Rocket Lake II


本頁は Rochet Lake の続きである。(2022/04/24)
MSI Radeon RX6400 (2022.04.24)

Video Cardの高値が続き、そうそう気軽に求められなくなった。 それでも先日、思い切って Palit RTX3050 StormX 8GB を購入した。NVIDIAのCardは18ヶ月振り。
一方、Radeonは2018年12月に求めた MSI RX 570 が最後だった。

非GamerにとってVideo Cardの必要性は薄いものの、最近のNVIDIA Driverは、動画再生品質の向上著しく、「動画はRadeon」の時代から「動画はNVIDIA」へ移ったかのよう。ならば、最新のRadeon Cardはどうか気になるところ。などと強引に理由を付け、新発売の "MSI Radeon RX6400" を入手した。補助電源なしのCardで \26,180 は安くない。

Test-PCの構成は以下の通り。
 【M/B】 ASRock B560M-ITX (BIOS P1.90)
 【CPU】 Rocket Lake i5 11400 (6C12T 2.60/4.40GHz 14nm TDP65W)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【MEM】 DDR4-3200 8GB x2
 【M.2】 WD Black NVMe 256GB
 【SSD】 WD Blue 1TB SATA
 【Video Card】 MSI Radeon RX6400
 【Radeon Driver】 Adrenalin 2020.22.4.1
 【PSU】 In Win IP-P300KF7-2 Platinum
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.613

 ・先ず、M/B ASRock B560M-ITのBIOS中、省電力項目は総て有効とした。
 ・CPU Core Voltage offset -75mVとした。
 ・PL1=65W / PL2=150ではCineR20 multi実行時の途中で消費電力が大幅に
  下がることから PL1=90W / PL2=150W とした。

結果は (室温 25.1℃)
 【Cinebench R20 CPU multi core】 3626 pts / Max 126W
 【Cinebench R20 CPU single core】 530 pts / Max 39W
 【Cinebench R15 CPU all core】1474 cb / Max 117W
 【Cinebench R15 CPU single core】 214 cb / Max 38W
 【Prime95実行時】 Max 132W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 65℃
 【Prime95実行時CPU Fan回転数】 Max 1186rpm
 【Super PI 104万桁】 7sec.
 【Idle時】 10W
 【Idle時CPU温度】 29℃
 【Idle時CPU Fan回転数】 758rpm
 【WMP音楽再生時】 17W
 【PowerDVD19Ultra Upcon再生時】 28W
 【同GPU温度】 38℃
 【同GPU Hot Spot温度】 38℃

 ・Idle時消費電力 10W は素晴らしい。RX6400を外した時の同値は 7W なので、
  Card自体では 3W と読める。矢張り最新のCardは低消費電力。
 ・CPU Core Voltage offset -75mV にも関わらず、CineR20 multi時126Wは高い。
  従って、CPU Cooler Noctua NH-L12Sでは少し物足りない。
 ・MSI RX6400は低負荷時にFanは回らず静か。
  動画再生時、GPU温度 / GPU Hot Spot温度とも 38℃。
  Palit RTX3050の様に補助Fanは必要なさそう。
 ・MSI RX6400の動画再生画像は精細感/色調とも良好。

予定のCaseはRaijintek Metis Plus。
中身の"Giga B550i + R3 4350G + RX550"は立ち退きの憂き目に。

MSI Radeon RX6400 II (2022.04.26)

前節で 「CPU Cooler Noctua NH-L12Sでは少し物足りない」 と述べた件、CPU Coolerを be quiet! Shadow Rock TF2 に 交換した。このCoolerのFin実面積は、NH-L12Sの倍以上ある。併せて、MemoryをDDR4-3200 8GBx2からDDR4-2666 16GBx2に交換した。その結果、(室温 25.6℃)
  【Prime95実行時】 Max 132W → Max 129W
  【Prime95実行時CPU温度】 Max 65℃ → Max 60℃
  【Prime95実行時CPU Fan回転数】 Max 1186rpm → Max 785rpm
CPU温度が Max 60℃ なら安心である。
be quiet!のCoolerはどの製品も見栄え良し。
但し、Case Raijintek Metis Plusに収めた時、CPU Cooling FanとCase側面Fanが近接し少々気に入らない。
場合によっては、Noctuaの吹下式大型Cooler NH-C14に換えFanをHeatsinkの下に取り付けることになるかも知れない。
MemoryをDDR4-3200 8GBx2からDDR4-2666 16GBx2に増強したのは、このPCのVMware Guest OSのPerformanceが好ましく、VMware-PCを兼ねるためである。
(交換したDDR4-2666 MemoryはDDR4-3200動作不可だった)

Caseを略奪する予定のRaijintek Metis Plusに収めた "Giga B550i + R3 4350G + RX550" からRX550を外し、R3 4350GのiGPUとRX6400の動画再生画像を較べた。
   RX6400 >> R3 4350G iGPU
同じDriverを用いながらも、精細感/発色/階調/Contrastなど、総ての面で圧倒的な差となった。最早、我が家ではAPUの出番はなさそう・・・

MSI Radeon RX6400 III (2022.04.27)

「ASRock B560M-ITX + Rocket Lake i5 11400 + MSI Radeon RX6400」 の組合せで、Idle 10W を実現した。ならばもう一息、10W切りに挑戦を。これまでの経験から消費電力が最も低いCPUはComet Seriesと心得ている。
 【M/B】 ASRock H410M-ITX (BIOS P1.50)
 【CPU】 Come Lake i3 10100F (4C8T 3.60/4.30GHz TDP65W)
 【CPU Cooler Heatsink】 Intel Regular Cooler Heatsink
 【CPU Cooling Fan】 be quiet! 92x25mm PWM Fan
 【MEM】 DDR4-2666 4GB x2
 【SSD】 Samsung 850 EVO 250GB SATA
 【Sound】 USB-DAC + Noise Filter
 【Video Card】 MSI Radeon RX6400
 【Radeon Driver】 Adrenalin 2020.22.4.1
 【PSU】 In Win IP-P300KF7-2 Platinum
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.652

 ・ASRock H410M-ITXのBIOS中、省電力項目は総て有効とした。
 ・PL1=65W / PL2=90W (M/B AUTO値)

結果は (室温 26.2℃ ← 大夫陽気がよくなった)
 【Cinebench R20 CPU multi core】 2141 pts / Max 71W
 【Cinebench R20 CPU single core】 441 pts / Max 29W
 【Cinebench R15 CPU all core】 835 cb / Max 69W
 【Cinebench R15 CPU single core】 183 cb / Max 29W
 【Prime95実行時】 Max 84W
 【Prime95実行時CPU温度】 Max 72℃
 【Prime95実行時CPU Fan回転数】 Max 2022rpm
 【Super PI 104万桁】 8sec.
 【Idle時】 9W
 【Idle時CPU温度】 28℃
 【Idle時CPU Fan回転数】 770rpm
 【WMP音楽再生時】 13W
 【PowerDVD19Ultra Upcon再生時】 18W
 【同GPU温度】 39℃
 【同GPU Hot Spot温度】 39℃

 ・Video Cardを挿して Idle 9W の実現は久し振り。
 ・Comet Lakeの音楽/動画再生時消費電力はRocket Lakeに較べて大夫低い。
  省電力PCを目差すなら、今のところComet Lakeが一番か。
 ・但し、Prime95実行時CPU温度 Max 72℃。i3 10100Fに対してIntel Regular
  Cooler Heatsinkでは力不足。
 ・RX6400を3日間使用した限りでは、GPU Cooling Fanの交換や補助Fan追加
  の必要性は感じられない。
 ・動画を観るならRadeonの復活か。
 ・M/BをASRock H510M-ITXに換えれば、Idle 8Wの見込みあり。

MSI Radeon RX6400 IV (2022.04.29)

では「ASRock B560M-ITX + Rocket Lake i5 11400 + MSI Radeon RX6400」を
Case Raijintek Metis Plus に取り付けよう。ところが、早々に躓いた。CPU Cooler be quiet! Shadow Rock TF2は幅が広くCaseに収まらないのだ。仕方なく Noctua NH-L12S に戻した。結局部品構成は以下の通りとなった。

 【M/B】 ASRock B560M-ITX (BIOS P1.90)
 【CPU】 Rocket Lake i5 11400 (6C12T 2.60/4.40GHz 14nm TDP65W)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L12S
 【MEM】 DDR4-2666 16GB x2
 【M.2】 WD Black NVMe 256GB
 【SSD】 WD Blue 1TB SATA
 【Video Card】 MSI Radeon RX6400
 【PSU】 SilverStone SST-ST30SF V2
 【Case】 Raijintek Metis Plus
 【Case Fan】 be quiet! 120x25mm PWM Fan
 【Radeon Driver】 Adrenalin 2020.22.4.1
 【OS】 Win11 21H2 Build 22000.652

 ・電源をIn Win IP-P300KF7-2 PlatinumからSilverStone SST-ST30SF V2
  Bronzeに換え、Case Fanを2丁追加したことにより、Idle時消費電力は 2W増。
  他の消費電力も2-3W増した。これは致し方ない。
 ・Prime95実行時にFanの音が僅かに聞こえるが、通常使用帯域では至って静か。
  各部の温度も問題なし。
 ・Comet Lake i9 10900Tを用いた我が家のMain 仮想OS-PCと較べて、
    Comet Lake i9 10900T Base Clock:1.90GHz
    Rocket Lake i5 11400 Base Clock:2.60GHz
  とBase Clockが高い分 i5 11400 の方がVMware上のGuest-OSの動きは良い。
  (VMwareやVirtualBox上のGuest-OSは、Base Clock以上にならない)
Case側面FanとNoctua NH-L12Sの間隔は60mm。
Dual Fan CPU Coolerとは行かないが、冷却能力は向上した。
Raijintek Metis Plusは2018/10/14に購入した。
それから3年半。まだ無傷。
容積は 13.34 liter。
Alumi Hairline仕上げのCaseはいつまでも綺麗。
 PCG3