手持ちのHaswell仕様M/Bの中に、購入以来日陰者扱いされ、すっかり「行かず後家」になってしまった製品がある。
・SuperMicro C7Z97-OCE → SuperMicroとしては珍しいSWで
簡単にOCできる仕様ながら、適当なATX-Caseがなく放置された。
・ASUS MAXIMUS VI IMPACT
(以下M6I) → 消費電力が高く後回しにされた。
2枚とも決して廉価M/Bではない。後者は上の方でTestした限り別段不都合のないことを確認した。一度くらいCaseに収めなくては可哀想である。できればM/Bの格に相応しいCPUを載せたい。中古市場を眺めたら、Haswellの値下がりは著しく、i7が11k円程度で豊富に出回っている。そこで i7 4770 を入手した。
ASUS M6I の難点は、M/Bの右方にVRM基板がそそり立ち、120mm Fan横風仕様のCoolerが載せ難い点にある。そこで、吹き下ろし仕様のCoolerとしては比較的Volumeのある "be quiet! Shadow Rock TF 2"を選んだ。また、最近のVideo Cardは動画の鑑賞に関する限り余り恩恵がなく、少し古いIntel iGPUの方が満足度が高いことから取り止めた。つまり、M6I の行かず後家対策は、
・「Ryzen効果」の恩恵を受け、消費電力の高さは目立たなくなった。
・大型の吹き下ろしCoolerを用い、邪魔なVRM基板を避けた。
・Video Card選びから解放された。
・USB-DACを繋いだ時の音質に対する不満は、Win10の度重なるUpdateにより
かなり好転した。
Test機の構成は、
【M/B】 ASUS MAXIMUS VI IMPACT
【CPU】 Haswell i7 4770
【CPU Cooler】 be quiet! Shadow Rock TF 2
【MEM】 DDR3-1600 8GBx2
【SSD】 Samsung 860 EVO 250B
【PSU】 IN WIN IP-P300HF7-2
【OS】 Win10 Pro Ver.1909 Build 18363.628
結果は、
【Cinebench R15 OpenGL】 33.10 fps / Max 60W
【Cinebench R15 CPU all core】 753 cb / Max 81W
【Cinebench R15 CPU single core】 159 cb / Max 38W
【Prime95実行時消費電力】 Max 111W
【Idle時消費電力】 14W
【WMP音楽再生時消費電力】 17W
【動画再生時消費電力 Upcon_off】 平均 22W
【動画再生時消費電力 Uocon_on】 平均 28W
よって、
・CinebenchR15の値は、4C8Tの中ではRyzen 5 2400Gに近い。
・i7 4770のiGPU Intel HD Graphics 4600の絵は綺麗。
精細感/発色/Contrast/白の抜け/黒の締まり等、最新のiGPUより好ましい。
・USB-DACを繋いだ時の音も悪くない。M6Iとしては最良の結果かも。
・中古で約\11,000のCPUとしては、上々の成績と満足感が得られた。
さて、be quiet! Shadow Rock TF 2はCaseを選ぶので、場合によってはNoctuaの92mm Fan横風仕様Cooler Noctua NH-U9をDual Fan構成で使うことにするかも知れない。問題は使い途、どうしよう。
今回のWin10 Installにあたり最新のISO Fileを用いたところ、直ちにBuild 18363.592が得られ、その後のUpdateで同18363.628に達した。特に不都合はなさそう。