める算段をしていたら、A520 M/Bが発売になった。毎度のことで安物買い路線まっしぐら。同Series中、価格が下から2番目のASRock A520M-HDV入手した。機能が貧弱なら何か良いことがあるかも知れない。
ASRock A520M-HDV vs Giga B550M S2H
PC
PC1
PC2
Date
2020/08/23
2020/08/10
M/B
ASRock A520M-HDV
(税込 \8,789)
Giga B550M S2H
(税込 \11,174)
CPU
Ryzen 5 4650G (6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
be quiet! Pure Rock Slim
Scythe Byakko II
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
WD M.2 SATA 500GB
Samsung 860 EVO 2.5"250GB
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Radeon Chipset Driver
2.05.04.352
Radeon Software
20.8.2
20.8.1
差分
PC1-PC2
Win 10 Ver.2004
Build 19041.450
Build 19041.388
Cinebench
R20
CPU Multi
3539 pts / Max 90W
3568 pts / Max 94W
-4W
CPU single
487 pts / Max 28W
490 pts / Max 31W
-3W
Prime95実行時消費電力
Max 81W
Max 86W
-5W
Idle時消費電力
12W
16W
-4W
WMP音楽再生時消費電力
14W
19W
-5W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 18W
平均 21W
-3W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 21W
平均 25W
-4W

Giga B550I AORUS PRO AX IV (2020.08.28)

前々節の続きを実行しよう。先ず、Raijintek Metis Plusを分解した。中身の内、MSI H310M PRO-VH / Core i3 8300T / 1st SSD等は保管し、次の出番に備えた。
電源/2nd SSD/2.5"HDD/Fanはそのまま流用することにした。

分解は簡単ながら、組立はかなり面倒だった。
 ・M/Bの取付穴4個所の内、右手前の螺子が締まらず、右側板を外して固定した。
 ・先にM/Bを固定すると、電源24P/SATA/SW/LED/USB3.0 各Cableの
  差込みに難渋する。やむなくM/Bと電源を浮かしたままCable類を挿した。
 ・ところがSWが入らない。それもその筈、別のHeader-Pinに挿してしまった。
  再度全分解し、一からやり直し。
 ・Video CardはKurosiko RX550を予定したが、Heatsinkが厚手でStorage群
  と当たった。急遽 幾分Heatsinkの薄いSapphire RX 550に交換した。
 ・結局、組立と分解を○回繰り返した。その度に結束Bandをやり直し、何本
  無駄にしたか数え切れない。

擦った揉んだの挙句、どうにか組み上がった。心配された消費電力は以下の通り。
 【Idle時消費電力】 26W
 【WMP音楽再生時消費電力】 29W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 39W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 46W
120mm Fan x2/SSD/2.5"HDDを追加したにも関わらず、OSのBuild/Radeon Driver/Video Cardが変わり消費電力の増加は抑えられた。

Idle時のFanの回転数は、
 【CPU Cooling Fan 120x25mm】 約600rpm
 【Side & Rear Case Fan 120x25mm】 約620rpm
 【Video Card & 電源Fan 92x14mm】 約740rpm
Idle時の各部温度は(室温25.5℃)
 【CPU Tctl温度】 32℃
 【M/B System温度】 37℃
 【GPU温度】 33℃
 【Storage類】いずれも30℃台で問題なし

暫く様子を見て良ければ完成としよう・・・

Giga B550I AORUS PRO AX V (2020.08.29)

前節で 「暫く様子を見て良ければ完成としよう・・・」 と述べた件、暫くとは半日のことだった。

Video CardをKurosiko RX550からSapphire RX 550替えたら、どうも動画の再生画像が気に入らない。Radeon Controlをあれこれ弄っても改善せず。そこで、Kurosiko RX550に戻すことにした。その為にはStorage類のLayoutを変更しなければならない。またまた分解である。 面倒な作業を経て、どうにかKurosiko RX550 を取り付けた。矢張りSapphire RX 550よりKurosiko RX550の方が断然くっきりすっきり見える。
ところが以下の通り、消費電力は増した。

Giga B550I AOROS PRP\o AX + R3 3100
M/B
Giga B550I AORUS PRO AX (BIOS F2)
CPU
Ryzen 3 3100 (4C8T TDP 65W)
CPU Cooler
be quiet! Shadow Rock LP
MEM
DDR4-2666 4GBx2
M.2 SSD
WD Blue SATA 250GB
2.5"SSD
WD Blue 500GB
2.5"HDD
Seagate ST2000LM007 2TB
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
Video Card
Sapphire RX550
+ Noctua NF-A9x14
Kurosiko RX550
+ Noctua NF-A9x14
PSU
SST-ST30SF V2 Noctua Version
(FanはNoctua NF-A9x14 PWMに交換)
Side & Rear Case Fan
be quiet! 120x25mm PWM Fan x2
Radeon Chipset Driver
2.07.21.306
Radeon Software
20.8.2
Win 10 Ver.2004
Build 19041.450
Idle時消費電力
26W
27W
WMP音楽再生時消費電力
29W
31W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 39W
平均 43W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 46W
平均 50W

両CardともSpecに大差ないのに上表の差は理解に苦しむ。いつもなら消費電力を優先するのだが今回は違う。HTPCとして絵の綺麗な方を選び、その為の消費電力増加分は目を瞑ることにした。まあ、たまには他社を押し退けてKurosikoを優先しても罰は当たるまい。
Giga B550I AORUS PRO AXは、M/Bの基板とI/O Panel一体型。初めてなのでCaseへの収まり具合がどうか懸念されたが、従来のI/O Panel独立型より寧ろ簡単に取り付けられた。
Raijintek Metis Plus は写真写りがよい。

このCaseで苦労する場面は、前述の通り、大型の吹下式CPU Coolerを使用した場合、M/B取付穴4個所の内、手前右側の螺子を固定する際に難渋する点。
ASRock A520M-HDV (2020.09.09)

ASRock A520M-HDVについて本頁 2020.08.24 の節では、購入時A520 M/Bでは下から2番目の価格だったのでBoobyと称したが、その後MSIから廉価M/Bが発売され、下から3番目に昇格した。よってBoobyは外そう。

「ASRock A520M-HDV + Ryzen Pro 5 4650G」は、消費電力の点では優秀ながら、同APU内蔵GPUが「Video Sharpness」に対応せず、Focusの甘い動画映像になることからその扱いに苦慮した。矢張り RX550 を挿して補う外はなさそう。

RX550は3枚所有し2枚は使用済み。残るは Sapphire のみ。このCardはKurosikoに較べてやや甘い画像となるが、消費電力の低さは3枚中では1番。以下の構成でIdle 20Wを切れれば御の字なのだが。
 【M/B】 ASRock A520M-HDV (BIOS P1.10)
 【CPU】 Ryzen Pro 5 4650G (6C12T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 be quiet! Pure Rock Slim
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【M.2 SSD】 WD Blue SATA 500GB
 【Video Card】 Sapphire RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【Radeon Chipset Driver】 2.05.04.352
 【Radeon Software】 20.8.3
 【OS】 Win10 Pro 2004 Build 19041.450

9/9午後、Win10月例更新は混雑著しく、19041.508へのUpdateは中々終わらない。Bench結果は後程に・・・

ASRock A520M-HDV II (2020.09.11)

前節の結果は以下の通り。(Win10 Pro 2004 Build 19041.508へUpdate後
 【Cinebench R20 CPU multi】 3534 pts / Max 98W
 【Cinebench R20 CPU single】 492 pts / Max 35W
 【Cinebench R15 CPU all】 1490 cd / Max 95W
 【Cinebench R15 CPU single】 190 cb / Max 34W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 88W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 71.8℃
 【Super PI 104万桁】 12sec.
 【Idle時消費電力】 18W
 【WMP音楽再生時消費電力】 20W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 25W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 30W

Idle 18Wは期待通り。 音楽再生時 20W、動画Upcon再生時 30WもAMDとしては悪くない。Cinebench R20/R15の値も良好である。けれども、先月仕上げた 「Giga B550I AORUS PRO AX + Ryzen 3 3100 + RX550」 と代わり映えしない。

GameやEncoredに無縁な者にとって、多Core多Thread CPUを生かす道と言えば仮想PCくらいしかない。現在、AMDのVirtualBox-PCは、
 【VB_PC2】 MSI B450M Gaming Plus + R5 2600 + RX550
その前は
 【VB_PC1】 ASUS PRIME B350M-A + R5 1600 + RX550
だった。Cinebenchの値は
  R5 4650G > R5 2600 > R5 1600
である。ならば「B450M + R5 2600」を「A520M + R5 4650G」に替えたらどうか。Performanceは幾分増し消費電力は低減する筈。

そこで、Memoryを8GBx2に増強し、Intel LAN Cardを追加した。VirtualBoxの仮想MachineはVB_PC2 から流用した。 R5 4650G/R5 2600/R5 1600の差を体感できなくとも、消費電力が減ることによってFanの回転数が下がり、より静かに・・・

ASRock A520M-HDV III (2020.09.12)

「A520M + R5 4650G + RX550」をVirtualBox-PCに仕立てた結果は以下の通り。 比較の為に「B450M + R5 2600 + RX550」のDataも採った。その際、M/BとCPU以外の部品構成を揃えた。
ASRock A520M-HDV VirtualBox-PC
PC
VB_PC3
VB_PC2
M/B
ASRock A520M-HDV
MSI B450M Gaming Plus
CPU
Ryzen 5 4650G
(6C12T TDP 65W)
Ryzen 5 2600
(6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
be quiet! Pure Rock Slim
(92x25mm PWM Fan)
Raijintek Pallas
+ Noctua 140x25mm PWM Fan
MEM
DDR4-2666 8GBx2
SSD
WD M.2 SATA 500GB
Samsung 850 EVO 2.5"500GB
Video Card
Sapphire RX550 + Noctua NF-A9x14
LAN Card
Intel Gigabit CT Desktop Adapter
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Radeon Software
20.8.3
消費電力
差分
PC3-PC2
VirtualBox
6.1.14
Win 10 Ver.2004
Build 19041.508
Cinebench
R20
CPU Multi
3539pts / Max 99W
2879pts / Max 124W
-25W
CPU single
490pts / Max 31W
401pts / Max 51W
-20W
Cinebench
R15
CPU all
1481cb / Max 97W
1273cb / Max 120W
-23W
CPU single
189cb / Max 35W
162cb / Max 51W
-16W
Prime95実行時消費電力
Max 90W
Max 135W
-45W
Super PI 104万桁
12sec.
12sec.
-
Idle時消費電力
20W
29W
-9W
WMP音楽再生時消費電力
22W
37W
-15W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 26W
平均 47W
-21W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 31W
平均 54W
-23W
上の表から、
 ・どこかで間違ったのかと思われるほど消費電力に大差がついた。
    R5 4650G:7nm、R5 2600:12nm
  Process Rulesの差が如実に表れた結果と言えよう。
 ・両CPUの諸元からもCinebench値の差は理解できる。
    R5 4650G → 6C12T、3.7GHz/4.2GHz、TDP65W
    R5 2600 → 6C12T、3.4GHz/3.9GHz、TDP65W
 ・Performanceの差は使い途次第でどうにでもなるが、
  消費電力の差は旧CPUの陳腐化を推し進めることになりそう。

さて、新VirtualBox-PCの具合はどうか。
 ・VirtualBox上の仮想OSは、前より幾分きびきび動く。
 ・今回導入した仮想OSは以下の7種。
   Win10 Pro for Workstations x64、Win10 Education x64
   Win10 Home x32、Win8.1 x32、Win7 Enterprise x32、WinXP、Win2000
  いずれも問題なし。

部品をCase:Silver Stone SST-SG03B-Fに収めると
  CPU Cooling Fan 92x25mm → 140x25mm 変更
  Case Fan 120x25mm x2 追加、
  2.5"SATA SSD x1、2.5"HDD x1 追加
  PSUは Platinum → Bronzeに格下げ
消費電力の増加分は5-6Wに収まるかどうか・・・

ASRock A520M-HDV IV (2020.09.13

では、「A520M + R5 4650G + RX550」をSilver Stone SST-SG03B-Fに収める準備をしよう。このCaseは、CPU Coolerの真上に電源が被さる仕様なので、吹下型Coolerの出番となる。ところが、SST-SG03B-Fに排気Fanはなく電源Fanがその役割を担う。Front Fanは120x25mm x2なので排気不足に陥る可能性がある。従って、場所が許す限り大型のCPU Coolerを据えたい。

そこで、「B450M + R5 2600 + RX550」の時に使っていた
  Raijintek Pallas + Noctua NF-A15 140x25mm PWM Fan
を選んだ。R5 4650Gにはやや過剰だが、少しでもFanの回転数を下げることができれば好都合である。
Raijintek PallasのHeatsinkはM/Bの24P電源Socketに被さり、後から抜き差しするのは相当な苦労を伴う。そこで、150mmの24P電源延長Cableを用いた。
CPU Cooling Fan
 Noctua NF-A15 PWMと
GPU Cooling Fan
 Noctua NF-A9x14 PWMが
揃うと見栄えが良い。
ASRock A520M-HDV V (2020.09.14)

必要な部品は予定通り無事に収まった。特に苦労なし。
今回Front Case Fanを
  Enermax UCTB12P PWM Fan x2 (12V 0.4A)
   
→ be quiet 120x25mm PWM Fan x2 (12V 0.2A)
に交換した。両Fanには消費電力の差があるので期待したい。
美しい配線とは言えなくとも
まあまあの仕上り。
内部には相当な空地があり、Storageの追加は可能。
Silver Stone SST-SG03B-Fは2007年購入。それから13年経過。まだまだ綺麗。

寸法はW200xH360xD312mm 約22.6 liter。
Micro-ATX Caseとしては小型の部類。排気FanはなくともTDP 65W ClassのCPUなら今でも充分使える。
ASRock A520M-HDV VI (2020.09.15)

2020.09.12の節に示した部品構成に
 ・CPU Cooling Fan 92x25mm → 140x25mm 変更
 ・Case Fan 120x25mm x2 追加、
 ・2.5"SATA SSD x1、2.5"HDD x1 追加
 ・PSUは Platinum → Bronzeに格下げ
等の変更により、消費電力は5-6W増すのではないかと述べたが、実際には4-5Wの増加に留まった。では、最終の部品構成と結果を記しておこう。

 【M/B】 ASRock A520M-HDV (BIOS P1.10)
 【CPU】 Ryzen Pro 5 4650G (6C12T TDP 65W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Raijintek Pallas
 【CPU Cooling Fan】Noctua NF-A15 140x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 8GBx2
 【M.2】 WD Blue SATA 500GB
 【SSD】 Samsung 850 EVO 250GB
 【HDD】 Seagate 2.5" 2TB
 【Video Card】 Sapphire RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【LAN Card】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 Silver Stone SST-ST30SF V2 (Bronze)
 【Front Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan x2
 【Case】 Silver Stone SST-SG03B-F
 【Radeon Chipset Driver】 2.05.04.352
 【Radeon Software】 20.8.3
 【VirtualBox】 6.1.14
 【OS】 Win10 Pro 2004 Build 19041.508

 【Cinebench R20 CPU multi】 3526 pts / Max 105W
 【Cinebench R20 CPU single】 489 pts / Max 40W
 【Cinebench R15 CPU all】 1480 cd / Max 104W
 【Cinebench R15 CPU single】 189 cb / Max 39W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 94W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 71.5℃(室温26.0℃)
 【Super PI 104万桁】 12sec.
 【Idle時消費電力】 24W
 【WMP音楽再生時消費電力】 26W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 30W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 34W

Idle時及びPrime95実行時のFan回転数は、
 【CPU Cooling Fan】 約390rpm / Max 960 rpm
 【GPU Cooling Fan】 約870rpm / Max 920 rpm
 【Front Case Fan】 約450rpm / Max 500 rpm
至って静か。負荷時に耳を寄せても矢っ張り静か。文句なしの極静音PC。
けれども、仮想PCは【CPU】8C16T以上 【MEM】32GB以上 が望ましいので、直ぐまた模様替えをすることになるかも・・・

MSI MAG B550M Mortar (2020.09.16)

AMD R7 3700XはM/Bを
 MSI MPG X570 Gamng Plus → MSI B450M Mortar Max
に交換し、消費電力はかなり減少した。それでもまだまだ高く常用PCに昇格するのは難しかった。もう少し下げることができれば出番も多くなるはず。けれども、BIOSやRadeon Softwareの更新だけでは消費電力の低減には限界がある。B550搭載のM/Bに替えたらどうか。
  MSI B450M Mortar Max → MSI MAG B550M Mortar
そこで先ず、現在のDataを採った。
MSI B450M3 Test 5
Date
2020.09.20
2020.09.16
M/B
Name
MSI B450M Mortar Max
BIOS/ComboPl
2.51/1.0.0.4b
2.85/1.0.0.6
CPU
Ryzen 7 3700X
CPU Cooler
Heatsink
MSI CORE FROZR L
Cooling Fan
be quiet! PURE WINGS 2 120x25mm x2
Memory
DDR4-3200 8GB×2
SATA SSD 1
WD Blue 250GB SATA
SATA SSD 2
SK hynix SL300 500GB
2.5" HDD
Seagate ST2000LM007 2TB
3.5" Removable HDD
Empty
Video Card
MSI RX560 AERO ITX + be quiet! 92x25mm Fan
PSU
be quiet!PURE POWER 11 CM 400W 80+Gold
Case Fan
Front
be quiet! 120x25mm x2
Rear
be quiet! 120x25mm x1
Case
Fractal Design Focus Micro
Radeon Software
19.9.2
20.8.3
Win10 Pro
Build 18362.356
Build 19041.508
Cinebench
R20
CPU Multi
-
4796pts / 123W
CPU single
-
492pts / 57W
Cinebench
R15
CPU all
-
2104cb / 124W
CPU single
-
206cb / 57W
Prime95 15分間実行時
Max 131W
Max 128W
Idle時
29W
29W
WMP音楽再生時
40W
34W
PowerDVD19Ultra TTHD_OFF
平均 52W
平均 49W
PowerDVD19Ultra TTHD_ON
平均 65W
平均 57W

MSI MAG B550M Mortar II (2020.09.18)

「MSI B450M3 + R7 3700X」PCを一端分解し、「MSI B550M + R7 3700X」に組み替えた。面倒ではあったが無事に完了した。結果は以下の通り。
MSI MAG B550M Mortar
Date
2020.09.18
2020.09.16
M/B
Name
MSI MAG B550M
Mortar
MSI B450M
Mortar Max
BIOS/ComboPl
1.18/v2PI_1.0.0.2
2.85/PI_1.0.0.6
CPU
Ryzen 7 3700X
CPU Cooler
Heatsink
MSI CORE FROZR L
Cooling Fan
be quiet! PURE WINGS 2 120x25mm x2
Memory
DDR4-3200 8GB×2
SATA SSD 1
WD Blue 250GB SATA
SATA SSD 2
SK hynix SL300 500GB
2.5" HDD
Seagate ST2000LM007 2TB
3.5" Removable HDD
Empty
Video Card
MSI RX560 AERO ITX + be quiet! 92x25mm Fan
PSU
be quiet!PURE POWER 11 CM 400W 80+Gold
Case Fan
Front
be quiet! 120x25mm x2
Rear
be quiet! 120x25mm x1
Case
Fractal Design Focus Micro
Radeon Software
20.8.3
Win10 Pro Ver.2004
Build 19041.508
Cinebench
R20
CPU Multi
4797pts / 120W
4796pts / 123W
CPU single
507pts / 56W
492pts / 57W
Cinebench
R15
CPU all
2102cb / 122W
2104cb / 124W
CPU single
205cb / 56W
206cb / 57W
Prime95 15分間実行時
Max 125W
Max 128W
Idle時
29W
29W
WMP音楽再生時
33W
34W
PowerDVD19Ultra TTHD_OFF
平均 44W
平均 49W
PowerDVD19Ultra TTHD_ON
平均 54W
平均 57W
期待したほど消費電力は下がらず少々残念。手間隙かけてM/Bを差し替える意味は見いだせない。そうなると、Zen3 Seriesに期待をかけることになりそう。

さて、自分の使い方で連続して消費電力が高い局面は、動画のUpcon再生時である。Intelなら20W以下で間に合うところをAMDでは50Wを超えてしまう。 電気料金の差は知れたものだが、常時稼働PCが多い場合別の事情がある。現在、我が家の常時稼働PCは6台であり、消費電力の合計はIdle時80W程度である。その中の1台で動画を鑑賞しても精々90W台で済む。そこにAMDのPCを加えると、Idle時100W、動画再生時130W台に達する。ここで省電力志向の看板を下ろすと、Idle時消費電力合計は一気に増加するであろう。他の常時稼働機器はMonitor/Hub/Router/HDMI切替機/USB-DAC/Audio AMP等々凡そ120Wあり、全System Idle時消費電力300W超では、
  消費電力の増加 → Fan回転数の上昇 → Noiseの喧燥
が心配される。そうならない為には、全てのPCの消費電力を極力抑えたいのである。従って、AMD-PCで動画再生時消費電力がせめて30W台に下がるまで、もう少し右往左往することに・・・

どうするAPU II (2020.09.23)

AMDのAPUに関して、2020.08.04に 「どうするAPU」 との節を設けてTestを重ねてきたが、矢張りAPUを単体で使うのは難しい。

これまで不満の多かったNVIDIAはDriverが改善され発色も精細感も一段と向上した。
  Radeon 500 Series
  Intel UHD Graphics Series
  GeForce 1000/1600 Series
以上の動画再生品質は良好であり、Sourceと好みによって使い分ければよい。
ところが、AMD APUのiGPUは全てのSourceで不満が多い。

けれども、AMDのCPUとAPUを較べた時、消費電力は10W以上の差があり、省電力PCを目差すなら、APU内蔵のGPUを捨て「APU + Video Card」なる選択も悪くないとの見解を抱くようになった、既に「A520M + R5 4650G + RX550」で好成績を上げている。では、一世代前のAPU Ryzen 5 2400Gをどうするか。試しに NVIDIA GTX1650を乗せてみた。
 【M/B】 MSI B350I Pro AC (BIOS 1.CQ / Combo-AM4 1.0.0.6)
 【CPU】 Ryzen 5 2400G (4C8T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 be quiet! Pure Rock Slim
 【MEM】 DDR4-2666 4GBx2
 【M.2】 Intel 760P 256GB NVMe
 【Video Card】 MSI GTX1650 + be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【NVIDI Driver】 27.21.14.5206 ForceWare 452.06
 【OS】 Win10 Pro 2009 Build 19042.508

 【Cinebench R20 CPU Multi core】 1860 pts / Max 92W
 【Cinebench R20 CPU single core】 390 pts / Max 41W
 【Cinebench R15 CPU all core】 812 cb / Max 88W
 【Cinebench R15 CPU single core】 155 cb / Max 41W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 104W
 【Super PI 104万桁】 12sec.
 【Idle時消費電力】 24W
 【WMP音楽再生時消費電力】 25W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 平均 28W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 平均 34W

軽負荷時の消費電力は 「A520M + R5 4650G + RX550」 に較べて少し高めながら、決して悪い値ではない。 「GTX1650 + ForceWare 452.06」 による絵も綺麗。音質もまあまあ。これなら中型のMini-ITX Caseに収めて常用PCになりそう。

どうするAPU III (2020.09.28)

前節の部品一式をどのCaseに収めるか。Prime95実行時消費電力は Max 104W程度なので300WのSFX電源でよし。そこで、中型Mini-ITX Caseとしては我が家の定番である"Silverstone SST-SG13-Q"を選んだ。 中身 (Win7 + PT3 + Onkyo SE300-PCIE) は待避し、いつか再組立するまで保管して置こう。

Silverstone SST-SG13-Qは電源がCPUの上に覆い被さる仕様であり、CPU Coolerは吹下式から選ぶことになる。第一候補の be quiet! Shadow Rock LP は使い果たして空なし。そこで、HeatsinkはR5 4650Gで使った Raijintek Pallas、Cooling Fanはbe quiet! 140x25mm PWM Fanとした。 Raijintek PallasをMini-ITX M/Bに据える時はいつもそうだが、140mm Fanに対応するHeatsinkは大きく、ATX-24PやUSB3.0 Socketに手が入らず適当なAdaptorが欲しくなる。結局、24P電源延長CableとUSB3.0角度90度変換L型Adaptorを用いることになった。ところが、到着したUSB3.0 L型Adaptorを確認したら逆向きで使い物にならない。何とも愚かな話。

次なる問題はFanである。MSI B350I ProのFan Connectorは2個しかない。CPU Cooling FanとGPU Cooling Fanに使い、Case Fanは4P Peripheral Socketから7Vを引き出し be quiet! 120x25mmの回転数固定型Fanを用いた。

問題はそれだけではなかった。前にSST-SG13-Qを用いた時、M/B Biostar H110MHV とI/O Panelの穴が合わず、M/B基板を1mm浮かす為にWasherを噛ませたのだが、今回も同じ事態になった。これはSST-SG13-Qの精度に問題があり、前に疑ったBiostarの所為ではなかった。

更にまた、SFX電源附属のSFX-ATX変換Bracketでは、電源がCPU Coolerに近接しすぎて具合が悪い。そこで、Silverstoneの「SFX電源をATX電源の取付口へ据えるMounter PP08」を調達し、どうにか解決した。

とまあ、物事はすんなりとは進まなかった。本日、再注文した「USB3.0 L型Adaptor」 が届けば完成となるのだが、まだまだ何か起こりそう。
以上、4日もSiteupが滞った言い訳である。

どうするAPU IV (2020.09.29)

新たな「USB3.0 L型Adaptor」を入手し完成の運びとなった。ここに至るまで結構長い道のりだった。
「USB3.0 L型Adaptor」は差込み方向(♂口突起の位置)が2種類あり要注意。

今回は右の製品を使用した。
左もいつか出番はあろう。
【Silverstone PP08】

「SFX電源をATX電源の取付口へ据えるMounter PP08」の使用により、SFX電源は7.5mm上方へ移動した。
CPU Cooling FanとSFX電源との間隔は約8mm。
CPU Cooling Fanと2.5"HDD静音Caseとの間隔は約18mm。
Silverstone SST-SG13-Qの後面。このCaseはI/O Panelの取付位置にやや問題あり。

その解決のために1mm厚のWasherを挿入したが、これが結構面倒だった。
【Silverstone SST-SG13-Q】

何だかんだ言っても、中型のMini-ITX Casとして重宝する。同族のCaseは7台運用中。

よって、最終的な部品構成は、
 【M/B】 MSI B350I Pro AC (BIOS 1.CQ / Combo-AM4 1.0.0.6)
 【CPU】 Ryzen 5 2400G (4C8T TDP 65W)
 【CPU Cooler Heat sink】 Raijintek Pallas
 【CPU Coolig Fan】 be quiet! 140x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 8GBx2
 【M.2】 Intel 760P 256GB NVMe
 【SSD】 Samsung 860 EVO 500GB 2.5"SSD
 【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD
 【Video Card】 MSI GTX1650 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 Silverstone SST-ST30SF V2
 【Case Fan】 be quiet! 120x25mm Fan
 【Case】 Silverstone SST-SG13-Q
 【NVIDI Driver】 27.21.14.5206 ForceWare 452.06
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.508

SSD/2.5"HDD/120x25mm Fan 各1の追加、Memoryの増強、そして 80+ PlatinumからBronzeへの変更により、Idleから軽負荷時にかけての消費電力は3-4W 増した。
 【Idle時消費電力】 24W → 27W
 【WMP音楽再生時消費電力】 25W → 28W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 平均 28W → 32W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 平均 34W → 38W

これなら常用PCとしてOK。既に置き場所も確保した。

Ryzen 3 Pro 4350G (2020.10.16)

「AMD APU + Video Card」の消費電力は「AMD CPU + Video Card」に較べて相当な差がある。特に音楽/動画再生時は大きく開く。これはAPUとCPUでは動作特性が異なるためと思われるが、非Gamerにとっては無視できない。長時間一定負荷となる動画再生時の消費電力に20Wの差が生じる点はどうにかしたい。残念ながら、Ryzen 1000/2000/3000 SeriesのCPUは今のところ満足の行く結果は得られない。

そうなると、8月に仕立てた Ryzen 3 3100 の処遇を考えなくてはならない。
予定外の出費ではあるが Ryzen 3 Pro 4350G を求めた。
  Giga B550I AORUS PRO AX + R3 3100 + Radeon RX550
のR3 3100をR3 4350Gに差し替える前に以下の構成で試した。
同一条件ではないが参考にはなろう。
R3 4350G vs R3 3100
PC
PC1
PC2a
Date
2020/10/16
2020/08/05
M/B
Giga B550M S2H
Giga B550I AORUS PRO AX
CPU
R3 4350G
(4C8T TDP 65W)
R3 3100
(4C8T TDP 65W)
CPU Cooler
Heatsink
Scythe Byakko II
Cooling Fan
Noctua! 92x25mm PWM
be quiet! 92x25mm PWM
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
Samsung 850EVO 250GB
Intel 240GB mSATA
Video Card
MSI GTX1050 LP
+ Noctua 60x25mm x2
Kurosiko RX550
+ Noctua NF-A9x14
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Graphics Driver
ForceWare 456.38
Radeon S/W 20.8.3
消費電力差
PC1-PC2a
Win 10 Pro
20H2
Build 19042.572
2004
Build 19041.388
Cinebench
R20
CPU Multi
2313pts / Max 71W
2342pts / Max 76W
-5W
CPU single
464pts / Max 36W
449pts / Max 41W
-5W
Cinebench
R15
CPU all
978cb / Max 70W
1008cb / Max 75W
-5W
CPU single
181cb / Max 35W
180cb / Max 41W
-6W
Prime95実行時
Max 80W
Max 85W
-5W
Super PI 104万桁
12sec.
12sec.
-
Idle時
22W
24W
-2W
WMP音楽再生時
24W
33W
-9W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 27W
平均 41W
-13W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 30W
平均 49W
-19W

Ryzen 3 Pro 4350G II (2020.10.17)

R3 3100をR3 4350Gに差し替える前にもう一つ確認したい件がある。「Intel CPU + Video Card」のDataである。 けれども、R3 4350Gに見合う Intelの4C8T最新CPUの手持ちはなく、6C12Tの Cometlake i5 10400 を選んだ。
R3 4350G vs i5 10400
PC
PC1
PC3
Date
2020/10/16
2020/10/17
M/B
Giga B550M S2H
ASRock B460M-HDV
CPU
R3 4350G
(4C8T TDP 65W)
Cometlake i5 10400
(6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Byakko II
Noctua 92x25mm PWM
be quiet!
Shadow Rock Slim
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
Samsung 850EVO 250GB
Video Card
MSI GTX1050 LP + Noctua 60x25mm PWM Fan x2
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Graphics Driver
ForceWare 456.38
消費電力差
PC1-PC3
Win 10 Pro
20H2 Build 19042.572
Cinebench
R20
CPU Multi
2313pts / Max 71W
3210pts / Max 110W
-39W
CPU single
464pts / Max 36W
453pts / Max 38W
-2W
Cinebench
R15
CPU all
978cb / Max 70W
1329cb / Max 104W
-34W
CPU single
181cb / Max 35W
189cb / Max 37W
-2W
Prime95実行時
Max 80W
Max 108W
-28W
Super PI 104万桁
12sec.
8sec.
-
Idle時
22W
17W
+5W
WMP音楽再生時
24W
18W
+6W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 27W
平均 20W
+7W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 30W
平均 22W
+8W

Ryzen 3 Pro 4350G III (2020.10.17)

R3 3100をR3 4350Gに交換する件、先ず、Raijintek Metis Plusに収めた部品一式を取り出し、R3 3100のまま最小構成でDataを採った。次に、R3 3100をR3 4350Gに差し替えDataを採った。
R3 4350G vs R3 3100
PC
PC2c
PC2b
Date
2020/10/17
M/B
Giga B550I Aorus Pro AX
CPU
R3 4350G
(4C8T TDP 65W)
R3 3100
(4C8T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Syuriken II
Noctua 92x25mm PWM
be quiet!
Shadow Rock LP
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
Samsung 850EVO 250GB
Video Card
Kurisiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Graphics Driver
Radeon Software 20.9.1
消費電力差
PC2c-PC2b
Win 10 Pro
20H2 Build 19042.572
Cinebench
R20
CPU Multi
2343pts / Max 65W
2336pts / Max 74W
-9W
CPU single
444pts / Max 30W
434pts / Max 41W
-11W
Cinebench
R15
CPU all
985cb / Max 61W
1003cb / Max 72W
-11W
CPU single
180cb / Max 30W
178cb / Max 41W
-11W
Prime95実行時
Max 73W
Max 86W
-13W
Super PI 104万桁
12sec.
13sec.
-
Idle時
18W
24W
-6W
WMP音楽再生時
20W
35W
-15W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 27W
平均 43W
-16W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 31W
平均 48W
-17W

R3 3100 vs i3 10100F (2020.10.24)

AMD R3 3100のBench結果をIntel CPUと比較するために、Specの似通った新発売のCometlake i3 10100F を求めた。
 【Ryzen 3 3100】 4C8T、3.6/3.9GHz、7nm、TDP 65W、\13,178
 【Cometlake i3 10100F】 4C8T、3.6/4.3GHz、14nm、TDP 65W、\11,000
R3 3100 vs i3 10100F
Date
2020/10/24
PC
PC1
PC2
M/B
Giga B550M S2H
(BIOS F10)
ASRock B460M-HDV
(BIOS 1.60)
CPU
Ryzen 3 3100
Cometlake i3 10100F
CPU Cooler
Scythe Kotetsu II
Noctua 120x25mm PWM
be quiet!
Shadow Rock Slim
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
Samsung 850EVO 250GB
Video Card
MSI GTX1050 LP + Noctua 60x25mm PWM Fan x2
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Graphics Driver
ForceWare 456.38
消費電力差
PC1-PC2
Win 10 Pro
20H2 Build 19042.608
Cinebench
R20
CPU Multi
2341pts / Max 87W
2171pts / Max 76W
+11W
CPU single
420pts / Max 49W
437pts / Max 35W
+14W
Cinebench
R15
CPU all
1006cb / Max 85W
891cb / Max 75W
+10W
CPU single
178cb / Max 49W
185cb / Max 35W
+14W
Prime95実行時
Max 100W
Max 90W
+10W
Super PI 104万桁
13sec.
8sec.
-
Idle時
29W
14W
+15W
WMP音楽再生時
38W
17W
+21W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
平均 48W
平均 20W
+28W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 51W
平均 22W
+29W
上の表から、
 ・CineR20 CPU multi / ConeR15 CPU allの値は R3 3100 が些かに優位。
  CineR20 CPU single / ConeR15 CPU singleの値は i3 10100F が些かに優位。
 ・消費電力に関しては i3 10100F が圧倒的に優位。
  特に音楽/動画再生時は 21~29Wの差 → 2.2~2.4倍も開いた。
 ・よって、R3 3100は Process Rules 7nmの利点が全く生かされていない、
  と言わざるを得ない。
 ・R3 3100 / i3 10100Fとも動作は安定し、今のところ問題なし。

鬼門 (2020.10.25)

前節で R3 3100 と i3 10100F を比較したら消費電力に尋常ならざる差がついた件、その理由を探ってみよう。そこで、特に差の開いたIdle/音楽/動画再生時の動作Clockを計測した。また、AMDのCPUとAPUを比較するために以下のPC3を加えた。
 【PC1】 Giga B550M S2H + R3 3100 + GTX1050
 【PC2】 ASRock B460M-HDV + i3 10100F + GTX1050
 【PC3】 MSI B350I Pro AC + R5 2400G + GTX1650
各Processorの諸元は以下の通り。

CPU/APU
R3 3100
i3 10100F
R5 2400G
CPU
Clock
Minimam
550MHz
800MHz
400MHz
Base
3600MHz
3600MHz
3600MHz
Boost Max
3900MHz
4300MHz
3900MHz
C/T
4C8T
4C8T
4C8T
TDP
65W
65W
65W

動画Upcon再生時/音楽再生時/Idle時のCPU動作Clockは以下の通り。

CPU Clock
PC1
PC2
PC3
M/B
Giga
 B550M S2H
ASRock
B460M-HDV
MSI
B350I Pro AC
CPU
R3 3100
i3 10100F
R5 2400G
VGA
GTX1050
GTX1050
GTX1650
CPU
動作Clock

単位:GHz
動画Upcon再生時
(平均)
3.77~3.79
3.78
1.22~1.46
1.34
2.63~2.69
2.66
音楽再生時
(平均)
3.62~3.69
3.65
0.79~0.85
0.82
1.77~1.93
1.85
Idle時
(平均)
3.67~3.75
3.71
0.79~0.83
0.81
1.62~1.86
1.74

 【R3 3100】 Task Manager程度の僅かな負荷でも Base Clock で動作する。
 【i3 10100F】 Idleから軽負荷時にかけてはMinimam Clock+α程度で動作する。
 【R5 2400G】 R3 3100とi3 10100Fの中間的な動作をする。

つまりR3 3100の場合、常時動作Clockが高く、必然的に消費電力は増す。これはGame Performanceを上げる為と考えられ、非Gamerにとっては 「鬼門」 か・・・

門前払い (2020.11.02)

これまで度々述べている通り、Ryzen CPUはGameやEncored等の高負荷時にはその能力を発揮すると言われる(自分は未経験)が、CPU使用率20%以下の軽負荷時は著しく消費電力が高く、Web/音楽/動画/Office作業等は不向きに思われる。多少消費電力の低いAPUは「Custom解像度」の項目がなく動画は大甘になることから、これまた不満大あり。ならばと、Radeon Cardを挿して「Custom解像度」に期待を寄せていたところ、Radeon Softwareの10月版にはその「Custom解像度」が消えてしまった。

つまり、AMDは「Gameをしない人はお断り」と宣言したようなもので、自分としては為す術がなく静かに引き下がる他はない。近く発売が予定されるRyzen 5000 Seriesは "Gaming CPU" と謳っている。いつか経営陣が交代し、Game偏重路線が見直されるまで待つことに。

一頃、動画の再生には不向きと言われたNVIDIAは、最近Driverが改善され「動画を観るならNVIDIAが一番」と言えるほどに好ましい結果を得ている。従って、AMDがなくとも困ることはないのだが、選択肢が減って嬉しくない・・・

低負荷時高効率ATX電源 (2020.11.14)

省電力PCを目差す場合、最大消費電力が100W以下なら
 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
の組合せが最良となるが、Video Cardを挿すならもう少し電源容量をUpしたい。
300Wで間に合うなら、
  ① IN WIN IP-P300HF7-2 80+ Platinum
500Wなら
  ② Kurosiko KRPW-TI500W/94+ 80+ Titanium
辺りが候補となるも、①は既に終息し、②は内蔵Fanが煩いことから、他に適当な電源はないものかと探していたら、Web上に
  ③ FPS AURUM AS-400 80+ Gold (\7,320)
の話題が取り上げられた。手頃な値段なので早速入手した。
FPS AURUM AS-400 vs Kurosiko KRPW-TI500W/94+
Date
2020/11/14
M/B
Giga B550M S2H (BIOS F11b)
CPU
Ryzen 3 3100
Video Card
MSI GTX1050 LP + Noctua 60x25mm Fan x2
PSU
FPS
AURUM AS-400
80+ Gold
Kurosiko
KRPW-TI500W/94+
80+ Titanium
Prime95実行時
Max 99W
Max 97W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
平均 52W
平均 50W
Idle時
30W
29W
上の表から、AURUM AS-400の消費電力はKRPW-TI500W/94+に較べて
 ・100W近辺では +2W
 ・50W近辺では +2W
 ・30W近辺では +1W
となり、実用上充分な性能と言えよう。AURUM AS-400のFanはIdle時から回るが比較的静かで好ましい。従って、今後試運転時はKRPW-TI500W/94+を用い、Caseに組み込む時はAURUM AS-400を選ぶ事になろう。

門前払い II (2020.11.24)

AMD APUのGraphicsに散々難癖を付け、更にはRadeon Cardも10月のDriverから 「Video Sharpness」 の項目が消えたことから、自分としては 「AMDから完全なる門前払いを受けた」 ものと断じていた。ところが、Radeon Softwre 20.11.2 Driverにその項目が復活し、暫し保留された模様。

 ・Radeon RX560 + Radeon Software 20.11.2 → Video Sharpness あり
 ・Athlon 200GE + Radeon Software 20.11.2 → Video Sharpness なし
 ・Athlon 200GE + Radeon Software 19.5.2 → Custom解像度 あり

けれども、先のことは不透明。願わくは、上の方で度々述べた通り、軽負荷時 = 音楽及び動画再生時の篦棒な消費電力について速やかに改善されるよう強く希望するものである。AMDさん宜しく・・・

picoPSU Series (2020.12.02)

このところIntelのRepoが続いたので、今回はAMDを取り上げよう。
最近のAMD ProcessorはBenchmark Testを実行する限り優秀である。ところが、AMD CPUはIdleから軽負荷時の消費電力が著しく高く、非Gamerにとっては有り難くない。一方APUは 「Video Sharpness」 の項目がなく、極めて甘い動画画像となることから使用に堪えない。 結局 「APU + Video Card」 の組合せで凌ぐ他はなく、世間の評価とは裏腹に、我が家ではAMDに対する不満は少なくない。

そこで、次期APU Seriesを待っていたのだが中々登場せず、そうかといってZen3 Seriesを求める気も起きず、当面 「旧APU + Video Card」 で遊ぶ他はない。

では、2020/10/13にNVIDIA頁で取り上げた
  ASRock AB350 Gaming-ITX + Athlon 3000G+ GT1030
について述べることにしよう。このPCの方針は「picoPSU電源で運用するAMD-PC」である。仕立ててから凡そ50日経過し、Win10/Geforce DriverともUpdateされたので、先ずその確認から。
 【M/B】 ASRock AB350 Gaming-ITX (BIOS P6.60 Combo-AM4 1.0.0.6)
 【CPU】 Athlon 3000G (2C4T/3.5GHz/TDP35W)
 【CPU Cooler】 Scythe Byakko II + be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【HDD】 Seagate 2.5"2TB HDD
 【BD Drive】 Pioneer BDR-TD04
 【Video Card】 MSI GeForce GT1030 + Noctua NF-A9x14 Fan
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adapter
 【Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM
 【Case】 SilverStone SST-SG06S
 【NVIDI Driver】 ForceWare 457.30
 【OS】 Win10 Pro 20H2 Build 19042.662
結果は、
 【Cinebench R20 CPU Multi core】 862 pts / Max 54W
 【Cinebench R20 CPU single core】 325 pts / Max 38W
 【Cinebench R15 CPU all core】 359 cb / Max 51W
 【Cinebench R15 CPU single core】 133 cb / Max 37W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 63W
 【Super PI 104万桁】 14sec.
 【Idle時消費電力】 21W
 【WMP音楽再生時消費電力】 24W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_OFF】 28W
 【PowerDVD18Ultra動画再生時消費電力 TTHD_ON】 33W

 ・以上の結果は2020/10/13の計測値とほぼ同じで、消費電力差は±1W程度。
 ・Prime95実行時消費電力 Max 63Wなら picoPSUでの運用は安心。
 ・GT1030による動画再生品質は上々。精細で滑らか。
 ・USB-DACを繋いだ時の音質も良好。
 ・但し、Super PI 104万桁 14sec.は旧世代APU丸出しで、そこはかとなくTroy。

さて、長年に亘りpicoPSUを○○個使ってきた経験から、留意点を纏めて置こう。
 ・各種picoPSUの定格出力に充分注意する。例えば、picoPSU-160-TXの規格は
    5V 8A / 10A (peak)
    5VSB 1.5A / 2A (peak)
    3.3V 8A / 10A (peak)
    -12V 0.05A / 0.1A (peak)
    12V 8A / 15A (peak)
  とあるが、個々の消費電力は掴みにくいので、大雑把に定格出力 ×0.7 程度に
  抑える使い方が好ましい。つまり 160W x 0.7 = 112W を上限とする。
 ・picoPSUとAC Adaptorを繋ぐPlugも要注意。
  最大消費電力が100W以下なら2P Plugでもよいが、それ以上の場合は4P Plug
  を用いる。Plug部分を触ればその理由は明か。
 ・AC Adaptor選びは難しい。特に12Vの高出力製品は御神籤と思うべし。
  その点、19V仕様のAdaptorは比較的当たり外れが少ない。
  そうなると、19Vにも対応するWide Range仕様の picoPSU-120-WIが無難か。
 ・実はpicoPSUで最も注意するべき点は、その抜き差しにある。
  その際、picoPSU基板上のCondenserに指が触れるとCondenser Coverが
  脱落することがある。既に○回経験済み。
  もし、picoPSUを初めて使うなら、24PのATX電源延長Cableを用い練習を。
 ・以上の点に気を付ければ相当長持ちする。我が家では12年物も健在。

 PCG3