あれこれテストする XIX


現時点で、お手軽HTPCを組むならAMDのF1シリーズが第一候補となろう。パフォーマンスと消費電力はIntelに及ばずとも、絵の綺麗さはIntelのIGPに相当な差を付けている。 更に、AMDのIGP(APU)は、HD4000/HD5000/HD6000と着実に品位を上げてきたことから、HD7000シリーズに期待がかかる。単体のビデオカードでは既に実証済み。 そうなると、HD7560D/HD7670D 登載の「Trinity」の発売が待たれる。ところが、自作er用リテール品の発売は当初予定の8月から大幅に遅れるとのこと。ならば、市販のTrinity登載PCからAPUとM/Bを取り出したらどうだろうか。HPから発売されたTrinity-PC=39.9K円也が気になる。 (2012/7/24)

Trinity A8-5500 (2012.7.24)

AMDの最新APU「Trinity A8-5500」を登載したHPのp6-2210jp/CTがやってきた。
7/14に直販サイトで注文したものの、待てど暮らせど確認メールがなく、申込に手落ちがあったのではないかと心配していたら、7/23の昼前、突然配送されてきた。受注確認から配送通知まで4回もメールがある某ショップに較べたら随分と省力化したものだ。

先ず驚いたのは梱包の軽さ。本体を取り出したらケースだけかと思える程の頼りなさ。
一瞬、DVDドライブも電源もチャンと付いているのかと疑ったが、 付属品を含めて欠品はなく、軽さの割りにペラペラ感もない。こうした軽量化も生産技術向上の賜なのだろうか。デザインについては? 最近流行りの「ピアノ黒仕上げ」はどうにも受け入れ難い。
 (p6-2210jp/CTの詳細はHPのサイトを参照)

とブツブツ言いながら、フロントの保護シールを剥がし側板を開け、SW-ON。するとHDDの運転音が響き渡った。オー! 懐かしい、一昔前のHDDの音だ。最近多用している3.5" 2TB HDDの方がずっと静か。ノイズの件はさておき、兎に角インストール済みのWin7HP64を起動した。ユーザー名/コンピューター名を入力するだけで設定は終了した。ところが、SSDに慣れた身にとってHDDからの起動は苛つく。シーク音が気になり余計遅く感じられる。Win7のUpdateもまた然り。AMD E350 + SSDにも負けそう。やはりHDDをSSDに替えよう。そこで、製品付属のHDDを外し、C300 64GBにWin7Pro64を入れた。ドライバはHPのサイトに一揃いあった。Install&Updateとも今度は当たり前の速度で完了した。

 ・電源SW投入後、ESCキーを押すと起動メニューがでる。BIOS設定はここから入る。
  ところが、項目が少なくメモリClockも変更できない。
 ・付属のHDDをSSDに転送したら、ガードがかかっているのだろうか、警告表示が出て
  コピーしたSSDは起動不可。後日、別の方法で再挑戦する予定。
 ・CPUクーラーの80mmファンは比較的まとも。
 ・92mmmのケースファンも悪くない。
 ・問題は電源。内蔵の80mmファンが煩い。効率も悪そう。発熱も無視できない。
 ・Main-SWの感触は思わしくない。
 ・フロントのUSB3.0ソケットが硬く、押し込むのに苦労する。
 ・メモリは4GBx2にしたい。

あれこれ弄りたくなるが、HDDの次は電源を交換することにした。
ケース付属の電源は300W仕様。絢風300Wが似合いそう・・・

MSI MS-7778 (2012.8.2)

HP p6-2210jp/CTからM/Bを取り出しManaitaに据えた。基板上にMS-7778と見える。
M/Bの仕様は「HP Support document」を参照。

注意するべき点は四つ
 ・CPUクーラーの取付穴はLGA1155と同寸
 ・PCI Express x16 スロットはGen 2.0仕様
 ・PCIスロットなし
 ・HDMIコネクタなし

その他に気づいた点を上げれば
 ・M/Bの周囲に白の縁取りあり
 ・電解コンデンサと固体コンデンサの比率は2:1くらい

そこで、以下の最小構成でテストした。(M/BとCPU以外は手持ち品)
HD7560D用ドライバは、HPのサイトからDLしたOriginal Driver、及びAMDサイトの
CCC12.6を使った。(CCC12.6はHD7560Dの正規ドライバではない)

MSI MS-7778 Ver1.0  2012/8/2
M/B
MSI MS-7778 Ver1.0
CPU
Trinity Quad-Core A8-5500
MEM
DDR3-1600 4GBx2 
VGA
IGP HD7560D
SSD
C300 64GB
PSU
AYAKAZE300W
OS
Win7Pro64
CCC
HP Original Driver
CCC 12.6
Windows
Experience Index
7.2 7.3 6.8 6.8 7.9
7.2 7.3 6.7 6.7 7.9
3DMark06
Score:7702
SM2 :2859
SM3 :3159
CPU :3560
Score:7702
SM2 :2860
SM3 :3163
CPU :3540
Superπ104万桁
27秒
27秒
Windows Experience Index
実行時ピーク消費電力
92W
93W
3DMark06
実行時ピーク消費電力
87W
88W
Prime95
実行時ピーク消費電力
89W
91W
OCCT power supply
実行時ピーク消費電力
95W
97W (109W)
アイドル時消費電力
23W
22W (32W)
*朱色表示はp6-2210jp/CT付属電源使用時の消費電力

上の表から、
 ・A8-5500の能力は Bulldozer FX-4100 とほぼ同じ。
 ・HD7560Dの能力は、ビデオカード HD6570を少し上回る。
 ・アイドル時消費電力は CCC12.6、負荷時消費電力は HP Original Driverの方が
  好成績だった。
 ・正規ドライバではない CCC12.6 に問題はなかった。
 ・また、p6-2210jp/CT付属電源使用時の消費電力は、
    アイドル時:32W  OCCT power supply 実行時:109W
  となり、絢風300Wに較べて10W以上の増加となった。

HP p6-2210jp/CTからM/Bを取り出した
白く縁取りした製品は珍しい

CPUクーラーのヒートシンクは Noctua NH-L12
ファンは Noctua NF-S12B FLX を載せた
MSIのOEM製品 MS-7778 Ver.1
NoctuaのCPUクーラー取付金具は
Intel用を用いた
穴の位置はLGA1155と同じ
お手軽HTPC (2012.8.4)

前節のテストで得られた部品構成最小アイドル時消費電力22Wなる結果をどう評価するか。 Intel Ivyシリーズと較べれば、その値は凡そ2倍になる。 然しながら、そうした単純な比較は必ずしも公平とは言えない。何故なら、IGPの能力が大幅に異なるからだ。

M/B
CPU
GPU
3DMark06
Score
アイドル時
消費電力
OCCT power supply
実行時ピーク消費電力
MS-7778
A8-5500
( HD7560D)
7702
22W
97W
DQ77KB
i5 3470T
( HD2500)
3960
11W
60W
DH77DF
i5 3570T
( HD2500)
4396
16W
62W
DH77DF
i5 3570T
HD6570
7311
20W
76W

つまり、3DMark06 のScoreを同程度にするなら、i5 3570TにHD6570を加えなくてはならない。確かに、高負荷時の消費電力はそれでも20W程の開きはあるが、ケースに組み込んだ時の排熱処理やファンのノイズ等を考慮すれば、その差は埋め合わせできる。

本サイトでは、HD7000シリーズの優秀性を繰返し述べてきた。少なくとも独立したカードでは、省電力と動画の画質に関して、HD4000 < HD5000 < HD6000 < HD7000 が成り立つものと評価してきた。では今回のIGP HD7560Dはどうだろうか。結果は◎。期待は裏切られなかった。

さて、 MS-7778 はMicro-ATX仕様。拡張スロットは4本とも未使用。 試しにPT3を挿してみよう。導入は至って簡単。全く問題なし。 そこで、完成が間近になったPT3-PC1号機「DQ77KB + i5 3470T」と較べてみた。
 ・パフォーマンスの違いは感じられない。
 ・DQ77KB登載のIntel NICとMS-7778登載のAtheros NICとの差も感じられない。
 ・サウンドチップの違いによる音質の差も同様。

ところが、動画の品質は大違い。発色・コントラスト・白の抜け・黒のしまりと階調・精細感など、何れもAMDのHD7560DがIntelのHD2500を上回るのだ。AMDのIGPがHD6000シリーズまでなら、Intel IGP HD2000シリーズとの差は許容範囲にあったが、HD7000シリーズに至り、最早見過ごすことはできない。TVTestでのリアルタイム視聴もPowerDVDによる録画視聴も同様。二晩に亘って確認したので、決してプラシボではない。つまり「MS-7778 +A8-5500」ならPT3登載録再機、即ち「お手軽HTPC」として十分な性能&品質であることを認識させられたのである。(兎角年寄りは僅かな違いを大袈裟に表現する傾向があるので十分ご注意を)

PT3-PC2号機にはHD7750を載せたので思い残すことはない。 一方、DQ77KBにPCI-Ex16仕様の拡張スロットはない。やはり、PT3-PC1号機は録画専用機に徹すべきか、
と明るい悩みは尽きない・・・

ECS A75F2-M2 (2012.10.3)

10/2、AMD F2シリーズの一般販売が始まった。既に同型のCPUとM/Bはメーカー製PCに取り入れられ、上記の通り、HP p6-2210jp/CT には、M/B : MSI MS-7778、CPU : Trinity A8-5500 が搭載されていた。

F2シリーズの特徴を上げるなら、CPUの能力はさておき、何と言ってもGPUの素晴らしさにあろう。HTPC用途なら十分。そうなると、ビデオカードを挿さずに小型で高品質なPCを組みたくなる。

 ・CPUはシリーズ最廉価の A4-5300
 ・Intel NICにしたい
 ・なるべく Sound Cardを挿したい
 ・今時 PT2/PT3は必須

なる仕様を実現するためには、Micro-ATX、またはminiPCIeソケット付Mini-ITX M/Bが必要になる。ところが、F2シリーズA85/A75 Mini-ITX M/B の発売はもう少し先とのこと。

そこで、今回発売されたM/Bの中から上の要件を考慮し「ECS A75F2-M2 + A4-5300」を注文した。このM/Bはメモリソケット 2本、寸法は 244 x 210mm と小振り。拡張スロットはCPU側から、PCI Ex16 、PCI、PCI Ex1、PCI Ex1 の順。ファンを抱かせたSound Card + PT3 + Intel Lan Card を挿すのに都合が良い。

ケースは手持ちの「Chenbro PC719 : W300 x H90 x D326 mm = 8.8L 」を考えている。このケースは発売当時「世界最小のμATXケース」と称した。果たして旨く収まるだろうか。注文の品は明日到着予定・・・

Trinityに手こずる (2012.10.4)

ECS A75F2-M2 & A4-5300 が届いた。早速 Win8を入れた。このところ 8 許り。
Install + Update が10~15分程度で完了するので、テストに持って来いなのだ。

初め、2年物のSSDに入れた。ところが、CCC導入後、途端に不安定になった。
「グラフックドライバーは一時停止しましたが、復旧しました」なるサインが頻発するのだ。A75シリーズは、FM1型M/B&APU各4種、FM2型M/B&APU各1種、何れもトラブル知らずだった。どうしたことだろうか。

考えられる原因は、
 ① 使用したSSDが古く、プチフリの症状が出始めた
 ② M/Bのどこかに接触不良個所がある
 ③ メモリとの合性
 ④ 電源との合性
 ⑤ CCCの不調

こうした時は、思いつくままに一つずつ試行錯誤する他はない
 ① SSDを換えても問題解決せず
 ② M/BをECS A75F2-M2からMSI MS-7778に換えても改まらず
 ③ メモリを換えても変化なし
 ④ 電源を換えても同様
 ⑤ CCC12.6、12.8、12.9βの三種を試したが、これまた同様

そうなると打つ手なしか。否、最後の手段がある。APUを A4-5300からA8-5500 に換えてみよう・・・、 不安定さは消え失せ、問題は一気に解決した。

推測ではあるが、APU自体の不調とは考え難い。A4-5300 と A8-5500 は同じシリーズではあってもIGPの仕様が異なり、現在のCCC12.8辺りのドライバでは、A4-5300 に不都合な部分が残されているのではないかと考えられる。Win8でダメならWin7ではどうだろうか、Install + Update に時間がかかるので二の足を踏んでいる・・・

泣虫 F2 (2012.10.5)

予定変更から一晩経った。ECS A75F2-M2 + A8-5500 の動きは良い。ベンチ結果は HD6570 の成績を上回り、とても内蔵GPUとは思えない(下表参照)。ところが、消費電力は全体に高く picoPSUでは厳しい。そうなると、今回もまたAYAKAZE300Wの登場か。8.8LのMicro-ATXケースに収める計画は、早々に危うくなった。また、A4-5300なら薄型のCPUクーラーで間に合うが、A8-5500にするならヒートシンクのボリュームを増したい。現在、高さ93mmのNoctua NH-L12を載せている。高さ75mmのSamuel 17は、手持ちのヒートスプレッダ付 DDR3-1866 メモリの装着不可。

もう一つ問題がある。このECS A75F2-M2は、負荷が増すとM/B上のどこからか虫の鳴き声のようなジリジリ音を発するのだ。(HP p6-2210jp/CT搭載のM/B MSI MS-7778 も同じように鳴く) 従って、遮音性の良いケースに収めたい。

またまた振出しか。毎度のことながらケースの件は先送りにしてテストを続けよう。そこで、Intel Lan CardとPT3を挿した。結果は◎。特に TVTestによる番組視聴時の絵はWin7の時より綺麗に見える。これは贔屓目か。

仍って、部品構成が、
 【M/B】 ECS A75F2-M2 + A8-5500
 【CPU】 Trinity A8-5500
 【CPUクーラー】 Noctua NH-L12
 【MEM】 DDR3-1866 4GBx2
 【SSD】 m4 128GB 
 【LAN】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【TV Tuner】 PT3
 【PSU】 AYAKAZE300W
 【Case】 Obon
の時、
 【Windows Experience Index】 7.2 7.3 6.7 6.7 7.8
 【3DMark06】 Score:8375、SM2:3068、SM3:3473、CPU:3873
 【Superπ104万桁】 25秒
 【Yume1024×768最高】 43962
 【Full-HD Flash】 極めて良好
 【Full-HD TS】 極めて良好
 【OCCT実行時消費電力最大値】 151W
 【Prime95実行時消費電力最大値】 104W
 【アイドル時消費電力】 22W
となった。 Sound Cardの件は次回に・・・

netplwiz (2012.10.6)

相変わらずWin8の評判は思わしくない。自分は弄り甲斐のある楽しいOSと思っているのだが、発表当初 「 Win8 UI 」 にケチが付いて以来、挽回の兆しは見えない。 そして、Win8の発売日は10/26に迫っている。
 ・パフォーマンスはWin7を上回る
 ・メモリ使用量/消費電力ともWin7より少なめ
 ・インストールはWin7以上に簡単かつ速やか
 ・新機能 Storage Pool は使い易い
 ・Hyper-VやVMwareによる仮想OSのパフォーマンスも良好

そうしたWin8の良い面に目を向けず、「顔」である「UI」だけで全否定の憂き目にあってる。人間は顔が全てではないのと同じように、OSもまた性格で判断したい。

Win8の性格=機能&性能は決してWin7に劣らないばかりか、前述のように多くの利点がある。我家では Win8導入から7ヶ月経った。できることならWin7に戻りたくない心境だ。
但し、Win8そのママではどうにもしっくりせず、幾つかの工夫を重ねてきた。

本サイトで度々述べたように、Classic Shellの導入により、
 ①StartMenu復活 ②Windows 8 UI Skip ③CharmsBar機能抑制
が可能になった。そして今回、新たな工夫④を加えた。些細なことだが横着者にはピッタリなので、ご同類のために紹介しよう。

Classic Shellを入れたWin8-PCを起動するには、ロック画面が表示された後、
 ・任意のキーを押す
 ・パスワードを入力する
と二手間かかる。時にはこれすら面倒なことがある。

そこで「パスワード省略ログオン」することにした。
 ・「スタート」→「ファイル名を指定して実行」→名前の欄に「 netplwiz 」と入力する。
 ・「ユーザーがこのコンピューターを使うにはユーザー名とパシワードが必要」欄の
  チェックを外し「適用」をクリックする。
 ・「パスワード欄」及び「パスワードの確認入力欄」にパスワードを入れ、再起動する。

これでWin8は電源投入後、馴染みのデスクトップ画面が表示される。起動途中に現れるWin8のスタート画面は直ぐに切り替わる。初め、その経過画面も嫌っていたのだが、もしそれがなければ起動したOSが何であるか分からなくなるので、受け入れることにした。

さて、前節の最後に述べた Sound Cardの件、
 ・Auzentech X-Fi Forte 7.1(LP仕様)を挿した時、
   → 音は良いが消費電力は12W増加する。
 ・ASUS XONAR DSX(LP仕様)を挿した時
   → 消費電力は4W増に留まるが音質に不満あり。
従って、結論は保留。

では、本PCをどうするか。
 ・A8-5500を載せた場合、picoPSU160では厳しい
 ・絢風300Wを使うとケースが大きくなる

更に工夫を重ねて
 ・picoPSU160で安心運用したい
 ・ケースは10L以下にしたい
そのためには何をどうすればよいか・・・

A6-5400 (2012.10.7)

A8-5500でpicoPSUは厳しい。A4-5300は動作に難あり。この点について検索していたら、2ch【Trinity】AMD A・E2シリーズ総合スレから以下に導かれた。

 → http://www.techpowerup.com/img/12-08-27/132a.jpg

同サイトに依れば、A4-5300の仕様は A10-5700/A8-5500/A6-5400 とは大分異なる。他のAPUにあって、A4-5300だけにない機能は以下の通り。
 ① Accelerated Video Converter
 ② AMD HD Media Accelerator
 ③ AMD Radeon Dual Graphics
 ④ AMD Performance Advantage
 ⑤ AMD Wireless Display
 ⑥ AMD Eyefinity Technology
 ⑦ AMD HD3D Technology
何これ、全然駄目ジャン。

CCC12.8のInstallerは、A4-5300ではサポートしない機能の分まで導入してしまうのではないかと疑われる。但し、同表の信頼性を確認するまでは、俄に断定できないので暫く様子見か。然らば当面どうするか。仕方ない、安物買いのナントカ路線まっしぐらを決め込み A6-5400 で試そう。DownClock による対応は最後の手段に残して置こう。

A8-5500からA6-5400に交換した結果は如何に。電源を絢風300WとpicoPSU160+150W ACアダプタの二通り計測した。(比較のためにA8-5500のデータを添えた)

ECS A75F2-M2 + A6-5400 & A8-5500  2012/10/7
M/B
ECS A75F2-M2B
CPU
A6-5400
A8-5500
MEM
DDR3-1866 4GBx2 
IGP
HD7480D
HD7540D
SSD
Intel SSD 510 120GB
LAN Card
Intel Gigabit CT Desktop Adapter
TV Tuner
PT3
AC Adaptor
AYAKAZE300W
picoPSU160
150W AC Adaptor

AYAKAZE300W
OS
Win8Pro64
BIOS設定
Default
Windows
Experience Index
7.2 7.3 6.6 6.6 7.8
7.2 7.3 6.6 6.6 7.8
7.2 7.3 6.7 6.7 7.8
3DMark06
Score:6252
SM2 :2203
SM3 :2833
CPU :2409
Score:6248
SM2 :2197
SM3 :2835
CPU :2409
Score:8375
SM2 :3068
SM3 :3476
CPU :3873
Superπ104万桁
26秒
26秒
25秒
Yume1024×768最高
35785
35891
43962
OCCT power supply
実行時ピーク消費電力
106W
113W
151W
Prime95
実行時ピーク消費電力
77W
79W
104W
アイドル時消費電力
22W
21W
22W

 ・アイドル時消費電力は picoPSU160の成績が良い。
 ・負荷時消費電力は 絢風300Wの成績が良い。
 ・A6-5400のCPU能力は A8-5500の凡そ62%。
 ・A6-5400のIGP_HD7480Dの能力は A8-5500のIGP_HD7540Dの凡そ77%。
 ・A6-5400とA8-5500の能力差は予想以上に大きく、価格差がそのまま表れた。

以上の結果から、A6-5400ならpicoPSUで安心運用できることが明らかになり、8.8LのMicro-ATXケースに収める見通しが開けた。

A4-5300 問題解決 (2012.10.8)

ECS A75F2-M2にA8-5500を載せて CCC 12.8を Installすると「AMD Quick Stream Technology(以下AQST)」なる見慣れないアイコンが現れる。AMDのサイトに「AMD Quick Stream Technology : PCシステム上でビデオストリーミングの優先順位を設定し、スムーズで中断のないビデオストリームを実現する新しいテクノロジー・・・」とある。

前節のTrinityシリーズ諸元表に依れば、A4-5300は他のAPUに較べて機能が限定されている。然しながら、表中の空欄がサポート外なのか不明なのか俄に判断できない。表では A4-5300はAQSTをサポートしていることになってはいるが、本当に間違いないのだろうか。

CCC 12.8を導入する際、「高速」と「カスタム」の二つのモードを選択する画面が現れる。通常は「高速」モードで問題ないので「カスタム」を選ぶことは少ない・・・  、
そうだ、CCCをカスタムモードで入れたらどうだろうか。結果は大当たり。AQSTのInstallを外しただけで A4-5300 の動作は見違えるように安定した。それから10時間不都合なし。

TrinityシリーズにCCCをInstallする際の注意点
【A8-5500 / A6-5400】 高速モードで問題なし。(A10-5800K/A10-5700/A8-5600Kも同様かと)
【A4-5300】 必ずカスタムモードを選択し「AMD Quick Stream Technology」を除外する。

斯くして、上の「Trinityに手こずる」節で述べた A4-5300問題は取り敢えず解決した。
他の原因による可能性もあるので、まだまだ安心できないが・・・

Micro-ATX M/BをMini-ITXケースに収める (2012.10.10)

これまでのテスト結果を踏まえ、FM2シリーズから最廉価 APU&M/B を選び、またまた1台組むことにした。
 【APU】 Trinity A4-5300 \4,880
 【M/B】 ASRock FM2A55M-DGS \4,980

FM2A55M-DGSはSATA3.0もUSB3.0もサポートしない。それでは今時通用しないのでは。ところがそうでもないのだ。
 ・ASRock FM2A55M-DGSの寸法は 226 x 193 mm
 ・一般的なMicro-ATX M/Bは 244 x244 mm
 ・因みに、上の方で使った ECS A75F2-M2は 244 x210 mm

M/Bの寸法が 226 x 193mmなら、かなり小型のケースに入る。
そうだ、Mini-ITXケースに入れてみよう。手持ちのケースを確認したら、
 ① INWIN WAVY (IW-BMR651:初代WAVY)
 ② Scythe SCY-403-ITX-BK
 ③ Scythe ACC-ITX
の3台が候補に上った。
 ② は拡張スロットが1本なので使いにくい。
 ③ は現在使用中
そうなると①が残る。
センチュリー 薄 AMDモデル CGU-NK52TZ
PT3&Sound Card&etc. を挿したMicro-ATX M/BがMini-ITXケースに収まるとすれば、SATA3.0やUSB3.0がなくとも、少しは面白味のあるPCが出来上がるに違いない。

ところが、FM2A55M-DGSをWAVYに収めるためには、幾つかのハードルがある。中でも難物は M/Bの電源コネクタ裏に突き出た半田付けされたリード線対策だ。Original状態ではケースの底板にモロ接触する。その部分はケース付属の電源を固定するため5mmほど底上げされ除去は困難。仍って解決策は、
 ・M/B裏に突き出たリード線を短く切断する。
 ・リード線の下に1mm厚のベーク板を貼り付ける。
 ・フロント寄りのM/B取り付けスペーサーを1mm嵩上げする。
 ・その結果、M/Bは前後に1mm傾斜する。

目論見通り事は運ぶだろうか・・・

FM2A55M-DGSをWAVYに収めた (2012.10.10)
M/Bの裏面
写真下の電源コネクタ半田付け部分のリード線を
短く切り揃えた。左のワッシャは1mm厚のベーク製。両面テープで貼り付けた。
ケース付属の電源を据える場所に1mm厚のベーク板を張り付けた。ベーク板はカッターで切れる。
SSDはケース側面に据える。風通しに配慮し、5mm高のスペーサーと5mm厚アクリル板で持ち上げた。アクリル部分に両面テープを貼る。
とても6.8LのMini-ITXケースには見えない。
 ・左側面にSSD、右側面に80x15mm排気ファン。
 ・CPUクーラーは、
  センチュリー 薄 AMDモデル CGU-NK52TZ。
 ・CPUクーラーファンはENARMAX UCCL9。
 ・PT3とIntel Lan Cardを挿した。
  もう一枚挿すかどうか思案中。

あと一息で組み上がる・・・
お手軽録再PC (2012.10.11)

残る部品、HDDとスリムBDドライブを取り付けた。

 【M/B】 ASRock FM2A55M-DGS
 【CPU】 Trinity A4-5300
 【CPUクーラー】 センチュリー 薄 AMD Model CGU-NK52TZ
 【CPUクーラーファン】 ENARMAX UCCL9
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 m4 256GB (特価品)
 【HDD】 WD 2.5" 1TB (氷室mini入り)
 【Slim BD】 Panasonic UJ-260
 【LAN】 Intel Gigabit CT Desktop Adapter
 【TV Tuner】 PT3
 【PSU】 picoPSU160XT
 【AC Adaptor】 EDAC EA11803A-120 12V-12.5A 150W
 【Case】 INWIN WAVY (IW-BMR651:初代WAVY) 
 【OS】 Win8 Enterprise64 TechNet版

 【Windows Experience Index】 6.2 7.2 6.5 6.5 7.8
 【3DMark06】 Score:5375、SM2:1911、SM3:2346、CPU:2284
 【Superπ104万桁】 27秒
 【Yume1024×768最高】 27596
 【OCCT実行時消費電力最大値】 113W
 【Prime95実行時消費電力最大値】 80W
 【アイドル時消費電力】 24W

 【OCCT実行時CPU温度最高値】 63.5℃ (室温24.5℃)
 【Prime95実行時CPU温度最高値】 58.5℃
 【アイドル時CPU温度】 34~35℃
  (温度計測はHWiNFO64を使用。ASRock eXtreme Tunerの計測値と同値)

小型のMicro-ATX M/Bが6.8LのMini-ITXケースに無事収まった。この手法は小型ケースに好みの拡張カードを複数枚挿したい時に有効なので、多くのPC自作erにお奨めできる。
では、気づいた点を纏めておこう。

 ・A4-5300のCPU能力は Pentium G620T に近い。
  A4-5300のIGP HD7480Dの能力は、ビデオカード HD6450と6570の中間くらい。
 ・Trinity 最低ランクのA4-5300でも消費電力や廃熱処理には要注意。
 ・初代WAVYはケース内部の風通しに難があり、低TDP向き。
 ・本PCで高負荷な使い方をすると、CPUファンは直ぐに全回転し、かなりノイジー。
 ・右側板に取り付けた80mmファンは、吸気・排気の何れにするか検討の余地あり。
 ・SATA端子6個を生かすならSFXorATX電源を使い、もう少し大きなケースに入れたい。

氷室mini入りの2.5"HDDが、スリムBDドライブの
下に覗いている。
思いの外簡単に組み上がった。
INWIN WAVY の寸法は
 公称 : W264 x H112 x D230 = 6.8L
 実測 : W264 x H112 x D265 = 7.8L

 (天板の模様がシミのように見える)

2ch Mini-ITXスレ総合-63-の 989/990 さんから「WAVY IIではなく初代WAVYでは」との指摘を受けた。初代WAVYもWAVY II も大して変わりないと思っていたらそうではなかった。手持ちの初代WAVYはケースファン1個仕様。現在販売されているWAVY IIはケースファン3個仕様。新たに増設された側面92mmファン(横置きの場合は上面)の効果は大いに期待できる。この際、WAVYとWAVY IIを間違って掲載した責任を取ろう。結局、最後まで「安物買いの銭失い」路線を貫くことになった。

ケース交換後の温度やノイズの変化については、明日以降のレポに・・・ (2012/10/12)

AIMB-R4301-03A1E (2012.10.30)

Advantech社 AIMB-R4301-03A1E がやっと届いた。注文10/05、到着10/29。
注文を間違えたかと思える程厳重な梱包に驚いたが、中身は161x74mmのPCI Ex4カード1枚、取説はなし。

早速、以下の構成で試した。
 【M/B】 ASRock FM2A75M-ITX
 【CPU】 Trinity A6-5400K
 【MEM】 DDR3-1866 4GBx2
 【SSD】 SAMSUNG 830 128GB
 【PSU】 picoPSU160 + 150W AC Adaptor
 【OS】 Win8Pro64 UpGradeDL版

先ず、M/BのPCI Ex16スロットにPT3を挿し動作を確認した。問題なし。
次に、AIMB-R4301-03A1E + PT3で動作を確認した。問題なし。

これは素晴らしい。PCI Ex16スロットからPCI Ex1カードが3枚使えるようになれば、Mini-ITXの可能性は大きく拡がる。 と思ったのも束の間、複数枚のカードを認識しないのだ。挿す位置を換えたり、BIOSでPCI Ex16の設定を弄ったり、そしてまたM/Bを交換したり。結果は同じ。どう組み合わせてもダメ。考えられる原因は幾つかある。
 ①各カードの割り込み設定が適切でない。
  FM2A75M-ITXのBIOSに割り込み設定を変更する項目はない。
  OS上から変更できるかどうかは未だ試していない。
 ②AIMB-R4301-03A1Eのスロットは差込み加減がやや緩め。接触不良の可能性も有り。
 ③カードの初期不良。

さて、どうしたものか・・・

Advantech社 AIMB-R4301-03A1E
AIMB-R4301-03A1EにPT3とLAN Cardを挿した。
ASRock FM2A75M-ITXに取り付けた。
 (LP仕様のカードを挿すと W220mmのM/Bと同じ理屈)
空中横刺しでは不安定なので支柱を立てた。

この時、PT3は動作可。LANカードは動作不可。
挿す位置を換えると逆になることもある。
Trinity A4-4000 (2013.5.21)

AMD Trinity対応のMini-ITX M/Bは、SATA-Port数が多く使い途を選べば重宝する。
価格も手頃で求めやすい。 ところが、Intelの最新CPUに較べて高負荷時の消費電力が高く、picoPSUでの運用は十分注意しなくてはならない。

今年の1月に入手した "ASRock FM2A85X-ITX"はSATA-Portが7個もあり、?台目のFile Server用に考えたものの、前記の理由により組立は先延ばしになっていた。殆ど忘れかけたところ、昨日(5/20)省電力型の新CPU "A4-4000"が発売された。
そこで、以下の構成で試した。

 【M/B】 ASRock FM2A85X-ITX
 【CPU】 Trinity A4-4000
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a
 【MEM】 DDR3-1866 4GBx2 (DDR3-1333で使用)
 【SSD】 Intel 330 120GB
 【PSU】 picoPSU160-XT + 150W AC-Adaptor
 【Case】 Obon
 【OS】 Win7 Enterprise64

ところが絵が出ない。理由は二つ考えられる。
 ① Memory Typeが合わない。A4-4000はDDR-1333まで。もしかするとA8-5500用に
  手動で1866に設定したかも知れない。 愚かにも BIOSの設定を確かめずにCPUを
  交換してしまったのだ。
 ② BIOSのUpdateが必要。

直ちにCMOSをClearするか迷うところではあるが、Win7のInstallは時間がかかるので、一端A8-5500に差し替え、Win7Enterprise64のInstallとUpdateを終えた後、BIOSを更新し A4-4000 に戻すことにした。 今度は無事に絵が出た。 結局 ① ② 何れの所為か判らず仕舞いになった。度重ねてお粗末な話しだ。

 【Windows Experience Index】 5.8 7.3 6.5 6.5 7.9
 【3DMark06】 Score:5051、SM2:1828、SM3:2182、CPU:2112
 【Superπ104万桁】 31秒
 【Yume1024×768最高】 21968
 【OCCT実行時消費電力最大値】 67W
 【Prime95実行時消費電力最大値】 55W
 【アイドル時消費電力】 16W

 【OCCT実行時CPU温度最高値】 48.5℃ (室温26.0℃)
 【Prime95実行時CPU温度最高値】 48.0℃
 【アイドル時CPU温度】 32~33℃

A4-5300との比較は次回に・・・

A4-4000 vs A4-5300 (2013.5.22)

SofmapのA4-4000 紹介欄に 「対応BIOS以外は起動できません。事前にマザーボードを対応BIOSにアップデート頂く必要がございます」 とあることから、矢張りBIOSのUpdateは必須だったようだ。と言うことは、今回自分が行った手抜かりな手順も、決して見当外れではなかったことになる。

さて、Dataは比較するものがなければ役に立たない。別のPCからA4-5300を引き剥がすことにしよう。結果は以下の通り。(Celeron G1610T のDataを添えた)

A4-4000 vs A4-5300
Date
2013.5.21
2013.5.22
2013.1.22
M/B
ASRock
FM2A85X-ITX
ASUS
P8H77-I

CPU
A4-4000
A4-5300
Celeron G1610T
CPU Cooler Heatsink
Noctua NH-L9a
Thermolab LP53
CPU Cooler Fan
Noctua NF-A9x14
VGA
HD7480D
HD Graphics
MEM
DDR3-1333 4GBx2
SSD
Intel 330 120GB
C300 64GB
PSU
picoPSU160XT + 150W AC Adaptor
OS
Win7 Enterprise64
Windows7
Experience Index
5.8 7.3 6.5 6.5 7.9
6.2 7.3 6.5 6.5 7.9
6.5 7.6 4.8 6.3 7.4
3DMark
Ice Storm 28394
Cloud Gate 2661
Fire Strike  417
Ice Storm 29691
Cloud Gate 2786
Fire Strike  419
-
3DMark06
Score:5051
SM2 :1828
SM3 :2182
CPU :2112
Score:5102
SM2 :1825
SM3 :2138
CPU :2276
Score:3482
SM2 :1125
SM3 :1469
CPU :2401
3DMark11
P626
P641
P399
3DMark Vantage
Score:2407
GPU :2135
CPU :3898
Score:2438
GPU :2117
CPU :4476
Score:1623
GPU :1311
CPU :5694
Superπ104万桁
31秒
27秒
16秒
Yume1024×768最高
21968
22001
14526
消費電力 / 温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.5.21
26℃
2013.5.22
26℃
2013.1.22
20℃
M/B ・ CPU
FM2A85X-ITX
+ A4-4000
FM2A85X-ITX
+ A4-5300
P8H11-I
+ G1610T
Idle時
消費電力
16W
18W
17W
CPU温度
32.0℃
32.0℃
20.0℃
CPU Fan回転数
1240rpm
1240rpm
900rpm
Prime95
実行時
消費電力
Max 55W
Max 69W
Max 34W
CPU温度
Max 48.0℃
Max 54.0℃
Max 41℃
CPU Fan回転数
Max 1260rpm
Max 1290rpm
Max 1080rpm
OCCT4.4.0 PS
実行時
消費電力
Max 67W
Max 89W
Max 45W
CPU温度
Max 48.5℃
Max 58.0℃
Max 46℃
CPU Fan回転数
Max 1265rpm
Max 2310rpm
Max 1150rpm

FM2A85X-ITXのBIOS設定で、Fan-Controlの閾値を55℃に設定したため、A4-5300でOCCT実行時にCPU温度がその値を超えた時、CPU Fanの回転数は2310rpmまで一気に上昇した。

・CPUの能力差は 3DMark Vantage のCPU値によく表れている。
・A4-4000とA4-5300のGPUは僅差。
・HD7480D は画質/精細感/Contrastなど良好。Full-HD動画の再生も特に問題なし。
・Idle時消費電力は、A4-5300よりA4-4000の方が2W低い。
・Prime95実行時消費電力は14W、OCCT-PS実行時消費電力は22W、何れもA4-4000の
 方が少ない。
・A4-4000はA4-5300に較べて、高負荷時の消費電力が大幅に減少した割には
 Performanceはそれ程劣らない。

従って、A4-4000は Server用途や小型のCaseに収めたい時などに重宝しそうだ。
我家でどう使うかは未定だが・・・

Richland A6-6400K (2013.6.19)

別頁、Haswellの件で不調があり、M/Bを販売店に送り検証を依頼した。その結果がでるまでの間、話題をAMDに移そう。

では、6/4に入手したAMDの新APU Richland A6-6400KのTest結果を遅ればせながらUPしよう。A6-6400K を選んだ理由は、
 ・同Seriesの最低価格だった。
 ・picoPSUでも安心して運用できそうだから。
AMDのAPUはIntelに較べて消費電力・発熱量とも高く、Mini-ITXで使うなら十分な配慮が必要とされる。能力目一杯の使い方はATXやMicro-ATXに任せ、Mini-ITXでは欲張らず控えめに運用したい。そうなると A6-6400K が最も無難に思われたからだ。

A6-6400K vs A6-5400K
Date
2013.6.8
M/B
ASRock FM2A85X-ITX
CPU
A6-6400K
A6-5400K
CPU Cooler
Noctua NH-L9a
VGA
HD8470D
(CCC13.6Beta)
HD7540D
(CCC13.6Beta)
MEM
DDR3-1866 4GBx2
SSD
Intel 330 120GB
PSU
picoPSU160XT + 150W AC Adaptor
OS
Win8 Enterprise64
Windows8
Experience Index
6.5 7.2 6.6 6.6 7.7
6.3 7.2 6.6 6.6 7.7
3DMark
Ice Storm 39058
Cloud Gate 36101
Fire Strike  595
Ice Storm 36393
Cloud Gate 3172
Fire Strike  559
3DMark06
Score:6721
SM2 :2367
SM3 :3015
CPU :2672
Score:6394
SM2 :2274
SM3 :2904
CPU :2395
3DMark11
P957
P912
3DMark Vantage
Score:3660
GPU :3344
CPU :5110
Score:3447
GPU :3172
CPU :4660
Superπ104milion
24秒
26秒
Yume1024×768highest
37744
36264
消費電力 / 温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.6.8 (25℃)
M/B
FM2A85X-ITX
APU
A6-6400K
A6-5400K
Idle時
消費電力
16W
17W
CPU温度
29.0℃
30.0℃
CPU Fan回転数
1300rpm
1300rpm
Prime95
実行時
消費電力 Max
76W
75W
CPU温度 Max
52.0℃
51.0℃
CPU Fan回転数 Max
1310rpm
1310rpm
OCCT4.4.0 PS
実行時
消費電力 Max
96W
96W
CPU温度 Max
53.5℃
53.5℃
CPU Fan回転数 Max
1320rpm
1320rpm

上の表から、
 ・両者のBench結果を較べると、6400Kの方が3~12%良い結果が得られた。
 ・消費電力は、A6-6400K/A6-5400Kともほぼ同じ。
 ・高負荷時のCPU温度は予想より低めだった。Fanの回転数をもう少し落とせそう。
  これは使用したCPU Cooler Noctua NH-L9aの優秀さを示すものか。
 ・6/19現在、6400Kの価格は 8430円、5400Kは5920円。
  価格差に見合う性能差かどうかは受け止め方次第・・・

AXP-100 + FM2A85X-ITX (2013.7.14)

昨夜、或る閲覧者から「A6-6400Kを使ったPCで動画を再生した時の消費電力」について質問された。生憎、そのPCに使ったSSDを他に流用したために即答できず、再Installすることにしたのだが、2ch Mini-ITX板に
 「AXP-100とFM2A85X-ITXとの組み合わせは各部の干渉を回避するのは困難
  試してみた事のあるヤツなら分かるよ・・・」

とみえたので、二つの用件を合わせて検証することにしよう。前に"AXP-100 + FM2A85X-ITX"を試した時は、背の低いMemoryを載せ全く問題なかったが、一般的なSizeのMemoryではどうだろうか。

【M/B】 FM2A85X-ITX
【CPU】 A6-6400K
【CPU Cooler】 AXP-100 + Noctua NF-B9 PWM
【MEM】 DDR3-1600 4GBx2(LP仕様)
【SSD】 SAMSUNG 128GB
【PSU】 picoPSU160-XT
LP仕様のMemoryなら無問題
Heat spreaderのないMemoryなら
AXP-100のFinとの間に2mm弱の余裕。

← AXP-100のHeatsinkは傾いている
Heat spreader付きMemoryの場合は、
AXP-100のFinと僅かに接触する。

対応策は幾つかある
 ① 少し位の接触は気にしない。
 ② Heatsinkの傾きを修正する。
 ③ Finの一部を削り取る。
今回は③を選んだ。
即ち、鑢と紙鑢を使い凡そ0.5mm細めた。
(作業時間は10分程度)

Heat spreader付きMemoryの幅:32mm
Heat spreaderなしMemoryの幅:30mm
その結果、Copy用紙が入るようになった。

仍って、AXP-100をFM2A85X-ITXで使う場合、
 ・できればHeat spreaderのない形式のMemoryを選ぶ。
 ・Heat spreader付きのMemoryを使う場合は、Heat sinkを傷付けずに傾きを修正する
  のは相当難しそうなので、上に述べた通り、Finの一部を削り取る。
 ・なお、Back Plateの取付は問題なし。
Heat sinkの傾き加減は製品毎に異なるものと予想される。案外「少しくらいの接触は気にしない」で済むかも・・・


では、上に述べた閲覧者の要望に応え、動画再生時の消費電力を計ろう。

動画再生時の消費電力
Date
2013/7/14
2013/6/26
M/B
M2A85X-ITX
ASUS H87I-PLUS
CPU
A6-6400K(TDP65W)
i7 4770T (TDP45W)
MEM
DDR3-1600 4GBx2
PSU
picoPSU160-XT
+ 150W AC Adapter
IN WIN IP-P300GF7-2
OS
Windows8.1Pre64
Idle時消費電力
16W
15W
Full-HD TS File再生時CPU使用率*
平均 9%
平均 2%
Full-HD TS File再生時消費電力*
平均 34W
平均 20W
*File Serverに置いたFull-HD TS FileをNetwork越しにPowerDVD10BDで再生した。

ZALMAN CNPS2X (2013.7.24)


ZALMAN CNPS2X

TDP120Wに対応。Mini-ITX専用の超小型CPUクーラー
  直径84mm、高さ27mmの超小型サイズ
  IntelやAMDの多くのCPUソケットに対応
  ダイレクトタッチヒートパイプを採用
  Sベンディング加工されたヒートパイプを採用
  放熱に最適化されたヒートシンク
  PWM対応80mm静音ファンを採用
  高性能サーマルグリスのZM-STG2M付属


との謳い文句に、一瞬我が目を疑った。「径84mm高27mmでTDP120Wに対応
いくら何でも誇大広告ではないだろうか。仮にそうだとしても、27mm高のCoolerは魅力的。Fanは交換できそうにないが、Heatsinkだけを使い、別のFanを載せる手立てもある。実はこの形式のCoolerは、以前VGA Coolerで使ったことがあり、Fanがへたるまでは底々の性能だった記憶がある。話し半分としても生かす途はあろう。

では、実際に取り付けみよう。そこで先ず、Back Plateがどこにも当たらず工夫要らずのSmall Micro-ATX M/B "ASRock FM2A75M-DGS"を選んだ。

 【M/B】 ASRock FM2A75M-DGS
 【CPU】 Trinity A6-5400K
 【CPU Cooler】 ZALMAN CNPS2X
 【MEM】 DDR3-1866 4GBx2
 【SSD】 Intel 510 128GB 
 【HDD】 WD 2,5" 1TB
 【PSU】 picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
 【OS】 Win8 Pro64
 【Case】 Obon

ZALMAN CNPS2Xを取り付けた。
M/B基板からの高さは35mm。
高さ45mmのCaseに十分収まる。
AGP時代 世話になった
 VGA Cooler ZALMAN VF900-Cu。

測定結果は以下の通り。

温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.7.24 (27℃)
M/B
ASRock FM2A75M-DGS
APU
A6-5400K
CPU Cooler
ZALMAN
CNPS2X
Noctua
NH-L9a
Idle時
CPU温度
31℃
30℃
CPU Fan回転数
1800rpm
1320rpm
Prime95
20分間実行
CPU温度 Max
53.0℃
50.5℃
CPU Fan回転数 Max
2580rpm
1350pm
OCCT4.4.0 PS
20分間実行
CPU温度 Max
55.5℃
55.0℃
CPU Fan回転数 Max
2620rpm
1370rpm

感想は次回に・・・

ZALMAN CNPS2X + i7 2600K (2013.7.25)

次に、TDPの高いCPUで試してみよう。
 【M/B】 P8Z77-I DELUXE
 【CPU】 i7 2600K (TDP 95W)
 【CPU Cooler】 ZALMAN CNPS2X
 【MEM】 DDR3-1600 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 AYAKAZE 300W
 【OS】 Win8.1 Pro Pre64
CNPS2Xの取付に問題はなかった。結果は以下の通り。

温度 / Fan 回転数
測定日
2013.7.25
2013.7.24
室温
26℃
27℃
CPU Cooler
ZALMAN CNPS2X
M/B
ASUS
P8Z77-I DELUXE
ASRock
FM2A75M-DGS
CPU
i7 2600K
A6-5400K
Idle時
CPU温度
36℃
31℃
CPU Fan回転数
1700rpm
1800rpm
Prime95
CPU温度 Max
4分後 80.0℃
手動でStop
53.0℃
CPU Fan回転数 Max
全回転 2780rpm
2580rpm
OCCT4.4.0 PS
CPU温度 Max
32秒後 85℃
自動的にStop
55.5℃
CPU Fan回転数 Max
全回転 2780rpm
2620rpm

よって、ZALMAN CNPS2XをTDP95Wのi7 2600Kで使うのは厳しく、TDP65W以下のCPUが無難か。では、FanのNoiseはどうか。Idle時1800rpmくらいでも静かとは言えない。但し、Fanの水平方向と垂直方向とではNoiseの聞こえ方に大きな違いがあり、
 ・水平方向は比較的静か。
 ・垂直方向は軸音/風切音とも確り聞こえる。
 ・全回転時はそれなりに煩いが爆音ではない。
との結果から、Caseを選べばNoiseが気にならない程度に押さえ込めるかも知れない。

Richland A10-6700T (2013.8.26)

A10-6700Tが届いた。早速梱包を解いたら "SimCity"と"Far Cry 3 Blood Dragon"のDL券が挟まっていた。自分は使う予定がないので猫に小判か。

さて、手元にFM2対応のM/Bは4枚ある。その内どれにするか。最近"Small Micro ATX"が気に入っているので、先ず 244x174mmの Gigabyte GA-F2A85XM-HD3 から試すことにしよう。残りの3枚も順次登場することになろう。

 【M/B】 Gigabyte GA-F2A85XM-HD3(BIOS:F3)
 【CPU】 A10-6700T
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a
 【MEM】 DDR3 1866 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 SST-ST45SF-G(Fan交換済み)
 【Case】 Obon
 【OS】 Win8Enterprise評価版

初め、Win8.1Pro64 Preview版の入ったSSDをそのまま繋いだ。BIOS上の認識、Win8.1の起動とも問題なし。これは手間いらずで好都合だ、と思ったのも束の間、Win8.1対応のVideo Driverが当たらず、"Microsoft Basic Displey Driver"で代用された。仕方ない、Win8に入れ替えよう。ところがTechnet版のLicenceを使い切り、やむなくWin8Enterprise評価版を入れることにした。Win8のInstallはWin8.1に較べて更新File数が多い点を除けば特に問題なく終えた。

Web情報に依れば、「Radeon HD8650Dの対応DriverはCatalyst13.8Beta2のみとなっており、発売時点でもBeta版での対応になるという。また、13.8Beta2自体は8月19日に公開されたが、23日深夜に更新されており、この更新後のPackgeでのみ対応する。よって23日以前に13.8Beta2をDownloadしたUserは、再度Downloadする必要がある」とのこと。

結果は以下の通り。(UEFIの設定は全て規定値。以下同)

A10-6700T vs A6-6400K
Date
2013.8.25
2013.6.8
M/B
Gigabyte
GA-F2A85XM-HD3
ASRock
FM2A85X-ITX
CPU
A10-6700T
A6-6400K
CPU Cooler
Noctua NH-L9a
VGA
HD8650D
(CCC13.8Beta2)
HD8470D
(CCC13.6Beta)
MEM
DDR3-1866 4GBx2
SSD
C300 64GB
Intel 330 120GB
PSU
SST-ST45SF-G
picoPSU160XT
+ 150W AC Adaptor
OS
Win8 Enterprise64
90日評価版
Win8 Enterprise64
Technet版
Windows8
Experience Index
7.1 7.3 6.7 6.7 7.9
6.5 7.2 6.6 6.6 7.7
3DMark
Fire Strike 918
Fire Strike 595
3DMark06
Score:8456
SM2 :3153
SM3 :3648
CPU :3285
Score:6721
SM2 :2367
SM3 :3015
CPU :2672
3DMark Vantage
Score:5198
GPU :4692
CPU :7686
Score:3660
GPU :3344
CPU :5110
Superπ104milion
27秒
24秒
Yume1024×768highest
46765
37744
消費電力 / 温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.8.25
(26℃)
2013.6.8
(25℃)
M/B
GA-F2A85XM-HD3
FM2A85X-ITX
APU
A10-6700T
A6-6400K
Idle時
消費電力
19W
16W
CPU温度
29.0℃
CPU Fan回転数
860rpm
1300rpm
Prime95
実行時
消費電力 Max
74W
76W
CPU温度 Max
52.0℃
CPU Fan回転数 Max
1140rpm
1310rpm
OCCT4.4.0 PS
実行時
消費電力 Max
89W
96W
CPU温度 Max
53.5℃
CPU Fan回転数 Max
1180rpm
1320rpm
*A10-6700TはAIDA64やHWiNFO64では適正なCPU温度は計れず空欄とした。

夜も更けたので、上表の評価は次回に・・・

A8-5500 vs A10-6700T (2013.8.26)

前節では、A10-6700Tにとって格下のA6-6400Kと比較した。できれば格上のAPUと較べてみたいが、生憎手持ちの中ではA8-5500が最上位。少々物足りなくとも、念の為にDataを加えて置こう。(APU以外は前回と全く同じ構成)


A8-5500 / A10-6700T / A6-6400K
Date
2013.8.26
2013.8.25
2013.6.8
M/B
Gigabyte
GA-F2A85XM-HD3
ASRock
FM2A85X-ITX
CPU
A8-5500
A10-6700T
A6-6400K
CPU Cooler
Noctua NH-L9a
VGA
HD8650D
(CCC13.8Beta2)
HD8470D
(CCC13.6Beta)
MEM
DDR3-1866 4GBx2
SSD
C300 64GB
Intel 330 120GB
PSU
SST-ST45SF-G
picoPSU160XT
+ 150W AC Adaptor
OS
Win8 Enterprise64
90日評価版
Win8 Enterprise64
Technet版
Windows8
Experience Index
7.2 7.3 6.7 6.7 7.9
7.1 7.3 6.7 6.7 7.9
6.5 7.2 6.6 6.6 7.7
3DMark
Fire Strike 810
Fire Strike 918
Fire Strike 595
3DMark06
Score:8642
SM2 :3214
SM3 :3578
CPU :3847
Score:8456
SM2 :3153
SM3 :3648
CPU :3285
Score:6721
SM2 :2367
SM3 :3015
CPU :2672
3DMark Vantage
Score:4917
GPU :4252
CPU :9274
Score:5198
GPU :4692
CPU :7686
Score:3660
GPU :3344
CPU :5110
Superπ104milion
25秒
27秒
24秒
Yume1024×768highest
45545
46765
37744
消費電力 / 温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.8.26
(26℃)
2013.8.25
(26℃)
2013.6.8
(25℃)
M/B
GA-F2A85XM-HD3
FM2A85X-ITX
APU
A8-5500
A10-6700T
A6-6400K
Idle時
消費電力
21W
19W
16W
CPU温度
29.0℃
CPU Fan回転数
880rpm
860rpm
1300rpm
Prime95
実行時
消費電力 Max
115W
74W
76W
CPU温度 Max
52.0℃
CPU Fan回転数 Max
1620rpm
1140rpm
1310rpm
OCCT4.4.0 PS
実行時
消費電力 Max
120W
89W
96W
CPU温度 Max
53.5℃
CPU Fan回転数 Max
1640rpm
1180rpm
1320rpm
*GA-F2A85XM-HD3はAIDA64やHWiNFO64では適正なCPU温度は計れず空欄とした。

上の表から、
 【CPUの能力】 A8-5500 > A10-6700T > A6-6400K
 【GPUの能力】 A10-6700T > A8-5500 > A6-6400K
 【総合的能力】 A10-6700T > A8-5500 > A6-6400K
 【省電力度】  A10-6700T > A6-6400K > A8-5500
と言えようか。
A10-6700T + FM2A85X-ITX (2013.8.26)

では次に、FM2A85X-ITXで試してみよう。
 【M/B】 ASRock FM2A85X-ITX(BIOS:P1.50)
 【CPU】 A10-6700T(CCC13.8 新Beta2)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a
 【MEM】 DDR3 1866 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 SST-ST45SF-G(Fan交換済み)
 【Case】 Obon
 【OS】 Win8Enterprise評価版

A10-6700T vs A6-6400K
Date
2013.8.26
2013.8.25
M/B
ASRock
FM2A85X-ITX
(Mini-ITX)
Gigabyte
GA-F2A85XM-HD3
(Micro ATX)
CPU
A10-6700T
CPU Cooler
Noctua NH-L9a
VGA
HD8650D (CCC13.8Beta2)
MEM
DDR3-1866 4GBx2
SSD
C300 64GB
PSU
SST-ST45SF-G
OS
Win8 Enterprise64 90日評価版
Windows8
Experience Index
7.1 7.3 6.7 6.7 7.9
7.1 7.3 6.7 6.7 7.9
3DMark
Fire Strike 919
Fire Strike 918
3DMark06
Score:8450
SM2 :3150
SM3 :3654
CPU :3262
Score:8456
SM2 :3153
SM3 :3648
CPU :3285
3DMark Vantage
Score:5155
GPU :4648
CPU :7664
Score:5198
GPU :4692
CPU :7686
Superπ104milion
27秒
27秒
Yume1024×768highest
46312
46765
消費電力 / 温度 / Fan 回転数
測定日 ・ 室温
2013.8.26
(26℃)
2013.8.25
(26℃)
M/B
ASRock
FM2A85X-ITX
GA-F2A85XM-HD3
APU
A10-6700T
Idle時
消費電力
19W
19W
CPU温度
30.0℃
CPU Fan回転数
1360rpm
860rpm
Prime95
実行時
消費電力 Max
66W
74W
CPU温度 Max
43.0℃
CPU Fan回転数 Max
1380rpm
1140rpm
OCCT4.4.0 PS
実行時
消費電力 Max
83W
89W
CPU温度 Max
44.5℃
CPU Fan回転数 Max
1400rpm
1180rpm
*CPU温度及びFan回転数は"ASRock AsrXTU"で計測した。

A10-6700TをASRock FM2A85X-ITXに載せた時、CPU温度/高負荷時消費電力とも予想以上に良好な結果が得られた。これならpicoPSUで安心運用できそうだ。

三種の電源 (2013.8.27)

前述の通り、A10-6700Tは picoPSU160-XT での安心運用に見通しが立った。
この際だ、以下の三種の電源を較べてみよう。
 ① SFX : Silverstone SST-ST45SF-G (80+Gold)
 ② pico : picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
 ③ TFX : IN WIN IP-P300HF7-2 (80+Platinum)

三種の電源くらべ
M/B + APU
ASRock FM2A85X-ITX + A10-6700T
PSU
SST-ST45SF-G
picoPSU160-XT
+ 150W AC Adaptor
IP-P300HF7-2
Idle時消費電力
19W
16W
16W
Prime95
実行時消費電力 Max
66W
69W
64W
OCCT4.4.0 PS
実行時消費電力 Max
83W
87W
82W

 ・SST-ST45SF-G は低負荷時の成績が見劣りする。
 ・picoPSU160-XT は高負荷時の成績が見劣りする。
 ・IP-P300HF7-2 は低負荷時/高負荷時とも良好な成績。

消費電力だけを考えれば、"IN WIN IP-P300HF7-2"で決りか。ところが、俄に結論は出せないのだ。SFX電源やTFX電源の最大の難点は、搭載されたFanのNoiseにある。既にSST-ST45SF-Gは "XINRUILIAN RDL8015S(80x15mm)" に交換済み。では、"IN WIN IP-P300HF7-2"のFanは如何に。同型の80+Gold電源"IP-P300GF7-2"はFanを交換する必要のない極めて静かな製品だったのに、一体全体どうしたことか。Fanは無負荷時から全開仕様で、そのままではとても使用に堪えないのだ。初期不具合の一種と思われるが販売店に送るのも面倒、Fanを交換しよう。結局、ここでもまたXINRUILIAN RDL8015Sの登場となった。 案の定、Fanの回転数を制御する機能が発動せず、200Ωの巻線型可変抵抗器を挿入することになった。これでは人に勧められない。

上、Silverstone SST-ST45SF-G (80+Gold)
下、IN WIN IP-P300HF7-2 (80+Platinum)

両者とも、FanはXINRUILIAN RDL8015S(80x15mm) に交換済み。至って静か。
FM2A85X-ITXにNoctua NH-L9aはよく似合う。
Heat spreader付きMemoryともぴったり。

(M/B下に25mm高のSpacerを取り付けた。これお勧め)
A10-6700TはMini-ITX向きか (2013.8.28)

では、手元に4枚あるFM2対応M/Bの内、残りの2枚も試そう。
 ・ASRock FM2A75M-ITX(BIOS:P2.70)
 ・ASRock FM2A75M-DGS(BIOS:P2.60)

二枚ともUEFIは無事に起動し、前節で使ったSSDがそのままでOK。結局、手持ちのFM2仕様のM/Bは全て苦労なしで動作した。つまり、A85仕様2枚+A75仕様2枚を試したことになるが、当然のことながら、消費電力/Bench結果とも近い値が得られた。
敢えて差を上げるなら、
 ・Performanceは A75仕様のM/BよりA85仕様のM/Bの方がやや良好。
 ・消費電力は A75仕様のM/BよりA85仕様のM/Bの方がやや低め。
と言えよう。よって、買い換える程ではないが、新規に求めるならA85-M/Bがお勧めか。

三日間に及ぶ試運転の結果から、A10-6700Tに対する印象を纏めると、
 ・消費電力は予想以上に低かった。SSDx1+AC Adaptorによる最小構成時、
  OCCT4.4.0 PS実行時の消費電力は100W未満。
 ・CPU温度も低め。室温が26~27℃の時、ASRock AsrXTUで計測した限りでは
  50℃を超える場面はなかった。
 ・CPU Coolerは Noctua NH-L9aで試したが、能力的に余裕があった。

これまでAMDのAPUは、たとえTDPが65Wであっても、消費電力と廃熱の点で慎重な対応を求められた。今回の新APU A10-6700Tは、そうした条件が厳しいMini-ITXでも安心して運用できるものと期待される。 では、FFXIV Benchの結果を上げておこう。

【窓表示】
1280x720 標準品質 : 5424
 "とても快適"
【全画面表示】
1920x1080 最高品質 : 1710
 "設定変更を推奨"
GA-F2A88XN-WIFI (2013.10.28)

現在、手持ちの "AMD FM2対応Mini-ITX M/B" は2枚ある。ところが、何れも曰く付き。やれ火が出たの煙が立ち上ったのと些か評判は思わしくない。従って、8月に入手した Richland A10-6700T は未だに身の振り方が決まらない。

2013/10/18、GA-F2A88XN-WIFIが発売された。最新のChipset"A88X"を搭載し、付属の無線LAN Cardは 802.11ac対応のIntel Dual Band Wireless-AC 7260。 このCardを単独に求めると5~6K円する。GA-F2A88XNは10K円程度。これは遣り過ごせない。

届いたGA-F2A88XN-WIFIを確認したら、
 ・確りしたBackplate仕様。(最近のAMD Mini-ITX M/BはBackplateが省略される例が多かった)
 ・基板は黒味勝ちで値段の割には高級感がある。
 ・Noctua NH-L9aのBackplateはそのまま使えた。但し、CPU Socketは稍拡張Slot寄り
  にあるので、大型のCPU Coolerは取り付けが難しいかも。
 ・無線LAN用のAntennaは卓上型で扱い易い。
 ・HDMI端子2個、SATA端子4個。

では、試運転しよう。取り敢えずASRock FM2A85X-ITXで使用したSSDをそのまま接続したら別段不都合なし。
 【M/B】 GA-F2A88XN-WIFI
 【CPU】 A10-6700T(CCC13.10)
 【CPU Cooler】 Noctua NH-L9a
 【MEM】 DDR3 1866 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【PSU】 picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
 【Case】 Obon
 【OS】 Win8.1Enterprise64 RTM版

Gigabyte GA-F2A88XN-WIFI
Date
2013.10.28
2013.8.26
M/B
Gigabyte
GA F2A88XN-WIFI
ASRock
FM2A85X-ITX
CPU
A10-6700T
CPU Cooler
Noctua NH-L9a
VGA
HD8650D
MEM
DDR3-1866 4GBx2
SSD
C300 64GB
PSU
picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
OS
Win8.1 Enterprise64
RTM版
Win8 Enterprise64
90日評価版
VGA Driver
CCC 13.10
CCC 13.8 Beta
Windows8
Experience Index
-
7.1 7.3 6.7 6.7 7.9
3DMark
Fire Strike 933
Fire Strike 919
3DMark06
Score:8509
SM2 :3150
SM3 :3724
CPU :3227
Score:8450
SM2 :3150
SM3 :3654
CPU :3262
3DMark Vantage
Score:5206
GPU :4686
CPU :7800
Score:5155
GPU :4648
CPU :7664
FFXIV
1280x720 : 5320
1920x1080: 1707
1280x720 : 5424
1920x1080: 1710
Cinebench
CPU  : 2.35
OpenGL:35.66
-
Superπ104milion
27秒
27秒
Yume1024×768highest
45522
46312
消費電力
Date
2013.10.28
2013.8.26
M/B
Gigabyte
GA-F2A88XN-WIFI
ASRock
FM2A85X-ITX
APU
A10-6700T
PSU
picoPSU160-XT + 150W AC Adaptor
消費電力
Idle時
16W
16W
Prime95実行時
MAX 68W
MAX 69W
OCCT4.4.0 PS実行時
MAX 85W
MAX 87W
*消費電力計測時は無線LAN Cardを外した。Cardを挿すと1W増す。

Bench結果を見る限り、GA F2A88XN-WIFI もFM2A85X-ITX も大差ない。
敢えて違いを上げれば、
 ・Chipsetが異なる。
 ・Intel Dual Band Wireless-AC 7260の有無。
 ・Backplateの有無。
 ・SATA及びHDMI端子の数。
 ・そして、GA F2A88XN-WIFI は次期APU"Kaveri"対応予定とか・・・

Catalyst 13.12 (2013.12.29)

今年一年のPC Sceneを振り返った時、真っ先に思い至るのは 「元気のないAMD」 と言えようか。CPUの能力はIntelに大きく水を開けられ、頼りのGPUも今一つ。特に 「絵が綺麗なRadeon」は過去の話。TS Fileの再生に関する限り、Intel内蔵GPUにも負けそうな為体。このままではCEOの首が飛ぶだけでは済まず、会社の存立すら危ぶまれる。

現在使用中のFile Serverは3台。その内2台はAMDのAPUを使っている。Performanceは底々ながら絵が綺麗でSATA端子が多いことから、それなりに重宝してきた。File Server内の動画Fileを削除する時、Network上から実行すると"ごみ箱"に入らず一気に消滅するため、なるべくFile ServerのExplorer上で行ってきた。その際必ず視聴するので、画質の良いAMDのAPUを選んできたのだが、最近のCCCはどうも思わしない。最早これまでか、とAMDに見切りをつけるべきかどうか検討していたところ、"ATI Catalyst 13.12"が発表された。

起死回生とまでは行かなくとも"ATI Catalyst 13.12"の画質はかなり良い。
 Contrast/発色/白の抜け/黒の締り/色階調/Edgeが立ちすぎず適度な精細感等、
最良時の画質に近い印象を受けた。これならまだまだAMDを使い続けることができそう。確認したPCの構成は、
 【M/B】 ASRock FM2A85X-ITX
 【CPU】 A6-6400K
 【CPU Cooler】 CPU付属品
 【MEM】 DDR3 1866 4GBx2
 【SSD】 C300 64GB
 【SATA Card】 ASRock SATA3 Card
 【PSU】 M3-ATX 125W
 【OS】 Win8.1Enterprise64

ASRock FM2A85X-ITXのSATA3端子は7個、ASRock SATA3 Cardの2個を加えてSATA3端子9個なら、相当強力なFile Serverが出来上がるはず・・・

 PCG3