AMD VIII

AMD VII 頁が長くなったので、続編を起こした。(2020/01/05)

Athlon 200GE vs Pentium G5600T (2020.01.05)

AMDの現行APU中、最安値のAthlon 200GEは、その値段に似合わず中々の性能であることは、これまでのTestで明らかである。では、Athlon 200GEに相当するIntel CPUはどれか。そこで、2014年から付けているBenchData帳を拡げて該当するCPUを探したら Pentium G5600T に近いことが判った。
  AMD Athlon 200GE:\5,790
  Intel Pentium G5600T:\9,680
G5600Tは200GEの凡そ7割高であり価格帯は異なる。それでも処理能力が接近しているので、改めて比較することにした。
Athlon 200GE vs Pentium G5600T
Date
2020/01/05
M/B
ASRock A300M-STX
(BIOS P3.60)
MSI B360M Pro-VH
(BIOS 1.80)
Processor
AMD Athlon 200GE
(2C4T 3.2GHz TDP35W)
Intel Pentium G5600T
(2C4T 3.3GHz TDP35W)
CPU Cooler
Dynatron A18
+ Noctua NF-A9x14
Intel Regular
Cooler
Memory
DDR4-2400 4GBx2
M.2 NVMe
WD Black 256GB
Intel 660P 512GB
PSU
DC-DC
M/B Build in
picoPSU-160-TX
AC-DC
19V 90W AC Adaptor
12V 150W AC Adaptor
Radeom Software
19.11.3
-
Win10 Pro
Build 18363.535
Cinebench
R15
CPU all core
353cb Max 30W
348cb Max 31W
CPU single core
129cb Max 21W
132cb Max 21W
Prime95実行時消費電力
Max 38W
Max 39W
Idle時消費電力
9W
5W
WMP音楽再生時消費電力
15W
10W
動画再生時消費電力 Upcon_off
平均 17W
平均 15W
動画再生時消費電力 Upcon_on
平均 21W
平均 19W
    *以上の消費電力値はTAP-TST5で測定した。BTWATTCH1の場合は + 0.4~0.7Wとなる。
    *動画再生SoftはPowerDVD17Ultra。
    *使用動画はWOWOW収録 "Song of the Sea" 1920x1080 TS_File
上の表から、
 ・CinebenchR15の成績は両者同等。
 ・Prime95実行時の消費電力も僅差。
 ・動画再生時の消費電力もまた近い値。
 ・但し、Idle時と音楽再生時の消費電力は4-5Wの差がある。

つまり、APU最安値のAthlon 200GEとPentium T付Series最上位のG5600Tとが殆ど同等の成績となり、上位のProcessorだけではなく、下位の製品についても、Intelの優位性は怪しくなったと言えよう。

別頁で紹介した 「 亀に負けた兎 」 の例ではないが、このままIntelが引き下がる訳はない。いつの日か、別の目がでるのでは・・・

Sapphire RX 570 Fan交換 (2020.02.29)

MSI RX 570は既にFanを交換し、Intel i5 9400Fと組み合わせたPCで運用しているが、Sapphire RX 570のFanはそのままだった。世間には、Video CardのFanを交換せずに使う人が多いそうだが、自分の耳にはとても堪えられない。一昔前なら、FanだけではなくHeatsinkも交換したものだが、最近のVideo Cardは底々良質なHeatsinkが付いているので、中級以下のCardならFanを交換するだけで充分に思われる。

多くの場合、Noctuaかbe quiet!の92mm Fanを1丁または2丁取り付けることができれば、相当高負荷な場面でも充分静かになる。拡張Slot付近に余裕があれば25mm厚Fan、ぎりぎりなら15mm厚Fanを選ぶ事になる。

では、Sapphire RX 570のCooling Fanを交換しよう。このCardは元々Fan着脱可能な仕様であり、基板裏の封緘紙を破ることなくFan交換ができる。手順は以下の通り。
 ・Fan Cover固定螺子を外す。この時、Fan Connectorに繋がれたCableも外す。
 ・Card基板に開けられた穴を確認する。
  Sapphire RX 570の場合、手頃な穴が4個所ある。
 ・その4個所の穴に26mm高のSpacerを取り付ける。
  補助金具を挿入する個所は、その厚み分を差し引く。
 ・92mm Fanを2丁据える場合、側面から見て右上の穴を基準にすると、
   右下の穴は 1mm補正する必要がある。
   左上の穴は19mm補正する必要がある
   左下の穴は15mm補正する必要がある
 ・以上の差分を補正するためには、適当な補助金具が必要になる。残念ながら、
  市販の金具では間に合わず、Alumi材を使って自作することになる。
  その昔「JapanValue社のPF-Leval Arm」なるAlumi Angleがあったが、
  今は入手不可。自分は販売終了前に○○個購入し、今でも重宝している。
 ・補助金具の作り方は使用する工具次第なので、
  ここでは「つくり易いようにつくる」としておこう。
 ・補助金具の穴2個所のうち1つは、Tapを切るか埋込Nutを仕込むことになる。
  一般的なNutでは、その分HeatsinkとFanの間に透間ができる。
  (工夫次第では埋込Nutを使わずに済む方法もある)

Video CardのFan交換作業は、補助金具の製作と埋込Nut挿入の他、各種のSpacerやWasher類の用意が案外面倒である。
 ・例えば、26mm Spacerの場合、その長さのSpacerは入手可能ではあるが、
  数個の購入では相当割高になるので、
   ♀♀仕様の10mm高Spacer + 1mm厚の中空SpacerまたはWasher
    + ♂♀仕様の15mm高Spacer
  等を組み合わせることがある。10/15mmのSpacerならHCでも入手可能。
 ・その他、0.5 / 0.7 / 1 / 2mm厚のWasherを組み合わせて必要な厚みを得る。
 ・螺子もまた同様、頭の形状が鍋や皿の製品を適宜使い分けると作業が捗る。
先ず、Card基板とFan+Fan Coverを分離する。4個所の螺子を緩めれば簡単に外れる。
92mm Fan 2丁を連結する。この時、螺子が出っ張らない様に気を付ける。今回はNoctua NF-A9x14 PWM x2を選んだ。
Fan Cover固定穴4個所にSpacerを立てる。Spacerを立てた位置とFan固定穴の位置を確認し、補助金具の寸法を決める。

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左は、1mmの差分を修正するための仕掛け。場所が近いので大袈裟な2段構成となった。
この金具はPF-Leval Armを使用。
左は、15mmの差分を補正する金具。
補助金具と螺子の頭を揃える
【Sapphire RX 570 Fan交換完了】
静かなることOriginal Fanとは雲泥の差。
一度この味を締めたら、病み付きになること請け合い。

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R5 1600の処遇 (2020.03.25)

ASUS PRIME B350M-A + R5 1600 を組み合わせたVirtualBox-PCを、MSI B450M Gaming Plus + R5 2600 に変更したため R5 1600 が空いた。差し当たり使い途はなくとも 6C12T のCPUを遊ばせて置くのは勿体ない。けれども、非Gamerにとって多Core多Thread CPUを生かす場面は仮想PCくらいしかなく、そうそう何台も要らない。

世間では不要になった部品は中古市場に放流するのが当り前になっているそうだが、自分は一度でも袖すり合ったものを処分する気にはなれず、小中学校時代に遊んだAmateur無線やその後のAudio関連部品は今でも大事に仕舞い込んである。押入/納戸/屋根裏部屋/物置。

実は、ASUS PRIME B350M-Aで運用していた時、PowerDVDの16Ultraと19UltraをInstallし、そのSSDはそのままになっている。現在16Ultraの新規購入は困難であり、19UltraはInstallの制限回数に近付いているので、このまま消去するのは忍びない。 ならば適当なMini-ITX M/BにR5 1600を挿してAV-PCに仕立てるのが最善か。と言うことで、以下の構成でR5 1600を再登場させた。
 【M/B】 MSI B350I Pro AC (BIOS 1.C0 Beta ComboPI 1.0.0.4)
 【CPU】 Ryzen 5 1600 (6C12T TDP 65W)
 【CPU Cooler】 be quiet! PURE ROCK SLIM
 【MEM】 DDR4-2400 8GBx2
 【SSD】 SK hynix SL301 500GB
 【Video Card】 Kurisiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【OS】 Win10 Pro 18363.720
結果は、
 【Idle時消費電力】 25W
 【WMP音楽再生時消費電力】 34W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時消費電力 Upcon_off】 52W
 【PowerDVD19Ultra動画再生時消費電力 Upcon_on】 59W

相変わらずIdle~軽負荷時の消費電力は高めながら、
 RX550 + Radeon Software 20.2.1 + PowerDVD19Ultra
の絵は大層発色が良い。 ( Radeon Software 20.2.2や20.3.1より20.2.1の方が○ ) Intel GPUに較べて多少Focusは甘く感じられるが、Edgeが滑らかな点は好ましい。適当なCaseに収めれば常用PCになりそう。

風雲急を告げるご時世にも拘わらずPC三昧に耽る毎日。何だか不謹慎に思えてくるのだが・・・

Kotetsu Mark II (2020.04.03)

Scythe社製のCPU Coolerはこれまでに幾つか使ってきた。けれども冷却能力は必ずしも上々とは言えず、同等のHeatpipe本数/Fin面積のNoctua/be quiet!製品に較べてやや見劣りした。どうもFinの取付精度が甘いのではないかとの印象を強くした。ところが昨年12月に求めた "Shuriken 2" によって、その見方を変えざるを得なくなった。上記2社の製品と較べて遜色のない成績だったからである。

さて、前節で試した MSI B350I Pro AC + R5 1600 + be quiet! PURE ROCK SLIMは、Balanceの良い組み合わせながら、be quiet! PURE ROCK SLIMの取付方向に難がある。M/Bに対して左右方向の風向きにしか取付できず一般的なCaseでは使い難い。矢張り前後方向の風向きにしたい。

そこで、kakaku.comで一番人気の"Kotetsu Mark II"を試すことにした。
 【寸法】 W130 x H154 x D83 mm
 【Fan】 120x25mm PWM Fan
 【価格】 ¥3,850

前節の部品構成の内、CPU Coolerのみ変更した時のDataは以下の通り。

CPU
Cooler
Heatsink
Kotetsu Mark II
Cooling Fan
Kotetsu附属Fan
be quiet! 120x25mm fan
室温
25.5℃
25.8℃
Prime95
実行時
CPU温度
Max 58.8℃
Max 58.2℃
CPU Fan回転数
Max 753rpm
Max 824rpm
消費電力
Max 121W
Idle時
CPU温度
28.8℃
28.2℃
CPU Fan回転数
362rpm
485rpm
消費電力
25W

・Kotetu Mark IIの結果は予想以上に良好であった。
・Noiseはbe quiet!の方が僅かに勝ったが、Fanに耳を寄せなければ判らない程度。
 Fan回転数の差を考えれば、冷却能力は両者互角。
 但し、Kotetsu Mark II附属Fanの灰色は好みに合わない。
・総じて、R5 1600に対してKotetu Mark IIは能力過剰に思われる。

そうなると、Kotetsu Mark IIの下位製品である92mm Fan仕様の"Byakko II"を試したくなる・・・

Byakko II (2020.04.04)

前節で述べた通り、R5 1600に対してScythe社製CPU Cooler "Kotetsu Mark II" は能力過剰に思われたので、同社 "Byakko II" を入手した。
 【寸法】 W115.5 x H130 x D84mm
 【Fan】 92x26mm PWM Fan
 【価格】 \2,964
結果は以下の通り。

CPU
Cooler
Heatsink
Byakko II
Cooling Fan
ByakkoII附属Fan
be quiet! 92x25mm fan
室温
25.0℃
25.3℃
Prime95
実行時
CPU温度
Max 63.6℃
Max 63.0℃
CPU Fan回転数
Max 1210rpm
Max 1320rpm
消費電力
Max 120W
Idle時
CPU温度
29.4℃
28.8℃
CPU Fan回転数
480rpm
540rpm
消費電力
24W

・消費電力はIdle時/Prime95実行時とも1W下がった。
・R5 1600に対して冷却能力は充分。
・Fan Noiseも目立たず、1200rpm程度までなら充分に静か。
 敢えてbe quiet! Fanに交換するまでもない。
・Noctuaやbe quiet!製品に較べて何等遜色はない。
 これからはScythe社製CPU Coolerの出番が多くなりそう。

Radeon Software 20.4.1 (2020.04.06)

4月5日、Radeon Softwareの最新版 20.4.1をInstallした。特に問題はなさそう。結果は以下の通り。

B350I + R5 1600 + RX550
M/B
MSI B350I Pro AC (BIOS 1.C0 Beta ComboPI 1.0.0.4)
CPU
Ryzen 5 1600 (6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Byakko II
MEM
DDR4-2400 8GBx2
SSD
SK hynix SL301 500GB
Video Card
Kurisiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10
Build 18363.720
Build 18363.752
増減
Radeon Software
20.2.1
20.4.1
Idle時消費電力
25W
22W
-3W
WMP音楽再生時消費電力
34W
29W
-5W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
52W
38W
-14W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
59W
46W
-13W

これは画期的。Radeon CardでPowerDVD Upcon再生時消費電力 46W はこれまでの最低記録。20.2.1に較べて画像のFocusは多少甘いが許せる範囲であり、次版への期待が膨らむ。
左はVideo Card FanをScythe 92x16mm Fanに置き換え時の姿。どうするか迷う。

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Radeon Software 20.4.1 II (2020.04.07)

前節の結果に気を良くし、Radeon Software 20.4.1をDeskmini A300にも導入した。
Deskmini A300 + Athlon 200GE 2020.04.07)
M/B
ASRock A300M-STX (BIOS P3.60)
APU
Athlon 200GE (2C4T 3.2GHz TDP35W)
CPU Cooler
Dynatron A18 + Noctua NF-A9x14
Memory
DDR4-2400 4GB×2
M.2 SSD
Intel 660P SSDPEKNW512G8XT
PSU
M/B内蔵DC-DC + 19V 90W AC Adaptor
Win10 Pro
1909 Build 18363.752
Radeom Software
20.2.1
20.4.1
増減
Idle時消費電力
9W
9W
-
WMP音楽再生時消費電力
15W
15W
-
PowerDVD18Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
平均 17W
平均 17W
-
PowerDVD18Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
平均 21W
平均 21W
-
・残念ながら、Athlon 200GE搭載のGPU Vega3では全く効果なし。
・よって、今のところ Radeon Software 20.4.1 による省電力効果は
 Radeon RX500 Seriesに限られ、Vega Seriesには及ばず次版待ちか。
・またVega Seriesの場合、発色/Contrastは良好なのに"Custom鮮明度"の
 項目がなく、全体にFocusが甘い点は惜しまれる。この点も次版待ちか。

Radeon Software 20.4.1 III (2020.04.09)

Radeon Software 20.4.1による省電力効果の件、2つだけの事例で判断するのは慎みたい。そこで、以下のPCでも前節と同様のTestを行った。
MSI B450M3 Test 6
M/B
MSI B450M Mortar Max (BIOS 2.60 1.0.0.4abba)
CPU
Ryzen 7 3700X
CPU Cooler
Heatsink
MSI CORE FROZR L
Cooling Fan
be quiet! PURE WINGS 2 120x25mm x2
Memory
DDR4-2400 8GB×2
SATA SSD 1
WD Blue 250GB SATA
SATA SSD 2
SK hynix SL300 500GB
2.5" HDD
Seagate ST2000LM007 2TB
3.5" Removable HDD
Empty
Video Card
MSI RX560 AERO ITX + be quiet! 92x25mm Fan
PSU
be quiet!PURE POWER 11 CM 400W 80+Gold
Case Fan
Front
be quiet! 120x25mm x2
Rear
be quiet! 120x25mm x1
Case
Fractal Design Focus Micro
Win 10 Pro
1909 Build 18363.752
Radeon Software
20.2.1
20.4.1
増減
Prime95 実行時消費電力
未計測
Max 106W
-
Idle時消費電力
29W
28W
-1W
WMP音楽再生時消費電力
39W
37W
-2W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
平均 54W
平均 43W
-11W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
平均 62W
平均 52W
-10W
・動画再生時消費電力は10W程度減少した。
 できれば動画Upcon再生時に 50W を切りたい。
・Radeon Software 20.4.1の時、動画再生時のFocusは20.2.1に較べてやや甘いが
 どうにか許せる範囲。
・RX560による動画再生画像は、RX550に較べてやや不満が多い点は相変わらず。
・このPCは120x25mm Fanを5丁載せているので、Idle 28Wはまあまあか。
・少しでも消費電力を下げるために DDR4-3200 Memoryの動作をDDR4-2400に
 落としたが、これならもう少し上げても良さそう。

Radeon Software 20.4.1 IV (2020.04.11)

「B350M + R5 1600 + RX550」と「B450M + R7 3700X + RX560」を試したからには「RX570」も仲間に入れたい。但し、M/BとCPUはAMDではなくIntel仕様。結果は以下の通り。
MSI Z370M + i5 9400F + RX570
M/B
MSI Z370M Mortar (BIOS ver.1.60)
CPU
Coffeelake i5 9400F
CPU
Cooler
Heatsink
Thermalright SilverArrow 130
Cooling Fan
Noctua NF-F12 PWM
Memory
DDR4-2666 8GBx2
M.2 SSD
Samsung 950 Pro 250GB NVMe
SATA SSD
WD WDS100T2B0A-EC 1TB
2.5" HDD
Seagate ST2000LM007 2TB
3.5"HDD
Seagate ST4000DM004 4TB
Video Card
MSI Radeon RX 570 ARMOR 8G OC
+ Noctua 92x14mm Fan x2
PSU
Silverstone SST-SX500-G SFX 80+Gold
Case Fan
Front
Noctua 140x25mm Fan
Rear
Noctua 120x25mm Fan
Case
Thermaltake Versa H17
Win 10 Pro
1909 Build 18363.752
Radeon Software
20.2.1
20.4.1
増減
Cinebench
R15
Open GL
Max 145W
Max 142W
-3W
CPU all core
Max 98W
Max 96W
-2W
CPU single core
55W
53W
-2W
Prime95 実行時消費電力
Max 115W
Max 111W
-4W
Idle時消費電力
31W
28W
-3W
WMP音楽再生時消費電力
33W
30W
-3W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
平均 52W
平均 37W
-15W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
平均 58W
平均 41W
-17W
・Idle時/Music再生時/Cinebench実行時消費電力は 2-3W減。
・Prime95実行時は 4W減。
・PwerDVD19Ultra Upcon-off再生時は 15W減
 PwerDVD19Ultra Upcon-on再生時は 17W減

つまり、Radeon Software 20.2.1から20.4.1へのUpdateで最も省電力効果の大きい場面は動画再生時となり、これは願ったり叶ったり。

R5 1600の処遇 II (2020.06.09)

本頁2020/04/06の節で述べた R5 1600 + RX550 の件、R5 1600の処遇に困り仮のPCに纏めてみたら、その後 R5 1600(AF)なる手頃な価格のCPUが発売された。各種のDataを較べると実力は R5 2600 > R5 1600(AF) > R5 1600。元々 R5 2600とR5 1600とは大した差ではなく、R5 1600(AF)を求める気はないが、世間では価格に釣られて結構人気があるので、R5 1600をもう一度見直すことにした。
  R5 1600 : 3.2GHz/3.6GHz、6C12T、TDP 65W、14nm
決して悪くない仕様ながら、AMDのその後の進化を考えれば、最早賞味期限切れぎりぎりか。さて、我が家の使い方では、6C12TのCPUを生かす道は仮想環境を構築する以外に手はない。つまり、以前のR5 1600を用いたVirtualBox-PCに戻すだけの面白くも可笑しくもないTestになるが、M/Bが異なるので暫しの遊び相手にはなろう。

2020/04/06の節に上げた構成からの変更点は
 ・NICは2つ欲しいのでUSB3.0仕様のAdaptor Buffalo LUA4-U3-AGTを加えた。
 ・OSはWin10 Ver.2004 Build 19041.264へUpdateした。
 ・VirtualBoxは Ver.6.1.10を入れた。
 ・仮想OSは他のPCから流用した。

B350I + R5 1600 + RX550 II
Date
2020/06/09
2020/04/06
M/B
MSI B350I Pro AC
(BIOS 1.C0 Beta ComboPI 1.0.0.4)
CPU
Ryzen 5 1600 (6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Byakko II
MEM
DDR4-2400 8GBx2
SSD
SK hynix SL301 500GB
Video Card
Kurosiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
LAN Adaptor
Buffalo LUA4-U3-AGT
-
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10
Ver.2004
Build 19041.264
Ver.1909
Build 18363.752
Radeon Software
20.5.1
20.4.1
VirtualBox
6.1.10
-
Cinebench
R15
Open GL
94.24 fps / Max 113W
-
CPU all core
1139 cb / Max 108W
-
CPU single core
149 cb / Max47W
-
Prime95 実行時消費電力
Max 122W
Max 120W
Idle時消費電力
24W
22W
WMP音楽再生時消費電力
32W
29W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
40W
38W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
48W
46W

上の表から、
 ・Cinebenchの値は旧世代の感大あり。
 ・LAN AdaptorとVirtualBoxを加えたことにより消費電力は幾分増した。
 ・VirtualBox-PCとしては特に問題なし。
 ・Idle 20W台/音楽 30W台/動画 40W台。常用PCとするには高い。
 ・R5 1600からR5 1600(AF)に替えて消費電力はどの程度下がるか。
  それとも、B550 + R5 3600 に期待するか・・・

AMD常設PC (2020.06.12)

現在、机周りに配した常設PCは18台。内訳は Intel 17台、AMD 1台。そのうち常時稼働PCは、Intel 5台 / AMD 1台である。唯一のAMD-PCはMusic File Serverであり、場合によってはComet仕様のPCに置き換える可能性がある。そうなるとAMD仕様の常設PCは0台。Case入りのAMD-PCはその他に5台あるが、いずれも随時稼働PCであり、その都度机脇のTest-PC置場に据えなくてはならない。その理由は、
 ・AMD-PCはVideo Cardを載せる例が多くCaseが大振りで置き場所がない。
 ・AMD-PCはIdleから軽負荷時にかけての消費電力が高く常時稼働させ難い。
 ・APU仕様のPCは消費電力の点では○だが、内蔵GPU Vega SeriesのDriverに
  「Custom鮮明度」項目が追加されるまで出番はなさそう。

さてどうしたものか。前節で検討したR5 1600 + RX550に手を加え、もう少し消費電力を下げることができれば常設PCになりそう。RX550 + Radeon Software 20.5.1の絵は大層綺麗であり、元の画質が優れたNHK BS PremiumやWOWOW LiveのConcert番組やDocumentary番組は是非RX550で観たい。中でもNHK BS Premiumは8K収録の番組が増え、2Kで再生してもその良さを伺い知ることができる。

そこで、AMDの空APU/CPUを検討した。
  APU → R3 2200G / R5 2400G CPU → R5 1400
過去の自前Dataに依れば、R3 2200G / R5 1400は Cinebench R15 single core値が150 cbに届かず少々気に入らない。そこで R5 2400Gを第一候補とした。つまり、APU内蔵のGPUをOffにしRX550に置き換えたら消費電力はどうなるかTestした次第である。結果は次回に・・・

AMD常設PC II (2020.06.13)

では、前節で纏めたAMD-PCのDataを。

B350I + R5 2400G + RX550
Date
2020/06/12
2020/06/09
M/B
MSI B350I Pro AC
(BIOS 1.C0 Beta ComboPI 1.0.0.4)
CPU
Ryzen 5 2400G
(4C8T TDP 65W)
Ryzen 5 1600
(6C12T TDP 65W)
CPU Cooler
Scythe Byakko II + be quiet! 92x25mm Fan
MEM
DDR4-2400 8GBx2
SSD
SK hynix SL301 500GB
Video Card
Kurosiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
LAN Adaptor
Buffalo LUA4-U3-AGT
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10
Ver.2004
Build 19041.329
Ver.2004
Build 19041.264
Radeon Software
20.5.1
VirtualBox
6.1.10
Cinebench
R15
Open GL
90.43 fps / Max 102W
94.24 fps / Max 113W
CPU all core
809 cb / Max 86W
1139 cb / Max 108W
CPU single core
155 cb / Max40W
149 cb / Max47W
Prime95 実行時消費電力
Max 110W
Max 122W
Idle時消費電力
22W
24W
WMP音楽再生時消費電力
24W
32W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
31W
40W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
38W
48W

上の表から、
 ・MSI B350iのBIOS上でR5 2400GのGPUをOffにした。
 ・Idle時消費電力 22W。10W台に下げたいところではあるが、B350では難しい。
 ・音楽再生時消費電力 24W、つまり Idle + 2W は大層好ましい。
  R5 1600時、Idle + 7-8W であったことを思えば大幅な改善。
 ・動画再生時消費電力 31-38Wもまた好ましい。勿論、絵は綺麗。
 ・以上の結果、B350i + R5 2400G + RX550の組合せなら、常設PCとして合格点
  が与えられよう。

また、仮想OSは Win10 WS x64/Win10 Home x32/Win8 x32/Win7 x32/WinXP/
Win2000の6種を入れた。4C8TのCPUでは1OS辺り2-4Theredの割当になり2OS同時起動は厳しくなるが、やり繰りすればどうにか実用になる。中でもWin2000の快速振りは目を見張る。旧Excelは羽根が生えたかのようで、目を離したら飛んで行きそう。Win2000のIE6上で本Siteは不都合なく閲覧可能。Win10 x32上 仮想CDの動作も問題なし。適当なCaseを見繕い机上のPC Rackに収めることができそう・・・

MSI B550M Mortar (2020.07.03)

AMDの新Chipset B550搭載のM/Bが各社から発売された。全体に機能豊富な製品が多く値段も高い。今回は遣り過ごすかどうか迷いながらも、Web-Siteを維持するために1枚選ぶことにした。
  MSI B550M Mortar \19.800
MSI X570 Gaming Plus登場時の価格と大差ない。

さて、B550 M/BはRyzen 3000 Seriesにのみ対応し、Ryzen 1000 / 2000 SeriesはSupport外となる。手持ちの3000 Series CPUはRyzen 7 3700XだけなのでTest用に
  Ryzen 3 3100 (4C8T 3.6/3.9GHz TDP 65W ¥13.311)
を調達した。

Test方法は、
 ① Ryzen 3 3100をMSI B350i Pro ACに据えて計測した。
 ② M/Bを MSI B450M Pro M.2に替えて計測した。
 ③ M/Bを MSI B550M Mortarに替えて計測した。
つまり、M/B以外は同じ部品構成でTestを進めた。
MSI B550M Mortar Test
M/B
MSI
B350i Pro AC
MSI
B450M Pro M.2
MSI
B550M Mortar

CPU
Ryzen 3 3100 (4C8T 3.6/3.9GHz TDP 65W)
CPU
Cooler
Heatsink
Scythe Byakko II
Cooling Fan
be quiet! 92x25mm PWM Fan
Memory
DDR4-2400 4GBx2
2.5"SSD
Samsung 850 EVO 250GB
Video Card
Kurosiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10 Pro
2004 Build 19041.329
Radeon Software
20.5.1
PC
消費電力
増減③-②
Cinebench
R15
Open GL
111.79 fps
Max 111W
112.27 fps
Max 112W
112.14 fps
Max 111W
-1W
CPU
all core
1007 cb
Max 81W
1005 cb
Max 81W
1013 cb
Max 80W
-1W
CPU
single core
180 cb
Max 46W
180 cb
Max 46W
180 cb
Max 44W
-2W
Prime95 実行時消費電力
Max 89W
Max 90W
Max 87W
-3W
Idle時消費電力
27W
27W
25W
-2W
WMP音楽再生時消費電力
37W
37W
36W
-1W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
平均 45W
平均 45W
平均 39W
-6W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
平均 54W
平均 54W
平均 47W
-7W
上表については次回に・・・

B550 vs X570 (2020.07.04)

前節では、MSI B550M MortarをMSI B450M Pro M.2及びMSI B350i Pro ACと比較した。けれども、現在AMDの主力M/Bである X570と較べなければ意味は薄い。MSI X570 Gaming Plusは、丁度空き家になっているので都合がよい。

比較する前に、
 ・MSI B550M Mortar / MSI X570 Gaming PlusのBIOSをUpdateした。
 ・MSI X570 Gaming Plusを起動したら、Win10 20H2 19042.330へのUpdateが
  始まった。従って、MSI B550M Mortarも再計測することにした。
B550 vs X570
M/B
MSI
X570 Gaming Plus
MSI
B550M Mortar

CPU
Ryzen 3 3100 (4C8T 3.6/3.9GHz TDP 65W)
CPU
Cooler
Heatsink
Scythe Byakko II
Cooling Fan
be quiet! 92x25mm PWM Fan
Memory
DDR4-2400 4GBx2
2.5"SSD
Samsung 850 EVO 250GB
Video Card
Kurosiko RX550 + Noctua NF-A9x14 PWM Fan
Sound
Olasonic USB-DAC + Noise Filter
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10 Pro
20H2 Build 19043.330
Radeon Software
20.5.1
PC
消費電力
増減③-④
Cinebench
R15
Open GL
112.32fps
Max 120W
112.82 fps
Max 111W
-9W
CPU
all core
1005 cb
Max 88W
1007 cb
Max 80W
-8W
CPU
single core
180 cb
Max 53W
180 cb
Max 44W
-9W
Prime95 実行時消費電力
Max 97W
Max 87W
-10W
Idle時消費電力
28W
25W
-3W
WMP音楽再生時消費電力
43W
36W
-7W
PowerDVD18Ultra Upcon_off
動画再生時消費電力
平均 52W
平均 39W
-13W
PowerDVD18Ultra Upcon_on
動画再生時消費電力
平均 61W
平均 47W
-14W
上表及び前節の結果を総合的に判断すれば、
 ・省電力志向のUserにとって、B550以外の選択肢は限られそう。
 ・X570はGamer用としてもう暫く生き延びるものと思われるが、先が見えた
  感がある。
 ・B550でもIdleから軽負荷時の消費電力は、Intelに較べて凡そ20W高く、
  尚一層の改善が望まれる。
 ・今回、4枚のM/Bを試したが、MSI B550M Mortarには大きな特徴がある。
  即ち、USB-DACを繋いだ時の音質は他を大きく引き離して美音を奏でる。
 ・尚、Video CardにRX550を選んだ理由は、RX560/RX570より動画の再生
  品質が優れているからである。

Ryzen 3 3100 (2020.07.6)

これまで、Ryzen 3 3100自体については何も述べなかった。Ryzen 3000 Series最下位のCPUでは語ることもない、と考えた訳ではない。Ryzen 3 3100(4C8T 3.6/3.9Ghz TDP 65W)に近いCPUを探すと
 【R5 2400G】 4C8T 3.6/3.9Ghz TDP 65W iGPUあり
 【R5 3400G】 4C8T 3.7/4.2Ghz TDP 65W iGPUあり
 【i7 4770】 4C8T 3.4/3.9Ghz TDP 84W iGPUあり
 【i7 6700】 4C8T 3.4/4.0Ghz TDP 65W iGPUあり
がある。その中から、Turbo Clockが3.9Ghzの
  R3 3100 / R5 2400G / i7 4770
を較べてみよう。自前のCinebench Dataから引用すると、

4C8T CPU
PC1
PC2
PC3
CPU
R3 3100
R5 2400G
i7 4770
M/B
MSI
B550M Mortar
MSI
B350I Pro AC
ASUS M6I
Win10 Pro
20H2
Build 19043.330
2004
Build 19041.329
1909
Build 18363.628
Cinebench
R15 CPU
all core
1007 cb
809 cb
753 cb
single core
180 cb
155 cb
159 cb
Superπ104万桁
13sec.
12sec.
11sec.

以上3種の中では、Cinebench single core値が最も優れたR3 3100に分がありそうに思われるが、実際はそうでない。非Gamerにとって、PCの運用が快適かどうかは、
 ① Explorer / Control Panel / 設定等がきびきびと展開すること。
 ② Web-SiteのOpen/Closeが滑らかであること。
 ③ Windows Updateが速やかであること。
 ④ 自動MaintenanceやDisk Clean Upに手間取らないこと。
などに左右される。そうした意味で最も影響の大きい要素は、実は近頃余り顧みられなくなった 「Superπ実行時間」と考えられるのである。
 ・Superπ104万桁実行時間 10sec.以上 → 快速感は感じられない。
 ・Superπ104万桁実行時間 9sec. → やや快適。
 ・Superπ104万桁実行時間 8sec. → かなり快適。
 ・Superπ104万桁実行時間 7sec.以下 → 飛ぶように展開する。

上記3PCの Superπ104万桁実行時間は
 PC1:13sec. PC2:12sec. PC3:11sec.
であり、Ryzen 3 3100の成績は冴えない。どうもこの点が上記①②③④の中でも①に対する不満を抱く理由ではないかと考えている。AMDのCPUは昔からSuperπの成績が振るわず、今もその伝統は引き継がれている。R7 3700Xでも同値は11sec.である。

どうするAPU (2020.08.04)

このところ我が家では、AMDのAPUに対する満足度が著しく低い。Radeon Softwareが19.5.1の頃までは、同Control Panel中に 「Custom鮮明度」 の項目があり、多くの動画Fileは真っ当に再生できたのだが、その後のDriverには「Custom鮮明度」がなく、Focusの甘い再生画像となった。
  Athlon 3000G/Athlon 200GE/Athlon 240GE → 現在は殆ど使われていない
  Ryzen 3 2200G/Ryzen 5 2400G → 出番が見付からない
  R5 3400G → 一応Caseに収まっているが分解の予定あり
とまあ、すべて不遇の身である。

なぜCustom鮮明度を省略したのか。 恐らく、Game Performanceを優先するためと考えられるが真意は不明。けれども、Bristol RidgeやKabiniなど古いAPUは、今でもCustom鮮明度が生きているので、気持ち良く動画を観ることができる。

世間では新4000 Series APUに対する期待が高まっているが、もしCustom鮮明度項目がなければ、2000/3000 Seriesと同じ運命を辿るかも知れない。そこで、比較的満足度の高かった Ryzen 5 2400G + RX550 の動作を再確認した。

B350I + R5 2400G + RX550 II
M/B
MSI B350I Pro AC (BIOS 1.C0)
CPU
Ryzen 5 2400G (4C8T TDP 65W)
CPU Cooler
be quiet! Pure Rock Slim
MEM
DDR4-2666 4GBx2
SSD
SK hynix SL301 500GB
Video Card
-
Sapphire RX550
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Win 10
Ver.2004 Build 19041.388
Radeon Software
20.7.2
Cinebench
R15
Open GL
58.54 fps / Max 61W
90.32 fps / Max 85W
CPU all core
813 cb / Max 80W
812 cb / Max 85W
CPU single core
153 cb / Max 33W
152 cb / Max 37W
Prime95 実行時消費電力
Max 95W
Max 100W
Idle時消費電力
13W
20W
WMP音楽再生時消費電力
16W
22W
PowerDVD19Ultra Upcon_off
19W
26W
PowerDVD19Ultra Upcon_on
26W
34W

う~ん、4000 Series APUのiGPUをOffにしてRX550を加える可能性がありそう。それでもIdleから軽負荷時にかけての消費電力は、AMD CPU + RX550より低く抑えられる見込みがある・・・

 PCG3