あれこれテストする XXIII+


今春は時勢に鑑み出物部品 (= 型落品/見切品/在庫処理品/荷崩品等の特価品)を使ったPCを取り上げている。その第二段としてNUC DCP847SKEの再登場である。 (2015/1/13)

NUC DCP847SKE + PM1061 (2015.1.13)

我家には3台のNUCがある。
 ① D33217GKE・・250GB mSATA + 2TB 2.5"HDD
 ② D54250WYK・・ 1TB mSATA
 ③ DCP847SKE・・120GB mSATA

①と②の用途は決まっているが③は未定。そしてCaseもなく裸状態。どうにかしたいと思いつつ、購入(2013年5月 特価 9,899円)から1年8ヶ月経ってしまった。 もし、可搬式のHome-PCに仕立てるなら、1TB程度のHDDを加えたい。ところが、mSATA → SATA3 x2の変換Adaptor"PM1061"を用い、無事動作確認を得たところで、①のD33217GKEに横取りされてしまったのである。仕方なく2個目を入手し、120GB mSATA + 1TB 2.5"HDD を接続した。その際、mSATA及びHDDの電源は別のAC Adaptorを用いたが、できれば一体化したい。 考えられる幾つかの方法から、①で採用したpicoPSUを加えてHDD及びFanに5V/12Vを供給する方法ではなく、DCP847SKEのUSB Header Pinから5Vを取り出す方法を選んだ。但し、2台のStorageを接続するとUSBの電源系統に負担がかかり、場合によっては電圧降下を招き、USB-DACの動作に影響を与えるのではないかと心配される。

兎にも角にも試す他はない。
そこで先ず、接続Cableを拵えた。
mSATA及び2.5"HDDは 5Vのみ供給すればよい。
DCP847SKEにPM1061を据え、
mSATA及び2.5"HDDを接続した。
某雑誌付録のUSB-DACを繋いた。
Celeron 847 (2015.1.15)

前節で述べた"USB Header Pin"から5Vを取り出す件、今のところ不都合はない。SSD/HDDとも当たり前に動いている。USB-DACの音質劣化も認められない。

現在の部品構成は以下の通りである。
 【M/B】 Intel DCP847SKE
 【CPU】 Celeron 847 (Onboard)
 【MEM】 DDR3-1333 4GBx2
 【mini-PCIe Card】 PM1061 mSATA → SATA3x2 Adaptor
 【SSD】 mSATA MEMORIGHT MS701 120GB
 【HDD】 2.5" 1TB HDD WD10JFCX
 【USB-DAC】 D-96XD + TW-ST11-DAC (某雑誌の付録)
 【USB Cable】 Zonotone 6N USB -Grandio 2.0 (0.6m)
 【AC Adaptor】 19V 65W
 【OS】 Windows 8.1 Enterprise64

2015/1/14 早朝、MS社の月例Updateを実行した。今回のUpdateは比較的小規模で、所要時間は10分足らず、他の中速PCでは5分程度。 それから24時間経過、特に問題はないようだ。

さて、このところSoC型CPUに押され、従来型CPUの低Spec版 Celeron 847/Coleron 1007/Celeron 1037 はめっきり影が薄くなった。動作周波数/Core数/消費電力などに関する限りSoCの優位性は明かだが、実際の使用感はどうだろうか。そこで先ず、手持ちのM/Bに搭載された以下5種のCPUを比べてみた。

CPU
Celeron
847
Celeron
1007
Celeron
1037
Celeron
N2806
Celeron
J1900
Cores/Threads
2C2T
4C4T
Processor
 Base Frequency
1.1GHz
1.5GHz
1.8GHz
1.6GHz
2.0GHz
Burst Frequency
-
2.0GHz
2.41GHz
Memory Types
DDR3
1066/1333
DDR3
1333/1600
DDR3L
1066
DDR3L
1333
Graphics Base Clock
350MHz
323MHz
688MHz
Graphics
 Max Dynamic Frequency
800MHz
1GHz
756MHz
854MHz
Lithography
32nm
22nm
TDP
17W
4.5W
10W
Products formerly
Sandy Bridge
Ivy Bridge
Bay Trail

上の表を見れば "J1900" が最も優秀であることは動かし難い。ところが、動画を再生すると疑念が湧く。その最大の理由は、Bay Trail仕様のCeleron J1900及びCeleron N2806のGraphics Controll Panelには「精細度調節機能」が省かれていることによる。この機能は Intel Graphics 最大の呼物と言えるほど使い心地が良く、画質の向上に大きく寄与していることから、自分にとっては(=視力の衰えた者にとっては)必須なのである。従って、J1900やN2806で動画を観ることは滅多になく、止むを得ず必要に迫られた時は画面を縮小して観ている。その点、Celeron 847/Coleron 1007/Celeron 1037は「精細度調節機能」が確り利くので、大画面で観ても不満はない。つまり、現行のBay Trailは視力の確かな若者向き、或いは小画面高解像度Monitor向きと考えられ、23inch以上のMonitorでは物足りなさを感じる次第である。

mSATA to USB3.0 Adaptor (2015.5.16)

別頁で最新のNote-PCを紹介した。家人用なのであまり口出ししていないが、本人はやる気満々。 PC教室に通い、ExcelやWordの講習を受けている。大いに期待しよう。ところで、今回購入した"dynabook KIRA V73/PS"は、Kakaku.comのNote-PC満足度Ranking N0,1に推されている。評判も調べずSpecと実物の印象だけで選んだが、妥当な線に落ち着いた様である。

さて、今回取り揃えたNote-PC関連部品の内、USB3.0接続のSSDが気になる。動画Fileを入れるために自作PCに繋いだところ、80~90MB/s の転送速度が得られた。 そうなると、ECSの LIVAにも導入したくなる。別頁で試した 「 LIVA + USB3.0接続 2.5"HDD x2 」はPerformanceは良好ながら大掛かり過ぎ、小型可搬式PCには不向きだった。そうかと言って、LIVA単体での運用は不満が残る。せめて120GB程度のData Driveは欲しい。そして、小型のDisplayと組み合わせ、LANの通じない環境での運用を考えたい。要するに我が工房でも使いたいのだ。
 ・PCの要件は、音楽が聴けてExcelと簡易CADが動けばよい。
 ・mSATA to USB3.0 を導入し、120GB程度のData用Storageを加える。
 ・Displayは手持ちのCentury plus one LCD-10000Vでよし。
 ・SPはYAMAHAのNX-A01が空いている。
これまで工房用PCは何度も構想しながら挫折を繰り返してきた。今度はどうか。

早速、USB3.0接続のSSD "Samsung MU-PS250B/IT" をLIVAに接続してみたいところではあるが、既に家人の管理下に置かれ自由にならない。そこで "mSATA to USB3.0 Drive Case EnlargeCorp" を調達し、手持ちの mSATAを挿して試した。
 ・LIVAのUSB3.0 Socketに挿し、導入は問題なし。
 ・SATA2.0 3GB Classの結果が得られ、転送速度は良好。

ところが mSATA読み書き時の温度が高い
 → 63℃まで上昇した。(室温25℃)

Caseから取り出し基板+mSATAのみで試した
 → 5℃下がり 58℃
まだ高いので、Gel Sheetを載せた
更に、40x40x10mmのHeatsinkを載せた
 → 5℃下がり 53℃
Heatsinkの上に40mm Fanを載せた
 → 5℃下がり 48℃

mSATA Idle時
 → 5℃下がり 43℃
あれこれ思案の末、別PCで使用中の Samsung SSD850EVO MZ-M5E120B/ITと差し替えた。基板 + mSATA状態で、
 読み書き時 → 48℃
 Idle時 → 38℃。
これならHeatsinkやFanはなくとも安心か

従って、LIVAにStorageを追加するなら、
 ・mSATA to USB3.0方式のAdaptorが小型で収まりが良い。
 ・但し、mSATAの温度には要注意。なるべく動作時の温度が低い製品を選びたい。
 ・mSATA to USB3.0基板の固定は要工夫。
 ・そうした小細工が面倒なら、前記の Samsung MU-PS250B/IT を奮発する。
となろうか。

何をごたごた言ってるの、高速のUSB3.0 Memoryで良いじゃん、と言われそう・・・

Norway (2015.5.17)

近頃よくCDを買い込む。今年に入って既に100枚超。そのうちClassicの廉価Box版を除くと大部分はJazz/Fusion。そして、その演奏者の出身国は、
  ② USA ③ Italy ④ Poland ④ Switzerland
では ① はどこか。
Ketil Bjørnstad
Piano
9枚
Tord Gustavsen
Piano
6枚
Helge Lien
Piano
5枚
Mathias Eick
Trumpet
4枚
Jacob Young
Guitar
2枚
Jon Balke
Piano
2枚
以上28枚は Norway なのだ。

昔は然るべき椅子に座って好きな曲をじっくり聴いたものだが、今ではそうした聴き方はしない。仕事・PCの組立や調整・Web・読書等々、必ず何か別の作業をしながら聴いている。従って、思いの丈を全身全霊で訴えるような演奏とは縁遠くなり、穏やかで味わい深い表現を好むようになった。そうした心境に合う曲を選んでいたら、何故かNorwayのJazz/Fusionが主体になったのであり、初めから狙っていた訳ではない。

Norwayの音楽と言えば、先ず Grieg が思い浮かぶ。Piano Concert や Peer Gynt は子供の頃から馴染み深い。FinlandのSibeliusと同様、哀愁を感じさせるMelodyと、時として爆発的な強奏の対比は、日本人好みの音楽とも言われている。

NorwayのJazz/Fusionを聴く上で前知識は必要ない。心地良いSoundに包まれているだけで十分に思える。従って、日頃からJazzはかくあるべしと考える人や、何事も分類しなければ気の済まない人は要注意。折角垣根を取り払ったところに良さのある音楽を聴き損ねる可能性がある。
Ketil Bjørnstad CelloやViolaが活躍するClassic度70%超の高雅なJazz。
Tord Gustavsen 禁欲的なJazz。"Zen-like art"とも呼ばれる。
Helge Lien 童歌のような優しいMelodyと前衛的なSoundの対比が楽しい。
Mathias Eick 切れ味の鋭い音の立ち上がりに惚れ惚れとする。
Jacob Young 甘く美しいFusion。
Jon Balke 比較的Standard Jazzに近い現代音楽風Jazz。

では、最近よく聴く Ketil Bjørnstad (ケティル・ビヨルンスタ) のAlbumを紹介しよう。
Epigraphs
Floating
La Notte
The Nest
Night Song
Seafarer's Song
The Sea
Sunrise
Water Stories

ところで、昨年公開された映画「アナと雪の女王」の舞台であるAllendale(アレンデール)と名付けられた架空の王国は、NorwayのBergen(ベルゲン)やBalestrand(バレストランド)などFjord(フィヨルド)に面した都市の景観を元に作画し、Rosemaling(ローズマリング)と呼ばれるNorway南部に古くから伝わる意匠を大幅に取り入れたと言われる(WOWOWの同映画解説番組より)。 映画は世界中で幅広い支持を受けたことから、いつの日か、
  ~ ♪♪ Norway へ Norway へと草木もなびく ♪♪ ~
時代がやってくるかも・・・

LIVA + mSATA (2015.5.19)

上の節で述べた「LIVA + mSATA to USB3.0変換基板 + 120GB mSATA」は好調に動いている。USB-DACはUSB Hubに蛸足接続にも関わらず、Music FileをLocal Diskに置いた所為か音も悪くない。消費電力は、
 ・LIVA単体 Idle時 : 3W
 ・LIVA + 40mm Fan + 120GB mSATA + USB-DAC Idle時 : 4W
 ・上同 音楽再生時 : 4~5W
これなら工房用PCとして文句ない。

さて、公称120GBのSSDは、
 ・公称 120GB → 実容量 111.8GB(計算略)
 ・SSD90%使用 → 100.6GB

現在、よく聴くCDの総容量は凡そ200GB。半分に選別しても公称120GBのSSDでは他のFileを置くことも出来ない。LANの通じない環境での使用を考えれば、せめて250GBは欲しい。仕方なく"Samsung SSD850EVO MZ-M5E250B/IT"を調達した。

では次に、毎回写真に写っている 40mm Fanについて述べよう。Fanの電源としてUSBの5Vを使う場合、12V仕様の40mm Fanでは全く回らない製品が多く、あれこれ探した結果、40mm角 5V仕様の Copal Electronics Inc F410T-05LC を選んだ。そのまま接続すると少し五月蝿いので、25Ω(実測値)の抵抗を挿入して減速した。その結果、LIVAのCPU 温度は(室温 26℃
 Full-HD TS-File再生時 Fanなし : 61℃
 Full-HD TS-File再生時 Fanあり : 41℃
 Idle時 Fanなし : 48℃
 Idle時 Fanあり : 35℃

以上、基板剥き出しの状態で計測した。これからCaseに収めれば更に数度上昇するであろう。やはりLIVAにはFanを増設したい。LIVAの基板上 LAN Connector部分が他に比べて15mm高くなっているのは、単に放熱空間を確保するためだけではなく、Fanの追加を考慮したものと考えられる。

LAVAにmSATA SSDを加えるとなれば、付属のCaseは使えず自作することになる。 その場合、SW と LEDはどうするか。LIVAの基板上にPin Headerはない。
 ・基板裏の既存SW半田付け部分からLead線を引き出し、前板に取付予定のSWに
  接続する。
 ・基板上にLEDを接続可能な部分は見当たらず、USBの5V Lineを使うことにする。

従って、Caseに取り付ける部品は、
 LIVA本体 / 40x40x10mm Fan / mSATA to USB3.0 変換基板 /
 250GB mSATA SSD / USB2.0 4port Hub / 5V電源 / LED / Power-SW / etc.
とし、USB-DACをCase内に収めるかどうかは、Bluetooth SPを試してから決める。

Bose SoundLink Color (2015.5.20)
「Bose SoundLink Color」 が届いた。Bose社のSpeakerは「Mediamate」 以来15年振り。 今回はBluetooth接続の単立仕様。果たしてどんな音がでるのだろうか。早速箱から取り出したところ、寸法(W128 x H135 x D54 mm)を確認せず、Bose社のSiteに掲載された写真を鵜呑みしていたため、予想より二回りほど大きく感じられた。写真のModelは相当指の長い人のよう。

上の写真 : Bose社のSiteより
下の写真 : 見苦しい手で申し訳ありません

Bose SoundLink Colorを導入する準備とInstall
・LIVA付属のBluetooth機能は接続が途切れやすいので、M.2仕様のCardを外し
 別途 USB接続の Bluetooth V4.0 Adaptor を挿した。
・「Bose SoundLink Color」にUSB Cableを繋ぎ充電した。
 所要時間は小一時間程度か。(席を離れたため正確な時間は計り損ねた)
・充電後、SWを入れると音声Guidanceが流れる。ここで日本語を選択する。
・LIVAの「Bluetooth Deviceの追加」を開き Pairing する。
 ここで「Bose Colour SoundLink」がInstallされる。
・次にControl PanelのSound Tabを開き「Bose Colour SoundLinkのProperty」
 を確認する。必要があれば設定を変更する。

音はどうか
・Bose-SPの特徴と思っていた「元気な音」とは少し異なり、高中低全音域とも小作り
 に感じられた。
・時々高音域に心地良くないNoiseが混じる。使い始めの所為か、或いは別の原因か
 は不明。
・高音域の清澄感は今一つ。従って各楽器の倍音成分は魅力が薄い。
・中低音域が少し盛り上がっているように感じられ、曲によっては聞き苦しかった。
・一戸建てのStereoにしては音場感は良好だが、一般的な二戸建てのStereoに比べ
 て音の拡がりにやや不満。当然と言えば当然だが。
・置き場所や置き方によって音質はかなり変化する。まだ最適値は掴めていない。
・このSPを自分好みに仕立てるなら、Graphic Equalizer を弄ることになりそう。
・何れにしても下ろし立てなので音の評価は難しい。少し鳴らし込もう。

と言うことで、LIVA用の自作CaseにUSB-DACを組み込む件は結論に至らなかった。

LIVA + VMware (2015.6.9)

その後、LIVAのOSをWin8.1からWin10 EIP 10130に変更した。今のところ特に不都合はない。USB3.0接続したmSATAの転送速度は、通常のSATA2.0接続時とほぼ同等であり、使い勝手は申し分ない。現在、120GB程のMusic Fileを入れ、まだ半分は空いている。そこで、VMwareを試すことにした。LIVA内蔵Storageは32GBのeMMC。VMwareの仮想Diskを置く余裕はない。 もし、mSATAの空部分に置くことができれば、LIVAの使い勝手は一段と向上する。

前に述べた通り、このPCは工房用として使う予定である。BGM用途の他に、諸計算用にExcelを、図面の確認用にMicroGrafx Designerを入れたい。然しながら、前者の新しい版はLicenseに余裕がなく、後者は64bit環境では動作しない。そうなると仮想Win2000上に入れる方法が最も相応しいことになる。Win2000ならVMwareの割り当てMemoryは512MB程度で十分間に合う。

さて、LIVA上でWin2000のVMware用仮想Diskをつくる作業は速度の点で二の足を踏む。そこで、ASUS M6 IMPACT + i5 4690K 上で行うことにした。要件は以下の通り。
 【OS】 Windows 2000 sp4
 【Disk容量】 15GB
 【Install Soft】 Excel 2000、Designer4.1、Photphop6.0、Illustrator10、etc.
 【Security Soft】 ALYac Internet Security (現在もWin2000をSupportする)
Win2000のVMware用仮想Diskは、前につくった基本仮想Diskを元に上の要件に合わせて整えるだけなので、100分程で完成した。Diskの実使用量は 8.67GBに収まった。

出来上がったWin2000の仮想Diskを上記のmSATAにCopyし、LIVAにVMware7.1.0をInstallした。VMware上のWin2000は立ち上がりこそ緩慢だが、起動後の動きは至って速やか。ExcelやPhotoshopは飛ぶように展開する。
Host OS:Win10 EIP 10130
Guest OS:Win2000 sp4

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JBL GO (2015.6/15)

前々節で述べた Bose SoundLink Color は、既に家人の元にある。抑も dynabook KIRA V73/PS 用に求めたものであり、本人は至って気に入っている。最早口を挟む余地はない。そうなると、LIVA用の小型SPを検討しなくてはならない。

さて、Speakerを大きさ別に分類すれば、
 「大大」 はConcrete Horn型
 「大」 はFloor型
 「中」 はBookshelf型
 「小」 体積10L以下のSP
但し、この分け方は少し古い。今日なら「小」を更に細分化することになるが、小型SPは日々進化しているので、今ここでその基準を述べても意味は薄い。

仮に求めるSPの条件を、
 最低再生周波数 : 200Hz Speakerの体積 : 200ml
としてみよう。市場には更に小型のSPも出回っているが、最低再生周波数を考えれば、現時点では200ml辺りが下限になろう。即ち One Cup 程度の大きさを暫定的な目安に考えてみたい。そこで該当するSPを探したところ、JBLの最新SP 「JBL GO」 が目に留まった。価格は税込み \4,300。早速荷を解き中身を取り出した。予想より小振りに見える。200mlの紙Pack飲料より小さい。それもその筈、W83 x H68 x D31 mm = 175ml である。

使い方は Bose SoundLink Color とほぼ同じ。音声Guidanceがないだけ。充電時間は約90分。音は直ぐに出たもののNoiseが混じりやすい。そこで、USB Bluetooth Adaptorに延長Cableを繋ぎ JBL GO に近づけた。多少改善されたが、それでもまだ十分とは言えない。 電子機器が溢れている我家では、完全なNoise潰しは難しい。

では、音はどうか。予想に反する良質の音と言えよう。低音域は無いに等しくとも、出てくる音の品位は上々なので、BGMとして聴く分には十分かもしれない。3日ほど試運転した上での感想を述べれば、
 ・USB Bluetooth AdaptorとJBL GOはできる限り近づけたい。
 ・ManualにはFull充電後、連続音楽再生最大約5時間を確保するとあるが、
  自分の使い方では3時間程度だった。
 ・少しでも電池を持たせるために、WMPの Graphic Equalizer を弄り、どうせ出ない
  低音域をCutした。
 ・JBL GOを机上に直置きすると、反射音の影響を受け易いので、少し高めに置き
  たい。僅か1cmの嵩上げでも十分効果は認められた。
LIVA + JBL GO は、
豆BGM装置として生きる道を得たか・・・
LIVA 現況 (2016.11.9)

このところMini-ITXやMini-STX PCづくりに忙しく、すっかり縁遠くなった 初代LIVA を3.5ヶ月振りに引っ張り出した。部品をObon上に並べて SW-ON。特に異常なし。OSはWin10 RS1直前のIP Build。そこで、Updateではなく USB-MemoryからClean Installした。Win10 Home x64のInstallは15分程で終えたが、その後が大変。CPUが非力なため、Update中のCPU使用率は100%に張り付き、Build 14393.351に至るまで2時間20分もかかった。余りにも遅すぎる。もし、虫の居所が悪ければ、窓から放り投げていたかも知れない。但し、その間の消費電力はMax 5W。これは 最新のAtomを搭載した J4205-ITX の凡そ1/3。一応取柄と言えようか。

ならば、Fanless動作と省電力以外に見るべきものはないか。
 【動画】 GPUが非力なので期待薄。
 【音楽】 特に良い音がする訳でもなく、かといってそれ程酷い音でもない。

矢張りBGM-PC としての用途が関の山か。それも小煩い事を言わない条件付。ならば「 美人は三日で飽きる。○○は三日で慣れる 」 との先人の教えに従い、もう少し可愛がってみよう。

それから丸1日経過。先人の教えに誤りはなかった。LIVAの再生音は「それ程酷い音でもない」どころか、かなり上等な部類だった。以前とは雲泥の差であり、歪みの少ない清澄な再生音が得られたのだ。
 ・これまでUSB3.0端子に繋いでいた 250GBのmSATA SSDを取り止めた。
 ・USB-DACをそのUSB3.0端子に繋いだ。
つまり、USB-DACをUSB2.0端子に接続したUSB Hubから USB3.0端子に繋ぎ替えただけなのだが音質は著しく改善された。Test再生ではMusic File ServerからLAN越しながら、音質の劣化は然程感じられず、充分鑑賞に堪える。

そして、初代LIVAのOriginal状態 + 40x10mm Fanで運用した時の消費電力は
 【Idle時】 3W 【音楽再生時】 4W 【Update実行時】 5W
これは申し分のないBGM-PCと言えよう。今のところ Win10 Home Build 14393.351の動作は安定し、時々UACのDialog boxが最上面に現れない不具合を除き、特に問題は見当たらない。これなら、まだまだ現役として使えそう。

 PCG3