Windows 10 V


本頁は "Windows 10 IV" の続きである。 (2019/04/20)

Win10_1903 (2019.04.20)

これまでInsider Preview版として得られていたWin10_1903が、4月18日付でMSDNのDL SiteにUpされた。早速、ISO FileをUSB Memoryに仕込み、「MSI B360M Pro-VH + G5500T」 なるTest-PCにInstallした。
 ・Install所用時間は凡そ10分。得られたVersionは Build 18362.30。
 ・その後のUpdateにより Build 18362.53に達した。
 ・Start Menu上からUninstall可能なAppliが増えた。(音楽や映画Appli等)
 ・全体に前の版と代わり映えしない。
 ・今のところ特に問題はなさそう。

Microsoft Edgeを開くと「ビルド 18362 の新機能」が13項目上げられている。
 ・すばやくアクセス
 ・動画の自動再生を禁止する
 ・閲覧中のフォーカスを向上
 ・読みながら意味を調べる
 ・テーマでパーソナライズ
 ・ワンクリックでフォームに入力する
 ・PDFやeBookに書き込む
 ・拡張機能を使ってカスタマイズする
 ・タスクバーからWebにアクセスする
 ・必要な内容だけ印刷
 ・スマートフォンで閲覧したら、続きはPCで
 ・読み上げ機能を搭載
 ・タブを保存する
どれも自分には縁の薄いものばかり。

さて、今回のISO Fileを得たMSDNのDownload Siteは正規版やRTM版がUpされるところ。一方、一般UserへのReleaseは5月下旬とも伝えられ、版の位置づけがよく判らない。まあ、少し待てば事情が判明すると思うが・・・

Win10_1903 II (2019.04.21)

申し訳ありませんでした。実は本日21日午前3時30分から午前11時頃まで、「Windowsも改元の趣」と題してWin10_1903 Install時の問題点について述べたのですか、その後の検証により、Win10_1903の所為ではなく、その時使用したH/Wに不具合があったためと判明し、節全体を一端削除の上書き直しました。検証の杜撰さを反省し深くお詫び致します。

その不始末を再掲しますと、ASUS H81T + G3440Tを組み合わせたHaswell-PCに Win10_1903のISO FileをMountし、Win10 Pro 1809 Build 17763.437からUpdateを実行したところ、更新Programの確認作業中に 「このPCをWindows10にアップグレードすることはできません。お使いのPCには、このバージョンのWindows10で使用する準備ができていないハードウェアが使われています。対処は必要ありません。問題が解決された後、このバージョンのWindows10がWindows Updateで自動的に提供されます」 と警告された。やむなく「戻る」をClickして現れた、
 ① 個人用ファイルとアプリを引き継ぐ
 ② 個人用ファイルのみ引き継ぐ
 ③ 何もしない
から①を選ぶと再度前記「・・・できません」になるので、②を選んで進めたら、「インストールする準備ができました」となり、その後Installは無事に完了した。得られたVersionは Build 18362.30。その後のUpdateにより Build 18362.53に達した。

次に最新のH/Wである前節で試した MSI B360M Pro-VH + G5500TにWin10 1809 Build 17763.437を入れたSSDを繋いで試したところ、上の警告は現れずUpdateは無事に完了した。

これは一大事、古いH/Wは排除されるのかと一瞬慌てたが、どこか釈然とせず別のM/Bでも同様のTestを重ねた。
 Intel D2700DC → OK
 Intel DQ77KB + i3 3220T → OK
 ASUS H81T + G3440T → NG (以下の通り二度目はOK)
 ASUS Z97I-Pro + i3 4350T → OK
 MSI B360M Pro-VH + G5500T → OK

つまり、H81T+G3440Tの時だけ不都合が生じたことになり、益々以て不可思議である。そこで、H81TのSSDを交換しWin10 Pro 1809をInstallしたところ、途中で黒画面となり、その後BIOSも起動せず黙りを決め込んだ。擦った揉んだの挙句、Memoryを1枚刺しにしてBIOSを起動した。だからと言ってMemory Socketの接触不良とは限らない。CPU Socketの接触不良でも同様の症状が起きることを経験しているので、俄に断定することはできない。気を取り直し、再々度 H81T+G3440TにWin10 Pro 1809をInstallした後、Win10_1903のISO FileをMountしUpdateを実行した。今度は大丈夫、上の警告は現れずUpdateは完了した。

よって、今回試したH/Wは全てWin10_1903のISO FileによるUpdateは無事に終えた。やれやれである・・・

Win10_1903 III (2019.04.25)

Win10_1903 ISO-FileによるUpdateを続行した。結果は以下の通り。
Win10 1809 → 1903 Update (2019.04.21~25)
CPU
M/B
Chiset
VGA
OS
#01
Ivy Brifge
i3 3220T
Intel DQ77KB
H77
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#02
Ivy Brifge
i3 3570T
Intel DH77DF
H77
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#03
Cedarview
D2700
Intel D2700DC
NM10
Intel GMA 3650
Win10 Pro x64
#04
Haswell
G3440T
ASUS H81T
H81
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#05
Haswell
E3-1225 v3
ASUS GryphonZ87M
Z87
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#06
Haswell
i3 4370T
ASUS Z87I-Pro
Z87
Intel HD Graphics
Win10 Enterprise x64
#07
Haswell
i7 4770T
SuperMicro X10SLQ
Q87
Radeon R7 250
Win10 Pro x32
#08
Haswell
i3 4350T
ASUS Z97i-Pro
Z97
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#09
Skylake
G4500T
MSI H110M Pro-VH Plus
H110
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#10
KabyLake
G3930T
ASUS H110S1
H110
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#11
KabyLake
E3-1245 v6
MSI C236 Workstation
C236
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#12
CoffeeLake
G5500T
MSI B360M Pro-VH
B360
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#13
CoffeeLake
i7 8700T
MSI Z370I Gaming Pro
Z370
Intel HD Graphics
Win10 Pro x64
#14
CoffeeLake
i5 9400F
MSI Z390M Mortar
Z390
NVIDIA 1050Ti
Win10 Pro x64
#15
Athlon
5370
MSI AM1I
-
Radeon R3
Win10 Pro x64
#16
Athlon
200GE
ASRock Deskmini A300
A300
Radeon Vega 3
Win10 Pro x64
#17
Ryzen
R5 2600
MSI B450M Pro-M.2
B450
Radeon RX 560
Win10 Pro x64
・上表のPCは、Microsoft Defender以外のSecurity Softは入れていない。
・32bit版も問題なし。
・Radeon/NVIDIAともOK。
・PT3の動作もOK。
・Classic Shellの後継版 Open ShellもOK。
・CCleaner/HWiNFO64/AIDA64等のUtility SoftもOK。
・VMware/VirtuakboxもOK。
・令和の表示は来月以降か。
・結局、最初のH/WによるTrouble以外、試したPCは全てOKだった。

上表をしげしげと眺めれば、我が家の主力はHaswell。そして省電力CPUが目立つ。 これはFile Server的な使い方多いため。

前回1809の時、我が家では無事にも拘わらず、世間では御難続きだった経緯に鑑みれば、上の結果から即1903へのUpdateは安全であると結論付ける訳には行かない。Win10に関する我が検証は毎度役立たずなので、本頁をご覧の方はご注意を・・・

Win10_1903 IV (2019.04.26)

前節の最後に 「Win10に関する我が検証は毎度役立たずなので、本頁をご覧の方はご注意を・・・」 と述べた舌も乾かぬうち、その通りになった。Web上に、
  Windows 10 May 2019 Updateに不具合、一部環境で配信が停止
  外付けUSBデバイスまたはSDメモリカードを接続したWindows 10環境で

との情報が流れた。我が家ではWin10 Update時、USB DeviceはKeyboard/MouseとUSB-DACだけで、上の症状は現れずに済んだが、USB接続のStorageやMemory Card類を繋いだままUpdateするのは要注意か。

さて、その後仮想OS上のWin10 Updateを進めていたら、64bit版では快調ながら、32bit版の時に不具合が現れた。VMware/VirtualboxともGuest OSであるWin10 Home x32をUpdate中、最終段階で黒画面になり、そのまま沈黙してしまったのだ。止む無く強制終了したらUpdate前に戻された。そこでDisk Cleanupを実行し再度Updateしたところ、今度は無事に完了した。従って不具合の原因と解決の理由は不明のまま。そうなると他の局面でも何か起こりそうな気もするが、果たしてどうなりますか。

世間では明日から10連休とか。自分には無縁ながら少しは良い点もある。その間、Net回線が幾分空き、OSのInstallやUpdateにかかる時間の短縮が期待されるからである。何で遊ぶか、未だ決めていないが・・・

Win10_1903 V (2019.05.03)

Win10_1903のUpdateに際し、一寸したTroubleがあったので記録に留めて置こう。
我が家の数あるFile Serverの内、最低SpecのASRock J4205-ITXをUpdate中、
 ・Win10_1903 Build 18362.30 → 問題なし
 ・Win10_1903 Build 18362.53 → 問題なし
ところが、
 ・Win10_1903 Build 18362.86 → 問題あり
Build 18362.53からBuild 18362.86へUpdate後、黒画面にMouseのCursorが現れるだけで幾ら待っても絵が出なくなったのだ。Ctrl+Alt+Del keyを押しても再起動をかけても変化なく、前のBuild 17736.437まで戻ることになった。そこでDisk Cleanup後、ISO Fileから再度Build 18362.30を導入しBuild 18362.53へ更新した。ここまでは前回同様異常なし。そして再びBuild 18362.86へUpdateしたら、またまた黒画面。さて、どうしたものか。
 ・J4205-ITXのBIOSを確認し、必要があればUpdateする。
 ・この際、J4205-ITXの後継機であるJ5005-ITXに交換する。
  J5005-ITXはBuild 18362.86で問題なく動作している。

先ずは前者から試そう。案の定、J4205-ITXのBIOSは2017/09/26付の古物だった。このPCはMonitorの背後に置かれKeyboardがBluetooth仕様のためBIOSの更新を怠っていたのだ。早速、2018/11/06付の最新版を入れることにした。但し、一つのBIOS Fileではなく、Bridge BIOSとUpdate TXE FW ver3.1.50.2222が含まれる二つのFileを順次当てなくてはならず二度手間となった。結果は○。黒画面は晴れてDesktopが現れた。

要するに最新のWin10_1903 Updateでは、BIOSやFirmwareの対応状況をよく確認する必要があるとのことか。そうなると古いPCの中には、Update不適に悩まされる例が続出する恐れがあり、今後の展開とMS社の対応が注目される。
【ASRock J4205-ITX 二面構成PC】

底板:300x200mm (天板を外して写した)
Storage:500GB SSD + 2TB 2.5"HDD
 + 4TB 2.5"HDD
Mini-File Serverとして常時稼働し
重宝している。
このPCを組み立てたのは2016年11月、それから2年半経過。底板に貼り付けた図面を剥がしていなかった。紙を剥がす序でにJ5005-ITXと交換するかどうか大いに迷う。J5005-ITXは昨年の11月にAntec ISK-100に収め、一応けりがついているのだが・・・

R1-D2 (2019.05.04)

前節で述べた 「ASRock J4205-ITX 二面構成PC」 の底板に貼り付けた図面を剥がした。これが結構面倒。2.5年経ったSpray糊は専用の溶剤を使わなくては綺麗に落ちないからだ。そしてそのSpray糊剥がし剤は刺激臭が強く、自分の場合必ず頭痛を催すので手袋とMaskを付けての作業となる。どうにか剥がし終え中性洗剤で洗い流し、さてどうするか。
結局、ASRock J5005-ITXに交換した。
J4205とJ5005は基板上の部品配置がほぼ同じなので金具類はそのまま使えた。
120x12mm Fanは600rpm程度。
2丁の2.5"HDDは遮音処理を施し極静音。
J5005とJ4205を比較した2018/04/15のDataを再掲すると (現在の計測値もほぼ同じ)

J5005 vs J4205
Gemini Lake
Pentium Silver J5005
Apollo Lake
Pentium J4205
増分
Cinebench R15 OpenGL
26.83fps
21.92fps
22.40%
Cinebench R15 CPU all
303cb
194cb
56.19%
Cinebench R15 CPU single
83cb
55cb
50.91%
Superπ104万桁
23sec.
29sec.
26.09%

Open GL値は+22%、CPU値は+50~59%だが、実際の感触は+40%程度か。その差を感じる局面は、Windows Updateの所用時間と他のPCとのFile転送時間。消費電力や発熱量は大差ない。一度ASRock J4205-ITXを外したら、そうそう復活の機会はなさそうだが、このM/Bは比較的音が良いので、Music File Serverとして生きる道が残されている。MSI AM1に飽きたら考えよう。そして、
 【令和元年Desktop-PC1号機 = R1-D1】 Biostar H310MHD3 + i3 8100
 【令和元年Desktop-PC2号機 = R1-D2】 ASRock J5005-ITX
となり、当分Star Wars風の型番で行けそう。
(R1-D2にはStar Wars全10作品 Episode I~VIII、Rogue One/Solo が収録されている)

Update不可警告 (2019.05.04)

Win10_1903 IIの節で、ISO Fileを使ってWin10_1809からWin10_1903へUpdateする際に以下の警告が表示されたと述べた。
その後、幾つかの方法でUpdateを試すうち、以下の局面で上の警告が現れることを確認した。
 ・Win10_1903 Build 18362.30入りISO_Fileから起動しClean Installする
   → 問題なし
 ・同ISO_Fileを一端PCに取り込み、Fileを右ClickしてMountする
   → 問題なし
 ・同ISO_FileをUSB Memoryに入れWin10上から起動する
   → 上の警告が現れる (PCの新旧を問わず)

これは相当不味いのでは。Updateする際にUSB MemoryにISO Fileを仕込む人は少なくないと思われるので、このままでは Win10 Updateとしては最大級のTroubleを引き起こす可能性がある。当然、MS社は対策を考えているものと思われるが、どうなりますか。 (こうした確認作業が簡単に行えるのは 「SSD切替PC」 の利点)

R1-D2 II (2019.05.05)

ASRock J4205-ITXのWin10 Update時に不都合があり、擦った揉んだの挙句、同J5005-ITXに交換し、更にHDDも増強することにした。その結果、Storage構成は、
  Intel 540S SSDSCKKW480H6 480GB M.2 SSD
  Seagate ST4000LM016 2.5"4TB HDD
  WD WD40NPZZ 2.5"4TB HDD
となり、Mini File Serverとしては充分な容量となった。このPCは繰返し視聴する可能性のあるMovie Fileを収め、他のPCに配信する役目を担っているので使用頻度は高い。ところが今回、J4205からJ5005に換えたことにより、このPCで直接再生する機会が増える見込み。J4205ではUpcon再生時にもたつきのあったFileもかなり滑らかになり、J5005とIntel UHD Graphics Driver 6373との相性も良く絵は綺麗で、細かいことを言わなければ充分に思えてきたからである。最近、画面の暗い映画が多く、幾分明るく再生される本PCは重宝しそう。
【AIDA64による温度計測】 (Idle時 室温24.0℃)

このPCのCaseは上下二面構成なので、CPU Cooling Fan 1丁でも左の通り温度に関する心配はない。365日24時間連続運転OK。

難点は一つ。今回交換した2.5"4TB HDDのNoiseが前より少し大きめであり「極静音PC」の看板を下ろさなければないないこと。このPCはMonitorの背後に置くので目立たないとは思うが、どうしても我慢できなければ、その時また考えよう。
2.5"4TB HDD交換 (2019.05.11)

前節で「・・・どうしても我慢できなければ、その時また考えよう・・・」と述べた件、矢張り我慢できなかった。今回交換した2.5"4TB HDDは、上下二面にGel Sheetを貼り付けてもNoiseが漏れる我が家で最も五月蝿い製品だった。そのHDDはせめて前板のあるCaseで用いることとし、新たな2.5"4TB HDD "Seagate ST4000LM024" を求めた。

さて、このところSSDの値下がりは著しく、500GB級の製品は7K円台、1TB級の製品は12K円程度で求められるようになった。いずれHDDは御用済みになるかと思われるが、我が家の使い方では当分先のこと。System Diskとして使うならSSDの方が圧倒的に快適ながら、大容量Fileの置場にするのはまだまだ問題が多い。例えば、500GB程度のTS_FileをLAN越しに転送する場合、
 【HDD】 初めは110MB/s以上の転送測度が得られ、領域がHDDの内周部に
  近づくにつれ少しずつ遅くなり、やがて100MB/s以下に減速する。
 【SSD】 初めは110MB/s以上の転送測度が得られ、10GBを超えた辺りから
  徐々に遅くなり、廉価SSDの中には25MB/s程度に減速する例がある。
つまり大容量Fileを転送する場合、SSDによってはHDDの4倍も時間がかかることがある。従って、SSDをFile Server用のStorageとして使うなら、相当高価な製品を求めねばならず。我が家の財政状況では到底無理。まだまだHDDの世話にならざるを得ない。(どの製品が遅いかここで公表するのは差し控えたい)

そうこう言っている間に新しいHDDへのFile転送を終えCaseに取り付けた。勿論無音ではないが、60cmも離れれば殆ど聞こえない程度にNoiseは減衰し、再び「極静音PC」の看板を掲げることにした。では2.5"HDDの使い心地について纏めて置こう。
 【2TB製品】 Toshiba/Seagate/Western Digital各社互角。
 【4TB製品】 Western DigitalよりSeagateの方が幾分低Noise&低消費電力。
但し、Noise LevelはRevisionやLotによって変化するので一概には言えないが・・・

月例更新 (2019.05.16)

昨日5月15日はMS月例更新日だった。いつもなら午前3時に早起きするところを寝坊して7時に起きた。これは不味い、Updateにどれほどの時間がかかるか。ところが、その心配は無用だった。Win10/Win7とも最近になく短時間で完了したからである。我が家のWin10-PCは殆どVersion 1903にUpdate済みであり、同18.09については判らないが、これほど無難に終えた月例更新は珍しい。ならば、さっさとVersion 1903を公開すればと思うのだが、5月末発表とのことで念には念を入れているのであろう。上の方で述べた 「Version 1903のISO FileをUSB Memoryに入れてUpdateした時の不具合」 さえなければと惜しまれるが、残すところ二週間余、どうにか間に合わせて来るものと期待しよう。

さて、Intel CPUの脆弱性問題発覚は、MS社月例更新に倣っているかのように続報が絶えない。個人Userにどれほど影響があるのか不明ではあるが、新たにCPUを求める気持ちが萎える。一日も早く決着して欲しいと願う許り。

このところPC部品の発表がめっきり減った。本来なら小さな記事で済ませるようなものまで大きく取り上げられることからその惨状は明らか。PC Shopの悲鳴が聞こえてくるかのよう。このまま自作PCは縮小の一途を辿るか、或いは起死回生の見込みはあるのか。どちらに転ぼうとも本Siteは当分続ける予定ではあるが・・・

Win10 May 2019 Update (2019.05.23)

2019/05/22早朝、Win10 1903の一般向けUpdate が可能になった。早速、以下②及び③の方法でISO FileをDownloadした。
 ① 2019/04/19、MSDN から得たISO File
  ja_windows_10_consumer_editions_version_1903_x64_dvd_2d96ee2c.iso 
   → 4,721,116KB
 ② 2019/05/22、直接Linkで得た ISO File
  Win10_1903_V1_Japanese_x64.iso → 4,721,116KB
 ③ 2019/05/22、MediaCreationToolから得た ISO File
  Windows.iso → 3,862,144KB
①と②のFile Sizeは同じ。③のSizeは①/②の凡そ80%。①②③をそれぞれUSB Memoryに仕込んで試すことにした。

手持ちのPCは殆ど1903へUpdate済み。1809仕立てのPCを探すのに苦労した。
  Z97I-PLUS + i3 4350T + Win10 Pro 1809
なるPCを選び、先ずWin10 1809の最新Build 17763.529へUpdateした。そして、
 (a) 上の②で得たISO FileをUSB Memoryに入れ、Win上からSetupを実行した。
   結果は×。5月4日の節で述べたUpdate不可警告が出た。
 (b) 次に③で得たISO Fileで同様のTestを行った。
   結果は×。Update不可警告が出た。
 (c) 次に②で得たISO FileをTest PCのSSDに取り込みSetupを実行した。
   結果は○。Update可能。
 (d) 次に適当なUSB Memoryを挿し、(c) と同様にSetupを実行した。
   結果は×。Update不可警告が出た。

要するに、USB Memoryを挿した状態では Win10 May 2019 Updateは不可となり、USB Memoryを使わなければOKとなった。この結果は先月MSDNから得た上記①の時と変わりない。

現在Web上にはUSB Memoryを使った時のUpdate不調について幾つか報告されている。その場合一端Updateを中止し、ISO Fileを作らず 「今すぐUpdate」 を選べば解決するので、今のところ大きな問題になっていないが、Win10に不慣れな人がUSB機器を繋いだままUpdateしたら右往左往しそう。

尚、上記②と③の相違点は以下の通り。
 ②は Win10 Home/Education/Pro/Pro Educasion/Pro for Workstations
 ③は Win10 Home/Education/Pro

6月更新 (2019.06.15)

今月のWindows月例更新は6月12日に降りてきた。ところがどうも今回は様子が違う。回線混雑時間帯でもDownload所要時間が著しく改善されたのだ。早朝の閑散時間帯を過ぎると所要時間は一気に増加しとんでもなく時間がかかるものだが、今回はそうした事態は一度もなく、すんなり終えることができた。これはServerの増強によるものか、或いは配信を工夫した所為か詳細は不明。その後、IP版のUpdate時も同様であった。

別頁「Old Hardware III Haswell i5 4670T III」の節で述べた通り、Win10 1903をClean Installした場合と、同1809からUpdateした場合とで、Storageの使用量に凡そ10GBの差が生じたが、1809からのUpdateを繰り返した場合でも、Versionによる同様の差が目立つようになった。

2019/06/15現在のWin10 最新Buildを入れた以下4種のVersionでは、

Wiindows10
Version
1809
1903
Enterprise
Pro
Pro
Pro for
Workstasions
LTSC版
通常版
IP版
IP版
Build
17763.557
18362.175
18917.1000
18917.1000
当初
Install日
2019/5/26
2019/2/15
2018/7/27
2018/8/25
Storage
使用領域
18.0GB
17.8GB
17.4GB
13.5GB
Idle時
消費電力
8W
5W
8W
8W
    *PCの構成は MSI H170i + G4600T + Memory 4GBx2 + picoPSU-160-XT
    *OS以外にInstallしたSoftは4種ともほぼ同じ。

上の表から、
 ・Win10 Pro for Workstations IP版のStorage使用量が最も少ない。
 ・Idle時消費電力はWin10 Pro通常版が最も少ない。
但し、過去にはWin10 Pro for Workstations通常版の消費電力が最も少ない時期もあり、Storage使用料や消費電力はその時々の版によって変化するので俄に断定することはできない。

Win10 1903 ISO File最新版 (2019.06.24)

MSDN上にWin10 Ver.1903 ISO Fileの2019/06/19付最新版がUpされた。前回は同04/20付だったので60日振り。それも後に04/04付に変更されたので、そうなると80日振りとなる。恐らく船/汽車/飛行船を乗り継いで世界を一周していたのであろう。

さて、冗談はよし子さんに任せて本論に入ろう。
 ・Downloadした1903最新ISO FileをUSB Memoryに仕込んだ。
 ・MSI H310M + G5500Tを組み合わせたPCに Win10 Pro 1809をInstallした。
 ・Win10 Pro 1809上から同1903入りUSB MemoryのSetup.exeを実行した。
 ・「Installに必要な作業を確認しています」の後、「次の作業が必要です」と出て
  「引継Update」は不可。
 ・USB Memoryを外し、1903の最新ISO FileをDownload FolderにCopyした。
 ・ISO FileをMountし、その中のSetup.exeを実行した。
 ・今度は大丈夫「引継Update」が可能になった。
 ・得られたBuildは 18362.175。
要するに、USB Memoryに関する問題点はそのままだった。80日かけても解決できないとはどうしたことか。

次に、Win10 1903 最新ISO Fileを使ってClean Installした。
 ・得られたBuildは18362.30
何これ、2019/04/04付のFileと変わりないじゃん。日付が変更されただけのことか。MS社の躓きは相当深刻のよう・・・

Win10 1903 July ISO (2019.07.17)

2019/07/17未明、Win10 1903 ISO Fileの7月版が公開された。前回の6月版は、実は4月版と変わりなく拍子抜けしたが今回はどうか。数日前「幾つかの累積された問題点に対策を講じた版が予定されている」との報があったので、せめてUSBに関する不具合だけでも解決されればとの期待を込めて Win10 1903 July ISO をUSB Memoryに仕込んだ。

Clean Installするならこれまでも問題はなかったので、USB MemoryからUpdateできるかどうか試した。前版に現れた「Update不可の警告」はどうなるか。先ず、
 ・旧版Win10 1809をClean Installした。
 ・今回拵えたUSB Memoryを挿し、Win10上から同Memory中のSetupを実行した。
 ・Update不可の警告は現れず順調に推移した。
 ・最新版 Build 18362.239 が得られた。

次に、
 ・Win10 1903 July ISOをClean Installした。
 ・Installは無事に完了し、いきなり最新版 Build 18362.239 が得られた。
 ・その後、Windows UpdateからDisplay Driver等幾つかのFileを更新した。
 ・Clean Installした時のStorage使用領域は 23.0GB となり、旧版からUpdateした
  時より7-8GB増加した。
 ・よって 「USB MemoryからのUpdate不可」 の件は解決した。

以上、取り急ぎ報告します。

Win10 IP 18941 (2019.07.26)

別頁で「Win10 IP 18941へのUpdateに難渋した」と述べた件、その後どうなったか。
 Win10 Pro IP 18917.1000 から18941へ → NG
 Win10 Pro for WS IP 18917.1000 から18941へ → NG
 Win10 Pro 18362.239から18941へ → NG
 Win10 Pro 18362.1005から18941へ → NG
そして本日、Web上からWin10 Pro IP 18932のISO FileをDownloadし、IP版をClean Installした後にBuild 18941へUpdateした。結果は〇。 つまり今回のIP版 18941は、前回及び前々回の版からのUpdateはOK、それ以前の版からはNGとなった。こうした例は前にもあったが、かなり久し振りのこと。

ところが、気を良くしたのも束の間のこと。Intel RSTをInstallしたら緑画面が現れ、仕方なく18932に戻りやり直した。今度も18941へのUpdateは無事に終え、念のために「System復元Point」作成した。そして、別VersionのIntel RSTをInstallし再起動をかけたら、またまた緑画面に。

つまり、Build 18941はIntel RSTを入れるとNGになることが判った。先ほど拵えた「System復元Point」に戻りどうにか運用可能ではあるが、この先何が待ち構えているかも知れず、今回のBuild 18941はこれ以上触らず次版に期待を。Win10 IP版としては、一昨年秋以来の手強さと言えようか・・・

Win10 IP 18941 II (2019.07.27)

前言を翻すのは毎度のこと。前節で 「今回のBuild 18941はこれ以上触らず次版に期待を・・」 と述べた件、早々に見直された。現在、IP版を新規に登録した場合、「Skip Ahead」はClose中のため「Fast」を選ぶことになる。そうなると Skip Aheadを継続するには、上に述べた Build 18917.1000 をどうにかしてUpdateしなければならない。

そうだ、Install済のIntel RSTをUninstall後にBuild 18941へUpdateしたらどうか。結果は〇。途中不可思議な動作に見舞われたが、どうにか最後まで到達し Skip Aheadは保持された。Intel RSTを入れない状態では、入れた場合より Idle時消費電力は 数W上昇する例が多く本意ではないが致し方ない。

もし、Win10 IP 18941の導入でお悩みの方が居られたら、Intel RSTをUninstallされては如何でしょうか。

Win10 IP 18945 (2019.07.27)

この三日間、否応なくWin10 IP版に付き合わされ、どうにか対応可能に漕ぎ着けたら、27日未明、新たなBuild 18945がUpされた。MS社の同Buildに関する注意事項は自分には縁の薄いもの許りで余り参考にならない。兎に角入れてみる他はない。

先ず、Build 18941から18945へUpdateした。
 ・所要時間はH170+G4600Tを組み合わせたPCで凡そ35分。結果は〇。
  すんなり終えることができた。
 ・では問題のIntel RSTはどうか。念ために「System復元Point」を作成し、
  Intel RSTの最新版 17.5.1 を入れた。結果はOK。心配には及ばず。

次に、前に梃子摺った Win10 Pro for WS IP 18917 を18945へUpdateした。
 ・Intel RST 17.5.1を入れたままでも無事に完了した。
 ・所要時間は凡そ36分。

したがって、Build 18941を遣り過ごし、同18945を当てれば面倒な事態に巻き込まれずに済むことが判った。これでWin10 IP版に関する当面の問題は解決した。

Win10 32bit PC (2019.08.07)

我が家にあるPCの内、職員用はWin7 32bit版を使っている。けれども、好むと好まざるとに拘わらず、Win10への移行を進めなくてはならなくなった。既にTest-PCでは Go signを出せるまでにはなったものの、入れ替える時期を見計らう間に時は過ぎるばかりで一向に進んでいない。では、今時なぜ32bit版か。

職員用のPCはDOS時代から導入しているため、未だに古いApplicationから抜け出せないでいる。特にPage Makerは初版以来のDataが多く、中でもPageMaker6.0で作成したFileは膨大な数に上る。新規Fileは In Designで作成しているが、漢文 (レ点/一二三点/上中下点) や振仮名を多用したFileはConvertに手間がかかるため中々進まない。従って、Win10もまたPage Maker 6.0が動作する32bit版を選ぶ事になる。32bit OSを仮想上に置いて運用する方法も検討したが、印刷環境が整わず採用は難しい。

と言う事で、大分前に仕上げたWin10 Pro 32bit PCの動作確認を行った。主要部品は以下の通り。
 【M/B】 ASUS H87M-E
 【CPU】 Haswell i5 4570S
 【CPU Cooler】 Thermalright Ultra-120 + Noctua NF-A12 PWM
 【MEM】 DDR3-1600 2GB x2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB x2
 【HDD】 WD 1TB 2.5"HDD + WD 2TB 3.5"HDD
 【PSU】 Corsair SF450
 【Case】 SilverStone SST-PS07
 【OS】 Win10 Pro 32bit版
このPCは今年の2月に組み上げ、Win10 1809のまま暫く放置してあった。そこで今回は、Win10 1903 ISO FileからのUpdateではなく、Widows Updateに任せてみた。結果は OK。Troubleなく完了し、Build 18362.267が得られた。PageMaker6.0/7.0、Office2013、Adobe CS4.0等の動作も問題なし。

けれども問題はその他にもある。Skylake以降のCPUに4GBのMemoryを載せ、Win10 32bit版をInstallすると、有効なMemoryは2GB台に落ち込んでしまう。その点、Haswell以前のCPUなら、3.4~3.5GBは確保されるのでCPU選びに悩まされる。幸いLGA1155/1150仕様のM/Bは何枚か予備はあるものの先の事は判らない。速やかに旧Applicationとの縁が切れるよう努力する他はない。

Windows Server 2019 (2019.08.27)

先日、Windows Server 2019(以下WS2019)のAugust版がUpされた。我が家のWindows Serverは 2012R2 Essentials版を 2014/01/13以来使い続けて6.6年経過した。動作に問題はなくとも、老化したH/Wは放って置けない。
 【M/B】 Intel DH67GD
 【CPU】 Xeon E3-1245 (Sandy Bridge i7 2600相当)
いつまで安定動作するか少々不安である。この際、H/Wの更新を検討すべきであろう。その要件は以下の通り。
 ・CPUは 4C8T以上
 ・M/BはMicro-ATXから選びたい。
 ・常時稼働するので消費電力は低めが良い。
 ・Storageは SSD x2 HDD x3程度とする。

手持ちの部品から選ぶとすれば、
 【M/B】 SuperMicro C7Q270-CB-ML
 【CPU】 Skylake i7 6700T
辺りになろうか。このPCには Windows Server 2016 Essentialsを入れて遊んできたが、2012R2 Essentialsから乗り換えるまでには至らずObon組のままであった。問題はそのEssentials版にある。同版はDomain管理下にあるPCのBackupを自動的に行うが、常時稼働ではないPCに対してBackupの催促が煩わしく、前は1月、最近は1週間の猶予となり、PCの台数が多いので結構面倒だった。仕方なく、何台かはEssentialsのDomain管理下から外してしまった。ならば、Essentials版ではなく通常版を用い、気が向いた時に手動でBackupする方が自分には向いている。

そこで、WS2019 Standard版をInstallすることにした。SuperMicro C7Q270-CB-ML内蔵のNIC Intel i219 はWS2019に対応するので、INF Fileを書き換えることなく、そのままEasy Installで問題ない筈。

尚、WS2019 August版は、Win10 Ver.1809相当 Build 17763.720。WS2012R2 EssentialsはWin8.1の仲間。

Windows Server 2019 II (2019.08.29)

では、WS2019をInstallしよう。部品構成は以下の通り。
 【M/B】 SuperMicro C7Q270-CB-ML-O
 【CPU】 Core i7 6700T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9x65
 【MEM】 DDR4 2133 8GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 120GB
 【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
 【OS】 Windows Server 2019 (2019.08.21付の版)

先ず、SuperMicroのDL Siteから新しいBIOSを得てUpdateした。
 ・DOS起動USB Memryに該当Fileを展開した。
 ・DOS上からのBIOS Updateは何度経験しても緊張する。
  無事に完了し胸を撫で下ろした。
次に、Windows Server 2019を仕込んだUSB Memoryから起動した。
 ・前のWS2016は、Installの初期段階でProduct-keyを入力したが、
  WS2019はWin10と同様先送りが可能になった。
 ・C7Q270-CB-ML-O内蔵のNIC Intel i219LM はWS2019に正式対応し、
  何の苦もなくInstallは完了した。
 ・幾つかのUpdateを経て、WS2019 Build 17763.720を得た。
 ・そして、Server Managerを開き「役割と機能の追加」を実行した。
 ・常用のUtilityをInstallした。
 ・ここまで全く問題なし・・・おっと、そうではない。
  Open Shellを導入した時、同MenuのShutdown及び再起動が効かない。

上記 SSD x1の最小構成時の結果は以下の通り。(比較の為にWin10のDataを添えた)
Windows Server 2019
Date / 室温
2019/08/28 28.5℃
M/B
SuperMicro C7Q270-CB-ML-O
CPU
Skylake i7 6700T
CPU Cooler
Noctua NH-L9x65
Memory
DDR4-2133 8GB x2
SSD
Samusung
850 EVO 120GB
Crusial CT480M
480GB mSATA
PSU
IN WIN IP-P300HF7-2
Intel HD Graphics Driver
21.20.16.4534
25.20.100.6374
OS
WS2019
Build 17763.720
Win10 Pro
Build 18362.295
Cinebench
R15
OpenGL
49.78fps
Max 33W
52.52fps
Max 34W
CPU all core
708cb
Max 50W
693cb
Max 51W
CPU single core
156cb
Max 23W
155cb
Max 25W
Prime95
15分間実行時
消費電力
Max 55W
Max 56W
CPU温度
Max 57.0℃
Max 57.0℃
CPU Fan回転数
Max 1123rpm
Max 1153rpm
Idle時
消費電力
7W
7W
CPU温度
30.0℃
29.0℃
CPU Fan回転数
704rpm
688rpm
WMPによる音楽再生時消費電力
9W
9W
PowerDVD18Ultra体験版
動画再生時消費電力 TTHD_OFF
未計測
平均 12W
CPU使用率 2%
PowerDVD18Ultra体験版
動画再生時消費電力 TTHD_ON
未計測
平均 18W
CPU使用率 12%
  *以上の消費電力値はTAP-TST5で測定した。BTWATTCH1の場合は + 0.4~0.7Wとなる。
  *使用動画はWOWOW収録 "Song of the Sea" 1920x1080 TS_File
上の表から、
 ・CinebenchR15の各値/消費電力とも僅差。
 ・Prime95の結果も同様。
  Prime95実行時CPU温度 Max 57℃なら小型のCaseでもOK。
 ・Idle 7Wは優秀。(Memory 4GBx2なら 6W)
 ・音楽再生時 9Wも然り。(このM/Bは音が良い)
 ・Win10の時、動画再生品質及び消費電力も好ましい。
 ・i7 6700T(4C8T)のCinebenchR15結果は、Intelなら i5 8400(6C6T)に近く、
  消費電力は i5 8400の凡そ62%。同じくAMDならR5 3400G(4C8T)に近く、
  消費電力は R5 3400Gの凡そ52%。
 ・従って、i7 6700Tは低発熱省電力Server向きと言えよう。

SSD x1の最小構成時 Idle 7W。 SSD/HDDの追加分とCase Fanを加えて
Idle 20W程度に収まりそう。このWS2019をどう使うか、これから勉強を・・・

Windows Storage Server 2016 (2019.08.30)

Windows Server 2012R2 Essentials (WS2012R2E)からWindows Server 2019(WS2019)へ乗り換える件、その前に幾つかの準備がある。現在、WS2012R2EにDomain登録中のPCを順次外さなくてはならない。その1台に Windows Storage Server 2102R2(WSS2012R2)を入れた音楽再生専用PCがある。

Domain登録を外しLocal Accountに戻すには、当初のPass Word(PW)が必要になる。そのPWを確認の上、Domain登録を外した。ところが、記録してあったPWが違っていたのだ。考えられる文字列を試したが総てNG。仕方なく Windows Storage Server2016(WSS2016)をClean Installすることにした。
 ・古いM/BなのでUEFI ModeではInstallできず、非UEFI Modeで対応した。
 ・WSS2016のInstall自体は大した時間もかからず無事に終えた。
 ・ところが、その後のUpdateが大変。更新の確認に手間取り随分と待たされた。
  Update自体も忍耐力を試されるかのように遅々とし進まず。待ちきれずに
  Monitorを別のPC切り替え、暫くして戻ったらUpdate Errorが現れてやり直し。
 ・結局、Update中はMonitorを切り替えずに待たなければならず、一寝入り。
 ・Updateは一度では済まず、同様の作業を幾度か繰り返した。
 ・Updateが完了したら自動Maintenanceが始まり、これが中々終わらず。
WSS2016のInstall開始から○○時間経過、それでも自動Maintenance中。けれどもここで諦めてはいけない。Intel D2700DCは数あるM/Bの中でも飛切り良い音がする。同等品が見付かるまで大切にしたい。

我慢に堪えてWSS2016の導入作業を終えた。
 ・得られた版はVersion 1607 Build 14393.3181。これは3年前のWin10と同類。
 ・また、D2700DCは64bit版のGraphics Driverがなく"Microsoft基本Display
  Adapter"で代用され、画面表示は 1600x1200 が最大。
 ・Networkの繋がりは問題なし。
  LAN転送速度は最新のCeleronを載せたPCの80~90%程度でまあまあ。
 ・導入したUtility、Open Shell/CCleaner/Aida64/HWiNFO64等不都合なし。
 ・矢張り期待に違わずいい音がする。
 ・D2700DCは2012年Q1発売、Ivy Bridgeと同時期。
【M/B】 Intel D2700DC
【CPU】 D2700 (2C4T 2.13GHz 32nm)
【MEM】 DDR3-1066 S.O.DIMM 2GBx2
【SSD】 Sandisk SDSSDHII 480GB
【HDD】 WD ST2000LM007 2.5"2TB
【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
【DC-DC】 picoPSU-120-WI
【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
【OS】 WSS2016 Build 14393.3181
【Case】 自作 2.59 liter Case
【Case Fan】 AINEX CFZ-5010LA 50x10mm

【Idle時消費電力】 12W
【音楽再生時消費電力】 13W

左のCaseは2015/2/24完成。無傷。
密かなご褒美 (2019.08.31)

Windows Server 2012R2 Essentials (WS2012R2E)からWindows Server 2019(WS2019)へ乗り換える件、準備作業はまだまだある。2014年の5月から代替DNS Serverとして運用してきたASRock Q1900DC-ITXを、先日Giga H110M-STXに交換したため、差し当たり空き家になった。このまま蔵入りにしても良いが、少し遊んでから収めたい。

そこで「例のうまい話」を試すことにした。つまり、2017.09.29に発表されたWin10 IP Build 16278のISO FileからInstallした後、Win10 Pro for Workstationsの汎用Product-keyを入力すると、その後は正規版と何等変わりなく使える大層有り難い話で、それがつい最近まで有効であったが、凡そ2年経た現在はどうだろうか。M/BのTest時、正規版のProduct-keyを使わずに済むことから、我が家では大いに重宝してきた。では、ASRock Q1900DC-ITXの最後を見届けよう。
 【M/B】 ASRock Q1900DC-ITX
 【CPU】 Celeron J1900 (4C4T 2.00/2.42GHz TDP10W)
 【CPU Cooler】 M/Bに附属
 【iGPU】 Intel HD Graphics (Driver 10.18.10.4358)
 【MEM】 S.O.DIMM DDR3-1333 2GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO mSATA
 【DC-DC】 M/B内蔵
 【AC-DC】 19V 65W AC Adaptor
 【OS】 Win10 Pro for Workstations

先ず、Q1900DC-ITXのBIOSをUpdateした。そして、
 ・Win10 IP Build 16278のISOを仕込んだUSB Memoryから起動した。
 ・途中で最新のBuildにUpdateするよう促されたが、Install自体は無事に終えた。
 ・Win10 Pro for Workstationsの汎用Product-keyを入力し認証を受けた。
 ・Win10 Pro 8月版 ISO FileをMountしUpdateを進めた。
 ・少し時間はかかったが、途中躓くことなく Build 18362.329 に達した。
 ・Idle時消費電力 10W。この値はQ1900DC-ITXを入手した当時と同じ。

Q1900DC-ITXの特徴につて。
 ・音や絵が特に綺麗な訳ではない。
 ・消費電力の低いM/Bは他に沢山ある。
 ・発熱の低いM/Bは他にもある。
 ・AC Adaptor 直差しのM/Bは今時珍しくない。

そうなると最早特徴なしか。そんなことはない。最近のM/BはQ1900DC-ITXに較べたら一様に速く感じられるので、最新低Spec-PCの引き立て役として存在価値はある。従って、いつもならBench Softを走らせるところではあるが、どうせ惨めな結果になるのは明らかなので止めて置こう。今回は 「例のうまい話」 が今も有効であることを確認できただけで良としよう。

ところで、MS社はこの抜け穴に気付いていないか、それとも承知の上で放置しているのか。案外、長期に亘るInsider Program協力者への「密かなご褒美」かも・・・

Win7 32bit版 Clean Install (2019.09.04)

我が家のPCはMS社の期待に応え、Win7を順次Win10へ移行している。大部分のApplicationは問題なく動作するが、一部WinNT4以前に発表されたProgramの中に旨く動作しないものがある。高価な上に代替品もないことから、小型の32bit版Win7-PCを仕立てることにした。

問題はInstall後にUpdateできるかどうかである。当たり前にUpdateするだけでは、直ぐに 「新しい更新Programを検索できませんでした」 と出て前へ進むことができない。そうした時はWeb上のHintに頼るしかない。その結果、以下の更新Programを当てると問題解決の糸口になるとの情報により、
 ・windows6.1-kb4474419-v2-x865.msu
 ・windows6.1-kb4490628-x86.msu
を得た。けれども変化なし。そこで、Error Messageから検索したら、
 ・Windows6.1-KB3138612-x86.msu
の適用を指示された。今度はOK。Windows Updateは正しく機能し、次々にDownload Fileが現れ、どうにか最新状態に辿り着いた。

そうなると、前の二つの更新Programは必要だったのかどうか判らない。ならば、SSDを換えてもう一度試して見よう。その結果、
  Windows6.1-KB3138612-x86.msu
だけで Windows Update機能は回復した。Installの経過を纏めると、
 ①USB MemoryからWin7 Pro x32 SP1をInstall → 8分
 ②KB3138612-x86.msuのInstall~再起動 → 2分
 ③更新Programの確認 → 5分
 ④更新File 186個 1207.5MBのDownload及びInstall → 56分
 ⑤2回目再起動~更新File 56個 408.7GBの確認/Download/Install → 21分
 ⑥その後6回再起動~Update完了まで → 31分
よって、Win7 Pro x32のClean Install所要時間は 124分 だった。Patchを当てなくともInstallできた頃は90~120分かかっていたので、比較的真っ当と言えよう。

次なる問題はH/W構成にある。3台のTest-PCによる結果は以下の通り。
Win7 Pro 32bit版 Install状況 2019.09.04
PC
PC-01
PC-02
PC-03
M/B
ASUS Z97I-Plus
Giga H110M-S2H
Intel DB85FL
Mini-ITX
Small Micro-ATX
Full Size Micro-ATX
CPU
Haswell i5 4670T
Skylake G4500
Haswell i5 4570
4C4T 2.30/3.30GHz
TDP 45W 22nm
2C2T 3.5GHz
TDP 51W 14nm
4C4T 3.20/3.30GHz
TDP 84W 22nm
実装Memory
8GB
8GB
4GB
有効Memory
3.38GB
2.10GB
3.21GB
Superπ104万桁
11sec.
10sec.
11sec.
Idle時消費電力
13W
10W
9W
*32bit OSに8GBのMemoryを載せても無意味だが、手持ちの都合で変則構成になった。

【PC-01】
有効Memoryは最も多いがIdle時消費電力は少し高め。
【PC_02】
Skylake世代ならWin7のInstall及びその後のUpdateは可能。けれども有効Memory 2.10GBでは使いにくい。
【PC_03】
Idle時消費電力は低めながら、Full SizeのMicro-ATX M/Bは場所をとる。

さてどうしよう・・・
Win7 64bit版 Clean Install (2019.09.05)

前節で試した3台のPCの内、【PC_01】を選んだ。「このところASUSとはすっかり疎遠になっているからと言って Anti-ASUS の烙印を押されるのは本意でない」との理由による。このM/Bは 2014.5.20 に入手し、それから5年以上経っている。当時 M.2 SSDが使える製品の走りであり、それなりの評価を受けたが、なぜか我が家では出番がなく、いつもTest機に甘んじてきた。購入から5年目にして初めてCaseに収めるのも何かの縁であろう。

ASUS Z97I-PLUSのIdle時消費電力が高めとは言っても、当時の他のM/Bに較べて寧ろ良好な部類である。計画中のPCは脇役的な用途とは言え、なくては困るものであり、出来上がれば常時稼働することになる。その点、このM/Bは安心運用が期待できる。Z97にT付CPUは似つかわしくなくとも、この際細かいことは言わないで置こう。

さて、問題点は二つ。一つ目はMemoryの件。このM/BはMemory OCが簡単に行える利点があり、Testでは前から挿してあった DDR3-1866 4GBx2 をそのまま使用したのだが、同規格の2GBx2は持ち合わせがなく市場にも見当たらない。4GB分無駄になることを承知の上でそのまま使うか、或いは1枚挿しにするか思案中。

二つ目はCaseの件。予定するStorage構成は、
 250GB SSD + 500GB S SD + 2TB 2.5"HDD
である。電源をpicoPSU-160-XTとすれば、かなり小型のCaseで間に合う。Caseの自作を考えると直ぐに2-3年経ってしまうので、手持ちの中から選びたい。
 【SilverStone SST-PT09B】 W185 x H135 x D240 mm V6.0 liter
 【SilverStone SST-SG06S】 W222 x H176 x D276 mm V10.8 liter
どちらかで決まれば話は簡単・・・・

おっと、その前にするべきことがある。Win7 32bit版ではWindows Updateを修正するPatchを当てたが、64bit版ではどうか試して置こう。
 ・MS社のDL Siteから "Windows6.1-KB3138612-x64.msu" を得た。
 ・別のSSDにWin7 Pro 64bit版をClean Installした。
  Haswell世代のM/BはUSB MemoryからのInstallが楽で何も考えることはない。
 ・Install完了後、必要なDriverを入れた、
 ・そして、Windows Updateを実行した。
  Error Messageは現れず、185個 1806.5MBの更新Fileが適用された。
 ・その後もKB3138612を必要とする場面は現れず、Update作業は無事終了した。
  と思ったら、同Programは自動的にInstallされていた。
 ・途中で寝入ったため所要時間は計り損ねたが、32bit版より幾分長かったよう。
 ・Antivirus Soft ESET NOD32をInstallした。
 ・Intel RST14.8.16 導入後のIdle時消費電力は12W。32bit版に較べて1W減。

Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 ASUS Z97I-PLUS
 【CPU】 Haswell i5 4670T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【MEM】 DDR3-1866 4GBx2
 【SSD 32bit版用】 Samsung 850 EVO 120GB
 【SSD 64bit版用】 Samsung 850 EVO 120GB mSATA
 【PSU】 picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
 【OS】 Win7 Pro x32/x64

Win7のSupport期限は2020/01/14と伝えられる。この際、Clean InstallしたWin7-PC、それもできれば32bit版なら、相当古いApplicationも対応するので、PC自作erなら余剰部品で1台見繕って置きたい・・・

期限切れOS (2019.09.06)

期限切れのOSをいつまで使うか。我が家の場合、MS社の都合に合わせて切り替えることなく、その後も使い続ける例が多い。
 ・Win2.1/386//3.0/3.1 → 期限切れ前にWinNT3.1/3.5/3.51/4.0へ移行した。
 ・WinNT4 → ESET NOD32の対応が完全終了するまで使った。
 ・Win2000 → ESET NOD32の対応が完全終了するまで使った。
 ・WinXP → まだ1台生き残っている。
 ・Vista → 期限切れ前にWin7へ移行した。
 ・Wn7 → ESET NOD32の対応が完全終了するまで使う予定。
 ・Win8/8.1 →既にWin10へ移行した。

これまでVirusによる被害を受けたことがない所為かどうも考えが甘く、上記の通りESET NOD32に身を任せる状態が20年以上続いている。余程のことがなければ、その方針に変わりはなさそう。

さて、ここ数日Win7に関わっているのは 「・・Win7は7月までに対応を済ませないと更新不能に・・・」 との報に出会ったからである。↓

   https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1170465.html

結局のところ、そうした事態は回避されたが、この先どうなるか判らないので、できることは今の内に済ませて置きたい。と言うことで Win7 Ultimate 64bit版をClean Installした。このUltimate版には多言語Packが含まれ、一時Bulgaria語やSlovakia語を囓った時に重宝した。今は縁がなくとも、Installだけでも試すことにした。

結果はWin7 Pro 64bit版と同じく、Windows Update修正Patchを自分で当てる必要はなく、自動的にInstallされ無事に完了した。但し、所要時間は長く3時間弱かかった。そこで、再々度 Win7 32bit版で試したところ、矢張り修正Patchを入れなくては前へ進むことができなかった。よって、2019/09/06現在、
 ・Win7 32bit版 → 自分でWindows Update修正Patchを当てる必要がある。
 ・Win7 64bit版 → 自分で修正Patchを当てる必要はない。
との理解を得た。

Win10 November 2019 Update (2019.10.19)

2019/10/16付の "Win10 November 2019 Update" ISO FileがMSDNのDL-SiteにUpされた。早速、ISO FileをUSB Memoryに仕込み、以下のTest-PCに入れた。
 【M/B】 MSI H170I Pro AC
 【CPU】 Kabylake Pentium G4600T
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 250GB mSATA (2.5"SATA SSD Case入り)
 【PSU】 picoPSU-160-XT

先ず、Clean Installから。
 ・Install所要時間は凡そ12分。
 ・Win10 Version1909 Build 18363.418 が得られた。
 ・Install後のUpdateで数個のFileが更新された。
ここまで不都合なし。

今回のUpdateは、半期毎の大型更新としては軽微である。
 ・前版の最終Build → Version1903 Build 18362.418
 ・今回のBuild → Version1909 Build 18363.418
よく見ればBuildの差も僅かである。敢えて相違点を上げれば、
 ・新たなShortcutやWin10向けAppliの管理Optionの追加。
 ・Calendarへの予定追加がより手軽になった。
 ・AlexaやGoogle Assistant等、Microsoft以外のAI Assistantとの連携を改善。
そして、
 【Idle時消費電力】 8W、前版に較べて 1-2W 多い。
 【Storage使用量】 27.0GB、前版のClean Install時に較べて 2-3GB 多い。

自分の使い方では大した差ではない。月例更新に毛の生えた程度と言えそう。

Win10 November 2019 Update II (2019.10.19)

前節では "Win10 November 2019 Update"のISO-Fileを用いClean Installした。今度はVer.1903 Build 18362.418を入れたPCをUpdateしよう。Test-PCは以下の通り。
 【M/B】 MSI B365M PRO-VH (BIOS 1.20)
 【CPU】 Coffeelake i3 8100
 【CPU Cooler】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4-2400 4GB x2
 【M.2 SSD】 WD Blue 250GB SATA 6Gb/s
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【PSU】 picoPSU-120-WI + 12V 150W AC Adapter
 【OS】 Win10 Pro 1903 Build 18362.418 → 1909 Build 18363.418

上のPCにWin10 November 2019 Update ISO-File入りUSB-Memoryを挿し、Updateを実行した。
 ・更新ProgramのCheckとDownload → 約4分
 ・引継Updateの実行 → 約19分
 ・Update後の更新Fileはなし。
 ・よって、Update所要時間は 約23分
 ・ここで自動Maintenanceを手動で実行した。
そして、
 【Idle時消費電力】 6W。前版の時と同値。
 【Storage使用量】 18.0GB。前版の時は19GB。
 【音楽再生時消費電力】 9W。前版の時は8W。
 【動画再生時消費電力 Upcon-off】 11W。前版の時は12W。
 【動画再生時消費電力 Upcon-on】 15W。前版の時は16W。

今のところTroubleなし。これなら安心して Ver.1909へUpdateできそう・・・

Win10 November 2019 Update III (2019.10.22)

前節/前々節では、Win10 November 2019 Update = Win10 Ver.1909のISO-Fileを用い、Clean Installと1903からのUpdateを試し、今のところ問題のないことを確認した。そこで、手持ちの中でも最低速のPCを選び、1903からのUpdateを再度実行した。
 【M/B】 Intel NUC DCP847SKE
 【CPU】 Sandy Bridge Celeron 847 (2C2T 1.10GHz TDP 17W)
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【SSD】 Samsung 840 EVO 120GB mSATA
 【Sound】 Olasonic USB-DAC + Noise Filter
 【AC-DC】 19V 65W AC-Adaptor
 【OS】 Win10 Pro for Workstations Ver.1903 → 同1909

三階建NUCの最下段にある DCP847SKE にWin10 Ver.1909 ISO Fileを入れたUSB-Memoryを挿した。
 ・矢張り最低速PCはUpdateに時間がかかる。所要時間 → 約72分。
  時間を計るために画面から目が離せず堪える他はなかった。
  回線が空いている時間帯なら、もう少し短時間で済んだものと思われる。
 ・それでもどうにか完了し、Win10 Pro WS 1909 Build 18363.418が得られた。
 ・その後、幾つかのFileが更新された。
 ・Disk Cleanupを実行した。
 ・自動Maintenanceを手動で実行した。

結果は以下の通り。(室温 24.1℃)
 【Cinebench R15 OpenGL】 NG
 【Cinebench R15 CPU all core】 70 cb / Max 21W
 【Cinebench R15 CPU single core】 38 cb / Max 18W
 【Prime95実行時消費電力】 Max 26W
 【Prime95実行時CPU温度】 開始3分後に 75℃
 【Superπ 104万桁】 35sec.
 【Idle時消費電力】 10W
 【WMP音楽再生時消費電力】 12W
 【動画再生時消費電力 TTHD_off】 平均 18W / CPU使用率 25%
 【動画再生時消費電力 TTHD_on】 平均 26W / CPU使用率 90%

間違いではないかと思える程に低調な結果となった。けれども、Web閲覧/音楽再生/動画再生程度ならどうにか堪えられる上、音質も動画の品質も悪くない。PCの構成を明かさなければ、誰も 「何このとろさ」 とは言わないであろう。よって、Win10 Ver.1909はCeleron 847でも充分実用になることが明らかになった。

Win10 November 2019 Update IV (2019.10.24)

上記三節で、Win10 Ver.1909へのUpdateを異なる条件で三度実行した。その後、手持ちのPC○台を更新したが、今のところ不都合なし。では次に、Win7-PCをWin10 Ver.1909へUpgradeしてみよう。Test-PCは以下の通り。
 【M/B】 MSI B250M Pro-VH (BIOS 1.C0)
 【CPU】Skylake Pentium G4400 (2C2T / 3.30GHz / TPD 54W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler
 【MEM】 DDR4 2133 8GBx1
 【M.2】 WDC WD120G1G1G0B 120GB SATA
 【SSD】 Samsung 840 EVO 250GB
 【HDD】WDC WD20SPZX 2TB 2.5"HDD
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 120W AC Adaptor
 【Case Fan】 be quiet! PURE WINGS 2 80x25mm BL037
 【Case】 IN-WIN BM639BS
 【OS】 Win7 Pro x64 → Win10 Pro Ver.1909 Build 18363.418

Win10 Pro Ver.1909 ISO-Fileを仕込んだUSB-Memoryを挿し、Win7上からUpgradeを実行した。途中躓くことなくWin10 Pro Ver.1909 Build 18363.418が得られた。
 ・License認証は OK。
 ・Upgrade後の更新Fileは数個。
 ・Win7で使っていたESET NOD32をUninstallせずにUpgradeしたが特に問題なし。
 ・Open-Shell 4.4.1の動作も問題なし。
 ・不要なStore Appliを削除しDesktopを整えた。
 ・Win10 Pro Ver.1909のDisk Cleanupは、IP版並みに短時間で完了した。
 ・自動Maintenanceを手動で実行した。
 ・Idle時消費電力は 7W。
  SSD x2 + 2.5"HDD x1 + Case Fan x1を載せたPCとしてはかなり優秀。

ところが、別のPCのNetwork一覧にこのPCが現れないのだ。最新のWin10 Buildでは、「Control Panel」→「Programと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」→「SMB 1.0/CIFS File共有Support」 が無効化される例があるので確認したところ、案の定 OFFにされていた。早速、Checkを入れて問題を解決した。今のところ、他に不都合はなさそう・・・

Win10 November 2019 Update V (2019.11.13)

本日2019/11/13未明、Win10 Ver.1909のISO Fileが一般公開された。
   Win10 Ver.1909 Build 18363.449 18363.418

【Win10 Ver.1909 x64 ISO】
https://software-download.microsoft.com/sg/Win10_1909_Japanese_x64.iso?t=0fa75359-4681-4dc1-a050-330d42dcc999&e=1573658641&h=c98c9c86b8c6a587c58d40e4e8e8e0e8

【Win10 Ver.1909 x32 ISO】
https://software-download.microsoft.com/sg/Win10_1909_Japanese_x32.iso?t=0fa75359-4681-4dc1-a050-330d42dcc999&e=1573658641&h=07cf39088b317b80e6030d1ab4e73f29

2019/10/16にMSDNから得たISO Fileは、
  Win10 Ver.1909 Build 18363.418

1909 Updateは11月の定例更新と同じ日になった。既に1909適用済みのPCはUpdate File二つのみ。更新後のBuildは、
   Win10 Ver.1909 Build 18363.476
今のところ、特に問題はなさそう。
その後、上で得た ISO Fileを用いClean Installしたところ、
  Buildは → 18363.418
であり、先月MSDNにUpされた版と同じでした。

Win10 IP_PC (2019.11.29)

Win10 IP版のTestは、大分前から以下PCで行ってきた。
 【M/B】 MSI H170I Pro AC
 【CPU】 Kabylake Pentium G4600T
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【PSU】 picoPSU-160-XT
一時、このPCを拡充し「SSD切替PC」を目差したが、SATA port数が4個と少ないことから、他のM/Bにその座を譲り、専らWin10 IP版専用機として活躍中。ところが最近、Win10 IP版の更新頻度が激しく、追いつくのがやっとである。
 19033.1 2019/11/26
 19030.1 2019/11/22
 19028.1 2019/11/20
 19025.1 2019/11/15
 19023.1 2019/11/12

そこで、せめてCPUの能力を上げて、少しでもUpdate所要時間を短縮すべく、以下の構成に改めた。より上位のCPUが望ましくとも、picoPSUでの運用を考え妥協した。
 【M/B】 MSI H310I Pro
 【CPU】 Coffeelake i3 8100
 【CPU Coler】 Noctua NH-L12S
 【2.5" SSD】 Samsung 850 EVO 120GB (System用)
 【M.2 SSD】 Intel SSD 660p NVMe 512GB (Data用)
 【MEM】 DDR4-2400 4GBx2
 【PSU】 picoPSU-160-XT + 12V 150W AC Adaptor
System-SSDは頻繁に差し替えるので2.5"SSD、DataはM.2 SSDに置いた。
Win10 IP版のUpdate所要時間は回線の混雑度に影響され、CPUの能力を上げたからと言って大した差は表れなくとも、何事も気持ちの問題とすれば、気休めくらいにはなろう。因みに、G4600T/i3 8100のCinebenchR15値は、
 【Kabylake G4600T】 CineR15 Multi 316cb、Single 125cb
 【Coffeelake i3 8100】 CineR15 Multi 578cb、Single 152cb
M/Bを載せたのは"Jewelry Tray"でありObonではない。
2019/11/30現在、Win10 IP最新版はVer.2004 Build 19033.1。一つ前のBuildからWatermarkは取れた。動作は安定し、特に不都合はなさそう。

Win10 IP 19536 (2019.12.22)

2017年の秋以来、Win10 Insider Preview版は、毎回躓くことなくUpdateを重ねてきた。ところが、2019/12/17に公開されたWin10 IP Build 19536には少々手子摺った。
 ・実PCでは、Intel/AMDともUpdate OK。
 ・仮想のVMware上では、Intel/AMDともUpdateの最終段階でNGとなる。
何度か試みたが解決せず、次回のUpdate待ちかと諦めかけたら、
 「仮想DiskをSCSIではなくSATAに変換すればOK」
 → https://appuals.com/windows-10-build-19536-vmware-issues/
との情報を得て早速試した。SCSI→SATA変換ではなく、最初からSATA仕様で新規導入したところ、無事に Win10 IP Build 19536 が得られた。

こうした事態は初めての経験であり、VMwareの規定値であるSCSI仕様では駄目との理解は到底及びも付かず、Web情報の有り難みを改めて思い知らされた次第である。近頃、IntelとAMDの鬩ぎ合いが酷く、殆ど 「おまえの母ちゃん でべそ!」 並みの罵り合いにうんざりしていたところなので、猶更のことである。恐らく、次回のWin10 IP版、或いはVMwareのUpdateにより解決されるものと思われるが、現時点で対応するには大層有効な手法である。

最近、Win10のUpdateは問題が少なく、しかも短時間で済むことから、警戒心が薄れていた。これを機会に「何事も初心で事に当たる」ように気を付けよう。

Win10 IP 19536 II (2019.12.22)

では、前節で引用した「仮想DiskをSCSIからSATAに変換する」方法を試してみよう。手順は以下の通り。
 ・念の為にWin10 IP 19041 仮想DiskのBackupを取る。
 ・VMwareの「仮想Machinの設定」を開き、Hard Disk項目の「追加」をClickする。
 ・「Hard Disk」→ 次へ →「SATA」と進み「既存の仮想Diskを使用」を選ぶ。
 ・「既存のDisk File」選択画面の参照欄に該当する「○○.vmdk」を当てる。
 ・「仮想Machinの設定」上にある二つのHard Diskの内、「Hard Disk(SATA)
  を残し「Hard Disk(SCSI)」を削除する。
 ・「仮想Machinの設定」の他の項目を確認する。

そして、
 ・「仮想Machinの再生」をClickしWin10を起動する。
 ・「移動しました」と「Copyしました」の選択画面で前者を選ぶ。
 ・ここでWin10が起動すれば、SCSI/SATA変換は成功したことになる。
  但し、SCSI/SATA変換には時間がかかるので、Desktopが現れるまで暫く
  待される。
 ・導入した Win10 IP 19041が無事に立ち上がったらUpdateを実行する。

ところが、
 ・Build 19536へのUpdate最終段階でErrorが出て19041に戻された。
 ・ここでめげずにDisk Cleanupを実行し、再度Updateに挑戦した。
  この時、念の為に Utility Soft Open ShellをUninstallした。
 ・今度は成功し、Build 19536に達した。
 ・Disk Cleaup後、Open Shellを復活した。問題なし。
 ・その後、不都合なく動作している。

狡5W (2019.12.26)

最近のWin 10は、Idle時の消費電力が一頃に較べて 2-3W 高い傾向にある。一年前なら簡単にIdle 6Wが得られたH/W構成でも、最新版のISO Fileを使ってClean Installすると8-9Wになる。そこで、かなり前にInstallしたWin10のSSDをClone Copyして試したところ、同一H/W構成でも3W減じ、Idle 5-6Wが得られた。

では、一頃とはいつか。そのSSDはWin10 1803を2018年6月にClean Installし、Updateを重ねて現在に至る。ならば、Win10 1803から順次Updateすれば同じものが得られるかも知れない。

そこで、MSI H170i Pro + Pentium G4600Tを組み合わせた最小構成PCに、
 ・Win10 1803 ISO Fileを用いClean Installした。
 ・Win10 1909 ISO Fileを用い引継Updateをした。
 ・Win10の最新Build 18363.535に達した。
 ・不要なStore Appliを削除し、自動Maintenanceを手動で実行した。
 ・Disk使用量は24.4GB。Idle時消費電力 9W。
 ・Win10 1903から導入された「予約済み記憶域」が確保された。

次は、Windows Updateに任せることにした。
 ・Win10 1803 ISO Fileを用いClean Installした。
 ・Windows UpdateによりWin10 1903を得た。
 ・Windows UpdateによりWin10 1909を得た。
 ・相当な時間はかかったが、無事に最新Build 18363.535に達した。
 ・不要なStore Appliを削除し、自動Maintenanceを手動で実行した。
 ・Disk使用量は18.2GB。Idle時消費電力 8-9W。
 ・Win10 1903から導入された「予約済み記憶域」は確保されず。

再び、Idle 5-6Wが実現するSSDに繋ぎ替えた。
 ・Idle時消費電力 5W。Disk使用量 17.8GB。
 ・Win10 1903から導入された「予約済み記憶域」は確保されず。

そうなると、旧版最新版を問わず、ISO FileからのClean Installでは、最早 Idle時消費電力競べの意味は薄くなる。とするなら、Idle 5Wが実現するSSDのClone Diskを使い回す方が手っ取り早いことになるが、それでは"狡"をするようで後ろめたい。

狡5W II (2020.01.06)

前節で検証した"狡5W"の件を追試した。結果は以下の通り。
狡5W 追試
Idle時消費電力
M/B
CPU
Idle 5Wが
実現するSSD
Win10 1909
Clean Install
MSI
B365M Pro-VH
Coffeelake
Core i3 8100
5W
6W
MSI
B360M Pro-VH
Coffeelake
Pentium G5600T
5W
9W
MSI
H170i Pro AC
Kabylake
Pentium G4600T
5W
9W
SuperMicro
C7H270-CG-ML
Skylake
Core i3 6100
6W
6W
ASRock
H310M-HDV/M.2
Coffeelake
Pentium G5600T
7W
6W
ASUS
H110M-C2/CSM
Kabylake
Pentium G4600
8W
8W
     *各M/BともBIOSは最新版を使用。
     *各M/Bの省電力設定はほぼ同じ。
     *Memoryは全てDDR4-2400 4GBx2を使用。
     *PSUは picoPUS-160-TX + 12V 150W AC Adaptorを使用。
     *Clean InstallしたSSDはSamsung 750 EVO 120GB、
      狡5W版のSSDは Samsung 850 EVO mSATA 250GBを使用。
Idle時消費電力に関して、上の表から、
 ・MSIのM/Bは、狡5Wの効果が著しい。
 ・SuperMicro/ASRock/ASUSのM/Bは、両SSDともほぼ同値。
 ・中には、ASRock H310M-HDV/M.2の様にClean Installした場合の方が
  僅かに低消費電力となった例もある。

従って、狡5W SSDが有効となるM/Bは、MSIの中でも少し古い製品に限定される。そうなると、MSI M/Bの細部設定を見直す必要がありそう。

 PCG3