あれこれテストする V
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ATIの最新GPU HD6870を登載した"XFX HD-687A-ZNFC"を入手した。 早速テストしてみよう。(2010.10.28) |
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HD6870 (2010.10.28)
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PCの構成は、 【CPU】 i7 860 【CPUクーラー】 グランド鎌クロス 【M/B】 GIGABYTE GA-P55A-UD4 【MEM】 Sammax DDR3 1333 4GB×2 【HDD】 Seagate Momentus XT ST95005620AS 【DVD】 H・L Data Storage DH20N 【電源】 Seasonic SS-650KM 【ケース】 Scythe ACTS-T(まな板) 【OS】 Win7Pro64 比較するためにGTX460のデータを添えた。(室温23℃)
では、気付いた点を幾つか上げてみよう。 ・アイドル時・高負荷時とも消費電力は低い。GTX460は更に低い。 ・高負荷時のGPU温度はGTX460より10℃高い。 ・3DMark06の成績がGTX460に負ける点は頷けない。 ・FF14ベンチの結果は極めて良好。(自分はゲームをしないので宝の持ち腐れになるかも) ・リファレンスファンは静かとは言えないが、ATXケースに入れるなら許容範囲か。 ・小型のケースに入れ、尚かつ静音PCを目指すならGPUクーラーを交換したくなる。 (画質については、後日検証する予定) |
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やはりHD6870のクーラーを替えよう。初めからエアコンのノイズ前提では先が思い遣られる。 使い込めば使い込むほど五月蝿くなるであろう。適当なVGAクーラーが見付かるまでお預けか・・・ さて、昨夜(10/28)のテストで気になる点があった。ForceWareの最新版260.99についてだ。前回GTX460をテストしたのは7/16、ForceWareは258.96。 その時は、同じCPUとM/Bを使いながら、FF14Bench highのScoreは2460だった。今回、ForceWare260.99では2923。 まとめると、 ForceWare 258.96 → FF14 Bench high 2460 ForceWare 260.99 → FF14 Bench high 2923 凡そ19%増し、その差は少なくない。 GT430でも試した。前回のテストは10/14。 ForceWare 260.63 → FF14 Bench high 804 ForceWare 260.99 → FF14 Bench high 960 2週間で20%増し。 最近のNVIDIAは、画質は向上したもののベンチ結果が奮わず、2chでは失望の声が拡がっていた。 ところが、ForceWare 260.99を入れれば、FF14 Benchは一気に2割り増しのスコアが得られることから、今後の展開が楽しみになる。NVIDIAの起死回生なるか・・・ |
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HD6870のクーラーを交換しよう。候補は手持ちのScythe SCVSG-1000雪原。(販売終了品) HD6870は長さ262mm(コネクタ部を除くと250mm、基板は242mm)、 雪原は180mm。 VGAクーラーを交換するためには、先ずHD6870をバラさなくてはならない。ところが意外に手間取った。ビスは簡単に外れたものの、クーラーカバーのプラノッチが硬く、平ドライバを使って強引に剥がすことになったからだ。どうにか傷を付けずに外したが、この作業は後戻りしない覚悟がいる。次に、HD6870のメモリ群に雪原付属の豆ヒートシンクを貼り付けた。一部形状の合わないヒートシンクがあり、糸鋸盤で必要な大きさに調製した。雪原本体の取付は比較的簡単だった。ここまで小一時間。 では、M/B GA-P55A-UD4に取り付けよう。 否、取付不可。雪原を固定する手回しビスが大きく、隣接するチップセットのヒートシンクに当たり、HD6870が垂直に立たないのだ。 さて、どうするか。手回しビスを小型のものに替えれば良いのだが、径の合う適当なビスが手元にない。今回はHD6870の静音化テストなので、別のM/Bでも構わない。そこで、 【M/B】 GIGABYTE GA-X38-DS5 【CPU】 Intel Xeon-X3360 に急遽変更した。今度はどこにも当たることなく収まった。このM/BとCPUは、まな板上に組まれWin7Pro64もインストール済みだったので、即対応できた。 さて、雪原に付属するファンのカタログ値は800±30%~2000rpm±10%。回転数は可変抵抗器で調節する仕様。取り敢えず1200rpm辺りにセットし、3DMark06とFF14ベンチを走らせた。 (室温23℃) 【アイドル時GPU温度】 25℃ 【3DMark06ベンチ時ピークGPU温度】 45℃ 【FF14ベンチ時ピークGPU温度】 53℃ リファレンスクーラーより良い結果が得られた。ノイズレベルも合格点。耳を近づけなければ聞こえない程度。ならば、雪原で決りか。否、そうは行かない・・・ |
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音も静かで冷却能力も良好なのに、何故ダメなのか。 雪原は一般的なVGAクーラーとは異なり、排熱方向が逆になる。つまり、ファンはカード面に吹き付けるのではなく、外へ向かって吹き出す。更に、ヒートシンクの背が高くM/B基板面から160mm程あることから、排気した熱風がM/B下手の拡張スロット付近に滞留する可能性がある。近くにファンがあれば問題は解決するが、予定のケースAbee M0は側面密閉構造のため期待薄。そこで、 ①雪原のファンを仕様とは逆向きにする ②別のケースに入れる ③他のVGAクーラーを検討する ①の場合、ファンをヒートシンクの外に出すことになる。そうすると3スロット占有する。 最近、側面に多数のファンを取付可能なケースが出回っている。②の方が手っ取り早いのは分かっていても、踏ん切りが付かない。ケースが貯まるばかりで置場は限界を超え、家人から「パソコンショップを開業すれば」と嫌みを言われている・・・ では、Thermaltake ISGC-V320はどうだろうか。冷却能力は抜群だが如何せんデカい。HD6870に取り付けるとカードから30mmはみ出る。120×25mmファン2丁登載の為、ノイズレベルは低くない。ハイエンドカード向きと思われ、HD6870には似つかわしくない。 Scythe MUSASHI SCVMS-1000は今一つ気乗りがしない。雪原と同様に可変抵抗器で回転数を調節する仕様だが、静かになるまで回転数を落とすと冷却不足になり易い。もう少し発熱の低いカード向きに思われる。ファンのノイズは個体差があるので外れ品を引いたのかも知れない。 とあれこれ思案していたら、近々「雪原2」が発売予定とのこと。ファンは吹き付け仕様に変更されている。早速予約注文した。HD6870の身の振り方は雪原2次第になった。 |
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■雪原から雪原2への主な変更点 ・120×12mmファンがヒートシンクの外に出され、吹き付け仕様になった。 好みの120mmファンに交換可能。 ・取付ビスの形状が変更され、カード裏面からの出っ張りは3.5mm短くなった。 そのため、隣接スロットへの干渉を心配する必要はなくなった。 さて、結果は如何に。HD6870のリファレンスファンはPWM4Pin仕様だが、そのPWMコネクタにENERMAX UCCL12を繋いだ。(室温23℃) ・アイドル時ファン回転数:505rpm (CPU-Z 0.4.7読み 以下同) ・アイドル時GPU温度:24℃ ・FF14ベンチ時ファン回転数:505~530rpm ・FF14ベンチ時ピークGPU温度:59℃ ファン回転数の変化が少ない。それでもGPU温度は60℃に達しない。 (リファレンスクーラーの時は68℃まで上昇した) 次に、CCCからUCCL12の回転数を制御できるかどうか試した。 ・手動制御は可能である。505rpmから1280rpmまで滑らかに変化した。 ・自動調節に設定した時(デフォルト設定)、上に述べた通り回転数は稍低め。 まな板に組んだ本機のファンは、現在3基である。
■CCCの制御によってファンの回転数を固定した場合についてテストした。 (室温は24.5℃。先程より1.5℃上昇した)
以上の通り、UCCL12の回転数が800rpm以下であれば、十分静かであることを確認した。ファンの回転数を自動にするか固定にするかは、ケースに収めてから決めることになろう。できれば、他のPWMファンでも試したいところではあるが・・・ |
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現在の構成は以下の通りである。 【CPU】 i7 860 【CPUクーラー】 グランド鎌クロス 【M/B】 GIGABYTE GA-P55A-UD4 【MEM】 Sammax DDR3 1333 4GB×2 【SSD】 Crucial CTFDDAC064MAG 【HDD】 Seagate Momentus XT ST95005620AS (消音ボックス入り) 【VGA】 XFX HD-687A-ZNFC 【VGAクーラー】 Scythe 雪原2 SCVSG-2000 【VGAクーラーファン】ENERMAX CLUSTER UCCL12 【電源】 Seasonic SS-650KM 【OS】 Win7Pro64 CPUクーラー グランド鎌クロスは、既に定評のあるところだが、雪原2改造版もまた負けず劣らず静かである。更に、電源Seasonic SS-650KMのファンは滅多に回らないので、十分満足の行くノイズレベルとなった。ローエンドビデオカード + 60~80mmファンより、HD6870 + 120mmファンの方が静かであり、最近組み上げたPCの中では最も良い成績が得られた。 よって、ケースの遮音効果に期待する必要性は全くない。密閉構造のケースより開放的なケースの方が、ケースファンの回転数を最小限に抑えられ、総合的には良い結果が得られるかも知れない。そうなると、予定のケースであるAbee M0を考え直さなくてはならない。 M0は3年前に購入し、X38+X3360+初代9800GTXの組み合わせで使ってきた。その当時は、ケースの遮音性故に比較的静かなPCのつもりでいたのだが、今回のPCとは比べ物にならない。さて、どうするか。 開放性の高いケースを調べたら、ANTEC LANBOYAIR が候補に上がった。このケースはその名の通りゲーム機向きと思われるが、全面メッシュ構造に近く通気性は申し分ない。 デザインも斬新で面白そうだ。ということで、LANBOYAIR-YELLOWの到着待ちとなった・・・ |
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では、実際にファイルの読み書きをテストしよう。 テストファイルは 4.24GBのISOファイル。 ■書き込み HDDから → USB3.0コネクタに繋いだUSB3.0対応USBメモリへコピー: 2分 4秒 HDDから → USB2.0コネクタに繋いだUSB3.0対応USBメモリへコピー: 4分10秒 HDDから → USB2.0コネクタに繋いだUSB2.0対応USBメモリへコピー:10分25秒 ■読み込み USB3.0コネクタに繋いだUSB3.0対応USBメモリから → HDDへコピー: 1分 4秒 USB2.0コネクタに繋いだUSB3.0対応USBメモリから → HDDへコピー: 2分22秒 USB2.0コネクタに繋いだUSB2.0対応USBメモリから → HDDへコピー: 2分58秒 USB3.0コネクタに繋いだHDDも試したいが、変換コネクタが手元にない・・・ |
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■ANTEC LANBOYAIR-YELLOWが届いた。ATXケースの購入は久しぶりなので、その梱包の大きさ(W290×D580×H590mm)にビックリ。早速、本体を取り出し、しげしげと眺めた。W220×D510×H517mm=58Lはデカい。Mini-ITX何台分に相当するか考えるのも空しい。ハイスペックMini-ITXが注目されるのも当然の成り行きに思えてくる。 気を静めてから細部を点検した。 LANBOYAIRの正面・両側面及び底面はメッシュ構造になっている。では、両側面及び正面のメッシュ部分の開口率を計算しよう。 任意に区切った区画(38.5×33.5mm)の中に径2.2mmの円が121個ある。 よって、メッシュ部分の開口率は約39%である。 メッシュではない部分、及び空白部分を考慮すると、 凡そ30%程度の開口率と考えられる。 同様に底面の開口率は約18%であった。これらの数値は見た目より小さな値に感じられる。 ■次に、ケースに付属する5個の120×25mmファンをテストした。その内、正面ファン2個は可変抵抗器付き、側面2個及び背面1個はHとLの回転数2段切替仕様。ケースに付属するファンとしては比較的良好ではあるが、今回の静音指向には相応しくない。回転数を最小に絞っても軸音が気になる。残念ながら全取っ替えになった。抑も、LANBOYAIRを静音PCに仕立てる人は、世界広しと雖も、そう多くはないものと思われる。 一般的には付属のファンで十分であろう。 そこで、メッシュの開口率、及びファンの冷却能力を考慮して、手持ちのファンの中から 【正面ファン】 Silverstone SST-AP121 120mm 1500rpm (7V駆動の予定) ×1 【側面ファン】 Scythe SY1212SL12SL KAZE-JYUNI Slim 800rpm ×1 【背面ファン】 Scythe Gentle Typhoon D1225C12B1AP-11 ×1 の都合3個を候補とした。(VGAクーラーに雪原2を使ったため、側面に25mm厚ファンは取付不可) ■次に、取り付けに必要なビス類を確認した。ところが、どこにも見当たらない。梱包箱やケース本体の彼方此方を何度も探したが見付からない。ヒョッとして入れ忘れか・・・ 否、そうではなかった。ケース正面底部のプラボックス内に収まっていた。一見、物入れには見えず、その旨の添え書きもない。 Antecのサイトを開かなければ判らない仕様だった。 ビス探しに?時間も費やしてしまった。 ■では、LANBOYAIRのデザインについてはどうだろうか。 ・Web上の写真から受ける印象と変わりなく、斬新かつ大胆で好ましい。 ・黒地に黄色のラインはよく似合う。 ・骨組は鉄骨、各面はプラ、メッシュは薄い鉄板なので、大きさの割には軽く 8.4Kg。 ・フロントの5"ベイ部分をどうするかが悩ましい。何も付けずにそのままの方が良いように 思われる。結論は先送りにしよう。 ■以上、小理屈を並べ立ててしまったが、要するに 「まな板組の静かさを損なうことなく仕上げたい」 のである。 |
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比較的スペックの高いPCを静音化する場合、大きく分けて三つの方法が考えられる。 【甲】 CPUクーラー、VGAクーラー、電源ファン、HDD等のノイズを外に漏らさぬよう密閉構造のケースに入れる。必要に応じて、内部に遮音(吸音)シートや制震シートを貼り付ける。 【乙】 ノイズを元から絶つ。 CPUクーラーは大型のヒートシン + 大口径低回転ファン、VGAクーラーも同様、電源は80Plus Gold仕様等々。そして、ケースファンの負担を軽くするために開放的なケースに入れる。制震シートや遮音シートは無用。HDD消音ボックスは必須。 【丙】 多くの場合は甲乙両者の折衷案と考えられる。 甲と丙は、これまでに何度も経験があるので、今回は乙仕様に徹した。 名実共に「乙」となるか・・・ |
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その後、トラブルなく順調に動いている。若い職員達から羨望の眼差しを受け、かなり好評。ところが、HD6870の発色や画質は取り立てて良好とも言えない。現時点ではIntelの内蔵GPUの方が綺麗に見える。どうも最近のCCCは今一つのようだ。 となると問題は使い途。エンコもゲームもしないので活躍の場がない。 Adobe Creative Suite 5を入れてみるか・・・(2010.11.25) |
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